JP5283160B2 - 芯出し装置及びセンタ穴加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、軸径方向に分割した型等で鋳造や鍛造等で製造された軸の加工基準となる芯出し用のセンタ穴を加工するための芯出し装置及びセンタ穴加工装置に関する。
従来、例えば自動車エンジン用のクランクシャフトは、鋳造や鍛造等にて一体成型したものをまず軸部を用いて芯出しして、センタ穴加工を行い、センタ穴を加工基準としてその他の加工を行っている。かかるクランクシャフトは鋳造や鍛造等により製造する場合は、径方向に二分割した型で鋳造や鍛造を行うので、軸径方向で噛み違いを生じたり、幅狭又は幅広となるなど、軸部分で必ずしも真円とはならない。一方、センタ穴の精度が悪いと、余肉や偏肉が生じるので、バランス加工が複雑になったり、加工代を大きくしたりする必要がある。
そこで、特許文献1においては、質量芯出し機を用いて、ワークを計測して、芯出し位置を決定し、この計測データに基づきワークの位置決めをしてから芯出し加工を行っている。しかし、かかる計測は時間がかかり、計測と加工を一体にした場合は機構が複雑になり、また、分離した場合には設備が大きくなるという問題があった。
一方、特許文献2においては、ワークを狭持する一対のクランプアームと、それらのクランプアームをその狭持方向に対して傾斜した滑接面に沿って滑接させるためのガイドブロックと、各クランプアームに設けた係合部に、両端部において滑動自在に係合した回動リンクと、その回動リンクの中央部において枢支連結した作動装置を有した調芯狭持装置が開示されている。
このものは、作動装置を作動させると、回動リンクがその両端部における係合部を介して、各クランプアームをガイドブロックの滑接面に沿って滑動し、それにより各クランプアームが調芯を行いつつ、ワークを狭持するので、ワークが多少位置ずれしていても、そのままの状態で確実にワークを狭持することができ、調芯をおこないつつワークを確実に把持することができる。
特開2000−121479号公報 特公昭52−17280号公報
しかし、特許文献2のものは、所定位置より若干ずれておかれたワークをそのままの位置で把持することができるが、ワーク中心を自動的に調芯するものではない。また、上下方向の調芯は考慮されていない。従って、真円であっても、このままでは芯出し加工用の芯出しは行えない。まして、クランク軸のような噛み違い等がある場合は、この調芯狭持装置のみでの芯出しは不可能である。本発明の課題はかかる問題点に鑑みて、鋳造や鍛造で製造されるクランクシャフトのような噛み違いや幅狭、幅広等を有する軸部のクランプにおいて、構造が簡単で、確実で、迅速で、精度の高い自動調心が行え、加工基準となる芯出し穴加工を可能にする芯出し装置及びセンタ穴加工装置を提供することである。
本発明においては、把持部と、前係合部と、後係合部と、が正面視で直線上となるようにそれぞれ順に備え、ワークを前記把持部で狭持するようにされた一対のクランプアームと、前記後係合部が加工用軸芯対称になるようにそれぞれに係合し、かつ前記後係合部を加工用軸芯に対して進退させる一対の駆動部と、一方の前記クランプアームの前係合部と、他方の前記クランプアームの前係合部と、が前記加工用軸芯対称となるように、前記一方のクランプアームの前係合部と、前記他方のクランプアームの前係合部と、に係合し、かつ前記加工用軸芯回りに揺動可能にされた揺動リンクと、を有する芯出し装置を提供することにより前述した課題を解決した。
即ち、クランプアームは前後係合部により、間接的に移動されるので、把持部がワークに容易に追従する。さらに、クランプアームの後係合部は加工用軸芯に対して揺動可能に進退するようにされているので、クランプアームは加工用軸芯を通る線上(正面視で直線上)を後係合部を中心に揺動可能にされている。また、クランプアームの前係合部は互いに揺動リンクによりその動きを加工用軸芯対称に規制されているので、一対のクランプアームは加工用軸芯を中心にして、互いに対称となるような動きとなる。
従って、例えば、ワークが真円の場合は、両クランプアームは互いに真っ直ぐに加工用軸芯に向かって進み、ワークに接触する。このとき、一対のクランプアームの把持部、前後係合部、ワークは一直線上に並びワーク中心が加工用軸芯と一致するように働く。一方、ワークが噛み違っている場合は、ワーク断面は半円が互いにそれぞれ上方、下方にずれた断面となる。この場合は、一方のクランプアームが上方にずれた側のワークに倣って上方にずれていくと、他方のクランプアームは揺動リンクに規制され、下方にずれていくが、同時に、ワークの他方は下方に位置するので、丁度下方側でワークを把持することになる。さらに、揺動リンクにより、加工用軸芯対称にされるので、単にワークを把持するだけでなく、ワークの噛み違いの中心の位置を加工用軸芯に一致させるように働くのである。従来のものでは、揺動リンクがないので、両方の把持部で、単にワークを把持するだけで、強制的にワーク位置をずらすことはできない。
このように、本発明によれば、従来のように単にワークを把持するだけではなく、ワークを強制的に加工用軸芯に合わせることが可能になる。なお、ワークは噛み違いの半円がそれぞれのワーククランプと対峙するように配置するのが好ましい。また、ワークは、ほぼ同芯になるような簡単な載置装置に載置したり、搬入装置の把持部で半自由状態(クランプアームによりワークが移動できる程度)で保持すればよい。
前係合部の係合にあたって、揺動リンク側を長穴にしたり、カム機構等では全体が大きく、また、複雑になるので、請求項2に記載の発明においては、前記前係合部は正面視で前記把持部と前記後係合部を結ぶ直線に沿った長穴であり、前記長穴に回転及び直線方向に移動可能に嵌挿されたピンで前記前係合部と前記揺動リンクとが係合されているようにした。また、後係合部は強度を確保し、組み付けを容易にしたいので、請求項3に記載の発明においては、前記後係合部は丸穴であり、前記丸穴に回転可能に嵌挿された丸ピンで前記後係合部と前記駆動部とが係合されているようにした。
さらに、請求項4に記載の発明においては、前記揺動リンクは前記加工用軸芯を中心とし、ワーク搬入側が開口するC字形状であり、前記加工用軸芯を中心とした弧状に配置された一又は複数の軸受で揺動可能に支持するようにした。これにより、ワークをC字形状の開口部で出し入れできるので、軸端の干渉を無くせる。また、弧状軸受とすることにより、揺動リンクに発生する荷重を確実に支えることができる。
かかる芯出し装置は、そのままセンタ加工が可能であり、請求項5に記載の発明においては、前記芯出し装置を有し、前記加工用軸芯と回転軸が一致し、かつ、前記加工用軸芯の軸方向に進退可能にされたセンタ穴加工用刃具を備えたセンタ穴加工装置を提供する。これにより、芯出し及びセンタ穴加工を同一の機械で行うことができる。
さらに、芯出し装置により、ワークを確実にクランプ(把持)できるので、芯出し装置全体を移動させて、刃具側の回転軸芯になるよう移動させて加工することもできる。そこで、請求項6に記載の発明においては、前記加工用軸芯と、前記センタ穴加工用刃具の前記回転軸と、が相対的に軸直角方向に移動可能にされ、互いの軸芯の一致又は離間を選択可能にされているセンタ穴加工装置とした。これにより、センタ穴加工装置の配置や構成の自由度が向上する。
本発明の芯出し装置によれば、クランプアームによりワークを確実に把持し、揺動リンクによりワークの噛み違いの中心の位置を加工用軸芯に一致させることができるので、クランクシャフトのような噛み違い軸部の加工中心の精度の高い自動調心を確実、迅速で簡単な構造、操作で行うことができるものとなり、容易に加工基準となる芯出し穴加工を可能にできるものとなった。
また、請求項2に記載の発明においては、前係合部を長穴とし、ピンを介して前係合部と揺動リンクとを係合させる。また、請求項3に記載の発明においては、後係合部を丸穴とし、丸ピンで駆動部と係合させるので、構造も簡単で、自動調心精度の高い芯出しが可能となった。
さらに、請求項4に記載の発明においては、揺動リンクはC字形状とし、軸端の干渉を無くしたので、種々の軸長さのものに対応でき、クランプ操作も容易なものとなった。また、揺動リンクは弧状軸受により荷重を確実に支えるようにしたので、揺動リンクの剛性が高く、芯出し精度も向上する。また、芯出し装置をコンパクトにまとめられ他の機器との干渉が少なくなり、関連機器の配置が容易になる。また、芯出し装置のみを一体化として、芯出しをしたワークと一体に移動することも可能となった。
また、請求項5に記載の発明のセンタ穴加工装置においては、加工用軸芯と同芯に進退可能にされたセンタ穴加工用刃具を備えることにより、容易に芯出しとセンタ穴加工を行え、芯出し時間が短時間であり、加えて、ワークの移動、センタ穴加工も容易で短時間となった。
さらにまた、請求項6に記載の発明においては、芯出し装置全体を軸直角方向に相対移動させて、センタ穴加工用刃具との軸芯の一致又は離間を行えるようにしたので、刃具との干渉を気にせず、ワークの搬入や搬出が容易なものとなった。また、センタ穴加工装置の配置や構成の自由度が向上するので、レイアウトも容易になった。
本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態を示す芯出し装置の正面図及び図2のB−B線部分断面図、図2は図1のA−A線部分断面図である。図に示すように、本発明芯出し装置1は、ワーク2をクランプ(把持固定)する一対のクランプアーム4をワーク軸2cに向かって進退することにより行う。クランプアーム4はワーク2に当接する把持部5、前係合部6、後係合部7が設けられ、これらは正面視で直線上(図では符号L上)に並んでいる。把持部5の先端は二股に分かれV又はU字状等にされ、弧状断面ワーク2を側面から2箇所で接触把持できるようにされている。前係合部6は正面視で把持部5と後係合部7を結ぶ直線(図では符号L上)と平行な長穴にされている。後係合部7はピン穴とされており、後係合ピン8が嵌合されている。クランプアーム4は後係合ピン8の中心8c回りに揺動可能にされている。
サドル10上に左右一対の駆動部9及び略記号で示す駆動シリンダ12が載置されている。一対の後係合ピン8は一対の駆動部9にそれぞれ取り付けられ、一対の駆動部9は設計上の加工用軸芯11を中心に軸対称に後係合ピン8が進退移動できるようにされている。駆動部9はシリンダ12のロッド12aに接続され、ロッドの出入りにより進退する。ロッド12aは油圧により同調制御される。
加工用軸芯11を中心にして複数の軸受からなる弧状軸受13、14がサドル10上に設けられている。弧状軸受に回転可能に正面視C字形状の揺動リンク15が、開口部16を上にして取り付けられ、揺動リンク15は加工用軸芯11を中心に揺動する。揺動リンク15の開口部16を上向きにして、揺動リンクの加工用軸芯11を中心とした対称位置にピン17,17が加工用軸芯11と平行に固定されており、前係合ピン17,17はクランプアーム4の前係合部6である長穴と係合するようにされている。
かかる構成によれば、クランプアーム4は、後係合部7が加工用軸芯11に進退する駆動部9の後係合ピン8を中心(8c)に揺動可能にされているので、把持部5側は自由に揺動できる。一方、前係合部は揺動リンク15のピン17,17が嵌合しているので、前後方向には自由であるが、上下方向ではピン17の嵌合部で上下方向に互いにその動きを制限される。更に前後方向には駆動ピン8で同調されている。その結果、クランプアーム4は加工用軸芯11を中心に軸対称となる。これにより、ワーク2の軸芯2cを加工用軸芯11に位置決めできる。
なお、揺動リンク15の過回転は、異常負荷やクランプアームの損傷につながるので、軸受14の上辺にストッパ20を設ける。また、スペースを節約するため、クランプアームは上方からみてL字形とし、把持部、前係合部、後係合部は直線上ではないが、正面視では直線になるように配置されている。また、駆動部9の進退は油圧の他空気圧、モータ等でもよい。また、進退の同調精度は、油圧の場合では絞り制御程度でよい。また、芯出し装置は1箇所でもよいが、ワーク軸の芯出しは両側で行うのが好ましく、前後2箇所に配置するのがよい。
次に本芯出し装置の動作について説明する。説明の簡単の為、後退時は左右アームクランプは水平状態にあるものとする。図示しないワークローダあるいは手作業にて、ワーク2軸芯2cと思われる位置が加工用軸芯11の近傍となるよう載置し、シリンダ12を作動させ駆動部9を加工用軸芯に向かって移動させる。まず、ワーク2に噛み違いのない真円の場合は、図1に示すように、把持部5、前係合部6、後係合部7は直線であり、互いにそのまま進み、把持部5が軸2に当接する。ワーク軸芯2cが加工用軸芯11と同一なので、そのまま進みワーク2を把持する。
次に、真円であるが、ワーク軸2cが加工用軸芯11とずれていた場合について説明する。図3はワーク軸2cが加工用軸芯11より下側にずれたまま把持された場合のクランプ完了時の作動状態を示す説明図である。図3に示すように、把持部は左右の当接部でほぼワーク軸の中心2cに向かって左右のクランプアーム4,4が下向きに当接してワーク2を把持することになる。しかし、図3の状態では、揺動リンク15の前係合ピン17とクランプアーム4の前係合長穴6とが一致しない。
しかしながら、本発明の実施の形態においては、ワーク2把持時に、、揺動リンク15の前係合ピン17とクランプアーム4の前係合長穴6とが一致するように、クランプアーム4,4は揺動リンク15により規制され、ワークをもち上げるように動き、前述した図1の位置でワーク2がクランプアーム4,4により、両側から把持され、かつ、ワーク軸2Cと加工用軸芯11とが一致することとなる。一方、ワーク軸2Cが加工用軸芯11より上側にずれていた場合は、ワーク2把持時に、クランプアームは4,4は揺動リンク15により規制され、ワークを下げるように動き、芯出しを行う。
次に、鍛造や鋳造製のクランク軸等の噛み違い軸の場合について、ワーク2は噛み違い位置2kを垂直にして右側2R(中心2cR)が上側、左側2L(中心2cL)が下側になるように配置された場合について説明する。なお、噛み違いの大きさは図では説明の為に誇張して記載している。図4はワーク軸2cと加工用軸芯11が一致した状態で把持された場合のクランプ完了時の作動状態を示す説明図である。図4に示すように、後退端で、把持部5、前係合部6、後係合部7は直線であり、互いにそのまま進み、それぞれワーク2軸に当接する。ワーク軸芯2cが加工用軸芯11と同一であるので、把持部5,5は左右の当接部でほぼ左右軸の中心2cR、2cLに向かって左側が下向きに、右側が上向きに当接する。揺動リンクにより規制されているので、互いに加工用軸芯11対称となるように、揺動リンク15が左回転し、そのまま把持される。
一方、ワーク軸芯2cが加工用軸芯11より下側にあるときは、揺動リンク15がなければ、図5に示すように、クランプアーム4,4は、それぞれ把持部5,5でワーク2軸に当接する。ワーク軸芯2cが加工用軸芯11より下側であるので、左側クランプアームは中心2cLに向かって下向きに、右側クランプアームは中心2cRに向かってやや上向きに当接する。従って、左右のクランプアーム4,4は加工用軸芯11に対して対称とならず、揺動リンク15の前係合ピン17とクランプアーム4の前係合長穴6とが一致しない。
しかしながら、本発明の実施の形態においては、前述したと同様に、ワーク2把持時に、揺動リンク15の前係合ピン17とクランプアーム4の前係合長穴6とが一致するように、ワークをもち上げるように動き(矢印)、前述した図4に示すように、ワーク2がクランプアーム4,4により、両側から把持され、かつ、ワーク軸2Cと加工用軸芯11とが一致する。
同様に、ワーク軸芯2cが加工用軸芯11より上側にあるときは、揺動リンク15がなければ、図6に示すように、クランプアーム4,4は、それぞれ把持部5,5でワーク2軸に当接する。ワーク軸芯2cが加工用軸芯11より上側であるので、左側クランプアームは中心2cLに向かってやや下向きに、右側クランプアームは中心2cRに向かって上向きに当接する。従って、左右のクランプアーム4,4は加工用軸芯11に対して対称とならず、揺動リンク15の前係合ピン17とクランプアーム4の前係合長穴6とが一致しない。
本発明の実施の形態においては、前述したと同様に、ワーク2把持時に、揺動リンク15の前係合ピン17とクランプアーム4の前係合長穴6とが一致するように、ワークを下げるように動き(矢印)、前述した図4の位置でワーク2がクランプアーム4,4により、両側から把持され、かつ、ワーク軸2cと加工用軸芯11とが一致する。このように、本発明の実施の形態においては、揺動リンクにより、自動調心が働き、ワーク軸芯2cを加工用軸芯11に一致させることができるのである。
次に、本発明の芯出し装置1を用いたセンタ穴加工装置について説明する。図7は本発明の実施の形態を示すセンタ穴加工装置の平面図(模式図)である。図7に示すように、センタ穴加工装置100は搬入部101、加工部102,搬出部103が順次配置されている。搬入部及び加工部間にはレール104が敷かれており、芯出しユニット111が搬入部及び加工部に移動可能にされている。芯出しユニット111は前述した芯出し装置1を前後(図で見て上下)に対向して配置し、センタ穴加工すべきワーク2をクランプするとともに、芯出し装置1の加工用軸芯11がワーク2の軸芯2cとなるように自動芯出しされ、芯出し装置は加工用軸芯11に対して軸直角方向に移動される。
加工部102は芯出し装置1にクランプ(把持)されたワーク2の両端のセンタ穴3a,3bを加工するドリル等のセンタ穴加工用刃具105,105がチャック106,106に回転自在に取り付けられている。チャックはドリルヘッド107,107に回転自在に取り付けられ、図示しない電動機で駆動される。ドリルヘッド107,107は図でみて上下に対向して配置され、互いに回転軸である加工軸芯105cの軸方向に進退可能にされている。さらに、芯出しユニット111と共に芯出し装置1が加工部102に移動した時には、ドリル等のセンタ穴加工用刃具105,105の加工軸芯105cが芯出し装置1の加工用軸芯11に一致するように、位置決め固定される。これにより、芯出し装置1上のワーク2の軸端のセンタ穴3a,3bを加工できるようにされている。チャック106,106は図示しないATCやハンドリング装置により交換刃具108,108と交換可能とされ、下穴、さらもみ加工等複数の加工を行うようにされる。
搬出部103には仮置台109が設けられ、図示しないオートローダにより加工部102で加工されたワーク2を取り出し、仮置き台109に置き、さらに、外部へ搬出できるようにされている。詳細な機構等については一般的な工作機械と同様であるので説明を省略する。
かかる構成において、クランク軸のような、噛み違い軸を有する軸(ワーク)2を芯出しユニット111の芯出し装置1に載置し、芯出し装置1の加工用軸芯11にワーク2の軸芯2cを合わせクランプする。クランプされたワーク2と共に、芯出しユニット111(芯出し装置1)を加工用軸芯11の直角方向にレール104上を移動させ加工部102に固定する。加工部においては、刃具の加工軸芯105cと芯出し装置1との加工用軸芯11とが一致するようにされる。刃具105の加工軸芯105cと芯出し装置1の加工軸芯11とは、それぞれ決まった位置であるので、フィードバック位置決めやピンやストッパ等104,104の機械的な位置決め装置により容易に行うことができる。従って、加工部102でセンタ穴3a,3bを加工するに当たって、ワーク2軸の理想的なセンタ位置にセンタ穴加工が行える。
センタ穴加工を終了したワーク2は図示しないオートローダにより把持され、センタ穴加工装置100外に搬出される。芯出し装置1はクランプを解除し、搬入部101へ移動し次のワークが載荷される。これを繰り返し、クランクシャフトのような噛み違い軸のセンタ穴加工を精度よく行える。また、センタ穴加工以外の装置と組み合わせることも容易である。
なお、本実施の形態においては、芯出し装置を移動したが、芯出し装置を移動することなく、センタ穴加工装置をX−Y−Z方向に移動可能なインデックステーブルに搭載して、センタ穴加工するようにしてもよい。さらに、搭載されるスピンドルの角度も制御できるようにすれば、センタ穴加工以外の広範囲な角度からの加工を行える。また、クランクシャフトの例をあげたがクランクシャフト以外の噛み違いのある棒状加工物の芯出し及びセンタ穴加工に適用できることはいうまでもない。
本発明の実施の形態を示す芯出し装置の正面図及び図2のB−B線部分断面図である。 図1のA−A線部分断面図である。 ワーク軸が加工用軸芯より下側にずれたまま把持された場合のクランプ完了時の作動状態を示す説明図である。 噛み違いワーク軸と加工用軸芯が一致した状態で把持された場合のクランプ完了時の作動状態を示す説明図である。 噛み違いワーク軸が加工用軸芯より下側にずれたまま把持された場合のクランプ完了時の状態を示す説明図である。 噛み違いワーク軸が加工用軸芯より上側にずれたまま把持された場合のクランプ完了時の状態を示す説明図である。 本発明の実施の形態を示すセンタ穴加工装置の平面図(模式図)である。
符号の説明
1 芯出し装置
2 ワーク
4 クランプアーム
5 把持部
6 前係合部(長穴)
7 後係合部(丸穴)
8 丸ピン(後係合ピン)
9 駆動部
11 加工用軸芯
13、14 軸受
15 揺動リンク
16 開口
17 ピン(前係合ピン)
100 センタ穴加工装置
105 センタ穴加工用刃具
105c 回転軸
L 直線

Claims (6)

  1. 把持部と、前係合部と、後係合部と、が正面視で直線上となるようにそれぞれ順に備え、ワークを前記把持部で狭持するようにされた一対のクランプアームと、前記後係合部が加工用軸芯対称になるようにそれぞれに係合し、かつ前記後係合部を加工用軸芯に対して進退させる一対の駆動部と、一方の前記クランプアームの前係合部と、他方の前記クランプアームの前係合部と、が前記加工用軸芯対称となるように、前記一方のクランプアームの前係合部と、前記他方のクランプアームの前係合部と、に係合し、かつ前記加工用軸芯回りに揺動可能にされた揺動リンクと、を有することを特徴とする芯出し装置。
  2. 前記前係合部は正面視で前記把持部と前記後係合部を結ぶ直線に沿った長穴であり、前記長穴に回転及び直線方向に移動可能に嵌挿されたピンで前記前係合部と前記揺動リンクとが係合されていることを特徴とする請求項1記載の芯出し装置。
  3. 前記後係合部は丸穴であり、前記丸穴に回転可能に嵌挿された丸ピンで前記後係合部と前記駆動部とが係合されていることを特徴とする請求項1又は2記載の芯出し装置。
  4. 前記揺動リンクは前記加工用軸芯を中心とし、ワーク搬入側が開口するC字形状であり、前記加工用軸芯を中心とした弧状に配置された一又は複数の軸受で揺動可能に支持されていることを特徴とする請求項1又は2又は3記載の芯出し装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか記載の前記芯出し装置を有し、前記加工用軸芯と回転軸が一致し、かつ、前記加工用軸芯の軸方向に進退可能にされたセンタ穴加工用刃具を備えたことを特徴とするセンタ穴加工装置。
  6. 前記加工用軸芯と、前記センタ穴加工用刃具の前記回転軸と、が相対的に軸直角方向に移動可能にされ、互いの軸芯の一致又は離間を選択可能にされていることを特徴とする請求項5記載のセンタ穴加工装置。
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