JP3114576U - 自転車用傘立て具 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単確実に取り付けることができコンパクトに折り畳むことにより不使用時の見栄えが良く、ハンドル操作によって傘が回動しないため安全性が高い自転車用傘立て具を提供する。
【解決手段】ヘッドチューブ3の上端部に対して連結固定される連結部5と、その後部に設けた横軸に回動可能に保持される第1のアーム部6とアーム部の先端部に設けた横軸に回動可能に保持される第2のアーム部7と、上記第2のアーム部に出没可能に保持される伸縮アーム部8と、その先端部に設けた横軸に回動可能に保持される傘保持部9とを備え、各アーム部を所望の回動位置で保持できる係止機構が設けられているとともに、上記各アーム部を上方へ延伸して傘を保持する傘保持姿勢と、上記伸縮アームを収容した上記第2のアーム部と、上記第1のアーム部とを折り重なるように回動させて、上記トップチューブに沿わせた折り畳み姿勢とをとることができる。
【選択図】図1

Description

本願考案は、自転車用傘立て具に関する。詳しくは、ハンドルの回動にともっなって傘が回動することがなく、しかも、不使用時には、トップチューブに沿わせてコンパクトな折り畳み状態とすることのできる自転車傘立て具に関する。
片手で傘を持った状態で自転車に乗車するのは非常に危険である。このため、種々の自転車用傘立て具が提供されている。
実用新案登録第3099662 実用新案登録第3055145
特許文献1に記載されている傘立て具は、ハンドルポストのハンドル装着部にに支柱を立て、この支柱の先端部に傘を保持するように構成されている。この傘立て具では、上記ハンドル装着部に上方へ張り出す支柱枢着部を設けて、上記支柱をこの支柱枢着部へ前後方向に回動可能に枢着して、その回動位置を固定する手段を設けて構成されている。
特許文献2に記載されている傘立て具は、ハンドルポストに固定されたリング金具を介して接続リング金具を上記ハンドルポストに対して相対回動可能に保持させるとともにトップチューブにフレームリング金具を固定し、上記接続リング金具及び上記フレームリング金具を介して基体が装着されている。上記基体には、中間金属棒部及び先端金属棒部が自在継手を介して一連に連結されており、上記先端金属棒部に傘が保持される。
上記特許文献1に記載されている傘立て具では、ハンドルの回動操作に伴って傘が回動する。したがって、ハンドル操作が阻害されやすく、非常に危険である。また、ハンドル操作にともなって、運転者と傘の相対位置がずれる。このため、身体が傘の下からはみ出して雨に濡れることが多い。
上記特許文献2に記載されている傘立て具においては、上記基体がハンドル操作によって回動することがないため、安全性は確保される。
ところが、上記基体は、ハンドル操作にともなって回動するハンドルポストに対して相対回転可能に保持される上記接続リング金具と、トップチューブに固定されるフレームリング金具を介して連結固定されている。
すなわち、ハンドルポストとフレームに固定される2つの金具を介して装着されており、取付作業がきわめて面倒である。また、ハンドル操作による傘の回動を阻止しつつ傘を保持するため、上記接続リング金具はハンドルポストに対して相対回転可能に保持されるが、ハンドル操作に抵抗が生じることになり、ハンドル操作が重くなる。特に長期の使用によって、ハンドル操作に対する摩擦抵抗が増加するのは明らかである。
また、各部は、ハンドルポストに沿わすように折り畳まれるが、上記ハンドルポストの長さが短い自転車では、折り畳まれた傘立て具がハンドルの上部に突出することになる。このため、ハンドル操作の邪魔になるばかりでなく、転倒時には非常に危険である。
本願考案は、上述の問題を解決するために案出されたものであって、上記従来の問題を解決し、簡単確実に取り付けることができるばかりでなく、不使用時にトップチューブに沿わせて非常にコンパクトに折り畳むことにより、不使用時の見栄えが良く、しかも、ハンドル操作によって傘が回動しないため安全性が高い自転車用傘立て具を提供するものである。
本願の請求項1に記載した考案は、自転車フレームに装着されて傘を保持する自転車用傘立て具であって、トップチューブの前端部から上方に延出してにハンドルポストを回動自在に保持するヘッドチューブの上端部に対して連結固定される連結部と、上記連結部の後部に設けた横軸に基端部が回動可能に保持される第1のアーム部と、上記第1のアーム部の先端部に設けた横軸に基端部が回動可能に保持される第2のアーム部と、上記第2のアーム部に出没可能に保持される伸縮アーム部と、上記伸縮アーム部の先端部に設けた横軸に回動可能に保持される傘保持部とを備え、各アーム部が回動可能に連結される部分には、連結される各アーム部を所望の回動位置で保持できる係止機構が設けられているとともに、上記各アーム部を上方へ延伸して傘を保持する傘保持姿勢と、上記伸縮アームを収容した上記第2のアーム部と、上記第1のアーム部とを折り重なるように回動させて、上記トップチューブに沿わせた折り畳み姿勢とをとることができるように構成したものである。
本願考案では、上記連結部が、ヘッドチューブの上端部に連結される。したがって、各アーム部及び傘がハンドルの回動操作によって回動することはない。
また、本願考案では、第2のアーム部に伸縮アームを出没可能に設けているため、アーム全体の長さを確保しながら、第1のアーム部及び第2のアーム部の長さを短く設定できる。すなわち、折り畳み状態の全長を短く設定することが可能になり、不使用時に邪魔になることがない。しかも、上記連結部をトップチューブの直上に連結しても、傘の保持位置を高く設定でき、また、傘の角度姿勢を保持したまま運転者に近づけることもできる。したがって、傘を運転者の直上に位置させた状態で運転を行うことが可能となり、雨に濡れることも少なくなる。
さらに、本願考案では、上記伸縮アームを収容した上記第2のアーム部と、上記第1のアーム部を折り重なるように回動させて、上記トップチューブに沿わせた折り畳み姿勢とをとることができるように構成している。
ハンドルポストやヘッドチューブの長さは自転車によって大きく異なる。このため、従来の傘立て具のように折り畳んだ傘立て具をハンドルポストに沿わせて保持すると、ミニサイクル等では、傘を保持するアームの上部がハンドルから突出することになる。この結果、転倒した場合に危険であるばかりでなく、折り畳み状態であってもハンドル操作の邪魔になることが多い。
本願考案では、折り畳み状態の傘立て具をトップチューブに沿わせて保持するように構成しているため、ハンドル操作の邪魔になることもなく、また、自転車フレームと一体的に保持できるため、走行安定性を害する恐れもない。
しかも、本願考案では、第2のアーム部から延出する伸縮アーム部を設けて、折り畳み時に伸縮アームを第2のアーム部内に収容できるように構成している。このため、二段階に折り畳むように構成しているにもかかわらず、折り畳み時の長さを非常に短く設定することが可能となった。しかも、アームの長さを確保しつつトップチューブに沿うように折り畳んで保持することも可能になった。
本願の請求項2に記載した考案は、上記連結部を、上記ヘッドチューブを後方から囲むように装着される略U字状のボルト部と、前方から上記トップチューブを挟むようにして上記ボルト部に連結されるとともに、上記ボルト部に螺合させられるナットによって上記ヘッドチューブに挟圧される固定板と、上記ヘッドチューブの上面外周と係合しうる凹部とを備えて構成したものである。
多くの自転車では、ヘッドチューブの上端部近傍に、後方へ向けて延出するトップチューブが連結されている。上記ヘッドチューブとトップチューブの連結部近傍に傘立て具を連結するのが好ましてが、トップチューブの先端部から上方へ延出するヘッドチューブの長さは限られており、1〜2cmであることも多い。このため、ヘッドチューブの後部へ傘立て具を連結しようとすると、取り付け場所や固定長さが限られ、ヘッドチューブに対して傘立て具を充分な強度をもって連結することは困難であった。一方、上記ヘッドチューブに回動操作可能に保持されるハンドルポストに連結することも考えられるが、上述したように、ハンドルポストは運転操作によって回動させられるため、上記特許文献2に記載したような複雑な構造を採用する必要が生じる。
本願考案では、U字状のボルト部と、上記ボルト部との間でヘッドチューブを挟圧する固定板を用いて、上記連結部を上記ヘッドチューブと上記トップチューブの連結部ないしこの近傍に対して固定する。
上記U字状のボルト部はヘッドチューブを後方から囲むように装着される。このため、ヘッドチューブのトップチューブからの延出部長さが短い場合であっても、U字ボルトの太さ分のスペースがあれば取り付け可能である。
一方、ヘッドチューブの前部は、トップチューブが延出していることもなく、ある程度の長さで上記固定板を接触させてヘッドチューブを上記U字状ボルトとの間で挟圧することができる。すなわち、U字状のボルト部と固定板によってヘッドチューブを挟むようにして固定することにより、連結部をヘッドチューブに対して確実に固定することができる。
さらに、本願考案では、上記連結部に上記トップチューブの上面外周と係合しうる凹部を設けている。
すなわち、本願考案では、上記トップチューブと上記ヘッドチューブの接続部分に馬乗り状態となるように、上記連結部を構成しているのである。上記凹部を設ける手法は特に限定されることはなく、ブロック状の部材にトップチューブの形状に対応した上記凹部を設けることができる。また、上記連結部をヘッドチューブを両側から挟む一対の側板を設けて構成し、この側板の中間部において掛け渡し状に設けられる板状部材に、上記トップチューブの外面形状に対応した凹部を設けることもできる。なお、通常の自転車のヘッドチューブ及びトップチューブは規格化されており、一定の寸法のものが多いため、非常に汎用性も高い。
上記凹部を設けることにより、連結部を自転車フレームに確実に固定できるばかりでなく、装着時に連結部の位置決めや取付姿勢の調整が容易になり、取り付け作業性が大幅に改善される。
各アーム部が回動可能に連結される部分には、連結される各アーム部を所望の回動位置で保持できる係止機構が設けられる。上記係止機構として種々の構造を採用することができるが、上記連結部と上記第1のアーム部とが連結される部分に設けられる上記係止機構には、大きな保持強度が要求される。
すなわち、上記連結部と上記第1のアーム部の連結部分には、傘から上記第1のアーム部にいたる全体重量が作用するばかりでなく、傘に作用する風圧等から生じるモーメントも作用する。このため、摩擦力によって角度姿勢を保持するのは困難である。
本願の請求項3に記載した考案は、上記連結部と上記第1のアーム部との連結部分に設けられる上記係止機構として、上記横軸に、外周に複数の係止凹部を形成した係止部材を上記連結部に対して相対回転不可能に設ける一方、上記第1のアーム部の基端部に、上記係止部材に対して出没可能に保持されるとともに、上記係止凹部に係合させられて、上記連結部に対する上記第1のアーム部の角度姿勢を保持できる係合部材を設けたものである。
請求項3に記載した考案では、上記連結部と上記第1のアーム部との角度姿勢を摩擦力で保持するのではなく、係止凹部とこの係止凹部に係合させられる係合部材によって保持するように構成している。上記係止凹部は、上記連結部の横軸に設けた係止部材に形成されている。一方、上記係合部材は、上記第1のアーム部の基端部に、上記係止部材に対して出没可能に設けられている。上記係止部材と上記係合部材の係合によって、上記連結部と上記第1のアーム部の角度姿勢が保持されるため、摩擦力による保持より格段の強度で第1のアーム部の角度姿勢を保持することが可能となる。
上記係合部材を出没可能に保持する手法は特に限定されることはない。たとえば、上記第1のアーム部の基端部に螺子穴を設け、この螺子穴にボルト状の係合部材を螺合させ、上記係止凹部に対して螺進退させるように構成することができる。あるいは、カム機構やリンク機構を用いて上記係合部材を上記係止部材に対して出没させることもできる。また、バネの弾力を利用して上記係合部材を弾力付勢して上記係止部材に係合させることができる。
本願の請求項4に記載した考案は、上記第1のアーム部を、上記連結部の横軸に回動可能に連結される一対のアーム部材から構成するとともに、上記一対のアーム部材の基端部において掛け渡し状に設けた基端連結部に、上記係合部材を上記係止部材に対して係合可能に保持して構成したものである。
上記第1のアーム部を一対のアーム部材から構成することにより、高い強度を確保しながら、装置の軽量化を図ることができる。また、上記連結部の横軸の両外側部に、一対のアーム部材を回動可能に連結することも可能となり、組付作業も容易に行うことができる。さらに、上記一対のアーム部材の基端部に設けた基端連結部に、上記係合部材を上記係止部材に対して係合可能に保持させることができる。しかも、一対のアーム部材の間に形成される空間に、上記第2のアーム部を収容するようにして折り畳むことが可能となり、さらにコンパクトな折り畳み姿勢をとらせることができる。
本願の請求項5に記載した考案は、上記第1のアーム部の先端部又は上記第2のアーム部の基端部に、折り畳み姿勢において、上記トップチューブの上面外周と係合する凹部を設けたものである。
上記凹部を設けることにより、各アーム部を折り畳んだ状態で、上記連結部と反対側の端部をも、上記トップチューブに保持あるいは支持させることが可能となる。したがって、傘立て具を、トップチューブに沿わせて確実に保持することができる。また、傘立て具を上記トップチューブ上に一体的に、かつコンパクトに保持することが可能となり、見栄えも向上する。
本願の請求項6に記載した考案は、上記傘保持部を、トップチューブを含む垂直平面から側方へ所定距離偏位させたものである。傘の柄を運転者にできるだけ近づけた方が雨に濡れにくい。ところが、傘の柄が顔面の前方に近接して位置すると自転車を運転しにくくなる。本願考案により、上記傘保持部を顔面から側方へ偏位させて保持することが可能となり、傘を運転者に近づけて保持できるとともに、運転を阻害する恐れもなくなる。
上記傘保持部を偏位させる手法は特に限定されるたとはなく、傘保持部を長尺状に形成して傘の柄をアーム部から偏位した位置で保持できるように構成できる。あるいは、上記伸縮アーム部をL字状に形成することにより、傘を側方へ偏位させて保持できる。
以下、本願考案を図に基づいて具体的に説明する。
図1に、本願考案に係る自転車用傘立て具1に傘を装着した全体図を示す。また、図2に上記傘立て具1の側面図を、図3に図2に示す傘立て具の正面図を示す。
本実施の形態に係る傘立て具1は、自転車フレーム2におけるヘッドチューブ3とトップチューブ4の接続部に連結固定される。上記傘立て具1は、上記フレーム2に連結固定される連結部5と、上記連結部5に基端部が回動可能に連結された第1のアーム部6と、上記第1のアーム部6の先端に基端部が回動可能に連結された第2のアーム部7と、上記第2のアーム部7の先端部から出没可能に保持された伸縮アーム部8と、上記伸縮アーム部8の先端部に回動可能に連結された傘保持部9とを備えて構成される。
上記連結部5は、図4及び図5に示すように、上記ヘッドチューブ3の上端部に後方から連結されるU字状ボルト10と、上記U字状ボルト10の側部に溶接により互いに平行に接合された一対の側板11,12と、上記側板11,12の前後方向中間部においてこれら側板11,12及び上記U字状ボルトのU字底部に掛け渡し状に溶接された連結板13と、上記側板11,12の後部において掛け渡し状に設けられる横軸14と、上記横軸14の中間部に設けられた係止部材15と、上記U字状ボルト10に前方から連結される固定板16と、上記固定板16をヘッドチューブ3の前面に対して挟圧するナット17,17とを備えて構成されており、上記側板11,12の内側において、上記横軸14に上記第1のアーム部6が回動可能に連結されている。上記横軸14は、上記側板11,12に対して相対回転不可能に連結されており、係止機構を構成する上記係止部材15が上記連結部5に対して相対回転不可能に保持されている。
上記固定板16の両側には、上記U字状ボルト10を通挿できるボルト通挿穴18,18が形成されておいる。また中央部には、上下方向に延びてヘッドチューブ3の外面に当接させられる略V字状の溝19が形成されている。図4に示すように、上記固定板16は、上記U字状ボルト10の太さに比べて数倍の長さで上記ヘッドチューブ3に対して接触して挟圧できるように構成されている。
上記係止部材15の外周部には、略V字状の形態を備える複数の係止凹部20が形成されており、後に説明する係合部材20とともに、上記第1のアーム部6を上記連結部5に対して所望の角度姿勢で保持する係止機構を構成している。
図4及び図6に示すように、上記連結板13には、上記トップチューブ4の上面外周と係合しうる凹部21が形成されている。本実施の形態では、上記凹部21は、略半円状に形成されており、トップチューブ4の上半分を収容した状態で、上記連結部5を固定できるように構成されている。
図3に示すように、上記第1のアーム部6は、左右一対の板状アーム部材22,22を平行に配置して構成されており、基端部には、両アーム部材を掛け渡し状に連結する基端連結部23が設けられている。上記基端連結部23には、ナットを利用した螺子穴24が形成されている。上記係止部材15の係止凹部20に突入させられる先端部25と回動操作部26とを備える係合部材27が、上記螺子穴24に螺進退可能に保持されている。上記操作部26を回動操作して上記先端部25を上記係止凹部20に係合させることにより、上記連結部5と上記第1のアーム部6とを所望の角度姿勢で保持することができる。
上記第1のアーム部6の先端側には、上記アーム部材22,22に掛け渡し状に設けた横軸28に、上記第2のアーム部7を連結保持する先端部材29が回動可能に保持されている。上記先端部材29は、上記横軸28に設けられた回動操作部30を回動操作することにより、摩擦部材30,30を介して上記一対のアーム部材22,22によって挟圧できるように構成されている。これにより、上記第1のアーム部6と上記第2のアーム部とを所望の角度姿勢で保持することができる。
上記先端部材29には、円筒内面状の凹部31が形成されており、図8及び図9に示す折り畳み姿勢において、上記トップチューブ4の外周上面に係合できるように構成されている。
上記第2のアーム部7は、中空円筒部材から形成されており、基端部が上記先端部材29に設けた連結穴に挿入固定される一方、上記伸縮アーム部8を先端部から出没可能に保持している。上記第2のアーム部7の先端側部には、ナット部材32が溶着されている。このナット部材32に螺合させられる係止部材34の先端を上記中空円筒内部に突入させて上記伸縮アーム部8を挟圧することにより、上記伸縮アーム部8を所望の延出位置及び回動位置で保持できるように構成している。
上記伸縮アーム部8の先端部は板状にプレス加工されており、連結穴35が形成されている。上記連結穴35に通挿される係止部材36及びこの係止部材36に螺合させられるナット37によって、上記傘保持部9が連結される。
図3に示すように、上記傘保持部9は、上記伸縮アーム部8の先端部に挟圧連結される連結アーム38と、傘39の把手40を挟圧保持できる一対の挟圧板41,42とを備えて構成されている。上記連結穴35及び上記連結アーム38に設けた通挿穴48に上記係止部材36を連通挿するとともに、ナット37を螺合させこれらを挟圧することにより、上記傘保持部9が角度調節可能に保持されている。
図7に示すように、上記一対の挟圧板41,42は、回動軸43の周りに回動可能に保持されている。上記挟圧板41,42の内側には、傘39の把手40を挟むV字溝44がそれぞれ形成されている。また、上記一対の挟圧板41,42は、図示しないバネによって拡開方向に弾力付勢されているとともに、操作体45を回動操作することにより、上記把手44を挟圧して傘を保持できるように構成されている。
図1に示すように、上記第1のアーム部6と上記第2のアーム部7とを後方斜め上方に向けるとともに、上記伸縮アーム部8を延出させた姿勢で、傘39の把手40を上記傘保持部9に保持させることにより、自転車フレームに傘39を所望の角度姿勢で保持することができる。
本実施の形態では、上記連結部5の前部を上記U字状ボルト10によってヘッドチューブ3に連結固定するとともに、上記連結板13の下部に設けた凹部21を上記トップチューブ4の外周上部に係合させるようにして、上記傘保持具1が自転車フレーム2に装着される。このため、上記連結部5がハンドル46の操作によって回動することはない。
また、U字状ボルト10を上記ヘッドチューブ3に対して後方から係合させているため、上記ヘッドチューブ3における上記トップチューブ4ら上方に延出する部分の長さが短い場合であっても装着可能である。しかも、前方から上記ヘッドチューブ3の前面に対して所定の長さで接触させられる固定板16が、上記ヘッドチューブ3を挟圧するようにして取り付けられるとともに、トップチューブ4の上面に馬乗り状に係合させられる凹部21が上記連結部5に設けられているため、高い取り付け強度で傘保持具を装着することができる。
また、上記連結部材5と第1のアーム部6とは、上記係止部材15の係止凹部20に、上記係合部材27を係合させることにより、所望の角度姿勢を保持できるように構成している。このため、各アーム部を介して、上記連結部5の上記横軸14周りに大きなモーメントが作用した場合であっても、所望の角度姿勢を保持することが可能となる。さらに、上記第1のアーム部6、上記第2のアーム部7及び伸縮アーム部8を設けているため、傘の柄を垂直に立てた状態で、しかも傘の保持高さを変更することなく前後させて、傘と運転者との距離を調節することが可能となり、雨に濡れにくい位置に傘を保持することができる。また、傘を運転者に近づけて保持できるため、運転者の背部が雨に濡れるのを防止することも可能となる。
図8から図10に、本実施の形態に係る傘立て具1を折り畳んだ状態を示す。
図8及び図9に示すように、上記伸縮アーム部8を第2のアーム部7に収容し、第1のアーム部6を上記トップチューブ4の上面に沿う位置まで後方に回動させるとともに、第2のアーム部8を上記第1のアーム部6に沿うように前方に回動させる。これにより、上記各アーム部を上記トップチューブ4に沿うようにして折り畳むことができる。なお、傘保持部9は、上記挟圧板41,42が横方向を向くように上記伸縮アーム部8と一体的に軸周りに回動させた姿勢に設定している。
図10に示すように、本実施の形態では、上記連結部5の横軸14を、上記側板11,12の後部上縁から上方に延出する延出部47に掛け渡し状に設けている。このため、折り畳み状態において、上記第1のアーム部6の基端連結部23に設けた係合部材27の回動操作部26が、上記トップチューブ4の上面と干渉することない。したがって、第1のアーム部6を上記トップチューブ4にほぼ添着するように折り畳むことができる。
上記各アーム部を上記トップチューブ4に沿わせて保持することにより、傘立て具を使用しない場合であっても、ハンドル操作の邪魔になることはない。また、トップチューブ4の上面に沿うように折り畳むことができるため、フレーム2との一体感を持たせることが可能となり、見栄えも良い。
また、図9及び図11に示すように、上記折り畳み状態において、上記第1のアーム部6の先端部に設けた先端部材29の凹部31が上記トップチューブ4の上面に係合させられるため、折り畳み状態における保持強度も確保することができる。
図12及び図13に、本願考案の他の実施の形態を示す。これらの図に示す自転車用傘立て具は、傘の柄40を運転者の顔面前方からずらして保持できるように構成したものである。従来の傘立て具では、傘の柄が運転者から前方へ離れた位置で保持されることが多く、運転者の背部が雨で濡れることが多かった。本願考案に係る自転車用傘立て具は、傘の角度姿勢を保持したまま運転者に近づけることができるため、上記問題が生じることはない。。一方、運転者の顔面に傘の柄が位置すると、視界を遮り運転の邪魔になる恐れがある。図12及び図13に示す実施の形態は、上記不都合を解消して、雨を充分に防ぐことができるとともに、傘の柄40を運転者に近づけても、運転の邪魔になることのない傘立て具を提供するものである。
図12に示す実施の形態では、傘保持部9の上記一対の挟圧板41a,42aを長尺状に形成したものである。図12においては、理解を容易にするため、上記挟圧板41a,42aを前後方向に向けた状態をあらわしているが、傘を保持する際には、伸縮アーム8を回動させて傘の柄を側方へずらした状態で保持する。これにより、傘の柄を顔面前方から側方へずらすことが可能となり、運転者の邪魔になることはなくなる。
図14に示す実施の形態は、伸縮アーム部8aをL字状に曲折形成したものである。これにより、傘の柄を第1のアーム部6及び第2のアーム部の軸線からずらして保持することが可能となり、図12に示す実施の形態と同様の効果を得ることができる。
本願考案は、上述した実施の形態に限定されることはない。実施の形態では、第1のアーム部6を一対のアーム部材22,22から構成したが、一体的なアーム部材を採用することもできる。
また、実施の形態では、上記連結部5の側板に掛け渡し状に設けた横軸14の中間部に、上記第1のアーム部6の角度姿勢を保持するための係止部材15を設けたが、横軸の端部に雄雌嵌合させられる係止機構を設けることもできる。また、係止部材15の形態も実施の形態に限定されることはない。
本願考案に係る傘立て具を自転車に取り付けるとともに、傘を保持した状態を示す全体図である。 傘立て具の側面図である。 傘立て具の正面図である。 図3におけるIV−IV線に沿う断面図である。 図4におけるV−V線に沿う断面図である。 図4におけるVI−VI線に沿う断面図である。 傘保持部の平面図である。 自転車よ装着した傘立て具を折り畳んだ状態を示す全体図である。 傘立て具を折り畳んだ状態を示す側面図である。 傘立て具を折り畳んだ状態を示す要部断面図であり、図4に相当する図面である。 図9の要部を示す断面図である。 傘保持部の他の実施の形態を示す側面図である。 図12に示す傘保持部の平面図である。 傘保持部の他の実施の形態を示す正面図である。
符号の説明
1 自転車用傘立て具
2 自転車フレーム
4 トップチューブ
3 ヘッドチューブ
5 連結部
6 第1のアーム部
7 第2のアーム部
8 伸縮アーム部
9 傘保持部

Claims (6)

  1. 自転車フレームに装着されて傘を保持する自転車用傘立て具であって、
    トップチューブの前端部から上方に延出してハンドルポストを回動自在に保持するヘッドチューブの上端部に対して連結固定される連結部と、
    上記連結部の後部に設けた横軸に基端部が回動可能に保持される第1のアーム部と、
    上記第1のアーム部の先端部に設けた横軸に基端部が回動可能に保持される第2のアーム部と、
    上記第2のアーム部に出没可能に保持される伸縮アーム部と、
    上記伸縮アーム部の先端部に設けた横軸に回動可能に保持される傘保持部とを備え、
    各アーム部が回動可能に連結される部分には、連結される各アーム部を所望の回動位置で保持できる係止機構が設けられているとともに、
    上記各アーム部を上方へ延伸して傘を保持する傘保持姿勢と、
    上記伸縮アームを収容した上記第2のアーム部と、上記第1のアーム部とを折り重なるように回動させることにより、上記トップチューブに沿わせた折り畳み姿勢とをとることができるように構成した、自転車用傘立て具。
  2. 上記連結部は、
    上記ヘッドチューブを後方から囲むように装着される略U字状のボルト部と、
    前方から上記トップチューブを挟むようにして上記ボルト部に連結されるとともに、上記ボルト部に螺合させられるナットによって上記ヘッドチューブに挟圧される固定板と、
    上記トップチューブの上面外周と係合しうる凹部とを備えて構成される、請求項1に記載の自転車用傘立て具。
  3. 上記連結部と上記第1のアーム部との連結部分に設けられる上記係止機構は、
    上記横軸に、外周に複数の係止凹部を形成した係止部材を上記連結部に対して相対回転不可能に設ける一方、
    上記第1のアーム部の基端部に、上記係止部材に対して出没可能に保持されるとともに、上記係止凹部に係合させられて、上記連結部に対する上記第1のアーム部の角度姿勢を保持できる係合部材を設けて構成される、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の自転車用傘立て具。
  4. 上記第1のアーム部を、上記連結部の横軸に回動可能に連結される一対のアーム部材から構成するとともに、上記一対のアーム部材の基端部において掛け渡し状に設けた基端連結部に、上記係合部材を上記係止部材に向かって係合可能に保持して構成される、請求項3に記載の自転車用傘立て具。
  5. 上記第1のアーム部の先端部又は上記第2のアーム部の基端部に、上記折り畳み姿勢において、上記トップチューブの上面外周と係合する凹部を設けた請求項1から請求項4のいずれかに記載の自転車用傘立て具。
  6. 上記傘保持部を、トップチューブを含む垂直平面から側方へ所定距離偏位させた請求項1から請求項5に記載の自転車用傘立て具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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