JP5287304B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、電動機、発電機といった回転電機に関する。
回転電機のステータコアは複数枚の電磁鋼板を積層して形成される(特許文献1)。そのような電磁鋼板として、磁化容易軸が特定の方向性を有していない無方向性電磁鋼板や、磁化容易軸が一方向に揃っている一方向性電磁鋼板、或いは、直角方向に磁化容易軸を有する二方向性電磁鋼板等が用いられる。
ステータコアは、円筒状のヨーク部と、ヨーク部からロータの径方向内方に突出するティース部とを有する構造である。このため、ヨーク部については周方向に、ティース部については突出方向に磁気特性が良好であることが、鉄損低減、モータ効率の点で好ましいことが知られている。このため、ティース部、ヨーク部を分割してそれぞれを一方向性電磁鋼板から構成した分割コア方式のステータコアが提案されている。
また、電磁鋼板の磁化容易軸の方向以外に着目したものとして、特許文献2には、ティース部に、その突出方向の引張応力を付与するものが提案されている。特許文献2に開示されたステータコアは、ティース部の側面において、ティース部先端とヨーク部との間に介在するセラミック板を配置したものである。そして、電磁鋼板の熱収縮を利用して、セラミック板によりティース部に引張応力を付与することで、ティース部の突出方向の磁気特性向上を狙ったものである。
特開2002−233090号公報 特開2008−17612号公報
しかし、特許文献2のようにティース部先端とヨーク部との間にセラミック板を介在させることによってティース部に引張応力を付与する構造の場合、セラミック板の一方端部がティース部の根元近傍のヨーク部に強く当接し、ヨーク部に局所的な径方向の圧縮応力を集中的に与えてしまう虞がある。ティース部の根元周辺は、ティース部からヨーク部に向かう多くの磁束が通る部位であり、ここに圧縮応力が集中的に作用すると鉄損が増大する。
本発明の目的は、ティース部の根元近傍に圧縮応力を集中的に発生させることなく、ティース部に引張応力を付加することでティース部の磁気特性を向上し、鉄損を低減することにある。
本発明によれば、ロータと、円筒状のヨーク部と、前記ヨーク部から前記ロータの径方向内方に突出し、前記ヨーク部の周方向に複数設けられたティース部と、を有し、複数の電磁鋼板を前記ロータの軸方向に積層して形成されたステータコアと、を備えた回転電機において、前記ティース部が、周方向の幅が幅広の先端部分を有し、前記ヨーク部の周囲であって、少なくとも各々の前記ティース部の外方の位置において、前記ロータの軸方向と平行な方向に前記ステータコアの端部から突出した突出部と、前記ティース部毎に設けられ、前記先端部分の側面と前記突出部とに圧接し、前記ティース部に、その突出方向の引張応力を付加する応力付加部材と、を備えたことを特徴とする回転電機が提供される。
この回転電機では、前記応力付加部材により前記ティース部にその突出方向の引張応力を付加することで前記ティース部の磁気特性を向上し、鉄損を低減することができる。そして、前記応力付加部材からの反力は、前記ティース部の前記先端部分と前記突出部とで負担することで、前記ティース部の根元近傍に圧縮応力が集中的に発生することを回避できる。
本発明においては、各々の前記ティース部の外方の位置において前記ヨーク部から外方に延設された延設部と、前記延設部に設けられ、前記ロータの軸方向と平行な方向の孔と、前記孔に嵌挿された棒状部材と、を備え、前記突出部が前記棒状部材の端部により形成されてもよい。この構成によれば、前記ステータコアの磁気特性に悪影響を与えずに前記突出部を形成できる。
また、本発明においては、前記ステータコアの外周に焼き嵌めされた円筒状の金属ケースを備え、前記突出部が前記金属ケースの端部により形成されてもよい。この構成によれば、前記金属ケースを前記突出部の形成部材として兼用できる。
また、本発明においては、前記ステータコアは、各々の前記ティース部の外方の位置において前記ヨーク部から外方に延設された延設部を備え、前記突出部が前記ロータの軸方向両端部の前記電磁鋼板における前記延設部に固定されてもよい。この構成によれば、前記ステータコアの磁気特性に悪影響を与えずに前記突出部を形成できるとともに、前記突出部となる部材を小片とすることができる。
また、本発明においては、前記応力付加部材が、前記ティース部の、前記ロータの軸方向の端面を覆う第1部分と、前記ティース部の、前記ロータの周方向の側面を覆う第2部分と、を有するティース部側装着部と、前記第1部分から前記突出部まで延設されたヨーク部側装着部と、を有していてもよい。この構成によれば、比較的簡便な構成で前記ティース部に、その突出方向の引張応力を付加することができる。
また、本発明においては、前記応力付加部材が、各々の前記ティース部毎の前記ヨーク部側装着部を円環状に連結することにより、各々の前記ティース部毎の前記ティース側装着部及び前記ヨーク部側装着部を一体的に備えた部材であってもよい。この構成によれば、前記応力付加部材の組み付け作業性を向上できる。
以上述べた通り、本発明によれば、ティース部の根元近傍に圧縮応力を集中的に発生させることなく、ティース部に引張応力を付加することでティース部の磁気特性を向上し、鉄損を低減することができる。
(a)は本発明の第1実施形態に係る回転電機Aの断面図、(b)は図1(a)の線X−Xに沿う回転電機Aの断面図である。 (a)は電磁鋼板23の斜視図、(b)はティース部21に設けられた応力付加部材50の斜視図である。 (a)応力付加部材50の斜視図、(b)は応力付加部材50'の斜視図である。 (a)は応力付加部材150の斜視図、(b)は応力付加部材50によりティース部21に付加される引張応力の説明図である。 (a)は実験結果を示す図、(b)は実験に用いた試料1を示す図である。 (a)は本発明の第2実施形態に係る回転電機Bの断面図、(b)は図6(a)の線Y−Yに沿う回転電機Bの断面図である。 (a)は電磁鋼板23'の斜視図、(b)は金属ケース60の斜視図である。
<第1実施形態>
図1(a)は本発明の第1実施形態に係る回転電機Aの断面図、図1(b)は図1(a)の線X−Xに沿う回転電機Aの断面図である。回転電機Aは、電動機又は発電機であって、ロータ10と、ステータコア20と、コイル30と、応力付加部材50と、を備える。ロータ10は、ロータ軸11とロータ軸の周囲に配設された複数個の永久磁石(不図示)と、を備える。以下、軸方向、周方向、径方向と言うときは、特に断らない限り、ロータ10の軸方向(軸方向と平行な方向を含む)、周方向、径方向を指すものとする。
ステータコア20は、ロータ10と同心円筒状のヨーク部22と、ヨーク部22から径方向内方に突出し、ヨーク部22の周方向に等間隔で複数(本実施形態では8つ)設けられたティース部21と、延設部24及び25と、を備え、各ティース部21にはコイル30が巻き回されている。ティース部21の先端部分21aは、ティース部21の他の部分よりも幅広となっている。図1(a)及び(b)においては、ステータコア20の軸方向の両端部が開放されているが、各端部にはロータ軸11を軸支する端部部材(不図示)が設けられる。
延設部24及び25は、各ティース部21の、径方向外方の位置においてヨーク部22から延設されている。延設部24及び25には、軸方向の孔25aが形成されており、そこに棒状部材40が嵌挿されている。本実施形態の場合、棒状部材40は断面が角型の非磁性金属棒である。棒状部材40の軸方向両端部は、それぞれ、ステータコア20の軸方向の各端部から突出した突出部40aを形成している。突出部40aは、ヨーク部22の周囲であって、各々のティース部21の、径方向外方の位置に位置している。
延設部24及び25のうち、延設部24は延設部25よりもヨーク部22から大きく延設されており、軸方向の孔24aが形成されている。孔24aは回転電機Aを、これが用いられる装置に固定するために用いられる取付用の孔である。
ステータコア20は、軸方向に積層された複数の電磁鋼板23の積層体である。図2(a)は電磁鋼板23の斜視図であり、ティース部21を構成する部分、ヨーク部22を構成する部分、延設部24及び25を構成する部分が一体に形成されている。ステータコア20の作成は、例えば、以下の通りとすることができる。先ず、0.1〜1.0mm程度の厚さを有する電磁鋼板を打ち抜くことにより、ティース部21、ヨーク部22、延設部24及び25を備えた形状の複数枚の電磁鋼板23を形成する。次いで、ティース部21、ヨーク部22、延設部24及び25の位置を一致させるように各電磁鋼板23を位置決めしつつ、電磁鋼板23を一枚積層する毎に、この積層した電磁鋼板23の表面所定位置にその裏面に向かって微小凸部が突出するような微小凹部を設けることで、各電磁鋼板23をカシメ処理して仮接合するとともに、その外周面部を溶接する等により、複数枚の電磁鋼板23が軸方向に積層されて一体化されたステータコア20を作成する。本実施形態では、周方向には1つの電磁鋼板23を軸方向に積層してステータコア20を形成したが、ティース部、ヨーク部を分割してそれぞれを一方向性電磁鋼板から構成した分割コア方式のステータコアでもよい。
応力付加部材50は、各ティース部21毎に設けられ、ティース部21の先端部分21aの側面と突出部40aとに圧接し、ティース部21に、その突出方向の引張応力を付加する。応力付加部材50の材料は非磁性材料であり、例えば、オースナイト系SUS等の非磁性金属材料を用いることができる。
図2(b)はティース部21に設けられた応力付加部材50の斜視図、図3(a)は応力付加部材50の斜視図である。応力付加部材50は、本実施形態の場合、1つのティース部21に対して2つ設けられており、ティース部21に対して軸方向の一方側と他方側にそれぞれ設けられている。
本実施形態の場合、応力付加部材50は、ティース部装着部51と、ヨーク部装着部52と、を備え、例えば、板状の非磁性金属材料を曲折して得られる。ティース部装着部51は、ティース部21の軸方向の端面を覆う第1部分51aと、ティース部21の周方向の側面を覆う第2部分51bと、を備え、第2部分51bの端面がティース部21の先端部分21aの側面に圧接する。ヨーク部装着部52は、第1部分51aから突出部40aまで延設されており、その突出部40a側の端部は直角に曲折されて突出部40aに圧接する圧接部52aが形成されている。1つのティース部21に対して設けられる2つの応力付加部材50の、互いに対峙する各第2部分51bの端部は、ティース部21への取付後、互いに溶接等により接合してもよい。
応力付加部材50の形態はこれに限られず、種々の形態のものを採用できる。図3(b)は、応力付加部材50の他の形態例である、応力付加部材50'の斜視図である。応力付加部材50'は、応力付加部材50の一対の第2部分51bのうちの一方を割愛したもので、かつ、第2部分51bの軸方向の長さを倍にしたものである。この形態の場合、1つのティース部21に対して設けられる2つの応力付加部材50'の、一方の第1部分51aと他方の第2部分51b'の端部とは、ティース部21への取付後、互いに溶接等により接合してもよい。応力付加部材50及び50'は、いずれも非磁性金属板の曲折で得られ、比較的簡便な構成でティース部21に、その突出方向の引張応力を付加することができる。
図4(a)も、応力付加部材50の他の形態例である、応力付加部材150の斜視図である。応力付加部材150は、必要数の応力付加部材50を環状に連結して一体化したものであって、各々のティース部21毎のヨーク部側装着部152を円環状に連結することにより、各々のティース部21毎のティース側装着部151及びヨーク部側装着部152を一体的に備えた部材である。ティース側装着部151はティース部21の軸方向の端面を覆う第1部分151aと、ティース部21の周方向の側面を覆う第2部分151bと、を備えている。ヨーク部側装着部152は環状に連結して一体化された圧接部152aを有している。応力付加部材150は、全ティース部21に同時に取り付けることができるため、その組み付け作業性を向上できる。
係る構成からなる回転電機Aでは、応力付加部材50によりティース部21にその突出方向の引張応力を付加することでティース部21の磁気特性を向上し、鉄損を低減することができる。図4(b)は応力付加部材50によりティース部21に付加される引張応力の説明図である。同図に示すように、応力付加部材50はティース部21の先端部分21aと突出部40aとの間に介在し、第2部分51bの径方向内側端面が先端部分21aの側面を径方向内方に押圧し、圧接部52aが突出部40aを径方向外方に押圧することでティース部21に引張応力を付加する。このように応力付加部材50からの反力は、ティース部21の先端部分21aと突出部40aとで負担するとともに、特に、この図からわかるように第2部分51bの径方向外側端部がティース部21の根元部に当接していないので、ティース部21の根元近傍に圧縮応力が集中的に発生することを回避できる。また、突出部40aを形成する棒状部材40は、ヨーク部22の径方向外側に位置しており、ヨーク部22を流れる磁束に悪影響を与えることもない。このため、ステータコア20の磁気特性に悪影響を与えずに突出部40aを形成できる。
引張応力は、応力付加部材50の第2部分51bの径方向内側端面から突出部40aまでの幅を、先端部分21aと突出部40aとの間の距離よりも長くしておくことを前提として、応力付加部材50を先端部分21aと突出部40aとの間に圧入するか、或いは、ステータコア20を加熱して熱膨張させた状態で応力付加部材50を先端部分21aと突出部40aとの間に装着し、常温に戻すことで引張応力が付加されるようにすることができる。
引張応力の大きさは、磁気特性に特に効果的な大きさとすることが望ましい。電磁鋼板23の材料をJIS:35A250とした場合、ティース部21に付加される引張応力は10MPa乃至40MPaの範囲内が好ましい。図5(a)は、引張/圧縮応力の程度と鉄損との関係を示す実験結果である。この実験は、図5(b)に試料1を用いたものである。試料1はJIS:35A250の30mm×150mm板材である。実験は、応力印加機構を有した単板磁気試験装置を使用した。試料1をその長手方向に励磁し、その長手方向に圧縮応力、引張応力を付与して、試料1に発生する鉄損を測定した。図5(a)に示すように、圧縮応力が大きい程、鉄損が増大することが分かる。一方、引張応力については、40MPa程度までは鉄損が減少傾向にあるが、その後、増大傾向にある。したがって、電磁鋼板23の材料をJIS:35A250とした場合、ティース部21に付加される引張応力は10MPa乃至40MPaの範囲内が好ましい。
<第2実施形態>
上記第1実施形態では、突出部40aを棒状部材40により形成したが、金属ケースを有する回転電機の場合、金属ケースを利用して突出部40aに相当する構成を形成してもよい。図6(a)は本発明の第2実施形態に係る回転電機Bの断面図、図6(b)は図6(a)の線Y−Yに沿う回転電機Bの断面図である。
回転電機Bは、ロータ10と、ステータコア20'と、コイル30と、応力付加部材50と、金属ケース60と、を備える。上記第1実施形態の回転電機Aと異なる点は、ステータコア20'が延設部24、25を有しておらず、したがって棒状部材40も設けられていない点と、金属ケース60が設けられて、その端部が突出部40aに代わる突出部60aを形成している点である。図6(a)及び(b)においては、ステータコア20'の軸方向の両端部が開放されているが、各端部にはロータ軸11を軸支する端部部材(不図示)が設けられる。端部部材は金属ケース60と別体で金属ケース60に固定することで構成できるが、端部部材の一方は金属ケース60と一体であってもよい。
図7(a)は、ステータコア20'を構成する電磁鋼板23'の斜視図であり、ティース部21を構成する部分とヨーク部22を構成する部分とが一体に形成されている。金属ケース60は例えばアルミ合金等からなり、ステータコア20'が挿入される円筒状をなしている。図7(b)は金属ケース60の斜視図である。金属ケース60は、軸方向の長さがステータコア20'の軸方向の長さよりも長く、それにより、金属ケース60の両端部は、ステータコア20'の軸方向の各端部から突出した突出部60aを形成している。本実施形態の場合、突出部60aはヨーク部22の周囲の全周に渡って形成されているが、少なくとも各々のティース部21の、径方向外方の位置に形成されていればよい。
金属ケース60はステータコア20'の外周に焼き嵌めされてステータコア20'に固定される。つまり、常温における金属ケース60の内径はステータコア20'の外径よりも小さく、金属ケース60は加熱されて膨張した状態でステータコア20'に装着される。そして、常温に戻った時に収縮し、ステータコア20'に固定される。なお、上記焼き嵌めによる固定に代えて、金属ケース60の外表面から回転ツールを押し当ててステータコア20‘と金属ケース60とを摩擦攪拌接合する方法等を採用してもよい。
係る構成からなる回転電機Bも、上記回転電機Aと同様に、応力付加部材50がティース部21の先端部分21aと突出部60aとの間に介在し、応力付加部材50によりティース部21にその突出方向の引張応力を付加することでティース部21の磁気特性を向上し、鉄損を低減することができる。そして、金属ケース60を、ケースとしての機能のみならず、突出部60aの形成部材として兼用できる。
<第3実施形態>
突出部は、上記第1実施形態のように棒状部材40により形成する形態(突出部40a)や、上記第2実施形態のように金属ケース60により形成する形態(突出部60a)以外の形態も採用可能である。
例えば、上記第1実施形態において、電磁鋼板23の延設部24及び25に孔25aを設けず、ステータコア20の軸方向両端面に位置する電磁鋼板23、23(図1(b)で言えば、最上層と最下層の電磁鋼板23)において、孔25aに相当する位置に突出部40aに相当する部材(以下、突出部形成部材という。)を位置決めして固定するようにして突出部を形成してもよい。つまり、棒状部材40のようにステータコア20を貫通させずに突出部を形成する。
突出部形成部材としては、図4(b)の突出部40aと同様の外形を有する非磁性材料からなる中実のブロック体或いは中空体が挙げられる。中空体は、例えば、非磁性材料の板材を箱状に成形して得ることができる。突出部形成部材の電磁鋼板23への固定は、例えば、溶接が挙げられる。
この構成の場合、ステータコア20の軸方向両端面に位置する、突出部形成部材が固定された電磁鋼板23、23間に挟まれる他の電磁鋼板23にも応力が作用するように、上述した各電磁鋼板23のカシメ処理と、電磁鋼板23の積層後の外周部での溶接等により、各電磁鋼板23が互いに、より強力に一体化されていることが望ましい。
A、B 回転電機
10 ロータ
20、20' ステータコア
21 ティース部
22 ヨーク部
23 電磁鋼板
50、50'、150 応力付加部材
40a、60a 突出部

Claims (6)

  1. ロータと、
    円筒状のヨーク部と、前記ヨーク部から前記ロータの径方向内方に突出し、前記ヨーク部の周方向に複数設けられたティース部と、を有し、複数の電磁鋼板を前記ロータの軸方向に積層して形成されたステータコアと、
    を備えた回転電機において、
    前記ティース部が、周方向の幅が幅広の先端部分を有し、
    前記ヨーク部の周囲であって、少なくとも各々の前記ティース部の外方の位置において、前記ロータの軸方向と平行な方向に前記ステータコアの端部から突出した突出部と、
    前記ティース部毎に設けられ、前記先端部分の側面と前記突出部とに圧接し、前記ティース部に、その突出方向の引張応力を付加する応力付加部材と、
    を備えたことを特徴とする回転電機。
  2. 各々の前記ティース部の外方の位置において前記ヨーク部から外方に延設された延設部と、
    前記延設部に設けられ、前記ロータの軸方向と平行な方向の孔と、
    前記孔に嵌挿された棒状部材と、
    を備え、
    前記突出部が前記棒状部材の端部により形成されたことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記ステータコアの外周に焼き嵌めされた円筒状の金属ケースを備え、
    前記突出部が前記金属ケースの端部により形成されたことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  4. 前記ステータコアは、各々の前記ティース部の外方の位置において前記ヨーク部から外方に延設された延設部を備え、
    前記突出部が前記ロータの軸方向両端部の前記電磁鋼板における前記延設部に固定されたことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  5. 前記応力付加部材が、
    前記ティース部の、前記ロータの軸方向の端面を覆う第1部分と、前記ティース部の、前記ロータの周方向の側面を覆う第2部分と、を有するティース部側装着部と、
    前記第1部分から前記突出部まで延設されたヨーク部側装着部と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 前記応力付加部材が、
    各々の前記ティース部毎の前記ヨーク部側装着部を円環状に連結することにより、各々の前記ティース部毎の前記ティース側装着部及び前記ヨーク部側装着部を一体的に備えた部材であることを特徴とする請求項5に記載の回転電機。
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