JP5286331B2 - 乗客コンベアのハンドレール点検装置および乗客コンベアの保全方法 - Google Patents
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Description
図1は本発明の乗客コンベアのハンドレール点検装置(X線点検装置)の機器構成とハンドレールへの装着例を示す図である。図1(a)は機器構成例を示す図であって、X線撮影部1と、画像処理手段(画像処理部)2で構成される。画像処理手段2は、例えばPCなどによって構成されている。また、必要に応じてエンコーダ3が追加される。
図3は本発明の画像処理手段の一実施例であって例えば画像処理手段2で実施することができる。前記画像処理手段はフレーム取得手段(フレーム取得部)12と、スチールコード検出手段(スチールコード検出部)(以下、SC検出手段)13と、スチールコードモデル保持手段(スチールコードモデル保持部)(以下、SCモデル保持手段)14と、スチールコードトレース/要素特徴検出手段(スチールコードトレース/要素特徴検出部)(以下、SCトレース/要素特徴検出手段)15と、フレーム毎良否判定手段(フレーム毎良否判定部)16と、最終判定手段(最終判定部)17と、表示手段(表示部)18と、コマンド入力手段(コマンド入力部)19と、制御手段(制御部)20とから構成されている。
フレーム取得手段12は取得した動画から順次フレームを取り出して処理をする。この処理はオンライン処理、すなわち、カメラ7からフレームを受け取るたびに逐次処理をするように構成してもよいし、オフライン処理、すなわち、ハンドレール4の計測部分全体を動画ファイルとして一時的に磁気記憶装置に保存した後に読みだして処理をするように構成してもよい。オフライン処理とした方が画像処理手段2に過度の負荷をかけること無く処理をすることができる。
また、カメラ7にインタレース方式のカメラを用いる場合、毎秒30枚得られる各フレームには、偶数フィールドと奇数フィールドとして、取得時刻が約16.7ミリ秒異なる2枚の画像が含まれる。これらを分離して2画像として処理すれば、実質的に毎秒60フレームのフレームレートで画像が得られることになる。この場合には、1フレーム取得する間の移動量は500/60≒8.3333ミリメートルとなる。したがって、図2に示すハンドレールX線画像のハンドレールの長手方向の大きさが8.4ミリメートル以上であれば、ハンドレール4の画像情報の全てが前記動画ファイルに含まれることになる。
次に、SC検出手段13の説明をする。図4はSC検出手段の処理第一例を示す図であって、処理の流れを示す。フレーム取得手段12によるX線画像を、例えば図2に示すようにハンドレールの長手方向に投影して投影輝度分布を作成する(S1)。投影することにより、X線撮影に伴う輝度のランダムノイズを相殺し、ゴムの厚さの違いによって該ハンドレールの場所に応じた輝度の傾向を計測することができる。S1の投影プロファイルからコントラスト補正曲線を作成する(S2)。次に、該X線画像の直交方向の輝度分布を左端から右端へ1ラインずつ、または所定のラインずつ飛ばしながら解析するために、HR直交方向ラインを長手方向左端に設定する(S3)。
カメラ7のレンズなどの撮像系パラメータが確定すれば、検出すべきスチールコードの画像上の画素数はほぼ決まるから平滑化フィルタの適切なサイズをあらかじめ決めることは可能である。また、ハンドレール周辺部に該当する、図面の上端付近と下端付近は輝度と山谷のコントラストが低いために補正をする。図5(c)はS1による長手方向投影輝度分布である。破線21は該長手方向投影輝度分布の極大値の包絡線である。輝度分布の一次差分を算出し、ゼロ交差付近として複数の極大値を検出した後、これら複数の極大値に接する曲線は、例えばラグランジュの多項式近似によって得ることができる。こうして得られた破線21をf(x)として、例えば、CONST/f(x)を平滑化輝度分布(b)に乗じるとコントラストが補正された輝度分布が得られる(図5(d))。ここで、xは直交方向の座標を表し、CONSTは定数であって、画像の輝度値や輝度分布値が0から255までの場合には200前後が適当な値である。f(x)の値となる破線21は除算に用いられるので、不安定にならないようにあまり小さい値にならないように、例えば10以下の数値にならないようにクリッピングすることも有効である。この場合のクリッピングとは、10以下の数値が現われた場合は下限よりも大きい数値11等で置き換える処理である。図5(d)は図5(b)に対してコントラスト補正をした輝度分布であって、鋭い谷が18個あるが、これは18本のスチールコードに対応している。このように鋭い谷にすることができると、この分布を一次差分してゼロ交差する所をSC候補セルとすることができる。
図9はSCモデルと検出されたスチールコードの照合法を示す図である。次に図9を参照して、SCモデル保持手段14とSCトレース/要素特徴検出手段15の協調処理によって成される、SCモデルと検出されたSCの照合法について説明する。
ここで、SC検出手段13で5本のスチールコードが検出されたとする。この場合には、無条件で、端から順に検出されたスチールコードとSCモデルのスチールコードを対応付ける(図9(a))。すなわち、検出されたスチールコード37,38,39,40,41はそれぞれスチールコードモデルの01コード,02コード,03コード,04コード,05コードに対応付けられる。この処理により、検出されたスチールコードにはそれぞれ、01から05コードという名前が確定する。また、SCモデルの各コードは位置情報(座標)をもっており、SCモデルの座標は、検出されて対応付けられたスチールコードの位置を代表する重心の座標で更新される。図9(a)の検出されたスチールコード中央の白丸はそれぞれの重心位置を明示的に示している。
次にSCトレース/要素特徴検出手段15で行われる、スチールコード劣化に係る要素特徴の検出法について説明する。ここでは、SCトレース/要素特徴検出手段15のうち、要素特徴検出手段(要素特徴検出部)によって検出が行われる。要素特徴は当該フレーム内で認められる劣化に係る外観特徴であって、スチールコードの欠如(抜け)と、スチールコード同士の接触がある。また、接触が隣接するスチールコードに留まらず、隣接しないスチールコード同士や、3本以上のスチールコードが接している場合には絡み特徴となる。
図14はフレーム毎良否判定手段16における良否判定または段階的品質評価条件を示す図である。次に図14を参照して、フレーム毎良否判定手段16を説明する。フレーム毎良否判定手段16は各フレームにおける、点検対象たるハンドレールに内蔵のスチールコードの良否の判定、またはハンドレールの品質の段階的評価をし、これらの良否判定または段階的評価のフレーム毎の履歴を更新保持する。このフレーム毎履歴を「フレーム毎の良否判定ログ」とよび、これはフレーム毎良否判定手段16の出力である。
次に最終判定手段17の処理を説明する。最終判定手段17は前記「フレーム毎の良否判定ログ」を参照して、点検対象たるハンドレール単体としての品質判定を下す処理をする。例えば、前記「フレーム毎の良否判定ログ」にBとCの判定箇所が皆無であれば、当該ハンドレールは単体としてA判定とすることができる。また、前記「フレーム毎の良否判定ログ」中に所定のフレーム数以上C判定の箇所があれば、当該ハンドレールは単体としてC判定とすることができる。そして、AでもCでもない場合は、当該ハンドレールは単体としてB判定とすることができる。また、より簡単な最終判定手段17の実現例として、前記前記「フレーム毎の良否判定ログ」に記録されている最も悪い品質判定の結果を、当該ハンドレールの単体として評価とすることができる。最終判定手段17の結果に基づいて、ハンドレールの品質として、A判定を良品とし、C判定を不良と判定してハンドレールの交換が必要であることを表示手段18で通知して保全作業員にハンドレールの補修または交換または補修後に交換を行わせ、B判定を劣化と判定してハンドレールの交換時期が近いことを表示手段18で通知するようにしてもよい。尚、劣化と判定されたハンドレールは、通常の点検周期よりも短い点検周期で再点検を行うようにすることが望ましい。ここで、点検周期は、例えば1ヵ月毎などの所定の期間としてもよいし、運転時間またはハンドレールの周回回数または移動距離のうちの1つ以上を考慮して決定してもよい。以上、最終判定手段17の処理を説明した。これをもって、本発明のX線点検装置の画像処理手段の構成の実施例を説明した。
図15は本発明のX線点検装置の画像処理手段の処理の流れを示す図である。次に、前記画像処理手段の処理の流れを、図15を参照して説明する。新規にハンドレールの画像を処理するに先だって、処理に用いるメモリとパラメータの初期化を行う(S25)。メモリ初期化とは例えば、「フレーム毎の要素特徴ログ」や、「フレーム毎のトレースログ」や、「フレーム毎の良否判定ログ」の初期化がある。
これまでに説明した処理手段と処理の流れにより、スチールコードの“抜け”や“接触”や“絡み”に基づく品質の判定は可能である。しかし、極めて初期の劣化段階においては該スチールコードを保持するゴムの劣化により、上記の3つの外観にはならなくとも、スチールコードが直交方向に移動する状況が発生する。ここではこれを上記3つの外観特徴に加えて、“遊走”特徴という。
以上の説明により、本発明のエスカレーターハンドレールX線点検装置によれば、該エスカレーターハンドレールに内蔵のスチールコード(あるいはハンドレール自体)の良否または多段階の品質判定が自動的に成される。ここで、この自動判定に加えて、該スチールコードをパノラマ表示すれば、エスカレーターハンドレール保全にとって極めて有用な装置となる。そこで、次に本発明のエスカレーターハンドレールX線装置のパノラマ作成と表示の実施例を説明する。尚、パノラマ作成と表示手段18へのパノラマ表示の処理は、画像処理手段12に設けられた図示しないパノラマ表示手段(パノラマ表示部)によって行われる。
矩形68はパノラマ全体67の部分で、パノラマの一部66として表示されている部分を示している。この矩形は例えば、キー操作で左右に移動するとこの操作に伴って、表示されるパノラマの一部66の表示される部分も変わる。このように、パノラマ画像の全体と、パノラマ画像全体の中の一部を表示させるとともに、パノラマ画像全体はパノラマ画像全体の中の一部よりも小さな倍率で表示させる。そして、長手方向の帯63は、スチールコードの長手方向の位置と対応させて、前記「フレーム毎の良否判定ログ」に保持される良否判定の結果(スチールコードあるいはハンドレールの品質の段階に相当)を色または記号またはテクスチャの差異により区別して表示したものである。例えば、格子領域64と65はCランクで、斜線領域70はBランクでこれ以外はAランクというように表示することができる。
また、それぞれの実施例で説明した構成は、互いに矛盾しない限り、組み合わせて用いても良い。尚、本明細書において、「点検」は「検査」と呼ばれる場合もあり、本明細書および特許請求の範囲における「点検」は「検査」を含むものとする。同様に、本明細書において、「保全」は「保守」と呼ばれる場合もあり、本明細書および特許請求の範囲における「保全」は「保守」を含むものとする。また、保全(保守)とは、点検(検査),補修,交換のうち少なくとも1つを実施することであり、これらのうち2つ以上を組み合わせて実施する場合を含む。
2 画像処理手段
3 エンコーダ
4 ハンドレール
5 X線管
6 シンチレータ
7 カメラ
12 フレーム取得手段
13 SC検出手段
14 SCモデル保持手段
15 SCトレース/要素特徴検出手段
16 フレーム毎良否判定手段
17 最終判定手段
21 長手方向投影輝度分布の極大値の包絡線
22 正のしきい値
23 負のしきい値
24 輝度分布の谷
27 一次差分の極大値
28 一次差分の極小値
29,30,32 独立して存在するスチールコード
31 接触しているスチールコード
33 輝度分布解析用のライン
34,35,36 独立して検出されたスチールコード
37,38,39,40,41,42,43,44,46,50,54 検出されたスチールコード
45,49,53 ハンドレールX線画像の概念図
47,51,55 SCモデルのスチールコードの座標の位置
48,52,56 独立したスチールコードが検出されない領域
57 トレースログデータベース
58 フレーム毎遊走検出手段
59 12乃至15の手段
60 パノラマ表示画面
61 ハンドレール番号
62 最終判定結果
63 「フレーム毎の良否判定ログ」に保持される良否判定の結果
64,65 Cランク判定箇所
70 Bランク判定箇所
66 パノラマの一部
67 パノラマ全体
68 パノラマ全体の中でパノラマの一部として表示されている部分
c0,c1,c2,c3 フレームの長手方向の視野中心に当たる画素の並び
cl0,cr0,cl1,cr1,cl2,cr2,cl3,cr3 等間隔に設けた輝度サンプル用および輝度マッピング用の画素の並び
D c0とc1間の画素数
Claims (20)
- 乗客コンベアのハンドレールをX線で撮影するX線撮影部と、
前記X線撮影部で撮影された画像を処理して、前記ハンドレールに内蔵されたスチールコードの抜けまたは絡みを検出し、前記ハンドレールの長手方向における前記スチールコードの抜けまたは絡みの長さが所定の長さ以上継続する場合には、前記ハンドレールの品質を不良と判定する画像処理部とを有することを特徴とする乗客コンベアのハンドレール点検装置。 - 請求項1において、前記画像処理部は、前記スチールコードの接触を検出し、前記ハンドレールの長手方向における前記スチールコードの抜けおよび絡みの長さがともに所定の長さより短く、かつ、前記ハンドレールの長手方向における前記スチールコードの接触の長さが所定の長さ以上継続する場合には、前記ハンドレールの品質を劣化と判定することを特徴とする乗客コンベアのハンドレール点検装置。
- 請求項2において、前記画像処理部は、前記ハンドレールの長手方向における前記スチールコードの抜けおよび絡みおよび接触の長さがともに所定の長さより短い場合には、前記ハンドレールの品質を良品と判定することを特徴とする乗客コンベアのハンドレール点検装置。
- 請求項2において、前記画像処理部は、前記スチールコードの位置が前記スチールコードの本来の位置よりも前記ハンドレールの長手方向に直交する方向に所定の距離以上ずれた前記スチールコードの遊走を検出し、前記ハンドレールの長手方向における前記スチールコードの抜けまたは絡みの長さが所定の長さより短く、かつ、前記スチールコードの遊走が発生している場合には、前記ハンドレールの品質を劣化と判定することを特徴とする乗客コンベアのハンドレール点検装置。
- 請求項4において、前記画像処理部は、前記ハンドレールの長手方向における前記スチールコードの抜けおよび絡みおよび接触の長さがともに所定の長さより短く、かつ、前記スチールコードの遊走が発生していない場合には、前記ハンドレールの品質を良品と判定することを特徴とする乗客コンベアのハンドレール点検装置。
- 請求項1から5の何れかにおいて、前記画像処理部は、前記スチールコードのうち、独立して存在するスチールコードを検出するスチールコード検出部と、前記スチールコード検出部がスチールコードを検出できない領域では、前記スチールコードに接触または絡みまたは抜けが発生していることを検出する要素特徴検出部とを有することを特徴とする乗客コンベアのハンドレール点検装置。
- 請求項6において、前記要素特徴検出部は、前記スチールコードを検出できない領域において、予め定めた第一輝度しきい値よりも暗い場合は前記スチールコードに接触または絡みが発生していると判定し、予め定めた第二輝度しきい値よりも明るい場合は前記スチールコードに抜けが発生していることを検出することを特徴とする乗客コンベアのハンドレール点検装置。
- 請求項1から7の何れかにおいて、前記画像処理部は、前記スチールコードをトレースして、前記スチールコードに遊走または接触または絡みまたは抜けが発生していることを検出する要素特徴検出部を有することを特徴とする乗客コンベアのハンドレール点検装置。
- 請求項8において、前記画像処理部は、過去に計測した前記スチールコードのトレース結果を保持するトレースログデータベースと、前記スチールコードのトレース結果と前記トレースログデータベースの保持する同一ハンドレールのトレース結果を比較し、前記スチールコードの座標に前記ハンドレールの長手方向に直交する方向に所定の距離以上の差異がある場合は、前記スチールコードに遊走が発生していることを検出する遊走検出部とを有することを特徴とする乗客コンベアのハンドレール点検装置。
- 請求項8または9において、前記画像処理部は、スチールコードモデルを参照しながら前記スチールコードをトレースするスチールコードトレース部と、前記スチールコードモデルのスチールコードの位置情報と、スチールコード部および背景部の輝度情報を更新保持するスチールコードモデル保持部とを有することを特徴とする乗客コンベアのハンドレール点検装置。
- 請求項1から10において、X線撮影部で撮影された画像から前記スチールコードのパノラマ画像を作成し、前記スチールコードの長手方向の位置ごとの遊走または接触または絡みまたは抜けの有無を重畳表示し、または、前記スチールコードの長手方向の位置ごとの前記画像処理部による前記ハンドレールの品質の段階を、色または記号若しくはテクスチャによって区別表示するパノラマ表示部を有することを特徴とする乗客コンベアのハンドレール点検装置。
- 請求項11において、パノラマ表示部は、1つの画面の中に、前記パノラマ画像の全体と、前記パノラマ画像全体の中の一部を表示させるとともに、前記パノラマ画像全体は前記パノラマ画像全体の中の一部よりも小さな倍率で表示させる構成とした上で、前記スチールコードに遊走または接触または絡みまたは抜けのある場所を優先的に、前記パノラマ画像全体の中の一部として選択し、表示させることを特徴とする乗客コンベアのハンドレール点検装置。
- 請求項11または12において、前記画像処理部による前記ハンドレールの品質と同一の結果を入力した時にのみ前記パノラマ画像の表示を終了させることができるコマンド入力部を有することを特徴とする乗客コンベアのハンドレール点検装置。
- 乗客コンベアのハンドレールをX線で撮影し、
前記X線で撮影された画像を処理して、前記ハンドレールに内蔵されたスチールコードの抜けまたは絡みを検出し、前記ハンドレールの長手方向における前記スチールコードの抜けまたは絡みの長さが所定の長さ以上継続する場合には、前記ハンドレールの品質を不良と判定することを特徴とする乗客コンベアの保全方法。 - 請求項14において、前記スチールコードの接触を検出し、前記ハンドレールの長手方向における前記スチールコードの抜けおよび絡みの長さがともに所定の長さより短く、かつ、前記ハンドレールの長手方向における前記スチールコードの接触の長さが所定の長さ以上継続する場合には、前記ハンドレールの品質を劣化と判定することを特徴とする乗客コンベアの保全方法。
- 請求項15において、前記ハンドレールの長手方向における前記スチールコードの抜けおよび絡みおよび接触の長さがともに所定の長さより短い場合には、前記ハンドレールの品質を良品と判定することを特徴とする乗客コンベアの保全方法。
- 請求項15において、前記スチールコードの位置が前記スチールコードの本来の位置よりも前記ハンドレールの長手方向に直交する方向に所定の距離以上ずれた前記スチールコードの遊走を検出し、前記ハンドレールの長手方向における前記スチールコードの抜けまたは絡みの長さが所定の長さより短く、かつ、前記スチールコードの遊走が発生している場合には、前記ハンドレールの品質を劣化と判定することを特徴とする乗客コンベアの保全方法。
- 請求項17において、前記ハンドレールの長手方向における前記スチールコードの抜けおよび絡みおよび接触の長さがともに所定の長さより短く、かつ、前記スチールコードの遊走が発生していない場合には、前記ハンドレールの品質を良品と判定することを特徴とする乗客コンベアの保全方法。
- 請求項14において、前記ハンドレールの品質が不良と判定された場合に、前記ハンドレールを補修または交換または補修後に交換することを特徴とする乗客コンベアの保全方法。
- 請求項15または17において、前記ハンドレールの品質が劣化と判定された場合に、通常の点検周期よりも短い周期で前記劣化と判定されたハンドレールを再点検することを特徴とする乗客コンベアの保全方法。
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