JP2005008036A - 自転車用スタンド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車輪の下方を横切るように接地させられる接地部5から車輪を挟むようにして立ち上がる左右の支柱部6を設けたスタンド本体2と、基端部が上記各支柱部の上部に回動可能に連結されるとともに、先端部に自転車を支持できる支持部25a,25bを設けた左右の支持アーム4と、上記各支持アームを上記スタンド本体に対して所望の回動位置に保持できる支持アーム保持手段9とを備えて構成される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、自転車用スタンドに関する。詳しくは、自転車の支持高さを容易に調節することができるとともに、ディレーラ等の整備の邪魔になることがなく、また、持ち運びが容易な自転車用スタンドに関する。
【0002】
【従来の技術】
競技用の自転車等においては、重量を軽減するため、自転車を起立状態に支持するスタンドが自転車本体に付属して設けられていない。このため、壁等に立て掛けたり、別体のスタンドを用いて自転車を起立状態に保持することが多い。
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3065831号
【0004】
【特許文献2】実用新案登録第3041056号
【0005】
上記特許文献1には、枠状のベース部の上に自転車の後輪が入るような間隔を設けて2本の支柱を立て、各支柱に自転車のリヤフォークを載せる受金具を設けた自転車の整備用スタンドが開示されている。
【0006】
上記受金具に自転車のリヤフォークを掛止することにより、後輪を地面から浮かした状態で支持することが可能となり、後輪の交換や整備を容易に行うことができる。
【0007】
一方、特許文献2に記載された自転車用スタンドは、一対のコ字状脚部を、先端に設けたクランプ部において折り畳み可能且つ分離可能に構成するとともに、上記クランプ部を車輪のハブナット等の外側に着脱して自転車を起立状態で支持できるように構成されている。上記自転車用スタンドは、折り畳み可能に形成されているため持ち運びが容易であり、また、収納スペースを削減することもできる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載されたスタンドは、リヤフォークあるいはチエンステーが水平である自転車に適用することはできるが、リヤフォーク等が水平でない自転車に適用することはできない。このため、適用範囲が非常に狭い。また、上記スタンドは、チエーンの通過経路の外側に上記支柱が位置させられる。このため、チエーンの整備やディレーラの整備の邪魔になる場合がある。
【0009】
また、上記スタンドは、固定的に設けた枠状のベース部に一定高さの支柱を起立させて構成されている。このため、自転車の支持高さを調節することはできない。したがって、タイヤの大きさ等が異なる自転車等に共通して使用することは困難であり、さらに適用範囲が限られる。
【0010】
しかも、上記支柱が固定的に設けられているため、スタンドを持ち運んで利用するには不便であり、不使用時にも大きな収納場所を確保する必要がある。
【0011】
特許文献2に記載された自転車用スタンドは、左右のクランプ部を車輪のハブナットの外側に係合させるように構成している。ところが、上記クランプ部が一対の脚部の上端部に設けられているため、リヤディレーラを備える自転車に装着した場合、上記一対の脚部が上記リヤディレーラの外側に位置する。このため、リヤディレーラの整備等を行うのに邪魔になることが多い。
【0012】
また、上記自転車用スタンドは、使用時における一対の脚部の回動角度が固定して設定されている。このため、上記回動角度を調節して自転車を支持する高さを調節することはできない。したがって、タイヤの大きさ等が異なる自転車等に共通して使用することは困難であり、適用範囲が狭い。
【0013】
本願発明は、上記従来の問題を解決するために考案されたものであって、リヤディレーラやチエン等の整備の邪魔になることがなく、また、自転車の支持高さを広い範囲で調節できるとともに、複数の部位を支持できるため種々の自転車に適用でき、さらに、持ち運びが容易な自転車用スタンドを提供することをその課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1に記載した発明に係る自転車用スタンドは、車輪の下方を横切るように接地させられる接地部から車輪を挟むようにして立ち上がる左右の支柱部を設けたスタンド本体と、基端部が上記各支柱部の上部に回動可能に連結されるとともに、先端部に自転車を支持できる支持部を設けた左右の支持アームと、上記各支持アームを上記スタンド本体に対して所望の回動位置に保持できる支持アーム保持手段とを備えて構成される。
【0015】
上記スタンド本体は、車輪の下方を横切るように接地させられる接地部と、この接地部から車輪を挟むようにして立ち上がる左右の支柱部を備えて構成される。本願発明では、自転車を上記支柱部の先端において支持するのではなく、上記支柱部の上部に回動可能に連結された支持アームを介して支持する。上記支持アームの回動角度位置を調節することにより、自転車の支持高さを変更したり、上記スタンド本体から離れた部位で自転車を支持することが可能となる。
【0016】
上記スタンド本体の構成は、自転車を起立状態で支持できるものであれば特に限定されない。たとえば、上記接地部と上記支柱部とをパイプを曲折して一体的に形成することもできるし、上記接地部と上記支柱部とを別部材で形成し、溶接やネジ手段を用いて一体化することもできる。
【0017】
また、上記スタンド本体を、請求項2に記載した発明のように、2以上の部材を組み合わせて構成することができる。
【0018】
請求項2に記載した発明は、上記スタンド本体が、上記接地部と上記左右の支柱部とを一体形成した一対の略コ字状部材を、上記支柱部の上部において互いに回動可能に連結して構成されているとともに、上記一対の略コ字状部材を側面視略ハ字状に回動させた使用姿勢と、上記一対の略コ字状部材を重ね合わせた折り畳み姿勢とで保持できる本体姿勢保持手段を設けたものである。
【0019】
上記スタンド本体を一対の略コ字状部材で形成して、側面視略ハ字状に回動させた姿勢で自転車を支持することにより、地面や床面に対して自転車を安定して支持できる。また、上記一対の略コ字状部材を重ね合わせるようにして折り畳むことにより、持ち運びが容易になるとともに、収納の際に大きなスペースを要することもなくなる。なお、上記使用姿勢は一つに限定されることはなく、回動角度を調節して支持する自転車に応じた使用姿勢に調節することができる。
【0020】
上記一対の略コ字状部材は同一の形状である必要はなく、折り畳んだ際に、一方の部材の内側に他方の部材が沿うように、他方の部材を一回り小さく構成することができる。また、一方の部材の支柱部を他方の部材の支柱部より長く設定して、上記一方の部材の先端部に上記支持アームを連結する一方、上記他方の部材の先端部を上記一方の部材の中間部に回動可能に連結してもよい。
【0021】
上記支持アームは、基端部が上記支柱部の上部に回動可能に連結される。もちろん、上記支持アームの基端部を上記支柱部の先端に連結することもできる。支持アームの基端部を上記支柱部の上部に回動可能に連結することにより、上記支持アームを上記支柱部の先端から延出させて支柱部から離れた位置で自転車を保持することが可能になる。たとえば、上記スタンド本体を車軸から離れた位置に配置するとともに、上記支持アームを車軸に向けて延出させ、この先端に設けた上記支持部を上記車軸に係合させて支持することが可能となる。このようにして自転車を支持することにより、上記スタンド本体がディレーラや変速歯車を整備する際に邪魔になることがなくなる。
【0022】
一方、上記支持アームを上記支柱部に沿わせるようにして折り畳むことも可能となる。しかも、上記支持アームによって支持高さを高く設定できるにも係わらず、上記アームを回動させて小さく折り畳むことが可能となり、装置の小型化を図ることができる。しかも、上記支持アームの回動位置を調節することにより、自転車の保持高さを調節することもできる。
【0023】
上記支持アームの回動方向は特に限定されることはない。たとえば、請求項4に記載した発明のように、上記支持アームを、車軸と平行な軸周りに回動可能に保持することができる。また、上記支持アームをボールジョイント等を介して連結することにより、所望の方向へ回動させることができるように構成することもできる。支持アームを車幅方向へ回動させることにより、車軸端部間の距離等が異なる自転車にも適用することが可能となる。
【0024】
本願発明に係る上記支持部は、自転車の所定部位に対して係合させられ、自転車を起立状態に保持できるように構成される。上記支持部の構成は特に限定されることはなく、自転車の種類や支持部位に応じて構成することができる。たとえば、車軸端部あるいはこれに連結される部材、本体フレーム等に係合できるように構成される。また、特殊な自転車に設けられる部位を支持できるように構成することもできる。たとえば、BMX用自転車のペグ等を載置して支持できるように構成することができる。
【0025】
また、上記左右の支持部を、自転車の所定部位を両側から挟むように構成することもできる。たとえば、請求項3に記載した発明のように、上記支持部を、車軸端部又はこれに連結された部材を両側から挟み込むように支持するように構成できる。この場合、車軸端部を直接保持できる構成のみならず、車軸の端部に係合させられるナットや、クイックレリース金具を支持できるように構成できる。また、スタンド本体等の弾力を利用して、上記支持部を弾力が作用した状態で自転車に係合させて保持するように構成することもできる。
【0026】
請求項8に記載した発明は、上記支持部を、上記車軸端部又はこれに連結される部材に嵌合できる略円筒状に形成したものである。上記支持部を円筒状に形成することにより、車軸の端部等に確実に嵌合させて自転車を保持することができる。また、上記支柱部を弾性的に拡開することができるように構成し、上記弾性によって車軸端部を両側から挟圧するように、上記支持部を係合させるのが好ましい。
【0027】
上記支持アーム保持手段は、上記支柱部に対して上記支持アームを所望の回動位置で保持できれば、構造等は限定されることはない。たとえば、上記支柱部の上部と上記支持アームの基端部とをねじ手段を用いて連結することができる。この場合、一定角度ごとに相対回転不可能に保持できるように構成するのが好ましい。
【0028】
本願の請求項5に記載した発明は、上記支持アームの基端部と上記一対の略コ字状部材の先端部とを一の軸周りに相対回動可能に連結するとともに、上記支持アーム保持手段と上記本体姿勢保持手段とを兼用するスタンド姿勢保持手段を設けたものである。
【0029】
上記支持アームと上記一対の略コ字状部材とを同一の軸周りに回動可能に連結することにより、上記支持アームと上記一対の略コ字状部材とを一つのスタンド姿勢保持手段によって所望の回動位置に保持できる。したがって、部品点数を削減することができる。一方、上記支持アームと上記一対の略コ字上部材とを沿わせるようにして折り畳むことが可能となり、持ち運びが容易になる。
【0030】
上記スタンド姿勢保持手段の構成は特に限定されることはない。たとえば、これら部材の連結部位に設けた連通穴に通挿されるボルトとこれに螺合させられるナットで、これら部材を直接挟圧することにより、所望の相対回動位置に保持することができる。
【0031】
また、本願の請求項6に記載した発明のように、上記スタンド姿勢保持手段を、上記左右の支持アームの各基端部に設けた連結部材と、上記一対の略コ字状部材の各先端部に設けた連結部材と、自転車の両側部において上記連結部材を互いに挟圧して上記支持アーム及び上記略コ字状部材を所望の相対回動位置に保持できる左右の挟圧手段とを備えて構成することができる。
【0032】
支持アームと一対の略コ字状部材の連結部位に連結部材を設け、これら連結部材を一体的に挟圧して上記各部材を所望の相対回動位置に保持することにより、上記各部材の連結強度及び所望の回動位置に対する保持強度を高めることができる。また、上記各連結部材の対接面に所定の回動角度間隔で係合する係合歯を形成することにより、上記各部材の角度保持強度を高めることができる。
【0033】
また、請求項7に記載した発明のように、上記各連結部材の外周部に、上記支持アーム及び上記一対の略コ字状部材を所定の回動姿勢に設定する目印又は目盛を設けることができる。
【0034】
上記目印又は目盛の形態は特に限定されることはないが、上記連結部材を同一直径の円筒状に形成するとともに、これら円筒の外周面の母線に沿う目盛等を設け、各目盛を同一直線状に合わせることにより、上記支持アーム及び上記一対の略コ字状部材を所定の回動角度に設定できるように構成するのが好ましい。上記目印又は目盛によって設定される回動角度として、基準となる使用姿勢に対応する目盛や、所定の支持高さとなる使用姿勢に対応する目盛を採用することができる。また、複数の回動姿勢に対応する目印又は目盛を設定することもできる。
【0035】
本願の請求項9に記載した発明は、上記支持アームの中間部に第二の支持部を設けたものである。
【0036】
上記第2の支持部は、上記支持アームの先端部に設けた支持部と異なる自転車部位を支持できるように構成するのが好ましい。上記第2の支持部を設けることにより、本願発明に係るスタンドを適用できる自転車の範囲が大幅に拡がる。
【0037】
たとえば、上記支持アームの先端部に車軸端部を支持する支持部を設ける一方、第2の支持部としてチエンステーを支持できる支持部を形成することもできる。また、第2の支持部として、モトクロス用自転車において車軸端部を延長したように設けられるペグ等を載置できるものを採用することにより、異なる種類の自転車に適用することも可能となる。
【0038】
本願の請求項10に記載した発明は、自転車車輪を挟むようにして立ち上がる左右の支柱部を備えるスタンドを用いて自転車を支持する方法であって、上記左右の支柱部に回動可能に連結した支持アームを、自転車の支持部位に対応する回動位置に保持するとともに、これら支持アームの先端部又は中間部に設けた支持部を介して自転車を起立状態で支持する自転車スタンドにおける自転車の支持方法に関するものである。
【0039】
本願の請求項11に記載した発明は、上記支持部を、自転車車軸又はこれに連結された部材を両側から挟むようにして自転車を支持させるものである。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を図に基づいて具体的に説明する。
【0041】
図1から図7に、本願発明に係る第1の実施の形態を示す。
【0042】
図1及び図7に示すように、第1の実施の形態に係る自転車用スタンド1は、自転車を挟むようにして設けられるスタンド本体2と、このスタンド本2体の上端部に回動可能に設けられ、先端部において自転車を支持する支持アーム4とを備えて構成される。
【0043】
上記スタンド本体2は、自転車3の後輪下方を横切るようにして床等に対接させられる接地部5と、この接地部5の両端部から車輪37を挟むように立ち上がる左右の支柱部6,6とを備える前後一対の略コ字状部材7,8を備えて構成されている。上記一対の略コ字状部材7,8は、上端部において回動可能に連結されている。
【0044】
上記各略コ字状部材7,8は、金属パイプを曲折成形することにより上記接地部5と上記支柱部6,6とを一体的に形成するとともに、図5に示すように、同一回動位置に位置させたとき、一方の略コ字状部材7が他方の略コ字状部材8の内側に沿って重ね合わすことができるように構成されている。そして、これら略コ字状部材7,8の先端部に、上記一対の略コ字状部材7,8を側面視略ハ字状に回動させた使用姿勢と、上記一対の略コ字状部材7,8を重ね合わせた折り畳み姿勢とで保持できるスタンド姿勢姿勢保持手段9が設けられている。本実施の形態では、上記支持アーム4の基端部と上記一対の略コ字状部材7,8の先端部とを一の軸周りに相対回動可能に連結するとともに、上記スタンド姿勢保持手段9によって、上記一対の略コ字状部材7,8及び上記支持アーム4を所望の回動位置に保持できるように構成している。
【0045】
図1及び図6に示すように、スタンド姿勢保持手段9は、上記左右の支持アームの各基端部に設けた円柱状の連結部材10と、上記一対の略コ字状部材7,8の各先端部に設けた連結部材11,12と、これら連結部材10,11,12を貫通する挟圧ボルト13と、この挟圧ボルト13の先端部に螺合させられて上記各連結部材を互いに挟圧する締め付け部材14とを備えて構成されている。上記各連結部材は、樹脂材料を用いて形成されている。
【0046】
上記各連結部材10,11,12には、上記支持アーム4及び上記略コ字状部材7,8の先端部を収容する直径方向の穴部15,16,17と、軸方向穴18,19,20が形成されている。一方、上記上記支持アーム4の基端部及び上記略コ字状部材の7,8の先端部には、上記挟圧ボルト13を通挿する通挿穴21,22,23が形成されている。
【0047】
上記支持アーム4の基端部及び上記略コ字状部材の7,8の先端部を上記穴部15,16,17に挿入するとともに、上記挟圧ボルト13をこれら軸方向穴18,19,20及び上記通挿穴21,22,23に連通挿するとともに、上記締め付け部材14によって各連結部材10,11,12を軸方向へ一体的に挟圧できるように構成している。
【0048】
本実施の形態では、上記支持アーム4、上記一対の略コ字状部材7,8の先端部を断面楕円状に変形させて、各連結部材10,11,12の穴部15,16,17に挿入支持させている。これにより、上記連結部材10,11,12の軸方向寸法を小さく設定することが可能となり、スタンドの小型化及び軽量化を図ることができる。
【0049】
また、本実施の形態では、上記各連結部材10,11,12の対接面に、中心部から放射状に伸びる係合歯24が形成されている。上記挟圧ボルト13と上記締め付け部材14とによって各連結部材を互いに挟圧して上記係合歯24を噛み合わせることにより、各連結部材10,11,12が相対回転不可能に保持される。一方、上記挟圧ボルト13と上記締め付け部材14の挟圧力を緩めることにより、上記各連結部材10,11,12の相対回動が許容される。これにより、上記支持アーム4と、一対の略コ字状部材とを所望の相対角度位置に調節できるとともに、所望の回動角度で強度高く保持することができる。
【0050】
上記支持アーム4の先端には、自転車の車軸端部あるいはこれに連結される部材を支持できる支持部25a,25bが設けられている。
【0051】
図6に示すように、支持部25aは、上記支持アーム4の先端部に連結される連結部26aと、上記連結部26aに回動自在に保持される係合部27aとを備えて構成されている。上記連結部26aには、上記支持アーム4の先端部を挿入する穴部28が形成されるとともに、軸方向に貫通する軸方向穴29が形成されている。上記支持アーム4の先端部にも、上記軸方向穴29に連通する貫通穴30が形成されており、上記支持アーム4の先端部を上記穴部28に挿入するとともに、上記軸方向穴29及び上記貫通穴30に、ボルト31を連通挿してナット32を螺合させることにより、上記連結部26aが上記支持アーム4の先端部に連結固定される。
【0052】
上記連結部26aの軸方向内側には、円筒状の嵌合雄部33が一体形成される一方、上記係合部27aの軸方向外側には、上記嵌合雄部33の外周部に回動自在に嵌合させられる嵌合雌部34が形成されている。上記嵌合雄部33と上記嵌合雌部34とを嵌合させることにより、上記係合部27aが上記連結部26aに回動自在に連結保持される。
【0053】
上記嵌合雌部34の軸方向内側には、自転車の車軸端部あるいはこれに連結された部材に係着できる係着部35aが形成されている。上記係着部35aは円筒内面状に形成されるとともに、外周の一部が切り欠かれて開口部36が形成されている。上記開口部36を設けることにより、自転車の車軸端部に設けられるクイックレリース装置等に係着することが可能となる。
【0054】
一方、図3に示すように、上記支持部25bは段付き円筒状に形成されており、上記支持アーム4の先端部に連結される連結部26bと、上記連結部26bに一体形成された係合部27bとを備える。上記連結部26bの連結構造は、上記連結部26aと同様であるので説明は省略する。上記係合部27bは、円筒状に形成されるとともに軸方向内方に開口して、自転車の車軸端部又はこれに連結された部材を収容しうる円筒内面状の係着部35bが形成されている。
【0055】
上記構成の自転車用スタンド1は、上記スタンド姿勢保持手段9を操作することにより、上記支持アーム4及び上記一対の略コ字状部材7,8を図2に示す回動姿勢に設定される。そして、図7に示すように、上記一対の略コ字状部材の先端部を弾力に抗して拡開させ、左右の支持部25a,25bの各係着部35a,35bを自転車の後輪車軸またはこれに連結された部材を挟み込むように連結させて自転車3を起立状態に支持する。
【0056】
図1及び図3に示すように、本実施の形態では、上記各連結部材10,11,12に、上記支持アーム4及び上記一対の略コ字状部材を図1に示す基準姿勢に設定するための目盛51.52,53が設けられている。上記目盛51,52,53は、円筒状の各連結部材10,11,12の外周母線に沿って設けられており、これら目盛51.52,53を一直線に合わせることにより、上記支持アーム4及び上記一対の略コ字状部材を図1に示す基準姿勢に設定することができる。上記目盛を設けることにより、自転車用スタンドを使用姿勢に容易かつ迅速に組み立てることが可能となる。
【0057】
図7から明らかなように、本実施の形態に係る自転車用スタンド1は、後輪37の軸部から離れた位置に上記スタンド本体2を位置させた状態で自転車3を支持することができる。このため、リヤディレーラ38やチエン39を整備するのに、上記スタンド本体2が邪魔になることはない。
【0058】
また、上記一対の略コ字状部材7,8の相対回動角度及び上記支持アーム4の回動角度を調節することにより、自転車3の支持高さを容易に変更することができる。したがって、種々の種類やサイズの自転車に適用することができる。
【0059】
一方、図4及び図5に示すように、上記支持アーム4、上記一対の略コ字状部材7,8を同一の回動位置で保持することにより、小さく折り畳んで容易に持ち運ぶこともできる。また、折り畳み可能に構成することにより、不使用時に大きな収納場所が必要になることもない。
【0060】
図8及び図9に、本願発明の第2の実施の形態を示す。これらの図に示す自転車用スタンド201は、スタンド本体202の一対の略コ字状部材207,208の回動角度と、支持アーム204の回動角度とを別途に調節することができるように構成したものである。
【0061】
本実施の形態では、一対の略コ字状部材207,208の支柱部261,262の長さを異ならせ、長い支柱部261の中間上方部に短い支柱部262の先端部を回動可能に連結するとともに、これら一対の略コ字状部材207,208を本体姿勢保持手段291によって所定の回動角度に保持できるように構成している。
【0062】
上記短い支柱部262の先端部と長い支柱部261の中間部には、第1の実施の形態と同様の連結部材211,212が連結されている。これら連結部材211,212及び各支柱部261,262に連通挿される図示しない締め付けボルトと締め付け部材214によって、上記連結部材211,212を挟圧することにより、上記一対の略コ字状部材207,208を所望の回動角度に保持することができる。なお、上記連結部材211は、長い支柱部261がこれを貫通するようにして連結されている。
【0063】
また、上記長い支柱部261の先端部と上記支持アーム204の基端部にも、第1の実施の形態と同様の連結部材212、210が連結されている。これら連結部材212,210及び各支柱部に連通挿される図示しない締め付けボルトと締め付け部材214によって、上記連結部材212,210を互いに挟圧し、上記支持アーム204を上記支柱部261に対して所望の回動位置に保持することができる。なお、上記各連結部材211,212,210の対接面の構造等は、第1の実施の形態とほぼ同様であるので説明は省略する。
【0064】
上記第2の実施形態に係る自転車用スタンド201においても、支持部225a,225bから離れた位置に上記スタンド本体202を位置させた状態で自転車3を支持することができる。したがって、第1の実施の形態と同様の効果を発揮できる。また、第1の実施の形態と同様に折り畳むこともできる。
【0065】
図10に本願発明の第3の実施の形態を示す。この図に示す自転車用スタンド301は、第1の実施の形態と同様の支持アーム304の中間部に、第2の支持部366を設けたものである。
【0066】
上記第2の支持部366は、側面視凹状の窪み361を備える樹脂製支持部材362を、上記支持アーム304の中間部にネジ363によって連結固定して構成されている。上記支持アーム304を水平回動位置に保持して、上記窪み361を上方に向けることにより、上記窪み361に車軸の端部等を載置するように支持することが可能となる。特に、モトクロク用の自転車では、後輪両端部から左右に大きく突出するペグが連結されているため、上述した第1及び第2の実施の形態と同様の支持部325では支持できないが、上記第2の支持部を設けることにより支持することが可能となる。上記第2の支持部の形態は、上記実施の形態に限定されることはなく、種々の自転車に適用できる支持部を設けるることができる。したがって、異なる種類の自転車を支持することのできる、適用範囲の広い自転車用スタンドを提供することが可能となる。
【0067】
なお、上記第2の支持部366を上記支持アームの中間部に連結する手法は限定されることはない。たとえば、第2の支持部366をバネや樹脂等の弾性を利用して、上記支持アーム304に着脱可能に嵌着するように構成することもできる。また、複数の支持部材を準備して、支持する自転車に対応して交換できるように構成することができる。
【0068】
本願発明は、上述の実施の形態に限定されることはない。実施の形態では、パイプ材を曲折成形することによりスタンド本体2を形成したが、他の材料からスタンド本体を形成することができる。
【0069】
また、実施の形態では、一対の略コ字状部材を回動可能に連結して構成したが、一つの略コ字状部材を用いてスタンド本体を構成することができる。この場合、自立することができるように、接地部と直交状の足部等を設けるのが好ましい。
【0070】
また、本実施の形態では、上記支持アームを自転車の軸と平行な軸周りに回動可能に保持したが、他の方向の軸周りに回動可能に保持することもできる。さらに、ボールジョイント等を用いて種々の方向へ回動させて保持できるように構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る自転車用スタンドの第1の実施の形態を示す全体斜視図である。
【図2】図1に示す自転車用スタンドの側面図である。
【図3】図1に示す自転車用スタンドの矢印A方向からみた正面図である。
【図4】図1に示す自転車用スタンドの折り畳み状態を示す側面図である。
【図5】図1に示す自転車用スタンドの折り畳み状態を示す正面図である。
【図6】図1に示す自転車用スタンドの要部の断面図である。
【図7】図1に示す自転車用スタンドの使用状態を示す側面図である。
【図8】本願発明に係る自転車用スタンドの第2の実施の形態を示す側面図である。
【図9】図8に示す自転車用スタンドの正面図である。
【図10】本願発明に係る自転車用スタンドの第3の実施の形態を示す側面図てある。
【符号の説明】
5 接地部
6 支柱部
2 スタンド本体
25a 支持部
25b 支持部
4 支持アーム
9 支持アーム保持手段(スタンド姿勢保持手段)
Claims (11)
- 車輪の下方を横切るように接地させられる接地部から車輪を挟むようにして立ち上がる左右の支柱部を設けたスタンド本体と、
基端部が上記各支柱部の上部に回動可能に連結されるとともに、先端部に自転車を支持できる支持部を設けた左右の支持アームと、
上記各支持アームを上記スタンド本体に対して所望の回動位置に保持できる支持アーム保持手段とを備える、自転車用スタンド。 - 上記スタンド本体は、上記接地部と上記左右の支柱部とを一体形成した一対の略コ字状部材を、上記支柱部の上部において互いに回動可能に連結して構成されているとともに、
上記一対の略コ字状部材を側面視略ハ字状に回動させた使用姿勢と、上記一対の略コ字状部材を重ね合わせた折り畳み姿勢とで保持できる本体姿勢保持手段を設けた、請求項1に記載の自転車用スタンド。 - 上記支持部は、車軸端部又はこれに連結された部材を両側から挟み込むように支持できるように構成されている、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の自転車用スタンド。
- 上記左右の支持アームを、車軸と平行な軸周りに回動可能に保持した、請求項1から請求項3のいずれかに記載の自転車用スタンド。
- 上記支持アームの基端部と上記一対の略コ字状部材の先端部とを一の軸周りに相対回動可能に連結するとともに、上記支持アーム保持手段と上記本体姿勢保持手段とを兼用するスタンド姿勢保持手段を設けた、請求項2から請求項4のいずれかに記載の自転車用スタンド。
- 上記スタンド姿勢保持手段を、
上記左右の支持アームの各基端部に設けた連結部材と、
上記一対の略コ字状部材の各先端部に設けた連結部材と、
上記自転車の両側部において、上記連結部材を互いに挟圧して上記支持アーム及び上記略コ字状部材を所望の相対回動位置に保持できる左右の挟圧手段とを備えて構成した、請求項5に記載の自転車用スタンド。 - 上記各連結部材の外周部に、上記支持アーム及び上記一対の略コ字状部材を所定の回動姿勢に設定する目印又は目盛を設けた、請求項6に記載の自転車用スタンド。
- 上記支持部を、車軸端部又はこれに連結される部材に嵌合できる略円筒状に形成した、請求項1から請求項7のいずれかに記載の自転車用スタンド。
- 上記支持アームの中間部に第二の支持部を設けた、請求項1から請求項8のいずれかに記載の自転車用スタンド。
- 自転車車輪を挟むようにして立ち上がる左右の支柱部を備えるスタンドを用いて自転車を支持する方法であって、
上記左右の支柱部に回動可能に連結した支持アームを、自転車の支持部位に対応する回動位置に保持するとともに、これら支持アームの先端部又は中間部に設けた支持部を介して自転車を起立状態で支持する、自転車スタンドにおける自転車の支持方法。 - 上記支持部は、自転車車軸又はこれに連結された部材を両側から挟むようにして自転車を支持する、請求項9に記載の自転車スタンドにおける自転車の支持方法。
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2003-06-19 JP JP2003174321A patent/JP2005008036A/ja active Pending
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