JP2007277851A - 石綿除去工事における飛散抑制剤の浸透管理方法 - Google Patents

石綿除去工事における飛散抑制剤の浸透管理方法 Download PDF

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俊郎 板谷
Isao Miura
勇雄 三浦
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秀幸 袴谷
Kiyohiko Kotajima
清彦 古田島
Hiroshi Takeuchi
洋 竹内
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Abstract

【課題】本発明は、石綿除去工事における飛散抑制剤の浸透管理方法に関し、低コストで安全性を高めて作業者の健康を維持すると共に、石綿撤去作業の能率を高めることが課題である。
【解決手段】吹付け材に導電性の検知ピン1を適宜間隔を置いて前記吹付け材2の外部から内部へ厚さ方向に差し込み、前記検知ピン1,1間の電気抵抗を測定することで、前記吹付け材2に塗布された粉塵飛散抑制剤の浸透深さを検知する石綿除去工事における飛散抑制剤の浸透管理方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築物などに使用されている石綿を除去する際に、粉塵を発生させないようにする石綿除去工事における飛散抑制剤の浸透管理方法に関するものである。
石綿は、吸入性の繊維状物質に発ガン性があり、人の健康に悪影響を及ぼすので、石綿を含有する吹付け材の撤去が行われている。その石綿撤去の際に、石綿粉塵が空気中に浮遊してこれを作業者が吸い込むと有害となるので、薬剤等によって、前記吹付け材を湿潤化した上で除去作業を行うことになっている。
そこで、前記粉塵飛散防止のための薬剤を吹付け材に塗布するには、予めメーカー等が吹付け材の厚み毎に、単位面積当たりの使用量を塗布量として示している。作業者は、図5に示すように、コンクリート等の下地材6に吹き付けられた吹付け材2に、前記決められた量の薬液を噴霧器11等で塗布して、その後、直ちに吹付け材2の撤去を行っている。この他、石綿撤去に関しては、大型の機械に剥離装置と強力なバキュームポンプとを備えて、石綿撤去を行うものも知られている(特許文献1参照)。また、石綿を用いた折版屋根に薬液を塗布して、これを石綿を除去しないで前記折版屋根を撤去し、それを切断してドラム缶に詰めて、そのドラム缶ごと溶融する方法も知られている(特許文献2参照)。
特開2000−226942号公報 特開2006−43620号公報
しかし、従来の石綿除去工事では、吹付け材に塗布した薬剤が、どの程度浸透したかが全く把握できないまま、撤去工事を行っている。薬剤の浸透具合は、吹付け材の材料構成・均一性によって大きく左右され、メーカーなどが指定する塗布量で吹付け材の内部全体に浸透しているかどうかは不明瞭である。よって、石綿の粉塵の発生を抑えられない危険性がある。
また、前記大型機械による撤去方法では、石綿があらゆる場所において使用されていて、その中には狭い場所もあり、室内ではほとんど適用できないという課題がある。更に、石綿を用いた折版屋根を切断する方法では、石綿を含有する吹付け材だけを撤去する方法ではないので、この石綿撤去方法の適用範囲が狭く、手間も掛かかりコストが嵩むという課題がある。本発明に係る石綿除去工事における飛散抑制剤の浸透管理方法は、このような課題を解決するために提案されたものである。
本発明に係る石綿除去工事における飛散抑制剤の浸透管理方法の上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、吹付け材に導電性の検知ピンを適宜間隔を置いて前記吹付け材の外部から内部へ厚さ方向に差し込み、前記検知ピン間の電気抵抗を測定することで、前記吹付け材に塗布された粉塵飛散抑制剤の浸透深さを検知することである。
前記検知ピンは、吹付け材の厚さよりも長い棒状の導電性のピンと、該ピンの吹付け材中に差し込む先端部分及び外部に露出し電線が接続される後端部分とを除いて当該ピンを被覆する非導電性のカバーとで構成されていること、;
前記検知ピンにおけるピンの先端部には、吹付け材によって被覆されている下地材が導電性である場合に、絶縁材が被覆されること、;
天井側の吹付け材に検知ピンが差し込まれる場合には、床から立設されて前記検知ピンを支持する支持棒が設けられ、該支持棒の下部には、前記検知ピンに電気的に接続される端子が突設されていること、;
を含むものである。
本発明の石綿除去工事における飛散抑制剤の浸透管理方法によれば、石綿を含んだ吹付け材に、粉塵飛散抑制剤がどの程度浸透したかを確認した後に、前記吹付け材を撤去するようにできるので、確実に石綿の飛散を抑制できる。これにより、作業者の健康が害されることなく、撤去作業の安全性を確保できるものである。
構成の簡易な検知ピンにより浸透具合を検知できるので、必要な検知手段の製作コストも安価であり、検知性能も良い。前記粉塵飛散抑制剤を吹付け材に塗布して、それが十分に浸透したことを確認した後に撤去工事を開始すれば良く、その間は、他の工事を並行して進めることができるので、石綿除去工事が能率的に遂行される。また、前記支持棒があることで、下部に設けた端子により高所の測定作業が回避され、電気抵抗の測定が容易となるものである。
本発明に係る石綿除去工事における飛散抑制剤の浸透管理方法は、図1に示すように、前記処理剤の浸透具合を知るための検知手段である検知ピン1を用意する。この検知ピン1は、電気抵抗を測定するものであって、その具体的構成は、図2に示すように、吹付け材2の厚さよりも長い棒状の導電性(鉄製、銅製等)のピン3と、該ピン3の吹付け材2中に差し込む先端部分及び外部に露出し電線4が接続される後端部分とを除いて当該ピン3を被覆する非導電性のカバー5とで構成されている。
前記検知ピン1におけるピン3の先端部には、吹付け材2によって被覆されている下地材6が導電性である場合に、絶縁材7がキャップとして被覆される。前記下地材6を通して、ピン3,3間に通電しないようにするためである。
前記検知ピン1,1間の電気抵抗を測定するのは、電気抵抗計(市販品、例えば、テスター)8である。この電気抵抗計8の電線4の先にクリップ等が付いていて、前記ピン3の後端部をくわえさせて、電気的に接続するものである。
前記検知ピン1を使用して、粉塵飛散抑制剤の浸透深さを検知するには、以下のように行う。まず、コンクリート等の下地材6に被覆された吹付け材2に、導電性の前記検知ピン1を適宜間隔を置いて前記吹付け材2の外部から内部へ厚さ方向に差し込む。
石綿を含む前記吹付け材2の硬さに関しては、金属製のピンであれば人の手で容易に差し込める程度の硬さであるので、撤去対象の範囲内に、図3に示すように、複数本の検知ピン1を差し込む。このとき、検知ピン1のピン3の先端が、図1に示すように、下地材6に到達するように差し込む。
また、カバー5によって、ピン3の先端は、その先端面から2〜5mm程度が露出するように、被覆させる。また、前記検知ピン1,1の間隔は、例えば、5〜10cm程度である。なお、必要ならば、ピン3の先端部にキャップの絶縁材7を被せてから差し込む。
前記検知ピン1を天井の吹付け材2に差す場合には、図3(A)に示すように、支持棒9を床10から立ち上げて、その上部の押さえ板9aで落下しないように支持する。その支持棒9には、例えば、図3(B)に示すように、電気配線が施されており、前記検知ピン1のピン3後端部に接触する金属板があり、その金属板から電線9dが配線されて、支持棒9の下部に、例えば、床面から1m〜1.5m程度の高さの位置で、突設されている電気接続用の端子9bに接続されているものである。
こうすれば、図3(A)に示すように、前記端子9bに電気抵抗計8の電線4を接続することで、検知ピン1,1間の電気抵抗を容易に測定することができる。なお、同図3(B)に示すように、前記端子9bが、支持棒9の下部に設けた凹部9fにおいてその中で電気抵抗計8のクリップで接続できるように突出していて、不使用の際にはその凹部9fをカバーする蓋9eがある構造でも良い。
電気抵抗測定の用意が整った後に、前記吹付け材2に粉塵飛散抑制剤を噴霧器11等で、単位面積当たりに必要な指定量を吹き付ける。すると、前記抑制剤が毛細管現象により吹付け材2中に浸透して、浸透域12が広がり、やがて下地材6に至る。図1に示す状態では、浸透域12が、未だピン3,3の先端部に到達してないので導通が無く、電気抵抗計8では、指針が振り切れて測定不能となっている。また、図4に示す状態でも、片方の検知ピン1においては浸透域12がピン3の先端部に到達していないので、導通せず電気抵抗は測定できない。
前記浸透域12が更に広がって浸透し、図1に示すように、検知ピン1,1の両方のピン3の先端に浸透域12aが達すると、導通することになり、電気抵抗計8において、所要の抵抗(例えば、10〜10Ω)を示すようになる。これにより、前記粉塵飛散抑制剤が十分に浸透したことが判るので、その後、前記検知ピン1と支持棒9と電気抵抗計を外して、作業者が吹付け材2の剥離作業を開始して、剥離した吹付け材2を撤去する。
このように、粉塵飛散抑制剤が吹付け材2に十分浸透したことを確認して撤去作業を行うので、作業者は安心して撤去作業を行うことができる。また、前記電気抵抗計8で所要の抵抗が測定されるまで、吹付けを続けて行えるので、作業能率が向上する。
本発明に係る石綿除去工事における飛散抑制剤の浸透管理方法の概念を示す説明図である。 同本発明の石綿除去工事における飛散抑制剤の浸透管理方法に使用する検知ピン1の正面図である。 同本発明の石綿除去工事における飛散抑制剤の浸透管理方法の実施状態を示す説明図(A)と、支持棒9の一部を拡大して示す断面図(B)とである。 同本発明の石綿除去工事における飛散抑制剤の浸透状態を示す説明図である。 従来例に係る石綿除去工事における飛散抑制剤の浸透状態を示す説明図である。
符号の説明
1 検知ピン、
2 吹付け材、
3 ピン、
4 電線、
5 カバー、
6 下地材、
7 絶縁材、
8 電気抵抗計、
9 支持棒、 9a 押さえ板、
9b,9c 端子、 9d 電線、
9e 蓋、 9f 凹部、
10 床、
11 噴霧器、
12 浸透域。

Claims (4)

  1. 吹付け材に導電性の検知ピンを適宜間隔を置いて前記吹付け材の外部から内部へ厚さ方向に差し込み、前記検知ピン間の電気抵抗を測定することで、前記吹付け材に塗布された粉塵飛散抑制剤の浸透深さを検知すること、
    を特徴とする石綿除去工事における飛散抑制剤の浸透管理方法。
  2. 検知ピンは、吹付け材の厚さよりも長い棒状の導電性のピンと、該ピンの吹付け材中に差し込む先端部分及び外部に露出し電線が接続される後端部分とを除いて当該ピンを被覆する非導電性のカバーとで構成されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の石綿除去工事における飛散抑制剤の浸透管理方法。
  3. 検知ピンにおけるピンの先端部には、吹付け材によって被覆されている下地材が導電性である場合に、絶縁材が被覆されること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の石綿除去工事における飛散抑制剤の浸透管理方法。
  4. 天井側の吹付け材に検知ピンが差し込まれる場合には、床から立設されて前記検知ピンを支持する支持棒が設けられ、該支持棒の下部には、前記検知ピンに電気的に接続される端子が突設されていること、
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の石綿除去工事における飛散抑制剤の浸透管理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011161432A (ja) * 2010-01-18 2011-08-25 Shimizu Corp 電極型注入装置

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