JP5293623B2 - 空気調和装置の室内機 - Google Patents

空気調和装置の室内機 Download PDF

Info

Publication number
JP5293623B2
JP5293623B2 JP2010014850A JP2010014850A JP5293623B2 JP 5293623 B2 JP5293623 B2 JP 5293623B2 JP 2010014850 A JP2010014850 A JP 2010014850A JP 2010014850 A JP2010014850 A JP 2010014850A JP 5293623 B2 JP5293623 B2 JP 5293623B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passage
wiring
electrical component
indoor unit
drain pan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010014850A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011153749A (ja
Inventor
亘 江川
長谷川  隆
剛志 横溝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2010014850A priority Critical patent/JP5293623B2/ja
Publication of JP2011153749A publication Critical patent/JP2011153749A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5293623B2 publication Critical patent/JP5293623B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Description

本発明は、空気調和装置の室内機に関する。
空気調和装置の室内機には、ファンや各種弁等の部品を駆動制御するための制御基板が設けられている。この室内機の部品は、制御基板に対して電気的に接続されることで、制御が可能になっている。
例えば、特許文献1(特開2001−355870号公報)に記載の空気調和装置の室内機では、内部に電気集塵器を備えており、この電気集塵器から延びる接続配線が制御基板に接続されている。そして、この電気集塵器から延びる接続配線は、吸い込み流路を縁取るように引きまわされて電装品箱まで到達し、制御基板に接続されている。
しかし、このような従来の空気調和装置の室内機では、接続配線は、ベルマウスやドレンパンの表面上を引きまわされて制御基板まで導かれているが、この接続配線を配置する場合には、ユーザの手が触れにくい配置が求められている。
本発明は上述した点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、接続配線を固定するための部材を不要にしつつ、接続配線に手が触れにくいようにすることが可能な空気調和装置の室内機を提供することにある。
本発明の第1観点に係る空気調和装置の室内機は、天井に設置され、熱交換器およびファンを有する空気調和装置の室内機において、ベルマウス、電装部品、ドレンパンおよび電装品箱を備えている。ベルマウスは、ファンに空気流れを導く。電装部品は、電装部品本体および電装部品本体から延びる接続配線を有している。この電装部品は、熱交換器およびファンが配置された空間に設けられている。ドレンパンは、熱交換器の下方に配置され、熱交換器で生じるドレン水を受け止める。電装品箱は、接続配線を介して電装部品本体と接続される基板を内部に有している。ドレンパンとベルマウスとの間の少なくとも一部には通路が形成されている。接続配線は、通路を通過することにより、電装部品本体から基板まで延びている。通路は、接続配線が通路外に移動することを抑制する抑制構造を有している。ベルマウスおよびドレンパンの少なくともいずれか一方は、抑制構造を構成するためのリブを有している。抑制構造は、ベルマウスおよびドレンパンの少なくともいずれか一方を弾性変形させて、通路内に接続配線を入り込ませるための入口を生じさせた状態において、ベルマウスとドレンパンとの間であって入口以外の場所で生じた隙間に接続配線が入り込むことを抑制する。
この空気調和装置の室内機では、ドレンパンの反対側にまで接続配線を導く場合であっても、ベルマウスとドレンパンの間の通路を通じさせることにより、ユーザの手が触れにくく、安全性を向上させることができる。
また、この空気調和装置の室内機では、通路に配置された接続配線が意図しない場所に移動してしまうことを抑制できる。
また、ベルマウスとドレンパンとの間のうち、弾性変形によって生じる入口部分については、接続配線の挟み込みが生じないように作業者が作業することは比較的容易である。しかし、入口以外の奥側においても隙間が生じる場合には、作業者が意図しない位置に接続配線が入り込んでしまうおそれがある。これに対して、この抑制構造が採用された空気調和装置の室内機では、入口以外において生じた隙間に接続配線が意図せず入り込んでしまうことを抑制させることができる。
また、この空気調和装置の室内機は、抑制構造を実現させる場合に、ベルマウスとドレンパン以外の別部材が不要になる。
本発明の第3観点に係る空気調和装置の室内機は、第1観点係る空気調和装置の室内機において、電装品箱と電装部品とは、ドレンパンおよび/またはベルマウスを隔てて配置されている。
電装品箱と電装部品とが、ドレンパンおよび/またはベルマウスを隔てて配置されている場合には、ドレンパンおよび/またはベルマウスをまたぐように接続配線を通過させる必要がある。この場合には、接続配線の垂れ下がり部分が生じやすく、適宜留め具等を設けて支持する必要が生じうる。
これに対して、この空気調和装置の室内機では、接続配線の垂れ下がり部分が生じやすい場合であっても、ドレンパンとベルマウスとの間に形成された通路によって接続配線を支持することができる。
本発明の第1観点に係る空気調和装置の室内機では、接続配線にユーザの手が触れにくく、安全性を向上させることができる。また、通路に配置された接続配線が意図しない場所に移動してしまうことを抑制できる。また、入口以外において生じた隙間に接続配線が意図せず入り込んでしまうことを抑制させることができる。また、抑制構造を実現させる場合に、ベルマウスとドレンパン以外の別部材が不要になる。
本発明の第観点に係る空気調和装置の室内機では、接続配線の垂れ下がり部分が生じやすい場合であっても、ドレンパンとベルマウスとの間に形成された通路によって接続配線を支持することができる。
本実施形態の室内ユニットを備える空気調和装置の冷媒回路図である。 室内ユニットの外観斜視図である。 室内ユニットの上面視における内部概略配置構成図である。 室内ユニットの図3におけるA−A断面の内部概略配置構成図である。 室内ユニットの図3におけるB−B断面の内部概略配置構成図である。 室内ユニットの下面視の外観構成図である。 室内機本体の下面視の概略構成図である。 ベルマウスを斜め下から見上げた際の概略外観斜視図である。 電装品箱の外観概略構成図である。 大蓋を取り除いた状態の電装品箱および室内制御基板の上面視概略図である。 室内機本体を斜め下から見上げた際の概略外観斜視図である。 接続配線が通過する様子を示す側面視断面図である。 配線の配置作業の途中におけるベルマウスの弾性変形状態を示す側面視断面図である。 変形例Aに係る接続配線が通過する様子を示す側面視断面図である。 変形例Bに係る接続配線が通過する様子を示す側面視断面図である。 変形例Cに係る接続配線が通過する様子を示す側面視断面図である。
<第1実施形態>
(1)全体構成
図1に、本発明の一実施形態が採用された室内ユニット4を有する空気調和装置1の概略構成図を示す。
空気調和装置1の室内ユニット4は、天井に設置されるタイプであり、8つの吹出口を有し、そのうち4つの吹出口からの吹き出し角度をそれぞれ独立制御可能な機能を有している。この室内ユニット4を有する空気調和装置1は、スプリットタイプの空気調和装置であり、主として、前述の室内ユニット4、室外ユニット2、室外ユニット2と室内ユニット4とを接続する液冷媒連絡管5およびガス冷媒連絡管6、および、制御部7を有しており、蒸気圧縮式の冷媒回路10を構成している。
(2)詳細構成
(2−1)室外ユニット2
室外ユニット2は、室外等に設置されており、主として、圧縮機21、四路切換弁22、室外熱交換器23、膨張弁24、液側閉鎖弁25、ガス側閉鎖弁26、室外ファン27、室外温度センサ28、および、室外制御基板29を有している。
圧縮機21は、低圧のガス冷媒を吸入し、圧縮して高圧のガス冷媒とした後に吐出するための圧縮機である。
四路切換弁22は、冷房と暖房との切換時に、冷媒の流れの方向を切り換えるための弁である。四路切換弁22は、冷房時には、圧縮機21の吐出側と室外熱交換器23のガス側とを接続するとともにガス側閉鎖弁26と圧縮機21の吸入側とを接続することが可能である(図1における四路切換弁22の実線を参照)。また、四路切換弁22は、暖房時には、圧縮機21の吐出側とガス側閉鎖弁26とを接続するとともに室外熱交換器23のガス側と圧縮機21の吸入側とを接続することが可能である(図1における四路切換弁22の破線を参照)。
室外熱交換器23は、冷房時には冷媒の凝縮器として機能し、暖房時には冷媒の蒸発器として機能する熱交換器である。室外熱交換器23は、その液側が膨張弁24に接続されており、ガス側が四路切換弁22に接続されている。
膨張弁24は、冷房時には室外熱交換器23において凝縮された高圧の液冷媒を室内熱交換器42(後述)に送る前に減圧し、暖房時には室内熱交換器42において凝縮された高圧の液冷媒を室外熱交換器23に送る前に減圧することが可能な電動膨張弁である。
液側閉鎖弁25およびガス側閉鎖弁26は、外部の機器・配管(具体的には、液冷媒連絡管5およびガス冷媒連絡管6)との接続口に設けられた弁である。液側閉鎖弁25は、膨張弁24に接続されている。ガス側閉鎖弁26は、四路切換弁22に接続されている。
室外ファン27は、室外ユニット2の内部に配置され、室外空気を吸入して、室外熱交換器23に室外空気を供給した後に、ユニット外に排出する空気の流れを生じさせる。このため、室外熱交換器23は、室外空気を冷却源又は加熱源として冷媒を凝縮や蒸発させる機能を有している。
室外温度センサ28は、室外ユニット2の内部に配置されており、室外温度を検出し、室外制御基板29を介して制御部7に伝える。
室外制御基板29は、室外ユニット2の内部に配置されており、制御部7からの指令を受けて、室外ユニット2の構成機器の駆動制御を行う。
(2−2)室内ユニット4
図2に、室内ユニット4の外観斜視図を示す。図3に、室内ユニット4の上面視における内部概略配置構成図を示す。図4に、室内ユニット4の図3中のA−A断面における内部概略配置構成図を示す。図5に、室内ユニット4の図3中のB−B断面における内部概略配置構成図を示す。図6に、室内ユニット4の下面視の外観構成図を示す。図7に、室内ユニット4の室内機本体11の下面視平面図を示す。
室内ユニット4は、図3に示すように、室内機本体11と、化粧パネル構造体12と、を有している。
(2−2−1)室内機本体11
室内機本体11は、図4および図5に示すように、室内ユニット4の上方部分を構成しており、本体ケーシング31、室内ファン41、室内熱交換器42、ドレンパン40、ベルマウス45、電装品箱80、室内温度センサ43、ドレンポンプ46、ドレン排出管47、フロートスイッチ48等を有している。
本体ケーシング31は、図2および図3に示すように、その平面視において、長辺と短辺とが交互に繰り返し配置された略8角形状の箱状体である。この本体ケーシング31は、板金製であり、下面側が開口している。この本体ケーシング31は、略8角形状の天板33a、および、天板33aの周縁部から下方に延びる側板34を有している。側板34は、天板33aの長辺に対応する側板34a、34b、34c、34dと、天板33aの短辺に対応する側板34e、34f、34g、34hとから構成されている。
なお、図1、図5および図6に示すように、室内ユニット4には、下方中央の吸込口35、および、この吸込口35の周囲を一周している吹出口36が設けられている。そして、室内機本体11および化粧パネル構造体12の両方をまたぐようにして、吸込口35から吹出口36に向かう空気流路が設けられている。この空気流路は、吸込口35から本体ケーシング31内部に室内空気を取り込むための吸込流路35aと、調和空気を室内に吹き出すための各吹出流路51a、52a、53a、54a、61a、62a、63a、64aがある。
室内ファン41は、本体ケーシング31の内部に配置された、遠心送風機であるターボファンによって構成されている。室内ファン41は、吸込口35を通じて室内の空気を本体ケーシング31内に吸入し、吹出口36を通じて本体ケーシング31外へ吹き出す空気の流れを生じさせる。室内ファン41は、本体ケーシング31の天板33aの中央に設けられたファンモータ41aと、ファンモータ41aに連結されて回転駆動される羽根車41bとを有している。羽根車41bは、ターボ翼を有する羽根車であり、下方から羽根車41bの内部に空気を吸入し、平面視における羽根車41bの外周側に向かって吹き出す。なお、図9に示すように、ファンモータ41aからは、電装品箱80の室内制御基板81に接続するための室内ファン用配線41dが延びている。
室内熱交換器42は、図3に示すように、平面視における室内ファン41の周囲を囲むように曲げられて本体ケーシング31の内部に配置されたフィンチューブ型熱交換器である。より具体的には、室内熱交換器42は、所定間隔を空けて配置された多数の伝熱フィン、および、これらの伝熱フィンを板厚方向に貫通している複数の伝熱管を有しているクロスフィン型と呼ばれる熱交換器である。
室内熱交換器42の液側は、上記のように、液側接続管5aを介して液冷媒連絡管5に接続されている。室内熱交換器42のガス側は、ガス側接続管6aを介してガス冷媒連絡管6に接続されている。そして、室内熱交換器42は、冷房時には、冷媒の蒸発器として、暖房時には、冷媒の凝縮器として機能するようになっている。これにより、室内熱交換器42は、室内ファン41から吹き出された空気と熱交換を行って、冷房時には空気を冷却し、暖房時には空気を加熱することができるようになっている。なお、液冷媒連絡管5やガス冷媒連絡管6に接続するための液側接続管5aやガス側接続管6aは、側板34hを貫通して本体ケーシング31の外側に延び出している。
ドレンパン40は、図3、図4、図5および図7に示すように、室内熱交換器42の下側に配置され、室内熱交換器42において空気中の水分が凝縮して生じるドレン水を受けとる。このドレンパン40は、本体ケーシング31内の下方位置に装着されている。このドレンパン40には、図3および図5に示すように、吹出開口部40aと、吸入開口部40bと、ドレン水受け溝40c、および、通路上壁部40x、通路外壁部40yが形成されている。吹出開口部40aは、吹出口36に連通するように各所に形成されており、各吹出流路51a、52a、53a、54a、61a、62a、63a、64aの一部を構成している。吸入開口部40bは、吸込口35に連通するように形成されており、吸込流路35aの一部を構成している。ドレン水受け溝40cは、室内熱交換器42の下側において、ドレン水を保持できるように下方に凹んで形成されている。
通路上壁部40xは、図5に示すように、吸入開口部40bの内側壁面から外側に向けて略水平に広がった面であり、下方を向いている。この通路上壁部40xは、ベルマウス45の一部との間で通路Pを形成する際の上側の壁面として機能する。
通路外壁部40Pは、図5に示すように、通路上壁部40xの外側端部から下方に向けて広がった面であり、内側を向いている。この通路外壁部40yは、ベルマウス45の一部との間で通路Pを形成する際の外側の壁面として機能する。
ベルマウス45は、図3、図4および図5に示すように、径方向外側がドレンパン40の吸入開口部40bの内側に沿うように配置されており、吸込口35から吸入される空気を室内ファン41の羽根車41bへと導く。このベルマウス45は、樹脂による成型品である。
このベルマウス45は、斜め下から見上げた際の概略外観斜視である図8に示すように、通路内壁板45a、通路下壁板45b、ガードリブ45c、内側防風板45g、下側防風板45h、電装品箱面45x、ガイド曲面部45m、および、三角面部45sを一体化された状態で有している。
通路内壁板45aは、図4に示すように、略鉛直方向下方側に向けて立っている面であり、設置状態において、ドレンパン40との間に形成される通路Pの内側の壁面を構成する。
通路下壁板45bは、設置状態において、ドレンパン40との間に形成される通路Pの下側の壁面を構成する。
ガードリブ45cは、図4に示すように、通路内壁板45aの上端近傍から通路下壁板45bと面平行となるように外側に向けて突出したリブである。このガードリブ45cは、通路内壁板45aの長手方向に2箇所、間を隔てて設けられている。このガードリブ45cは、上述したドレンパン40との間の通路Pに接続配線を通過させた状態で、接続配線の通路P外部に逃げ出そうとする動きを抑制する。
内側防風板45gは、図4に示すように、設置状態において、ドレンパン40との間に形成される通路Pの電装品箱80側端部と、電装部品80側に設けられた本体用開口87(図9参照)との間の空間を内側から覆うように設けられている。
下側防風板45hは、設置状態において、ドレンパン40との間に形成される通路Pの電装品箱80側端部と、電装部品80側に設けられた本体用開口87との間の空間を下側から覆うように設けられている。
電装品箱面45xは、下面側に電装品箱80を配置するために平坦に形成された面であり、図8に示すように、その下面側に電装品箱80が固定される。
ガイド曲面部45mは、上方に上がるにつれて外径が小さくなるようにしつつ、内側に反り出るように湾曲している。
三角面部45sは、側板34g側において略三角形状であって略水平に広がって形成されており、その上面側がドレンパン40の下面側と面接触する部分を有している。
ドレンポンプ46は、ドレンポンプ本体46bおよびドレンポンプ用配線46aを有している。ドレンポンプ本体46bは、ドレンパン40内部に溜まったドレン水を室内機本体11の外部へ排水させるためのポンプである。このドレンポンプ本体46bによる排水は、ドレン排出管47を通じて行われる。ドレンポンプ用配線46aは、図9に示すように、電装品箱80の室内制御基板81に接続するためにドレンポンプ本体46bから延びている配線である。このドレンポンプ用配線46aは、配線接続を終えた設置状態において、ドレンパン40とベルマウス45との間の通路Pを通過するように配置される。また、ドレンポンプ用配線46aは、通路Pによって覆われる部分以外については、チューブを二重に設けることで二重絶縁状態を確保し、安全性を向上させている。
フロートスイッチ48は、フロートスイッチ本体48bおよびフロートスイッチ用配線48aを有している。フロートスイッチ本体48bは、ドレンパン40の内部に溜まるドレン水の水位を検出する。フロートスイッチ用配線48aは、図9に示すように、電装品箱80の室内制御基板81に接続するためにフロートスイッチ本体48bから延びている配線である。フロートスイッチ48は、このフロートスイッチ用配線48aを通じて制御部7と通信し、ドレンポンプ本体46bを作動させる。このフロートスイッチレン用配線48aも、ドレンポンプ用配線46aと同様に、配線接続を終えた設置状態において、ドレンパン40とベルマウス45との間の通路Pを通過するように配置される。また、フロートスイッチレン用配線48aも、同様に、通路Pによって覆われる部分以外については、チューブを二重に設けることで二重絶縁状態を確保し、安全性を向上させている。
室内温度センサ43は、本体ケーシング31の内部であって、室内熱交換器42に対して空気流れ方向下流側に配置されており、室内温度の検出を行う。なお、この室内温度センサ43からも、図9に示すように、電装品箱80の室内制御基板81に接続するための室内温度センサ用配線43aが延びている。
電装品箱80は、図4、図7および図8に示すように、室内機本体11の内部下方であって、ドレンパン40の径方向内側に配置され、ベルマウス45の電装品箱面45xの下面側で固定されている。この電装品箱80の下面は、ドレンパン40の下面とともに、室内機本体11の下面を構成している。この電装品箱80の内部には、図10に示すように、室内制御基板81が配置されている。室内制御基板81には、室内ユニット4に内蔵された各種電装部品が接続されている。この電装部品のうち、室内機本体11に内蔵された電装部品としては、室内ファン41(ファンモータ41a)、室内温度センサ43、ドレンポンプ46およびフロートスイッチ48等がある。また、化粧パネル構造体12に内蔵された電装部品としては、後述する掃除機構部18、人検知センサ44および風向調節部70がある。このため、室内制御基板81は、図10に示すように、室内機本体11側の電装部品を接続するための対象接続部分11ac、および、化粧パネル構造体12側の電装部品を接続するための対象接続部分44ac、75acを有している。
なお、上述した室内機本体11のうち、空気流れの流路となる部分の周囲には、図12に示すような断熱材38が配置されている。
(2−2−2)化粧パネル構造体12
化粧パネル構造体12は、図4および図5に示すように、室内ユニット4の下方部分を構成しており、天井に設置されている室内機本体11に対して取り付けられる。この化粧パネル構造体12は、化粧パネル本体32およびフラップ駆動部15を有している。
(化粧パネル本体32)
化粧パネル本体32は、図3に示すように、室内ユニット4の下面を構成する略4角形状のパネルである。この化粧パネル本体32は、図1および図6に示すように、吸込グリル32a、内枠パネル37、および、外枠パネル38によって構成されている。
吸込グリル32aは、室内ユニット4の下面中央に配置された、略四角形状のパネルであり、吸込口35を有している。この吸込口35の空気流路下流側には、上述した吸込流路35aが繋がっている。
内枠パネル37は、吸込口35を周囲から覆うようにして室内ユニット4の下面のうち吸込口35と吹出口36との間を覆っている。
外枠パネル38は、吹出口36の外側において、室内ユニット4の下面を覆っている。
この内枠パネル37と外枠パネル38との間に設けられている吹出口36は、図6に示すように、長辺吹出口50と短辺吹出口60とが交互に並べられながら略環状に形成されている。
長辺吹出口50は、吸込口35の略四角形状における各辺に対応する位置に設けられた第1長辺吹出口50a、第2長辺吹出口50b、第3長辺吹出口50c、および、第4長辺吹出口50dの4つの吹出口から構成されている。なお、第1長辺吹出口51、第2長辺吹出口52、第3長辺吹出口53および第4長辺吹出口54には、それぞれ第1長辺吹出流路51a、第2長辺吹出流路52a、第3長辺吹出流路53a、第4長辺吹出流路54aが繋がっており、室内ファン41が駆動することでそれぞれ空気流れF51、F52、F53、F54が生じる。
短辺吹出口60は、吸込口35の略四角形状における角部分に対応する位置に設けられた第1短辺吹出口61、第2短辺吹出口62、第3短辺吹出口63、および、第4短辺吹出口64の4つの吹出口から構成されている。なお、第1短辺吹出口61、第2短辺吹出口62、第3短辺吹出口63および第4短辺吹出口64には、それぞれ第1短辺吹出流路61a、第2短辺吹出流路62a、第3短辺吹出流路63a、第4短辺吹出流路64aが繋がっており、室内ファン41が駆動することでそれぞれ空気流れF61、F62、F63、F64が生じる。
なお、第4長辺吹出流路54aと、第4短辺吹出流路64aとは、下流側において分岐しており、図6に示すように、上流側においては繋がって一体となっている。
(フラップ駆動部15)
フラップ駆動部15は、図4に示すように、化粧パネル本体32の上方であって、室内機本体11の下方に位置しており、エアフィルタ39、掃除機能部18、人検知センサ44、および、風向調節部70等を有している。
エアフィルタ39は、吸込流路35aの途中におけるベルマウス45の内側開口に対向する位置に設けられており、室内空間から室内機本体11に取り込む空気をフィルタリングする。
掃除機構部18は、吸込流路35aの途中において、エアフィルタ39に対する空気流れ方向上流側(室内空間側)に配置されており、エアフィルタ39に付着した埃等を掻き集める機能を有している。なお、この掃除機構部18からも室内制御基板81への接続用の配線が延び出しているが、説明を省略する。
人検知センサ44は、空調対象空間である室内に滞在しているユーザの位置を検出する赤外線センサである。この人検知センサ44からは、上述した室内機本体11の電装品箱80内部の室内制御基板81に接続するための人検知センサ用配線44aが延びている。室内制御基板81と人検知センサ44とがこの人検知センサ用配線44aを介して接続されることにより、制御部7は、人検知センサ44による検知結果を用いた制御が可能になっている。この人検知センサ用配線44aは、図10に示すように、コード部分44aaと、コード部分44aaの先端に設けられた接続端子44abを有している。
風向調節部70は、図2、図5、および、図6に示すように、4つのフラップ71、72、73、74、および、これらのフラップ71、72、73、74の傾斜角度を変更させるフラップ駆動モータ75を有している。4つのフラップ71、72、73、74は、各吹出流路51a、52a、53a、54aを形成している第1長辺吹出口50a、第2長辺吹出口50b、第3長辺吹出口50cおよび第4長辺吹出口50dの4つの吹出口の位置にそれぞれ配置されている。フラップ駆動モータ75からは、上述した室内機本体11の電装品箱80内部の室内制御基板81に接続するためのフラップ駆動モータ用配線75aが延びている。このフラップ駆動モータ用配線75aは、図10に示すように、コード部分75aaと、コード部分75aaの先端に設けられた接続端子75abを有している。室内制御基板81とフラップ駆動モータ75とがこのフラップ駆動モータ用配線75aを介して接続されることにより、制御部7は、フラップ駆動モータ75の動作を制御してフラップ71、72、73、74の傾斜角度を独立して調節することが可能になる。
なお、図10に示すように、人検知センサ用配線44aのコード部分44aaと、フラップ駆動モータ用配線75aのコード部分75aaと、は抜け防止部材としてのナイロンクランプ19によってまとめられている。このナイロンクランプ19によってまとめられた部分は、電装品箱80の内部に入っており、図9に示すように、後述する化粧パネル用開口88を小蓋85で塞いだ状態で残る隙間Sを通過できない大きさとなっている。これにより、人検知センサ用配線44aやフラップ駆動モータ用配線75aの抜け落ちを防ぎつつ、引っ張られた際に接続端子44ab、75abにかかる負荷を小さくすることができる。
(3)制御部7
制御部7は、図1に示すように、室内制御基板81、室外制御基板29、および、コントローラ7aが接続されることで構成されている。この制御部7は、室内制御基板81、室外制御基板29、および、コントローラ7aの間で情報や各種指令を相互にやり取りすることで、空気調和装置1の運転制御を行っている。
なお、コントローラ7aには、4つのフラップ71、72、73、74の傾斜状態を調節する風向調節制御モードを行うことについて、ユーザからの指示を受け付ける機能が設けられている。なお、コントローラ7aは、さらに、4つのフラップ71、72、73、74について、個別のスイング運転の設定等も受け付けることができる。この風向調節制御モードの指示を受け付けると、制御部7は、フラップ駆動モータ75の作動制御を行い、4つのフラップ71、72、73、74の傾斜角度をそれぞれ独立に制御する。
(4)電装品箱80の詳細構造
図9の外観概略図および図10の内部構成概略図において示すように、電装品箱80は、電装品箱本体83、大蓋86および小蓋85を有している。
電装品箱本体83は、下面側が大きく開口した板金製の箱形状であって、内部に上述した室内制御基板81を収容している。
電装品箱本体83には、本体用切り欠き83aが設けられている。本体用切り欠き83aは、室内機本体11側の電装部品である室内ファン41、室内温度センサ43、ドレンポンプ46およびフロートスイッチ48からそれぞれ延びている室内ファン用配線41d、室内温度センサ用配線43a、ドレンポンプ用配線46aおよびフロートスイッチ用配線48aを通過させるための切り欠きである。この本体用切り欠き83aは、電装品箱本体83の長手方向の一端側である側板34c側(図3参照)に設けられている。このため、側板34c側には、液側接続管5a、ガス側接続管6a、上記各種配線41d、43a、46a、48a、および、各機器41、43、46、48が集中して配置されており、メンテナンスを行いやすくなっている。
電装品箱本体83には、長手方向において本体用切り欠き83aが設けられている側とは反対側に、さらに、化粧パネル用切り欠き83bが設けられている。この化粧パネル用切り欠き83bは、化粧パネル構造体12側から延びているフラップ駆動モータ用配線75aや人検知センサ用配線44aを通過させるための切り欠きである。
大蓋86は、電装品箱本体83の下面側に大きく開いた開口に対応する形状を有しており、この開口を塞ぐように電装品箱本体83に固定される板金製部材である。大蓋86は、図示しない螺着によって電装品箱本体83に固定される。この大蓋86には、図9および図10に示すように、電装品箱本体83に螺着固定された状態で、電装品箱本体83側の化粧パネル用切り欠き83bに対応する位置に、大蓋切り欠き86aが形成されている。
このように大蓋86が電装品箱本体83に螺着固定された状態で、図9に示すように、本体用切り欠き83aの縁と大蓋86の縁との間において、本体用開口87が形成されるようになっている。これにより、大蓋86を電装品箱本体83に螺着固定した状態でも、本体用開口87が塞がれないように構成されている。
また、大蓋86が電装品箱本体83に螺着固定された状態で、化粧パネル用切り欠き83bの縁と大蓋86の大蓋切り欠き86aの縁との間において、化粧パネル用開口88(図9の点線で縁取った部分)が形成されるようになっている。
小蓋85は、大蓋86に対してヒンジ85aを介して回動可能に支持されており、大蓋86の大蓋切り欠き86aに対して嵌め込んで閉じることができる黒い樹脂製部材である。この小蓋85は、ヒンジ85aとは反対側端部において固定部85bを有している。小蓋85が閉じられた状態では、この固定部85bが電装品箱本体83側に引っかかるようになっている。
なお、小蓋85は、電装品箱本体83に対して大蓋86が螺着固定された状態で形成される化粧パネル用開口88を、図9に示すような隙間Sを残しつつ塞ぐことができる形状を有している。具体的には、小蓋85は、閉じた状態では、大蓋86の面上において大蓋切り欠き86a部分については全体を覆っており、電装品箱本体83の化粧パネル用切り欠き83bの部分については化粧パネル用切り欠き83bの縁部との間に鉛直方向に広がる隙間Sが残るように覆っている。これにより、大蓋86を電装品箱本体83に螺着固定した状態でも、化粧パネル用開口88が完全には塞がれないように構成されている。
室内制御基板81は、電装部品から延びる配線が接続される対象接続部分11ac、44ac、75acを有している。図10に示すように、これらの対象接続部分11ac、44ac、75acのうち、室内機本体11側の電装部品から延びる配線が接続される対象接続部分11acは、本体用開口87近傍に位置するように配置されている。また、化粧パネル構造体12側の電装部品から延びる配線が接続される対象接続部分44ac、75acは、化粧パネル用開口88近傍に位置するように配置されている。
(5)通路Pの構造
図11に、室内機本体11を斜め下方から見上げた状態の概略外観斜視図を示す。図12に、室内機本体11を側板34d側から見た状態の側面視概略断面図を示す。
室内機本体11側の電装部品のうち、ドレンポンプ46から延びるドレンポンプ用配線46aおよびフロートスイッチ48から延びるフロートスイッチレン用配線48aは、それぞれ図11および図12に示すように、ドレンパン40とベルマウス45との間に形成される通路Pを通過するように配置される。
この通路Pは、ドレンパン40の通路外壁部40yと、ベルマウス45の通路内壁板45aおよび通路下壁板45bと、によって囲まれた空間である。通路Pは、図12の奥行き方向、すなわち、側壁34cと略平行で、かつ、水平方向に向けて延びている。
通路Pの内側の壁面は、ベルマウス45の通路内壁板45aによって構成されている。通路Pの外側の壁面は、ドレンパン40の通路外壁部40yによって構成されている。通路Pの下側の壁面は、ベルマウス45の通路内壁板45aの下端近傍から延びている通路下壁板45bによって構成されている。このベルマウス45の通路下壁板45bは、図12に示すように、ドレンパン40の通路外壁板40Pの面よりも外側まで延びている。通路Pの上側の壁面は、ドレンパン40の通路上壁部40xによって構成されている。なお、通路内壁板45aの上端近傍から外側に向けて延び出しているガードリブ45cも、通路Pの上面の一部を構成している。
なお、ベルマウス45は、室内機本体11の内側上方において図示しない他の固定部分を有しており、通路内壁板45a、通路下壁板45b、ガードリブ45c等の位置している外側下方端部近傍は、自由端となっている。
そして、通路P近傍におけるベルマウス45とドレンパン40との水平方向の位置関係は、ベルマウス45の通路下壁板45bの外側端部がドレンパン40の通路外壁部40yの下端に当接すること、および、ベルマウス45のガードリブ45cの外側端部がドレンパン40の通路外壁部40yの上端に当接すること、によって互いに位置決めされている。
また、通路P近傍におけるベルマウス45とドレンパン40との垂直方向の位置関係は、ベルマウス45の通路下壁板45bの外側端部近傍の上面部分がドレンパン40の通路外壁部40yの下端近傍の下面部分に当接すること、および、ベルマウス45のガードリブ45cの上面がドレンパン40の通路上壁部40xの下面に当接すること、によって互いに位置決めされている。
(6)配線の通過位置
ドレンポンプ46から延びているドレンポンプ用配線46a、および、フロートスイッチ48から延びているフロートスイッチ用配線48aは、いずれも、図11および図12に示すように、通路Pを通じて、電装品箱80内の室内機本体11まで導かれる。
ここで、ドレンポンプ用配線46aは、ドレンパン40の上方の空間に配置されているドレンポンプ46から延び出しており、図11および図12に示すように、吹出流路53aの外側まで延びた後、側板34cと断熱材38の間を通過してドレンパン40の下面近傍にまで至る。その後、ドレンポンプ用配線46aは、内側に向かって延びた後に、ベルマウス45の三角面部45sの上面とドレンパン40の下面の間を通過して、通路Pに到達する。通路P内では、ドレンポンプ用配線46aは、通路Pの長手方向に沿うように延びており、通路Pの電装品箱80側の端部まで延びる。そして、ドレンポンプ用配線46aは、ベルマウス45の内側防風板45gの外側であって下側防風板45hの上側の空間を通過して(図8参照)、電装品箱80の本体用開口87を通じて室内制御基板81に接続される(図9、10参照)。
なお、フロートスイッチ用配線48aについても、ドレンポンプ用配線46aと同様に設けられる。
(7)配線の配置作業
図13に、配線の配置作業を行う途中の弾性変形したベルマウス45およびその周辺の様子を表した側面視概略断面図を示す。
ここで、ベルマウス45とドレンパン40とは、ドレンポンプ用配線46aおよびフロートスイッチ用配線48aが通路Pに導入されるよりも前の段階で、室内機本体11内での組み立てが完成しており、互いに位置決めされた状態で既に通路Pが形成されている。また、この段階で、ドレンポンプ用配線46aは、図13に示すように、ドレンパン40から延び出して、側板34cと断熱材38の間を通過し、ドレンパン40の下面近傍にまで至り、通路Pと略平行に延びた状態となっている。この状態で、作業者は、ドレンポンプ用配線46aおよびフロートスイッチ用配線48aの配置作業を開始する。
まず、作業者は、図13に示すように、ベルマウス45の通路下壁板45bの外側端部をつまんで、内側下方に向けてめくり上げるように弾性変形させて、ドレンパン40の内側下端との間に入口隙間D1を生じさせる。この入口隙間D1は、ドレンポンプ用配線46aおよびフロートスイッチ用配線48aの外径よりもわずかに大きい程度になるまで生じさせる。この入口隙間D1を生じさせた状態で、作業者は、ドレンポンプ用配線46aおよびフロートスイッチ用配線48aを、これらの配線の径方向にスライドさせて入口隙間D1を通過させることにより、通路P内へ移動させる。
なお、ベルマウス45の通路内壁板45a、通路下壁板45bおよび、ガードリブ45cが一体化されているため、このように入口隙間D1が生じている状態では、ガードリブ45cについても、ベルマウス45が弾性変形していない状態での位置からズレが生じている。このようにガードリブ45cの位置にズレが生じることで、弾性変形させる前は当接していたベルマウス45のガードリブ45cの上面と、ドレンパン40の通路上壁部40xの下面と、の間に通路奥隙間D2が生じる。このように、作業者がドレンポンプ用配線46aおよびフロートスイッチ用配線48aを通路Pに入れようとする状態では、入口隙間D1だけでなく、通路Pの奥側(上方)に別の隙間である通路奥隙間D2も生じてしまう。しかし、このように通路奥隙間D2が生じても、ベルマウス45の通路内壁板45a上端近傍から延び出しているガードリブ45cによって、ドレンポンプ用配線46aおよびフロートスイッチ用配線48aの通路奥隙間D2への移動を抑制することができる。
(8)特徴
(8−1)
上記実施形態の室内ユニット4は、ドレンポンプ用配線46aおよびフロートスイッチ用配線48aを通路Pに通じさせることにより、作業者が触れにくい構造とすることができている。このため、安全性を向上させることができている。
また、この通路Pによってドレンポンプ用配線46aおよびフロートスイッチ用配線48aが支持されているため、この部分で配線を固定するための構造や部品が不要になっている。
(8−2)
また、ドレンポンプ用配線46aおよびフロートスイッチ用配線48aが通路Pによって覆われている部分では、二重絶縁のためのチューブ等をさらに設けなくても、安全性を向上させることができている。
(8−3)
上記実施形態の室内ユニット4では、ドレンポンプ46やフロートスイッチ48等のドレンパン40やベルマウス45の上方側に配置された電装部品の配線を、その反対側であるドレンパン40やベルマウス45の下方側の電装品箱80まで導いている。そして、このように、一方側から他方側までドレンパン40やベルマウス45を縁取るようにして配線を引きまわす際に、縁取る対象であるドレンパン40およびベルマウス45を流用して通路Pを形成させている。このため、通路Pを形成させるための別途新たな部品を用意する必要を無くすることができている。
(8−4)
配線がドレンパンやベルマウス等を縁取るように引きまわされて配置される構成では、配線の垂れ下がり部分が生じやすく、適宜留め具等を設けて支持する必要が生じうる。
これに対して、上記実施形態の空気調和装置1の室内ユニット4では、配線の垂れ下がり部分が生じやすい場合であっても、ドレンパン40とベルマウス45との間に形成された通路P内を通過させることで、垂れ下がり部分を生じさせないように配線を支持することができている。
(8−5)
上記実施形態の室内ユニット4では、内側防風板45gおよび下側防風板45hが、通路Pの電装品箱80側端部と、電装部品80の本体用開口87との間において、内側および下方を覆うことができている。このため、通路Pと本体用開口87との間においても、作業者の手が触れにくい構造とすることができている。
(8−6)
上記実施形態の室内ユニット4では、通路Pに配置する配線が通路奥隙間D2に移動してしまわないように、ガードリブ45cを設けている。これにより、ドレンポンプ用配線46aやフロートスイッチ用配線48aが、通路P以外の空間に逃げ出してしまったり、ドレンパン40とベルマウス45との間の通路P以外の部分に挟み込まれてしまったりすることを抑制できる。
なお、作業者は入口隙間D1については視認しやすく、配線を挟み込まないように作業を行うことが比較的容易にできるが、特に、通路Pの奥側の通路奥隙間D2に配線が入り込まないように作業をすることは、ガードリブ45cが無ければ難しい。これに対して、上記実施形態の室内ユニット4では、ガードリブ45cを採用することで、このような通路奥隙間D2に挟み込まれないような配線の配置作業を容易化させることができている。
(8−7)
上記実施形態の室内ユニット4では、電装品箱80の本体用開口87は、通路Pの電装品箱80側の端部と向かい合う位置に設けられている。このため、ドレンポンプ用配線46aやフロートスイッチ用配線48aを電装品箱80内へ引き込みやすくすることができる。
(9)変形例
(9−1)変形例A
上記実施形態では、設置状態において、ベルマウス45のガードリブ45cの外側端部がドレンパン40の通路外壁部40yに当接している構造を例に挙げて説明した。
しかし、図14に示す室内ユニット204のガードリブ245cのように、設置状態において、ガードリブ245cの外側端部と通路外壁部40yとを離れさせた構造としてもよい。この場合には、ドレンパン40とベルマウス45との通路P近傍における水平方向の位置決めは、ドレンパン40の通路外壁部40yの下端近傍と、ベルマウス45の通路下壁板45bと、が互いに当接することのみで行われるようにしてもよい。
(9−2)変形例B
上記実施形態では、ベルマウス45に設けられたガードリブ45cが採用された場合について例に挙げて説明した。
しかし、図15に示す室内ユニット304のように、このようなガードリブ45cを有しない室内ユニットであってもよい。例えば、通路Pを通過させる配線の外径と比べて配線の配置作業時に生じる入口隙間D1以外の隙間が小さい場合や、その他配線が挟まれにくい形状や寸法が採用されている場合には、ガードリブ45cを設けなくても、配線を通路P内に安定的に配置させることができる。
(9−3)変形例C
上述の変形例(C)のようにガードリブ45cを設けない構造としては、例えば、図16に示すように、中心近傍が通路P’側とは反対側に突出した形状の通路内壁板445aが採用された室内ユニット404であってもよい。
この通路内壁板445aは、外側に向かうに従って上下方向が離れていくように形成されている。そして、作業者がベルマウス45の通路下壁板45bをつまんで入口隙間D1を生じさせ、配線を導入した後に通路下壁板45bを放すと、配線は、通路内壁板445aの外側の上下のテーパーによって通路P’の高さ方向の中心近傍に集められる。このため、配線は、上記実施形態で説明した通路奥隙間D2等の他の隙間から離れる方向に集められるため、意図しない挟み込みや通路P’以外の場所への移動を抑制できる。
このような通路内壁板445aでは、突出させたリブ形状を設けない場合であっても、ドレンポンプ用配線46aおよびフロートスイッチ用配線48aを通路P’内に安定的に位置させることができる。
(9−4)変形例D
上記実施形態では、ベルマウス45を弾性変形させて入口隙間D1を生じさせる場合について例に挙げて説明した。
しかし、ドレンパン40側を弾性変形させて上記入口隙間D1に相当する隙間を生じさせる構造を採用してもよい。
(9−5)変形例E
上記実施形態では、ガードリブ45cがベルマウス45に設けられている場合について例に挙げて説明した。
しかし、通路奥隙間D2等の意図しない隙間への配線の移動を抑制するための部材は、ベルマウス45に設けられているものに限られない。例えば、ドレンパン40側からベルマウス45側に延び出したリブを、ドレンパン40が有していてもよい。
(9−6)変形例F
上記実施形態では、ドレンパン40とベルマウス45とが直接当接することで互いの位置を決めように配置されている場合について例に挙げて説明した。
しかし、ドレンパン40とベルマウス45とは、他の介在部材を介して互いの位置が決められていてもよい。この場合には、上記実施形態のガードリブ45cに相当する部材を、配線の配置作業時にドレンパンと介在部材の間に生じる隙間もしくはベルマウス45と介在部材の間に生じる隙間の少なくともいずれか一方に向かう配線の移動を抑制できるようなリブ等をさらに備えていてもよい。
(9−7)変形例G
上記実施形態では、通路Pの電装品箱80側の端部と電装品箱80の本体用開口87とが離れて配置されており、内側防風板45gと下側防風板45hによってこの部分の配線を覆う場合について例に挙げて説明した。
しかし、通路Pの電装品箱80側の端部を電装品箱80の本体用開口87まで延ばしたり、電装品箱80の本体用開口87から延び出す通路を生じさせて通路Pの電装品箱80側の端部まで延ばしたりする等して、通路Pと電装品箱80の内部空間とが連続的に繋がる構成にしてもよい。この場合には、通路Pと電装品箱80との間の配線において必要となっていた二重絶縁のためのチューブが不要になる。
(9−8)変形例H
上記実施形態では、ドレンポンプ本体46bやフロートスイッチ本体48b等の電装部品本体と電装品箱80とがドレンパン40およびベルマウス45を介して反対側に配置されている場合を例に挙げて説明した。
しかし、このような電装部品本体と電装品箱80とは、ベルマウス45のみ、もしくは、ドレンパン40のみを介して配置されていてもよい。
(9−9)変形例I
上記実施形態では、通路Pが直線的に延びるように設けられている場合を例に挙げて説明した。
しかし、このような通路Pとしては、直線的な形状には限られず、例えば、ドレンパン40とベルマウス45との間で、吸込流路35aを取り囲むように略円弧形状に設けられていてもよい。この場合には、例えば、電装品箱80とは反対側の端部(側板34b側の端部)に電装部品が配置されることがあっても、このような略円弧形状の通路を介して電装品箱80まで配線を導くことができる。
(その他)
なお、上記実施形態およびその変形例は、いずれも本発明の一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。また、発明の要旨を逸脱せずに本願出願時の技術常識を用いて当業者によって実現可能な範囲で、上記実施形態およびその変形例を適宜組み合わせて得られる実施形態についても、本発明に当然に含まれる。
本発明の空気調和装置の室内機は、接続配線を固定するための部材を不要にしつつ、接続配線に手が触れにくいようにすることが可能なため、電装部品箱との間で配線を介して繋がっている電装部品を備えた空気調和装置の室内機として用いた場合に特に有用である。
1 空気調和装置
4 室内ユニット(室内機)
40 ドレンパン
41 室内ファン(ファン)
42 室内熱交換器(熱交換器)
45 ベルマウス
45c ガードリブ(抑制構造)
46 ドレンポンプ(電装部品)
46a ドレンポンプ用配線(接続配線)
46b ドレンポンプ本体(電装部品本体)
48 フロートスイッチ(電装部品)
48a フロートスイッチ用配線(接続配線)
48b フロートスイッチ本体(電装部品本体)
80 電装品箱
245c ガードリブ(抑制構造)
204、304、404 室内ユニット
445a 通路内壁板(抑制構造)
D1 入口隙間(入口)
D2 通路奥隙間(入口以外の場所で生じた隙間)
P 通路
特開2001−355870号公報

Claims (2)

  1. 天井に設置され、熱交換器(42)およびファン(41)を有する空気調和装置(1)の室内機(4、204、404)において、
    前記ファンに空気流れを導くベルマウス(45)と、
    電装部品本体(46b、48b)および前記電装部品本体から延びる接続配線(46a、48a)を有し、前記熱交換器および前記ファンが配置された空間に設けられている電装部品(46、48)と、
    前記熱交換器の下方に配置され、前記熱交換器で生じるドレン水を受け止めるドレンパン(40)と、
    前記接続配線を介して前記電装部品本体と接続される基板(81)を内部に有している電装品箱(80)と、
    を備え、
    前記ドレンパンと前記ベルマウスとの間の少なくとも一部には通路(P)が形成されており、
    前記接続配線は、前記通路を通過することにより、前記電装部品本体から前記基板まで延びており、
    前記通路は、前記接続配線が前記通路外に移動することを抑制する抑制構造(45c、245c、445a)を有しており、
    前記ベルマウスおよび前記ドレンパンの少なくともいずれか一方は、前記抑制構造を構成するためのリブ(45c、245c)を有しており、
    前記抑制構造(45c、245c、445a)は、
    前記ベルマウスおよび前記ドレンパンの少なくともいずれか一方を弾性変形させて、前記通路内に前記接続配線を入り込ませるための入口(D1)を生じさせた状態において、
    前記ベルマウスと前記ドレンパンとの間であって前記入口以外の場所で生じた隙間(D2)に前記接続配線が入り込むことを抑制する、
    空気調和装置の室内機。
  2. 前記電装品箱と前記電装部品とは、前記ドレンパンおよび/または前記ベルマウスを隔てて配置されている、
    請求項1に記載の空気調和装置の室内機(4、204、404)。
JP2010014850A 2010-01-26 2010-01-26 空気調和装置の室内機 Active JP5293623B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010014850A JP5293623B2 (ja) 2010-01-26 2010-01-26 空気調和装置の室内機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010014850A JP5293623B2 (ja) 2010-01-26 2010-01-26 空気調和装置の室内機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011153749A JP2011153749A (ja) 2011-08-11
JP5293623B2 true JP5293623B2 (ja) 2013-09-18

Family

ID=44539852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010014850A Active JP5293623B2 (ja) 2010-01-26 2010-01-26 空気調和装置の室内機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5293623B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6458984B2 (ja) * 2014-10-10 2019-01-30 株式会社富士通ゼネラル 天井埋込型空気調和機
JP6437110B2 (ja) 2015-05-20 2018-12-12 三菱電機株式会社 室内機および空気調和装置
JP6573068B2 (ja) * 2015-06-09 2019-09-11 株式会社富士通ゼネラル 天井埋込型空気調和機
KR102326299B1 (ko) * 2015-08-12 2021-11-15 엘지전자 주식회사 공기조화기의 실내기
JP6083774B1 (ja) * 2016-05-17 2017-02-22 MEi株式会社 空気調和機の室内機
CN211650468U (zh) * 2019-02-20 2020-10-09 三菱电机株式会社 室内机以及空调机
WO2023209807A1 (ja) * 2022-04-26 2023-11-02 三菱電機株式会社 空気調和機

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11211136A (ja) * 1998-01-20 1999-08-06 Fujitsu General Ltd 天井埋込型空気調和機
JP2000018635A (ja) * 1998-07-03 2000-01-18 Fujitsu General Ltd 天井埋込型空気調和機
JP2000111085A (ja) * 1998-09-30 2000-04-18 Fujitsu General Ltd 天井埋込形空気調和機の配線支持装置
JP2000257905A (ja) * 1999-03-05 2000-09-22 Fujitsu General Ltd 天井埋込型空気調和機
JP3740952B2 (ja) * 2000-06-16 2006-02-01 三菱電機株式会社 空気調和装置
JP2008064394A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Fujitsu General Ltd 天井埋込型空気調和機
JP4888435B2 (ja) * 2008-04-25 2012-02-29 株式会社富士通ゼネラル 空気調和機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011153749A (ja) 2011-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5293623B2 (ja) 空気調和装置の室内機
EP2498019B1 (en) Indoor unit for air conditioner
EP2498018B1 (en) Indoor unit of air conditioner
KR101578528B1 (ko) 바이패스 유로를 별도로 구비한 열회수 환기장치
KR20160081093A (ko) 공기 조화기의 실외기
JP5919513B2 (ja) 空気調和装置の室外ユニット
EP2345852A1 (en) Indoor unit for floor mounted air conditioner
JP6149494B2 (ja) 化粧パネル、及び空気調和機の室内ユニット
JP5493914B2 (ja) 空気調和装置の室内機
JP6139669B2 (ja) 空気調和機
JP6927302B2 (ja) 空調室内機
CN211822749U (zh) 室内机、空调器
JP2000275372A (ja) 空気調和機の室外ユニット
US10724759B2 (en) Indoor unit for air-conditioning apparatus
JP5490039B2 (ja) 空調換気装置
US10436473B2 (en) Air conditioning indoor unit
JP2008275230A (ja) 空気調和装置
KR102326299B1 (ko) 공기조화기의 실내기
KR102522048B1 (ko) 천장형 공기조화기
JP5803974B2 (ja) 化粧パネル及びそれを備えた空気調和機の室内ユニット
JPH04254121A (ja) 天井埋込形空気調和機
JP2010216750A (ja) 空気調和機
US20240230111A1 (en) Indoor unit and air conditioner
KR20160098885A (ko) 공기 조화기
KR20080045563A (ko) 천장형 공기조화기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110328

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120911

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121211

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130527

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5293623

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151