JP5294130B2 - 電極型注入装置 - Google Patents
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Description
特許文献2には、アスベスト含有物を剥離するカットブラシ(剥離手段)と、剥離手段を包囲する内側フードと、さらに内側フードを取り囲む外側フードと、剥離したアスベスト含有物を内側フード内から処理タンクへ吸引する吸引手段とを備えたアスベスト除去装置について開示されている。
すなわち、特許文献1、2に示すようなアスベスト除去装置は、除去面に対して施すためのブラシやスクレーパ等を備えた大型な装置であるため、このような装置を設置することができないような狭小な作業スペースにあっては、装置の適用が困難であり、人力による除去方法に頼らざるを得ない現状があり、手間と作業時間がかかるという問題があった。そのため、作業領域のスペースにかかわらず、有効で適切なアスベスト除去手段が求められていた。
しかも、注入針をアスベスト含有材に挿入して酸性液を注入する方法であるので、これらの作業時において、アスベスト含有材中のアスベストの飛散も防止できる利点がある。
本発明では、注入針の挿入時に注入針の先端部を鋼材に到達させて接触させても、注入穴が鋼材によって塞がれることがないので、注入穴からアスベスト含有材への酸性液の注入が妨げられることがなく、確実な注入を行うことができる。また、アスベスト含有材に注入針を挿入する際、アスベスト含有材が注入穴に入り込んで目詰まりを起こし、酸性液の注入が妨げられるといった不具合も抑制できる利点がある。
本発明では、平面状の鋼材の接触面に対して、複数の注入針をより確実に接触させることができる。
本発明では、注入針のうち少なくとも2本の先端部が鋼材に到達して接触することで通電され、その通電状態を検出して発光ランプが点灯或いは点滅するので、その発光ランプを目視により確認することができる。つまり、発光ランプの点灯或いは点滅するときには、鋼材に接触した前記注入針の注入穴の位置が鋼材のアスベスト含有材との接触面近傍に位置するので、前記接触面付近のアスベスト含有材に対して確実に酸性液を注入することができる。
本発明では、注入操作部を操作することで弁体を作動させ、液送管路の流路を開閉することで、注入針の注入穴からアスベスト含有材へ向けて注入される酸性液の注入量を適宜変更することができる。
本発明では、酸性液の注入後に、酸性液の注入経路の途中に設けた開閉弁によってドレイン管側への通路を開くことで、注入経路内に残留する酸性液が排出されるため、その注入経路内に残ることがない。このため、注入経路内の酸性液により注入針どうしが導通し、発信部が信号を発信し続けるといった誤動作を防止することができる。
本発明では、注入経路内に残留する酸性液を介して2本の注入針どうしが導通状態となることがないので、発信部が信号を発信し続けるといった誤動作を防止することができる。
図1に示すように、本第1の実施の形態による電極型注入装置1は、例えば建物などの鉄筋コンクリート造のスラブを下方から支持する鋼材3の表面に被覆されているアスベスト含有材を除去する装置であって、アスベスト含有材の鋼材3との接触面3aの近傍に酸性水溶液(以下、酸性液Tという)を注入して、アスベスト含有材を溶解させて剥離させるものである。なお、本実施の形態のアスベスト含有材として、アスベスト含有吹付け材(以下、吹付け材2という)を対象としている。
また、アスベストを含有する吹付け材2として、吹付けアスベスト材やアスベスト含有吹付けロックウール等が挙げられ、その強度は、通常、後述する注入針11が挿入可能な程度の材料強度である。
各注入針11A、11Bには、注入穴11aに連通するとともに、軸線方向に延び液送管路14に連通する流路11cが形成されている。
つまり、注入操作スイッチ20を操作することで電磁弁19を作動させ、液送管路14の流路を開閉することで、注入針11の注入穴11aから吹付け材2へ向けて注入される酸性液Tの注入量を適宜変更することができるようになっている。
先ず、除去する吹付け材2の表面2aには、例えばアステクターS(登録商標)などの飛散抑制剤を散布しておく。
そして、電極型注入装置1の注入針11A、11Bのそれぞれの先端部11bが鋼材3の接触面3aに到達するまで吹付け材2に突き刺すようにして挿入する。そして、一対の注入針11A、11Bのそれぞれの先端部11bが同時に鋼材3に到達して接触すると、発光ランプ12と電池16とからなる電気回路が通電し、発光ランプ12が点灯、あるいは点滅する。
そして、発光ランプ12の点灯、あるいは点滅を目視により確認した後に、冶具本体15の注入操作スイッチ20を操作し、電磁弁19を開放し、酸性液Tを液送管路14から各注入針11の流路11c内に送り、注入穴11aから酸性液Tを吹付け材2へ向けて注入することで、鋼材3との接触面3a付近の吹付け材2に対して確実に酸性液Tを注入することができる。
これにより、鋼材3の接触面3a付近の吹付け材2を酸により分解させて溶解させることができ、吹付け材2を鋼材3に対して剥離させて自然に落下させることができる。
また、吹付け材2を溶解させて鋼材3から剥離させることができるので、その鋼材3の剥離面(接触面3a)における吹付け材2の付着残しが少なくなり、ケレン棒で粗落としを行った後に磨き上げを行うといった手間のかかる作業も不要となる。
しかも、注入針11を吹付け材2に挿入して酸性液Tを注入する方法であるので、これらの作業時において、吹付け材2のアスベストの飛散も防止できる利点がある。
ここで、本実施の形態では、予め吹付け材2の表面2aに飛散抑制剤を散布しておくため、吹付け材2が剥離落下する際に生じるアスベストの飛散を抑制することができる。
また、吹付け材2に注入針11を挿入する際、吹付け材2が注入穴11aに入り込んで目詰まりを起こし、酸性液Tの注入が妨げられるといった不具合も抑制することができる。
そして、一対の注入針11A、11Bを備えるコンパクトで簡単な構造であり、大型の除去装置等を用いることがないので、狭小な作業空間であっても除去作業を行うことができ、作業手間と作業時間の低減を図ることができる。
なお、注入針11(11A、11B)、発光ランプ12、注入手段13、注入操作スイッチ20等の構成は、上述した第1の実施の形態と同様であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
これにより、注入操作スイッチ20をOFFにしたときに、注入経路内に残留する酸性液Tを介して注入針11Aと導電針11Cとが導通状態となることがないので、発光ランプ12が点灯し続けるといった誤動作を防止することができ、注入針11の注入穴11aの位置を確実に確認することができる利点がある。
例えば、本実施の形態では電極側注入装置1に備えられる注入針11A、11Bを2本としているが、3本以上の注入針11を備えた構成であってもかまわない。
また、本実施の形態では注入針11の注入穴11aの位置はとくに制限されるものではなく、注入針11の先端部11b(軸線方向の突端部)に注入穴を設けるものであってもかまわない。
その他、パネル1の構成は、上述した実施の形態に制限されることはない。
2 吹付け材(アスベスト含有材)
3 鋼材
3a 接触面
11 注入針
11a 注入穴
11b 先端部
12 発光ランプ(発信部)
13 注入手段
14 液送管路
15 冶具本体
16 電池
17 薬品槽
19 電磁弁(弁体)
20 注入操作スイッチ(注入操作部)
21 三方弁(開閉弁)
22 ドレイン管
T 酸性液
Claims (7)
- 鋼材の表面に被覆されているアスベスト含有材の内部に酸性液を注入して前記アスベスト含有材を溶解するための電極型注入装置であって、
導電性を有するとともに、先端部に注入穴を設けた複数の注入針と、
前記複数の注入針のうち少なくとも2本が前記鋼材に到達して接触することで互いに通電したときに信号を発する発信部と、
前記アスベスト含有材に前記注入針を挿入した状態で、前記信号が発せられた後に、前記注入穴に連通する液送管路を通じて前記注入穴から前記アスベスト含有材へ前記酸性液を注入するための注入手段と、
を備えていることを特徴とする電極型注入装置。 - 前記注入穴は、前記注入針の先端部近傍で前記注入針の中心軸線に対して略直交する方向に開口していることを特徴とする請求項1に記載の電極型注入装置。
- 前記注入針は、それぞれの先端部が同一平面上に位置していることを特徴とする請求項1又は2に記載の電極型注入装置。
- 前記発信部は、発光ランプであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電極型注入装置。
- 前記液送管路にはその流路を開閉する弁体が設けられ、該弁体を操作するための注入操作部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電極型注入装置。
- 前記液送管路には、開閉弁により切替え可能なドレイン管が接続されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電極型注入装置。
- 2本の前記注入針で、そのうちの1本には前記酸性液が流れないように構成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電極型注入装置。
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