JP2014202625A - スイッチ素子の故障検出回路 - Google Patents

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謙次 恒吉
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正文 永見
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Abstract

【課題】スイッチ素子のオープン故障、ショート故障、リーク故障を確実に検出する。【解決手段】故障検出回路20の電流源回路22をスイッチ素子10の電流経路のうち一方の端子11に接続して、他方の端子12を故障検出回路20に帰還するように接続して、基準電圧発生回路24で発生する基準電圧Vrefを、スイッチ素子10が負荷14を駆動したときに、スイッチ素子10の一方の端子11と他方の端子12の間に発生する端子間電圧VDSよりも高い電圧になるように設定する。そして、スイッチ素子10にリーク故障が発生したときに、スイッチ素子10に流れるリーク電流Irによって発生する端子間電圧VDSが基準電圧Vrefよりも低くなるように、電流源回路22に流す電流を設定する。さらに、負荷14への電源供給の有無に関わらず、スイッチ素子10を切断したときに発生する端子間電圧VDSを基準電圧Vrefよりも低くなるように設定する。【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、電気自動車や燃料電池車、あるいはハイブリッド車の空調装置に用いられる車両用電気ヒータ装置、または、車両全般に用いられるソレノイドやモータ等の電力を消費する負荷の駆動制御を行うスイッチ素子の故障検出回路に関するものである。
自動車等の車両には、ヒータ装置やソレノイド、モータ等の電力を消費する負荷が多数用いられており、その負荷に通電を行うために、大電力を短時間で断続することが可能な、パワーMOS FETや絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)等のパワーデバイスと呼ばれるスイッチ素子が用いられている。(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−149876号公報
このようなスイッチ素子に発生する可能性がある故障の形態として、スイッチ素子の一部が切断される開放故障(オープン故障)、スイッチ素子の一部が短絡される短絡故障(ショート故障)、および、温度上昇や耐久劣化などの要因によって、スイッチ素子が切断状態であるにも関わらず、電子回路上で絶縁されていて本来電流が流れないはずの場所に微小な電流(リーク電流)が漏れ出すリーク故障の3種類がよく知られている。このうち、リーク故障は、オープン故障やショート故障に至る初期の段階で発生する可能性がある。
特許文献1に記載された発明によると、オープン故障を電圧検出回路によって検出して、ショート故障を電流検出回路によって検出している。
すなわち、特許文献1に記載された発明は、ショート故障とオープン故障をそれぞれ別の検出方法によって検出しているため、故障検出を行うための回路構成が複雑になるという問題があった。さらに、特許文献1に記載された発明は、ショート故障やオープン故障の初期段階で発生する可能性があるリーク故障の検出を行っていない。すなわち、故障を初期段階で検出できる構成にはなっていなかった。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、スイッチ素子がオープン故障やショート故障、リーク故障を起こしたときに、簡単な回路構成で、それらの故障の発生を容易かつ確実に検出することができるスイッチ素子の故障検出回路を提供することを目的とする。
本発明に係るスイッチ素子の故障検出回路は、スイッチ素子に、オープン故障、ショート故障、リーク故障のいずれかが発生したときに、故障の発生を確実に検出するものである。
すなわち、本発明に係るスイッチ素子の故障検出回路は、直流電源に接続されて電力消費を伴う動作を行う負荷と、前記負荷の動作を断続するスイッチ素子と、を有し、さらに、前記スイッチ素子に対して、内部抵抗によって定まる所定の電流を流す電流源と、所定の基準電圧を発生する基準電圧源と、前記電流源から流れた電流を電圧に変換して前記基準電圧と比較する電圧比較部と、を備えた故障検出部と、を有して、前記電流源は、前記スイッチ素子を導通させたときに電流経路をなす両端子のうち一方の端子に接続されるとともに、他方の端子が前記故障検出部に帰還するように接続されて、前記基準電圧が、前記スイッチ素子が前記負荷を動作させたときに前記両端子間に発生する電圧よりも高い電圧に設定されて、前記電流源の内部抵抗が、前記両端子間に所定のリーク電流が流れたときに、前記両端子間に発生する電圧が、前記基準電圧よりも低くなるように設定されることを特徴とする。
このように構成されたスイッチ素子の故障検出回路によれば、故障検出部の電流源が、スイッチ素子を導通させたときに電流経路をなす両端子のうち一方の端子に接続されて、スイッチ素子の電流経路をなす他方の端子が故障検出部に帰還するように接続されて、故障検出部の基準電圧源で発生される基準電圧が、スイッチ素子が負荷を動作させたときに、スイッチ素子の両端子間に発生する電圧よりも高い電圧に設定されるため、スイッチ素子にオープン故障が発生すると、負荷への電源供給の有無に関わらず、スイッチ素子を導通させたときにスイッチ素子の両端子間に発生する電圧が基準電圧よりも高くなるため、電圧比較部において、スイッチ素子にオープン故障が発生したことを確実に検出することができる。
そして、スイッチ素子にリーク故障が発生すると、スイッチ素子を導通させていないときであっても、スイッチ素子に流れるリーク電流によって、スイッチ素子の両端子間に発生する電圧が基準電圧よりも低くなるため、電圧比較部において、スイッチ素子にリーク故障が発生したことを確実に検出することができる。
また、スイッチ素子にショート故障が発生すると、負荷への電源供給の有無に関わらず、スイッチ素子を導通させていないときにスイッチ素子の両端子間に発生する電圧が基準電圧よりも低くなるため、電圧比較部において、スイッチ素子にショート故障が発生したことを確実に検出することができる。
また、本発明に係るスイッチ素子の故障検出回路は、前記電圧比較部がコンパレータで構成されていることを特徴とする。
このように構成されたスイッチ素子の故障検出回路によれば、コンパレータで構成された電圧比較部において、正極入力端子に入力された端子電圧と負極入力端子に入力された端子電圧を比較することによって、スイッチ素子のオープン故障、ショート故障、リーク故障の発生を検出するため、スイッチ素子に故障が発生したことを、単一の簡単な回路構成によって検出することができる。
また、本発明に係るスイッチ素子の故障検出回路は、前記スイッチ素子に接続されて、前記スイッチ素子に対して、前記スイッチ素子の導通状態と非導通状態を制御するスイッチ素子制御信号を入力するスイッチ素子制御部と、前記スイッチ素子制御信号と前記電圧比較部の出力信号との排他的論理和を演算するスイッチ素子動作状態確認部と、
を有することを特徴とする
このように構成されたスイッチ素子の故障検出回路によれば、スイッチ素子動作状態確認部において、スイッチ素子の断続を制御するスイッチ素子制御信号と、電圧比較部の出力信号の排他的論理和を演算するため、スイッチ素子制御信号の状態と、電圧比較部から出力される出力信号の状態とによって表現することができるスイッチ素子の故障の状態(オープン故障、ショート故障、リーク故障)を、簡単な回路で容易に識別することができる。
また、本発明に係るスイッチ素子の故障検出回路は、前記スイッチ素子と、前記故障検出回路と、を、前記負荷の上流側と下流側にそれぞれ設けて、前記負荷の上流側と下流側のうち少なくとも一方の前記故障検出回路で、オープン故障、ショート故障、またはリーク故障が検出されたときは、前記負荷の上流側と下流側の前記スイッチ素子をともに切断することを特徴とする。
このように構成されたスイッチ素子の故障検出回路によれば、負荷の上流側または下流側のスイッチ素子に、オープン故障、ショート故障、またはリーク故障が発生したことを検出したときに、負荷の上流側スイッチ素子、および下流側スイッチ素子を確実に遮断するため、負荷の動作を確実に停止して、負荷の損傷を防止することができる。
本発明に係るスイッチ素子の故障検出回路によれば、スイッチ素子のオープン故障、ショート故障、およびリーク故障の発生を確実に検出することができるという効果が得られる。
本発明に係るスイッチ素子の故障検出回路の実施例1の構成を示すブロック図である。 本発明に係るスイッチ素子の故障検出回路の実施例1の具体的な回路構成を示す図である。 本発明に係るスイッチ素子の故障検出回路の動作を示すタイムチャートであり、スイッチ素子が正常な状態であるときのスイッチ素子の故障検出回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明に係るスイッチ素子の故障検出回路の動作を示すタイムチャートであり、スイッチ素子にリーク故障が発生したときのスイッチ素子の故障検出回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明に係るスイッチ素子の故障検出回路の動作を示すタイムチャートであり、スイッチ素子にショート故障が発生したときのスイッチ素子の故障検出回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明に係るスイッチ素子の故障検出回路の動作を示すタイムチャートであり、スイッチ素子にオープン故障が発生したときのスイッチ素子の故障検出回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明に係るスイッチ素子の故障検出回路の実施例2の構成を示すブロック図である。
以下、本発明に係るスイッチ素子の故障検出回路の実施例について、図面を参照して説明する。
以下、本発明の実施例を、図1から図3を用いて説明する。図1は、図示しない車両に搭載された、本発明に係るスイッチ素子の故障検出回路の構成の一例を表わすブロック図である。
[スイッチ素子の故障検出回路の構成の説明]
本発明に係るスイッチ素子の故障検出回路5は、図1に示すように、図示しない車両に搭載されて、スイッチ素子10と、負荷14と、車両のバッテリー電源15と、電源スイッチ16と、スイッチ素子制御部18と、故障検出回路20(故障検出部)と、からなる。
スイッチ素子10は、パワーMOS FETやIGBT等のパワーデバイスで構成されて、後述する負荷14に供給する電力の断続を行う。
負荷14は、スイッチ素子10に接続されて、図示しない車両に搭載されたヒータ装置やソレノイド、モータ等の、電力消費を伴う動作を行う。
バッテリー電源15は、図示しない車両のバッテリーから、負荷14および電源回路30に所定の直流電圧を供給する直流電源である。
電源スイッチ16は、負荷14へのバッテリー電源15の供給を断続するスイッチであり、図示しない外部からの制御によって、その導通、非導通を制御できるものとする。
スイッチ素子制御部18は、TTLレベルで変化するスイッチ素子制御信号Cを発生する。発生されたスイッチ素子制御信号Cは、スイッチ素子10のゲートに相当する端子13に入力されて、スイッチ素子10の断続を制御する。
故障検出回路20(故障検出部)は、スイッチ素子10の故障の発生を検出する回路であり、内部抵抗によって決定される所定の電流を流す電流源回路22(電流源)と、所定の基準電圧を発生する基準電圧発生回路24(基準電圧源)と、電流源から流れ出した電流を電圧に変換して基準電圧と比較して、電圧比較信号Dを出力する比較回路26(電圧比較部)と、スイッチ素子10の動作状態を確認するスイッチ素子動作状態確認部28と、故障検出回路20(故障検出部)の各部に供給する電源を備えた電源回路30を備えている。そして、電流源回路22(電流源)は、スイッチ素子10を導通させたときに電流経路をなす端子11,12のうち一方の端子11に接続されている。また、他方の端子12は、故障検出回路20(故障検出部)に帰還するように接続されている。なお、故障検出回路20(故障検出部)の詳細な回路構成については後述する。
[スイッチ素子の故障検出回路の具体的回路構成の説明]
次に、図2を用いて、図1に示したスイッチ素子の故障検出回路5の詳細な回路構成について説明する。
図2に示すように、スイッチ素子10には、例えば、MOS FETが用いられる。図2において、スイッチ素子10を導通させると、電流は、ドレインに相当する端子11と、ソースに相当する端子12の間の経路を流れる。なお、図2に示すMOS FETはNチャネル型だが、これに限定されるものではなく、Pチャネル型を用いてもよい。さらに、MOS FETではなく、IGBT等のパワーデバイスを用いてもよい。
故障検出回路20(故障検出部)は、以下の詳細構成を有している。電流源回路22(電流源)は、直流電源VDD1と内部抵抗RSENで構成されており、後述する比較回路26と端子11とが接続されている。
基準電圧発生回路24(基準電圧源)は、直流電源VDD2を、抵抗Rと抵抗Rで分圧して所定の基準電圧Vrefを生成し、生成された基準電圧Vrefを、後述する比較回路26に入力する。
比較回路26(電圧比較部)はコンパレータ27で構成されている。その正極入力端子27aには基準電圧Vrefが入力されて、負極入力端子27bには、スイッチ素子10の端子11が接続されている。そして、電流源回路22(電流源)が、比較回路26(電圧比較部)の負極入力端子27bとスイッチ素子10の端子11との間に接続される。比較回路26(電圧比較部)は、後述する電源回路30で生成された直流電源VDD1,VDD2が入力されることによって動作する。
スイッチ素子動作状態確認部28は排他的論理和を演算するXOR(Exclusive OR)演算素子で構成されている。そして、スイッチ素子動作状態確認部28には、比較回路26(電圧比較部)から出力される電圧比較信号Dと、スイッチ素子制御部18から出力されるスイッチ素子制御信号Cが入力されて、排他的論理和が演算される。演算結果は故障判定信号Eとして出力される。
電源回路30は、図1,図2に図示しない車両から供給されるバッテリー電源15(Vbat)から直流電源VDD1を生成する第1レギュレータ31と、バッテリー電源15(Vbat)から直流電源VDD2を生成する第2レギュレータ32を備えている。第1レギュレータ31と第2レギュレータ32としては、LDO(Low Drop Output)と呼ばれる入力電圧と出力電圧の差が小さい電源ICが用いられる。そして、生成された直流電源VDD1は、電流源回路22(電流源)と比較回路26(電圧比較部)に供給されて、直流電源VDD2は、基準電圧発生回路24(基準電圧源)と比較回路26(電圧比較部)に供給される。
なお、スイッチ素子動作状態確認部28から出力される故障判定信号Eはスイッチ素子制御部18に入力されて、スイッチ素子10に故障が検出されたときに、スイッチ素子10の導通を抑止する。そして、これによって、スイッチ素子10に故障が検出されたときには負荷14が動作を停止する。
[スイッチ素子の故障検出回路の定数設定方法の説明]
次に、図2の回路の具体的な動作について説明する。
まず、回路の動作に影響する素子の定数を決定する方法について説明する。基準電圧Vrefの値と、電流源回路22(電流源)から流れ出す電流値を規定する内部抵抗RSENの値は、以下のようにして決定する。
負荷14として、実際に使用される所定の負荷を駆動したときに、スイッチ素子10の端子11とスイッチ素子10のソースに相当する端子12間に20Aの電流が流れるものと仮定する。このとき、スイッチ素子10のON抵抗を0.1Ωと仮定すると、スイッチ素子10の端子11と端子12間に発生する端子間電圧VDSは、0.1Ω×20A=2Vとなる。
さらに、スイッチ素子10が切断しているときに、スイッチ素子10の端子11と端子12間にリーク電流Irとして10μAの電流が流れたときに、スイッチ素子10にリーク故障が発生したものとみなすことにする。すなわち、通常数十MΩあるスイッチ素子の端子11と端子12間のOFF抵抗が、2V/10μA=200kΩ以下に低下した状態を検出する設定とする。
さらに、基準電圧Vrefは、回路を構成する素子の定数誤差が10%あるものと仮定して、負荷14を駆動したときの端子間電圧VDSである2Vに対して、素子の定数誤差を加味した電圧値、すなわちVref=2V×1.1=2.2Vに設定する。
なお、図2において、電圧12Vのバッテリー電源15(Vbat)を、第1レギュレータ31によって、VDD1=9Vに定電圧化するものとする。このとき、リーク電流Irとして10μAの電流が流れたときに、スイッチ素子10の端子間電圧VDSが2Vになるように、電流源回路22(電流源)の内部抵抗RSENの値を設定する。
ここで、図2の回路では、Vbat>VDD1となるため、電流源回路22(電流源)とスイッチ素子10の端子11の間に、故障検出回路20(故障検出部)側に電流が逆流しないようにダイオードDを挿入する。このダイオードDに順方向電圧をかけたときに生じる順方向電圧Vfを0.6Vと仮定する。
以上の条件設定の下で、電流源回路22(電流源)の内部抵抗RSENを算出すると、(式1)のようになる。
SEN=(VDD1−Vf−VDS)/Ir=(9−0.6−2)/10μA=640kΩ (式1)
また、基準電圧Vrefを2.2Vに設定するために、第2レギュレータ32で生成される直流電源VDD2の電圧値に基づいて、基準電圧発生回路24(基準電圧源)の抵抗Rと抵抗Rの値が設定される。
なお、図2の回路構成は、上記説明に限定されるものではなく、実際に使用される負荷14の種類や供給されるバッテリー電源15の電圧等に応じて、適宜設定される。
例えば、スイッチ素子の故障検出回路5が電気自動車に適用された場合、バッテリー電源15(Vbat)として高電圧電源(例えば350V)が用いられる。このような場合、電源回路30にはバッテリー電源15(Vbat)ではなく、低電圧系の電源(例えば12V)が供給されて、DCDCコンバータによって必要な定電圧電源を作る構成とするのが望ましい。
次に、図2の回路の具体的な動作について、図3から図6のタイムチャートを用いて、スイッチ素子10の状態毎に説明する。
[スイッチ素子が正常なときの動作の説明]
図3は、図2のスイッチ素子10が正常に動作しているときの、回路各部における信号のタイムチャートを示している。
電源SWと記した信号は、電源スイッチ16の状態を表わしている。すなわち、時刻tから時刻tまでは電源スイッチ16が切断(OFF)の状態にあり、時刻t以降は電源スイッチ16が導通(ON)の状態にあることを示している。
スイッチ素子制御信号Cは、時刻tから時刻tまではLOレベル、時刻tから時刻tまではHIレベルに変化して、以降、同様のパターンでHIレベルとLOレベルを繰り返す。スイッチ素子制御信号CがLOレベルのときは、スイッチ素子10が切断状態となって、負荷14は動作を停止する。また、スイッチ素子制御信号CがHIレベルのときは、スイッチ素子10が導通状態となって、負荷14は動作を行う。
電源スイッチ16とスイッチ素子制御信号Cを上記のように変化させたとき、スイッチ素子10が正常に動作しているときは、コンパレータ27の負極入力端子27bの端子電圧V−が、図3に示すように変化する。
すなわち、電源スイッチ16がOFFでスイッチ素子制御信号CがLOのとき(時刻tから時刻t)は、スイッチ素子10は非導通であるため、スイッチ素子10の端子11と端子12間には電流が流れない。このとき、負極入力端子27bには、直流電源VDD1の直流電圧がかかる。すなわち端子電圧V−は、正極入力端子27aの端子電圧V+である基準電圧Vrefよりも高くなる。すなわち、V−>V+(=Vref)であるため、電圧比較信号DはLOレベルとなり、スイッチ素子制御信号Cと電圧比較信号Dの排他的論理和によって生成される故障判定信号EはLOレベルとなって、スイッチ素子10は正常な状態であると認識される。
電源スイッチ16がOFFでスイッチ素子制御信号CがHIのとき(時刻tから時刻t)は、負荷14は動作しないが、電流源回路22(電流源)からスイッチ素子10の端子11に向けて電流が流れ、これによって、端子11と端子12間には電流が流れる。そのため、コンパレータ27の端子電圧V−は、基準電圧Vrefよりも低くなる。すなわち、V−<V+(=Vref)であるため、電圧比較信号DはHIレベルとなり、故障判定信号EはLOレベルとなって、スイッチ素子10は正常な状態であると認識される。
電源スイッチ16がONでスイッチ素子制御信号CがLOのとき(時刻tから時刻t)は、スイッチ素子10の端子11と端子12間には電流が流れない。このとき、コンパレータ27の負極入力端子27bには、直流電源VDD1の直流電圧がかかる。すなわち、端子電圧V−は、正極入力端子27aの端子電圧V+である基準電圧Vrefよりも高くなる。すなわち、V−>V+(=Vref)であるため、電圧比較信号DはLOレベルとなり、スイッチ素子制御信号Cと電圧比較信号Dの排他的論理和によって生成される故障判定信号EはLOレベルとなって、スイッチ素子10は正常な状態であると認識される。
電源スイッチ16がONでスイッチ素子制御信号CがHIのとき(時刻t以降)は、負荷14が動作して、バッテリー電源15(Vbat)からスイッチ素子10の端子11を経て、端子12に電流が流れる。そのため、コンパレータ27の負極入力端子27bにかかる端子電圧V−は、基準電圧Vrefよりも低くなる。すなわち、V−<V+(=Vref)であるため、電圧比較信号DはHIレベルとなり、故障判定信号EはLOレベルとなって、スイッチ素子10は正常な状態であると認識される。
[スイッチ素子がリーク故障を起こしたときの動作の説明]
図4は、図2のスイッチ素子10がリーク故障を起こしたときの、回路各部の信号のタイムチャートを示している。
電源スイッチ16がOFFでスイッチ素子制御信号CがLOのとき(時刻tから時刻t)、スイッチ素子10の端子11と端子12間にリーク電流Irが流れると、端子間電圧VDSは基準電圧Vrefよりも低くなる。そして、この端子間電圧VDSがコンパレータ27の負極入力端子27bにかかるため、負極入力端子27bの端子電圧V−はV−<V+(=Vref)となって、電圧比較信号DはHIレベルとなり、スイッチ素子制御信号Cと電圧比較信号Dの排他的論理和によって生成される故障判定信号EはHIレベルとなって、スイッチ素子10に故障が発生していることが検出される。
電源スイッチ16がOFFでスイッチ素子制御信号CがHIのとき(時刻tから時刻t)は、負荷14は動作しないが、電流源回路22(電流源)からスイッチ素子10の端子11に向けて電流が流れ、これによって、端子11と端子12間には電流が流れる。そのため、コンパレータ27の負極入力端子27bの端子電圧V−は、基準電圧Vrefよりも低くなる。すなわち、V−<V+(=Vref)であるため、電圧比較信号DはHIレベルとなり、故障判定信号EはLOレベルとなる。
電源スイッチ16がONでスイッチ素子制御信号CがLOのとき(時刻tから時刻t)は、スイッチ素子10の端子11と端子12間にはリーク電流Irが流れる。しかし、このとき、コンパレータ27の負極入力端子27bには、直流電源VDD1の直流電圧がかかるため、端子電圧V−は基準電圧Vrefよりも高くなる。すなわち、V−はV−>V+(=Vref)であるため、電圧比較信号DはLOレベルとなって、故障判定信号EはLOレベルとなる。
電源スイッチ16がONでスイッチ素子制御信号CがHIのとき(時刻t以降)は、負荷14が動作して、バッテリー電源15(Vbat)からスイッチ素子10の端子11を経て、端子12に電流が流れる。そのため、コンパレータ27の負極入力端子27bにかかる端子電圧V−は、基準電圧Vrefよりも低くなる。すなわち、V−<V+(=Vref)であるため、電圧比較信号DはHIレベルとなり、故障判定信号EはLOレベルとなる。
[スイッチ素子がショート故障を起こしたときの動作の説明]
図5は、図2のスイッチ素子10がショート故障を起こしたときの、回路各部の信号のタイムチャートを示している。
電源スイッチ16がOFFでスイッチ素子制御信号CがLOのとき(時刻tから時刻t)は、スイッチ素子10の端子11と端子12間に短絡電流が流れる。そのため、端子間電圧VDSは基準電圧Vrefよりも低くなる。そして、この端子間電圧VDSがコンパレータ27の負極入力端子27bにかかるため、負極入力端子27bの端子電圧V−は、正極入力端子27aの端子電圧V+である基準電圧Vrefよりも低くなる。すなわち、V−<V+(=Vref)であるため、電圧比較信号DはHIレベルとなり、スイッチ素子制御信号Cと電圧比較信号Dの排他的論理和によって生成される故障判定信号EはHIレベルとなって、スイッチ素子10に故障が発生していることが検出される。
電源スイッチ16がOFFでスイッチ素子制御信号CがHIのとき(時刻tから時刻t)は、負荷14は動作しないが、電流源回路22(電流源)からスイッチ素子10の端子11に向けて電流が流れ、これによって、端子11と端子12間には電流が流れる。そのため、コンパレータ27の負極入力端子27bの端子電圧V−は、基準電圧Vrefよりも低くなる。すなわち、V−<V+(=Vref)であるため、電圧比較信号DはHIレベルとなり、故障判定信号EはLOレベルとなる。
電源スイッチ16がONでスイッチ素子制御信号CがLOのとき(時刻tから時刻t)は、スイッチ素子10の端子11と端子12間に短絡電流が流れる。そのため、端子間電圧VDSは基準電圧Vrefよりも低くなる。そして、この端子間電圧VDSがコンパレータ27の負極入力端子27bにかかるため、負極入力端子27bの端子電圧V−は、基準電圧Vrefよりも低くなる。すなわち、V−<V+(=Vref)であるため、電圧比較信号DはHIレベルとなり、故障判定信号EはHIレベルとなって、スイッチ素子10に故障が発生していることが検出される。
電源スイッチ16がONでスイッチ素子制御信号CがHIのとき(時刻t以降)は、負荷14が動作して、バッテリー電源15(Vbat)からスイッチ素子10の端子11を経て、端子12に電流が流れる。そのため、コンパレータ27の負極入力端子27bにかかる端子電圧V−は、基準電圧Vrefよりも低くなる。すなわち、V−<V+(=Vref)であるため、電圧比較信号DはHIレベルとなり、故障判定信号EはLOレベルとなる。
[スイッチ素子がオープン故障を起こしたときの動作の説明]
図6は、図2のスイッチ素子10がオープン故障を起こしたときの、回路各部の信号のタイムチャートを示している。
電源スイッチ16がOFFでスイッチ素子制御信号CがLOのとき(時刻tから時刻t)は、スイッチ素子10は非導通であるため、スイッチ素子10の端子11と端子12間には電流が流れない。このとき、コンパレータ27の負極入力端子27bには、直流電源VDD1の直流電圧がかかる。すなわち、負極入力端子27bの端子電圧V−は、正極入力端子27aの端子電圧V+である基準電圧Vrefよりも高くなる。すなわち、V−>V+(=Vref)であるため、電圧比較信号DはLOレベルとなり、スイッチ素子制御信号Cと電圧比較信号Dの排他的論理和によって生成される故障判定信号EはLOレベルとなる。
電源スイッチ16がOFFでスイッチ素子制御信号CがHIのとき(時刻tから時刻t)は、負荷14は動作せず、また、スイッチ素子10がオープン故障を起こしているため、コンパレータ27の負極入力端子27bには、直流電源VDD1の直流電圧がかかる。すなわち、負極入力端子27bの端子電圧V−は、正極入力端子27aの端子電圧V+である基準電圧Vrefよりも高くなる。すなわち、V−>V+(=Vref)であるため、電圧比較信号DはLOレベルとなり、スイッチ素子制御信号Cと電圧比較信号Dの排他的論理和によって生成される故障判定信号EはHIレベルとなって、スイッチ素子10に故障が発生していることが検出される。
電源スイッチ16がONでスイッチ素子制御信号CがLOのとき(時刻tから時刻t)は、スイッチ素子10の端子11と端子12間には電流が流れない。このとき、コンパレータ27の負極入力端子27bには、直流電源VDD1の直流電圧がかかる。すなわち、負極入力端子27bの端子電圧V−は、正極入力端子27aの端子電圧V+である基準電圧Vrefよりも高くなる。すなわち、V−>V+(=Vref)であるため、電圧比較信号DはLOレベルとなり、故障判定信号EはLOレベルとなる。
電源スイッチ16がONでスイッチ素子制御信号CがHIのとき(時刻t以降)は、負荷14は動作せず、また、スイッチ素子10がオープン故障を起こしているため、コンパレータ27の負極入力端子27bには、直流電源VDD1の直流電圧がかかる。すなわち、負極入力端子27bの端子電圧V−は、正極入力端子27aの端子電圧V+である基準電圧Vrefよりも高くなる。すなわち、V−>V+(=Vref)であるため、電圧比較信号DはLOレベルとなり、故障判定信号EはHIレベルとなって、スイッチ素子10に故障が発生していることが検出される。
以上説明したように、スイッチ素子10に、リーク故障,ショート故障,オープン故障のいずれの故障が発生した場合であっても、故障検出回路20(故障検出部)は、それらの故障を確実に検出することができる。
故障判定信号Eはスイッチ素子制御部18に接続されて、スイッチ素子10の故障(リーク故障,ショート故障,オープン故障)が検出されたときには、それ以降、スイッチ素子制御部18からスイッチ素子10に対して、スイッチ素子制御信号Cの出力を中止する。これによって負荷14の動作が停止される。このようにして、スイッチ素子10に故障が発生したときには、即座に負荷14の動作を停止して、負荷14の損傷を防止することができる。
次に、本発明の実施例2について説明する。図7は、本発明に係るスイッチ素子の故障検出回路50の構成を示すブロック図である。
本実施例は、本発明を、車両(図7に非図示)に搭載されて、負荷64である車両用電気ヒータ装置を駆動するスイッチ素子の故障検出回路50に適用した例である。
具体的な構成を説明すると、スイッチ素子の故障検出回路50は、図示しない車両に搭載されて、通電によって発熱するPTC素子(Positive Temperature Coefficient)を用いた車両用電気ヒータ装置である負荷64と、上流側スイッチ素子60aと、上流側故障検出回路70a(故障検出部)と、下流側スイッチ素子60bと、下流側故障検出回路70b(故障検出部)と、スイッチ素子制御部68と、車両のバッテリー電源65(Vbat)と、からなる。
そして、上流側スイッチ素子60aおよび下流側スイッチ素子60bは、負荷64を挟んで上下(上流と下流)にそれぞれ接続されており、一方のスイッチ素子に対して、他方のスイッチ素子が、図1または図2に示した電源スイッチ16の役割を担っている。
また、上流側スイッチ素子60aが導通したときに電流が流れる電流経路をなす両端子のうち一方の端子61aと他方の端子62aの間に、上流側故障検出回路70a(故障検出部)が接続されて、下流側スイッチ素子60bが導通したときに電流が流れる電流経路をなす両端子のうち一方の端子61bと他方の端子62bの間に、下流側故障検出回路70b(故障検出部)が接続されている。
そして、上流側故障検出回路70a(故障検出部)で上流側スイッチ素子60aの故障が検出されたことを検出したとき、または、下流側故障検出回路70b(故障検出部)で下流側スイッチ素子60bの故障が検出されたことを検出したとき、故障検出部70aまたは70bは、負荷64への通電を遮断して負荷64を保護するように動作する。
なお、負荷64の上流側と下流側に、それぞれスイッチ素子と故障検出回路を備えているのは、故障が発生した時に、その故障が例えば初期のリーク故障のように微細な故障であっても、その故障を確実に検出するためである。
上流側スイッチ素子60aと下流側スイッチ素子60bは、それぞれ、パワーMOS FETやIGBT等のパワーデバイスで構成されて、後述する負荷64に供給する電力の断続を行う。
スイッチ素子制御部68は、TTLレベルで変化するスイッチ素子制御信号Cを発生する。発生したスイッチ素子制御信号Cは、上流側スイッチ素子60aのゲートに相当する端子63aに入力されて上流側スイッチ素子60aの断続を制御するとともに、下流側スイッチ素子60bのゲートに相当する端子63bに入力されて下流側スイッチ素子60bの断続を制御する。また、スイッチ素子制御信号Cは、後述する上流側スイッチ素子動作状態確認部78aと下流側スイッチ素子動作状態確認部78bにも入力される。
バッテリー電源65は、図示しない車両のバッテリーから、負荷64および上流側電源回路80a,下流側電源回路80bに所定の直流電圧を供給する直流電源である。
上流側故障検出回路70a(故障検出部)は、所定の電流を流す上流側電流源回路72a(電流源)と、所定の基準電圧を発生する上流側基準電圧発生回路74a(基準電圧源)と、上流側電流源回路72aから流れ出した電流を電圧に変換して基準電圧と比較して、上流側電圧比較信号Daを出力する上流側比較回路76a(電圧比較部)と、上流側電圧比較信号Da、およびスイッチ素子制御信号Cに基づいて上流側スイッチ素子60aの動作状態を確認する上流側スイッチ素子動作状態確認部78aと、上流側故障検出回路70aの各部に供給する電源を備えた上流側電源回路80aを備えている。
下流側故障検出回路70b(故障検出部)は、所定の電流を流す下流側電流源回路72b(電流源)と、所定の基準電圧を発生する下流側基準電圧発生回路74b(基準電圧源)と、下流側電流源回路72bから流れ出した電流を電圧に変換して基準電圧と比較して、下流側電圧比較信号Dbを出力する下流側比較回路76b(電圧比較部)と、下流側電圧比較信号Db、およびスイッチ素子制御信号Cに基づいて下流側スイッチ素子60bの動作状態を確認する下流側スイッチ素子動作状態確認部78bと、下流側故障検出回路70bの各部に供給する電源を備えた下流側電源回路80bを備えている。
上流側故障検出回路70aと下流側故障検出回路70bはともに、実施例1で説明した故障検出回路20(図2参照)と同様の回路構成を有しているため、その詳細な回路構成の説明は省略する。
[実施例2の作用の説明]
次に、本実施例2の作用について説明する。
本実施例2に係るスイッチ素子の故障検出回路50に備えられた上流側故障検出回路70a(故障検出部)、および下流側故障検出回路70b(故障検出部)は、実施例1で説明した故障検出回路20(図2参照)と同様の詳細構成を有しており、同様の作用を奏する。したがって、上流側故障検出回路70a(故障検出部)、および下流側故障検出回路70b(故障検出部)のそれぞれの詳細な作用の説明は省略する。
そして、上流側スイッチ素子60a、または下流側スイッチ素子60bのいずれか一方に故障が発生したときの動作について説明する。
上流側スイッチ素子60aにリーク故障,ショート故障,オープン故障のいずれの故障が発生したとき、上流側故障検出回路70a(故障検出部)はその故障を検出して、上流側スイッチ素子動作状態確認部78aは上流側故障判定信号EaとしてHI信号を出力する。上流側故障検出回路70a(故障検出部)が上流側スイッチ素子60aの故障を検出したときに、上流側故障判定信号EaとしてHI信号を出力するのは、実施例1で説明した通りの作用であるため、説明は省略する。
また、下流側スイッチ素子60bにリーク故障,ショート故障,オープン故障のいずれの故障が発生したとき、下流側故障検出回路70b(故障検出部)はその故障を検出して、下流側スイッチ素子動作状態確認部78bは下流側故障判定信号EbとしてHIレベルの信号を出力する。
上流側故障判定信号Eaと下流側故障判定信号Ebは、それぞれ、スイッチ素子制御部68に入力される。
スイッチ素子制御部68は、上流側故障判定信号Eaおよび下流側故障判定信号Ebとして、ともにLOレベルの信号が入力されているときには、図3から図7で説明したように、LOレベルとHIレベルが交互に変化するスイッチ素子制御信号Cを出力するが、上流側故障判定信号Eaと下流側故障判定信号Ebのうち、どちらか一方でもHIレベルの信号であったときには、スイッチ素子制御信号Cの出力を停止して、常にLOレベルの信号を出力する。
スイッチ素子制御部68から常にLOレベルの信号が出力されると、上流側スイッチ素子60aおよび下流側スイッチ素子60bはともに導通しないため、負荷64には通電されず、負荷64は動作を停止する。このようにして、スイッチ素子の故障による負荷64の損傷を未然に防止することができる。
以上、説明したように、実施例1に係るスイッチ素子の故障検出回路5によれば、故障検出回路20(故障検出部)の電流源回路22(電流源)がスイッチ素子10を導通させたときに電流経路をなす両端子11,12のうち一方の端子11に接続されて、スイッチ素子10の電流経路をなす他方の端子12が故障検出回路20(故障検出部)に帰還するように接続されて、故障検出回路20(故障検出部)の基準電圧発生回路24(基準電圧源)で発生される基準電圧Vrefが、スイッチ素子10が負荷14を動作させたときに、スイッチ素子10の端子11と端子12の間に発生する端子間電圧VDSよりも高い電圧に設定されるため、スイッチ素子10にオープン故障が発生すると、負荷14への電源供給の有無に関わらず、スイッチ素子10を導通させたときにスイッチ素子10の端子11と端子12の間に発生する端子間電圧VDSが基準電圧Vrefよりも高くなるため、比較回路26(電圧比較部)において、スイッチ素子10にオープン故障が発生したことを確実に検出することができる。
そして、スイッチ素子10にリーク故障が発生すると、スイッチ素子10を導通させていないときであっても、スイッチ素子10に流れるリーク電流Irによって、スイッチ素子10の端子11と端子12の間に発生する端子間電圧VDSが基準電圧Vrefよりも低くなるため、比較回路26(電圧比較部)において、スイッチ素子10にリーク故障が発生したことを確実に検出することができる。
また、スイッチ素子にショート故障が発生すると、負荷14への電源供給の有無に関わらず、スイッチ素子10を導通させていないときにスイッチ素子10の端子11と端子12の間に発生する端子間電圧VDSが基準電圧Vrefよりも低くなるため、比較回路26(電圧比較部)において、スイッチ素子10にショート故障が発生したことを確実に検出することができる。
また、実施例1に係るスイッチ素子の故障検出回路5によれば、コンパレータで構成された比較回路26(電圧比較部)において、正極入力端子27aの端子電圧V+と負極入力端子27bの端子電圧V−を比較することによって、スイッチ素子10のオープン故障、ショート故障、リーク故障の発生を検出するため、スイッチ素子10に故障が発生したことを、単一の簡単な回路構成によって検出することができる。
また、実施例1に係るスイッチ素子の故障検出回路5によれば、スイッチ素子動作状態確認部28において、スイッチ素子10の断続を制御するスイッチ素子制御信号Cと、比較回路26(電圧比較部)から出力される電圧比較信号D(出力信号)の排他的論理和を演算するため、スイッチ素子制御信号Cの状態と、比較回路26(電圧比較部)から出力される電圧比較信号D(出力信号)の状態とによって表現することができるスイッチ素子10の故障の状態(オープン故障、ショート故障、リーク故障)を、簡単な回路で容易に識別することができる。
また、実施例2に係るスイッチ素子の故障検出回路50によれば、負荷64の上流側スイッチ素子60aまたは下流側スイッチ素子60bに、オープン故障、ショート故障、またはリーク故障が発生したことを検出したときに、負荷64の上流側スイッチ素子60a、および下流側スイッチ素子60bを確実に遮断するため、負荷64の動作を確実に停止して、負荷64の損傷を防止することができる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。
5 スイッチ素子の故障検出回路
10 スイッチ素子
11,12,13 端子
14 負荷
15 バッテリー電源
16 電源スイッチ
18 スイッチ素子制御部
20 故障検出回路(故障検出部)
22 電流源回路(電流源)
24 基準電圧発生回路(基準電圧源)
26 比較回路(電圧比較部)
28 スイッチ素子動作状態確認部
30 電源回路
C スイッチ素子制御信号
D 電圧比較信号
E 故障判定信号

Claims (4)

  1. 直流電源に接続されて電力消費を伴う動作を行う負荷と、
    前記負荷の動作を断続するスイッチ素子と、を有し、さらに、
    前記スイッチ素子に対して、内部抵抗によって定まる所定の電流を流す電流源と、所定の基準電圧を発生する基準電圧源と、前記電流源から流れた電流を電圧に変換して前記基準電圧と比較する電圧比較部と、を備えた故障検出部と、を有して、
    前記電流源は、前記スイッチ素子を導通させたときに電流経路をなす両端子のうち一方の端子に接続されるとともに、他方の端子が前記故障検出部に帰還するように接続されて、
    前記基準電圧が、前記スイッチ素子が前記負荷を動作させたときに前記両端子間に発生する電圧よりも高い電圧に設定されて、
    前記電流源の内部抵抗が、前記両端子間に所定のリーク電流が流れたときに、前記両端子間に発生する電圧が、前記基準電圧よりも低くなるように設定されることを特徴とするスイッチ素子の故障検出回路。
  2. 前記電圧比較部がコンパレータで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ素子の故障検出回路。
  3. 前記スイッチ素子に接続されて、前記スイッチ素子に対して、前記スイッチ素子の導通状態と非導通状態を制御するスイッチ素子制御信号を入力するスイッチ素子制御部と、
    前記スイッチ素子制御信号と前記電圧比較部の出力信号との排他的論理和を演算するスイッチ素子動作状態確認部と、
    を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスイッチ素子の故障検出回路。
  4. 前記スイッチ素子と、前記故障検出部と、を、前記負荷の上流側と下流側にそれぞれ設けて、前記負荷の上流側と下流側のうち少なくとも一方の前記故障検出部で、オープン故障、ショート故障、またはリーク故障が検出されたときは、前記負荷の上流側と下流側の前記スイッチ素子をともに切断することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のスイッチ素子の故障検出回路。
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