JP5285383B2 - 自転車用スタンド - Google Patents
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Description
『車輪のハブ軸両端を各別に保持する第1,第2ハブ軸保持手段と、
車輪の下方を横切る態様で接地される下辺の両端から前記車輪を挟む態様で立ち上がる左支柱及び右支柱を備えたU字状の前脚及び後ろ脚を具備し、
前記前脚の一方の上端と後ろ脚の一方の上端は第1ハブ軸保持手段の部位に集合状態に結合されている一方、前記前脚の他方の上端と後ろ脚の他方の上端は第2ハブ軸保持手段の部位に集合状態に結合されており、
使用状態では、前脚と後ろ脚が下方に向かって前後に広がる形状に固定される自転車用スタンド』に於いて、
駐輪中の自転車が自転車用スタンドから離脱して転倒する心配を少なくすることを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に係る発明の解決手段は、
『前記第1ハブ軸保持手段は、
前記ハブ軸の一端近傍の外周を下方から受け止める凹部を備えた軸載置部材と、
前記凹部で受け止められたハブ軸の前記一端近傍の外周に隣接する上方域に手動操作で出没可能に構成されたストッパ部材と、を具備し、
前記第2ハブ軸保持手段は、前記ハブ軸の他端を挿抜自在に挿入できる筒体であり、
前記ストッパ部材は、前記軸載置部材に備えられた前記凹部の上方域に先端部が出没するように前後移動するハブ軸係止片を具備しており、該ハブ軸係止片の前記先端部側の上面は下方に近づくに従って前方に迫り出すような傾斜面となっている』ことである。
自転車を駐輪させるときは、先ず、ストッパ部材を手動操作することにより、第1ハブ軸保持手段たる軸載置部材の凹部の上方域(駐輪時に前記凹部に載置されるハブ
軸一端の外周に隣接する上方域)から、ストッパ部材を手動操作で退避させる。
そして、このものでは、ストッパ部材を構成するハブ軸係止片の先端部が第1ハブ軸保持手段たる軸載置部材に備えられた凹部の上方域に進出している状態で、誤って、ハブ軸の一端を前記凹部に載置しようとすると、ハブ軸係止片の先端部側の傾斜面(下方に近づくに従って前方に迫り出すように傾斜している)をハブ軸が押圧し、これにより、前記ハブ軸係止片が後退されるから、ハブ軸載置部材の凹部にハブ軸端部が自然に載置される。その後、上述したように、ストッパ部材たるはハブ軸係止片をハブ軸上方に進出させる。
請求項1に係る発明に於いて、
『前記車輪は、バックホークの後端に設けられたホーク爪に対してハブ軸をワンタッチで着脱させるためのクイックリリースレバーを具備するものであり、
前記ストッパ部材は、前記ハブ軸に対するクイックリリースレバーの取付部と前記ホーク爪との間に出没する構成である』ものでは、ハブ軸両端を保持する第1,第2ハブ軸保持手段の部位を相互に広げる方向の外力が前後脚に作用した場合は、ストッパ部材がクイックリリースレバーの内側に係合するから、自転車が自転車用スタンドから一層離脱し難くなる。
請求項1又は2に係る発明に於いて、
『前記前脚と後ろ脚は、前記第1,第2ハブ軸保持手段の部位にて相対回動自在に構成されている』ものでは、前脚と後ろ脚の相互の頂角が小さくなるように両者を相対回動させて重ね合わせることができる。これにより、本発明の自転車用スタンドをコンパクトに折り畳むことができる。
第2ハブ軸保持手段たる筒体にハブ軸の端部を挿入する場合、これと反対側に位置するハブ軸の一端部は、未だ第1ハブ軸保持手段に保持されておらず自由状態にあるから、前記ハブ軸の端部を第2ハブ軸保持手段たる筒体に深く挿入することができる。また、ハブ軸の一端近傍を第1ハブ軸保持手段を構成する凹部に載置する際には、該凹部の上方域からストッパ部材が退避して該凹部の上方域が開放している。従って、既述従来のように、前後脚を左右に強制的に大きく拡開させなくてもハブ軸端部を前記凹部にセットすることができ、ハブ軸両端を確実に保持することができる。従って、駐輪中の自転車が自転車用スタンドから離脱して転倒する心配が少ない。
自転車が自転車用スタンドから離脱しにくいから、本発明の自転車用スタンドを利用して立てた状態で店頭に展示した自転車を、そのまま移動させる際(例えば、展示位置を変更する場合等)には、自転車用スタンドを付けたまま、容易に自転車を移動することができる。
本発明の自転車用スタンドを利用して立てた自転車の後ろ車輪をメンテナンス(スポークの張力調整等)する場合でも、メンテナンス中の外力で自転車が自転車用スタンドから離脱し難いから作業が円滑に行える。
特に、ハブ軸係止片の先端部が第1ハブ軸保持手段たる軸載置部材に備えられた凹部の上方域に進出している状態で、誤って、ハブ軸の一端を前記凹部に載置する場合でも、ハブ軸に押されてハブ軸係止片が後退するから、ハブ軸載置部材の凹部にハブ軸端部が自然に載置される。
図1、4に示すように、本実施の形態に係る自転車用スタンドは、金属棒をU字状に曲成した前後脚(5)(6)と、該前後脚(5)(6)の両端部相互の集合部に配設された第1,第2ハブ軸保持手段(1)(2)を具備しており、第1,第2ハブ軸保持手段(1)(2)により、車輪(3)のハブ軸(7)の両端が各別に保持されるようになっている。
[前後脚(5)(6)]
前脚(5)は、所定の弾性を有する金属棒で形成されていると共に、車輪(3)の下方を横切る態様で接地される下辺(50)の両端から前記車輪(3)を挟む態様で立ち上がる左支柱(51)及び右支柱(52)を備えている。左右支柱(51)(52)の上端は、接合筒(63)(64)の外周に各別に連結固定されている。
第1ハブ軸保持手段(1)は、後ろ脚(6)側の左支柱(61)の上端に固定された接合筒(63)の内側に、これと同軸上に配設されている。更に詳しくは、接合筒(63)の中心軸部を貫く結合軸(e)の先端部に第1ハブ軸保持手段(1)が固定されていると共に、第1ハブ軸保持手段(1)と接合筒(63)は相対回動自在になっている。
次に、上記実施の形態に係る自転車用スタンドの使用の実際を説明する。
本発明の実施の形態に係る自転車用スタンドを用いて自転車を駐輪させるときは、先ず、ストッパ部材(8)の摘みリング(81)を摘んでこれを引き抜く方向に移動させることにより、第1ハブ軸保持手段(1)を構成する樋状の軸載置部材(71)の凹部(70)の上方域、即ち、駐輪時に凹部(70)に載置されるハブ軸(7)の外周に隣接する上方域から、図2の想像線の位置まで、ストッパ部材(8)を手動で退避させる。
(2)・・・第2ハブ軸保持手段
(3)・・・車輪
(4)・・・バックホーク
(5)・・・前脚
(6)・・・後ろ脚
(9)・・・クイックリリースレバー
(8)・・・ストッパ部材
(42)・・・ホーク爪
(50)(60)・・・下辺
(51)(61)・・・左支柱
(52)(62)・・・右支柱
(70)・・・凹部
(71)・・・軸載置部材
(80)・・・ハブ軸係止片
(800)・・・先端部
(801)・・・傾斜面
Claims (3)
- 車輪のハブ軸両端を各別に保持する第1,第2ハブ軸保持手段と、
車輪の下方を横切る態様で接地される下辺の両端から前記車輪を挟む態様で立ち上がる左支柱及び右支柱を備えたU字状の前脚及び後ろ脚を具備し、
前記前脚の一方の上端と後ろ脚の一方の上端は第1ハブ軸保持手段の部位に集合状態に結合されている一方、前記前脚の他方の上端と後ろ脚の他方の上端は第2ハブ軸保持手段の部位に集合状態に結合されており、
使用状態では、前脚と後ろ脚が下方に向かって前後に広がる形状に固定される自転車用スタンドに於いて、
前記第1ハブ軸保持手段は、
前記ハブ軸の一端近傍の外周を下方から受け止める凹部を備えた軸載置部材と、
前記凹部で受け止められたハブ軸の前記一端近傍の外周に隣接する上方域に手動操作で出没可能に構成されたストッパ部材と、を具備し、
前記第2ハブ軸保持手段は、前記ハブ軸の他端を挿抜自在に挿入できる筒体であり、
前記ストッパ部材は、前記軸載置部材に備えられた前記凹部の上方域に先端部が出没するように前後移動するハブ軸係止片を具備しており、該ハブ軸係止片の前記先端部側の上面は下方に近づくに従って前方に迫り出すような傾斜面となっている、自転車用スタンド。 - 請求項1に記載の自転車用スタンドに於いて、
前記車輪は、バックホークの後端に設けられたホーク爪に対してハブ軸をワンタッチで着脱させるためのクイックリリースレバーを具備するものであり、
前記ストッパ部材は、前記ハブ軸に対するクイックリリースレバーの取付部と前記ホーク爪との間に出没する構成である、自転車用スタンド。 - 請求項1又は2に記載の自転車用スタンドに於いて、
前記前脚と後ろ脚は、前記第1,第2ハブ軸保持手段の部位にて相対回動自在に構成されている、自転車用スタンド。
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