JP5283978B2 - 油圧発生装置 - Google Patents
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Description
油圧発生装置100は、油タンク1に接続した入口配管2に入口フィルタ3とともに主油圧ポンプ4を接続し、この主油圧ポンプ4によって加圧された作動油を実線矢印のように給油管5により各油圧系統の油圧作動部6に供給し、各油圧作動部6で仕事をした作動油を戻り配管7を経由して油タンク1に戻すように構成されている。
なお、各図に共通する部品および要素には同一符号をつけることにより、重複する説明は適宜省くものとする。
図1は本発明の第1の実施形態に係る油圧発生装置を示す構成図である。
(構成)
本実施形態は図1に示すように、主油圧ポンプ4の作動油中に混入した空気が溜まりやすい部位に設けられている空気抜き孔4−1を図3に示したように栓4−2で塞ぐ代わりに、新たに用意した空気抜き配管13の一端を空気抜き孔4−1に接続し、他端を油浄化系統11内の循環用油圧ポンプ8の吸込口、すなわち循環用油圧ポンプ8と入口弁10との間の配管に接続するように構成し、主油圧ポンプ4の運転中は、主油圧ポンプ4からの作動油を各油圧系統の油圧作動部6に給油している状態で、循環用油圧ポンプ入口弁10を閉止した状態で循環用油圧ポンプ8を運転することにより、主油圧ポンプ4に吸い込まれた作動油の一部を溜まっている空気とともに、空気抜き孔4−1から吸い出し、空気抜き配管13を介して油浄化系統11に送り、さらに、油浄化系統11から油タンク1に戻すようにしたことを特徴とするものである。
本実施形態による油圧発生装置100は、上記以外の点については図3の従来技術と同じなので、重複する部分の説明は省略する。
次に、本実施形態による油圧発生装置100の作用を説明する。
本実施形態は、主油圧ポンプ4の停止中、従来技術の場合と同様に、循環用油圧ポンプ入口弁10を全開にした状態で循環用油圧ポンプ8を運転することによって、油浄化系統11に作動油を循環させ、油清浄フィルタ装置9によって作動油に含まれる水分とか金属粒子等の不純物を除去する。
主油圧ポンプ4の運転中にこのような作用を繰り返し行うことにより、作動油内に混入した空気は効果的に抜かれて減少する。
以上述べたように、本実施形態によれば、主油圧ポンプ4の空気抜き孔4−1と油浄化系統11の循環用油圧ポンプ8の吸込口との間を空気抜き配管13により連通するように構成し、しかも循環用油圧ポンプ8を主油圧ポンプ4の運転、停止に拘らず常時運転させておくようにしたので、主油圧ポンプ4の上部に溜まった空気および空気の混入した作動油を人手を介することなく吸い出して空気抜きを行うことができる。
図2は本発明による油圧発生装置の第2の実施形態を示す構成図である。
(構成)
本実施形態は、入口配管2と送油管5との間に設置されている入口フィルタおよび油圧ポンプを2系統分並列に設けて一方を例えば常用系、他方を予備系とし、これに伴い常用系油圧ポンプおよび予備系油圧ポンプに設けられているそれぞれの空気抜き孔と油浄化系統との間を接続する空気抜き配管も常用系および予備系の2系統分設けたことを特徴とするものである。
その他の構成は図1の第1の実施形態と同じなので説明を省略する。なお、予備系に属する機器には符号に添字Sを付けることにより、常用系の機器と区別して表示する。
次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態の油圧発生装置100は、常用系主油圧ポンプ4あるいは予備系主油圧ポンプ4Sのいずれか一方の主油圧ポンプ(例えば、予備系の主油圧ポンプ4S)が運転を停止している場合、停止している予備系主油圧ポンプ4Sの吸込口は正圧となり、運転中の常用系主油圧ポンプ4の吸込口は負圧になる。このとき、一端が空気抜き孔4−1、4S−1にそれぞれ接続されている空気抜き管13、13Sの他端を単に共通接続すると、停止中のために吸込口が正圧となっている予備系主油圧ポンプ4Sだけが空気抜き管13Sを介して空気抜きされ、運転中のために吸込口が負圧となっている常用系主油圧ポンプ4の空気抜き孔に作動油が逆流してしまい、常用系主油圧ポンプ4から空気抜きを行うことができない。
以上述べたように、本実施形態によれば、第1の実施形態が奏する作用効果に加えて、複数台の油圧ポンプを設置し、各油圧ポンプの空気抜き孔に適当な口径を有するオリフィスを備えた空気抜き管を接続するようにしたので、複数のポンプが停止または動作している場合であっても常に複数の箇所から空気を混入している作動油を吸い出して空気抜きを行うことができる。
以上述べた第1および第2の実施形態では、主油圧ポンプ4(または4S)の空気の溜まりやすい部位に設けた空気抜き孔4−1(または4S−1)にのみ空気抜き管13(または13S)を接続するようにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、入口フィルタ3の空気が溜まりやすい部位に設けた空気抜き孔3−1(または3S−1)にも空気抜き管を接続するようにしても良い。
Claims (7)
- 油タンクに溜められた作動油を入口配管を経て主油圧ポンプに吸い込み、油圧を発生させて油圧作動部に給油し、当該油圧作動部で仕事を終えた作動油を戻り配管により前記油タンクに戻すように構成されるとともに、前記油タンクに循環用油圧ポンプ、油清浄フィルタ装置および循環用油圧ポンプ入口弁を備えた油浄化系統を接続した油圧発生装置において、
前記主油圧ポンプに設けられた空気抜き孔と前記循環用油圧ポンプ吸込口との間を空気抜き配管で連通させて前記主油圧ポンプから空気の混入した作動油を前記循環用油圧ポンプで吸い出すようにしたことを特徴とする油圧発生装置。 - 前記油浄化系統は、前記主油圧ポンプの停止中に循環用油圧ポンプ入口弁を開いて、循環用油圧ポンプにより前記油タンクに溜められた作動油を循環させて清浄化し、前記主油圧ポンプの運転中に循環用油圧ポンプ入口弁を閉じて循環用油圧ポンプにより前記主油圧ポンプから空気の混入した作動油を吸い出すようにしたことを特徴とする請求項1記載の油圧発生装置。
- 前記主油圧ポンプと直列に設置された入口フィルタに設けられた空気抜き孔と前記循環用油圧ポンプ吸込口との間を空気抜き管で連通したことを特徴とする請求項1または2記載の油圧発生装置。
- 前記入口フィルタおよび主油圧ポンプを直列に設置した配管を複数系統分並列に設置し、各系統の主油圧ポンプの空気抜き孔に接続される空気抜き配管の途中にオリフィスをそれぞれ介挿したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の油圧発生装置。
- 前記複数系統の主油圧ポンプ吐出口側に逆流防止弁を設置したことを特徴とする請求項4記載の油圧発生装置。
- 前記循環用油圧ポンプをスクリューポンプで構成したことを特徴とする請求項1または2記載の油圧発生装置。
- 前記油タンク内部の前記戻り配管の排出口と前記入口配管の吸込口との間の流路に、作動油内に混入した空気を分離する空気分離網を更に設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の油圧発生装置。
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