JP5293748B2 - 熱電変換素子及びその製造方法並びに電子機器 - Google Patents

熱電変換素子及びその製造方法並びに電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、熱電変換素子及びその製造方法並びに電子機器に関する。
ゼーベック効果を利用した熱電変換素子は、廃熱利用の観点から環境問題に配慮した省エネルギー技術として注目されている。
従来の熱電変換素子は、例えば図14に示すように、高温側の絶縁材料に設けられた導電材料からなる電極と、低温側の絶縁材料に設けられた導電材料からなる電極との間に、単一材料からなるP型半導体素子、及び、単一材料からなるN型半導体素子を設けた構造になっている。
佐野精二郎、「高効率熱電変換モジュール・システムの開発」、熱電発電フォーラム(2005.10.31)、15−16ページ、財団法人エンジニアリング振興協会
ところで、例えば、発電所で用いられる熱電変換素子、あるいは、腕時計用の熱電変換素子などはすでに実用化されているが、中出力域であるミリWからキロWクラスでの熱電変換素子を実用化するのは難しい。
その原因は、変換効率が低いことにある。
熱電物質の特性指標(変換効率の指標)として使われる性能指数ZTは、T:温度、α:ゼーベック係数、σ:電気伝導率、X:熱伝導率、m:有効質量、μ:移動度として、次式により表される。
ZT=ασT/X、Z∝mμ/X
性能指数ZTを大きくするためには、電気伝導率σを大きくし、熱伝導率Xを小さくすれば良い。
しかしながら、従来の熱電変換素子に用いられる半導体素子などの熱電物質では、電気伝導率σと熱伝導率Xとは、通常、比例関係にある。また、有効質量mと移動度μとは、通常、反比例の関係にある。
このため、従来の単一材料を用いた熱電変換素子では、性能指数ZTを大きくすることは非常に困難であり、この結果、変換効率の高い熱電変換素子を実現することができなかった。
そこで、高い変換効率を有する熱電変換素子及びこのような熱電変換素子を備える電子機器を実現したい。
このため、本熱電変換素子は、InGaAlAs層とInP層とを交互に積層させることによって形成された半導体積層構造を備え、InGaAlAs層及びInP層は、伝導帯の不連続が存在しないように組成が設定されていることを要件とする。
また、本熱電変換素子は、InGaAsP層とInGaAlAs層とを交互に積層させ ることによって形成された半導体積層構造を備え、InGaAsP層及びInGaAlA s層は、価電子帯の不連続が存在しないように組成が設定されていることを要件とする。
本電子機器は、上記の熱電変換素子と、発熱部と、冷却部とを備えることを要件とする。
本熱電変換素子の製造方法は、半導体基板上に、伝導帯の不連続が存在しないように組成が設定されているInGaAlAs層及びInP層を交互に積層させることによって半導体積層構造を形成し、半導体積層構造の上面に上部電極を形成するとともに、半導体基板の裏面に下部電極を形成することを要件とする。
また、本熱電変換素子の製造方法は、半導体基板上に、価電子帯の不連続が存在しない ように組成が設定されているInGaAsP層及びInGaAlAs層を交互に積層させ ることによって半導体積層構造を形成し、半導体積層構造の上面に上部電極を形成すると ともに、半導体基板の裏面に下部電極を形成することを要件とする。
したがって、上述の構成によれば、高い変換効率を有する熱電変換素子及びこのような熱電変換素子を備える電子機器を実現できるという利点がある。
図1(A)は、第1実施形態にかかる熱電変換素子の構成を示す模式図であり、図1(B)は、この熱電変換素子を構成する半導体積層構造のバンド構造を示す図である。 図2(A)は、第1実施形態にかかる熱電変換素子を構成する半導体積層構造の構成を示す模式的断面図であり、図2(B)は、この半導体積層構造のバンド構造を示す図である。 図3(A)は、第1実施形態の変形例にかかる熱電変換素子を構成する半導体積層構造の構成を示す模式的断面図であり、図3(B)は、この半導体積層構造のバンド構造を示す図である。 図4(A)〜図4(C)は、第1実施形態にかかる熱電変換素子の製造方法を説明するための模式的断面図である。 第1実施形態にかかる熱電変換素子の構成及びその製造方法を説明するための模式的斜視図である。 第2実施形態にかかる熱電変換素子の構成を示す模式図である。 第2実施形態にかかる熱電変換素子の一の構成例(ワイヤ状の半導体積層構造を備えるもの)を示す模式的斜視図である。 第2実施形態にかかる熱電変換素子の他の構成例(メサ状の半導体積層構造を備えるもの)を示す模式的斜視図である。 第2実施形態にかかる熱電変換素子の製造方法を説明するための模式的断面図である。 図10(A),図10(B)は、第2実施形態の変形例にかかる熱電変換素子の製造方法を説明するための模式的断面図である。 図11(A)〜図11(C)は、第2実施形態の変形例にかかる熱電変換素子の製造方法を説明するための模式的断面図である。 第2実施形態の他の変形例にかかる熱電変換素子の製造方法を説明するための模式的断面図である。 第3実施形態にかかる電子機器の構成を示す模式図である。 従来の熱電変換素子の構成を示す模式図である。
符号の説明
1,2 半導体層
1A InGaAlAs層
1B InGaAsP層
2A InP層
2B InGaAlAs層
3 半導体積層構造
3A メサ状又はワイヤ状の半導体積層構造
4 正の電極(上部電極)
5 負の電極(下部電極)
6 InP基板(半導体基板)
6A Si基板(半導体基板)
7 発熱部(高温部)
8 冷却部(低温部)
9 触媒層
10 犠牲層
20 プリント配線基板
21 CPUチップ(発熱部;高温部)
22 マイクロヒートパイプ(発熱部;高温部)
23 冷却部(低温部)
24 蓄電部
30 熱電変換素子
以下、図面により、本実施形態にかかる熱電変換素子及びその製造方法並びに電子機器について説明する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態にかかる熱電変換素子及びその製造方法について、図1(A)〜図5を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる熱電変換素子は、図1(A)に示すように、異なる半導体材料からなる複数の半導体層1,2を積層させることによって形成された半導体積層構造3と、この半導体積層構造3を積層方向の上下で挟むように設けられた正の電極4及び負の電極5とを備える。
本実施形態では、図5に示すように、半導体積層構造3は、半導体基板6上に形成されており、半導体積層構造3の上面に正の電極(上部電極)4が設けられており、半導体基板6の裏面に負の電極(下部電極)5が設けられている。
このような熱電変換素子は、図1(A)に示すように、例えば電子機器などに含まれる発熱部(高温部)7と冷却部(低温部)8との間に設けられる。つまり、熱電変換素子は、一方の電極(ここでは正の電極4)が発熱部7に接し、他方の電極(ここでは負の電極)5が冷却部8に接するように設けられる。この場合、半導体積層構造3の積層方向に温度勾配が設けられることになる。例えば、発熱部7と冷却部8とが上下に位置する場合、垂直な方向に温度勾配が設けられることになる。
本実施形態では、キャリアが電子であるため、半導体積層構造3を構成する各半導体層1,2は、図1(B)に示すように、バンド構造において伝導帯の不連続が存在しないように材料及び組成が設定されている。
ここでは、半導体積層構造3は、例えば図2(A)に示すように、互いに格子整合するInGaAlAs層1AとInP層2Aとを交互に積層させることによって形成されている。つまり、半導体積層構造3は、バンドギャップが異なる2つの半導体層1A,2Aを交互に積層させることによって形成されている。また、本実施形態では、半導体積層構造3は超格子構造になっている。そして、図2(B)に示すように、InGaAlAs層1A及びInP層2Aは、伝導帯の不連続が存在しないように(ΔEc=0)組成が設定されている。また、本実施形態では、キャリアが電子であるため、各半導体層(ここではInGaAlAs層1A及びInP層2A)は、n−typeにドーピングされているのが好ましい。
このような構成を採用することによって、キャリアである電子は、各半導体層1A,2Aの間の界面のバンドエッジでブロッキングされることなく、プラス側(+側)からマイナス側(−側)へ拡散するため、良好な電気伝導が得られることになる。一方、フォノンは、各半導体層1A,2Aの間の界面で散乱されるため、熱伝導率は低下することになる。このように、キャリアとフォノンの大きさの違いを利用することで、従来の単一材料を用いた熱電変換素子では実現が非常に困難であった性能指数ZTの大幅増加を実現することができる。つまり、異なる半導体材料からなる複数の半導体層1A,2Aを積層させることによって形成される半導体積層構造3(ここでは超格子構造を用いた人工材料)によって、従来の自然界に存在する単一材料を用いたものでは実現が困難であった高変換効率の熱電変換素子を実現できることになる。
なお、本実施形態では、伝導帯の不連続が存在しないように材料及び組成が設定されているが、これに限られるものではない。例えば、キャリアがホール(正孔)である場合、半導体積層構造3を構成する各半導体層1,2は、価電子帯の不連続が存在しないように材料及び組成を設定すれば良い。具体的には、半導体積層構造3を、例えば図3(A)に示すように、InGaAsP層1BとInGaAlAs層2Bとを交互に積層させることによって形成し、図3(B)に示すように、InGaAsP層1B及びInGaAlAs層2Bを、価電子帯の不連続が存在しないように(ΔEv=0)組成を設定すれば良い。この場合、キャリアがホールであるため、各半導体層(ここではInGaAsP層1B及びInGaAlAs層2B)は、p−typeにドーピングされているのが好ましい。また、例えば、半導体積層構造3を構成する各半導体層1,2は、伝導帯及び価電子帯の不連続が存在しないように材料及び組成が設定されていても良い。要するに、半導体積層構造3を構成する各半導体層1,2は、伝導帯又は価電子帯(伝導帯及び価電子帯の少なくとも一方)の不連続が存在しないように材料及び組成が設定されていれば良い。
また、本実施形態では、半導体積層構造3は、バンドギャップが異なる2つの半導体層1,2を交互に積層させることによって形成されているが、これに限られるものではない。例えば、半導体積層構造を構成する各半導体層はバンドギャップが異なっていなくても良い。また、半導体積層構造は2つの半導体層を交互に積層させたものでなくても良く、例えば2種類以上の異なる半導体材料(材料又は組成が異なる半導体材料)からなる半導体層を積層させたものであっても良い。
また、本実施形態では、半導体積層構造3を構成する各半導体層1,2は超格子構造を構成しているが、これに限られるものではなく、例えば各半導体層の厚さが厚く、超格子構造になっていなくても良い。但し、各半導体層の厚さを薄くして超格子構造を構成することで、各半導体層の間の界面の数を増やすことができるため、好ましい。
また、本実施形態では、半導体積層構造3を構成する各半導体層1,2は互いに格子整合しているが、これに限られるものではなく、半導体積層構造を構成する各半導体層は、格子定数が異なる半導体材料によって形成されていても良い。この場合、各半導体層の厚さは、格子欠陥が生じない臨界膜厚以下に設定するのが好ましい。
ところで、本実施形態では、半導体積層構造3を構成する各半導体層1(1A,1B),2(2A,2B)は同じ厚さになっている[図1(A),図2(A),図3(A)参照]。
なお、これに限られるものではなく、半導体積層構造3を構成する各半導体層1,2は異なる厚さになっていても良い。本実施形態の場合、InGaAlAs層1Aの厚さをInP層2Aの厚さよりも厚くするのが好ましい。つまり、半導体積層構造が、四元化合物半導体材料からなる半導体層と、二元化合物半導体材料からなる半導体層とによって構成される場合、四元化合物半導体層の厚さを二元化合物半導体層の厚さよりも厚くするのが好ましい。これにより、熱伝導率を下げることができる。
次に、本実施形態にかかる熱電変換素子の製造方法について、図4(A)〜図4(C),図5を参照しながら説明する。
以下、キャリアが電子であり、半導体積層構造3として、InGaAlAs層1AとInP層2Aとからなる超格子構造を形成する場合を例に挙げて説明する。
まず、図4(A)に示すように、超格子構造3を形成するための土台として用いるInP基板(半導体基板)6を用意する。
次いで、図4(B)に示すように、InP基板6上に、例えばMOCVD法(有機金属気相成長法)によって、互いに格子整合するInGaAlAs層1A、InP層2Aを交互に順次積層させ、InP/InGaAlAs超格子構造(半導体積層構造)3を形成する。
ここで、原料ガスとしては、例えばTMI(In),TMG(Ga),TMA(Al),TBA(As),TBP(P)を用いる。InGaAlAs層1Aは波長1.15μmの組成とし、InP層2Aは波長0.92μmの組成とし、InGaAlAs層1AとInP層2Aとの間のバンド構造において伝導帯の不連続が生じないように設定する。また、本実施形態では、電気伝導を担うのは電子であるため、各層1A,2Aはn−typeにドーピングするのが好ましい。
次に、図4(C)に示すように、超格子構造3の積層表面(上面)、及び、InP基板6の裏面に、例えば蒸着法などによって、上部電極4及び下部電極5となる金属(例えばTi/Au,AuGe/Auなど)を形成し、図5に示すような超格子構造3を用いた熱電変換素子が完成する。
なお、キャリアがホールであり、半導体積層構造3として、InGaAsP層1BとInGaAlAs層2Bとからなる超格子構造を形成する場合には、InP基板6上に、例えばMOCVD法によって、InGaAsP層1B、InGaAlAs層2Bを交互に順次積層させれば良い。この場合、InGaAsP層1Bは波長1.3μmの組成とし、InGaAlAs層2Bは波長1.0μm以下の組成とし、InGaAsP層1BとInGaAlAs層2Bとの間のバンド構造において価電子帯の不連続が生じないように設定すれば良い。また、電気伝導を担うのはホールであるため、各層1B,2Bはp−typeにドーピングするのが好ましい。
したがって、本実施形態にかかる熱電変換素子及びその製造方法によれば、高い変換効率を有する熱電変換素子を実現できるという利点がある。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態にかかる熱電変換素子及びその製造方法について、図6〜図11(C)を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる熱電変換素子及びその製造方法は、上述の第1実施形態及びその変形例のもの[図1(A),図5参照]に対し、図6,図7,図8に示すように、半導体積層構造として、メサ状(ストライプ状)又はワイヤ状(柱状)の複数の半導体積層構造3Aを備える点が異なる。
つまり、上述の第1実施形態では、フォノンの散乱を増加させるために、主に半導体積層構造3を構成する各半導体層1,2の界面を利用しているが、本実施形態では、図6,図7,図8に示すように、半導体積層構造として、メサ状又はワイヤ状の複数の半導体積層構造3Aを設け、各半導体層1,2の界面に加えて半導体積層構造3Aの表面(側面)を利用して(即ち、表面積を大きくして)フォノンの散乱を増加させて、より高い性能指数ZTを実現できるようにしている。なお、図6,図7,図8では、上述の第1実施形態のもの[図1(A),図5参照]と同一のものには同一の符号を付している。
本実施形態では、半導体積層方向へ延びるメサ状又はワイヤ状の半導体積層構造3Aは、断面の最短距離(円形の場合は直径;楕円の場合は短径;四角形の場合は短辺の長さ)が1μm以下になっている。つまり、高さに対して断面の最短距離を十分に短くすることで(断面の最短距離を高さ以下にすることで)、メサ状又はワイヤ状の半導体積層構造3Aを構成している。
特に、フォノンの散乱を増加させるためには、メサ状又はワイヤ状の半導体積層構造3Aは、断面積を1μm以下にするのが好ましい。つまり、高さに対して断面積を十分に小さくすることで(断面の周辺長を高さ以下にすることで)、ワイヤ状の半導体積層構造3Aを構成するのが好ましい。これにより、表面積が増加する分、性能指数ZTを向上させることができる。このようなワイヤ状の半導体積層構造3Aを用いたものは、素子サイズに対して出力が小さくなるため、出力はそれほど要求されないが、変化効率が要求される用途に向いている。なお、ここでは、半導体積層構造3Aは超格子構造になっているため、これを用いた熱電変換素子を、ナノワイヤ超格子(超格子ワイヤ構造)を用いた熱電変換素子という。
以下、ワイヤ状のInP/InGaAlAs超格子構造3A(図6,図7参照)の形成方法を例に挙げて、図9を参照しながら説明する。
まず、上述の第1実施形態の場合[図4(A)〜図4(C),図5参照]と同様の方法で、InP/InGaAlAs超格子構造3、上部電極4及び下部電極5を備える熱電変換素子を作製する。
そして、図9に示すように、例えばフォトリソグラフィー、及び、Arミリング又はSiClを用いたICPドライエッチングによって、InP/InGaAlAs超格子構造(半導体積層構造)3及び上部電極4の所望の部分をエッチング除去することによって、ワイヤ状に加工する。これにより、図7に示すようなワイヤ状の複数のInP/InGaAlAs超格子構造(半導体積層構造)3Aを備える熱電変換素子が完成する。なお、本実施形態では、複数のワイヤ状InP/InGaAlAs超格子構造(半導体積層構造)3Aの間のスペースには何も充填されていない。
なお、メサ状の複数の半導体積層構造3Aを形成する場合には、この工程において、InP/InGaAlAs超格子構造(半導体積層構造)3及び上部電極4の所望の部分をエッチング除去することによって、メサ状に加工すれば良い。
また、ワイヤ状のInP/InGaAlAs超格子構造3A(図6,図7参照)の形成方法は、これに限られるものではなく、例えば、以下のようにして形成しても良い。
まず、図10(A)に示すように、Si基板(半導体基板)6A上に、例えばフォトリソグラフィーによって、所望の位置にワイヤ状のInP/InGaAlAs超格子構造3Aを形成するための基点となる触媒層(例えばAuなど)9を複数個所に形成する。
次に、図10(B)に示すように、例えばMOCVD法によって、触媒層である複数のAu層9上に、InGaAlAs層1A、InP層2Aを交互に順次積層させて、複数のワイヤ状InP/InGaAlAs超格子構造(半導体積層構造)3Aを形成する。
ここで、原料ガスとしては、例えばTMI(In),TMG(Ga),TMA(Al),TBA(As),TBP(P)を用いる。また、InGaAlAs層1Aは波長1.15μmの組成とし、InP層2Aは波長0.92μmの組成とし、InGaAlAs層1AとInP層2Aとの間のバンド構造において伝導帯の不連続が生じないように設定する。また、本実施形態では、電気伝導を担うのは電子であるため、各層1A,2Aはn−typeにドーピングするのが好ましい。
次いで、図11(A)に示すように、例えばフォトレジストなどを用いて、犠牲膜10を全面に形成し、例えばエッチングなどによって、各ワイヤ状InP/InGaAlAs超格子構造3Aの上面の頭出しを行なう。
次に、図11(B)に示すように、例えば蒸着法などによって、超格子構造3Aの表面(上面)に、上部電極4の電極材料としての金属(例えばTi/Au,AuGe/Auなど)を形成した後、犠牲層10を除去する。
次いで、図11(C)に示すように、Si基板6Aの裏面に、例えば蒸着法などによって、下部電極5の電極材料としての金属(例えばTi/Au,AuGe/Auなど)を形成する。これにより、複数のワイヤ状InP/InGaAlAs超格子構造3Aを備える熱電変換素子(図6参照)が完成する。この場合、熱電変換素子は、図11(C)に示すように、半導体基板6Aと半導体積層構造3Aとの間に触媒層9を備えるものとなる。
なお、メサ状の複数の半導体積層構造3Aを形成する場合には、メサ状のInP/InGaAlAs超格子構造3Aを形成するための基点となる触媒層(例えばAuなど)9を複数個所に形成すれば良い。
また、本実施形態では、ワイヤ状のInP/InGaAlAs超格子構造3A[図9,図11(C)参照]の形成方法を例に挙げて説明しているが、ワイヤ状のInGaAsP/InGaAlAs超格子構造3Aも同様の方法によって形成することができる。例えば触媒層9を用いてワイヤ状InGaAsP/InGaAlAs超格子構造3Aを形成する場合には、図12に示すように、例えばMOCVD法によって、触媒層である複数のAu層9上に、InGaAsP2A、InGaAlAs2Bを交互に順次積層させて、複数のワイヤ状InGaAsP/InGaAlAs超格子構造(半導体積層構造)3Aを形成すれば良い。
なお、その他の詳細は、上述の第1実施形態及びその変形例のものと同じであるため、ここでは説明を省略する。
したがって、本実施形態にかかる熱電変換素子及びその製造方法によれば、上述の第1実施形態の場合と同様に、高い変換効率を有する熱電変換素子を実現できるという利点がある。特に、半導体積層構造として、メサ状又はワイヤ状の複数の半導体積層構造3Aを設けているため、より高い性能指数ZTを実現でき、この結果、より高い変換効率を有する熱電変換素子を実現できることになる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態にかかる電子機器について、図13を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる電子機器は、例えば図13に示すように、プリント配線基板20上に実装されたCPUチップ(発熱部;高温部)21と、CPUチップ21に接するように設けられたマイクロヒートパイプ(発熱部;高温部)22と、冷却部(低温部)23と、蓄電部24とを備える。
そして、本実施形態では、このような電子機器に、上述の各実施形態及びそれらの変形例にかかる熱電変換素子[図1(A),図1(B),図6参照]30を適用している。つまり、図13に示すように、電子機器の発熱部21,22と冷却部23との間に、上述の各実施形態及びそれらの変形例にかかる熱電変換素子30が設けられている。このため、本電子機器は、上述の各実施形態及びそれらの変形例にかかる熱電変換素子[図1(A),図1(B),図6参照]30と、発熱部(高温部)21,22と、冷却部(低温部)23とを備え、発熱部21,22と冷却部23との間に熱電変換素子30が設けられていることになる。
この場合、熱電変換素子の上部電極4及び下部電極5[図1(A),図1(B),図6参照]の一方が、電子機器の内部の発熱部21,22に接し、他方が、電子機器の内部の冷却部23に接するように、熱電変換素子30が配置されている。この場合、半導体積層構造の積層方向に温度勾配が設けられることになる。ここでは、発熱部21,22と冷却部23とが上下に位置するため、垂直な方向に温度勾配が設けられていることになる。
なお、熱電変換素子30の構成や製造方法は、上述の各実施形態及びその変形例のものと同じであるため、ここでは説明を省略する。
したがって、本実施形態にかかる電子機器によれば、上述の各実施形態のものと同様に、高い変換効率を有する熱電変換素子を備える電子機器を実現できるという利点がある。
なお、上述の実施形態では、CPUチップ21を備える電子機器に、上述の各実施形態及びそれらの変形例にかかる熱電変換素子[図1(A),図1(B),図6参照]30を適用する場合を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではない。例えば、高出力・高周波電力増幅器、電気自動車の駆動モジュールなど、発熱源となる電子デバイスを備える電子機器に、上述の各実施形態及びそれらの変形例にかかる熱電変換素子[図1(A),図1(B),図6参照]を適用することができる。これにより、発熱源となる電子デバイスを利用して熱電変換を行なえることになる。また、例えば、火力発電所、サーバシステム、体温などの廃熱を利用するための電子機器に、上述の各実施形態及びそれらの変形例にかかる熱電変換素子[図1(A),図1(B),図6参照]を適用することもできる。
[その他]
なお、上述の各実施形態及びその変形例では、半導体積層構造を構成する各半導体層を、InP/InGaAlAs、又は、InGaAsP/InGaAlAsとしているが、これに限られるものではなく、例えば、GaN/InGaNなどの他の半導体層の組み合わせにしても良く、どのような半導体層の組み合わせによって半導体積層構造を構成するかは、例えば使用温度範囲などの目的等に応じて適宜決めることができる。例えば、高温用途の場合は、半導体積層構造を構成する各半導体層をGaN/InGaNとするのが好ましい。
また、本発明は、上述した各実施形態及びその変形例に記載した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。

Claims (12)

  1. InGaAlAs層とInP層とを交互に積層させることによって形成された半導体積層構造を備え、
    前記InGaAlAs層及び前記InP層は、伝導帯の不連続が存在しないように組成が設定されていることを特徴とする熱電変換素子。
  2. InGaAsP層とInGaAlAs層とを交互に積層させることによって形成された半導体積層構造を備え、
    前記InGaAsP層及び前記InGaAlAs層、価電子帯の不連続が存在しないように組成が設定されていることを特徴とする熱電変換素子。
  3. 前記半導体積層構造は、バンドギャップが異なる半導体層を積層させることによって形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の熱電変換素子。
  4. 前記半導体積層構造は、超格子構造を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれ か1項に記載の熱電変換素子。
  5. 前記半導体積層構造は、メサ状又はワイヤ状になっていることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の熱電変換素子。
  6. 前記メサ状又はワイヤ状の半導体積層構造は、断面の最短距離が1μm以下であることを特徴とする、請求項記載の熱電変換素子。
  7. 前記メサ状又はワイヤ状の半導体積層構造は、断面積が1μm以下になっていることを特徴とする、請求項記載の熱電変換素子。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の熱電変換素子と、
    発熱部と、
    冷却部とを備えることを特徴とする電子機器。
  9. 半導体基板上に、伝導帯の不連続が存在しないように組成が設定されているInGaA lAs層及びInP層を交互に積層させることによって半導体積層構造を形成し、
    前記半導体積層構造の上面に上部電極を形成するとともに、前記半導体基板の裏面に下部電極を形成することを特徴とする熱電変換素子の製造方法。
  10. 半導体基板上に、価電子帯の不連続が存在しないように組成が設定されているInGa AsP層及びInGaAlAs層を交互に積層させることによって半導体積層構造を形成し、
    前記半導体積層構造の上面に上部電極を形成するとともに、前記半導体基板の裏面に下部電極を形成することを特徴とする熱電変換素子の製造方法。
  11. 前記上部電極及び前記下部電極を形成した後、前記上部電極及び前記半導体積層構造をメサ状又はワイヤ状に加工することを特徴とする、請求項9又は10に記載の熱電変換素子の製造方法。
  12. 半導体基板上に触媒層を形成した後、前記触媒層上に、メサ状又はワイヤ状の前記半導体積層構造を形成し、
    前記メサ状又はワイヤ状の半導体積層構造の上面に上部電極を形成するとともに、前記半導体基板の裏面に下部電極を形成することを特徴とする、請求項9又は10に記載の熱電変換素子の製造方法。
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