JP5293181B2 - アンテナ装置及びそれを用いた無線通信機器 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナ装置に関し、特に、複数のバンド(送受信帯域)に対応可能なアンテナ装置及びそれを用いた無線通信機器に関する。
従来、携帯電話、携帯情報端末等の無線通信機器に装備するアンテナ装置の例として、例えば、特許文献1には、誘電体材料または磁性材料からなるチップアンテナを基板に取り付け、このチップアンテナにリン青銅からなる付加導体を接続させたものが記載されている。このアンテナ装置は、チップアンテナを直接基板に取り付けることによって、チップアンテナの機械的な信頼性を高めると共に、チップアンテナの上部に付加導体の一端を接続することにより、電気的体積を大きくしてシングルバンドでの利得を向上させている。
特開2005−73024号公報
近年、携帯電話等の無線通信機器が急速に普及し、通信に使用する帯域も多岐に亘っている。特に、最近の携帯電話では、デュアルバンド方式、トリプルバンド方式、クワッドバンド方式等と呼ばれるように、複数のバンド(送受信帯域)を一つの携帯電話機器に装備する例が多くなっている。かかる状況下、携帯電話等の内蔵アンテナ回路を構成するアンテナ装置として、上記のような複数のバンド(送受信帯域)に対応できるアンテナ装置の開発が急がれている。これらのアンテナ回路は、携帯電話等の無線通信機器の更なる小型化とマルチバンド化の要請により、アンテナ部品の増加傾向にも拘わらず、高い性能と小型化を実現するのみならず、機械的な信頼性を備える必要が生じている。例えば、機器を落下させても、また少々乱暴な扱いをしても破損などの無いアンテナ装置が必要とされている。上述した特許文献1記載のアンテナ装置では、金属製の付加導体を備えているが、この金属導体が外力等によって欠落や破損するようなことがあってはならない。尚、特許文献1のアンテナ装置は、金属導体を付加しているもののシングルバンド用のアンテナ装置であり、複数のバンド(送受信帯域)に対応することはできていなかった。
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、広帯域(複数のバンド)化が可能で、各バンド内において良好な利得と垂直偏波の無指向性を保つことができるアンテナ装置を省スペースで実現しつつ、アンテナ装置の機械的、構造的な信頼性を向上することにある。
本発明は、一端側に給電部を有し、他端側を開放端となし、折り返し部を有する略U字状の導体アンテナと、絶縁材料からなる基体と、前記導体アンテナと前記基体とを搭載する基板とを有し、前記導体アンテナの一端側と他端側の導体面は互いに略直角になるように構成され、前記基体は、前記基板上に固定され、前記導体アンテナは、前記導体アンテナの一端側が前記基体に固定され、前記導体アンテナの一端側と折り返し部との間の導体と、前記導体アンテナの他端側と折り返し部との間の導体とは、主に空間を介して容量結合するが、前記導体アンテナの一端側と他端側とは前記基体を介して容量結合し、前記折り返し部が前記基板に固定されているアンテナ装置である。ここで、前記導体アンテナの一端側は、前記基板にも固定されていても良い。
上記構成によれば、導体アンテナの一端側と他端側の開放端を、誘電材料又は磁性材料等の絶縁基体に近接させて組合せることにより広帯域(複数のバンド)化と良好な利得と垂直偏波の無指向性を保つことが可能となる。このとき、U字状の導体アンテナの一端側と他端側の導体面を互いに略直角とすることにより、導体アンテナの放射面積を確保したまま高さを低くして小型化することができる。これと共に基板のグランド部分から一定距離を保ってグランドと直角な面が形成されることになるので、容量結合発生面が減少し、不要な容量結合が減少して利得向上と広帯域化にさらに寄与できる。また、導体アンテナは、折り返し部を有して略U字状に形成されているが、導体は比較的長尺の平板状であるのでそれ自体の剛性は充分ではない。そこでこれを基体以外の基板側にも支持固定することにより、荷重を分散させることができ、機械的な強度の向上が図られ信頼性も向上する。尚、本発明の導体アンテナは、U字状にとらわれる物ではなく折り返し部を有しているものであれば良い。例えば折り返し部を複数設けたE字状なども可能である。これらを総称して略U字状と呼んでいる。
本発明において基板と導体アンテナとの支持固定は、前記導体アンテナには基板に固定するための係止部が設けられ、前記基板には前記係止部と対応する切り欠き部を形成し、平面同士で両者を接合固定することは望ましい。
また、前記導体アンテナに前記基板に固定するための突起部が設けられ、前記基板には前記突起部と対応する穴部を形成して両者を嵌入して接合固定することも望ましい。また、これらの固定構造の組合せを用いることもできる。
本発明のアンテナ装置は、前記導体アンテナは、一端側は、例えば金属薄板からなる板状導体からなり、他端側は基板の裏面に形成した、例えば金属箔からなる導体パターンで構成し、前記一端側の板状導体の折り返し部付近の端部を基板に設けた穴部あるいは切り欠き部に係止し、前記他端側の導体パターンと接合すると共に、当該導体アンテナを基板に固定するようにしても良い。
かかる構成によれば、一端側の板状導体を基体及び/又は基板に支持固定すると共に、他端側には金属導体パターンを接続する。これにより略U字状の導体アンテナを形成すると共にアンテナ導体を基板に組み付け固定することが出来る。ここで、基板に設けた穴部はスルーホールを兼用しており、半田を用いて電気的な接続と機械的な固定が兼ねて行われる。また、他端側の導体パターンは印刷手段などで基板の裏面に設けているので基板の厚みがある分、容量結合成分が減少し帯域幅を広げることが出来る。
本発明のアンテナ装置において、前記導体アンテナの一端側と他端側とは前記基体を介して近接するように配置し、前記導体アンテナの他端部の開放端と前記基体とを接合して、前記基板および基体で支持固定しても良い。
かかる構成によれば、U字状導体アンテナの電界強度が強まる開放端位置に基体が配置されることになるので、各バンド内において広帯域化が可能となり、良好な利得と垂直偏波の無指向性を保つことができる。また、導体アンテナの一端部と折返し部に加えて、他端部が基体に接続され、基板と基体による3点で支持固定されるので安定した固定状態が得られる。このとき、前記導体アンテナの一端側の給電部と他端側の開放端は、基体に形成した導体パターンに直接、半田付けで接続し給電することが可能となる。また、接着剤を加えて強固に固定することもできる。
また、本発明は、前記基体は前記基板上に固定され、前記導体アンテナの他端部の開放端と前記基体とが離間した状態で夫々個別に前記基板に固定されたアンテナ装置であっても良い。このとき、更に、前記導体アンテナとは別部材として第1乃至第4の導体パターンが設けられており、前記基板には前記第1の導体パターンが設けられ、前記基体には、前記第2の導体パターンが形成されており、前記第1の導体パターンを介して前記第2の導体パターンの一端と前記導体アンテナの他端部の開放端とが接続され、前記基体には前記第3の導体パターンが形成され、前記基板には前記第4の導体パターンが設けられており、前記導体アンテナの給電部は、前記第3の導体パターン及び前記第4の導体パターンを介して給電されるようにしたアンテナ装置とすることができる。かかる構成によれば、上記した構造とは異なり、基体と導体アンテナをお互いに離間した状態で固定するので、基体と導体アンテナとのどちらかに外力等が掛かったとしても、お互いにそれらの外力が他の部材に伝達しないので、それぞれが影響を受けないように基板上に固定しておくことができる。
本発明のアンテナ装置において、前記基体および/または基板に、送受信周波数調整用の導体パターンを形成することは望ましい。この送受信周波数調整用の導体パターンは、前記基板の前記基体が固定される面の裏面に形成してもよい。また、導体パターンは、前記導体アンテナの一端側の近傍に設けてもよい。
かかる構成によれば、この導体パターンは容易に削り取ることにより、例えばGSM帯域の調整を行うことができる。また、前記導体アンテナの前記折り返し部の近傍に設けられていてもよい。この場合、この導体パターンを削ることによって、例えばDCS/PCS/UTMS帯域の調整を行うことができる。このように、導体パターンを削り取るだけで送受信周波数の調整ができるので、アンテナ装置として組み立て後に周波数調整を容易に行うことが可能となる。
また、前記基板は、メイン基板に接続されるサブ基板であることが望ましい。かかる構成によれば、メイン基板部とは個別に独立してアンテナ装置の組立て生産が行えるので、工程管理の取り扱いが容易となり、作業効率も向上する。
また、前記サブ基板には、ケーブルコネクタが搭載されており、前記基体は、前記サブ基板上の長手方向の、前記ケーブルコネクタ側の端部に搭載されるようにしても良い。これにより、本発明のアンテナ装置では、給電側の端部に基体が配設されることになるので、基板上の導体アンテナの形状が基体の形状によって制約を受けなくなる。
また、本発明では、以上の構成を有するアンテナ装置を無線通信機器に内蔵したことを特徴とする。これにより、無線通信機器の内蔵アンテナ回路の省スペース化が可能で、無線通信機器の筐体内におけるアンテナ装置の配置(レイアウト)の自由度が増し、当該無線通信機器を小型化できる。
本発明によれば、広帯域(複数のバンド)化が可能で、各バンド内において良好な利得と垂直偏波の無指向性を保つことができ、機械的な強度、信頼性に優れた小型のアンテナ装置を実現することができる。従って、このアンテナ装置を携帯電話等の無線通信機器に用いた場合、内蔵アンテナ回路の省スペース化を図ることができ、該無線通信機器の筐体内におけるアンテナ装置の配置(レイアウト)の自由度も大きくなり、当該無線通信機器の小型化を達成し易くなる。また、送受信周波数の調整を容易に行えるので、アンテナ装置を使用する機器に合わせてより簡単に調整することが可能となる。そして、携帯電話等の無線通信機器の信頼性を向上させることができる。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の成立に必須であるとは限らない。
本発明の実施形態にかかるアンテナ装置について図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明の第1の実施形態について図1乃至図4を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施形態のアンテナ装置の基本構成を示す図、図2はその等価回路図、図3は第1の実施形態のアンテナ装置の詳細を示す図である。図4は、第1の実施形態のアンテナ装置の組立態様を説明するための図である。
アンテナ装置100は、基体110、導体アンテナ120、導体線路130、ケーブルコネクタ131等を備え、これらはサブ基板140に実装されている。このサブ基板140には、サブ基板の長手方向の両端部に取付部140a、140bが設けられており、取付部140a側にケーブルコネクタ131が実装されている。
また、このサブ基板140から離れた位置にメイン基板150が備えられている。このメイン基板150は、ガラスエポキシ樹脂等から形成され、後述する本発明の一実施形態である無線通信機器としての携帯電話に内蔵されるプリント回路基板(PCB[Printed Circuit Board])を構成する。このメイン基板150には、給電ポート151が設けられており、給電ポート151とケーブルコネクタ131との間には同軸ケーブル141が設けられている。同軸ケーブル141には、接続部141a、141bが設けられており、給電ポート151に同軸ケーブル141の接続部141bを接続し、ケーブルコネクタ131に同軸ケーブル141の接続部141aを接続することによって、給電ポート151から導体線路130までが電気的に接続され、これらの導電部材を介して導体アンテナ120は給電される。
基体110は、絶縁材料のうち、例えば誘電材料又は磁性材料の少なくとも一方により直方体状に形成されており、サブ基板140上に直接固定され、基体上面にアンテナ固定用電極111、基体の一側面にアンテナ固定用電極112がそれぞれ設けられている。そして、後述する導体アンテナ120の一端側の導体121の端部121aと他端側の導体122の端部122aとの間に亘って接合されている。よって、対向する導体121、122の端部121a、122aは、基体110を介して容量結合、即ちインダクタンスLanとLbn間は、キャパシタンスCdが介在している。尚、他端側の導体122の端部122aは基体に必ずしも接合しておく必要はなく端部121aに近接して配置されていれば良い。
基体110は、誘電体材料、例えばアルミナ、シリカ、マグネシウム等を含む高周波数において低損失なセラミックスで作製されている。誘電材料を使用する場合は、誘電率と誘電損失がアンテナ特性に大きく影響する。また、第1の実施形態の基体110は、サイズが5.5mm×3mm×2mmとなるように作製されている。
あるいは、誘電材料以外に磁性材料を用いて作製しても良い。その場合、材質としてはプラーナと呼ばれるZ型、Y型等の六方晶フェライト、これらフェライト材料を含む複合材等を用いることができるが、フェライトの焼結体であることが好ましく、特にY型フェライトを用いることが好ましい。フェライトの焼結体は体積抵抗率が高く、導体との絶縁を図るうえで有利である。体積抵抗率の高いフェライト焼結体を用いれば、導体との間に絶縁被覆を必要としなくなる。Y型フェライトは、1GHz以上の高周波まで透磁率が維持され、1GHzまでの周波数帯域で磁気損失が小さい。Y型フェライトの焼結体は、Y型フェライト単相に限らず、Z型やW型等他の相を含有するものであってもよい。形状とサイズは誘電材料と同様に直方体状に形成し、例えば誘電体材料と同様に5.5mm×3mm×2mmとなるように作製することでも良い。
また、基体110のアンテナ固定用電極111、112は、導体アンテナ120との接合面に電極をスクリーン印刷して形成し、導体アンテナ120と半田で接合するようにしても良いし、より強固に接合するためには接着剤を併用しても良い。
導体アンテナ120は、板金により略U字状に形成され、かつ対向する図示下方の一端側の導体121の平面と図示上方の他端側の導体122の平面が略直角となるように折り返し部124で折り曲げられている。そして、一端側の導体121の端部121aが給電側となり、給電ポート151へと接続され、他端側の導体122の端部122aが、開放端側となり、基体120のアンテナ固定用電極111の一部に接続されている。ここで給電側は端部121aでなくとも端部122a側でも構わない。以下の実施態様でも同様である。その場合、端部122aはアンテナ固定用電極111を介して給電ポート151へと接続され、他端側の導体122の端部121aが、開放端側となる。また、一端側の導体121と、他端側の122間は離間しており、帯状の空間123が形成されている。また、導体アンテナ120は、固定したときに他端側の導体122が、サブ基板140からみて基体110より離れた距離でサブ基板140と平行若しくは略平行に配設することが可能となるように、端部122aの一部を折り曲げている。
折り返し部124は、第1折り返し部124aと、第2折り返し部124bとからなり、第1折り返し部124aは、一端側の導体121と同一の平面を有し、他端側の導体122方向へ向けて直角に伸び、第2折り返し部は、他端側の導体122と同一の平面を有し、一端側の導体121方向へ向けて直角に伸びており、両折り返し部124a、124bは、延長させていって接触する位置で直角を形成するように接合されている。このようにして、導体アンテナ120の一端側の導体面と他端側の導体面を互いに略直角にすると共に、端部121aを、基体110のアンテナ固定用電極112に接合し、他方の端部122aをアンテナ固定用電極111に接合している(但し、端部122aの接合は必須ではない)。よって、導体アンテナのうち一端側の導体121については、メイン基板150のグランド部分から遠ざかる位置にあり、且つグランドと直角な導体面に形成されるため、容量結合面が減少し、不要な容量結合を減らして、結果的に帯域幅を広げることが出来る。
導体121、122は、空間123を介して容量結合、即ちインダクタンスLa1とLb1、La2とLb2、・・・、LanとLbn間は、キャパシタンスCa1、Ca2、・・・、Ca(n−1)が介在している。従って、この空間123は、少なくとも容量結合が考えられる程度の間隔である。尚、導体121、122と接地間は、キャパシタンスCb1、Cb2、Cb3、・・・、Cbn、Cb(n+1)が介在している。この導体アンテナ120は、例えばリン青銅、銅、42ニッケル等で成る板金で作製されているが、抵抗値を小さくしてアンテナとしての利得を大きくかつ損失を小さくするために、表面に金メッキもしくは銀メッキが施されていても良い。
サブ基板140は、取付部140a、140bを図示しない筐体にネジ止めすることによって固定され、取付部140aが、筐体のグラウンドと接続されて、導通するようになっている。また、サブ基板140上の取付部140a側に、導体線路130、ケーブルコネクタ131が実装されている。そして、上述するように、このサブ基板140に、基体110と導体アンテナ120が搭載される。
このアンテナ装置100は、それぞれ相異なる送受信周波数帯域を有しており、具体的には、導体アンテナ120の(折り返した)全長分(GSM帯の1/4波長)がGSM帯(900MHz帯)、導体アンテナ120の半長分(DCS帯とPCS帯の略1/4波長)がDCS帯(1700MHz帯)及びPCS帯(1800MHz帯)、及びUMTS帯(2200MHz帯)を、それぞれ送受信周波数帯域として有しており、これによりクワッドバンド方式のアンテナ装置100を実現している。このように、導体アンテナ120の全長分(GSM帯の1/4波長)は、一番低い周波数帯域であるGSM帯をその送受信周波数帯域として有している。導体アンテナ120の半長分(DCS帯とPCS帯の略1/4波長)は、DCS帯とPCS帯という2つの相異なる近接した周波数帯域をその送受信周波数帯域として有している。また、導体アンテナ120の一端側の導体121の端部121aと他端側の導体122の端部122aを含む基体110部分は、DCS帯/PCS帯よりも高い周波数帯域であるUMTS帯をその送受信周波数帯域として有している。
尚、第1の実施形態の導体アンテナ120は、厚さ0.3mmのリン青銅等で成る板金で作製されており、抵抗値を小さくしてアンテナとしての利得を大きくかつ損失を小さくするために、表面に金メッキ等が施されている。一端側の導体121の幅と他端側の導体122の合計幅が広いほど放射効率が高く広帯域にできるが、あまり幅を広くしすぎるとグランドとの対向面積が増え、実質距離が近くなりかえって帯域幅BWや利得を低下させることになる。よって帯域幅BWの狭帯域化や利得低下があまり起きない範囲で導体の幅を調整することが望ましい。例えば、ここでは一端側の導体121の幅は、他端側の導体122の幅よりも狭くなるように形成されているが、これによりGSM帯域(900MHz)等の低域側を高利得とすることができる。一方、DCS帯(1700MHz帯)、PCS帯(1800MHz帯)、UMTS帯(2200MHz帯)等の高域側を高利得としたい場合は、一端側の導体121の幅は、他端側の導体122の幅よりも広くなるように形成すると良い。このように低域側と高域側で利得に偏りが生じないように一端側の導体121と他端側の導体122の幅を決める。
次に、図4を参照して導体アンテナの固定構造について説明する。
アンテナ装置100を組み立てる際、まず基体110を、接合面に形成された導体箔を介して半田付けでサブ基板140上に直接固定する。このサブ基板140には、導体アンテナ120を固定するための、アンテナ固定部である切欠き部142aと142bが設けられている。他方、導体アンテナ120の端部121aは、切欠き部142aと係合する突起部121aaとして形成されている。また、導体121の第1折り返し部124aの下端側には前記基板側の切欠き部142bに係合する係止部124aaが形成されている。
そして、図示前方側から、導体アンテナ120の突起部121aaと係止部124aaとを切欠き部142a、142bに合わせて差し入れることによって、導体アンテナ120はサブ基板140に取り付けられる。そして、導体アンテナ120の突起部121aaと係止部124aaとを切欠き部142a、142bにそれぞれ半田で接合し、導体アンテナ120は、その一端側と、折り返し部とがサブ基板に固定される。さらに本例では、他端側導体の端部122aを、既に固定されている基体110のアンテナ固定用電極111に半田で接合することによってサブ基板140に強固に固定される。尚、突起部121aaは、切欠き部142aに接合された際に、基体110のアンテナ固定用電極112及び導体線路130と接触し接合する態様となっている。
このように、第1の実施形態のアンテナ装置100では、導体アンテナ120が、基体110に接合される以外に、突起部121aa及び係止部124aaの部分がサブ基板140上に固定されることになり、サブ基板140上で3点支持されていることになる。さらに本例では、導体アンテナ120の端部122aは、基体110上に固定されるので、基体110には導体アンテナ120の荷重が作用することになる。この時、導体アンテナ120の他の2点がサブ基板140上に固定されているため、この導体アンテナ120の他端側の導体122を、折り返し部124側を固定端とし、端部122aを自由端とする片持ち梁として考えることができる。この場合、端部122aは、他端側の導体122から基体110側に向けて折れ曲がっているので、この基体110に作用する荷重は、基体110を下方向、即ちサブ基板140方向へと押す力になる。これにより、第1の実施形態のアンテナ装置100では、基体110と導体アンテナ120を安定的且つ強固に固定して外れ難くし、機械的な信頼性を向上させている。
また、図5に示すように第1の実施形態のアンテナ装置100では、基体110のアンテナ固定用電極111は、導体アンテナ120の端部122aと、一部分のみで接合する態様となっている。そのため、基体110がサブ基板140上に固定された状態でも、図5に破線で示すように、基体110に形成されたアンテナ固定用電極111の一部を削る等の加工を行うことが可能となっている。これにより、このアンテナ固定用電極111を削るだけで、アンテナ装置100の、特にGSM帯域における送受信周波数調整を行うことも可能となる。
次に、第1の実施形態のアンテナ装置100の性能について図6乃至図11を用いて述べる。図6は、アンテナ装置100のGSM帯域におけるアンテナ特性を示す図であり、図7は、アンテナ装置100のDCSーUMTS帯域におけるアンテナ特性を示す図である。また、図8乃至図11は、アンテナ装置100のGSM、DCS、PCS、UMTSそれぞれの帯域での送信帯域と受信帯域の中心周波数における利得指向性を示す図である。
図6(a)、(b)、(c)はそれぞれ、第1の実施形態のアンテナ装置のGSM帯域におけるアンテナ特性のうち、アンテナの立体的な指向性を3次元のXYZ軸を基準として、XY面 YZ面 ZX面の断面で2次元的にアンテナの指向性を中心点から分布する曲線で表したものである。つまり、図6(a)に示すE2−planeがXY面、図6(b)に示すE1−planeがYZ面、図6(c)に示すH−planeがZX面を示す。
これらの図において中心点から分布する曲線は、中心点から径方向に大きい程、指向性ひいては利得が高く、中心点から径方向に一様に分布し、(真)円に近い程、指向性ひいては利得の落ち込みが無く均一であることを示している。このうち、例えば、携帯電話端末に搭載されるアンテナとしては、図6(c)に示すZX面のアンテナの指向性が重要であり、このZX面において利得が最大となり、且つ均一な利得、指向性が得られるのが望ましい。これは、上述したサブ基板140の面に対して直交する方向において均一な利得、指向性が得られるかを表している。
即ち、サブ基板140に対してその周方向においてどの程度均一な利得、指向性が得られるかを表す。携帯電話端末では、薄長の端末機器の筐体の長手方向に沿ってサブ基板140及びこのサブ基板140と接続しているメイン基板150が配置されることになるため、端末機器の筐体の周方向に対していかに均一な利得、指向性が得られるかが重要になる。このように端末機器の筐体の周方向に対して均一な利得、指向性が得られれば、筐体内の金属部位の配置如何により指向性が制御し易くなることから、かかるZX面における垂直偏波の指向性の均一化(無指向性)が重要とされる。従って、このZX面における垂直偏波の指向性を表す曲線が中心点から径方向に一様に分布し、(真)円に近いことが望ましい。図6(c)に示すZX面のデータでは、垂直偏波の指向性を表す曲線Verticalは、0.00付近で一様な円(真円)を表しており、図中のXである横軸方向における利得の落ち込みは見られず、均一な指向性ひいては利得が得られることが分かる。
図7(a)、(b)、(c)は、第1の実施形態のアンテナ装置100のDCSーUMTS帯域におけるアンテナ特性のうち、アンテナの指向性を、図6(a)、(b)、(c)に示したのと同様に、立体(3次元)的に表したものである。図7(c)に示すZX面のアンテナの指向性のデータでは、本実施例のアンテナ装置11では、垂直偏波の指向性を表す曲線Verticalは、ほぼ円を表しており、利得の落ち込みが少なく、実用するのに必要十分な指向性ひいては利得が得られることが分かる。
図8は、第1の実施形態のアンテナ装置100の指向性利得のうち、GSM帯域における送信帯域と受信帯域の中心周波数における利得指向性を示したものである。ここで、図8(a)、(b)、(c)は、GSM−Tx(GSM帯域の送信帯域の中心周波数)におけるE2−plane、E1−plane、H−planeでのそれぞれの指向性利得を示したものであり、図8(d)、(e)、(f)は、GSM−Rx(GSM帯域の受信帯域の中心周波数)におけるE2−plane、E1−plane、H−planeでのそれぞれの指向性利得を示したものである。なお、第1の実施形態では、GSMの送信帯域の中心周波数は895.5MHz、受信帯域の中心周波数は940.5MHzである。
図8(c)、(f)に示すH−planeのデータでは、垂直偏波の指向性を表す曲線Verticalは、0.00付近で一様な円(真円)を表しており、図中のXである縦軸方向における利得の落ち込みは見られない。つまり、このアンテナ装置100では、GSM帯域における送信帯域及び受信帯域でも均一な指向性ひいては利得が得られることが分かる。
図9は、第1の実施形態のアンテナ装置100の指向性利得のうち、DCS帯域における送信帯域と受信帯域の中心周波数における利得指向性を示したものである。ここで、図9(a)、(b)、(c)は、DCS−Tx(DCS帯域の送信帯域の中心周波数)におけるE2−plane、E1−plane、H−planeでのそれぞれの指向性利得を示したものであり、図9(d)、(e)、(f)は、DCS−Rx(DCS帯域の受信帯域の中心周波数)におけるE2−plane、E1−plane、H−planeでのそれぞれの指向性利得を示したものである。なお、第1の実施形態では、DCSの送信帯域の中心周波数は1747.5MHz、受信帯域の中心周波数は1842.5MHzである。
図9(c)、(f)に示すH−planeのデータでは、垂直偏波の指向性を表す曲線Verticalは、部分的にヌル点を有しているが水平偏波の指向性を表す曲線Horizontalがその点を補っている。これにより両者を合成したものはほぼ円を表しており、図中のXである縦軸方向における利得の落ち込みも少ない。つまり、このアンテナ装置100では、DCS帯域における送信帯域及び受信帯域でも、実用するのに必要十分な指向性ひいては利得が得られることが分かる。
図10は、第1の実施形態のアンテナ装置100の指向性利得のうち、PCS帯域における送信帯域と受信帯域の中心周波数における利得指向性を示したものである。ここで、図10(a)、(b)、(c)は、PCS−Tx(PCS帯域の送信帯域の中心周波数)におけるE2−plane、E1−plane、H−planeでのそれぞれの指向性利得を示したものであり、図10(d)、(e)、(f)は、PCS−Rx(PCS帯域の受信帯域の中心周波数)におけるE2−plane、E1−plane、H−planeでのそれぞれの指向性利得を示したものである。なお、第1の実施形態では、PCSの送信帯域の中心周波数は1880MHz、受信帯域の中心周波数は1960MHzである。
図10(c)、(f)に示すH−planeのデータでは、垂直偏波の指向性を表す曲線Verticalは、部分的にヌル点を有しているが水平偏波の指向性を表す曲線Horizontalがその点を補っている。これにより両者を合成したものはほぼ円を表しており、図中のXである縦軸方向における利得の落ち込みも少ない。つまり、このアンテナ装置100では、PCS帯域における送信帯域及び受信帯域でも、実用するのに必要十分な指向性ひいては利得が得られることが分かる。
図11は、第1の実施形態のアンテナ装置100の指向性利得のうち、UMTS帯域での送信帯域と受信帯域の中心周波数における利得指向性を示したものである。ここで、図11(a)、(b)、(c)は、UMTS−Tx(UMTS帯域の送信帯域の中心周波数)におけるE2−plane、E1−plane、H−planeでのそれぞれの指向性利得を示したものであり、図11(d)、(e)、(f)は、UMTS−Rx(UMTS帯域の受信帯域の中心周波数)におけるE2−plane、E1−plane、H−planeでのそれぞれの指向性利得を示したものである。なお、第1の実施形態では、UMTSの送信帯域の中心周波数は1950MHz、受信帯域の中心周波数は2140MHzである。
図11(c)、(f)に示すH−planeのデータでは、垂直偏波の指向性を表す曲線Verticalは、ほぼ円を表しており、図中のXである縦軸方向における利得の落ち込みも少ない。つまり、このアンテナ装置100では、UMTS帯域における送信帯域及び受信帯域でも、実用するのに必要十分な指向性ひいては利得が得られることが分かる。
かかる実装構成により、基体110及び導体アンテナ120とメイン基板150のグランドとの距離を確保することが可能となるので、基体110及び導体アンテナ120によって、上述するような広帯域、高利得なアンテナにすることが可能である。
次に、本発明の第2の実施形態について図12、図13を参照して説明する。
図12は本発明の第2の実施形態のアンテナ装置の基本構成を示す図であり、図13は第2の実施形態のアンテナ装置の組み立て態様を示す図である。なお、本発明の第2の実施形態と第1の実施形態の同様の部分には同様の参照符号を付して、その説明は省略する。
アンテナ装置200は、基体110、導体アンテナ220、導体線路230等を備え、これらの部材は、メイン基板250に設けられた搭載領域240に実装されている。このメイン基板250は、第1の実施形態のメイン基板150と同じ材質で形成されており、給電ポート251と導体線路241とが設けられている。そして、この給電ポート251から、導体線路241とアンテナ固定用電極112とが電気的に接続されており、これらの導電部材を介して導体アンテナ220は給電されている。
導体アンテナ220は、金属製(厚さ0.3mmのリン青銅)の薄板材により略U字状に形成され、かつ対向する図示下方の一端側の導体221の平面と図示上方の他端側の導体222の平面が略直角となるように折り返し部224で折り曲げられている。そして、一端側の導体221の端部221aが給電側となり、給電ポート251へと接続され、他端側の導体222の端部222aが、開放端側となり、基体220のアンテナ固定用電極111の一部に接続されている。また、導体221、222間は離間しており、帯状の空間223が形成されている。また、導体アンテナ220は、固定したときに導体222が、実装領域240からみて基体110とほぼ同じ距離で実装領域240と平行に配設することが可能となるように形成されている。
折り返し部224は、第1折り返し部224aと、第2折り返し部224bとにより略構成される。第1折り返し部224aは、導体221と同一の平面を有し、導体222方向へ向けて直角に伸び、第2折り返し部は、他端側の導体222と同一の平面を有し、一端側の導体221方向へ向けて直角に伸びており、両折り返し部224a、224bは、延長させていって出会う位置で直角を形成するように接合されている。この折り返し部224の形状により、第1の実施形態では、導体アンテナ220の端部221aを、基体210から迂回させてアンテナ固定用電極112に接合し、端部222aをアンテナ固定用電極111に接合することが可能となっている。
図13は、第2の実施形態のアンテナ装置200の組立態様を説明するための図である。アンテナ装置200を組み立てる際、まず基体110を実装領域240上に直接固定し、導体アンテナ220を固定する。この実装領域240には、導体アンテナ220を固定するための、スルーホールによって構成されたアンテナ固定穴242aa、242ab、242bが設けられている。そして、導体アンテナ220の端部221aの先端部には、前記固定穴242aa、242abと係合する突起部221aa、221abが設けられている。また、固定穴242bには、導体アンテナ220の一端側の導体221と第1折り返し部224aの折り返されている部分である図示下端側に、突起部224aaが設けられている。
そして、図示上方側から、導体アンテナ220の突起部221aa、221ab、224aaを固定穴242aa、242ab、242bに合わせて差し入れることによって、導体アンテナ220は実装領域240に取り付けられる。そして、導体アンテナ220の突起部221aa、221ab、224aaを、固定穴242aa、242ab、242bにそれぞれ半田で接合し、端部222aを、既に固定されている基体110のアンテナ固定用電極111に半田で接合することによって、導体アンテナ220は、実装領域240に固定される。尚、突起部221aaは、固定穴242aaに接合された際に、基体110のアンテナ固定用電極112及び導体線路241と接触接合する態様となっている。
このように、第2の実施形態のアンテナ装置200では、導体アンテナ220が、実装領域240上に、一端側を基体に接合した他に、突起部221aa、221ab、224aaと端部222aの4点で固定されることになり、実装領域240上で4点支持されていることになる。
さらに、導体アンテナ220の端部222aは、実装領域240上に直接固定されている基体110上に固定されるので、この基体110には導体アンテナ220の荷重が作用することになる。この時、導体アンテナ220は、突起部224aaが実装領域240上に固定支持され、導体222が実装領域240に対して、実装領域240からアンテナ固定用電極111までの距離とほぼ同じ距離だけ離れて平行になるように固定されている。そのため、他端側の導体222は、基体110と突起部224aaによって支持される両端支持梁として考えることができ、他端側の導体222から基体110に、基体110を引き剥がす方向に作用する荷重は、突起部224aaによって分散されて約半分に軽減される。
また、第2の実施形態のアンテナ装置200では、実装領域240の基体110等が搭載される面の裏面に、送受信周波数調整用パターン243(点線で示す)が設けられている。この送受信周波数調整用パターン243は、アンテナ固定部242bを介して突起部224aaへと接続されており、この送受信周波数調整用パターン243の一部を削る等の加工を行うことにより、アンテナ装置200の、特にDCS/PCS/UMTS帯域における送受信周波数調整を行うことも可能となっている。
従って、かかる構成であっても、第1の実施形態のアンテナ装置100と同様の作用・効果を奏することができる。
次に、本発明の第3の実施形態について図14、図15を参照して説明する。図14は本発明の第3の実施形態のアンテナ装置の基本構成を示す図であり、図15は第3の実施形態のアンテナ装置の組み立て態様を示す図である。なお、本発明の第3の実施形態と第1、第2の実施形態の同様の部分には同様の参照符号を付して、その説明は省略する。
アンテナ装置300は、基体110、導体アンテナ320、導体線路341等を備え、これらの部材は、メイン基板350に設けられた搭載領域340に実装されている。このメイン基板350は、第1の実施形態のメイン基板150と同じ材質で形成されており、給電ポート351と給電線341とが設けられ、この給電ポート351から、導体線路341を介して導体アンテナ320は給電されている。
図15は、第3の実施形態のアンテナ装置300の組立態様を説明するための図である。アンテナ装置300では、実装領域340には、導体アンテナ320を固定するための切欠き部342aa、342ab、342bが設けられている。そして、導体アンテナ320の端部321aの先端には、前記切欠き部342aa、342abと係合する突起部321aa、321abが設けられている。また、切欠き部342bには、導体アンテナ320の一端側の導体321と第1折り返し部324aの折り返されている部分である図示下端側に、突起部324aaが設けられている。
このアンテナ装置300の導体アンテナ320は、切欠き部342aa、342ab、342bは切り欠きで形成されており、この切り欠きに突起部321aa、321ab、324aを係合するだけで取り付けることができるので、図示前方側あるいは図示上方側から差し込んで取り付けることができる。つまり、アンテナ装置300では、導体アンテナ320を取り付ける方向を選ぶことができ、取り付け易い方向から取り付けることができる。そして、第2の実施形態と同じ態様で固定されることになる。
また、第3の実施形態のアンテナ装置300では、実装領域340の基体110等が搭載される面の裏面に、送受信周波数調整用パターン343が設けられている。この送受信周波数調整用パターン343は、切欠き部342aa、342abを介して突起部321aa、321abへと接続されており、この送受信周波数調整用パターン343の一部を削る等の加工を行うことにより、アンテナ装置300の、特にGSM帯域における送受信周波数調整を行うことも可能となっている。
従って、かかる構成であっても、第1の実施形態のアンテナ装置100と同様の作用・効果を奏することができる。
次に、本発明の第4の実施形態について図16、図17を参照して説明する。図16は本発明の第4の実施形態のアンテナ装置の基本構成を示す図であり、図17は第4の実施形態のアンテナ装置の組み立て態様を示す図である。なお、本発明の第4の実施形態と上記した実施形態で同様の部分には同様の参照符号を付して、その説明は省略する。
アンテナ装置400は、基体110、導体アンテナ420、導体パターン443等を備え、サブ基板440に設けられている。サブ基板440は、第1の実施形態のサブ基板140と同じもので良いが、導体線路、ケーブルコネクタ、両端部の取付部はここでは省略している。また、メイン基板もこれまでの実施形態と同様の材質と構成のものが使用でき、メイン基板側の給電ポートからサブ基板側の導体線路までが電気的に接続され、これらの導電部材を介して導体アンテナ420は給電される。
この実施形態では導体アンテナ420は、金属製(厚さ0.3mmのリン青銅)の薄板材により形成した一端側の導体421と、サブ基板の裏面に金属箔(銅)を印刷等で形成した導体パターン443(一点鎖線で示す)により形成した他端側の導体422とからなり、一端側の導体421の折り返し部424と導体パターン443を接続し略U字状の導体アンテナとなしている。このとき、一端側の導体421の平面と他端側の導体422の平面は略直角となっており、一端側の導体421の端部421aが給電側となり、給電ポート(図示せず)へと接続され、他端側の導体パターン443の端部422aが開放端側となっている。また、導体421、422間はサブ基板を介して離間しており、この間に帯状の空間423が形成されている。尚、この空間423を大きく取って、一端側の導体421の先端突起部421aaに折り返し部を設け、この空間内に延びる他の導体を構成した実施態様等をとることも出来る。
アンテナ装置400を組み立てる際は、まず基体110をサブ基板440の所定位置に直接半田等で固定する。サブ基板440の長手方向の端部には、スルーホールによって構成されたアンテナ固定穴442bが設けられており、スルーホール固定穴442bに続く裏面には銅箔などからなる導体パターン443を印刷等で形成している。一方、導体アンテナ420の端部421aの先端部には、突起部421aaとなし、他方端側の折り返し部の端部424aにも突起部424aaを形成している。従って、一端側の導体421の突起部424aaを固定穴442bに合わせて差し込み、導体パターン443に接続した上で半田で接合する。このとき、あるいはその後に、もう一方の突起部421aaと端部421aの部分を基体110のアンテナ固定用電極112、113に接続し、半田で接合する。導体アンテナ420は、一端側の導体421と他端側の導体422は略U字状に構成され、基体110とサブ基板440の両方に取り付け固定される。尚、サブ基板に、一端側の導体421の突起部421aaを差し込むための固定穴を設けて、一端側の導体421も基板に嵌入固定するようにしても良い。
かかる構成であっても、第1の実施形態のアンテナ装置と同様の作用・効果を奏することができる。
次に、本発明の第5の実施形態について図18、図19を参照して説明する。図18は本発明の第5の実施形態のアンテナ装置の基本構成を示す図であり、図19は第5の実施形態のアンテナ装置の組み立て態様を示す図である。なお、本発明の第5の実施形態と上記した実施形態で同様の部分には同様の参照符号を付して、その説明は省略する。
アンテナ装置500は、基体110、導体アンテナ520、導体線路530等を備え、これらの部材は、サブ基板540に実装されている。このサブ基板540は、第1の実施形態と同様に、メイン基板(図示せず)から離れた位置に備えられ、長手方向の両端部に取付部140a、140bが設けられており、取付部140a側にケーブルコネクタ531が実装されて、離れたメイン基板とは同軸ケーブル141で接続される。
この実施形態では、基体110上面から基体110の一側面にかけてアンテナ電極(第2の導体パターン)511が設けられ、基体110の一側面に給電側電極(第3の導体パターン)512が設けられている。そして、アンテナ電極(第2の導体パターン)511は、後述する導体アンテナ520の他端側の導体522の端部開放端522aと接合用線路(第1の導体パターン)533を介して接合され、給電側電極(第3の導体パターン)512は、導体アンテナ520の一端側の導体521の端部給電部521aと給電用線路(第4の導体パターン)532を介して接合される。これらにより、基体110は、導体アンテナ520の一端側の導体521の端部給電部521aと他端側の導体522の端部522aに、給電用線路(第4の導体パターン)532、接合用線路(第1の導体パターン)533を介して各々接合しているアンテナ電極(第2の導体パターン)511、給電側電極(第3の導体パターン)512の間に亘って、間接的に接合されることになり、対向する導体521、522の端部側は、基体110を介して容量結合する。
導体アンテナ520は、第1の実施態様と同様に、一端側の導体521の平面と他端側の導体522の平面が略直角となるように折り返し部524で折り曲げられ、略U字状に形成されている。そして、一端側の導体521の端部521aが給電側となり、給電用線路(第4の導体パターン)532、給電側電極(第3の導体パターン)512、導体線路530、ケーブルコネクタ531を経て給電ポートへと接続されている。また、他端側の導体522の端部522aが開放端側となり、基体110のアンテナ電極(第2の導体パターン)511と接合用線路(第1の導体パターン)533を介して接合されている。
アンテナ装置500を組み立てる際は、まず基体110を、サブ基板540の所定位置に半田付けで直接固定し、さらに導体アンテナ520をサブ基板540上に、基体110と接触させない態様で、半田付けで固定する。このサブ基板540には、導体アンテナ520を固定するための、切欠き部542a、542bと、固定穴543が設けられている。一端側の導体521の端部521aは、切欠き部542aと係合する突起部521aaとして形成されている。切欠き部542bには、第1折り返し部524aの下端側の係止部524aaが当接するようになっている。そして、他端側の導体522の端部522aは、固定穴543に差し込むようになっている。
そして、突起部521aaと係止部524aaとを切欠き部542a、542bに合わせて差し入れ、端部522aを固定穴543に嵌入させることによって、導体アンテナ120はサブ基板540に取り付けられる。このとき、あるいはその後、導体アンテナ520の突起部521aaと係止部524aaとを切欠き部542a、542bにそれぞれ半田で接合し、端部522aを固定穴543に半田で接合することによって、導体アンテナ520は、サブ基板540に固定される。尚、突起部521aaは、切欠き部542aに接合された際に給電線路532と接触する態様となっており、同様に導体522の端部522aは、固定穴543に接合された際に接合用線路533と接触する態様となっている。
第5の実施形態のアンテナ装置500では、第1の実施形態のアンテナ装置と同様の作用・効果を奏することができる。さらに、基体110と導体アンテナ520とが、サブ基板540上に個別に固定されるので、お互いに力学的に干渉しない態様となる。そのため、基体110に加わった外力は、導体アンテナ520には伝達されず、逆に導体アンテナ520に加わった外力は、基体110には伝達されない。そして、基体110は、サブ基板540上に直接固定されており、導体アンテナ520は、突起部521aaと係止部524aaと端部522aの3点で固定されることになり、サブ基板540上で3点支持されていることになる。また、このアンテナ装置500では、基体110と、導体アンテナ520を個別に搭載することができるので、搭載し易いように順番を自由に入れ替えることができる。そのため、組立てもし易く、生産効率を向上させることも可能となる。
次に、本発明の第6の実施形態について図20を参照して説明する。図20は、本発明の第6の実施形態のアンテナ装置の特徴的な部分である基体を示す図である。なお、本発明の第6の実施形態は、第1〜5の実施形態と基体が異なる以外は略同様の構成を有している。そこで、同様の部分には同様の参照符号を付して、その説明は省略する。
第6の実施形態のアンテナ装置600では、基体610に送受信周波数調整用パターン643が設けられている。ここで、図20(a)では、基体610の上面から一側面にかけて、送受信周波数調整用パターン643が設けられており、この送受信周波数調整用パターン643は、基体610の上面の、導体アンテナの他端側の端部122aが接合された側から、上面他端側に向けて伸び、その他端側で一側面側へ折り返した後、一側面の端部に向けて伸びるように設けられている。これにより、この基体610では、送受信周波数調整用パターン643を可能な限り長く設けている。
図20(b)は異なる実施態様を示し、ここでは基体610’の上面から一側面にかけて、送受信周波数調整用パターン643’が設けられている。この送受信周波数調整用パターン643’は、基体610’の上面の中央部で一側面側に折られた後、一側面上の他端側へ向けて伸びるように設けられている。これにより、この基体610’では、送受信周波数調整用パターン643’を同じ方向に二つの面で伸ばしている。
そして、これらの送受信周波数調整用パターン643の一部を削る等の加工を行うことにより、アンテナ装置600の、特にGSM帯域における送受信周波数調整を行うことも可能となっている。
以上に説明したように、本実施形態のアンテナ装置によれば、GSM帯、DCS/PCS帯、UMTS帯を含む広帯域(クワッドバンド)化が可能で、各バンド内において良好な利得と垂直偏波の無指向性を保つことができる内蔵アンテナ装置を省スペースで実現することができる。そして、構造的特長として、例えば形状の自由度が高い板金からなる略U字状の導体アンテナにアンテナを小型化できるセラミック誘電体もしくはセラミック磁性体等の絶縁性基体を付加することにより全体を小型化でき、設計の自由度を得ることができる。また、1枚の板金の導体アンテナに1個のセラミック誘電体もしくはセラミック磁性体の基体を付加することにより複数のバンドに対応でき、異なるバンド毎にアンテナを設ける必要が無くなるので省スペースにもなる。
また、セラミック誘電体もしくはセラミック磁性体の基体は、放射電極と接地導体間ではなく、折り返し部を持つ板金の導体アンテナの電極間の電界強度の強まる位置(板金の先端と給電部近くの間に)付加されているので、多周波化、広帯域化できる。また、板金の導体アンテナは、接地導体に対して垂直かあるいは垂直な部分が多くなるような構成となっているので、接地導体間での静電容量が減って、放射効率アップ、広帯域化を図ることができる。また、機能的特長として、誘電体のみのアンテナより2倍の帯域幅が確保でき、更に利得を向上させることができる。また、セラミック誘電体もしくはセラミック磁性体の基体を付加することにより波長短縮の効果を得ることができる。特にセラミック誘電体を使用して誘電率を大きくすることで他バンドからの影響を小さくし指向性の乱れやVSWRの悪化を防ぐことができる。
更に、一般的に使用されている板金アンテナや樹脂上に導体箔を貼り付けたタイプのアンテナより誘電率を大きくでき、セラミック誘電体を小型化することで、板金の導体アンテナと接地間の実効的な静電容量を減らし放射効率アップ及び広帯域化ができる。また、板金の導体アンテナとノイズ源との実効的な距離を離すことにもなるためS/Nを向上させることができる。また、厚みや幅のある板金の導体アンテナを設けることで電波の放射効率を向上させることができる。また、折り返し板金の導体アンテナの長さとセラミック誘電体の誘電率や配置する位置により複数の共振周波数の制御が可能となる。もちろん、本発明の略U字状のアンテナは板金でなくても同様の効果を得ることができるが、板金であると、比較的形状の自由度があり、低コストで構成することができ、好都合である。
更に、本実施形態のアンテナ装置では、基板上に直接固定した基体と接合する導体アンテナを、基板に固定している。そのため、導体アンテナは基板上の複数の点で支持されることになり、基体に作用する導体アンテナの荷重を分散させることができる。また、構成によっては、導体アンテナから基体に、基体自身を基板に向けて押す荷重を作用させることも可能となる。これにより、導体アンテナは、基板上の複数の点で支持されるので安定性を保ったまま固定することができ、より長い導体アンテナを使用することが可能となる。また、基板上に直接固定される基体は、接合された導体アンテナから作用する、基体を引き剥がす方向に作用する応力を軽減することができるので、安定性を保ったまま固定することができる。従って、アンテナ装置が、基体の剥離等によって破損することを防止することができ、機械的な信頼性を維持することが可能となる。
本実施形態では、導体アンテナは、導体線路から直接給電されているが、本発明の実施の形態はこれに限定されるものではない。例えば、基体に導体パターンを設け、この導体パターンが導体線路と接続させて、基体の導体パターンを介して導体アンテナの端部に給電しても構わない。また、本願の第1の実施形態では、サブ基板は筐体に固定されていたが、本願のサブ基板は、メイン基板に固定されていても構わない。
本発明は、携帯電話に限らず、GPSや無線LANなど多様な無線通信機器のアンテナとしても広く適用可能である。
本発明の第1の実施形態のアンテナ装置の基本構成を示す図である。 図1に示したアンテナ装置の等価回路図である。 図1に示したアンテナ装置の詳細を示す図である。 図1に示したアンテナ装置の組立手順を示す図である。 図1に示したアンテナ装置の送受信周波数調整方法を説明するための図である。 図1に示したアンテナ装置のGSM帯域におけるアンテナ特性を示す図である。 図1に示したアンテナ装置のDCS−UMTS帯域におけるアンテナ特性を示す図である。 図1に示したアンテナ装置のGSM帯域におけるアンテナの利得指向特性を示す別の図である。 図1に示したアンテナ装置のDCS帯域におけるアンテナの利得指向特性を示す別の図である。 図1に示したアンテナ装置のPCS帯域におけるアンテナの利得指向特性を示す別の図である。 図1に示したアンテナ装置のUMTS帯域におけるアンテナ特性を示す別の図である。 本発明の第2の実施形態のアンテナ装置の基本構成を示す図である。 図12に示したアンテナ装置の組立手順を示す図である。 本発明の第3の実施形態のアンテナ装置の基本構成を示す図である。 図14に示したアンテナ装置の組立手順を示す図である。 本発明の第4の実施形態のアンテナ装置の基本構成を示す図である。 図16に示したアンテナ装置の組立手順を示す図である。 本発明の第5の実施形態のアンテナ装置の基本構成を示す図である。 図18に示したアンテナ装置の組立手順を示す図である。 本発明の第6の実施形態を示す図である。
符号の説明
100、200、300、400、500、600:アンテナ装置、110、410、610:基体、111、112:アンテナ固定用電極、120、210、320、420、520:導体アンテナ、121、221、321、421、521:一端側の導体、122、222、322、422、522:他端側の導体、121a、122a、221a、222a、321a、322a、421a、422a、521a、522a:端部、121aa、221aa、221ab、224aa、321aa、321ab、324aa、424aa、521aa:突起部、124aa、324aa、524aa:係止部、123、223、323、423:空間、124、224、324、524:折り返し部、124a、224a、324a、524a:第1折り返し部、124b、224b、324b:第2折り返し部、130、241、341、530:導体線路、131:ケーブルコネクタ、140、440、540:サブ基板、140a、140b:取付部、141:同軸ケーブル、141a、141b:接続部、142a、142b、242aa、242ab、242b、342aa、342ab、342b、542a、542b:切欠き部、150、250、350:メイン基板、151、251、351:給電ポート、221aa、221ab、224aa、321aa、321ab、324aa:係合突起部、240、340:搭載領域、243、343、643:送受信周波数調整用パターン、443:導体パターン、543:固定穴、533:接合用線路(第1の導体パターン)、511:アンテナ電極(第2の導体パターン)、512:給電側電極(第3の導体パターン)、532:給電用線路(第4の導体パターン)

Claims (11)

  1. 一端側に給電部を有し、他端側を開放端となし、折り返し部を有する略U字状の導体アンテナと、絶縁材料からなる基体と、前記導体アンテナと前記基体とを搭載する基板とを有し、
    前記導体アンテナの一端側と他端側の導体面は互いに略直角になるように構成され、
    前記基体は、前記基板上に固定され、前記導体アンテナは、前記導体アンテナの一端側が前記基体に固定され、
    前記導体アンテナの一端側と折り返し部との間の導体と、前記導体アンテナの他端側と折り返し部との間の導体とは、主に空間を介して容量結合するが、前記導体アンテナの一端側と他端側とは前記基体を介して容量結合し、
    前記折り返し部が前記基板に固定されていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 請求項1に記載のアンテナ装置において、前記導体アンテナの一端側は、前記基板にも固定されていることを特徴とするアンテナ装置。
  3. 請求項1または2に記載のアンテナ装置において、前記導体アンテナには、前記基板に固定するための係止部が設けられ、前記基板には、前記係止部と対応する切り欠き部が形成されていることを特徴とするアンテナ装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のアンテナ装置において、前記導体アンテナには、前記基板に固定するための突起部が設けられ、前記基板には、前記突起部と対応する穴部が形成されていることを特徴とするアンテナ装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のアンテナ装置において、前記導体アンテナは、一端側は板状導体からなり、他端側は基板の裏面に形成した導体パターンで構成し、前記一端側の板状導体の折り返し部付近の端部を基板に設けた穴部あるいは切り欠き部に係止し、前記他端側の導体パターンと接合すると共に、当該導体アンテナを基板に固定したことを特徴とするアンテナ装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれかに記載のアンテナ装置において、前記導体アンテナの一端側と他端側とは前記基体を介して近接するように配置し、前記導体アンテナの他端部の開放端と前記基体とを接合して、前記基板および基体で支持固定したことを特徴とするアンテナ装置。
  7. 請求項1乃至4のいずれかに記載のアンテナ装置において、前記基体は前記基板上に固定され、前記導体アンテナの他端部の開放端と前記基体とが離間した状態で夫々個別に前記基板に固定されていることを特徴とするアンテナ装置。
  8. 請求項7に記載のアンテナ装置において、更に、前記導体アンテナとは別部材として第1乃至第4の導体パターンが設けられており、前記基板には前記第1の導体パターンが設けられ、 前記基体には、前記第2の導体パターンが形成されており、
    前記第1の導体パターンを介して前記第2の導体パターンの一端と前記導体アンテナの他端部の開放端とが接続され、
    前記基体には前記第3の導体パターンが形成され、
    前記基板には前記第4の導体パターンが設けられており、
    前記導体アンテナの給電部は、前記第3の導体パターン及び前記第4の導体パターンを介して給電されることを特徴とするアンテナ装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載のアンテナ装置において、前記基体および/または基板には、送受信周波数調整用の導体パターンが形成されていることを特徴とするアンテナ装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載のアンテナ装置において、前記基板はメイン基板に接続されるサブ基板であることを特徴とするアンテナ装置。
  11. 請求項1乃至10に記載のアンテナ装置を内蔵したことを特徴とする無線通信機器。
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