JP5283169B2 - 床下における紫外線による木材腐朽菌の滅菌機構 - Google Patents

床下における紫外線による木材腐朽菌の滅菌機構 Download PDF

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Description

本発明は、床下における紫外線による木材腐朽菌の滅菌機構、さらに詳しくは、建造物の床下空間内に巧みに紫外線を充満照射することによって当該空間全域の木材腐朽菌の胞子を滅菌せしめて床下における木材の腐朽損傷を防止する木材腐朽菌の滅菌機構に関するものである。
周知のとおり、木材腐朽菌による被害は、床下などの湿気の多い木質部位に多発するが、ナミダタケのように、土中に菌糸束を伸ばし、土中の水分を吸い上げ、木材を湿らせながら腐朽させる菌類もいるので、床下の湿度が低くても安心できない。しかも、セルロース等の分解生成物には、シロアリの誘引作用が強く、木材の腐朽している部分は、シロアリの被害を受ける可能性が高くなるともいわれている。このため、建造物については木材の腐朽防止対策が必須とされる。ちなみに、木材腐朽菌は、白色腐朽菌と褐色腐朽菌と軟腐朽菌の概ね3種類があり、白色腐朽菌は「カイガラタケ」「カワラタケ」「スエヒロタケ」のように木材を白く変色させて腐朽させる菌であり、褐色腐朽菌は「ナミダタケ」のように木材を褐色に変色させて腐朽させる菌であり、そして軟腐朽菌というのは白色腐朽菌や褐色腐朽菌が腐朽できないような、高含水率の木材の表面に軟化現象を起こさせて腐朽させる“ケトニウムやトリコデルマ属菌”などの子嚢菌や不完全菌である。
従来、木材の腐朽防止策としては、「空気と温度を木材を離すことは建物に木材を使用する以上、実行不可能なため、防腐剤で栄養分(木材)を有毒とする方法と、適当な水分を与えないようにすることの2つが防腐対策の要点」(非特許文献1)と云われてきた。
そして、その場合に用いる木材防腐対策としては、クレオソート油(JIS K 2349)、クロム・銅・ひ素系防腐剤(JIS K 1554)、ペンタクロルフェノール(JIS K 1551)、ペンタクロルフェノールナトリウム(JIS K 1552)などの薬剤を塗布又は含浸して用いる木材処理方法が一般的に行われている。
また特に、オオウズラタケやナミダタケなどの褐色腐朽菌、あるいはカワラタケなどの白色腐朽菌に対する有効な木材処理方法としては、トロポン系化合物と桂皮アルデヒドとを乳剤化させて処理する特許文献1に開示された方法や、又はアルキルアミンアセテート単独又はアルキルアミンアセテートとトロポロン系化合物とを混合して用いる特許文献2に開示された木材処理方法も提案されている。
特開2003−334804号公報 特開2004−82696号公報 建築工法時点編集委員会編「建築工法事典(三版)」323頁右欄:8〜12行(株式会社 産業調査会=昭和55年9月10日発行) しかしながら、これら従来の木材防腐対策は、何れも人体に有毒な化学薬剤を使用するものであるから、環境汚染や化学物質に過敏な体質の人にはシックハウス症候群のごとき健康障害をもたらす欠点があった。
本発明は、従来の木材防腐対策、特に床下における木材の防腐対策に環境汚染やシックハウス症候群のごとき健康障害をもたらす難点があったことに鑑み、これを解消せんとして為されたものであって、有害な化学物質を全く使用することなく、床下空間に配設されている木材を、あらゆる種類の腐朽菌による腐朽を確実に防止することができるノンケミカル滅菌機構を実現することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、床下空間内に巧みに紫外線を充満照射せしめて、白色腐朽菌、褐色腐朽菌、および軟腐朽菌の胞子を死滅させることができる床下における紫外線による木材腐朽菌の滅菌機構を実現することを目的とする。
さらに、本発明の他の目的は、光反射性の反射シートを使用する場合には床下の防湿、耐シロアリ対策としても実効性のある画期的な床下における紫外線による木材腐朽菌の滅菌機構を実現することを目的とする。
しかして、上記課題を達成するために本発明者が採用した手段を、添附図面を参照して説明すると、次のとおりである。
まず、本発明者が上記課題を解決するために採用した手段は、建造物の床下空間には同空間を囲う空間構成面を成す布基礎Fの側面には、具体的に後述する反射材を配設しておき、この床下の所要箇所に設置した紫外線放射光源1から紫外線を放射し、前記反射材に不規則に反射させて当該空間内の全域に紫外線を照射せしめることにより、木材腐朽菌の胞子を滅菌するように構成した点に特徴がある。なお、本発明で床下に紫外線放射光源1を設置する形式としては、低圧水銀ランプや紫外線放射LEDを多数集合させて構成した紫外線灯を紫外線放射光源にして床束Pに配設したり、多数の紫外線LEDを数珠繋ぎにリンクさせたライン紫外線LEDを紫外線放射光源として床下空間内に架設あるいは這わせたりすることによって、設置することができる。
また、本発明は、より具体的にその構成を特定するならば、建造物の床下における少なくとも布基礎の側面Fには、鏡面加工が施された鏡板の表面に高輝度反射性を呈する多数の反射ビーズ21・21・…を埋込んで成る乱反射性能の良好な反射鏡板2を反射材として配設しておき、この反射鏡板2に紫外線放射光源1から放射される紫外線を乱反射せしめて、当該床下空間の全域に紫外線を照射することにより木材腐朽菌の胞子を死滅させるように構成した点に特徴がある。
また、本発明について、その別なる構成を特定するならば、建造物の床下における少なくとも布基礎Fの側面には、光反射性の金属箔31の表裏面を透明性の合成樹脂32・32でラミネートして成る反射シート3が張り巡らされており、この反射シート3にて紫外線放射光源1から紫外線を不規則に反射させて、当該床下空間の全域に紫外線を照射することにより木材腐朽菌の胞子を滅菌するように構成した点に特徴がある。
また、本発明の更に別なる構成を特定するならば、建造物床下の土間表面G及び布基礎Fの側面には、光反射性の金属箔31の表裏面を透明性の合成樹脂32・32でラミネートして成る反射シート3が張設されており、この反射シート3に床下空間に設置した紫外線放射光源1から放射された紫外線を不規則に反射させることにより、当該床下空間全域に紫外線を照射して木材腐朽菌の胞子を滅菌するように構成した点に特徴がある。
また更に、本発明の別なる構成を特定するならば、建造物床下の土間表面Gに、光ファイバー41を経糸及び/又は緯糸として製織して成る光ファイバー織地であって、この光ファイバー織地の光ファイバーの浮き糸部分の表面はクラッド層41aが部分的に削去されてコア部42が露出せる光拡散性ファイバーシート4を敷設し、かつ、この光拡散性ファイバーシート4の少なくとも一側辺における光ファイバーの経糸及び/又は緯糸の端部は束ねられて紫外線を入光するリード部43を形成して、このリード部43には紫外線放射LED5を接続することにより、この紫外線放射LED5から紫外線を放射させることにより床下空間の全域に紫外線を照射して木材腐朽菌の胞子を滅菌するように構成した点に特徴がある。なお、要すれば、前記光拡散性ファイバーシート4の下側の土間表面Gには、光反射性の金属箔31の表裏面を透明性の合成樹脂32・32でラミネートして成る反射シート3を敷設しておくことも、さらには布基礎Fの側面に反射鏡板3を配設しておく一方、当該床下に設置した紫外線放射光源1から紫外線を放射して紫外線放射を強化することも、木材腐朽菌の胞子を滅菌するうえに一層効果的である。
そして、更に説明を補足するならば、本発明においては、床下空間に放射される紫外線の波長が280〜370nm前後の近紫外線を選択して、健康的な床下環境を形成することができ、さらにまた、床下空間内で紫外線放射光源1を時限的に(例えば、1日3時間だけ)点灯するように構成することも節電上有効である。
本発明の「床下における紫外線による木材腐朽菌の滅菌方法」は、建造物の床下空間内に巧みに紫外線を充満照射することによって、白色腐朽菌、褐色腐朽菌、軟腐朽菌などといった全ての木材腐朽菌類の胞子を死滅させるので、従来のように有害な薬剤を全く用いなくて済み、環境汚染はもとよりのこと、化学物質に過敏な人にもシックハウス症候群のごとき健康障害を誘発する惧れもない。
また、本発明方法において反射材として、光反射性の金属箔の表裏面を透明の合成樹脂でラミネートして成る反射シートを採用し、これを建造物床下の土間表面および布基礎の側面に張設して用いる場合には、床下地中からのシロアリの侵入も阻止することができるうえに、土間下と床下空間とも気密状態に遮蔽できてからの湿気も遮断できるので、土中へ菌糸束を伸ばして土中の水分を吸い上げて繁殖するナミダタケによる木材腐朽の防止、更にはシロアリ防除効果や防湿効果をも発揮して、これが木材の腐朽防止を更に確実なものにできる。
さらに、本発明方法において、床下の土間表面を光ファイバーを経糸及び/又は緯糸として製織して成る光ファイバー織地であって、前記光ファイバーの表面のクラッド層が部分的に削去されてコア部が露出した光拡散性ファイバーを使用して床下の土間表面を被覆する態様を採る場合は、紫外線放射LEDを使用して紫外線を床下空間の広い範囲に放射できるので、紫外線放射光源による使用電力を大幅に節約できる。
以下、本発明を適用して構成される「床下における紫外線による木材腐朽菌の滅菌機構」(以下、「胞子滅菌機構」と略称する)の具体的仕組みを添附図面に基づいて、更に詳しく説明するものとする。
図1は、以下に述べる本発明の実施例における床下の基本構造を示した斜視説明図であり、従来一般の建造物(木造住宅)における床下の一般的構造と変わりがない。この床下の面積は、38.88m2 (7.2m×5.4m)、床の高さは45cmであり、床下の内部空間容積は、束石、床束などの体積を除いて約16m3前後である。なお、図においては、内部構造を見易くするためフロアー部分の図示は省略してある。図1において、符号Fは当該建造物の壁下に沿って連続的に構築されたコンクリートの布基礎であって、その上には柱や間柱、筋交いを支える木製の土台Sが横設されている。符号Gは布基礎に囲われた土間であり、その所要箇所には束石Pfが配設されている。この束石Pfの上には、床束Pが立設されている。これら束石Pfと床束Pは、床下の土間G上に3ヶ所配設されている(図中は、その中の1ヶ所のみを表わす)。なお、本明細書において「床下空間を囲う空間構成面」とは、土間Gの表面、この土間Gの測辺に沿って立ち上がる布基礎Fと土台Sの内側面、および土間Gに対面するフロアー(図示せず)の裏側面をいう。
図2は本発明の実施例1に係る胞子滅菌機構の床下構造説明図であり、布基礎Fの内側の側面には反射鏡板2が配設されている。図3は、布基礎Fの側面に配設される反射鏡板2の部分拡大斜視説明図であり、鏡板の表面は鏡面加工が施されて高輝度反射性を有する多数の反射ビーズ21・21・…が埋め込まれてあり、後述の紫外線放射光源が放射する紫外線を不規則に乱反射する。
他方、図2中、符号1で指示されるものは紫外線放射光源であって、束石Pf上に立設された各床束Pの周囲には、四方に向けて4ヶずつ配設してある。ここに使用されている紫外線放射光源1は、紫外線出力が3.6Wの低圧水銀ランプ(岩崎電器株式会社製:GL15)であり、波長が250〜260nmの紫外線を放射する。しかして、この放射光源1から放射される紫外線は、布基礎Fに配設した反射鏡板2に当たって反射する。その際、反射鏡板2の反射ビーズ21・21・…により不規則方向に乱反射されて当該床下の空間全域を遍く照射し、当該床下空間に侵入した木材腐朽菌の染色体(DNA)を破壊して胞子を死滅せしめる。
図4は、本発明の実施例2に係る胞子滅菌機構の床下構造説明図であり、当該床下における布基礎Fの内側の側面および土間Gの表面には、光反射性の金属箔31(実施例2ではアルミ箔)の表裏面を透明なポリプロピレン樹脂32・32でラミネートして製した反射シート3が張り巡らされている。布基礎Fの側面と反射シート3とは接着剤によって接着されており、反射シート3の表面には布基礎面および土間Gの表面に沿って起伏が生じている(図5参照)。
他方、束石Pf上に立設された床束Pの周囲には、4ヶの紫外線放射光源1が四方に向けて配設されている。ここに使用されている放射光源1は、実施例1に使用している低圧水銀ランプと同一である。しかして、この放射光源1から紫外線が放射されると、布基礎Fの側面および土間表面Gに張り巡らされた反射シート3の起伏する表面に当たることにより不規則に反射して、紫外線が当該床下の空間全域を遍く照射することになり、当該床下空間に存在する木材腐朽菌の胞子を死滅せしめる。
図6は、本発明の実施例3に係る胞子滅菌機構の床下構造説明図であり、当該床下における布基礎Fの内側の側面および土間Gの表面には、上記実施例2に使用した反射シートと同じ構成の反射シート3の上に、光ファイバー41を経糸として製織して成る光ファイバー織地が張り巡らされている。この光ファイバー織地の光ファイバー41の浮き糸部分の表面は、クラッド層41aが部分的に削去されてコア部42が露出した光拡散性ファイバーシート4を構成している(図7および図8を参照)。ちなみに、ここに使用されている光ファイバー41は、コア部42(φ0.98)がポリメチルメタクリレート樹脂をフッ素系樹脂をクラッド層41aとして被覆して成る(ファイバー径:1mm)の三菱レイヨン製のプラスチック光ファイバー(スーパーエスカ SK-40)である。
そして、この光拡散性ファイバーシート4の少なくとも一側辺における光ファイバー41(経糸)の端部は束ねられて紫外線を入光するリード部43を形成し、このリード部43には紫外線放射LED5が接続されている(図9を参照)。紫外線放射LED5としては、日亜化学工業株式会社製のNCSU034A(NICHIAi-LED:出力330mW)を用いており、370nm前後の波長領域の紫外線を発生する。
しかして、上記実施例3の胞子滅菌機構における光ファイバー41のリード部43に接続された紫外線放射LED5・5・…を入力ONにすると、当該LEDは紫外線を発生して、床下の土間Gに張り巡らされた光ファイバーシート4の経糸を構成する光ファイバー4のクラッド層41aが削去されて露出しているコア部42から370nm前後の紫外線が緻密に放射して、当該床下の空間全域を遍く照射することになり、当該床下空間に存在する木材腐朽菌の胞子を死滅せしめる。
図10は、本発明の実施例4に係る胞子滅菌機構の床下構造説明図であり、当該床下における布基礎Fの内側の側面および土間Gの表面には、上記実施例2に使用した反射シートと同じ構成の反射シート3上に、実施例3と同じ、光ファイバー41を経糸として製織して成る光拡散性ファイバーシート4が張り巡らされている一方、束石Pf上に立設された各床束Pの周囲には、紫外線放射光源1が四方に向けて4ヶずつ配設してある。ここに使用する紫外線放射光源1はも前述の実施例1に使用されている低圧水銀ランプと同じであり、前記光拡散性ファイバーシート4における光ファイバー41のクラッド層41aが削去されて露出したコア部42から拡散照射される紫外線を更に強化補充した構成態様である。かくして、紫外線放射光源1および光拡散性ファイバーシート4のコア部42から照射される紫外線は、当該建造物床下の空間全域を遍く照射して、当該床下空間に存在する木材腐朽菌の胞子を死滅せしめる。
本明細書に実施例を挙げて説明する本発明の実施の具体的形態は以上のとおりであるが、本発明は前述の実施例に限定されるものでは決してなく、“特許請求の範囲”の記載内において種々の変更が可能であることは云うまでもない。例えば、次に列挙するような設計変更は、本発明の技術的範囲に属することは明らかである。
1.前述の実施例1・2および4においては、紫外線照射光源1として、低圧水銀ランプを使用する例を挙げたけれども、低圧水銀ランプに代えて、多数の紫外線発光LEDを集合させて構成した紫外線LED灯を採用すること。
2.前述の実施例1・2および4における低圧水銀ランプに代えて、多数の紫外線LEDを数珠繋ぎにリンクさせたライン紫外線LEDを紫外線放射光源として床下空間内に架設あるいは這わせたりすること。
3.前述の実施例2における反射シート3の中心層の金属箔31にはアルミ箔を用いられているが、錫箔、銀箔、ニッケル箔など種々の光反射性の高い金属を採用すること。
4.前述の実施例1においては、高輝度反射性を有する多数の反射ビーズ21・21・…を埋め込んで作製した反射鏡板2を用いた例を挙げているが、これに代えて、従来周知のダイヤガラス表面の鏡を採用すること。
5.前述の実施例4においては、布基礎Fの側面には反射シート3を張設した例を示したけれども、実施例4における布基礎Fの反射シート3に代えて、図3の反射鏡板2を付設すること。
さらに、念のために附言しておくと、前述の実施例1〜4においては、技術要素として、紫外線放射光源1、反射鏡板2、反射シート3、光拡散性ファイバーシート4、ならびに紫外線放射LED5を具体的に特定して組み合わせて構成した例を挙げているが、これらの各技術要素の組み合わせは、適用される建造物床下の湿度、四季の気温変化、当該建造物の所在地域の氣候など、様々な諸条件を考慮して適宜に選択すべきものであって、必ずしも前述の実施例1〜4に掲げる態様に限定されるものではなく、具体的諸条件に応じて適宜組み合わせを変更できることは云うまでもない。
以上説明したとおり、本発明は、環境汚染や人の健康に悪影響を及ぼす化学物質を全く使用することなく、建造物の床下に配設された木材構造部分をノンケミカルで木材腐朽菌から有効に防護することができにうえに、光反射性の反射シートを採用することによって当該建造物の床下における防湿対策としても、また耐シロアリ対策しても実効性が高い。
したがって、本発明は、建造物(特に、木造家屋)における木材構造部分の耐用年数の向上に非常に役立つことはあきらかであり、建築産業の分野における利用可能性が高いことは明らかである。
本発明の適用対象となる従来一般の建造物(木造住宅)における床下の基本的構造を示した斜視説明図である。 本発明の実施例1に係る胞子滅菌機構の床下構造説明図である。 実施例1における反射鏡板の部分拡大斜視説明図である。 本発明の実施例2に係る胞子滅菌機構の床下構造説明図である。 実施例2における反射シートの一部断面斜視説明図である。 本発明の実施例3に係る胞子滅菌機構の床下構造説明図である。 実施例3における光拡散性ファイバーシートの部分拡大平面図である 実施例3の光拡散性ファイバーシートにおける浮き糸および沈み糸の状態を表わす部分断面拡大説明図である。 実施例3における光拡散性ファイバーシートと紫外線放射LEDとの接続関係を示した説明図である。 本発明の実施例4に係る胞子滅菌機構の床下構造説明図である。 本発明の変形実施例を表わす胞子滅菌機構の床下構造説明図である。
符号の説明
1 紫外線放射光源
2 反射鏡板
21 反射ビーズ
3 反射シート
31 光反射性の金属箔
32 透明性の合成樹脂ラミネート層
4 光拡散性ファイバーシート
41 光ファイバー
41a クラッド層
42 コア層
43 リード部
5 紫外線放射LED
F 布基礎
G 土間
P 床束
Pf 束石
S 木製の土台

Claims (11)

  1. 建造物の床下における少なくとも布基礎の側面には、高輝度反射性を呈する多数の反射ビーズが埋め込まれた乱反射性能の良好な反射鏡板が反射材として配設されており、床下の所要箇所に設置した紫外線放射光源から放射される紫外線を前記反射鏡板に乱反射させて、当該床下空間内全域に紫外線を照射せしめることにより、木材腐朽菌の胞子を死滅させることを特徴とする床下における紫外線による木材腐朽菌の滅菌機構。
  2. 建造物の床下における少なくとも布基礎の側面には、光反射性の金属箔の表裏面を透明性の合成樹脂でラミネートして成る反射シートが反射材として張設されており、床下の所要箇所に設置した紫外線放射光源から放射される紫外線を前記反射シートにて不規則に反射させて、当該床下空間内全域に紫外線を照射せしめることにより、木材腐朽菌の胞子を死滅させることを特徴とする床下における紫外線による木材腐朽菌の滅菌機構。
  3. 建造物床下の土間表面及び布基礎の側面には、光反射性の金属箔の表裏面を透明性の合成樹脂でラミネートして成る反射シートが反射材として張設されており、床下の所要箇所に設置された紫外線放射光源から放射される紫外線を前記反射シートにより不規則に反射させて、床下空間内全域に紫外線を照射せしめることにより、木材腐朽菌の胞子を死滅させることを特徴とする床下における紫外線による木材腐朽菌の滅菌機構。
  4. 建造物床下の土間表面に、光ファイバーを経糸及び/又は緯糸として製織して成る光ファイバー織地であって、この光ファイバー織地の光ファイバーの浮き糸部分の表面はクラッド層が部分的に削去されてコア部が露出せる光拡散性ファイバーシートが敷設されており、かつ、この光拡散性ファイバーシートの少なくとも一側辺における光ファイバーの経糸及び/又は緯糸の端部は束ねられて紫外線を入光するリード部を形成されていると共に、このリード部には紫外線放射LEDが接続されていて、この紫外線放射LEDと前記紫外線放射光源とから紫外線を放射させることにより、床下空間の全域に紫外線を照射することを特徴とする床下における紫外線による木材腐朽菌の滅菌機構。
  5. 建造物床下の光拡散性ファイバーシートの下側には、少なくとも土間表面に光反射性の金属箔の表裏面が透明性の合成樹脂でラミネートされて成る反射シートを反射材として張設したことを特徴とする請求項記載の、床下における紫外線による木材腐朽菌の滅菌機構。
  6. 建造物床下の布基礎の側面にも、光反射性の金属箔の表裏面が透明性の合成樹脂でラミネートされて成る反射シートを反射材として張設したことを特徴とする請求項又は記載の、床下における紫外線による木材腐朽菌の滅菌機構。
  7. 建造物床下における少なくとも布基礎の側面には、反射性能の良好な反射鏡板が反射材として配設され、さらに当該床下には紫外線放射光源が配設されていることを特徴とする請求項又は記載の、床下における紫外線による木材腐朽菌の滅菌機構。
  8. 床下空間に放射される紫外線の波長が280〜370nm前後の近紫外線であることを特徴とする請求項1〜の何れか一つに記載の、床下における紫外線による木材腐朽菌の滅菌機構。
  9. 床下空間内で紫外線放射光源を時限的に点灯させて紫外線を節電放射することを特徴とする請求項1〜の何れか一つに記載の、床下における紫外線による木材腐朽菌の滅菌機構。
  10. 紫外線放射LEDを多数集合させて構成した紫外線灯を紫外線放射光源として採用する請求項1〜の何れか一つに記載の、床下における紫外線による木材腐朽菌の滅菌機構。
  11. 多数の紫外線LEDを数珠繋ぎにリンクさせて成るライン紫外線LEDを紫外線放射光源として床下空間内に架設、あるいは這わせたりすることを特徴とする請求項1〜の何れか一つに記載の、床下における紫外線による木材腐朽菌の滅菌機構。
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