JP5292202B2 - 列車制御システム,地上車上連携制御システム - Google Patents

列車制御システム,地上車上連携制御システム Download PDF

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Description

本発明は、路線を走行する列車の間隔を制御することにより、列車走行エネルギーを路線全体で省エネ化するシステムに関する。
鉄道システムの省エネルギー化を図るためには、鉄道システム全体の約70%を占めている列車の走行エネルギーの省エネルギー化が重要である。遅延が発生していないダイヤ通りの走行をする場合においては、列車同士が過剰に接近することがないため、各列車単体で省エネ化を図ることができれば路線全体としての省エネルギー化を図ることが可能である。
しかしながら、通勤帯など多くの乗客が乗降する場合には、想定している以上に乗降時間がかかり、ダイヤに遅延時間をもたらすことがある。また、何らかの事故が起きたあとの復旧当初でも、駅のホームに多くの乗客がいるため、この乗客の乗降時間により遅延が増加することもある。この遅延が、その該当する列車だけにとどまるのであれば問題は無いが、多くの場合には後続列車に波及する。また、後続列車に波及した場合には、その影響は路線全体に及ぶこととなる。
この理由は、列車はそのすぐ前方を走行している列車を目視することは困難であり、信号により運行しているためである。すなわち、ある列車が遅延することで、そのすぐ後方を走行している列車が、衝突を回避するブレーキパターンもしくは信号によりブレーキをかけ、信号開通後、再加速をするといったことを繰り返すためである。
このような場合には、列車単体で省エネルギー化を図るのは難しく、路線全体を走行している列車全体をまとめて制御し、省エネルギー化を図るようにすることが必要である。このためには、先行列車との間隔を制御するための技術が不可欠である。
従来、先行列車との間隔を制御するための技術として、特許文献1に示すように、あらかじめ各閉塞の開通時刻データを列車の車上にデータベースとして記憶し、該当する先行列車の閉塞進入,閉塞抜けなどの情報を、地上システムを経由して入手することで、各閉塞の閉塞開通時刻を計算し、それを満たすように走行する方法がある。また、特許文献2に示すように、先行列車の挙動を地上システムを経由して入手することで、先行列車がどのくらいで前方の閉塞を抜けるかを予測し、自列車は、該当する閉塞進入区間にその予測時間に到達するように目標走行パターンを再作成し、それに基づいて走行する方法がある。
特開2001−30905号公報 特開2002−204507号公報
上記の各特許文献はいずれも、先行列車の挙動から自列車が該当閉塞に入るための開通タイミングを求め、そのタイミングでその閉塞に進入できるように制御するための方法を開示している。具体的手段としては、特許文献1は、閉塞に進入するためのタイミング、特許文献2は、あらかじめ走行パターンを作成している場合であり、前記走行パターンと閉塞への進入のためのパターンの交点で決定される閉塞進入速度および位置は変更せずに、現在位置及び速度から走行して、前記閉塞進入位置及び速度を開通タイミングの時刻に通過するように、該当区間を走行するための目標走行パターンを変更することにより間隔制御をしている。
しかしながら、特許文献1では、先行列車が各閉塞を抜ける毎にデータが更新され、その閉塞毎の目標を満たすように、その都度走行制御を実施するため、連続した閉塞区間毎に考えると最大力行をしている区間,最大制動をして走行している区間,停車後再力行する区間などが存在することになる。すなわち、駅間での走行で見ると加減速を繰り返した運転をすることもあり、その走行は必ずしも省エネルギーとはいえない。
また、特許文献2でも、先行列車の挙動予測は、その閉塞区間毎に行われるため、特許文献1と同様の問題が発生する。
本発明は、適切な間隔制御を実施して、路線全体として省エネルギー化を図ることを目的とする。
本発明は、以上の課題を解決するために、地上装置と、前記地上装置が管理する領域内のすべての各列車上にある車上装置とをネットワークにより結んだ地上車上連携システムにおいて、前記地上装置は、前記各列車上にある車上装置から列車走行情報を入手し、内部にある処理装置にて、該当する後続列車に対する目標情報を作成し、前記各列車上にある車上装置に送付することで、前記各列車上にある車上装置は、先行列車の複数閉塞における閉塞抜け出し時刻から後続列車の複数閉塞における閉塞進入可能時刻を生成して、走行パターンで走行した場合に複数の各閉塞への進入を阻止する防護パターンへたどり着く時刻を生成して、各閉塞において前記防護パターンへたどり着く時刻が閉塞進入可能時刻よりも遅いかどうかのチェックを行い、いずれかの閉塞において防護パターンへたどり着く時刻が閉塞進入可能時刻よりも早い場合に、各閉塞において防護パターンへたどり着く時刻が閉塞進入可能時刻よりも遅くなるように、防護パターンへたどり着く際の目標速度が変更された走行パターンを新たに生成して、生成した走行パターンに従い走行することで解決する。

好ましくは前記地上装置は、該当駅停車時分および列車が該当駅を抜け出して、その後を走行している列車が該当駅に進入可能になるまでの時間を保有するデータベースと、前記各列車上にある車上装置から送付される列車走行情報、前記地上装置で作成される該当する後続列車に対する目標情報とを送受信する地上装置送受信部と、前記列車走行情報、前記該当駅停車時分、前記列車が該当駅を抜け出して、その後を走行している列車が該当駅に進入可能になるまでの時間を基に、前記該当する後続列車に対する目標情報を作成する目標情報生成装置で構成される。
好ましくは、前記車上装置は、勾配,曲線,制限速度など路線データを管理する路線データベースと、各列車毎に定められている基準ダイヤを有する基準ダイヤデータベースと、列車速度を計測する速度計測装置と、列車位置を計測する位置計測装置と、各閉塞の関連データを管理する閉塞関連データベースと、各駅の最適進入速度を管理する最適進入速度データベースと、前記路線データ,前記基準ダイヤ,前記列車速度,前記列車位置,前記各閉塞の関連データ,前記各駅の最適進入速度及び前記地上装置より送付される前記該当する後続列車に対する目標情報から走行パターンを作成する走行パターン生成部を有する。
好ましくは、前記走行パターン生成部は現在位置,現在速度,ダイヤ,前記該当する後続列車に対する目標情報をすべて満たすように走行パターンを作成可能であるとする。
また、前記地上装置は、各閉塞の時隔を管理する時隔データベースと前記各列車上にある車上装置から送付される列車走行情報,前記地上装置で作成される該当する後続列車に対する目標情報とを送受信する地上装置送受信部と、前記列車走行情報、前記各閉塞の時隔を基に、前記該当する後続列車に対する目標情報を作成する目標情報生成装置でもよい。
その場合、前記車上装置は、勾配,曲線,制限速度など路線データを管理する路線データベースと、各列車毎に定められている基準ダイヤを有する基準ダイヤデータベースと、列車速度を計測する速度計測装置と、列車位置を計測する位置計測装置と、前記路線データ,前記基準ダイヤ,前記列車速度,前記列車位置及び前記地上装置より送付される前記該当する後続列車に対する目標情報から走行パターンを作成する走行パターン生成部だけで構成される装置でもよい。
各列車は、先行列車との間隔を適正に保つことが可能となり、各閉塞毎の加減速も抑制することが可能になる。これにより、路線全体としての省エネルギー化を図ることができる。
本特許の第1の実施例で対象とする地上車上連携システム。 本特許の第1の実施例で用いる対象とする地上装置。 本特許の第1あるいは第2の実施例で用いる前記列車走行情報103。 本特許の第1あるいは第3の実施例で用いるデータベース201。 本特許の第1あるいは第3の実施例で用いる目標情報生成装置202の処理フロー。 本特許の第1の実施例で用いる前記該当する後続列車に対する目標情報104。 本特許の第1あるいは第3の実施例で用いる車上装置102。 本特許の第1の実施例で用いる最適進入速度データベース723。 本特許の第1の実施例で用いる走行パターン生成処理712の処理フロー。 本特許の第1の実施例で用いる目標通過可能判断処理713の処理フロー。 本特許の第1の実施例の場合の結果の説明1。 本特許の第1の実施例の場合の結果の説明2。 本特許の第1の実施例の場合の結果の説明3。 本特許の第1の実施例の場合の結果の説明4。 本特許の第1の実施例の場合の結果の説明5。 本特許の第2の実施例で対象とする地上車上連携システム。 本特許の第2の実施例で用いる対象とする地上装置。 本特許の第2の実施例で用いる時隔データベース1701。 本特許の第2の実施例で用いる目標情報生成装置1702の処理フロー。 本特許の第2の実施例で用いる前記該当する後続列車に対する目標情報1604。 本特許の第2の実施例で用いる車上装置1602。 本特許の第2の実施例で用いる走行パターン生成処理2112の処理フロー。 本特許の第2の実施例を行った場合の地上装置1601の動作経過。 本特許の第3の実施例で用いる前記列車走行情報103。 本特許の第3の実施例で用いる前記該当する後続列車に対する目標情報104。
図1は、本特許の基本的なコンセプトを表したものである。
地上装置101は車上装置102から列車走行情報103を入手し、前記地上装置101内にある処理装置Xにて、該当する後続列車に対する目標情報104を作成し、後続列車の車上装置102に目標情報104を送付することで、地上車上連携の制御を行うことを示している。処理装置Xについては図2で説明する。
図2は、地上装置101について示している。
地上装置101は、データベース201と目標情報生成装置202と地上装置送受信部203で構成される。目標情報生成装置202は前述した地上装置101内にある処理装置Xに相当する。目標情報生成装置202は、地上装置送受信部203を経由して得られた前記列車走行情報103と、データベース201から得られる該当駅停車時分204と、列車が該当駅を抜け出してから後続列車が当該駅に進入可能になるまでの時間205と、を基に前記該当する後続列車に対する目標情報104を作成する。この作成方法については後述する。作成した前記該当する後続列車に対する目標情報104は、地上装置送受信部203を経由して該当する車上装置に送付する。
列車走行情報103について図3を用いて説明する。列車走行情報103は、各閉塞の閉塞抜け出し時刻と駅到着時刻により構成される。例えば、図3の場合、閉塞T1を抜ける時刻は8:10:00、駅N−1に到達する時刻は8:16:00であることを示している。なお、この列車走行情報103は、閉塞T1を抜ける時刻、および駅に到着する時刻の予測時刻の情報である。
データベース201について図4を用いて説明する。データベース201は、該当駅停車時分204の集合と、列車が該当駅を抜け出してから後続列車が駅に進入可能になるまでの時間205の集合とで構成される。例えば、図4の場合、駅2の停車時分は20秒、駅2を列車が出発してから後続列車が駅進入可能になるまでの時間が15秒であることを示している。なお、このデータベース201は、列車の車種毎など複数設けても良い。
目標情報生成装置202の処理について、図5を用いて説明する。まず、ステップ501で、列車走行情報103があるかをチェックする。あればステップ502に、なければ目標情報生成を行わず、終了となる。
次に、ステップ502では、データベース201から得られる該当駅停車時分204と、列車が該当駅を抜け出してから後続列車が駅に進入可能になるまでの時間205と、列車走行情報103から後続列車の駅進入可能時刻を算出し、列車走行情報103に加えて、該当する後続列車の目標情報104とする。
次に、目標情報生成装置202が図3に示す列車走行情報103を地上装置送受信部203から受信し、かつデータベース201に図4に示す情報を保存している場合に、目標情報生成装置202の処理によって、前記該当する後続列車に対する目標情報104が作成される具体例を図3〜図6を用いて説明する。この場合、目標情報生成装置202は図3に示す列車走行情報103を受信しているため、図5に示した処理フローに従い、ステップ502に進む。
ステップ502では、図3に示す駅N−1の到着時刻である8:16:00と、図4の駅N−1の停車時分45秒、駅N−1を列車が抜けてから後続列車が進入可能になるまでの時間40秒とから、これら3つの和により、後続列車の駅進入可能時刻を8:17:25とし終了とする。これによって求められたものが図6に示す前記該当する後続列車に対する目標情報104であり、図3の内容に加えて、駅N−1の進入可能時刻が記されている。
図7は、車上装置102について示している。車上装置102は、前記地上装置101に送付する前記列車走行情報103と前記地上装置101から送付される該当する後続列車に対する目標情報104を送受信する車上装置送受信部701、路線の勾配,曲線,制限速度など路線データ702を管理する路線データベース703、列車走行の基準となる基準ダイヤ704を有する基準ダイヤデータベース705、列車速度706を計測する速度発電機や速度センサーなどで構成される速度計測装置707、列車位置708を計測するGPSや速度発電機などで構成される位置計測装置709、各閉塞の関連データ720を管理する閉塞関連データベース721、各駅の最適進入速度722を管理する最適進入速度データベース723、前記路線データ702と前記基準ダイヤ704と前記列車速度706と前記列車位置708と前記各閉塞の関連データ720と各駅の最適進入速度722と、後述するパターン遵守判断装置718から得られるパターン遵守フラグ719と、前記該当する後続列車に対する目標情報104を基に、確定した走行パターン715を作成するとともに、前記列車走行情報103を作成する走行パターン作成部710と、前記確定した走行パターン715に追従するように、前記列車速度706と前記列車位置708から走行制御を決定する走行パターン追従装置716、およびその追従結果717を基に、前記パターン遵守フラグ719を算出する前記パターン遵守判断装置718より構成される。また、走行パターン作成部710は、走行パターン生成処理712と目標通過可能判断処理713により構成され、前記走行パターン生成処理712は、前記路線データ702と前記基準ダイヤ704と前記列車速度706と前記列車位置708と、パターン遵守フラグ719と、前記該当する後続列車に対する目標情報104により、最も省エネとなる走行パターン711を作成する。目標通過可能判断処理713は、前記各閉塞の関連データ720を基に前記走行パターン711が、前記該当する後続列車に対する目標情報104の各閉塞抜け出し時刻あるいは駅進入可能時刻をすべて満たしているかどうかをチェックし、満たしていれば前記確定した省エネ走行パターン715を走行パターン追従装置716へ出力する。1つでも満たしていなければ、追加目標情報714を走行パターン生成処理712へ出力し、走行パターン生成処理712にて省エネルギーの確定した走行パターン715を作成しなおす。なお、前記パターン遵守判断装置718は、例えば現在の走行が、目標としている前記省エネルギーの確定した走行パターン715と15秒ずれた場合、あるいは、予期しない信号により制動がかかった場合などに、前記パターン遵守フラグ719を出力する。
閉塞関連データベース721について図8を用いて説明する。閉塞関連データベース721は、先行列車がある閉塞を抜けた場合、後続列車がどの閉塞まで進入可能かを表している。例えば、図8の場合、先行列車が閉塞T2を抜けた場合、後続列車はT0に進入可能であることを示している。
最適進入速度データベース723について図9を用いて説明する。最適進入速度データベース723は、各駅毎に記憶されているデータであり、駅への進入速度と、その速度で進入した場合に駅到着あるいは駅通過までにかかる時間で構成される。例えば、図9の場合、駅1に関するテーブルはS1であり、そのテーブルS1には各速度で進入した場合に、駅到着までにかかる時間を示している。
走行パターン生成処理712の処理フローについて図10を用いて説明する。まず、ステップ1001にて、前記該当する後続列車に対する目標情報104があるかどうかを確認する。前記該当する後続列車に対する目標情報104があれば、ステップ1002に進む。なければステップ1003に進む。
ステップ1002では、目標情報104のうち駅進入可能時刻を取り出し、最適進入速度データベースを考慮して、駅到着時刻Xを作成し、基準ダイヤ704の到着時刻と比較して遅ければ、これをダイヤ上の到着時刻とする。なお、最適進入速度データベースの代わりに、以下の方法を用いてもよい。
列車の加速性能として加速度をα[km/h/s]、減速度をβ[km/h/s]とした場合、最適進入速度Vは、V=β/(α+β)により求めることが可能である。この最適進入速度Vで駅進入をした場合、駅までの距離をXとすると、駅までにかかる時間Tは、T=7.2X/Vにより求めることができる。このTと前記目標情報104のうちの駅進入可能時刻から駅到着時刻Xを求める。次にステップ1003に進む。
次に、ステップ1003では、「ダイヤ時間がある」、あるいは「パターン遵守フラグ719がある」、あるいは「追加目標情報714がある」のいずれかの条件が成立すればステップ1004に、成立しなければステップ1005に進む。
次に、ステップ1004では、現在位置,現在速度,追加目標情報714,ダイヤ(ステップ1002で求めた駅到着時刻Xも含む)に基づき、最も省エネルギーとなる現在から駅停車までの走行パターン711を作成し、これを出力し終了とする。ここで、走行パターン711を作成する際に、与えられた条件(現在位置,現在速度,追加目標情報714,ダイヤ(ステップ1002で求めた駅到着時刻Xも含む))から列車が最も省エネルギーとなるような走行パターンを作成することで、各列車が駅に到着するまでの運行において、省エネルギーを達成することが可能となる。また、各列車が上記のように走行パターンを作成することで、路線全体として省エネルギーを達成することができる。
ステップ1003で条件が成立しなかった場合に進む、ステップ1005では、既にある走行パターンを出力し終了とする。
なお、省エネ走行パターンを作成する方法は、公知の技術で多々あり、例えば、平成7年鉄道技術連合シンポジウムで発表された技術(駅間の速度制限を考慮した省エネルギー運転曲線作成方法)を用いることが考えられる。
目標通過可能判断処理713の処理フローについて図11を用いて説明する。まず、ステップ1101にて、走行パターン711があるかをチェックし、あればステップ1103に、なければステップ1102に進む。
次に、ステップ1102では、走行パターン711がないため元の走行パターンを出力し終了する。
次に、ステップ1103では、目標情報104はあるかをチェックし、あればステップ1104に、なければステップ1106に進む。
次にステップ1104では、閉塞関連データ720と目標情報104から、自列車の各閉塞進入可能時間Time(X){X=各閉塞の番号}を求める。次にステップ1105に進む。
次に、ステップ1105では、走行パターン711が自列車の各閉塞進入可能時間Time(X){X=各閉塞の番号}をすべて満たしているかをチェックし、満たしていればステップ1106に、満たしてなければステップ1107に進む。
次に、ステップ1106では、走行パターン711を確定した走行パターン715として終了する。
次にステップ1107では、追加目標情報714を作成し、終了する。
ステップ1104,ステップ1105、およびステップ1107の内容について詳細に説明する。まずステップ1104について述べる。
ステップ1104で行う、閉塞関連データ720と目標情報104から、自列車の各閉塞進入可能時間Time(X){X=各閉塞の番号}を求める方法について説明する。
目標情報104にある閉塞は、先行列車の抜けた閉塞を表している。この閉塞から後続列車の進入可能な閉塞を閉塞関連データ720から決定する。次に、各閉塞抜け時間が該当する閉塞進入可能時間となる。これを各閉塞毎に行うことで、各閉塞に対する進入時間Time(X){X=各閉塞の番号}を求める。次に、ステップ1105の内容について説明する。
ステップ1105では、走行パターン711と各閉塞への進入を阻止する防護パターンの交点を求め、その交点にたどり着く時間Y(X){X=各閉塞の番号}を求める。ここで求めたすべてのY(X){X=各閉塞の番号}が、対応する自列車の各閉塞進入可能時間Time(X){X=各閉塞の番号}よりも遅ければ自列車の各閉塞進入可能時間Time(X){X=各閉塞の番号}を満たしていることになり、ステップ1106の処理に進むことになる。逆に、Y(X){X=各閉塞の番号}の内の一つでも、対応する自列車の各閉塞進入可能時間Time(X){X=各閉塞の番号}よりも早ければ、自列車の各閉塞進入可能時間Time(X){X=各閉塞の番号}のすべてを満たさなかったことになり、この場合にはステップ1107の処理へと進むことになる。
最後に、ステップ1107の内容について追加目標情報714の具体的な作成方法を説明する。この処理が行われるのは、作成した走行パターン711では目標情報104を満たしていない場合である。これは、走行パターン711で走行すると、目標情報104の位置にその目標時刻よりも早くたどり着いてしまうことを意味する。また、この状態では、閉塞の進入を阻止するブレーキパターンに沿って速度が低下し、閉塞進入可能な時刻では目標情報104にある速度よりも低下することとなる。この閉塞進入可能な時刻における速度は、ブレーキパターン開通時の速度であるが、列車の減速度を一定と考えると、以下の式1または式2のいずれかの式により求めることができる。ここで、V1はブレーキパターン開通時の速度、Lはブレーキパターン走行距離、Tはブレーキパターン到達後開通するまでの時間、V0は初期速度、Aはブレーキパターン加速度、とする。
V1=(7.2×L/T)−V0 …(式1)
もしくは、
V1=V0+(A×T) …(式2)
この速度V1が、当初の走行パターン711で走行した場合の速度よりも低い場合、作成した走行パターン711通りに走行することはできない。また、遅延をできるだけ防止するため、開通後に再力行をするため、エネルギー効率が悪化する。
これを防ぐために、追加目標情報を定めることが、このステップ1107の目的である。具体的に、追加目標情報を次のように求める。まず、追加目標速度Vtarは、式3のようになる。
Vtar=(V0+V1)/2 …(式3)
但し、V0−Vtar>αの場合には、V1=Vtarとして再計算する。これを繰り返すことで、目標速度Vtarを決定する。ここでαは、速度変動抑制パラメータである。速度変動をできるだけ抑えた方がより加減速度の少ない運転が実施できると考えられるが、あまりに小さくすると、走行目標を満たせない可能性も出る。また、逆に大きければ大きいほど加減速度の激しい運転をする可能性もある。さらに、走行時分が遵守できない可能性も発生する。このため適度な値に設定する必要がある。
次に、Vtarから目標位置Ptarを決定する。目標位置Ptarはブレーキパターン上に乗っており、速度Vtarに対応する位置Ptarは、制限速度がなければ、通常一つしかないため、Ptarは一意に決まる。なお、制限速度により一意に決まらない場合には、自列車の居る地点から最も遠い位置をPtarとする。これにより目標速度Vtarから目標位置Ptarは決まる。
また、目標時刻Ttarは、ブレーキパターン開通時刻をそのまま用いる。以上のように決められた、目標速度Vtar,目標位置Ptar,目標時刻Ttarを追加目標情報714として出力する。
なお、走行時分が遵守できない場合には、αが大きすぎるためであり、この場合には、αを小さくする(例えば、α=α/2)ことで、再度上記の処理を行う。逆に、走行目標を満たせない場合には、αが小さすぎるためであり、この場合には、αを大きくする(例えば、α=2α)ことで、再度上記の処理を行う。なお、係数は2および1/2にする必要性はなく、柔軟に変更可能である。
以上の図5,図10および図11の処理を用いた場合について図12〜図16を用いて説明する。
図12は、A駅とB駅の間に3個の閉塞T1,T2,T3がある場合に、それぞれの閉塞への進入を防ぐ防護パターン1201,1202,1203があることを示している。ここで縦軸は列車の速度、横軸は距離を示している。
次に、図13は、図10の処理を実施するために必要なデータおよび処理実施後の結果を示している。すなわち、入力として先行列車の列車走行情報103に相当する先行列車情報1302、データベース201に相当するデータベース1303が与えられた時に図5の処理により得られた目標情報104に相当する目標情報1304と、前記目標情報1304,ダイヤ情報1301,閉塞関連データベース721に相当する閉塞関連データベース1305、最適進入速度データベース723に相当する最適進入速度データベース1306が与えられたときに、図10に示した走行パターン生成処理712の処理を実施したときに得られる走行パターン1307を示している。これについて、図5および図10に従い説明する。
まず、図5を用いて目標情報1304が得られるまでを説明する。ステップ501で、前記列車走行情報103があるかをチェックし、先行列車の列車走行情報103に相当する先行列車情報1302があるためステップ502に進む。
次にステップ502では、前記データベース201に相当するデータベース1303から得られる前記該当駅停車時分204と、前記時間205と列車走行情報103から後続列車の駅進入可能時刻を算出し、列車走行情報103と加えて、該当する後続列車の目標情報104とするが、この処理により得られるのが目標情報104に相当する目標情報1304である。
次に、図10を用いて走行パターン1307を得るまでを説明する。まずステップ1001で、目標情報104があるかを確認すると、それに相当する目標情報1304があるためステップ1002に進む。次に、ステップ1002では、目標情報104に相当する目標情報1304のうち駅進入可能時刻を取り出し、最適進入速度データベース723に相当する最適進入速度データベース1306を考慮して、駅到着時刻Xを作成する。ここでは、目標情報1304のうち駅進入可能時刻は8:18:45であり、さらに最適進入速度は65,70,75のいずれかであり、50秒であるから到着時刻としては8:19:35が得られる。これはダイヤの到着時刻である8:19:00よりも遅いため、到着時刻は8:19:35となる。次にステップ1003に進む。
次に、ステップ1003では、「ダイヤ時間がある」、あるいは「パターン遵守フラグ719がある」、あるいは「追加目標情報714がある」のいずれかの条件が成立すればステップ1004に、成立しなければステップ1005に進むから、ダイヤ時間があるのでステップ1004に進む。
次に、ステップ1004では、現在位置,現在速度,ダイヤ(ステップ1002で求めた駅到着時刻Xも含む)、追加目標情報714から走行パターン711を作成する。ここで作成される走行パターン711に相当するのが、走行パターン1307である。
次に、図13で得られた走行パターン1307を用いた場合の図11の処理を図14を用いて説明する。
まず、ステップ1101で、走行パターン711があるかをチェックする。走行パターン711に相当する走行パターン1307があるため、ステップ1103に進む。
ステップ1103では、目標情報104はあるかをチェックする。目標情報104に相当する目標情報1304があるため、ステップ1104に進む。
ステップ1104では、閉塞関連データベース721に相当する閉塞関連データベース1305と目標情報1304から、自列車の各閉塞進入可能時間Time(X){X=各閉塞の番号}を求める。この結果が図14に示すデータ1401である。次にステップ1105に進む。
ステップ1105では、走行パターン711と各閉塞への進入を阻止する防護パターンの交点を求め、その交点にたどり着く時間Y(X){X=各閉塞の番号}を求める。この交点を示したのが、1402,1403,1404である。また、その交点の速度および、その交点にたどりつく時間Y(X){X=1402,1403,1404}を示したのがデータ1405である。また、Y(X)とTime(X)の比較を表したのがデータ1406である。データ1406に示すとおり、閉塞T2の進入時間において、Y(X)はTime(X)よりも早いため、条件を満たさない。このためステップ1107に進む。
ステップ1107では、追加目標情報714に相当する情報を作成する。交点1402にたどり着く時間が、防護パターン1201が開通するよりも早いので、これを変化させる必要がある。ここで、ブレーキパターンの加速度が、−2.0[km/h/s]、速度変動抑制パラメータα=5とした場合について示す。Y(X)−Time(X)=15秒であるから、V1=75―2.0×15=45となる。これより、Vtar=(75+45)/2=60となるが、V1−Vtar=75−60=15>5であるから、再度Vtarを計算する。すなわち、Vtar=(75+60)/2=67.5となるが、V1−Vtar=75−67.5=7.5>5であるから、さらに再度Vtarを計算する。すなわち、Vtar=(75+67.5)/2=71.25となる、V1−Vtar=75−71.25=3.75<5であるから、条件を満たすので、この速度を目標速度Vtarとする。次に、Vtarに対応するPtarを求める。防護パターン1201上の目標速度Vtarに対応する目標位置Ptarを決める。次に、目標時刻Ttarは、ブレーキパターンの開通時刻であるから、Time(X)である8:16:30となる。以上の処理により、追加目標情報714が決まる。これにより、再び図10の処理に戻ることになる。ここで、図10のステップ1004においては、上述した方法で求めた追加目標情報714(Time(X)=8:16:30)、現在位置,現在速度,ダイヤ(ステップ1002で求めた駅到着時刻Xも含む)に基づき、最も省エネルギーとなる現在から駅停車までの走行パターン1501を作成する。このため、現在位置から駅までの走行において、防護パターンに接触することを回避するために、加減速を繰り返すような効率の悪い走行を行うことはなくなり、省エネルギーな走行が実現できる。省エネルギーとなる走行パターンとは、例えば、加減速を繰り返さずに走行するような走行パターンである。
次に図15は、図10および図11の処理をやり直して得た結果である。防護パターン1201上にある点1502が追加目標情報714である。これにより、図10の処理が再度行われ、走行パターン1501が作成される。次に、走行パターン1501と、各防護パターン1201,1202,1203の交点を求め、それぞれ1502,1503,1504となる。その交点の速度および、その交点にたどりつく時間Y(X){X=1502,1503,1504}を示したのがデータ1505である。また、Y(X)とTime(X)の比較を表したのがデータ1506である。データ1506に示すとおり、すべての閉塞の進入時間において、Y(X)はTime(X)と同時刻もしくは遅くなるため、条件を満たす。したがって、ステップ1106に進む。
次に、ステップ1106では、走行パターン1501を確定した省エネルギーの確定した走行パターン715として終了する。
上述したように、本実施例では、各車上装置より得られた列車の閉塞抜け予測時刻情報を地上システムを経由して、後続列車に伝えることで、後続列車は先行列車の閉塞抜け位置に対応した各閉塞の進入時刻および、駅進入時刻を決定し、それに従って、運転することが可能となる。その結果、先行列車との間隔を保ちつつ、かつ省エネルギーとなる走行パターンを得ることが可能である。
次に、第2の実施例について説明する。第1の実施例と比べて、第2の実施例は、地上装置から各列車に対して各閉塞を抜ける時間を指定することで行われる。これを実現するための構成を図16に示す。
図16は、図1とほぼ同じ構成であり、本特許の基本的なコンセプトを表したものである。地上装置1601は車上装置1602から列車走行情報103を入手し、前記地上装置1601内にある処理装置Xにて、該当する後続列車に対する目標情報1604を作成し、該当する後続列車の車上装置1602に送付することで、地上車上連携の制御を行うことを示している。処理装置Xについては図17で説明する。
図17は、地上装置1601について示している。地上装置1601は、時隔データベース1701と目標情報生成装置1702と地上装置送受信部1703で構成される。目標情報生成装置1702は前述した処理装置Xに相当する。目標情報生成装置1702は、地上装置送受信部1703を経由して得られた前記列車走行情報103と前記時隔データベース1701から得られる各閉塞の時隔データ1704を基に、前記該当する後続列車に対する目標情報1604を作成する。この作成方法については後述する。作成した前記該当する後続列車に対する目標情報1604は、前記地上装置送受信部203を経由して該当する車上装置に送付する。
時隔データベース1701について図18を用いて説明する。時隔データベース1701は、各閉塞での運転時隔データ1704の集合で構成される。例えば、図18の場合、閉塞T2では時隔60秒が必要なことを示している。
次に、目標情報生成装置1702の処理について、図19を用いて説明する。まずステップ1901で、前記列車走行情報103があるかをチェックする。あればステップ1902に、なければ目標情報生成を行わず、終了となる。
次にステップ1902では、前記時隔データベース1701から得られる各閉塞の時隔データ1704と、前記列車走行情報103とから該当する後続列車の目標情報1604を算出する。
次に、目標情報生成装置1702の処理によって作成される前記該当する後続列車に対する目標情報1604について図3および図18〜図20を用いて説明する。図3は列車走行情報103である。これがあるため、図19に示した処理フローに従い、ステップ1902に進む。ステップ1902では、図3に示した各閉塞での抜け時間と図18に示した各閉塞での時隔を足すことで、各閉塞の抜け時刻あるいは駅到着時刻を算出する。
図21は、車上装置1602について示している。車上装置1602は、実施例1の車上装置102に比べて、各閉塞の関連データ720を管理する閉塞関連データベース721、および各駅の最適進入速度722を管理する最適進入速度データベース723がない構成となっているが、走行パターン生成処理2112を除いて機能は車上装置102と同等である。なお、目標通過可能判断処理713では、図11に示したステップ1103およびステップ1104にある「目標情報104」を、それぞれを「目標情報1604」と読み替えることが必要であるが、処理の内容は同等である。
次に、図22を用いて、処理が変わる走行パターン生成処理2112を説明する。まずステップ2201では、「ダイヤ時間がある」、あるいは「パターン遵守フラグ719がある」、あるいは「追加目標情報714がある」のいずれかの条件が成立すればステップ2202に、成立しなければステップ2203に進む。
次に、ステップ2202では、現在位置,現在速度,追加目標情報714,ダイヤ(該当する後続列車に対する目標情報1604も含む)から最も省エネとなる走行パターン711を作成し、これを出力し終了とする。
ステップ2201で条件が成立しなかった場合に進む、ステップ2203では、既にある走行パターンを出力し終了とする。なお、図22の動作は図10のステップ1003−1005の動作とほぼ同じになる。
以上述べた実施例2を実施した場合について、図23を用いて説明する。図23は、図16〜図22に示す一連の流れを地上装置から見た場合について説明したものである。
まず、図23a)では、先行列車の情報を受信した状態を示している。すなわち、図16に示す列車走行情報103を受信した状態である。これにより、各閉塞の進入時刻が分かる。次に、図23b)では、これらの閉塞進入時刻情報を接続することで、仮想的な走行パターンSTを作成する。次に、図23c)では、目標情報生成装置1702により、作成した走行パターンSTと時隔データベース1701に従い、各閉塞の抜け目標情報1604を作成した場合についての結果を表しており、図19に示される処理フローを実施した場合である。次に、図23d)は、図23c)で作成された目標情報1604を車上装置に送付した後、車上装置が図22および図11の処理を実施することで得られる走行パターンから得られた走行情報を記録したものである。なお、車上装置で用いられる目標変更は、第1の実施例と同じ手法により行われる。この処理により、地上装置で生成された目標情報を満たしつつ省エネルギーとなる走行パターンが作成され、その走行情報が地上装置にあがってきた場合を示している。なお、ここで目標情報を満たすとは、目標情報と同じ時刻または目標情報よりも遅ければ満たしていることとする。
これを、地上装置が管理するすべての列車に対して繰り返すことで、先行列車との間隔を保ちつつ、その中で省エネルギーとなる走行パターンを得ることが可能であり、第1の実施例と同様の効果が得られる。
上述した各実施例は、軌道回路など固定の閉塞がある場合であるが、軌道回路など固定の閉塞がない場合、例えば移動閉塞のような場合でも、本特許は実施可能である。
そこで、第3の実施例について説明する。第3の実施例は、先行列車走行中の挙動を地上システムを通して後続列車に知らせることで、さらに効果的な走行が期待できる。その方法としては、例えば先行列車が閉塞を抜ける毎に状況があっているかどうかを知らせることで、さらに綿密な走行が期待できる。
例えば、図23に示すように、閉塞の代わりに、ある一定距離進む毎の目標情報を作り、これを前記列車走行情報103とすることで、図24に示すように前記目標情報104も同様にある一定距離進む毎の目標とすることでも達成可能である。
また、先行列車走行中の挙動は、閉塞を抜ける毎の代わりに、ある一定時間もしくはある一定距離を走行したら、状況を伝えるなどがある。
なお、上記した各実施例では地上車上の連携により実現することを示したが、地上システムを置かずに、列車と列車の間で通信を行うことによっても達成できる。この場合には、1つの列車が地上装置と同様の装置を備えることで実施可能である。または、各列車が地上装置と同様の装置を備え、後続列車が直接先行列車から列車走行情報を受信する構成とすることによっても実施可能である。
101,1601 地上装置
102,1602 車上装置
103 列車走行情報
104 該当する後続列車に対する目標情報
201 データベース
202 目標情報生成装置
203 地上装置送受信部
204 該当駅停車時分
205 列車が該当駅を抜け出してから後続列車が駅に進入可能になるまでの時間
701 車上装置送受信部
702 路線データ
703 路線データベース
704 列車走行の基準となる基準ダイヤ
705 基準ダイヤデータベース
706 列車速度
707 速度計測装置
708 列車位置
709 位置計測装置
710 走行パターン作成部
711 走行パターン
712 走行パターン生成処理
713 目標通過可能判断処理
714 追加目標情報
715 確定した走行パターン
716 走行パターン追従装置
717 追従結果
718 パターン遵守判断装置
719 パターン遵守フラグ
1604 該当する後続列車に対する目標情報
1701 時隔データベース
1702 202とは異なる目標情報生成装置
1704 時隔データ
2112 712とは異なる走行パターン生成処理

Claims (7)

  1. 共通の路線を走行する複数の列車の走行を制御する列車制御システムであって、
    先行列車の駅到着時刻予測情報から後続列車の駅進入可能時刻を生成する目標情報生成装置と、
    前記駅進入可能時刻から前記後続列車の走行パターンを生成する走行パターン生成部と、
    前記走行パターンに追従するように前記後続列車の走行を制御する走行パターン追従装置と、
    前記先行列車の複数閉塞における閉塞抜け出し時刻から前記後続列車の複数閉塞における閉塞進入可能時刻を生成して、前記走行パターンで走行した場合に複数の各閉塞への進入を阻止する防護パターンへたどり着く時刻を生成して、各閉塞において前記防護パターンへたどり着く時刻が前記閉塞進入可能時刻よりも遅いかどうかのチェックを行う目標通過可能判断処理部と、を備え、
    前記走行パターン生成部は、いずれかの閉塞において前記防護パターンへたどり着く時刻が前記閉塞進入可能時刻よりも早い場合に、各閉塞において前記防護パターンへたどり着く時刻が前記閉塞進入可能時刻よりも遅くなるように、前記防護パターンへたどり着く際の目標速度が変更された走行パターンを新たに生成することを特徴とする列車制御システム。
  2. 地上装置と、前記地上装置が管理する領域内のすべての各列車上にある車上装置とをネットワークにより結んだ地上車上連携制御システムにおいて、
    前記地上装置は、
    前記各列車上に搭載される車上装置から駅到着時刻の予測情報を受信する地上装置送受信部と、該当する後続列車に対する駅進入可能時刻を作成する目標情報生成装置と、を備え、
    前記各列車上に搭載される車上装置は、
    前記駅進入可能時刻から前記後続列車の走行パターンを生成する走行パターン生成部と、
    前記走行パターンに追従するように前記列車の走行を制御する走行パターン追従装置と、
    前記先行列車の複数閉塞における閉塞抜け出し時刻から前記後続列車の複数閉塞における閉塞進入可能時刻を生成して、前記走行パターンで走行した場合に複数の各閉塞への進入を阻止する防護パターンへたどり着く時刻を生成して、各閉塞において前記防護パターンへたどり着く時刻が前記閉塞進入可能時刻よりも遅いかどうかのチェックを行う目標通過可能判断処理部と、を備え、
    前記走行パターン生成部は、いずれかの閉塞において前記防護パターンへたどり着く時刻が前記閉塞進入可能時刻よりも早い場合に、各閉塞において前記防護パターンへたどり着く時刻が前記閉塞進入可能時刻よりも遅くなるように、前記防護パターンへたどり着く際の目標速度が変更された走行パターンを新たに生成することを特徴とする地上車上連携制御システム。
  3. 請求項2の地上車上連携制御システムにおいて、
    前記地上装置は、
    該当駅停車時分情報と列車が該当駅を抜け出してから後続列車が該当駅に進入可能になるまでの時間情報とを保有するデータベースと、
    前記駅到着時刻の予測情報,前記該当駅停車時分情報,前記列車が該当駅を抜け出してから後続列車が該当駅に進入可能になるまでの時間情報を基に、前記該当する後続列車に対する目標情報を作成する前記目標情報生成装置と、を備えることを特徴とする地上車上連携制御システム。
  4. 請求項2の地上車上連携制御システムにおいて、
    前記車上装置は、
    路線の勾配,曲線,制限速度を有する路線データを管理する路線データベースと、
    各列車毎に定められている基準ダイヤを有する基準ダイヤデータベースと、
    列車の速度を計測する速度計測装置と、
    列車位置を計測する位置計測装置と、
    各閉塞の関連データを管理する閉塞関連データベースと、
    各駅の最適進入速度を管理する最適進入速度データベースと、
    前記路線データ,前記基準ダイヤ,前記列車速度,前記列車位置,前記各閉塞の関連データ,前記各駅の最適進入速度及び前記地上装置より送付される前記該当する後続列車に対する目標情報から走行パターンを作成する前記走行パターン生成部を有する地上車上連携制御システム。
  5. 請求項2の地上車上連携制御システムにおいて、
    前記地上装置は、
    各閉塞の時隔を管理する時隔データベースと前記各列車上にある車上装置から送付される列車走行情報と前記地上装置で作成される該当する後続列車に対する目標情報とを送受信する前記地上装置送受信部と、
    前記列車走行情報,前記各閉塞の時隔を基に、前記該当する後続列車に対する目標情報を作成する前記目標情報生成装置と、を備えることを特徴とする地上車上連携制御システム。
  6. 請求項2の地上車上連携制御システムにおいて、
    前記車上装置は、
    路線の勾配,曲線,制限速度を有する路線データを管理する路線データベースと、
    各列車毎に定められている基準ダイヤを有する基準ダイヤデータベースと、
    列車速度を計測する速度計測装置と、
    列車位置を計測する位置計測装置と、
    前記路線データ,前記基準ダイヤ,前記列車速度,前記列車位置及び前記地上装置より送付される前記該当する後続列車に対する目標情報から走行パターンを作成する前記走行パターン生成部と、を有することを特徴とする地上車上連携制御システム。
  7. 請求項6の地上車上連携制御システムにおいて、
    前記車上装置に搭載される前記走行パターン生成部は、目標情報を満たすように走行パターンを作成することを特徴とする地上車上連携制御システム。
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