JP5291045B2 - カバー付管状体の製造方法 - Google Patents
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Description
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の製造方法によって得られるカバー付管状体10の一例を示す断面図である。カバー付管状体10は、管状体11の外周面13の一部が加硫ゴムからなるカバー12で覆われてなる。カバー12は好適には加硫ゴムの発泡体からなる。カバー付管状体10は直管であってもよいし、曲管であってもよい。管状体11の内径及び厚さは特に限定されないが、製造上の観点からは、通常、内径は2〜150mmであり、厚さは1〜15mmである。通常、カバー12は管状であり、管状体11はカバー12によって円周方向全周が覆われている。このとき、カバー12は管状体11の外周面13に隙間なく密接又は加硫接着して形成されている。管状体11は、2つ以上のカバー12で覆われていてもよい。また、加硫接着してカバー12を形成する場合には、カバー12は割管状であってもよい。カバー12の厚さは、通常、1〜10mmである。本発明の製造方法によれば、カバー12が厚肉であっても、管状体11の外周面13とカバー12の内周面14との間に隙間が生じることがない。
本発明のカバー付管状体10に用いる管状体11の材質は特に限定されるものではない。例えば、ゴムホース、樹脂管又は金属管などを用いることができる。本発明の製造方法によれば、管状体11が曲管の場合であっても被覆部材18を容易に装着できる。そのため、本発明の製造方法は、曲管が多用される自動車用のカバー付ゴムホースの製造に好適に用いることできる。また、未加硫ゴムからなる被覆部材18を加硫するのと同時に未加硫又は半加硫ゴムからなるゴムホース11aを加硫した場合には、管状体11とカバー12とを加硫接着できることからも管状体11がゴムホース11aであることの利益が大きい。
未加硫ゴムからなる被覆部材18は、押出し成形など通常使用される成形方法により成形する。被覆部材18の形状は、特に限定されないが、管状やシート状などが挙げられる。特に、管状の被覆部材18を好適に用いることができる。本発明の製造方法によれば、このような形状の被覆部材18を管状体11に特に容易に装着できる。また、管状の被覆部材18を用いて製造されるカバー付管状体10は、加硫接着しない場合にも、カバー12がしっかり固定される。被覆部材18の厚さは限定されないが、通常1〜10mmである。被覆部材18に用いられるゴム成分は、ゴムホース11aの製造に用いるゴム成分として上述したものを単独で又は複数混合して用いることができる。このとき、被覆部材18は発泡剤を含有していていることが好適である。このときの発泡剤としては、アゾ化合物、ニトロソ化合物又はスルホニルヒドラジド化合物などの有機発泡剤などが例示され、これらを単独で又は複数混合して用いることができる。被覆部材18は単層のものであってもよいし、複数種類のゴム成分を用いて多層押出しなどの方法により成形した多層のものであってもよい。また、被覆部材18とゴムホース11aとを加硫接着させる場合において、強固に接着させたいときには、被覆部材18の最も内周側の層のゴム成分は、ゴムホース11aの最も外周側の層のゴム成分と同種のものを用いることが好ましい。
以上のようにして得られた被覆部材18をゴムホース11aの外周面13aの少なくとも一部を覆うように装着する。作業性の観点からは、マンドレル21に装着したゴムホース11aの外周面13aに被覆部材18を装着することが好ましい。通常、管状の被覆部材18にゴムホース11aを嵌め込んで装着する。このとき、ゴムホース11aの外周面13aに予め離型剤を塗布しておいてもよい。管状の被覆部材18の内径はゴムホース11aの外径とほぼ同じであることが好ましい。被覆部材18が未加硫ゴムからなるため、ゴムホース11aが曲管であっても被覆部材18の装着が容易である。未加硫ゴムからなる被覆部材18が発泡剤を含有する場合には、被覆部材18の内径はゴムホース11aの外径よりも若干広くても構わない。この場合には、被覆部材18を加硫する際に、被覆部材18が発泡して膨張することにより、被覆部材18の内周面19とゴムホース11aの外周面13aの間の隙間が埋められるため、当該内周面19と当該外周面13aとは隙間なく密着する。また、シート状の被覆部材18をゴムホース11aの外周面13aに巻き付けて装着してもよい。
未加硫ゴムからなる被覆部材18をゴムホース11aに装着した後、被覆部材18の外周15に拡径した伸縮性リング31を装着して被覆部材18を固定する。図2は、被覆部材18の外周15の両端部近傍にそれぞれ伸縮性リング31を装着した状態の断面図である。伸縮性リング31は、未加硫ゴムからなる被覆部材18を加硫する際に、被覆部材18を切断する機能とともに、被覆部材18の内周面19とゴムホース11aの外周面13aとの間に隙間が生じるのを防止する機能を有する。被覆部材18を切断して得られる端面16は表面性状に優れるため、得られるカバー付管状体10のカバー12の端面16へのゴミや油の付着が低減される。
被覆部材18の外周15に伸縮性リング31を装着した後に、ゴムホース11aと被覆部材18とを加熱して被覆部材18を加硫する。通常、未加硫ゴムを加熱して加硫する場合には、加熱された未加硫ゴムは一旦軟化してから、その後加硫が進行して加硫ゴムとなる。本発明の製造方法においては、未加硫ゴムからなる被覆部材18が加熱されて軟化したときに、被覆部材18の外周15に装着された伸縮性リング31がゴムホース11aの表面に近接するまで縮径して被覆部材18を切断する。加硫する温度は特に限定されない。被覆部材18のゴム成分などを考慮して設定されるが、通常、140〜180℃である。また、加硫時間はゴム成分や加硫温度などを考慮して適宜調整される。
押出し機を用いて、アゾ化合物の発泡剤を含有するEPDMからなる厚さ3.0mm、外径38mm、内径32mmの直管状の未加硫ゴムからなる被覆部材18を成形した。長さ300mmに切断した被覆部材18をカバー付ゴムホースの作製に供した。
実施例1において、被覆部材18を作製する際に、発泡剤を含有しないEPDMを用いたことと、成形した被覆部材18の厚みを2mmとしたこと以外は実施例1と同様にしてカバー付ゴムホースを作製した。得られたカバー付管状体10は管状体11の内径が25.4mm、外径が32.4mm、厚さが3.5mmであり、カバー12の内径が32.4mm、外径が36.4mm、厚さが2mmであった。カバー12の端面16は、角がR面取りされた形状を有しており、その表面は凹凸がなくなめらかであった。そのため、端面16の仕上げ工程は不要であった。また、カバー12の両端部の内周面14はゴムホース11の外周面13に隙間なく密接していた。さらに、カバー12は正確な位置にしっかり固定されていた。
11 管状体
11a ゴムホース
12 カバー
13 管状体の外周面
13a ゴムホースの外周面
14 カバーの内周面
15 被覆部材の外周
16 被覆部材の端面
17 被覆部材の切れ端
18 被覆部材
19 被覆部材の内周面
21 マンドレル
31 伸縮性リング
32 任意の周長に調節できる伸縮性リング
33 ゴムリング
34 結束具
35 付勢手段
Claims (11)
- 管状体の外周面の一部が加硫ゴムからなるカバーで覆われているカバー付管状体の製造方法であって、
管状体の外周面の少なくとも一部を覆うように未加硫ゴムからなる被覆部材を該管状体に装着する工程と、該被覆部材の外周に拡径した伸縮性リングを装着する工程と、該管状体と該被覆部材とを加熱して該被覆部材を加硫する工程を有し、
該被覆部材を加硫するに際して、加熱された該被覆部材が軟化するのに伴って、該伸縮性リングが該管状体表面に近接するまで縮径して該被覆部材を切断して端面を形成し、該管状体を加硫ゴムからなるカバーで覆うことを特徴とするカバー付管状体の製造方法。 - 前記被覆部材が発泡剤を含有する未加硫ゴムからなり、該被覆部材を発泡させながら加硫する請求項1に記載のカバー付管状体の製造方法。
- 前記管状体が曲管である請求項1又は2に記載のカバー付管状体の製造方法。
- 予めマンドレルに装着した前記管状体の外周面に前記被覆部材を装着する請求項1〜3のいずれかに記載のカバー付管状体の製造方法。
- 前記管状体がゴムホースである請求項1〜4のいずれかに記載のカバー付管状体の製造方法。
- 前記ゴムホースが未加硫又は半加硫ゴムからなり、該ゴムホースをマンドレルに装着した後に、該ゴムホースを加硫してからその外周面に前記被覆部材を装着する請求項5に記載のカバー付管状体の製造方法。
- 前記ゴムホースが未加硫又は半加硫ゴムからなり、前記被覆部材を加硫するのと同時に該ゴムホースも加硫する請求項5に記載のカバー付管状体の製造方法。
- 予め加硫した前記ゴムホースの外周面に前記被覆部材を装着する請求項5に記載のカバー付管状体の製造方法。
- 前記管状体が樹脂管又は金属管である請求項1〜3のいずれかに記載のカバー付管状体の製造方法。
- 前記伸縮性リングが、任意の周長に調節できるものである請求項1〜9のいずれかに記載のカバー付管状体の製造方法。
- 前記被覆部材を加圧下で直接蒸気加硫する請求項1〜10のいずれかに記載のカバー付管状体の製造方法。
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