JP5285246B2 - リラクタンス型同期電動機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は工作機械等に利用される主にリラクタンストルクを使用し、マグネットトルクを補助的に利用した電動機の制御装置に関し、特にトルク指令値に対して発生する電動機の実トルクの非線形特性を補償するため、d軸電流指令値と回転子速度に基づいて演算される補償値によりq軸電流指令値の補償を行うリラクタンス型同期電動機の制御装置に関するものである。
従来から特許文献1のようなトルク指令値に比例してd軸電流等の界磁電流の大きさを変化させるリラクタンス型同期電動機(以下、電動機と略す)の制御装置及び制御方法がある
特開平11−356078号公報
一般的にリラクタンストルクのみを使用するリラクタンス型電動機(RM)やリラクタンストルクとマグネットトルクを利用する永久磁石内装型電動機(IPM)は原理上、永久磁石型電動機の永久磁石界磁に相当するd軸電流の制御が必要であり、一般的にベクトル制御にて制御が行われている。リラクタンス力の発生原理は公知のように回転子内のd軸とq軸の磁気抵抗差(=インダクタンス差)によるものである。そのため磁気抵抗差を設けるために回転子内にスリット状の空隙を設けたり非磁性材料を挟み込んだりする工夫が必要であり、そのような構造にすることで遠心力に対して弱くなるといったデメリットもある。よって回転子強度を上げるために回転子外部やスリット状の空隙部に磁気的な橋絡部を設けることで強度を増す方法をとることになる。
また、磁気的な橋絡部ができないように回転子構造を工夫として回転子全体をモールド処理したり、円環状の非磁性材による外部補強を行う場合があるが、固定子と回転子の間には常に空隙が存在しており、磁気抵抗差を利用してトルクを得るタイプの電動機では回転子の外周部における磁気橋絡部および固定子−回転子間空隙の磁気エネルギー伝達時の損失は常に存在することになる。その上、磁路を形成する軟磁性体のB−H(磁束密度−磁化力)特性は電流が小さい(=Hが小さい)領域では電流の変化に対する磁束密度の変化率が大きく安定な磁束を得ることができないという性質があるため、特に小さい電流に対するトルク定数が小さくなる現象が発生する。
図4(a)は直流電流を印加した場合の回転子角度θREの変化に対する印加電流別の発生するトルクを示しており、回転角θ−トルクτ特性と呼んでいる。上述した従来技術の制御方法で制御した場合、制御角αは常にθ1となり、各電流に対してライン42上のトルクが得られる。また、その時の合成電流SIOに対して得られるトルクは図4(b)のライン44のようになり、電流SIOに対して得られるトルクが非線形となる。特に合成電流SIOはSIO1以下では前述したようにトルク定数が低くなり、合成電流SIOに対して得られるトルクの線形性が悪くなっている。制御的に見るとトルク定数の小さい領域では上位ループのゲインを上げると制御対象である電動機が発振するため、定常的にゲインを上げることができず安定した制御が得られないという不具合がある。
本発明は上述した事情から成されたものであり、リラクタンストルクと永久磁石トルクを利用した電動機におけるトルク指令値STCに対し線形性の良いトルクが得られる制御が行え、また上位ループのゲインを上げることができ安定した制御が行える制御装置を提供することを目的とする。
以上のような目的を達成するために、本発明に係るリラクタンス型同期電動機の制御装置は、回転子内部にスリット状の空隙または非磁性材料を備えることで回転方向に磁気抵抗の高低差を持ち、前記スリット状の空隙または非磁性材料の一部に永久磁石を備えることで回転子表面に磁気的な極性を有するリラクタンス型同期電動機の制御装置において、上位制御装置から指令されるトルク指令値に比例するq軸電流振幅値を演算するq軸電流演算部と、前記トルク指令値に比例するd軸電流振幅値を演算するd軸電流演算部と、回転子速度に応じて変化するq軸電流係数、d軸電流係数をそれぞれ演算する速度係数演算部と、q軸電流振幅値とq軸電流係数、d軸電流振幅値とd軸電流係数をそれぞれ乗じることでq軸電流指令値およびd軸電流指令値とを算出し、d軸電流指令値に基づいた三角形補償関数又は台形補償関数によりq軸電流補償値を演算するq軸電流補償値演算部と、算出されたq軸電流補償値をq軸電流指令値に加算した補償後q軸電流指令値を出力する出力部と、を備え、三角形補償関数は、d軸電流指令値の大きさ(絶対値)に対して、0<|d軸電流指令値|≦第1しきい値の場合、q軸電流補償値は増加、第1しきい値<|d軸電流指令値|≦第2しきい値の場合、q軸電流補償値は減少する関数であり、前記しきい値は、0<第1しきい値<第2しきい値、として設定されることを特徴とする。
さらに、本発明に係るリラクタンス型同期電動機の制御装置において、q軸電流補償値は、基底回転数以上において、回転子速度を参照して増減係数演算部により演算される増減係数と前記q軸電流補償値を乗じて求められることを特徴とする。
また、本発明に係るリラクタンス型同期電動機の制御装置において、q軸補償電流値は、回転子速度に応じて演算される係数を乗じることでd軸電流指令値の大きさ(絶対値)のしきい値を変化させることを特徴とする。
本発明に係るリラクタンス型同期電動機の制御装置は、上位制御装置から指令されるトルク指令値に比例するq軸電流振幅値を演算するq軸電流演算部と、前記トルク指令値に比例するd軸電流振幅値を演算するd軸電流演算部と、回転子速度に応じて変化するq軸電流係数、d軸電流係数をそれぞれ演算する速度係数演算部と、q軸電流振幅値とq軸電流係数、d軸電流振幅値とd軸電流係数をそれぞれ乗じることでq軸電流指令値およびd軸電流指令値とを算出し、d軸電流指令値に基づいた三角形補償関数又は台形補償関数によりq軸電流補償値を演算するq軸電流補償値演算部と、算出されたq軸電流補償値をq軸電流指令値に加算した補償後q軸電流指令値を出力する出力部と、を備えている。これにより、本発明では、q軸電流指令を補償し、電動機回転子の磁気的な構造および材質の磁気特性に起因する電流−トルクの非線形特性を改善できるため、トルク指令値に比例したトルクを得ることが可能となり、かつ安定した制御性を持つ電動機の制御装置を得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)を、図面に従って説明する。特に断らない限り同記号、番号の要素、信号等は同機能、同性能を有するものである。
図1は本発明の実施形態の一例である。図示しない上位制御装置よりトルク指令値STCがq軸電流演算部1に入力され、q軸電流振幅値SIQCが演算される。回転子速度SPDに応じてq軸電流係数演算部4にてq軸電流係数SKIQが演算され、乗算器5によりq軸電流振幅値SIQCとq軸電流係数SKIQが乗じられq軸電流指令値SIQCCとなる。なお、q軸電流指令値SIQCCはトルク指令値の符号に一致している。次に、トルク指令値STCはd軸電流演算部2に入力され、d軸電流振幅値SIDCが演算される。回転子速度SPDに応じてd軸電流係数演算部3にてd軸電流係数SKIDが演算され、乗算器6によりd軸電流振幅値SIDCとd軸電流係数SKIDが乗じられd軸電流指令値SIDCCとなる。d軸電流指令値SIDCCを絶対値演算部13にて絶対値化し、d軸電流指令値(絶対値)|SIDCC|をq軸補償電流演算部14に入力する。q軸補償電流演算部14は、d軸電流指令値(絶対値)|SIDCC|に基づき、q軸電流補償値SDLTIQを乗算器12に出力する。符号判定器10はq軸電流指令値SIQCCを参照し、q軸電流指令値SIQCCの極性により符号SPN(正の時1、負の時−1)を乗算器12に出力する。乗算器12にて、q軸電流補償値SDLTIQと符号SPNが乗じられq軸電流補償値SDIQCN(極性有り)となり加算器11にて、q軸電流指令値SIQCCと加算され、補償後q軸電流指令値SIQCEとなる。
図2に本発明が適用される電動機の回転子のモデル例を示す。図2に示すように上記リラクタンストルクを得る電動機の回転子に少量の永久磁石を使用することで永久磁石トルク;ローレンツ力を得ることが可能である。なお説明の便宜上2極の電動機を説明するが、2n極(nは整数)も同様の原理である。回転子21は珪素鋼板等の軟磁性材で構成され、その中に磁気抵抗の高低差を設けるために非磁性材もしくはスリット状の空隙23を設ける構造をとる。
また、本発明が適用される電動機の特徴として、前記非磁性材もしくはスリット状の空隙23内の一部に永久磁石22を具備することで回転子21表面に磁極性(N極またはS極)を示すようになる。説明上、永久磁石の主磁束の極性(N極)を示す方向をd軸と定義し、またd軸に直交する軸をq軸と定義する。特に図示しないが、図2における電動機においてd軸、q軸のインダクタンスをそれぞれLd、Lqとする時、Ld<Lqとなりd軸インダクタンスLdはほぼ一定値となり、q軸インダクタンスLqはd軸電流値に対し大きく変化する特性を持つ。
図3は本発明が適用される電動機の制御装置のd−q軸電流ベクトル図の例である。I0maxは使用するドライブアンプによって決定される電流制限円であり、V0maxは電源電圧によって決定される電圧制限楕円を示している。電動機に印加される電流の指令値:d軸電流指令、q軸電流指令または合成電流指令SIOは、この範囲内でベクトル制御される。回転子速度SPDが基底回転数SPDB以下の場合、q軸電流指令値SIQCCとd軸電流指令値SIDCCの間には図3に示すようなベクトル図が成り立ち、q軸電流指令値SIQCCとd軸電流指令値SIDCCの合成値が合成電流SIOとなる。この時、トルク指令値STC∝q軸電流指令値SIQCCおよびd軸電流指令値SIDCCの関係が成り立つため、合成電流SIOとd軸電流指令値SIDCCが成す角を制御角αとすると、トルク指令値STCの大きさによらず制御角αは一定値となる。
図4(a)は本発明で扱う電動機の直流電流(例としてU相からV,W相)を印加した場合の回転子角度θREの変化に対する印加電流別の発生するトルクを示している。
制御角θRE(α)=θ1一定として制御した場合、ライン42上のトルクが得られる。その時のq軸電流とd軸電流の合成電流SIOに対して得られるトルクは図4(b)のライン44のようになり、合成電流SIOに対して得られるトルクが非線形となることがわかる。特に合成電流SIOはSIO1以下では前述したようにトルク定数が低くなり、合成電流SIOに対して得られるトルクの線形性が悪くなっている。それに対し本発明の制御装置を適用した場合、制御角θRE(α)は電流値SIOに応じて図4(a)で示したθ1からθ2の範囲で変化するため電流に対するトルクの線形性(ライン43)が向上する。なお、図4(b)のライン44において、SIOがSIO2以上ではトルク定数が低下しているが、これはq軸のインダクタンスが飽和するために起きる現象であり、本発明ではq軸インダクタンスの飽和の影響を考慮し、q軸電流補償値を任意のd軸電流値以上で0にできる特徴を持つ。
図5に本発明の実施形態の一例を示す。図5はd軸電流指令値に対するq軸電流補償値を示している。図5(a)はd軸電流指令(絶対値)|SIDCC|に対するq軸電流補償値SDLTIQの関数例である。図5(a)のライン51において、区間:0≦|SIDCC|≦SIDC1の場合、q軸電流補償値SDLTIQは0から補償最大値SDLTIQMまで増加し、区間:SIDC1≦|SIDCC|≦SIDC2では、補償最大値SDLTIQMは一定、区間:SIDC2≦|SIDCC|≦SIDC3では補償最大値SDLTIQMから0まで低下し、区間:SIDC3≦|SIDCC|≦SIDCMAXの間では0となる。
設定手法の別例としてSIDC1=SIDC2とすることでq軸電流補償値SDLTIQ=SDLTIQM(一定値)となる区間を省略することができ、またSIDC3=SIDCMAXとすることでq軸電流補償値SDLTIQ=0(一定)となる区間を省略することができる。
図5(b)は、d軸電流指令値(絶対値)|SIDCC|に対するq軸電流指令値|SIQCC|と補償後q軸電流指令値|SIQCE|、q軸電流を補償した場合の制御角α(ControlAngle)の一例を示したものであり、説明では回転子速度|SPD|が基底回転数以下の場合である。d軸電流指令値(絶対値)|SIDCC|に対し、補償前のq軸電流指令|SIQCC|は直線的に変化し、特に図示はしないが制御角α=θ1(一定)となる。また、補償後q軸電流指令値|SIQCE|は実線SIQCEのように変化し、その時の制御角αは曲線52のようになり区間:0≦|SIDCC|≦SIDC1では制御角α=θ2(一定)、区間:SIDC1≦|SIDCC|≦SIDC3ではd軸電流指令値(絶対値)|SIDCC|に対し反比例的に変化し、区間:SIDC3≦|SIDCC|≦SIDCMAXでは制御角α=θ1(一定)となる。
本発明の大きな特長は特に微小電流であるd軸電流指令値(絶対値)の区間:0≦|SIDCC|≦SIDC1において制御角αが一定になる点であり、この区間では前述のように回転子構造や磁性材料の特性によりリラクタンストルクが永久磁石トルクに比較して小さくなるため、制御角αを大きくし、永久磁石トルクを利用した方がトルク定数を大きくすることができる。微小電流区間:0≦|SIDCC|≦SIDC1にて制御角αを一定にし、表面磁石型電動機の制御角に近い制御を行うことで微小電流時の電動機の応答性が上がる。ここで、|SIDCC|に対する制御角αは図4(a)で説明した印加電流に対して発生するピークトルクの軌跡:ライン41で示される角度θREと必ずしも一致するものではなく、d軸電流指令(絶対値)|SIDCC|(∝トルク指令値STC)に対して線形性の良い電動機トルクが得られるようq軸電流補償値SDLTIQが設定される。
図6は本発明の実施形態の別例であり、図1に対しq軸補償電流係数演算部15と乗算器16が追加されている。q軸補償電流係数演算部15は、回転子速度SPDを参照しq軸補償電流係数SKIQCを演算し乗算器16に出力する。また、乗算器16はq軸電流補償値SDLTIQとq軸補償電流係数SKIQCを乗じてq軸電流補償値SDIQCを出力する。
図7には、本発明の実施形態の電動機の制御装置に適用される(a)d軸電流係数の関数例と、(b)q軸電流係数の関数例と、(c)q軸補償電流係数の関数例と、が示されている。図7の(a),(b)に示すようにq軸電流係数SKIQとd軸電流係数SKIDは回転子速度SPDが基底回転数SPDB以下では通常「1」となり、回転子速度SPDが基底回転数SPDB以上で「1」以下もしくは「1」以上の値となる。ただし、電動機の特性次第で基底回転数SPDB以上でも「1」となる場合もある。より具体的には、図7(a)〜(c)はそれぞれ回転子速度の絶対値|SPD|に対するd軸電流係数SKIDであるライン71,72、q軸電流係数SKIQであるライン73,74、本発明の特徴の一つであるq軸補償電流係数SKIQCの変化であるライン75,76,77を示したものである。それぞれ、基底回転数SPDB以下で係数は通常「1」となる。また、基底回転数SPDB以上では回転数SPDに応じて変化し、図7(a),(b),(c)において、それぞれライン71、ライン73,ライン75は「1」以下になる場合、ライン72、ライン74、ライン76は「1」以上になる場合を表している。図7(c)のライン77は基底回転数SPDB以上でも「1」となる場合を表している。以上、d軸電流係数SKID、q軸電流係数SKIQ、q軸補償電流係数SKIQCは電動機の特性により決定されるものであり、主に基底回転数SPDB以上の所望する出力調整や、電源電圧の条件により調整される。なお、図では基底回転数SPDB以上の関数が曲線で表現してあるが、特に限定するものではなく直線で表しても良い。図6で示したq軸補償電流係数演算部15で演算されるq軸補償電流係数SKIQCは図7(a)〜(c)に大きく関係しており、基底回転数SPDB以上では回転数SPDに応じて変化する。以下にq軸補償電流係数SKIQCによる演算例を示す。
図8に回転子速度|SPD|が基底回転数SPDB以上の場合も示し機能説明をする。例として回転子速度|SPD|が最高回転数SPDTの場合を示しており、q軸補償電流係数SKIQCが「1」以上であり、q軸補償電流係数SKIQCがq軸電流補償値SDLTIQの振幅値に乗じられる場合である。q軸補償電流係数SKIQCは回転子速度|SPD|が基底回転数SPDBから最高回転数SPDTの間で変化するのが特徴である。
図9に回転子速度|SPD|が基底回転数以上の場合の機能説明の別例を示す。q軸補償電流係数SKIQCが1以上であり、q軸補償電流係数SKIQCが各d軸電流指令値のしきい値SIDC1、SIDC2、SIDC3に乗じられる場合であり、図8で説明した実施例と図9で説明した実施例とで電動機の特性により使い分けを行う。また、図8、図9で示した2つの実施例の組み合わせを行っても良く、その場合q軸補償電流係数演算部15にて、それぞれのq軸補償電流係数SKIQC(SKIQC1,SKIQC2)を演算する。
以上、上述したように、本実施形態を用いることにより、リラクタンス型同期電動機の制御装置はq軸電流指令を台形関数又は三角形関数により補償し、電動機回転子の磁気的な構造および材質の磁気特性に起因する電流−トルクの非線形特性を改善できるため、トルク指令値に比例したトルクを得ることが可能となり、かつ安定した制御性を持つ電動機の制御装置を得ることができる。なお、本実施形態では、台形関数又は三角形関数を用いて実施したが、さらに多角形関数を用いても好適に処理できることはいうまでもない。
本発明の電動機の制御装置の実施形態例を示す説明図である。 本発明の電動機の制御装置が適用される電動機のモデル図例である。 本発明の電動機の制御装置のd−q軸電流ベクトル図例である。 本発明の電動機の制御装置に適用される電動機の回転角(電気角)に対する(a)各電流別のトルク特性例及び(b)電流に対するトルクを示す説明図である。 本発明の電動機の制御装置に適用される(a)q軸補償電流の関数例と、(b)d軸電流指令値およびq軸補償電流、制御角と、を示した説明図である。 本発明の電動機の制御装置の実施形態の別例を示す説明図である。 本発明の電動機の制御装置に適用される(a)d軸電流係数の関数例と、(b)q軸電流係数の関数例と、(c)q軸補償電流係数の関数例と、を示した説明図である。 本発明の電動機の制御装置に適用されるd軸電流指令値およびq軸補償電流、制御角を示した説明図である(最高回転数でのq軸補償電流値の一例)。 本発明の電動機の制御装置に適用されるd軸電流指令値およびq軸補償電流、制御角を示した説明図である(最高回転数でのq軸補償電流値の別例)
符号の説明
1 q軸電流演算部、2 d軸電流演算部、3 d軸電流係数演算部、4 q軸電流係数演算部、5,6,12,16 乗算器、10 符号判定器、11 加算器、13 絶対値演算部、14 q軸補償電流演算部、15 q軸補償電流係数演算部、21 回転子、22 永久磁石、23 空隙、41,42,43,44,51,71,72,73,74,75,76,77 ライン、52 曲線。

Claims (3)

  1. 回転子内部にスリット状の空隙または非磁性材料を備えることで回転方向に磁気抵抗の高低差を持ち、前記スリット状の空隙または非磁性材料の一部に永久磁石を備えることで回転子表面に磁気的な極性を有するリラクタンス型同期電動機の制御装置において、
    上位制御装置から指令されるトルク指令値に比例するq軸電流振幅値を演算するq軸電流演算部と、
    前記トルク指令値に比例するd軸電流振幅値を演算するd軸電流演算部と、
    回転子速度に応じて変化するq軸電流係数、d軸電流係数をそれぞれ演算する速度係数演算部と、
    q軸電流振幅値とq軸電流係数、d軸電流振幅値とd軸電流係数をそれぞれ乗じることでq軸電流指令値およびd軸電流指令値とを算出し、d軸電流指令値に基づいた三角形補償関数又は台形補償関数によりq軸電流補償値を演算するq軸電流補償値演算部と、
    算出されたq軸電流補償値をq軸電流指令値に加算した補償後q軸電流指令値を出力する出力部と、
    を備え、
    三角形補償関数は、d軸電流指令値の大きさ(絶対値)に対して、
    0<|d軸電流指令値|≦第1しきい値の場合、q軸電流補償値は増加、
    第1しきい値<|d軸電流指令値|≦第2しきい値の場合、q軸電流補償値は減少する関数であり、前記しきい値は、0<第1しきい値<第2しきい値、として設定されることを特徴とするリラクタンス型同期電動機の制御装置。
  2. 請求項1に記載のリラクタンス型同期電動機の制御装置において、
    q軸電流補償値は、
    基底回転数以上において、回転子速度を参照して増減係数演算部により演算される増減係数と前記q軸電流補償値を乗じて求められることを特徴とするリラクタンス型同期電動機の制御装置。
  3. 請求項1に記載のリラクタンス型同期電動機の制御装置において、
    q軸補償電流値は、
    回転子速度に応じて演算される係数を乗じることでd軸電流指令値の大きさ(絶対値)のしきい値を変化させることを特徴とするリラクタンス型同期電動機の制御装置。
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