JP5293244B2 - 電気ヒータ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、100V系から400V系の高電圧電源、およびプリチャージ回路を備える環境対応自動車(燃料電池自動車、ハイブリッド電気自動車、電気自動車等)に適用される暖房用の電気ヒータ駆動装置に関するものである。
従来、環境対応自動車に適用される空調装置の電気負荷制御装置として、特許文献1に示されるものが知られている。即ち、特許文献1の電気負荷制御装置では、暖房用の加熱器として電気ヒータ(電気負荷)が設けられており、この電気ヒータはインバータによってその作動が制御されるようになっている。インバータにはヒータ駆動回路が設けられており、このヒータ駆動回路によって車両の高電圧電源からの直流電力がスイッチングされることで電気ヒータに供給される電力がデューティ制御されるようになっている。
ヒータ駆動回路のスイッチ素子としては、例えばIGBT等のトランジスタ(半導体スイッチ素子)が用いられていることが示されている。
特開2002−264637号公報
しかしながら、上記の電気負荷制御装置におけるスイッチ素子は、通常、1つの電気ヒータに対して1つ設けられるのが一般的であった。よって、このスイッチ素子が万一、短絡故障した場合は、上記で説明したようなスイッチングが不能となり、通常の電気ヒータの制御ができなくなる。
また、電気ヒータの作動が不要の時であっても電力供給を停止する方法がなくなり、電気ヒータにはその電気抵抗値に応じた電流が常に流れることになってしまう。よって、車両の高電圧電源(バッテリ)の電力を無駄に消費してしまい、ひいてはバッテリ上がりに繋がる。
更に、上記のような環境対応自動車は、始動時(イグニッションスイッチオン時)において、高電圧電源からの電流をまず、プリチャージ回路からコンデンサ(キャパシタ)に流し、コンデンサでプリチャージ(予備充電)を行い、高電圧電源の電圧が所定電圧以上あることを確認してから、メインリレーを介してインバータに電流を流すようにしている。
ここで、上記のように電気ヒータのスイッチ素子に短絡故障があると、始動時における高電圧電源からの電力が電気ヒータに供給されてしまい、コンデンサでのプリチャージが十分に行えず、電圧不足と判定(誤判定)されて、車両は始動不可となってしまう。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、電気ヒータのスイッチ素子が万一短絡故障を起こした場合であっても、電気ヒータの制御に係る信頼性の向上を可能とする電気ヒータ駆動装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
まず、電気ヒータの制御に係る信頼性向上として、電気ヒータのスイッチング素子が万一短絡故障を起こした場合であっても、車両始動時におけるプリチャージ不足判定(誤判定)による車両始動不良を回避可能とするために、請求項1に記載の発明では、
高電圧電源(11)と、
高電圧電源(11)の陽極側に接続されるメインリレー(13)に対して並列接続されるプリチャージ回路(14)と、
メインリレー(13)およびプリチャージ回路(14)の電気流れの下流側に接続される充電用のコンデンサ(17)とを有し、
イグニッションスイッチ(15)による始動時に、高電圧電源(11)からの電流をプリチャージ回路(14)に流し、コンデンサ(17)に予備充電させた後に、メインリレー(13)に高電圧電源(11)の電流を流すようにした走行用電動モータを備える車両に適用されるものであって、
コンデンサ(17)に対して並列接続される暖房用の電気ヒータ(120)と、
電気ヒータ(120)に繋がる通電経路を開閉することで電気ヒータ(120)への供給電力を調整するスイッチ素子(131、133)と、
スイッチ素子(131、133)の開閉作動を制御する制御装置(132、134)とを備える電気ヒータ駆動装置において、
制御装置(132、134)は、コンデンサ(17)による予備充電が行われる時に、スイッチ素子(131、133)を開状態にするようにしており、
スイッチ素子(131、133)は、電気ヒータ(120)に対して直列に複数設けられ
通電経路には、電気ヒータ(120)、および複数のスイッチ素子(131、133)のみが設けられていることを特徴としている。
これにより、コンデンサ(17)による予備充電が行われる時に、複数設けたスイッチ素子(131、133)のうちの1つが万一短絡故障を起こしても短絡故障のない他のスイッチ素子(133)は開状態が維持されて、高電圧電源(11)の電流が電気ヒータ(120)に流れることを確実に防止できるので、コンデンサ(17)において本来の高電圧電源(11)の電圧に相当する充電電圧を検出でき、始動時電圧の誤判定をなくすことができる。よって、誤判定による車両始動不良をなくすことができる。
請求項2に記載の発明では、
高電圧電源(11)の定格電圧をVI、
電気ヒータ(120)の抵抗値をRH、
プリチャージ回路(14)の抵抗値をRIとした時に、
VI{1−RH/(RI+RH)}>12
であることを特徴としている。
上式の左辺は、プリチャージ回路(14)にかかる電圧を示し、右辺は低電圧電源の定格電圧を想定した12Vを示している。本発明は、プリチャージ回路(14)にかかる電圧が12Vよりも高くなるような高電圧電源(11)を用いる場合に用いて好適である。
また、電気ヒータの制御に係る信頼性向上として、電気ヒータのスイッチング素子が万一短絡故障を起こした場合であっても、電気ヒータに対する本来の電力供給制御を行い、電気ヒータの作動制御を継続可能とするために、請求項3に記載の発明では
スイッチ素子(131、133)の閉状態故障を検知する故障検知手段(135)を備えており、
制御装置(132、134)は、電気ヒータ(120)へ電力供給を行う際に、故障検知手段(135)によって複数のスイッチ素子(131、133)のうち、1つのスイッチ素子(131)が閉状態故障であると検知されると、他のスイッチ素子(133)を開閉作動させて電気ヒータ(120)を制御することを特徴としている。
これにより、スイッチ素子(131、133)の1つが万一短絡故障を起こした場合であっても、他のスイッチ素子(133)を開閉制御することで電気ヒータ(120)に対する本来の電力供給制御を行い、電気ヒータ(120)の作動制御を継続させることができる。よって、低温環境下での電気ヒータ(120)による適切な暖房制御が継続可能となり、乗員に対する安全性を確保することができる。更に、スイッチ素子(131、133)の短絡故障による電気ヒータ(120)への不要な電力消費を防止して、車両の航続距離に対する悪影響をなくすことができる。
また、電気ヒータの制御に係る信頼性向上として、電気ヒータのスイッチング素子が万一短絡故障を起こした場合であっても、電気ヒータに常時電流が流れるのを防止して、高電圧電源での不要な電力消費を防止可能とするために、請求項4に記載の発明では
スイッチ素子(131、133)の閉状態故障を検知する故障検知手段(135)を備えており、
制御装置(132、134)は、電気ヒータ(120)への電力供給を停止させる際に、故障検知手段(135)によって複数のスイッチ素子(131、133)のうち、1つのスイッチ素子(131)が閉状態故障であると検知されると、他のスイッチ素子(133)を開状態にすることを特徴としている。
これにより、スイッチ素子(131、133)の1つが万一短絡故障を起こした場合であっても、他のスイッチ素子(133)を開状態とすることで、電気ヒータ(120)に常時電流が流れることを防止して、高電圧電源(11)での不要な電力消費を防止することができる。そして、他の電気機器の作動に対する影響を与えることがなくなる。
請求項1〜請求項4に記載の発明において、請求項5に記載の発明のように、電気ヒータ(120)は、互いに並列となるように複数設けられるようにしても良く、この場合は、スイッチ素子(131、133)は、それぞれの電気ヒータ(121、122)に対して直列に複数設けられるようにするのが良い。
また、請求項1〜請求項5に記載の発明において、請求項6に記載の発明のように、スイッチ素子(131、133)として、半導体スイッチ素子(131、133)を選定すれば、コンパクトで制御容易な電気ヒータ駆動装置とすることができる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態におけるシステム全体を示す電気回路図である。 予備充電時における充電電圧を示すタイムチャートである。 第2実施形態1における電気ヒータ駆動回路を示す電気回路図である。 第2実施形態2における電気ヒータ駆動回路を示す電気回路図である。 第2実施形態3における電気ヒータ駆動回路を示す電気回路図である。 第2実施形態4おける電気ヒータ駆動回路を示す電気回路図である。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態における電気ヒータ駆動装置100について図1、図2を用いて説明する。第1実施形態の電気ヒータ駆動装置100は、走行用電動モータを備える環境対応自動車(燃料電池自動車、ハイブリッド電気自動車、電気自動車等)の空調装置として適用されたものである。図1は車両におけるシステム全体を示す電気回路図、図2はプリチャージ(予備充電)時における充電電圧を示すタイムチャートである。
図1に示すように、車両には走行用電動モータ(図示せず)を始めとして、電気ヒータ駆動装置100を含む種々の機器を駆動させるための電源部としての高電圧電源11が設けられている。この高電圧電源11は、例えば100V系から400V系の直流高圧電源であり、本実施形態では、例えば300Vのものを採用している。
高電圧電源11の陽極側には、回路保護のためのメインヒューズ12が接続されており、更にこのメインヒューズ12の電気流れ下流側には、メインリレー13が接続されている。メインリレー13は、自身の接続された通電経路を開閉することで、高電圧電源11からの電流を遮断あるいは導通させるスイッチである。メインリレー13はここでは通常は開状態とされる常開リレーとしており、後述する電圧異常検出装置18からメインリレー13のコイルに通電されると閉状態となるようになっている。
メインヒューズ12の電気流れ下流側には、メインリレー13に対して並列接続されるプリチャージ回路14が設けられている。プリチャージ回路14には、メインヒューズ12側から電気流れ下流側に向けて、抵抗14aとリレー14bとが設けられている。抵抗14aは数十Ω程度(例えば20Ω)の抵抗値を有する抵抗体である。
リレー14bは、自身の接続された通電経路を開閉することで、高電圧電源11からの電流を遮断あるいは導通させるスイッチである。リレー14bはここでは通常は開状態とされる常開リレーとなっている。リレー14bのコイルは、例えば定格12Vの低電圧電源16、およびイグニッションスイッチ15に接続されている。つまり、イグニッションスイッチ15がオンされると、低電圧電源16からリレー14bのコイルに電流が流れ、リレー14bは閉状態となり、高電圧電源11からの電流がプリチャージ回路14を介して、後述するプリチャージ用コンデンサ17側に流れるようになっている。
プリチャージ用コンデンサ(以下、コンデンサ)17は、車両の始動時(イグニッションスイッチ15オン時)にプリチャージ(予備充電)を行う蓄電器であり、メインリレー13とプリチャージ回路14との電気流れ下流側に接続されている。
コンデンサ17には、低電圧電源16の電力によって作動されて、コンデンサ17でプリチャージされた充電電圧を検出する電圧異常検出装置18が設けられている。電圧異常検出装置18は、検出された充電電圧が予め定められた所定電圧V2(例えば高電圧電源の定格300Vの70%とした210V)以上であるとメインリレー13のコイルに通電するようになっている。つまり、電圧異常検出装置18は、コンデンサ17での充電電圧が210V以上あると、始動時の電圧として適正と判断して、メインリレー13に通電してメインリレー13を閉じさせる(オンさせる)ものである。
電気ヒータ駆動装置100は、上記電気回路においてコンデンサ17に対して並列接続されている。電気ヒータ駆動装置100は、空調装置の暖房機能を果たすものであって、空調空気の加熱器としての電気ヒータ120と、この電気ヒータ120の作動を制御する電気ヒータ駆動回路130Aとを備えている。尚、電気ヒータ駆動装置100の電気流れ上流側には、回路保護用の空調用ヒューズ110が設けられている。
電気ヒータ120は、例えばニクロム線を利用したシーズヒータによって構成されており、乗員からの暖房要求、および車室内温度等に基づいて、高電圧電源11からの電流が通電されることで、発熱して、空調空気を加熱するようになっている。
電気ヒータ駆動回路130Aは、電気ヒータ120に繋がる通電経路を開閉することで電気ヒータ120へ供給される電力を調整する複数(ここでは2つ)のスイッチ(スイッチ素子)131、133と、このスイッチ131、133の開閉作動をそれぞれ制御するスイッチ制御回路(制御装置)132、134と、各スイッチ131、133の閉状態故障(短絡故障)を検知する短絡故障検知回路(故障検知手段)135とを備えている。
スイッチ131、133は、電気ヒータ120に対して直列となるように接続されている。ここでは、スイッチ131、133は、電気ヒータ120の電気流れ上流側と下流側とにそれぞれ接続されている。そして、上流側のスイッチが上流側スイッチ131、下流側のスイッチが下流側スイッチ133となっている。各スイッチ131、133としては、例えば絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)のような半導体スイッチ素子が採用されている。
スイッチ制御回路132、134は、上記スイッチ131、133にそれぞれ対応するように設けられており、上流側スイッチ131に対応するものが上流側スイッチ制御回路132、下流側スイッチ133に対応するものが下流側スイッチ制御回路134となっている。各スイッチ制御回路132、134は、各スイッチ131、133に通電することで、各スイッチ131、133を閉状態とし、各スイッチ131、133に非通電とすることで、各スイッチ131、133を開状態とする。つまり、各スイッチ制御回路132、134は、各スイッチ131、133に対して、通電あるいは非通電を繰り返す(デューティ駆動信号を与える)ことで、各スイッチ131、133を任意のデューティ比で閉状態とすることができる。
短絡故障検知回路135は、各スイッチ制御回路132、134から各スイッチ131、133に出力されるデューティ駆動信号(オンオフ信号)に対して、各スイッチ131、133の開状態が検出されない場合に、各スイッチ131、133が短絡故障にあることを検知するようになっている。
尚、本実施形態では、高電圧電源11の定格電圧をVI、電気ヒータ120の抵抗値をRH、プリチャージ回路14の抵抗値(抵抗14aの抵抗値)をRIとした時に、
VI{1−RH/(RI+RH)}>12
の関係が成立するように設定されている。
上式の左辺は、プリチャージ回路14にかかる電圧を示し、右辺は低電圧電源16の定格電圧を想定した12Vを示している。つまり、本実施形態は、プリチャージ回路14にかかる電圧が12Vよりも高くなるような高電圧電源11を用いる場合に対応しているのである。
次に、上記電気ヒータ駆動装置100の作動について説明する。
1.車両始動時
車両始動時において、イグニッションスイッチ15がオンされると、スイッチ制御回路132、134は、各スイッチ131、133を強制的に開状態(オフ)にする。ここで、短絡故障検知回路135によって、万一各スイッチ131、133のうち、1つのスイッチ131(134)が短絡故障していた場合は、他のスイッチ134(131)が強制的に開状態(オフ)となるのである。
イグニッションスイッチ15がオンされることで、低電圧電源16からリレー14bのコイルに通電されて、リレー14bが閉状態(オン)となる。そして、高電圧電源11の電流が、メインヒューズ12、プリチャージ回路14を流れ、コンデンサ17に至り、コンデンサ17でプリチャージが行われる。
この時、上記のように、スイッチは複数設けられており、複数のスイッチ131、134のうち少なくとも1つは開状態(オフ)とされていることから、高電圧電源11から電気ヒータ120に電流が流れることがない。つまり、高電圧電源11からコンデンサ17のみに電流が流れるために、図2に示すように、電圧異常検出装置18は、時間T1でコンデンサ17における所定電圧V2(210V)を検出し、更に時間T2で定格電圧V3(300V)相当の電圧を検出する。
よって、電圧異常検出装置18は、始動時において短時間のうちに、高電圧電源11に適正な電圧があると判断して、メインリレー13に通電してメインリレー13を閉じさせる(オンにする)。
2.電気ヒータ作動時
メインリレー13がオンされると、高電圧電源11からの電流が電気ヒータ駆動装置100に流れることになる。空調装置の暖房要求、および車室内温度等に応じて、スイッチ制御回路132、134によってスイッチ131、133の閉状態(オン)が調整され、電気ヒータ120に流れる電力量が調整されて、空調空気の加熱度合いが制御される。
ここで、短絡故障検知回路135によって各スイッチ131、133の両者ともが正常であると判定されれば、一方のスイッチ131(133)を常に閉状態(オン)として、他のスイッチ133(131)をディーティ制御することで、電気ヒータ120に供給される電力量が制御されることになる。
また、暖房要求があり、かつ、車室内温度が予め定めた所定温度以下である時に、短絡故障検知回路135によって各スイッチ131、133のうち、万一1つのスイッチ(131)が短絡故障であると判定されれば、他のスイッチ(133)に対して、デューティ制御することで、電気ヒータ120に供給される電力量が制御されるようにしている。
3.電気ヒータ停止時
更に、空調装置の暖房要求、および車室内温度(上記所定温度より高い場合)に応じて電気ヒータ120の作動が不要となる時に、短絡故障検知回路135によって各スイッチ131、133の両者ともが正常であると判定されれば、両スイッチ131、133を共に開状態(オフ)とすることで、電気ヒータ120への電力供給が確実に停止される。
また、短絡故障検知回路135によって各スイッチ131、133のうち、万一1つのスイッチ(131)が短絡故障であると判定されれば、他のスイッチ(133)を開状態(オフ)とすることで、電気ヒータ120への電力供給が確実に停止されるようにしている。
以上のように、本実施形態では、始動時にプリチャージを行う環境対応自動車において、まず電気ヒータ120のスイッチ131、133を開状態にしてプリチャージを行うようのであるが、電気ヒータ120の通電経路を開閉するスイッチとして、電気ヒータ120に対して直列となるように複数のスイッチ131、133を設けるようにしている。
これにより、コンデンサ17によるプリチャージが行われる時に、複数設けたスイッチ131、133のうちの1つが万一短絡故障を起こしても短絡故障のない他のスイッチ素子(133)は開状態が維持されて、高電圧電源11の電流が電気ヒータ120に流れることを確実に防止できるので、コンデンサ17において本来の高電圧電源11の電圧に相当する充電電圧を検出でき、始動時電圧の誤判定をなくすことができる。よって、誤判定による車両始動不良をなくすことができる。
ここで、従来技術のように、電気ヒータ120に対してスイッチが1つだけ設けられている場合では、万一その1つのスイッチが短絡故障していると、電気ヒータ120への通電を遮断する方法がなく、始動時において、コンデンサ17および電気ヒータ120の両者に高電圧電源11からの電流が流れてしまう。すると、高電圧電源11の電圧はコンデンサ17と電気ヒータ120とに分配されて、コンデンサ17に充電される電圧は、以下の数式1に示される電圧となってしまう。
(数1)
コンデンサ充電電圧V1=V3{RH/(RI+RH)}
但し、RHは電気ヒータ120の抵抗値、
RIはプリチャージ回路14の抵抗14aの抵抗値、である。
例えば、各抵抗値RH、RIをそれぞれ20Ωとすると、コンデンサ充電電圧V1は150Vとなり、所定電圧V2を満足しないという判定(誤判定)を招いてしまい(図2)、よって、電圧異常検出装置18は、メインリレー13への通電を行わないことになる。即ち、これは、高電圧電源11に十分な電圧があっても、メインリレー13がオンとならず、各電気機器への通電が行われず、車両は始動できないことを意味する。本実施形態では、このような車両の始動不良を回避できるのである。
また、電気ヒータ120を作動させる際に、1つのスイッチ131が万一短絡故障していても、他のスイッチ133を開閉制御するようにしているので、電気ヒータ120に対する本来の電力供給制御を可能として、電気ヒータ120の作動制御を継続させることができる。よって、低温環境下での電気ヒータ120による適切な暖房制御が継続可能となり、乗員に対する安全性を確保することができる。更に、スイッチ131、133の短絡故障による電気ヒータ120への不要な電力消費を防止して、車両の航続距離に対する悪影響をなくすことができる。
更に、暖房が不要であり、電気ヒータ120を停止させる際に、1つのスイッチ131が万一短絡故障していても、他のスイッチ133を開状態とすることで、電気ヒータ120への電力供給を確実に停止することができる。よって、電気ヒータ120に常時電流が流れることを防止して、高電圧電源11での不要な電力消費を防止することができる。そして、他の電気機器の作動に対する影響を与えることがなくなる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、電気ヒータ駆動回路130Aにおいて、複数のスイッチ131、133を電気ヒータ120の電気流れの上流側と下流側にそれぞれ接続するようにしたが、これに限らず、図3の第2実施形態1(電気ヒータ駆動回路130B)に示すように、電気ヒータ120の下流側に接続する、あるいは、図4の第2実施形態2(電気ヒータ駆動回路130C)に示すように、電気ヒータ120の上流側に接続するようにしても良い。
また、上記第1実施形態では、電気ヒータ駆動回路130Aにおいて、電気ヒータ120を1つ設けるものとして説明したが、これに限らず、並列となるように複数設けるようにしても良い。この場合は、図5の第2実施形態3(電気ヒータ駆動回路130D)に示すように、第1電気ヒータ121に対して、第1上流側スイッチ131a、第1下流側スイッチ133aを接続すると共に、第2電気ヒータ122に対して、第2上流側スイッチ131b、第2下流側スイッチ133bを接続するようにすれば良い。そして、上流側スイッチ制御回路132によってスイッチ131a、131bを制御し、下流側スイッチ制御回路134によってスイッチ133a、133bを制御する。
また、図6の第2実施形態4(電気ヒータ駆動回路130E)に示すように、第1、第2電気ヒータ121、122の上流側に上流側スイッチ131を接続すると共に、第1電気ヒータ121の下流側に第1下流側スイッチ133aを接続し、第2電気ヒータ122の下流側に第2下流側スイッチ133bを接続するようにしても良い。そして、上流側スイッチ制御回路132によってスイッチ131を制御し、下流側スイッチ制御回路134によってスイッチ133a、133bを制御する。
(その他の実施形態)
上記第1実施形態では、電気ヒータ120に設けるスイッチを2つとしたが、これに限らず、3つ以上としても良い。
また、スイッチは、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)に代えて、絶縁ゲート電界効果トランジスタ(MOSFET)としても良い。更には、半導体スイッチ素子に限らず、例えばリレーに置き換えても良い。
また、電気ヒータは、シーズヒータに限らず、セラミックPTCヒータとしても良い。
また、車両始動時のプリチャージを行う際に、コンデンサ17での充電電圧に基づいて高電圧電源11の良否判定を行うようにしたが、これに限らず、コンデンサ17側に流れる電流値に基づいて高電圧電源11良否判定を行うようにしても良い。即ち、電気ヒータ120のスイッチの短絡故障がなければ、電気ヒータ120側への通電はなく、コンデンサ17側での電流は予め定めた所定電流以下となることを判定すれば良い。
11 高電圧電源
13 メインリレー
14 プリチャージ回路
15 イグニッションスイッチ
17 プリチャージ用コンデンサ(充電用コンデンサ)
100 電気ヒータ駆動装置
120 電気ヒータ
131 上流側スイッチ(スイッチ素子)
132 上流側スイッチ制御回路(制御装置)
133 下流側スイッチ(スイッチ素子)
134 下流側スイッチ制御回路(制御装置)
135 短絡故障検知回路(故障検知手段)

Claims (6)

  1. 高電圧電源(11)と、
    前記高電圧電源(11)の陽極側に接続されるメインリレー(13)に対して並列接続されるプリチャージ回路(14)と、
    前記メインリレー(13)および前記プリチャージ回路(14)の電気流れの下流側に接続される充電用のコンデンサ(17)とを有し、
    イグニッションスイッチ(15)による始動時に、前記高電圧電源(11)からの電流を前記プリチャージ回路(14)に流し、前記コンデンサ(17)に予備充電させた後に、前記メインリレー(13)に前記高電圧電源(11)の電流を流すようにした走行用電動モータを備える車両に適用されるものであって、
    前記コンデンサ(17)に対して並列接続される暖房用の電気ヒータ(120)と、
    前記電気ヒータ(120)に繋がる通電経路を開閉することで前記電気ヒータ(120)への供給電力を調整するスイッチ素子(131、133)と、
    前記スイッチ素子(131、133)の開閉作動を制御する制御装置(132、134)とを備える電気ヒータ駆動装置において、
    前記制御装置(132、134)は、前記コンデンサ(17)による前記予備充電が行われる時に、前記スイッチ素子(131、133)を開状態にするようにしており、
    前記スイッチ素子(131、133)は、前記電気ヒータ(120)に対して直列に複数設けられ
    前記通電経路には、前記電気ヒータ(120)、および複数の前記スイッチ素子(131、133)のみが設けられていることを特徴とする電気ヒータ駆動装置。
  2. 前記高電圧電源(11)の定格電圧をVI、
    前記電気ヒータ(120)の抵抗値をRH、
    前記プリチャージ回路(14)の抵抗値をRIとした時に、
    VI{1−RH/(RI+RH)}>12
    であることを特徴とする請求項1に記載の電気ヒータ駆動装置。
  3. 前記スイッチ素子(131、133)の閉状態故障を検知する故障検知手段(135)を備えており、
    前記制御装置(132、134)は、前記電気ヒータ(120)へ電力供給を行う際に、前記故障検知手段(135)によって複数の前記スイッチ素子(131、133)のうち、1つのスイッチ素子(131)が閉状態故障であると検知されると、他のスイッチ素子(133)を開閉作動させて前記電気ヒータ(120)を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気ヒータ駆動装置。
  4. 前記スイッチ素子(131、133)の閉状態故障を検知する故障検知手段(135)を備えており、
    前記制御装置(132、134)は、前記電気ヒータ(120)への電力供給を停止させる際に、前記故障検知手段(135)によって複数の前記スイッチ素子(131、133)のうち、1つのスイッチ素子(131)が閉状態故障であると検知されると、他のスイッチ素子(133)を開状態にすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気ヒータ駆動装置。
  5. 前記電気ヒータ(120)は、互いに並列となるように複数設けられ、
    前記スイッチ素子(131、133)は、それぞれの電気ヒータ(121、122)に対して直列に複数設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の電気ヒータ駆動装置。
  6. 前記スイッチ素子(131、133)は、半導体スイッチ素子(131、133)であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の電気ヒータ駆動装置。
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