JP5282235B2 - 可搬式噴霧除菌装置 - Google Patents
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Description
本発明は、このような従来の課題を解決するため、ウイルス・細菌性疾患流行等の非常時などに、迅速に噴霧処理を行って除菌を行え、噴霧による影響も回避できるようにした可搬式噴霧除菌装置を提供することを目的とする。
除菌剤を水で希釈した除菌剤溶液を蓄えた溶液タンクと、
前記溶液タンク内の除菌剤溶液を加圧して供給する溶液供給ユニットと、
前記除菌剤溶液を霧化された状態で放出する放出口及び外気導入口が形成されたハウジングと、該ハウジング内に配設されて前記溶液供給ユニットから供給された除菌剤溶液を噴霧する噴霧ノズルと、を備え、噴霧動作によってハウジング内に導入した外気と前記噴霧ノズルからの噴霧とを混合させ、乾いた霧状として前記放出口から前方に向けて斜め上方に放出させる噴霧ユニットと、
前記ハウジングの放出口上方に送風口が形成され、前記放出口からの噴霧と交差するように前方に向けて送風する送風機ユニットと、
少なくとも前記溶液タンクと前記溶液供給ユニットとを搭載し、下端部に車輪を装着した台車と、
を含んで構成される。
除菌剤溶液は、噴霧ノズルから微細に噴霧され、ハウジング内に導入した外気と混合しつつ、乾いた霧状として前記放出口から放出される。
また、ビルや病院内の廊下を、装置を運搬しながら噴霧して除菌・清掃するような用途にも適用でき、簡便で効率よく、作業できる。
図1は、第1実施形態に係る可搬式噴霧除菌装置の概略構成を示す図である。該可搬式噴霧除菌装置は、防腐食性、無臭性を有した除菌剤を水で希釈した除菌剤溶液を蓄えた溶液タンク1と、前記溶液タンク1の除菌剤溶液を加圧して供給する溶液供給ユニット2と、前記溶液供給ユニット2から供給された除菌剤溶液を噴霧ノズルから噴霧しつつ外気を導入し、該導入した外気と前記噴霧ノズルからの噴霧とを混合させて乾いた霧状として放出させる噴霧ユニット3と、これら溶液タンク1、溶液供給ユニット2及び噴霧ユニット3を搭載し、下端部に車輪40を装着して運搬可能とした台車4と、を備える。
図2に示すように、本実施形態における噴霧ノズル32は、(基端側の)ノズル本体53と、ノズル本体53に着脱自由に構成されたノズル先端部55と、を有する。なお、ノズル先端部55は、目的に応じて噴霧を実現するために適宜選択することができる。
ノズル先端部55は、一端側(噴霧ノズル32の基端側)にノズル本体53のめねじ部53aに対応するおねじ部55aが形成されると共に、他端側(噴霧ノズル32の先端側)に噴孔55bが形成されている。この噴孔55bは、ノズル先端部55がノズル本体53(の一端側)に装着されたときにノズル本体53内の流路53bと連通する。
そして、上記噴霧ノズル32からの噴霧が、送風された外気とハウジング31内でさらに十分に混合することにより、人や物を濡らすことのない、いわゆるドライフォッグ(乾いた霧)状態となって放出口33から放出される。
次に、かかる構成を有した可搬式噴霧除菌装置の一連の作用を説明する。
このような緊急時対策以外の本実施形態装置の用途としては、例えば、清掃業者により病院内をエレベータで移動し、各階の廊下で本装置を運搬させながら各病室の出入口等を重点的に噴霧して除菌消毒したり、あるいは、病室の患者が入れ替わるときに行われる入念な病室の清掃の際に使用すればよく、短時間で効率よく除菌・消毒することができる。
さらに、フィルタ24前後の圧力を検出し、差圧が所定値以上となったときに、フィルタ24の交換を促したり、プランジャポンプ25の吐出圧力を検出し、基準圧力未満となったときに、プランジャポンプ25等のメンテナンスを促したりすることもできる。
図4は、第1実施形態と同様の構成において、噴霧ユニット3の噴霧ノズル及び送風機の配置を変更した第3実施形態を示す。
かかる第3実施形態によれば、噴霧ノズル32からの除菌剤溶液の噴霧は下方に向けられると共に、該噴霧動作のエジェクタ効果によって、外気導入口34から外気が導入され、ハウジング31内を外気導入口34から、放出口33へと流れる気流が生成され、除菌剤溶液の噴霧は、この導入された外気と混合されると共に、生成された気流によって放出口33へと導かれる。
このようにしてドライフォッグ状の除菌剤溶液噴霧は、放出口33の上方への傾斜によって、図示のように斜め上方に向けて放出され、放出口33上方に配置された送風機ユニット75の送風口75aから前方に送風される気流に効率よく接触し、気流に乗って噴霧をより遠方まで(10メートル以上)飛ばすことができ噴霧される領域を広げることができる。したがって、特に障害物があって台車の移動が困難な場所でも良好に噴霧を散布することができる。
図5は、第5実施形態を示し、噴霧ユニット3を、台車4から切り離して離れた場所に移動して噴霧できるようにしたものである。噴霧ユニット3は、台車4に着脱自由に装着するか、あるいは、台車4とは完全に切り離して形成してもよい。
Claims (10)
- 除菌剤を水で希釈した除菌剤溶液を蓄えた溶液タンクと、
前記溶液タンク内の除菌剤溶液を加圧して供給する溶液供給ユニットと、
前記除菌剤溶液を霧化された状態で放出する放出口及び外気導入口が形成されたハウジングと、該ハウジング内に配設されて前記溶液供給ユニットから供給された除菌剤溶液を噴霧する噴霧ノズルと、を備え、噴霧動作によってハウジング内に導入した外気と前記噴霧ノズルからの噴霧とを混合させ、乾いた霧状として前記放出口から前方に向けて斜め上方に放出させる噴霧ユニットと、
前記ハウジングの放出口上方に送風口が形成され、前記放出口からの噴霧と交差するように前方に向けて送風する送風機ユニットと、
少なくとも前記溶液タンクと前記溶液供給ユニットとを搭載し、下端部に車輪を装着した台車と、
を含んで構成される可搬式噴霧除菌装置。 - 前記除菌剤溶液は、次亜塩素酸ソーダ、亜塩素酸ソーダ、炭酸二ソーダ、カ性ソーダを各々5%以下含む請求項1に記載の可搬式噴霧除菌装置。
- 前記溶液供給ユニットは、前記溶液タンク内の除菌剤溶液を吸引して加圧供給するフィードポンプと、該フィードポンプから吐出されフィルタを介して供給された除菌剤溶液を加圧して前記噴霧ノズルに供給するプランジャポンプと、を含む請求項1又は請求項2に記載の可搬式除菌装置。
- 前記ハウジング内に、前記噴霧ノズルから前記放出口までの噴霧の経路を迂回させるように前記ハウジング内空間を仕切る画壁を備える請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の可搬式噴霧除菌装置。
- 前記ハウジング内の噴霧を凝縮液化した余剰の除菌剤溶液を、前記溶液タンク内に戻すドレイン系を含む請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の可搬式噴霧除菌装置。
- 前記噴霧ユニットも前記台車に搭載される請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の可搬式噴霧除菌装置。
- 前記噴霧ユニットは、前記台車から切り離し可能である請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の可搬式噴霧除菌装置。
- 前記噴霧ユニットは、前記台車に高さ調節自由に連結される請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の可搬式噴霧除菌装置。
- 前記噴霧ユニットは、台車に対し、水平面内を揺動する首振り動作が可能に構成されている請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載の可搬式噴霧除菌装置。
- 前記噴霧ノズルは、複数個並列に配設される請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載の可搬式噴霧除菌装置。
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