JP5289833B2 - 電子部品用シリコンの加工方法及び再生方法 - Google Patents
電子部品用シリコンの加工方法及び再生方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5289833B2 JP5289833B2 JP2008160956A JP2008160956A JP5289833B2 JP 5289833 B2 JP5289833 B2 JP 5289833B2 JP 2008160956 A JP2008160956 A JP 2008160956A JP 2008160956 A JP2008160956 A JP 2008160956A JP 5289833 B2 JP5289833 B2 JP 5289833B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silicon
- gas
- processing
- electronic parts
- dissolved
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Silicon Compounds (AREA)
Description
さらに、この知見をシリコンの加工における加工面に適用することで、シリコン製品の汚染を抑制することにも応用することができることを見出し、本発明の加工方法を完成したものである。
図1は、本発明の電子部品用シリコンの再生方法について、シリコンインゴットの加工から始まり、シリコンを再生してシリコンインゴットとするまでの各工程を例示した工程図である。
この実施形態は、第1の実施形態と基本的な操作は共通であるため、その相違点についてのみ説明する。なお、ここでは、水素の供給(S−3)は実施してもしなくても良い。
上記第1及び第2の実施形態では、加工によって生じたシリコンのベア表面を不純物による汚染が生じないようにして、回収するシリコンの汚染を抑制する場合について説明した。そのときに、気体溶解水をインゴット加工面、ウェーハ加工面等に直接供給しながら加工、回収の操作を行うこともでき、さらに、加工工程において、気体溶解水を満たした槽を用意し、この中でインゴットやウェーハの加工を行うような場合も適用することができることを説明している。
太陽電池用シリコンインゴットをワイヤーソーでカットしてシリコンウェーハを作成する際に生じたシリコンの加工屑を回収し、含水率が3%になるまで乾燥したサンプル5gを50%フッ酸+10%硝酸に溶解させ、溶解液中の金属量をIPC−MS(パーキンエルマー社製、商品名:DRC−II)にて測定した。その結果を表1に示した。
上記試料の分析において、シリコンインゴットの切断時に発生した研磨屑粉末5gを、2%フッ酸(HF)溶液200mLに加えて3時間浸漬し、ベアSi表面を析出させた。これを0.5ppm濃度の水素水により10mL/minで30分間洗浄した。なお、このときの水素水のpHは7.2であった。
実施例1と同様に水素水を用いる場合において、硝酸ガスを添加して水素水のpHを2に調整した以外は実施例1と同様の操作により削り屑を処理した。
ベアSi表面析出させた際に、水素水の代わりに未脱気の純水を用い15mL/minで20分間洗浄し、さらに、水素水の代わりに未脱気の純水を用いてCr、Fe、Niを各100ppmの濃度で含有するように調整した純水溶液を通液し、その後、純水にて25mL/minで5分間洗浄した。すなわち、水素水の代わりに未脱気の純水を用いた以外は、実施例1と同様の操作により削り屑を処理した。
太陽電池用シリコンインゴットの削り屑20gにオゾン濃度が35ppmのオゾン水3Lを加え、ガラス瓶内に封入した。これを24時間放置した時の生菌数及びTOC濃度を測定し、その結果を表2に示した。なお、このときのオゾン水のpHは5.6であった。以上の操作は常温、常圧で行った。
実施例3で使用したオゾン水に、さらにアンモニアガスを添加してpHを11にしたオゾン水を3L用いた以外は実施例3と同様の操作により、24時間放置後の生菌数及びTOC濃度を測定し、その結果を表2に示した。
実施例3で使用したオゾン水に代えて、純水3Lを用いて10wt%のオゾンガスを5分間バブリングし、バブリングを終えたサンプルをガラス瓶内に封入した。これを24時間放置した時の生菌数およびTOC濃度を測定し、その結果を表2に示した。このときのオゾン水のpHは実施例3と同じ5.6であった。
オゾン水に代えて、純水を3L用いた以外は実施例3と同様の操作により、24時間放置後の生菌数及びTOC濃度を測定し、その結果を表2に示した。
Claims (14)
- 電子部品用シリコンのインゴットやウェーハを加工する加工工程と、加工して生じたシリコンスラッジから、シリコンを回収し、シリコンインゴットとして再生する再生工程とを具備する電子部品用シリコンの再生方法において、酸化還元電位を変化させる気体として水素又はオゾンを純水に溶解させた気体溶解水を、インゴット加工面、ウェーハ加工面、シリコンスラッジ又はシリコンスラッジ含有排液に供給することを特徴とする電子部品用シリコンの再生方法。
- 電子部品用シリコンのインゴットやウェーハを加工する加工工程と、加工して生じたシリコンスラッジから、シリコンを回収し、シリコンインゴットとして再生する再生工程とを具備する電子部品用シリコンの再生方法において、酸化還元電位を変化させる気体として水素又はオゾンを純水に溶解させた気体溶解水に満たされた槽の中で、前記インゴットやウェーハの加工を行うことを特徴とする電子部品用シリコンの再生方法。
- 電子部品用シリコンのインゴットやウェーハを加工する加工工程と、加工して生じたシリコンスラッジから、シリコンを回収し、シリコンインゴットとして再生する再生工程とを具備する電子部品用シリコンの再生方法において、酸化還元電位を変化させる気体として水素又はオゾンをシリコンスラッジ含有排液に供給することを特徴とする電子部品用シリコンの再生方法。
- 前記加工工程が、シリコンインゴットをスライスサーやワイヤーソーにて切断する工程、シリコンウェーハをダイサーにて切断する工程又はシリコンウェーハを研磨する工程であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の電子部品用シリコンの再生方法。
- 前記酸化還元電位を変化させる気体が溶解している気体溶解水として、気体をバブリング、吸収塔若しくは溶解膜を用いて純水に添加して得られた気体溶解水又は水を電解して気体を発生させて得られた気体溶解水を供給することを特徴とする請求項1又は2記載の電子部品用シリコンの再生方法。
- 前記酸化還元電位を変化させる気体の供給方法として、気体をバブリングや吸収塔、溶解膜を用いて供給することを特徴とする請求項3記載の電子部品用シリコンの再生方法。
- 前記酸化還元電位を変化させる気体を溶解させた気体溶解水に、さらに純水の水素イオン濃度を変化させる物質を添加することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の電子部品用シリコンの再生方法。
- 前記電子部品用シリコンの再生方法が、シリコンを加工する加工工程と、前記加工工程で生じたシリコンスラッジ又はシリコンスラッジ排液を回収するスラッジ回収工程と、前記回収工程で回収されたシリコンを固形分として分離する分離工程と、分離したシリコンを洗浄した後、乾燥する洗浄・乾燥工程と、乾燥させたシリコンを溶融してシリコン溶融物とする溶融工程と、溶融したシリコン溶融物を固化させてシリコンインゴットとする固化工程と、からなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の電子部品用シリコンの再生方法。
- 前記電子部品用シリコンが太陽電池用シリコンであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の電子部品用シリコンの再生方法。
- 電子部品用シリコンのインゴットやウェーハを加工する加工方法において、酸化還元電位を変化させる気体として水素又はオゾンを純水に溶解させた気体溶解水を、インゴット加工面又はウェーハ加工面に供給することを特徴とする電子部品用シリコンの加工方法。
- 電子部品用シリコンのインゴットやウェーハを加工する加工方法において、酸化還元電位を変化させる気体として水素又はオゾンを純水に溶解させた気体溶解水に満たされた槽の中で、前記インゴットやウェーハの加工を行うことを特徴とする電子部品用シリコンの加工方法。
- 前記加工方法が、シリコンインゴットをスライスサーやワイヤーソーにて切断する工程、シリコンウェーハをダイサーにて切断する工程又はシリコンウェーハを研磨する工程により行われることを特徴とする請求項10又は11記載の電子部品用シリコンの加工方法。
- 前記酸化還元電位を変化させる気体が溶解している気体溶解水として、気体をバブリング、吸収塔若しくは溶解膜を用いて純水に添加して得られた気体溶解水又は水を電解して気体を発生させて得られた気体溶解水を供給することを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項記載の電子部品用シリコンの加工方法。
- 前記酸化還元電位を変化させる気体を溶解させた気体溶解水に、さらに純水の水素イオン濃度を変化させる物質を添加することを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1項記載の電部品用シリコンの加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008160956A JP5289833B2 (ja) | 2008-06-19 | 2008-06-19 | 電子部品用シリコンの加工方法及び再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008160956A JP5289833B2 (ja) | 2008-06-19 | 2008-06-19 | 電子部品用シリコンの加工方法及び再生方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010001181A JP2010001181A (ja) | 2010-01-07 |
JP5289833B2 true JP5289833B2 (ja) | 2013-09-11 |
Family
ID=41583211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008160956A Expired - Fee Related JP5289833B2 (ja) | 2008-06-19 | 2008-06-19 | 電子部品用シリコンの加工方法及び再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5289833B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6251870B2 (ja) * | 2012-09-03 | 2018-01-17 | 学校法人早稲田大学 | スラッジ回収方法及び粉粒体の製造方法 |
JP6265974B2 (ja) * | 2013-04-04 | 2018-01-24 | 株式会社クラレ | スラリー再生装置、スラリー再生方法及び再生スラリー |
JPWO2017002670A1 (ja) * | 2015-06-29 | 2018-07-19 | 西尾 康明 | シリコン材料の切断補助装置、切断方法、切断システム |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09165212A (ja) * | 1995-12-15 | 1997-06-24 | Kawasaki Steel Corp | 太陽電池用シリコン原料粉および太陽電池用シリコンインゴットの製造方法 |
JPH10182124A (ja) * | 1996-12-20 | 1998-07-07 | Kawasaki Steel Corp | シリコン基板スライスロスの処理方法 |
JP2004174300A (ja) * | 2002-11-25 | 2004-06-24 | Kawatetsu Techno Res Corp | シリコンスラッジの脱酸方法 |
JP5001589B2 (ja) * | 2006-06-16 | 2012-08-15 | 木村化工機株式会社 | 廃スラッジからのシリコンの製造方法 |
JP2008115040A (ja) * | 2006-11-02 | 2008-05-22 | Sharp Corp | シリコン再生装置、シリコン再生方法 |
JP2009084069A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-04-23 | Sharp Corp | シリコン再生装置、シリコン再生方法 |
JP2009196849A (ja) * | 2008-02-21 | 2009-09-03 | Sharp Corp | シリコン回収方法、シリコン回収装置 |
-
2008
- 2008-06-19 JP JP2008160956A patent/JP5289833B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010001181A (ja) | 2010-01-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4980793B2 (ja) | シリコン回収方法及びシリコン回収装置 | |
US8034313B2 (en) | Recovery method of silicon slurry | |
US20120034147A1 (en) | Method for cleaning silicon sludge | |
CN102206013B (zh) | 硅切割废水中硅粉和废水回收利用装置及其方法 | |
JP5474523B2 (ja) | 精製シリコン含有粉末回収方法 | |
CN102205965A (zh) | 硅粉回收方法 | |
JP5173945B2 (ja) | クーラント再生方法およびスラリー再生方法 | |
JP4966938B2 (ja) | シリコンの再生方法 | |
JP5289833B2 (ja) | 電子部品用シリコンの加工方法及び再生方法 | |
CN102320701A (zh) | 一种硅加工废水中硅粉回收利用装置及其方法 | |
CN102275926B (zh) | 硅粉回收方法 | |
WO2009081725A1 (ja) | シリコン再生方法 | |
JP2007231379A (ja) | レアアースの回収方法 | |
JP2002293528A (ja) | 太陽電池用シリコンの製造方法 | |
JP5286095B2 (ja) | シリコンスラッジ回収方法およびシリコン加工装置 | |
JP2007091563A (ja) | シリコンインゴットの製造方法、結晶屑の生成方法、板状体の製造方法、太陽電池または半導体デバイスの製造方法。 | |
JP6251870B2 (ja) | スラッジ回収方法及び粉粒体の製造方法 | |
JP6159297B2 (ja) | 銀の回収方法 | |
JP2012020920A (ja) | シリコン回収方法 | |
CN202164124U (zh) | 一种硅加工废水中硅粉回收利用装置 | |
JP2014037322A (ja) | シリコンスラッジの再生方法 | |
JP5716167B2 (ja) | シリコンリサイクルシステム及びその方法 | |
KR101111693B1 (ko) | 태양전지용 다결정 실리콘 제조방법 | |
JP2011074475A (ja) | ガリウム回収方法 | |
JP2003238137A (ja) | 太陽電池用多結晶シリコンの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110603 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121010 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121023 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121213 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130528 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130605 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |