JP5282935B2 - 光学情報記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、記録情報を光学的に再生する光学情報記録媒体と、光学情報記録媒体の情報再生方法とに係る。
レーザ光を用いて情報の再生を行う光学情報記録媒体の一例として光ディスクがある。光ディスクは大容量という特徴を持ち、画像や音楽あるいはコンピュータの情報を流通・保管するメディアとして広く利用されている。光ディスクは機能により、あらかじめ記録された情報を再生するだけの「再生専用型(ROM:Read Only Memory)」、一度だけ情報を書き込める「追記型(R:Recordable)」、何度でも書き換えられる「書換型(RW:ReWritable)」に分類できる。
このうちROMディスクは、複製が容易でかつ低コストという生産面での特徴があり、パッケージソフトや映像コンテンツなどの大量生産・大規模流通の媒体として適している。また、今以上に高画質な映像の流通媒体としてさらなる大容量化が求められている。
光ディスクの容量は、情報が記録されるピットの数に依存する。したがって、面積が同じ光ディスクにおいて、記録ピットが小さければ小さいほど、光ディスク全体としての記憶容量をより大きくすることができる。この記録ピットの大きさは基本的には情報の再生に用いられるレーザ光が集光される集光スポットのサイズに依存している。つまり、集光スポットサイズが小さいほどより高密度な情報を良好な再生品質で再生できる。
レーザ光を対物レンズによって集光させた集光スポットは、光の回折効果のため、その集光点においても一点には収束せず有限の大きさをもつ。これを一般に回折限界と呼ぶ。レーザ光の波長をλ、対物レンズの開口数をNA(Numerical Aperture)とすると、λ/(4NA)が再生できる最小ピット長の限界値となる。
例えば、λ=405nm、NA=0.85の光学系は、再生限界の最小ピット長が119nmとなり、これ以下の長さのピットを読み取ることはできない。最小ピット長をより小さくして光ディスクの容量を上げるためには、レーザ光の波長を短くするか、対物レンズのNAを大きくすればよい。しかし、光学部品の製造の点でレーザの短波長化や対物レンズの高NA化は難しい。
一方、回折限界を超えて再生分解能を向上させるための技術として媒体超解像技術が知られている。媒体超解像においては、温度あるいは光強度により光学特性が非線形に変化する超解像膜が用いられる。ここでは、例えば、特許文献1(特開平5−89511号公報)に記載されているような、ある温度で反射率が急峻に変化する超解像膜を用いた場合について、図1から図3を用いて説明する。ここでは超解像膜として相変化材料を用い、結晶状態(固相)と、融点以上で溶融した状態(液相)とにおける、反射率の差を利用している。
図1は超解像光ディスクの断面の概念図である。超解像光ディスク40は、透明基板41と、超解像膜42とを具備しており、透明基板41の上に超解像膜42が層状に形成されている。透明基板41には、記録ピットが予め形成されている。超解像膜42は、相変化材料で形成されている。
記録ピットの再生にあたっては、超解像光ディスクにおける集光スポット内に発生する温度分布を利用する。すなわち、まず、レーザ光の強度を調整することで、その集光スポット内に生じる高温領域の一部において、超解像膜42の相変化材料が融点を超える。その結果、超解像膜42の一部分が液相状態になる。
図2は超解像光ディスクの反射率の温度変化グラフである。このグラフにおいて、横軸は超解像膜42の温度を表し、縦軸は超解像膜42の反射率を表す。このように、融点を境として、液相状態の反射率が固相状態の反射率よりも高い超解像膜42を用いる。こうすることで、液相状態の領域が実効的な集光スポットとなり、等価的に小さな集光スポットが得られる。
図3は、超解像光ディスクの透明基板上に形成された記録ピット列の一部を拡大した模式図である。超解像度光ディスクの透明基板上には、スパイラル上のトラックに沿って、記録ピットが予め形成されている。記録ピットには長さが異なる複数の種類が混在するが、ここでは簡単のため、記録ピット53として短ピットのみが描かれている。
レーザ光は、対物レンズを通過すると、超解像膜42上の集光スポット50に照射される。照射されたレーザ光が吸収されることによって、集光スポット50近傍の超解像膜42で温度上昇が起こり、高温領域が生じる。高温領域の一部で、特に超解像膜42の融点を超えた溶融領域51では、超解像膜42が固相状態から液相状態に変化することで反射率が上昇する。
一方、集光スポット50のうち超解像膜42の非溶融領域52は、超解像膜42が固相状態のままで反射率がほとんど変化しない。したがって、反射率の高い溶融領域51のみが記録ピットを再生する開口として働くことになる。この結果、再生に寄与する開口の大きさを回折限界で決まる集光スポットサイズよりも小さくでき、再生限界以下の微小な記録ピット53の情報を読み取ることができる。この例のように、超解像膜の高温領域が反射率の上昇で開口として機能することにより集光スポットの進行方向後方に開口が形成される超解像再生方式を、RAD(Rear Aperture Detection)方式と呼ぶ。
上記に関連して、特許文献2(特開2006−209898号公報)には、光学情報記録媒体に係る発明が開示されている。
特許文献2発明の光学情報記録媒体は、レーザ光照射によって情報の再生が行われる光学情報記録媒体である。特許文献2発明の光学情報記録媒体は、超解像層を少なくとも具備した記録層を基板上に有する。ここで、超解像層は、温度上昇とともに光学特性が変化する。また、超解像層は、380nm以上かつ430nm以下の波長の光に対して温度変化とともに非線形に光学定数が変化する。さらに、超解像層は、380nm以上かつ430nm以下の波長の光における消衰係数が、常温において0.2以上である。
また、特許文献3(特開2006−323965号公報)には、光学情報記録媒体に係る発明が開示されている。
特許文献3発明の光学情報記録媒体は、光を入射することによって情報を記録または再生する光情報記録媒体である。特許文献3発明の光学情報記録媒体は、基板と、ピットパターン膜と、記録膜とを有する。ここで、ピットパターン膜は、基板上に形成されている。また、ピットパターン膜には、記録光照射及び再生光照射によって融解する複数のピットが規則的に配置されている。さらに、記録膜は、溶解したピットを介した記録光照射によって記録マークが形成される。
すなわち、特許文献3発明の光学情報記録媒体では、単一周波数のパターンからなる相変化ピットを超解像層として用いている。ここで、相変化ピットは、光学情報記録媒体のトラックに沿って形成されている。特許文献3発明によれば、相変化ピットの溶融領域における記録マークとスペースとの反射率差を利用して、高密度な記録情報の再生が可能とされている。
特開平5−89511号公報 特開2006−209898号公報 特開2006−323965号公報
超解像効果を用いない従来技術によるROMディスクでは、最短ピット長を再生限界ピット長の約1.2〜1.4倍に設定し、変調した情報を割り当てて記録している。ピットの形状については、ピット幅を集光スポットサイズの約0.3〜0.38倍とすることで変調度が最大となるようにしている。また、ピット長は変調信号で定まる長さに対してある一定の長さ分だけ全てのピットの長さを短縮している。こうすることで、ピットとスペースの長さの比率を変えてアシンメトリを0に近付けている。以下、ピット長を短縮する長さを「ピット長カット量」と呼ぶ。さらに、トラックピッチを集光スポットサイズの約0.8倍前後とすることで、隣接トラックからのクロストークの影響を低減している。
一方、超解像光ディスクでは、再生限界以下の微小な記録ピットを読めることから、最短ピット長を再生限界ピット長よりも短くすることで、集光スポットの進行方向に対する記録密度(以下、「線密度」と呼ぶ)を高めることができる。このとき、ピット形状については、スケーリング則に従い線密度の比(従来技術によるROMディスクの最短ピット長と超解像光ディスクの最短ピット長の比)に応じて、従来技術によるROMディスクのピット幅やピット長カット量を一律に縮小する方法がある。しかし、このような超解像光ディスクを作成し、これを超解像再生して得られる再生波形は、アシンメトリが大きく、非線形性が強く、ビットエラーレートが悪い。
この問題を解決するためには、再生波形の信号処理の段階でアシンメトリを補償する方法が考えられる。しかし、再生波形にはアシンメトリ以外にも開口と開口外の位相差等に起因する非線形性成分を強く含む。このため、通常のアシンメトリ補償では十分なビットを得ることは困難であり、場合によっては逆にビットエラーレートを悪化させる課題があった。また、高次の非線形等化を導入して非線形性を補償し、ビットエラーレートを改善する方法もある。しかし、回路規模などの点で実装が困難という課題があった。
そこで、本発明の目的は、高次の非線形等化などを用いることなく、再生限界以下の微小な記録ピットを良好なビットエラーレートで超解像再生することができる光学情報記録媒体を提供することにある。
本発明による光学情報記録媒体は、光学的に情報を再生するための光学情報記録媒体である。本発明による光学情報記録媒体は、支持基板と、超解像層とを具備する。ここで、支持基板には、螺旋状または複数の同心円状であるトラックに沿って、複数のピットが形成されている。超解像層は、支持基板上に設けられて、温度変化に応じて屈折率、消衰係数または屈折率と消衰係数とが変化する材質で一様に形成されている。超解像層における、常温における反射率R1と、常温よりも高い所定温度における反射率R2との間に、R1<R2の関係が成り立っている。複数のピットにおける、トラックの接線方向の最短長さL、およびトラックの接線に直角な方向の長さWと、トラック上で隣接する複数のピット同士の最短距離Sとが、0.75<(S−L)/W<1.2かつ2.5<(S+L)/W<4の関係を満たしている。
本発明による光学情報記録媒体の情報再生方法は、(a)超解像層を有する光学情報記録媒体における集光スポットに、光学情報再生装置がレーザ光を照射するステップと、(b)集光スポットの一部に超解像領域を形成するステップと、(c)集光スポットが、光学情報記録媒体の支持基板に形成された、螺旋状または複数の同心円状のトラックに沿って移動するステップと、(d)移動する集光スポットに含まれる超解像領域において、照射されたレーザ光の反射によって、トラック上に形成された複数のピットを検出することによって、光学情報記録媒体に記録された任意の情報を再生するステップとを具備する。ここで、超解像領域におけるレーザ光による再生分解能は通常値を越えている。また、ステップ(b)は、(b−1)集光スポットの一部において、超解像層が常温よりも高い所定の値以上の温度に達するステップと、(b−2)集光スポットの一部において、超解像層の屈折率、消衰係数または屈折率と消衰係数とが変化するステップと、(b−3)集光スポットの一部において、反射率が常温における値R1よりも高い所定の値R2に達して、超解像領域が形成されるステップとを具備する。さらに、複数のピットにおける、トラックの接線方向の最短長さL、およびトラックの接線に直角な方向の長さWと、トラック上で隣接する複数のピット同士の最短距離Sとが、0.75<(S−L)/W<1.2かつ2.5<(S+L)/W<4の関係を満たしている。
本発明の光学情報記録媒体によると、アシンメトリが小さく非線形性が少ない超解像再生波形が得られる。すなわち、再生限界以下の微小な記録ピットを良好なビットエラーレートで超解像再生することが出来る。したがって、本発明の光学情報記録媒体によると、記録密度を著しく高めることが出来るという効果が得られる。
添付図面を参照して、本発明による光学情報記録媒体を実施するための最良の形態を以下に説明する。
図4は本発明に係る光学情報記録媒体を示す媒体断面の概念図である。図4に示す光学情報記録媒体10は、透明基板11と、第1の誘電体膜12と、超解像膜13と、第2の誘電体膜14と、反射膜15とを具備する。光学情報記録媒体10のこれら5つの層11〜15は、この順番に積層されている。
透明基板11としては、ポリカーボネートが好ましい。透明基板11の上には、記録ピットが予め形成されている。第1の誘電体膜12および第2の誘電体膜14としては、ZnS−SiOが好ましい。ここで、超解像膜13は例えば複素屈折率が所定の温度で急峻に変化する薄膜である。複素屈折率の急峻な変化としては、例えば溶融に伴う固相から液相への変化が挙げられる。超解像膜13としては、相変化材料あるいは無機酸化物が適している。より具体的には、相変化材料としてはGe、Sb、Te、Bi、Inのうち二つ以上の元素からなる合金(InSb、BiTe、GeSbTeなど)が好ましい。また、無機酸化物としてはZnO、CoOなどが好ましい。なお、超解像膜13は常温において一様に均一になるように形成される。反射膜15としては、反射率の高さから、金属が適している。より具体的には、Au、Ag、Al、Ni、あるいは各々を主成分とする合金(AlTi、NiCrなど)が好ましい。
本発明における光学情報記録媒体の製造方法を一例として説明する。複数のピットが形成された透明基板11上に、第1の誘電体膜12、超解像膜13、第2の誘電体膜14、反射膜15の順に、マグネトロンスパッタリング法などにより成膜する。また、図示していないが、反射膜15の上にダミー基板を紫外線硬化樹脂により張り合わせて、最終的なディスク形態とする。
図5は、本発明の光学情報記録媒体10から3つのトラックの記録ピットを取り出した拡大図である。ここで、線密度を従来技術によるROMディスクの2倍にするために、ピット長を従来技術によるROMディスクの半分に設定している。すなわち、本発明の光学情報記録媒体10において、最短ピット長は再生限界ピット長の2/3の長さに設定されている。また、本発明の光学情報記録媒体10の記録ピットは、透明基板11にスパイラル状のトラックに沿って予め形成されている。
なお、ここでは一本の螺旋を描くトラックを想定しているが、他の形状、例えば同心円状であっても構わない。
図5において、ピット長カット前の記録ピット22を点線で、実際に形成されたピット長カット後の記録ピット21を実線で、それぞれ示している。また、ピット長カット後の最短ピットの長さをL、最短スペースの長さをS、ピット幅をW、トラックピッチをPとして、それぞれ示している。本発明のトラックピッチは、通常のROMディスクと同じである。レーザ光は集光スポット50として照射される。
図6は、従来技術によるROMディスクの最適なピット幅とピット長カット量の関係を表すグラフである。図6の横軸はピット幅であり集光スポットサイズとの比で示す。また縦軸はピット長カット量であり再生限界ピット長との比で示す。楕円で囲んだ領域はビットエラーレートが10−5以下となる領域である。
従来技術によるROMディスクでビットエラーレートが10−5以下となる最適なピット幅とピット長カット量の組合せは、ピット幅が集光スポットサイズの0.3〜0.38倍、ピット長カット量が再生限界ピット長の0.5〜0.6倍である。
図7は、本発明の光学情報記録媒体10において、線密度を通常のROMディスクの2倍とした場合のピット幅とピット長カット量の関係を表すグラフである。線密度が2倍のため従来技術によるROMディスクに比べて最短ピット長は半分となる。従来技術によるROMディスクで最適なピット幅とピット長カット量を、スケーリング則に従って共に半分の値としたのが点線で囲んだ領域である。しかしながら、本発明の光学情報記録媒体10では、この領域の条件ではビットエラーレートは10−4以上となり良好なビットエラーレートを得ることはできない。
これに対して、発明者は、ピット幅とピット長カット量を図7の斜線で示す領域に設定するとビットエラーレートを大幅に改善できることを見出した。このときのピット幅とピット長カット量の組合せは、ピット幅が集光スポットサイズの0.1〜0.15倍、ピット長カット量が再生限界ピット長の0.16〜0.25倍で、このときビットエラーレートは10−4以下が得られる。
レーザ光の波長λ、対物レンズの開口数NAの光学系を用いて情報の再生を行うとすれば、集光スポットサイズは1/2λ/NA、再生限界ピット長はλ/(4NA)で表される。上記の好適なピットの条件として、幅Wは、
0.12λ/NA<W<0.18λ/NA
の範囲に含まれることが望ましい。また、好適なピット長カット量Cは、
0.04λ/NA<C<0.06λ/NA
の範囲に含まれることが望ましい。さらに、ピット長カットによりピットを短縮した分だけスペースが伸びる。スペースの長さをピット間の距離と言い換えれば、ピット間の最短距離Sは、C=(S−L)/2より、
0.08λ/NA<S−L<0.12λ/NA
と表される。
(第1の実施例)
本実施例では、光学情報記憶媒体の、厚さ0.6mmのポリカーボネート基板に、最短100nmのピットが形成されたROM用基板に超解像層を付加した。λ=405nm、NA=0.65、再生限界ピット長=156nm、という諸条件を用いて、線速6.6m/s、再生パワー3mWにて評価を行った。
基板に形成されているピット列は、(1−7)変調で記録されている。最短ピットが100nm、最長ピットが400nm、トラックピッチは400nmであった。ROM原盤のピット記録には電子ビーム法を用い、ROM原盤をスタンパ転写してポリカーボネート基板上にピット列を形成した。ポリカーボネート基板の上に下から順に、4枚の層を次の順番と厚みでスパッタリングにより形成した。すなわち、SiNからなる誘電体膜の厚みは40nm、GeSbTeからなる超解像膜の厚みは15nm、SiNからなる誘電体膜の厚みは50nm、Al−Tiからなる反射膜の厚みは50nmである。ピット深さは40nmであった。熱解析シミュレーションの結果より算出した超解像開口の大きさは、トラック直交方向の開口径が150nm、トラック平行方向の開口径が170nmであった。
なお、これら各層の材質は、上に述べた物であっても構わない。
ピット幅とピット長カット量については、ピット幅50nm〜100nm、ピット長カット量0nm〜50nmの間で様々な組合せを試作した。その上で、PRMLを用いて超解像再生時のビットエラーレートを比較した。
図8は、本実施例におけるピット幅およびピット長カット量と、超解像再生信号のビットエラーレートとの関係を表すグラフである。図8から分かるように、好適なピット幅とピット長カット量はそれぞれ、ピット幅50nm〜80nm、ピット長カット量25nm〜40nmの範囲である。この範囲では、誤り訂正が可能な10−4以下の良好なビットエラーレートが実現できている。本光学系の集光スポットサイズは520nm、再生限界ピット長は156nmである。したがって、上記ピット幅は集光スポットサイズのおよそ0.1〜0.15倍、またピット長カット量は再生限界ピット長のおよそ0.16〜0.25倍に相当する。
このことは以下のような原理で説明できる。
まず、本光学系に対し通常の密度にあたる最短ピット長200nmのROM用基板に厚み50nmのAl−Tiからなる反射膜を成膜した。ピット幅とピット長カット量については、ピット幅50nm〜200nm、ピット長カット量20nm〜100nmの間で様々な組合せを試作した。光学系はNA=0.85の対物レンズの一部を遮光することで、トラックと平行方向の集光スポット径を520nmとし、トラックと直交方向の集光スポット径を520nm、450nm、400nmと変えて再生を行い、PRMLを用いてビットエラーレートを比較した。
図9は上記ROMディスクにおける集光スポットの形状と最適なピット幅およびピット長カット量の関係を表すグラフである。集光スポット形状が真円から楕円率が大きくなるにつれ最適なピット幅とピット長カット量が低減することがわかる。この関係を外挿すると、最適なピット幅とピットカット量には図9の直線の関係があることがわかる。これはピット幅が限りなく狭くなってバーコード状の1次元情報になった場合には、ピット長カットによる補正が必要なくなることを意味している。以上のことから、一般に、トラックと直交方向の集光スポット径が狭くなるほど、ピット幅とピットカット量の最適点は直線上を原点方向に移動するといえる。
この原理をもとに、超解像光ディスクの開口について考えると、RAD方式の場合は超解像膜の温度分布が開口形状にそのまま反映されることから、トラックと直交方向の開口径が狭い紡錘型となる。この結果、超解像光ディスクの最適点は従来技術によるROMディスクからスケーリング則で導かれるポイントからは離れて、直線上を原点方向に移動したポイントが最適点となる。
図10は、図8の最適な範囲を台形近似したグラフである。このグラフから、本実施例における好適なピット幅Wとピット長カット量Cの関係は、最短ピット長Mを用いて次の2式で表せることがわかる。
0.375<C/W<0.6
0.5<W/M<0.8
上記2式はC=(S−L)/2とM=(S+L)/2より、ピット間の最短距離Sと最短ピットの長さLを用いて以下のようにも書き表せる。
0.75<(S−L)/W<1.2
2.5<(S+L)/W<4
(第2の実施例)
第1の実施例と同様の条件で、記録密度と膜構成で製作された光学情報記録媒体の評価を行った。すなわち、λ=405nm、NA=0.65と設定された光学系を用いて、線速6.6m/sにて評価を行った。ただし、最短ピットと最長ピットの組合せはA(130nm、520nm)、B(100nm、400nm)、C(80nm、320nm)の合計3種類の組合せを用意した。また、それぞれについて様々なピット幅とピット長カット量の組合せを試作した。これらの組合せは従来技術によるROMディスクの線密度に対してそれぞれAは約1.5倍、Bは約2倍、Cは約2.5倍に相当する。
試作した光学情報記録媒体の超解像再生時のビットエラーレートを比較し、ビットエラーレートが最小となるピット幅およびピット長カット量の組合せを求めた。再生パワーはそれぞれの線密度でビットエラーレートが最小となるように調整した結果、それぞれ、Aでは3.2mW、Bでは3mW、Cでは2.9mWとなった。
表1は、本実施例における超解像開口の大きさと、ビットエラーレートが最小となるピット幅および最短ピット長との関係を示す表である。
Figure 0005282935
(単位:nm。ただし、線密度を除く。)
超解像開口の大きさは熱解析シミュレーションの結果より算出した。表1から分かるように、ビットエラーレートが最小となるピットの大きさは、超解像開口の大きさと一定の比率を持った関係にある。すなわち、ピット幅Wと、トラック直交方向の開口径Waとの比は、およそ0.4〜0.5の範囲にある。また、ピット長カット後の最短ピット長Lと、トラック平行方向の開口径Laとの比も、およそ0.4〜0.5の範囲にある。さらに、最短スペースの長さSと、開口径Laとの比は、およそ0.6〜0.75の範囲にある。したがって、
2Wa/5<W<Wa/2
かつ、
2La/5<L<La/2
かつ、
3La/5<S<3La/4
と表される。
また、上記最短ピット長Lは再生限界ピット長のおよそ2/5〜2/3に相当する。すなわち、
λ/(10NA)<L<λ/(6NA)
と表される。上記ピット幅は最短ピット長が上記条件式を満足する範囲でビットエラーレートを低減する効果が特に大きい。しかし、最短ピット長がこの範囲を超える場合であっても、再生限界ピット長より短い場合にはビットエラーレートを低減する効果が得られる。
(第3の実施例)
第1の実施例と同様の記録密度と膜構成で製作された光学情報記録媒体を、λ=405nm、NA=0.65の光学系を用いて、線速6.6m/s、再生パワー3mWにて評価を行った。ただし、ピット幅とピット長カット量については、ピット幅90nm、ピット長カット量30nmの組合せに制限し、さらにトラックピッチを200nm〜400nmの間で様々な組合せを試作した。試作した光学情報記録媒体の超解像再生時のビットエラーレートを比較した。
図11は、本実施例におけるトラックピッチと、超解像再生信号のビットエラーレートとの関係を表すグラフである。図11から分かるように、好適なトラックピッチは300nm〜400nmの範囲に含まれる。この範囲において、10−4以下の良好なビットエラーレートが実現できている。本光学系の再生限界ピット長は156nmであるので、上記トラックピッチは再生限界ピット長のおよそ2〜2.5倍に相当する。
レーザ光の波長λ、対物レンズの開口数NAの光学系を用いて情報の再生を行うとすれば光再生限界ピット長はλ/(4NA)で表される。したがって、好適なトラックピッチPは
λ/(2NA)<P<5λ/(8NA)
と表される。
(第4の実施例)
第1の実施例と同様の記録密度と膜構成で製作された光学情報記録媒体について、評価を行った。すなわち、λ=405nm、NA=0.65の光学系を用いて、線速6.6m/s、再生パワー3mWにて評価を行った。ただし、ピット幅とピット長カット量については、ピット幅60nm〜90nm、ピット長カット量30nmの範囲の組合せに制限した。さらに、最短ピットのピット長カット量をそれ以外のピットのピット長カット量とは異なる量に設定した。試作した光学情報記録媒体の超解像再生時のビットエラーレートを比較した。
図12は本実施例における最短ピットのピット長カット量と超解像再生信号のビットエラーレートの関係を表すグラフである。図12から分かるように、いずれのピット幅においても最短ピットの好適なピット長カット量は20nmである。また、それ以外のピットの好適なピット長カット量である30nmよりも10nm短い。このとき、ピット長カット量を30nmで一律とした場合よりも、さらに良好なビットエラーレートが実現できる。
以上、本発明による光学情報記録媒体の各パラメータに共通する特徴に基づいて、さらに4つの実施例について説明した。これらの実施例は、矛盾の無い範囲で組み合わせ可能である。
これまで説明した光学情報記録媒体から、実際に情報を再生するにあたって、光学情報再生装置は以下に説明するようなステップを踏むことが望ましい。
まず、光学情報再生装置は、光学系から出力されるレーザ光のパワー、周波数、光学情報記録媒体の回転角速度などを、初期再生パラメータによって設定する。この状態で、光学情報再生装置は、光学情報記録媒体の初期再生領域に記録されている、超解像層通常再生推奨パラメータ情報を読み出す。
ここで、初期再生パラメータとは、光学情報再生装置が任意の光学情報記録媒体に記録された情報を再生するために最初に用いるパラメータである。想定外の光学情報記録媒体の再生を試みる際に、この記録媒体を不用意に破損させる危険性を排除するために、初期再生パラメータは一般的な規格に準じていることが望ましい。
また、初期再生領域とは、光学情報記録媒体において最初に再生されるべき情報が記録されている領域である。想定外の光学情報再生装置が再生を試みる際に、この記録媒体を不用意に破損させる危険性を排除するために、初期再生領域は一般的な規格に準じていることが望ましい。ここで、初期再生領域には、超解像方式を用いずに再生可能な領域に形成されていることが望ましい。
次に、光学情報再生装置は、光学系から出力されるレーザ光の周波数や光学情報記録媒体の回転角速度などを、超解像層通常再生推奨パラメータ情報に応じて設定する。ここで、超解像層通常再生推奨パラメータ情報とは、光学情報記録媒体の超解像低密度領域から情報を再生するために推奨される、光学情報再生装置の諸パラメータに係る情報である。
この状態で、光学情報再生装置は、光学情報記録媒体の超解像低密度領域から超解像方式再生推奨パラメータ情報を読み取る。超解像低密度領域は、超解像層でありながら、超解像層の相変化を必要としない程度の密度でピットが形成されている領域である。例えば、超解像層の相変化に必要なパワーのレーザ光を出力出来ない光学情報再生装置であっても、超解像低密度領域までは再生が可能である。
そして、光学情報再生装置は、光学系から出力されるレーザ光のパワーなどを、超解像方式再生推奨パラメータ情報に応じて設定する。ここで、超解像方式再生推奨パラメータ情報とは、光学情報記録媒体の超解像高密度領域から情報を再生するために推奨される、光学情報再生装置の諸パラメータに係る情報である。超解像方式再生推奨パラメータ情報には、特に、超解像領域の形成をもたらすために必要なレーザ光のパワーに係る情報などが含まれる。
この状態で、光学情報再生装置は、光学情報記録媒体の超解像高密度領域から任意の情報を再生する。超解像高密度領域とは、上記の各実施例にて説明したように、ピットやトラックのサイズが各種条件を満たしている領域であり、再生には超解像領域の再生を必要とする。
したがって、光学情報記録媒体には、初期再生領域、超解像低密度領域、超解像高密度領域の、少なくとも3種類の領域が存在することになる。
以上に説明した再生方法および光学情報記録媒体のフォーマット形式は、あくまでも一例であって、これらを制限するものではない。
以上に説明したように、本発明の光学情報記録媒体によると、アシンメトリが小さく非線形性が少ない超解像再生波形が得られる。すなわち、再生限界以下の微小な記録ピットを良好なビットエラーレートで超解像再生することが出来る。したがって、本発明の光学情報記録媒体によると、記録密度を著しく高めることが出来るという効果が得られる。
また、本発明の光学情報記録媒体によると、ピット幅を狭く出来、隣接トラックからのクロストークを低減出来る。その結果、トラックピッチを本来の再生限界ピット長の2倍近くまで詰めることが出来る。したがって、本発明の光学情報記録媒体によると、記録密度をさらに著しく高めることが出来るという効果が得られる。
図1は、超解像光ディスクの断面の概念図である。 図2は、超解像光ディスクの反射率の温度変化グラフである。 図3は、超解像光ディスクの透明基板上に形成された記録ピット列の一部を拡大した模式図である。 図4は、本発明に係る光学情報記録媒体を示す媒体断面の概念図である。 図5は、本発明の光学情報記録媒体10から3つのトラックの記録ピットを取り出した拡大図である。 図6は、従来技術によるROMディスクの最適なピット幅とピット長カット量の関係を表すグラフである。 図7は、本発明の光学情報記録媒体10において、線密度を通常のROMディスクの2倍とした場合のピット幅とピット長カット量の関係を表すグラフである。 図8は、本実施例におけるピット幅およびピット長カット量と、超解像再生信号のビットエラーレートとの関係を表すグラフである。 図9は、上記ROMディスクにおける集光スポットの形状と最適なピット幅およびピット長カット量の関係を表すグラフである。 図10は、図8の最適な範囲を台形近似したグラフである。 図11は、本実施例におけるトラックピッチと、超解像再生信号のビットエラーレートとの関係を表すグラフである。 図12は本実施例における最短ピットのピット長カット量と超解像再生信号のビットエラーレートの関係を表すグラフである。
符号の説明
10 光学情報記録媒体
11 透明基板
12 第1の誘電体膜
13 超解像膜
14 第2の誘電体膜
15 反射膜
21 ピット長カット後の記録ピット
22 ピット長カット前の記録ピット
40 超解像光ディスク
41 透明基板
42 超解像膜
50 集光スポット
51 溶融領域
52 非溶融領域
53 記録ピット

Claims (11)

  1. 光学的に情報を再生するための光学情報記録媒体であって、
    螺旋状または複数の同心円状であるトラックに沿って、複数のピットが形成された支持基板と、
    前記支持基板上に設けられて、温度変化に応じて屈折率、消衰係数または屈折率と消衰係数とが変化する材質で一様に形成された超解像層と
    を具備し、
    前記超解像層における、常温における反射率R1と、前記常温よりも高い所定温度における反射率R2との間に、R1<R2の関係が成り立ち、
    前記複数のピットにおける、前記トラックの接線方向におけるピットの最先端部と最後端部の最短長さL、および前記トラックの接線に直角な方向におけるピットの最幅部の長さWと、前記トラック上で隣接する前記複数のピット同士におけるピットの最後端部から隣接ピットの最先端部までの最短距離Sとが、0.75<(S−L)/W<1.2かつ2.5<(S+L)/W<4の関係を満たし、
    前記トラックの接線方向の大きさLaと、前記トラックの接線に直角な方向の大きさWaとを有する超解像度領域を、レーザ光の集光スポット内に実現する光学情報再生装置で、任意の情報を再生するための光学情報記録媒体であって、
    前記大きさLaと、前記大きさWaと、前記長さLと、前記長さWと、前記長さSとが、2Wa/5<W<Wa/2かつ2La/5<L<La/2かつ3La/5<S<3La/4の関係を満たす
    光学情報記録媒体。
  2. 請求項1に記載の光学情報記録媒体において、
    前記長さLと、前記超解像領域を実現するための前記レーザ光の周波数λと、前記レーザ光を出力するための光学系の開口数NAとが、(λ/10NA)<L<λ/(6NA)の関係を満たす
    光学情報記録媒体。
  3. 請求項1または2に記載の光学情報記録媒体において、
    前記長さLと、前記最短距離Sと、前記波長λと、前記開口数NAとが、0.08λ/NA<S−L<0.12λ/NAの関係を満たす
    光学情報記録媒体。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載の光学情報記録媒体において、
    前記波長λと、前記開口数NAと、前記トラックのピッチPとが、(λ/2NA)<P<5λ/(8NA)の関係を満たす
    光学情報記録媒体。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載の光学情報記録媒体において、
    反射層と、
    誘電体層と
    をさらに具備する
    光学情報記録媒体。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の光学情報記録媒体において、
    任意の情報が、前記超解像領域の形成を伴う超解像再生方法で再生可能に記録された超解像高密度領域と、
    前記超解像高密度領域から前記任意の情報を再生するために必要な超解像方式再生推奨パラメータ情報が、前記超解像領域の形成を伴わない超解像層通常再生方法で読み出し可能に記録された超解像低密度領域と、
    前記超解像低密度領域から前記超解像方式再生推奨パラメータ情報を再生するために必要な超解像層通常方式再生推奨パラメータ情報が、光学情報再生装置で規格化された初期再生パラメータで読み出し可能に記録された初期再生領域と
    をさらに具備する
    光学情報記録媒体。
  7. (a)超解像層を有する光学情報記録媒体における集光スポットに、光学情報再生装置がレーザ光を照射するステップと、
    (b)前記集光スポットの一部に超解像領域を形成するステップと、前記超解像領域における前記レーザ光による再生分解能は通常値を越えており、
    (c)前記集光スポットが、前記光学情報記録媒体の支持基板に形成された、螺旋状または複数の同心円状のトラックに沿って移動するステップと、
    (d)前記移動する集光スポットに含まれる前記超解像領域において、前記照射されたレーザ光の反射によって、前記トラック上に形成された複数のピットを検出することによって、前記光学情報記録媒体に記録された任意の情報を再生するステップと
    を具備し、
    前記ステップ(b)は、
    (b−1)前記集光スポットの一部において、超解像層が常温よりも高い所定の値以上の温度に達するステップと、
    (b−2)前記集光スポットの一部において、前記超解像層の屈折率、消衰係数または屈折率と消衰係数とが変化するステップと、
    (b−3)前記集光スポットの一部において、反射率が常温における値R1よりも高い所定の値R2に達して、前記超解像領域が形成されるステップと
    を具備し、
    前記複数のピットにおける、前記トラックの接線方向におけるピットの最先端部と最後端部の最短長さL、および前記トラックの接線に直角な方向におけるピットの最幅部の長さWと、前記トラック上で隣接する前記複数のピット同士におけるピットの最後端部から隣接ピットの最先端部までの最短距離Sとが、0.75<(S−L)/W<1.2かつ2.5<(S+L)/W<4の関係を満たし、
    前記トラックの接線方向の大きさLaと、前記トラックの接線に直角な方向の大きさWaとを有する超解像度領域を、レーザ光の集光スポット内に実現する光学情報再生装置で、任意の情報を再生するための光学情報記録媒体の情報再生方法であって、
    前記大きさLaと、前記大きさWaと、前記長さLと、前記長さWと、前記長さSとが、2Wa/5<W<Wa/2かつ2La/5<L<La/2かつ3La/5<S<3La/4の関係を満たす
    光学情報記録媒体の情報再生方法。
  8. 請求項に記載の光学情報記録媒体の情報再生方法において、
    前記長さLと、前記超解像領域を実現するための前記レーザ光の周波数λと、前記レーザ光を出力するための光学系の開口数NAとが、(λ/10NA)<L<λ/(6NA)の関係を満たす
    光学情報記録媒体の情報再生方法。
  9. 請求項7または8に記載の光学情報記録媒体の情報再生方法において、
    前記長さLと、前記最短距離Sと、前記波長λと、前記開口数NAとが、0.08λ/NA<S−L<0.12λ/NAの関係を満たす
    光学情報記録媒体の情報再生方法。
  10. 請求項7〜9のいずれかに記載の光学情報記録媒体の情報再生方法において、
    前記波長λと、前記開口数NAと、前記トラックのピッチPとが、(λ/2NA)<P<5λ/(8NA)の関係を満たす
    光学情報記録媒体の情報再生方法。
  11. 請求項7〜10のいずれかに記載の光学情報記録媒体の情報再生方法において、
    前記ステップ(a)は、
    (a−1)前記光学情報再生装置で規格化された初期再生パラメータを用いて、前記光学情報記録媒体の初期再生領域に記録された超解像層通常方式再生推奨パラメータ情報を読み出すステップと、
    (a−2)前記光学情報再生装置の再生パラメータを、前記ステップ(a−1)で読み出された前記超解像層通常再生推奨パラメータ情報に応じて設定するステップと、
    (a−3)前記ステップ(a−2)で設定された前記再生パラメータを用いて、前記光学情報記録媒体の超解像低密度領域に記録された超解像方式再生推奨パラメータ情報を、前記超解像領域の形成を伴わない超解像層通常再生方法で読み出すステップと、
    (a−4)前記光学情報再生装置の前記再生パラメータを、前記ステップ(a−3)で読み出された前記超解像方式再生推奨パラメータ情報に応じて設定するステップと、
    (a−5)前記ステップ(i)で設定された前記再生パラメータを用いて、前記光学情報記録媒体の超解像高密度領域に前記レーザ光を照射するステップと
    を具備する
    光学情報記録媒体の情報再生方法。
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