JP5282097B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気的に主放射方向を切り替え可能である指向性可変なアンテナ装置に関する。
IEEE802.11a/b/g規格に準拠した無線LANシステムやBluetoothなど、無線技術を応用した機器が近年急速に普及している。IEEE802.11aやIEEE802.11gは、データの伝送速度が54Mbpsとされているが、最近では、さらに高速な伝送速度を実現するための無線方式の研究開発が盛んになっている。
無線通信システムの高速化を実現する技術の1つとして、MIMO(Multi−Input Multi−Output)通信システムが注目を集めている。これは、送信機側と受信機側の双方において複数のアンテナ素子を備え、空間多重した伝送路を実現することにより、伝送容量の拡大を図り、通信速度向上を達成する技術であり、無線LANのみならず、携帯電話通信システムや、IEEE802.16e(WiMAX)など、次世代無線通信システムにおいて必須の技術とされる。
MIMO通信方式は、送信機において複数のアンテナ素子に送信データを分配し、同時刻に、同一周波数にて送出を行う。送出された電波は、それぞれ空間中の様々な伝搬路を経由後、複数の受信アンテナ素子に到達する。受信機では、送信アンテナと受信アンテナとの間の伝達関数を推定し、演算処理を行うことで元のデータを復元する。一般的に、MIMO通信方式を使用した無線機器の場合、ダイポールアンテナやスリーブアンテナなど無指向性給電素子が複数本使用される。この場合、給電素子間の距離を十分に離す、若しくは各給電素子を別の方向に傾け異なる偏波の組み合わせにするといった工夫を行わない限り、互いの給電素子間の相関が大きくなり、伝送品質が悪くなるといった問題点があった。
この問題点を解決するための従来技術として、例えば、特許文献1に開示された指向性適応型アンテナであるアレーアンテナ装置を使用することが考えられる。特許文献1のアレーアンテナ装置は、誘電体支持基板上に垂直に設置された半波長ダイポールアンテナの周囲を取り囲むように、3つのプリント配線基板が配置されて構成されている。半波長ダイポールアンテナへは、平衡型給電ケーブルを介して高周波信号が供給される。また、各プリント配線基板の裏面には、2つのプリントアンテナ素子(導体パターンにてなる素子)を一組として、2組の無給電素子が平行に設けられており、各無給電素子において、2つのプリントアンテナ素子は所定の隙間を有して対向するように設けられている。各プリントアンテナ素子の対向側端部にはスルーホール導体が設けられ、プリント配線基板の表側の電極端子に接続されている。各無給電素子において、2つの電極端子間には可変容量ダイオードが実装され、各電極端子はさらに高周波阻止用高抵抗を介してペアケーブルに接続され、ペアケーブルは、当該アンテナ装置の指向特性を制御するコントローラの印加バイアス電圧端子DC+及びDC−に接続されている。コントローラからの印加バイアス電圧を切り替えることにより、無給電素子に接続された可変容量ダイオードのリアクタンス値が変化する。これにより、各無給電素子の電気長を、半波長ダイポールアンテナと比較して変化させ、当該アレーアンテナ装置の平面指向特性を変化させている。
特許文献1のアレーアンテナ装置のような指向性適応型アンテナをMIMO通信用アンテナとして採用し、アンテナ間の相関が発生しないよう、それぞれの指向性を設定することで、給電素子間の距離を小さくすることが可能となる。
特開2002−261532号公報。
特許文献1に記載の適応型アンテナをMIMO通信に使用することにより、給電素子間の距離を狭めることができる。しかしながら、前記従来の適応型アンテナを複数配置された場合、それぞれの給電素子の周囲に無給電素子を配置する必要があるので、設置に必要な空間が非常に大きくなる。小型化のために、給電素子と無給電素子を一枚の基板上に設置することが考えられるが、その場合、基板の垂線方向への電界強度は変化しないという問題点があった。
本発明の目的は、前述した従来の問題点を解決するもので、設置に必要な空間が小さく、基板の垂線方向への電界強度も変化することができるMIMO通信用指向性可変アンテナ装置を提供することにある。
本発明に係るアンテナ装置は、
互いに平行な第1及び第2の面を有する第1の誘電体基板と、
互いに平行な第1及び第2の面を有する第2の誘電体基板と、
上記第1の誘電体基板の第1及び第2の面のうちの少なくとも一方に設けられ、無線信号を送受信する第1の給電素子と、
上記第1の誘電体基板の第1及び第2の面のうちの少なくとも一方に設けられた第1の無給電素子と、
上記第2の誘電体基板の第1及び第2の面のうちの少なくとも一方に設けられ、無線信号を送受信する第2の給電素子と、
上記第2の誘電体基板の第1及び第2の面のうちの少なくとも一方に設けられた第2の無給電素子と、
上記各第1及び第2の無給電素子を反射器として動作させるか否かを切り換える制御手段とを備え、
上記第1の無給電素子は、上記第1及び第2の給電素子と電磁的に結合するように近接して配置され、
上記第2の無給電素子は、上記第1及び第2の給電素子と電磁的に結合するように近接して配置されたことを特徴とするアンテナ装置。
上記アンテナ装置において、上記第1の給電素子及び第1の無給電素子は、上記第1の誘電体基板の第1の面に設けられ、
上記第2の給電素子及び第2の無給電素子は、上記第2の誘電体基板の第1の面に設けられ、
上記第1の誘電体基板の第2の面と上記第2の誘電体基板の第2の面とは互いに対向するように、上記第1及び第2の誘電体基板は一体の誘電体基板にてなることを特徴とする。
また、上記アンテナ装置において、上記第1及び第2の無給電素子はそれぞれ、1/4波長の電気長を有する2本の無給電導体素子が一直線上に設けられたダイポール素子であり、
上記制御手段は、
上記第1の無給電素子の2本の無給電導体素子の間に直列に接続されたPINダイオードと、
上記第2の無給電素子の2本の無給電導体素子の間に直列に接続されたPINダイオードとを備えたことを特徴とする。
さらに、上記アンテナ装置において、上記第1及び第2の無給電素子はそれぞれ、1/4波長の電気長を有する2本の無給電導体素子が一直線上に設けられたダイポール素子であり、
上記制御手段は、
上記第1の無給電素子の2本の無給電導体素子の間に直列に接続された可変容量ダイオードと、
上記第2の無給電素子の2本の無給電導体素子の間に直列に接続された可変容量ダイオードとを備えたことを特徴とする。
またさらに、上記アンテナ装置において、上記第1及び第2の無給電素子はそれぞれ、1/4波長の電気長を有する1本の無給電導体素子が接地導体に対して垂直に設けられたモノポール素子であり、
上記制御手段は、
上記第1の無給電素子の無給電導体素子と上記接地導体との間に接続されたPINダイオードと、
上記第2の無給電素子の無給電導体素子と上記接地導体との間に接続されたPINダイオードとを備えたことを特徴とする。
また、上記アンテナ装置において、上記第1及び第2の無給電素子はそれぞれ、1/4波長の電気長を有する1本の無給電導体素子が接地導体に対して垂直に設けられたモノポール素子であり、
上記制御手段は、
上記第1の無給電素子の無給電導体素子と上記接地導体との間に接続された可変容量ダイオードと、
上記第2の無給電素子の無給電導体素子と上記接地導体との間に接続された可変容量ダイオードとを備えたことを特徴とする。
さらに、上記アンテナ装置において、上記第1及び第2の給電素子はそれぞれ、ダイポールアンテナであることを特徴とする。
またさらに、上記アンテナ装置において、上記第1及び第2の給電素子はそれぞれ、スリーブアンテナであることを特徴とする。
また、上記アンテナ装置において、上記第1及び第2の給電素子はそれぞれ、モノポールアンテナであることを特徴とする。
さらに、上記アンテナ装置において、上記第1の無給電素子は、上記第1及び第2の給電素子から1/4波長の距離だけ離れて設けられ、
上記第2の無給電素子は、上記第1及び第2の給電素子から1/4波長の距離だけ離れて設けられたことを特徴とする。
またさらに、上記アンテナ装置において、1つの上記第1の給電素子と、2つの上記第1の無給電素子と、2つの上記第2の給電素子と、2つの上記第2の無給電素子とを備えたことを特徴とする。
また、上記アンテナ装置において、少なくとも1つの上記第1の給電素子と、少なくとも1つの上記第1の無給電素子と、少なくとも1つの上記第2の給電素子と、少なくとも1つの上記第2の無給電素子とを備えたことを特徴とする。
本発明のアンテナ装置によれば、第1の誘電体基板に配された第1の無給電素子と、第2の誘電体基板に配された第2の無給電素子には、各無給電素子を反射器として動作させるか否かを切り換えるための電気長切り替え回路が上記制御手段として接続されている。各電気長切り替え回路は、PINダイオードや、可変リアクタンス素子によって構成されており、回路に適切な電圧を印加することで、当該電気長切り換え回路に接続された無給電素子は反射器として動作する。ここで、第1の無給電素子は、第1及び第2の給電素子と電磁的に結合するように近接して配置され、かつ第2の無給電素子は、第1及び第2の給電素子と電磁的に結合するように近接して配置されているので、一つの無給電素子を反射器として動作させることで、第1及び第2の給電素子の主放射方向が変化する。
これにより、第1及び第2の誘電体基板の垂線方向への放射電力を増減することが可能であり、各給電素子の指向性の組み合わせが最適になるように制御できるので、MIMO通信方式に適した指向性切り替え機能を備えたアンテナ装置を提供することができる。また、第1及び第2の誘電体基板を一体のブロック(誘電体基板である)とし、全ての素子をこの1枚のブロック上に設けた場合には、当該ブロックを無線モジュール基板に半田付けすることなどによって表面実装可能な為、通常同軸ケーブルによって発生する伝搬損失を無視することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置をおもて面から見たときの斜視図である。 図1のアンテナ装置を裏面から見たときの斜視図である。 図1及び図2のアンテナ装置の上面図である。 図2のアンテナ装置における電気長調整回路402の拡大図である。 本発明の第1の実施形態の第1の変形例に係るアンテナ装置の上面図である。 本発明の第1の実施形態の第2の変形例に係るアンテナ装置の上面図である。 本発明の第1の実施形態の第3の変形例に係るアンテナ装置の上面図である。 本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置の斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るプリント配線基板22aの正面図である。 本発明の第2の実施形態に係るプリント配線基板22bの正面図である。 図10のプリント配線基板22bの第1の面22b−s1のレイアウト例を示す正面図である。 図10のプリント配線基板22bの第2の面22b−s2のレイアウト例を示す正面図である。 図9のプリント配線基板22aの第1の面22a−s1のレイアウト例を示す正面図である。 図9のプリント配線基板22aの第2の面22a−s2のレイアウト例を示す正面図である。 図8のアンテナ装置において無給電アンテナ素子401、501、601、701を動作させない場合(オフ状態)の水平面指向特性図である。 図8のアンテナ装置において無給電アンテナ素子401、501、601、701を動作させた場合(オン状態)の水平面指向特性図である。 本発明の第3の実施形態に係るアンテナ装置を備えた無線モジュール基板25の概略構成を示す斜視図である。 図17の誘電体基板21をおもて面から見たときの斜視図である。 図17の誘電体基板21を裏面から見たときの斜視図である。 図17の誘電体基板21を下面から見たときの斜視図である。 図17のアンテナ装置における電気長調整回路402Aの拡大図である。 本発明の第3の実施形態の第1の変形例に係る電気長調整回路402Cの拡大図である。 本発明の第1の実施形態の第4の変形例に係る電気長調整回路402Bの拡大図である。 本発明の第4の実施形態に係るアンテナ装置をおもて面から見たときの斜視図である。 図24のアンテナ装置を裏面から見たときの斜視図である。 図24及び図25のアンテナ装置の上面図である。 本発明の第4の実施形態の第1の変形例に係るアンテナ装置の上面図である。 本発明の第4の実施形態の第2の変形例に係るアンテナ装置の上面図である。 本発明の第4の実施形態の第3の変形例に係るアンテナ装置の上面図である。 本発明の第4の実施形態の第4の変形例に係るアンテナ装置の上面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。明細書及び図面を通じて、同様の構成要素には同様の符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
第1の実施形態.
図1は本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置をおもて面から見たときの斜視図であり、図2は図1のアンテナ装置を裏面から見たときの斜視図である。また、図3は図1及び図2のアンテナ装置の上面図である。本実施形態に係るアンテナ装置は、誘電体基板21上に3つのダイポールアンテナ素子101,201,301と、4つの無給電アンテナ素子(無給電素子である。)401,501,601,701を備えて構成される。また、図1乃至図3に示すように、3次元のXYZ座標を導入する。
詳細後述するように、本実施形態に係るアンテナ装置は、誘電体基板21と、誘電体基板21の一方の面に設けられ無線信号を送受信する給電アンテナ素子101と、誘電体基板21の一方の面に設けられた無給電アンテナ素子401,701と、誘電体基板21の他方の面に設けられ無線信号を送受信する給電アンテナ素子201,301と、誘電体基板の他方の面に設けられた無給電アンテナ素子501,601と、各無給電素子401,501,601,701をそれぞれ反射器として動作させるか否かを切り換えるコントローラ1及び電気長調整回路40,502,602,702とを備え、無給電アンテナ素子401は給電アンテナ素子101及び201と電磁的に結合するように近接して配置され、無給電アンテナ素子501は給電アンテナ素子101及び201と電磁的に結合するように近接して配置され、無給電アンテナ素子601は給電アンテナ素子101及び301と電磁的に結合するように近接して配置され、無給電アンテナ素子701を給電アンテナ素子101及び301と電磁的に結合するように近接して配置されたことを特徴としている。
ダイポールアンテナ素子101は、誘電体基板21の表面に導体パターンとして形成された2つのストリップ形状の給電導体素子101a,101bから構成され、給電導体素子101a,101bは互いに所定間隔を有して一直線上に配置されている。各給電導体素子101a,101bの対向した側に設けた給電点102は、無線通信回路(図示せず)と接続され、これによりダイポールアンテナ素子101を介して無線信号が送受信される。
無給電アンテナ素子401,701は、ダイポールアンテナ素子101を挟むように、ダイポールアンテナ素子101が位置する直線に対して、通信時の動作波長λの4分の1の距離だけ離れた平行線上にそれぞれ配置される。また、無給電アンテナ素子501,601は、ダイポールアンテナ素子101が位置する直線に対して、通信時の動作波長λの4分の1の距離だけ離れた平行線上であり、誘電体基板上の、ダイポールアンテナ素子101が配置された面と対向する面に、それぞれ配置される。ここで、動作波長λの4分の1の距離は、ダイポールアンテナ素子と無給電アンテナ素子とが互いに電磁的に結合する距離であって、使用する誘電体基板の誘電率によって変化し、誘電率が高いほど短くなる。
無給電アンテナ素子401は、誘電体基板21の導体パターンとして形成された2つのストリップ形状の無給電導体素子401a,401bから構成されたダイポール素子である。ここで、無給電導体素子401a,401bは、1/4波長(λ/4)の電気長を有し、互いに所定間隔を有して一直線上に配置されている。各無給電導体素子401a,401bの対向した側には、電気長調整回路402が設けられる。
図4は図2のアンテナ装置における電気長調整回路402の拡大図である。すなわち、図4において、電気長調整回路402と、それに近接した無給電導体素子401a,401bとを含む部分を示す。
図4において、無給電導体素子401a,401bの対向した側には、一対のPINダイオード403a,403bが設けられる。PINダイオード403aのカソード端子は無給電導体素子401aに接続され、PINダイオード403bのカソード端子は無給電導体素子401bに接続され、PINダイオード403a,403bのアノード端子は互いに接続される。PINダイオード403a,403bのアノード端子は、制御線404aを介して、制御電圧(すなわちバイアス電圧)を印加してアンテナ装置の指向特性を制御するコントローラ1の印加バイアス電圧端子(DC端子)DC4に接続され、PINダイオード403a,403bのカソード端子は、制御線404bを介して、コントローラ1の接地端子(GND端子)GNDに接続される。従って、制御線404a,404bはそれぞれ、無給電アンテナ素子401制御用の直流電圧供給線路とGND線路である。制御線404a上において、PINダイオード403a,403bのアノード端子に近接するように、高周波阻止用の、例えば数十nH程度のインダクタンスを有するインダクタ(コイル)405bが設けられ、制御線404a上にはさらに、数キロオーム程度の電流制御用の抵抗406が設けられる。また、制御線404b上において、PINダイオード403a,403bのカソード端子に近接するように、高周波阻止用の、例えば数十nH程度のインダクタンスを有するインダクタ405a,405cが設けられる。ここで、インダクタ405a,405b,405cは、無給電アンテナ素子401にて励振した高周波信号が、制御線404a,404b上に漏洩することを防ぐ役割を持つ。
無給電アンテナ素子501,601,701もまた、無給電アンテナ素子401と同様に構成される。無給電アンテナ素子501は、2つのストリップ形状の無給電導体素子501a,501bと、各無給電導体素子501a,501bの対向した側の電気長調整回路502から構成される。無給電アンテナ素子601は、2つのストリップ形状の無給電導体素子601a,601bと、各無給電導体素子601a,601bの対向した側の電気長調整回路602から構成される。無給電アンテナ素子701は、2つのストリップ形状の無給電導体素子701a,701bと、各無給電導体素子701a,701bの対向した側の電気長調整回路702から構成される。また、電気長調整回路502,602,702もまた、電気長調整回路402と同様に構成される。ここで、電気長調整回路502の2つのPINダイオードの各アノード端子はコントローラ1の印加バイアス電圧端子DC5に接続される一方、各カソード端子はグランド端子GNDに接続される。電気長調整回路602の2つのPINダイオードの各アノード端子はコントローラ1の印加バイアス電圧端子DC6に接続される一方、各カソード端子はグランド端子GNDに接続される。電気長調整回路702の2つのPINダイオードの各アノード端子はコントローラ1の印加バイアス電圧端子DC7に接続される一方、各カソード端子はグランド端子GNDに接続される。
さらに、ダイポールアンテナ素子201,301もまた、ダイポールアンテナ素子101と同様に構成される。
図3は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置を、上から見た平面図である。前述のように、無給電アンテナ素子401,501,601,701は、ダイポールアンテナ素子101から通信時の動作波長λの4分の1の距離の位置に設置されている。この距離は、使用する誘電体基板の誘電率に依存する。
ダイポールアンテナ素子201は、無給電アンテナ素子401と、無給電アンテナ素子501から通信時の動作波長λの4分の1の距離の位置に設置されている。また、ダイポールアンテナ素子301は、無給電アンテナ素子601と、無給電アンテナ素子701から通信時の動作波長λの4分の1の距離の位置に設置されている。
以上のように構成されたアンテナ装置において、コントローラ1の制御電圧がオフの場合には、全ての電気長調整回路402,502,602,702内のPINダイオードに電圧が印加されないので、無給電アンテナ素子401,501,601,701は励振されず、無給電アンテナ素子401,501,601,701がダイポールアンテナ素子101,201,301の指向特性に影響しない。
一方、コントローラ1が、例えば無給電アンテナ素子401への制御電圧をオンにする場合には、DC端子DC4からの印加バイアス電圧を、制御線404aを介してPINダイオード403a,403bのアノード側に印加し、例えば0.8V程度のPINダイオード403a,403bの動作電圧よりも大きくすることによって、PINダイオード403a,403bは導通状態になる。この時、無給電アンテナ素子401は、ダイポールアンテナ素子101から放射される電波によって励振され、電波を再放射する。ダイポールアンテナ素子101と無給電アンテナ素子401との間隔は動作波長λの4分の1であるので、無給電アンテナ素子401から再放射される電波は、ダイポールアンテナ素子101から放射される電波よりも位相が90度遅れたものとなる。2つの電波の重ね合わせにより、無給電アンテナ素子401よりも+Y方向に向かう電波は打ち消され、ダイポールアンテナ素子101よりも−Y方向に向かう電波は強められる。
またこのとき、無給電アンテナ素子401は、ダイポールアンテナ素子201から放射される電波によっても励振され、電波を再放射する。ダイポールアンテナ素子201と無給電アンテナ素子401との間隔は動作波長λの4分の1であるので、無給電アンテナ素子401から再放射される電波は、ダイポールアンテナ素子201から放射される電波よりも位相が90度遅れたものとなる。2つの電波の重ね合わせにより、無給電アンテナ素子401よりも−(X+Y)方向に向かう電波は打ち消され、ダイポールアンテナ素子101よりも+(X+Y)方向に向かう電波は強められる。このように、無給電アンテナ素子401に接続された電気長調整回路402にバイアス電圧が印加されたとき当該無給電アンテナ素子401はダイポールアンテナ素子101,201に対して反射器として動作するので、ダイポールアンテナ素子101の指向特性を、−Y方向に主放射が向いた状態へと切り替え、ダイポールアンテナ素子201の指向特性を、+(X+Y)方向に主放射が向いた状態へと切り替えることができる。
他の無給電アンテナ素子501,601,701をオンにする場合にも、同様に指向特性を制御することができ、例えば無給電アンテナ素子401と無給電アンテナ素子501を同時にオンした場合には、ダイポールアンテナ素子101の指向特性は−(X+Y)方向に主放射が向き、別の例として無給電アンテナ素子501と無給電アンテナ素子601を同時にオンした場合には、ダイポールアンテナ素子101の指向特性は−X方向に主放射が向く。
つまり、ダイポールアンテナ素子101がとりうる指向性形状の数は、ダイポールアンテナ素子101に対して影響を与える無給電アンテナ素子の本数が4本であることから、2=8通りであり、ダイポールアンテナ素子201,301がとりうる指向性形状の数は、影響を与える無給電アンテナ素子の本数が2本であることから、2=4通りとなる。
図5は本発明の第1の実施形態の第1の変形例に係るアンテナ装置の上面図である。図5において、2つのダイポールアンテナ素子101,201と4つの無給電アンテナ素子401,501,601,701を備えた変形例を図示している。
図6は本発明の第1の実施形態の第2の変形例に係るアンテナ装置の上面図である。図6において、3つのダイポールアンテナ素子101,201,301と5つの無給電アンテナ素子401,501,601,701,801を備えた変形例を図示している。
図7は本発明の第1の実施形態の第3の変形例に係るアンテナ装置の上面図である。図7において、5つのダイポールアンテナ素子101,201,301,901,1001と5つの無給電アンテナ素子401,501,601,701,801を備えた変形例を図示している。
なお、本実施形態では、給電素子としてダイポールアンテナ素子101,201,301を用いた場合を示したが、水平面(X−Y面)指向特性が無指向性に近いものであれば使用可能であるため、スリーブアンテナ、コリニアアンテナ又はモノポールアンテナを用いても、本実施形態と同様に動作するアンテナ装置を実現できる。また、本実施形態では、誘電体基板1上に2つ〜5つの励振アンテナ素子と4つ〜5つの無給電アンテナ素子を配置された例を示したが、それぞれの素子の数は、増減してもよい。
さらに、本実施形態では、電気長を調整するために、PINダイオードの導通/非導通を利用したが、例えば、図23に示すように、バリキャップダイオード(可変容量ダイオード)403av、403bvを使用し、リアクタンス値を変化させることで電気長を切り替えても良い。図23は、本発明の第1の実施形態の第4の変形例に係る電気長調整回路402Bの拡大図である。電気長調整回路402Bは、電気長調整回路402Aに比較して、PINダイオード403a,403bに代えてバリキャップダイオード40av,403bvを設けた点が異なる。図23において、バリキャップダイオード403avのカソード端子は無給電導体素子401aに接続され、バリキャップダイオード403bvのカソード端子は無給電導体素子401bに接続され、バリキャップダイオード403av,403bvのアノード端子は互いに接続される。バリキャップダイオード403av,403bvのアノード端子は、インダクタ405b、抵抗406及び制御線404aを介して、コントローラ1の印加バイアス電圧端子DC4に接続される。さらに、バリキャップダイオード403avのカソード端子は、インダクタ405a及び制御線404bを介して、コントローラ1の接地端子GNDに接続され、バリキャップダイオード403bvのカソード端子は、インダクタ405c及び制御線404bを介して、コントローラ1の接地端子GNDに接続される。コントローラ1は、バリキャップダイオード403av、403bvに印加するバイアス電圧を連続的に変化させることによりバリキャップダイオード403av、403bvの各容量値を変化させ、無給電アンテナ素子401の電気長を連続的に変化させる。
以上説明したように、本実施形態のアンテナ装置によれば、無給電アンテナ素子401,501,601,701を、誘電体基板21の第1の面にある給電素子101と第2の面にある給電素子201,301のうちの1つの指向特性を同時に変化できる位置に配置し、各給電素子101,201,301を、第1の面にある無給電アンテナ素子401,701のうちの1つと第2の面にある無給電アンテナ素子501,601のうちの1つの影響を受ける位置に配置した。より具体的には、無給電アンテナ素子401を給電アンテナ素子101及び201と電磁的に結合するように近接して配置し、無給電アンテナ素子501を給電アンテナ素子101及び201と電磁的に結合するように近接して配置し、無給電アンテナ素子601を給電アンテナ素子101及び301と電磁的に結合するように近接して配置し、無給電アンテナ素子701を給電アンテナ素子101及び301と電磁的に結合するように近接して配置した。これにより、誘電体基板21の垂線方向への電力を増減することが可能であり、各給電素子101,201,301の指向性の組み合わせが最適になるように制御できるので、MIMO通信方式に適した指向性切り替え機能を備えた小型なアンテナ装置を提供することができる。また、全ての素子が一体のブロック(誘電体基板21である)上に位置することから、無線モジュール基板に半田付けなどによって表面実装可能な為、通常同軸ケーブルによって発生する通過損失を無視することが可能となる。
第2の実施形態.
図8は本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置の斜視図である。また、図9は本発明の第2の実施形態に係るプリント配線基板22aの正面図であり、図10は本発明の第2の実施形態に係るプリント配線基板22bの正面図である。
図8に示すように、本実施形態のアンテナ装置は、ディスプレイの金属筐体23を切り欠き、樹脂窓24を組み込んだ部分に沿うように配置された、互いに平行に設けられた2つの誘電体にてなるプリント配線基板22a,22bとして構成される。ここで、プリント配線基板22aは互いに平行な第1の面22a−s1及び第2の面22a−s2を有し、プリント配線基板22bは互いに平行な第1の面22b−s1及び第2の面22b−s2を有する。さらに、プリント配線基板22aの第2の面22a−s2とプリント配線基板22bの第2の面22b−s2とは対向する。アンテナ装置は、給電アンテナ素子であるスリーブアンテナ素子101A,201A,301Aと、無給電アンテナ素子401,501,601,701とを備えて構成され、スリーブアンテナ素子101A及び無給電アンテナ素子401,701は、プリント配線基板22の第1の面22−s1上に設けられ、スリーブアンテナ素子201A,301A及び無給電アンテナ素子501,601はプリント配線基板22の第1の面22−s1上に設けられる。無線モジュール基板25上の信号入出力端子26−1と、プリント配線基板22bのスリーブアンテナ素子101Aに接続されたコネクタC101とは、高周波同軸ケーブル27−1を介して接続され、これによりスリーブアンテナ素子101Aに給電される。また、無線モジュール基板25上の信号入出力端子26−2と、プリント配線基板22aのスリーブアンテナ素子201Aに接続されたコネクタC201とは、高周波同軸ケーブル27−2を介して接続され、これによりスリーブアンテナ素子201Aに給電される。さらに、無線モジュール基板25上の信号入出力端子26−3と、プリント配線基板22aのスリーブアンテナ素子301Aに接続されたコネクタC301とは、高周波同軸ケーブル27−3を介して接続され、これによりスリーブアンテナ素子301Aに給電される。
スリーブアンテナ素子101A,201A,301A及び、無給電アンテナ素子401,501,601,701の素子同士の間隔は、第1の実施形態の場合と同様に設定される。すなわち、無給電アンテナ素子401,501,601,701は、スリーブアンテナ素子101Aから通信時の動作波長λの4分の1の距離の位置に設置されている。スリーブアンテナ素子201Aは、無給電アンテナ素子401と、無給電アンテナ素子501から通信時の動作波長λの4分の1の距離の位置に設置されている。また、スリーブアンテナ素子301Aは、無給電アンテナ素子601と、無給電アンテナ素子701から通信時の動作波長λの4分の1の距離の位置に設置されている。誘電体基板22a、22b間の距離は、スリーブアンテナ素子101A,201A,301A及び、無給電アンテナ素子401,501,601,701の素子同士の間隔が上述した間隔になるように設定される。
本実施形態のアンテナ装置の動作を、図9及び図10を参照して以下説明する。例えば無給電アンテナ素子401,501,601,701にそれぞれ接続した、電気長調整回路402,502,602,702への制御電圧が印加されない場合、スリーブアンテナ素子101Aの指向性は、図8のXY面、即ち、ディスプレイの設置面において無指向に広がる。スリーブアンテナ素子101Aの指向性を−X方向に向けたい場合、電気長調整回路502,602へ電圧を印加する。これにより、無給電アンテナ素子501,601が励振されて、スリーブアンテナ素子101Aの反射器として動作し、スリーブアンテナ素子101Aよりも+X方向では電波の振幅が弱められ、−X方向では振幅が強められる。これにより、スリーブアンテナ素子101Aの指向性は、−X方向を向くことになる。なお、この時無給電アンテナ素子501は、スリーブアンテナ素子201Aに対しても反射器として動作し、スリーブアンテナ素子201Aの指向性を、+Y方向に変化させる。また、同様に無給電アンテナ素子601は、スリーブアンテナ素子301Aの指向性を−Y方向に変化させる。
同様にして、励振させる(すなわち反射器として動作させる)無給電アンテナ素子の組み合わせを変えることで、2=16通りに指向性を組み合わせることが可能である。
図11は図10のプリント配線基板22bの第1の面22b−s1のレイアウト例を示す正面図であり、図12は図10のプリント配線基板22bの第2の面22b−s2のレイアウト例を示す正面図である。また、図13は図9のプリント配線基板22aの第1の面22a−s1のレイアウト例を示す正面図であり、図14は図9のプリント配線基板22aの第2の面22a−s2のレイアウト例を示す正面図である。さらに、図15は図8のアンテナ装置において無給電アンテナ素子401、501、601、701を動作させない場合(オフ状態)の水平面指向特性図であり、図16は図8のアンテナ装置において無給電アンテナ素子401、501、601、701を動作させた場合(オン状態)の水平面指向特性図である。
すなわち、図11から図14は、本実施形態におけるプリント配線基板のレイアウトであり、図15及び図16は、図11乃至図14のプリント配線基板上のアンテナ素子の指向特性を、電波暗室にて実測した結果である。図15は、無給電アンテナ素子401、501、601、701への制御電圧をオフにしたときのスリーブアンテナ素子101A、201A,301Aの指向特性を示すグラフであり、図16は、無給電アンテナ素子401、501、601、701への制御電圧をオンにしたときのスリーブアンテナ素子101A、201A,301Aの指向特性を示すグラフである。
図16を参照すると、スリーブアンテナ素子101Aに対して+X方向に位置した無給電アンテナ素子501,601を反射器として動作させることにより、主放射が−X方向に向かうことがわかる。
以上説明したように、本実施形態のアンテナ装置によれば、無給電アンテナ素子401,501,601,701を、プリント配線基板22bの第1の面22b−s1にある給電素子101Aとプリント配線基板22aの第1の面22a−s1にある給電素子201A,301Aのうちの1つの指向特性を同時に変化できる位置に配置し、各給電素子101A,201A,301Aを、面22b−s1にある無給電アンテナ素子401,701のうちの1つと面22a−s1にある無給電アンテナ素子501,601のうちの1つの影響を受ける位置に配置した。より具体的には、無給電アンテナ素子401を給電アンテナ素子101A及び201Aと電磁的に結合するように近接して配置し、無給電アンテナ素子501を給電アンテナ素子101A及び201Aと電磁的に結合するように近接して配置し、無給電アンテナ素子601を給電アンテナ素子101A及び301Aと電磁的に結合するように近接して配置し、無給電アンテナ素子701を給電アンテナ素子101A及び301Aと電磁的に結合するように近接して配置した。これにより、プリント配線基板22a,22bの垂線方向への電力を増減することが可能であり、各給電素子101A,201A,301Aの指向性の組み合わせが最適になるように制御できるので、MIMO通信方式に適した指向性切り替え機能を備えた小型なアンテナ装置を提供することができる。
ここで、プリント配線基板22bの第の面22b−s1には、1つの給電素子101Aと、2つの無給電アンテナ素子401,701を前記給電素子101Aの両側に約4分の1波長(λ/4)離隔して配置し、プリント配線基板22aの第1の面22a−s1には、2つの給電素子201A,301Aと、前記2つの給電素子201A,301A間に、2つの無給電アンテナ素子501,601を配置し、各素子の間隔が約4分の1波長(λ/4)になるように配置することを特徴としている。
本実施形態において、無給電アンテナ素子の個数は4つに限定されず、3本以下の無給電アンテナ素子又は5本以上の無給電アンテナ素子を備えた構成も可能である。同様に、スリーブアンテナ素子も、3本に限定されない。
また、説明した実施形態では、給電アンテナ素子は、スリーブアンテナ素子として構成した例を示したが、ダイポールアンテナやコリニアアンテナを用いても、本実施形態と同様に動作するアンテナ装置を実現できる。また、給電アンテナ素子及び無給電アンテナ素子は、接地導体上に設けられたモノポールアンテナ素子として構成されてもよい。
第3の実施形態.
図17は本発明の第3の実施形態に係るアンテナ装置を備えた無線モジュール基板25の概略構成を示す斜視図である。また、図18は図17の誘電体基板21をおもて面から見たときの斜視図であり、図19は図17の誘電体基板21を裏面から見たときの斜視図であり、図20は図17の誘電体基板21を下面から見たときの斜視図である。ここで、図17は、本発明の第3の実施形態に係るアンテナ装置の使用形態を示す。
図17乃至図20において、本実施形態のアンテナ装置は、誘電体基板21上に3つのモノポールアンテナ素子101B,201B,301Bと、4つの無給電アンテナ素子401A,501A,601A,701Aを備えて構成され、モノポールアンテナ素子101B及び無給電アンテナ素子401A,701Aは、誘電体基板21の表面上に設けられ、モノポールアンテナ素子201B,301B及び無給電アンテナ素子501A,601Aは誘電体基板21の裏面上に設けられる。ここで、誘電体基板21は、給電部28を半田付けすることにより無線モジュール基板25上に実装される。
モノポールアンテナ素子101B,201B,301B及び、無給電アンテナ素子401A,501A,601A,701Aの素子同士の間隔は、第1の実施形態の場合と同様に設定される。すなわち、無給電アンテナ素子401A,501A,601A,701Aは、モノポールアンテナ素子101Bから通信時の動作波長λの4分の1の距離の位置に設置されている。モノポールアンテナ素子201Bは、無給電アンテナ素子401Aと、無給電アンテナ素子501Aから通信時の動作波長λの4分の1の距離の位置に設置されている。また、モノポールアンテナ素子301Bは、無給電アンテナ素子601Aと、無給電アンテナ素子701Aから通信時の動作波長λの4分の1の距離の位置に設置されている。
無給電アンテナ素子401Aは、誘電体基板21の導体パターンとして形成された1つのストリップ形状の無給電導体素子から構成されたモノポール素子であって、誘電体基板21の接地導体10に対して垂直に設けられる。ここで、無給電アンテナ素子401Aは1/4波長の電気長を有する。さらに、無給電アンテナ素子401Aと接地導体10との間に電気長調整回路402Aが設けられる。
図21は、図17のアンテナ装置における電気長調整回路402Aの拡大図である。すなわち、図21において、電気長調整回路402Aと、それに近接した無給電導体素子である無給電アンテナ素子401Aとを含む部分を示す。図21において、無給電アンテナ素子401Aと接地導体との間には、PINダイオード403bが接続される。PINダイオード403bのカソード端子は接地導体10に接続され、PINダイオード403bのアノード端子は無給電アンテナ素子401Aに接続される。PINダイオード403bのアノード端子は、制御線404aを介して、制御電圧(すなわちバイアス電圧)を印加してアンテナ装置の指向特性を制御するコントローラ1の印加バイアス電圧端子DC4に接続され、PINダイオード403bのカソード端子は、接地導体10及び制御線404bを介して、コントローラ1の接地端子GNDに接続される。従って、制御線404a,404bはそれぞれ、無給電アンテナ素子401A制御用の直流電圧供給線路とGND線路である。制御線404a上において、PINダイオード403bのアノード端子に近接するように、高周波阻止用の、例えば数十nH程度のインダクタンスを有するインダクタ(コイル)405bが設けられ、制御線404a上にはさらに、数キロオーム程度の電流制御用の抵抗406が設けられる。また、制御線404b上において、PINダイオード403bのカソード端子に近接するように、高周波阻止用の、例えば数十nH程度のインダクタンスを有するインダクタ405cが設けられる。ここで、インダクタ405b,405cは、無給電アンテナ素子401Aにて励振した高周波信号が、制御線404a,404b上に漏洩することを防ぐ役割を持つ。
無給電アンテナ素子501A,601A,701Aもまた、無給電アンテナ素子401Aと同様に構成される。すなわち、無給電アンテナ素子501A,601A,701Aはそれぞれ、接地導体10に対して垂直に設けられた1つのストリップ形状の無給電導体素子と、当該無給電導体素子と接地導体10との間に接続された電気長調整回路502A,602A,702Aとから構成される。さらに、電気長調整回路502A,602A,702Aはそれぞれ電気長調整回路402Aと同様に構成される。ここで、電気長調整回路502AのPINダイオードのアノード端子はコントローラ1の印加バイアス電圧端子DC5に接続される一方、カソード端子はグランド端子GNDに接続される。電気長調整回路602Aの1つのPINダイオードのアノード端子はコントローラ1の印加バイアス電圧端子DC6に接続される一方、カソード端子はグランド端子GNDに接続される。電気長調整回路702Aの1つのPINダイオードのアノード端子はコントローラ1の印加バイアス電圧端子DC7に接続される一方、カソード端子はグランド端子GNDに接続される。
本実施形態のアンテナ装置の動作を、図18乃至図20を参照して以下説明する。例えば無給電アンテナ素子401A,501A,601A,701Aにそれぞれ接続した、電気長調整回路402A,502A,602A,702Aへの制御電圧が印加されない場合、モノポールアンテナ素子101Bの指向性は、図17のXY面、即ち、無線モジュール基板の設置面において無指向に広がる。モノポールアンテナ素子101の指向性を−X方向に向けたい場合、電気長調整回路502A,602Aへ電圧を印加する。これにより、無給電アンテナ素子501A,601Aが励振されて、モノポールアンテナ素子101Bの反射器として動作し、モノポールアンテナ素子101Bよりも+X方向では電波の振幅が弱められ、−X方向では振幅が強められる。これにより、モノポールアンテナ素子101Bの指向性は、−X方向を向くことになる。なお、この時無給電アンテナ素子501Aは、モノポールアンテナ素子201Bに対しても反射器として動作し、モノポールアンテナ素子201Bの指向性を、+Y方向に変化させる。また、同様に無給電アンテナ素子601Aは、モノポールアンテナ素子301Bの指向性を−Y方向に変化させる。
同様にして、励振させる(すなわち反射器として動作させる)無給電アンテナ素子の組み合わせを変えることで、2=16通りに指向性を組み合わせることが可能である。
なお、本実施形態では、電気長を調整するために、PINダイオードの導通/非導通を利用したが、例えば、図22に示すように、バリキャップダイオード403bv(可変容量ダイオード)を使用し、リアクタンス値を変化させることで電気長を切り替えても良い。図22は、本発明の第3の実施形態の第1の変形例に係る電気長調整回路402Cの拡大図である。電気長調整回路402Cは、電気長調整回路402Aに比較して、PINダイオード403bに代えてバリキャップダイオード403bvを設けた点が異なる。図22において、バリキャップダイオード403bvのアノード端子は無給電アンテナ素子401Aに接続され、カソード端子は接地導体10に接続される。バリキャップダイオード403bvのアノード端子は、インダクタ405b、抵抗406及び制御線404aを介して、コントローラ1の印加バイアス電圧端子DC4に接続される。さらに、バリキャップダイオード403bvのカソード端子は、接地導体10、インダクタ405c及び制御線404bを介して、コントローラ1の接地端子GNDに接続される。コントローラ1は、バリキャップダイオード403bvに印加するバイアス電圧を連続的に変化させることによりバリキャップダイオード403bvの容量値を変化させ、無給電アンテナ素子401Aの電気長を連続的に変化させる。
以上説明したように、本実施形態のアンテナ装置によれば、無給電アンテナ素子401A,501A,601A,701Aを、誘電体基板21の第1の面にある給電素子101Bと第2の面にある給電素子201B,301Bのうちの1つの指向特性を同時に変化できる位置に配置し、各給電素子101B,201B,301Bを、第1の面にある無給電アンテナ素子401A,701Aのうちの1つと第2の面にある無給電アンテナ素子501A,601Aのうちの1つの影響を受ける位置に配置した。より具体的には、無給電アンテナ素子401Aを給電アンテナ素子101B及び201Bと電磁的に結合するように近接して配置し、無給電アンテナ素子501Aを給電アンテナ素子101B及び201Bと電磁的に結合するように近接して配置し、無給電アンテナ素子601Aを給電アンテナ素子101B及び301Bと電磁的に結合するように近接して配置し、無給電アンテナ素子701Aを給電アンテナ素子101B及び301Bと電磁的に結合するように近接して配置した。これにより、誘電体基板21の垂線方向への電力を増減することが可能であり、各給電素子101B,201B,301Bの指向性の組み合わせが最適になるように制御できるので、MIMO通信方式に適した指向性切り替え機能を備えた小型なアンテナ装置を提供することができる。
また、説明した実施形態では、給電アンテナ素子101B,201B,301Bは、モノポールアンテナ素子として構成した例を示したが、スリーブアンテナ、逆F型アンテナ又はダイポールアンテナを用いても、本実施形態と同様に動作するアンテナ装置を実現できる。
第4の実施形態.
図24は本発明の第4の実施形態に係るアンテナ装置をおもて面から見たときの斜視図であり、図25は図24のアンテナ装置を裏面から見たときの斜視図である。また、図26は図24及び図25のアンテナ装置の上面図である。本実施形態に係るアンテナ装置は、第1の実施形態に係るアンテナ装置に比較して、ダイポールアンテナ素子301ならびに無給電アンテナ素子601及び701を除去したことを特徴としている。
無給電アンテナ素子401及び501はそれぞれ、ダイポールアンテナ素子101から通信時の動作波長λの4分の1の距離であり、かつ、ダイポールアンテナ素子201から通信時の動作波長λの4分の1の距離である2つの位置に設置されている。これにより、ダイポールアンテナ素子101がとりうる指向性形状の数は、ダイポールアンテナ素子101に対して影響を与える無給電アンテナ素子の本数が2本であることから、2=4通りとなる。同様に、ダイポールアンテナ素子201がとりうる指向性形状の数は4通りとなる。本実施形態に係るアンテナ装置は、第1の実施形態に係るアンテナ装置と同様の効果を奏する。
なお、図27に示すように、誘電体基板21に代えて、2つのプリント配線基板22a,22bを用いてもよい。図27は、本発明の第4の実施形態の第1の変形例に係るアンテナ装置の上面図である。本変形例に係るアンテナ装置は、第4の実施形態に係るアンテナ装置に比較して、誘電体基板21に代えて、第2の実施形態と同様に互いに平行に設けられた2つのプリント配線基板22a,22bを用いたことを特徴としている。ここで、プリント配線基板22a,22b間の距離は、ダイポールアンテナ素子101及び201ならびに無給電アンテナ素子401及び501間の素子間隔が上述した素子間隔になるように設定される。また、ダイポールアンテナ素子101及び無給電アンテナ素子401はプリント配線基板22bの第1の面22−s1上に設けられ、ダイポールアンテナ素子201及び無給電アンテナ素子501はプリント配線基板22aの第1の面22−s1上に設けられる。
また、図28に示すように、ダイポールアンテナ素子101及び無給電アンテナ素子401をプリント配線基板22bの第2の面22b−s2上に設け、ダイポールアンテナ素子201及び無給電アンテナ素子501をプリント配線基板22aの第2の面22a−s2上に設けてもよい。図28は、本発明の第4の実施形態の第2の変形例に係るアンテナ装置の上面図である。このとき、プリント配線基板22a,22b間の距離は、ダイポールアンテナ素子101及び201ならびに無給電アンテナ素子401及び501間の素子間隔が上述した素子間隔になるように設定される。
さらに、図29は本発明の第4の実施形態の第3の変形例に係るアンテナ装置の上面図である。図29に示すように、ダイポールアンテナ素子101をプリント配線基板22bの第1の面22b−s1上に設け、無給電アンテナ素子401をプリント配線基板22bの第2の面22b−s2上に設け、ダイポールアンテナ素子201をプリント配線基板22aの第1の面22a−s1上に設け、無給電アンテナ素子501をプリント配線基板22aの第2の面22a−s2上に設けてもよい。
またさらに、図30は本発明の第4の実施形態の第4の変形例に係るアンテナ装置の上面図である。図30において、ダイポールアンテナ素子101及び無給電アンテナ素子401はそれぞれプリント配線基板22bの両面に形成され、ダイポールアンテナ素子102及び無給電アンテナ素子501はそれぞれプリント配線基板22aの両面に形成されている。具体的には、ダイポールアンテナ素子101の給電導体素子101a(図25参照。)は、プリント配線基板22bの第1の面22b−s1及び第2の面22b−s2にそれぞれ形成された給電導体素子101a−1及び101a−2と、給電導体素子101a−1及び101a−2を電気的に接続するビア導体101vとを備える。また、無給電アンテナ素子401の無給電導体素子401a(図25参照。)は、プリント配線基板22bの第1の面22b−s1及び第2の面22b−s2にそれぞれ形成された無給電導体素子401a−1及び401a−2と、無給電導体素子401a−1及び401a−2を電気的に接続するビア導体401vとを備える。さらに、ダイポールアンテナ素子201の給電導体素子201a(図24参照。)は、プリント配線基板22aの第1の面22a−s1及び第2の面22a−s2にそれぞれ形成された給電導体素子201a−1及び201a−2と、給電導体素子201a−1及び201a−2を電気的に接続するビア導体201vとを備える。また、無給電アンテナ素子501の無給電導体素子501a(図24参照。)は、プリント配線基板22aの第1の面22a−s1及び第2の面22a−s2にそれぞれ形成された無給電導体素子501a−1及び501a−2と、無給電導体素子501a−1及び501a−2を電気的に接続するビア導体501vとを備える。
すなわち、第2の実施形態及び第4の実施形態の各変形例のように、2つのプリント配線基板22a及び22bを用い、又は、第1の実施形態及びその変形例、第3の実施形態、第4の実施形態のように、一体の誘電体基板21を用いてもよい。また、2つのプリント配線基板22a及び22bを用いる場合には、プリント配線基板22aの第1及び第2の面22a−s1,22a−s2のうちの少なくとも一方に給電アンテナ素子201を設け、プリント配線基板22aの第1及び第2の面22a−s1,22a−s2のうちの少なくとも一方に無給電アンテナ素子501を設け、プリント配線基板22bの第1及び第2の面22b−s1,22b−s2のうちの少なくとも一方に給電アンテナ素子101を設け、プリント配線基板22bの第1及び第2の面22b−s1,22b−s2のうちの少なくとも一方に無給電アンテナ素子401を設ければよい。さらに、少なくとも1つの給電アンテナ素子101(第1の給電素子である。)と、少なくとも1つの給電アンテナ素子201(第2の給電素子である。)と、少なくとも1つの無給電アンテナ素子401(第1の無給電素子である。)と、少なくとも1つの無給電アンテナ素子501(第2の無給電素子である。)とを、第1の無給電素子が第1及び第2の給電素子と電磁的に結合し、かつ第2の無給電素子が第1及び第2の給電素子と電磁的に結合するように近接して配置すればよい。
本実施形態において、ダイポールアンテナ素子101,201に代えて、図10のスリーブアンテナ素子101A又は図18のモノポールアンテナ素子101Bを用いてもよい。また、モノポール素子である無給電アンテナ素子401,501に代えて、図18のダイポール素子である無給電アンテナ素子401を用いてもよい。このときは、電気長調整回路402に代えて、図21の電気長調整回路402A又は図22の電気長調整回路402Cを用いる。
以上詳述したように、本発明のアンテナ装置によれば、第1の誘電体基板に配された第1の無給電素子と、第2の誘電体基板に配された第2の無給電素子には、各無給電素子を反射器として動作させるか否かを切り換えるための電気長切り替え回路が上記制御手段として接続されている。各電気長切り替え回路は、PINダイオードや、可変リアクタンス素子によって構成されており、回路に適切な電圧を印加することで、当該電気長切り換え回路に接続された無給電素子は反射器として動作する。ここで、第1の無給電素子は、第1及び第2の給電素子と電磁的に結合するように近接して配置され、かつ第2の無給電素子は、第1及び第2の給電素子と電磁的に結合するように近接して配置されているので、一つの無給電素子を反射器として動作させることで、第1及び第2の給電素子の主放射方向が変化する。
本発明に係るアンテナ装置は、簡単な構成で、数多くの指向性パターンの組み合わせが実現可能であるので、複数の可変指向性アンテナを近接して設置する方法として有用である。
1…コントローラ、
10…接地導体、
21…誘電体基板、
22a,22b…プリント配線基板、
23…金属筐体、
24…樹脂窓、
25…無線モジュール基板、
26−1,26−2,26−3…信号入出力端子、
27−1,27−2,27−3…高周波同軸ケーブル、
28…給電部、
101,201,301,901,1001…ダイポールアンテナ素子、
101A,201A,301A…スリーブアンテナ素子、
101B,201B,301B…モノポールアンテナ素子、
401,501,601,701,801,401A,501A,601A,701A…無給電アンテナ素子、
102,202,302…給電点、
402,502,602,702,402A,402B,402C,502A,602A,702A…電気長調整回路、
101a,101b,201a,201b,301a,301b…アンテナ導体素子
401a,401b,501a,501b,601a,601b,701a,701b…無給電導体素子、
403a,403b…PINダイオード、
403av,403bv…バリキャップダイオード、
404a,404b…制御線
405a,405b…インダクタ、
406…抵抗、
C101,C201,C301…コネクタ。

Claims (13)

  1. 互いに平行な第1及び第2の面を有する第1の誘電体基板と、
    互いに平行な第1及び第2の面を有する第2の誘電体基板と、
    上記第1の誘電体基板の第1及び第2の面のうち一方に設けられ、無線信号を送受信する第1の給電素子と、
    上記第1の誘電体基板の第1及び第2の面のうち一方に設けられた第1の無給電素子と、
    上記第2の誘電体基板の第1及び第2の面のうち一方に設けられ、無線信号を送受信する第2の給電素子と、
    上記第2の誘電体基板の第1及び第2の面のうち一方に設けられた第2の無給電素子と、
    上記各第1及び第2の無給電素子を反射器として動作させるか否かを切り換える制御手段とを備え、
    上記第1の無給電素子は、上記第1及び第2の給電素子と電磁的に結合するように近接して配置され、
    上記第2の無給電素子は、上記第1及び第2の給電素子と電磁的に結合するように近接して配置されたことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 上記第1の給電素子及び第1の無給電素子は、上記第1の誘電体基板の第1の面に設けられ、
    上記第2の給電素子及び第2の無給電素子は、上記第2の誘電体基板の第1の面に設けられ、
    上記第1の誘電体基板の第2の面と上記第2の誘電体基板の第2の面とは互いに対向するように、上記第1及び第2の誘電体基板は一体の誘電体基板にてなることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 互いに平行な第1及び第2の面を有する第1の誘電体基板と、
    互いに平行な第1及び第2の面を有する第2の誘電体基板と、
    上記第1の誘電体基板の第1及び第2の面にそれぞれ設けられかつ上記第1の誘電体基板を貫通する第1のビア導体により接続されて構成され、無線信号を送受信する第1の給電素子と、
    上記第1の誘電体基板の第1及び第2の面にそれぞれ設けられかつ上記第1の誘電体基板を貫通する第2のビア導体により接続されて構成された第1の無給電素子と、
    上記第2の誘電体基板の第1及び第2の面にそれぞれ設けられかつ上記第2の誘電体基板を貫通する第3のビア導体により接続されて構成され、無線信号を送受信する第2の給電素子と、
    上記第2の誘電体基板の第1及び第2の面にそれぞれ設けられかつ上記第2の誘電体基板を貫通する第4のビア導体により接続されて構成された第2の無給電素子と、
    上記各第1及び第2の無給電素子を反射器として動作させるか否かを切り換える制御手段とを備え、
    上記第1の無給電素子は、上記第1及び第2の給電素子と電磁的に結合するように近接して配置され、
    上記第2の無給電素子は、上記第1及び第2の給電素子と電磁的に結合するように近接して配置されたことを特徴とするアンテナ装置。
  4. 上記第1及び第2の無給電素子はそれぞれ、1/4波長の電気長を有する2本の無給電導体素子が一直線上に設けられたダイポール素子であり、
    上記制御手段は、
    上記第1の無給電素子の2本の無給電導体素子の間に直列に接続されたPINダイオードと、
    上記第2の無給電素子の2本の無給電導体素子の間に直列に接続されたPINダイオードとを備えたことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  5. 上記第1及び第2の無給電素子はそれぞれ、1/4波長の電気長を有する2本の無給電導体素子が一直線上に設けられたダイポール素子であり、
    上記制御手段は、
    上記第1の無給電素子の2本の無給電導体素子の間に直列に接続された可変容量ダイオードと、
    上記第2の無給電素子の2本の無給電導体素子の間に直列に接続された可変容量ダイオードとを備えたことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  6. 上記第1及び第2の無給電素子はそれぞれ、1/4波長の電気長を有する1本の無給電導体素子が接地導体に対して垂直に設けられたモノポール素子であり、
    上記制御手段は、
    上記第1の無給電素子の無給電導体素子と上記接地導体との間に接続されたPINダイオードと、
    上記第2の無給電素子の無給電導体素子と上記接地導体との間に接続されたPINダイオードとを備えたことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  7. 上記第1及び第2の無給電素子はそれぞれ、1/4波長の電気長を有する1本の無給電導体素子が接地導体に対して垂直に設けられたモノポール素子であり、
    上記制御手段は、
    上記第1の無給電素子の無給電導体素子と上記接地導体との間に接続された可変容量ダイオードと、
    上記第2の無給電素子の無給電導体素子と上記接地導体との間に接続された可変容量ダイオードとを備えたことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  8. 上記第1及び第2の給電素子はそれぞれ、ダイポールアンテナであることを特徴とする請求項1〜7のうちのいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  9. 上記第1及び第2の給電素子はそれぞれ、スリーブアンテナであることを特徴とする請求項1〜7のちのいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  10. 上記第1及び第2の給電素子はそれぞれ、モノポールアンテナであることを特徴とする請求項1〜7のうちのいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  11. 上記第1の無給電素子は、上記第1及び第2の給電素子から1/4波長の距離だけ離れて設けられ、
    上記第2の無給電素子は、上記第1及び第2の給電素子から1/4波長の距離だけ離れて設けられたことを特徴とする請求項1〜10のうちのいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  12. 1つの上記第1の給電素子と、
    2つの上記第1の無給電素子と、
    2つの上記第2の給電素子と、
    2つの上記第2の無給電素子とを備えたことを特徴とする請求項1〜11のうちのいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  13. 少なくとも1つの上記第1の給電素子と、
    少なくとも1つの上記第1の無給電素子と、
    少なくとも1つの上記第2の給電素子と、
    少なくとも1つの上記第2の無給電素子とを備えたことを特徴とする請求項1〜11のうちのいずれか1つに記載のアンテナ装置。
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