JP5281813B2 - 基礎点検口 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の基礎点検口に関する。
近年、地球温暖化などの環境問題の対策の一環として、建物の構造においても気密性、断熱性を向上させることで一層の省エネを図ることが望まれており、例えば、ユニットバスを用いた浴室の下方空間を気密・断熱構造として省エネ化を図ることが行われている。具体的には、コンクリート製の布基礎で囲まれた浴室の下方空間内への通気を遮断するとともに、布基礎の内壁に断熱材を張りめぐらせることにより、気密性及び断熱性を高めている。ただし、布基礎には床下を点検するための人通口又は点検口(基礎点検口)を設ける必要があり、布基礎の内壁の全周全面に断熱材を貼り付けることはできない。
そこで、布基礎に設けた人通口を介する通気を遮断し、断熱を図るべく、布基礎の人通口に固着される枠体の開口部に、断熱性を有する蓋体を嵌合着脱自在に取り付けることができる床下人通口用気密蓋が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第3078345号公報
しかしながら、従来の技術では、蓋体を枠体の開口部に押し込むことによって嵌合しているのみであるため、蓋体と枠体との間に隙間が生じ、気密性が損なわれるという問題があった。また、蓋体を枠体の開口部に押し込むだけでは、蓋体が枠体から脱落してしまう虞もあった。
また、従来の技術では、枠体は、布基礎形成用の型枠内に予め位置決めして配され、そこにコンクリートを流し込んで固化させることにより、布基礎の形成と同時に配置されていた。このため、コンクリートを流し込んだときに枠体に応力が及び、ひずみが生じる虞があった。枠体にひずみが生じてしまうと、蓋体が嵌合できなくなってしまったり、枠体と蓋体との間に隙間が生じて気密性が損なわれたりするという問題がある。
また、従来の技術では、枠体の位置決めを布基礎形成用の型枠上から吊り下げることによって行うため、枠体が安定せず、位置決めが困難であるという問題があった。また、枠体が不安定であると、コンクリートを流し込んだときに配置がずれる危険性もある。さらに、流し込んだコンクリートが枠体内に入り込む虞もある。
また、従来の技術では、布基礎形成用の型枠内面に塗布される離型剤が枠体の前後周面に付着して汚れてしまい、外観を損なう虞があった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、高い気密性及び断熱性を有する基礎点検口を提供することにある。
すなわち、本発明は、以下のようなものを提供する。
(1)枠体と、断熱性を有し、枠体に嵌合可能な蓋体とを有し、蓋体を枠体に押止するロック機構を有し、枠体に前記蓋体を押止した状態の前面を養生テープで覆ったことを特徴とする基礎点検口。
(1)の発明によれば、ロック機構により蓋体を枠体に押止するため、蓋体と枠体との間に生じる隙間を小さくすることができる。従って、蓋体を枠体に嵌合した状態での気密性を高めることができる。また、嵌合した蓋体が枠体から脱落したり、嵌合が緩くなったりすることを防止することができるため、向上した気密性を維持することが可能となる。
更に、布基礎形成後に養生テープを剥がすことにより、型枠の離型剤が付着して蓋体及び枠体が汚れるのを防止することができる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(2)枠体と、断熱性を有し、枠体に嵌合可能な蓋体とを有し、蓋体を枠体に押止するロック機構を有し、枠体の後開口部を塞ぎ、布基礎に配置後に打ち抜くことができる打抜き板を有し、打抜き板は、枠体の後縁部に沿った肉薄部を介して枠体に一体的に形成されていることを特徴とする基礎点検口。
(2)の発明によれば、ロック機構により蓋体を枠体に押止するため、蓋体と枠体との間に生じる隙間を小さくすることができる。従って、蓋体を枠体に嵌合した状態での気密性を高めることができる。また、嵌合した蓋体が枠体から脱落したり、嵌合が緩くなったりすることを防止することができるため、向上した気密性を維持することが可能となる。更に、打抜き板によって枠体の形状が維持されるため、布基礎形成時に流し込まれるコンクリートによって枠体にひずみが生じることを防止することができる。また、打抜き板は枠体の開口部を塞いでいるため、布基礎形成時にコンクリートが枠体内に流れ込むのを防止することができる。さらに、打抜き板は、肉薄部を介して枠体とつながっているため、布基礎完成後に容易に打ち抜くことができる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(3)枠体と、断熱性を有し、枠体に嵌合可能な蓋体とを有し、蓋体を枠体に押止するロック機構を有し、枠体の下部に、枠体を布基礎形成下地面に仮止めするための仮止用リブを有することを特徴とする基礎点検口。
(3)の発明によれば、ロック機構により蓋体を枠体に押止するため、蓋体と枠体との間に生じる隙間を小さくすることができる。従って、蓋体を枠体に嵌合した状態での気密性を高めることができる。また、嵌合した蓋体が枠体から脱落したり、嵌合が緩くなったりすることを防止することができるため、向上した気密性を維持することが可能となる。更に、仮止用リブにより、釘等を用いて枠体を布基礎形成下地面に仮止めすることができる。その結果、布基礎形成用の型枠内における枠体の位置決めが容易になる。また、型枠内にコンクリートを流し込んだ際に、枠体が浮き上がる等、位置がずれるのを防止することができる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(4)枠体と、断熱性を有する蓋体とを有し、枠体、及び、蓋体には、蓋体を枠体の前面側から嵌め込むと、蓋体と枠体とが蓋体及び枠体の全周にわたって互いに当接する当接面が夫々設けられており、枠体が有する当接面、及び、蓋体が有する当接面の少なくとも一方にパッキンが取り付けられ、枠体に蓋体を嵌め込んだ状態の前面を養生テープで覆ったことを特徴とする基礎点検口。
(4)の発明によれば、断熱性を有する蓋体を枠体に嵌合した際に蓋体と枠体とが互いに当接する当接面(蓋体側の当接面及び枠体側の当接面)のうち、少なくとも一方にパッキンを取り付ける。パッキンにより、枠体と蓋体との間に隙間が生じることを防止することができるため、蓋体を枠体に嵌合した状態での気密性を高めることができる。更に、布基礎形成後に養生テープを剥がすことにより、型枠の離型剤が付着して蓋体及び枠体が汚れるのを防止することができる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(5)枠体と、断熱性を有する蓋体とを有し、枠体、及び、蓋体には、蓋体を枠体の前面側から嵌め込むと、蓋体と枠体とが蓋体及び枠体の全周にわたって互いに当接する当接面が夫々設けられており、枠体が有する当接面、及び、蓋体が有する当接面の少なくとも一方にパッキンが取り付けられ、枠体の後開口部を塞ぎ、布基礎に配置後に打ち抜くことができる打抜き板を有し、打抜き板は、枠体の後縁部に沿った肉薄部を介して枠体に一体的に形成されていることを特徴とする基礎点検口。
(5)の発明によれば、断熱性を有する蓋体を枠体に嵌合した際に蓋体と枠体とが互いに当接する当接面(蓋体側の当接面及び枠体側の当接面)のうち、少なくとも一方にパッキンを取り付ける。パッキンにより、枠体と蓋体との間に隙間が生じることを防止することができるため、蓋体を枠体に嵌合した状態での気密性を高めることができる。更に、打抜き板によって枠体の形状が維持されるため、布基礎形成時に流し込まれるコンクリートによって枠体にひずみが生じることを防止することができる。また、打抜き板は枠体の開口部を塞いでいるため、布基礎形成時にコンクリートが枠体内に流れ込むのを防止することができる。さらに、打抜き板は、肉薄部を介して枠体とつながっているため、布基礎完成後に容易に打ち抜くことができる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(6)枠体、及び、蓋体には記蓋体を枠体の前面側から嵌め込むと、蓋体と枠体とが蓋体及び枠体の全周にわたって互いに当接する当接面が夫々設けられており、枠体が有する当接面、及び、蓋体が有する当接面の少なくとも一方にパッキンが取り付けられ、枠体の下部に、枠体を布基礎形成下地面に仮止めするための仮止用リブを有することを特徴とする基礎点検口。
(6)の発明によれば、断熱性を有する蓋体を枠体に嵌合した際に蓋体と枠体とが互いに当接する当接面(蓋体側の当接面及び枠体側の当接面)のうち、少なくとも一方にパッキンを取り付ける。パッキンにより、枠体と蓋体との間に隙間が生じることを防止することができるため、蓋体を枠体に嵌合した状態での気密性を高めることができる。更に、仮止用リブにより、釘等を用いて枠体を布基礎形成下地面に仮止めすることができる。その結果、布基礎形成用の型枠内における枠体の位置決めが容易になる。また、型枠内にコンクリートを流し込んだ際に、枠体が浮き上がる等、位置がずれるのを防止することができる。
本発明によれば、高い気密性及び断熱性を有する基礎点検口を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1(a)は、本実施形態に係る基礎点検口の平面図であり、(b)は、正面図であり、(c)は、横断面図であり、(d)は、側面図である。
本実施形態に係る基礎点検口1は、蓋体10と枠体20とを有し、枠体20の開口部29に蓋体10を着脱自在に嵌め込むことが可能な構造である。本実施形態では、蓋体10は断熱性を有する発泡合成樹脂製であり、枠体20は合成樹脂製である。
枠体20には、開口部29の後方を塞ぐように、打抜き板21が肉薄部22を介して枠体20に一体的に形成されている。
また、枠体20の左右側面下部には、仮止釘用リブ28が設けられている。図1(b)に示すように、仮止釘用リブ28を介して布基礎形成下地面に釘32を打ち込むことにより、基礎点検口1を布基礎形成下地面に固定(仮止め)することができる。
枠体20に蓋体10を嵌合した際に枠体20と蓋体10とが当接する蓋体側当接面16(図2参照)には、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム)製の気密テープ15が取り付けられている。気密テープ15により、枠体20と蓋体10との間に隙間が生じるのを防止することができる。
蓋体10には、スライド式ロック13が設けられており、蓋体10を枠体20に嵌合した後、スライド式ロック13を枠体20の正面に向かって左方向にスライドさせることにより、蓋体10を枠体20に押止することができる。
また、基礎点検口1の前面及び後縁面には、養生テープ31が貼り付けられている。後縁面とは、基礎点検口1(枠体20)の最後面のうち、打抜き板21と肉薄部22とを除く面である。図1では、理解しやすいように、養生テープ31を、基礎点検口1から離れた位置に図示している。
布基礎形成後に、養生テープ31を剥がすことにより、布基礎の型枠に塗布される離型剤が基礎点検口1に付着するのを防止することができる。
図2(a)は、蓋体の平面図であり、(b)は、右側面図であり、(c)は、正面図であり、(d)は、左側面図であり、(e)は、底面図であり、(f)は、背面図である。
上述したように、本実施形態に係る蓋体10は断熱性を有する発泡合成樹脂製であるが、本発明において、蓋体の材質は、断熱性を有するものであれば特に限定されない。
蓋体10は、全周に、枠体20に嵌合した際に枠体20に当接する蓋体側当接面16を有する。そして、蓋体側当接面16には、EPDM製の気密テープ15が取り付けられている。気密テープ15は、本発明におけるパッキンに相当する。
蓋体10には、凸部11及び凸部12が設けられている。蓋体10を枠体20に嵌合する際には、凸部11及び凸部12を、夫々枠体20の凹部24及び凹部23(図3参照)に嵌め込む。
蓋体10の左端部には、スライド式ロック13がロック押さえ板14によって、左右方向にスライド可能に保持されている。蓋体10を枠体20に嵌合した後、スライド式ロック13を蓋体10の正面に向かって左方向にスライドさせることにより、蓋体10を枠体20に押止することができる。スライド式ロック13は、本発明におけるロック機構に相当する。
なお、本発明におけるロック機構は、スライド式ロックに限定されるものではない。例えば、レバー式ロックであってもよい。
図3(a)は、枠体の平面図であり、(b)は、正面図であり、(c)は、背面図であり、(d)は、横断面図である。
上述したように、本実施形態に係る枠体20は合成樹脂製であるが、本発明において、枠体の材質は特に限定されず、例えば、金属製であってもよい。
枠体20には、開口部29の後方を塞ぐように、打抜き板21が形成されている。打抜き板21は、肉薄部22を介して枠体20に一体的に形成されており、布基礎形成後には、肉薄部22において切り離す(打ち抜く)ことができる。
また、枠体20は、開口部29の全周に、枠体側当接面30を有している。枠体側当接面30は、枠体20に蓋体10を嵌合した際に、気密テープ15を介して蓋体側当接面16と接することとなる。
また、枠体20には、凹部23、凹部24及び凹部26が設けられている。凹部23及び凹部24には、蓋体10を嵌合する際に夫々蓋体10の凸部12及び凸部11が嵌め込まれる。凹部26には、蓋体10が備えるスライド式ロック13をスライドさせた場合に、スライド式ロック13の左端部が挿入される。
また、枠体20には、凹部24を覆うように押さえ板25が設けられるとともに、凹部26を覆うように押さえ板27が設けられている。押さえ板25は、凹部24に嵌め込まれた凸部11を保持し、押さえ板27は、凹部26に挿入されたスライド式ロック13の左端部を保持する。
また、枠体20の左右側面下部には、仮止釘用リブ28が設けられている。仮止釘用リブ28は、枠体20を布基礎形成下地面に釘で固定(仮止め)するために用いられる。仮止釘用リブ28は、本発明における仮止用リブに相当する。
なお、本実施形態では、枠体20を釘によって布基礎形成下地面に固定する場合について説明するが、本発明においては、この例に限定されない。例えば、枠体20をボルトによって布基礎形成下地面に固定してもよい。
図4は、本発明に係る基礎点検口が備えられた建物の一例を示す断面透視図である。
図4に示すように、建物500では、コンクリート製のベタ基礎201に立設された布基礎(布基礎202及び布基礎203)に、基礎パッキン40を介して土台204が載置され、その上に、床510や壁(外周壁508や浴室壁(ドア)505)等が所定の位置に配置されている。これにより、建物500には、ユニットバス504が配設された浴室502と、例えば洗面脱衣室などの浴室以外の居住部501とが形成される。
なお、布基礎202は、屋外に面した布基礎であり、布基礎203は、浴室502の下方空間503と浴室以外の居住部501の床下511とを区画するための布基礎である。
建物500は、浴室502の下方空間503を気密構造にして省エネ化を図っている。建物500では、下方空間503を囲む布基礎202及び布基礎203の内壁に断熱材507が設けられている。これにより、下方空間503の断熱性が高められている。
また、下方空間503を囲む布基礎202及び布基礎203の上に載置されている基礎パッキン40は、通気孔42が設けられた基礎パッキン本体41、及び、通気孔41を塞ぐ通気性を有する断熱材50から構成された基礎パッキンである。通気孔42を塞いでいる断熱材50は、通気性を有するため、この通気孔42を介して、湿度を外部に排出することができる。また、通気孔42を塞いでいるのは、断熱材であるため、通気孔42から、空気(下方空間503の空気)が外部に排出されることを著しく防止し、断熱性を向上させることができる。
浴室502の下方空間503を形成する布基礎203には、浴室502の下を点検するための基礎点検口1が設けられている。基礎点検口1は、すでに説明したように、枠体20と断熱性を有する蓋体10とから構成されており、蓋体10を枠体20から取り外すことにより、浴室502の下を点検することができる。枠体20と蓋体10との当接面には、気密テープ15(パッキン)が設けられており、枠体20と蓋体10との間に隙間が生じることを防止することができるため、蓋体10を枠体20に嵌合した状態での気密性を高めることができる。
下方空間503の下側に位置するベタ基礎201には、密閉栓付き水抜き栓300が設けられている。水抜き栓300は、建物500の建築中にベタ基礎201に溜まる雨水を抜くためのものであり、建物500が完成した後は、原則不要である。しかしながら、水抜き栓500が開口したままであると、下方空間503の気密性が損なわれるため、密閉蓋で蓋をし、気密性を高めている。さらに、密閉蓋により、地中からの湿気や白アリの侵入を防止することを可能としている。
また、建物500の屋外に面した布基礎202とベタ基礎201との境界205には、この境界205を覆うように止水シート101が建物500の屋外側から貼付されている。これにより、布基礎202とベタ基礎201との境界205に隙間が生じたとしても、この隙間から建物500の下方空間503に水が侵入することを著しく防止することができる。その結果、建物500の下方空間503の湿度が上昇してしまうことを防止することができ、断熱性を向上させることが可能となる。
図5は、本発明に係る基礎点検口が備えられた他の建物の一例を示す断面透視図である。
図5に示す建物600は、図4に示した建物500と比して、浴室602の上側には、2階部分がなく、屋根が設けられている点で異なり、他の点で略同様の構成を有している。以下、建物600を説明する。
図5に示すように、建物600では、コンクリート製のベタ基礎701に立設された布基礎(布基礎702及び布基礎703)に、基礎パッキン40を介して土台704が載置され、その上に、床610、壁(外周壁608や浴室壁(ドア)605)、屋根612等が所定の位置に配置されている。これにより、建物600には、ユニットバス604が配設された浴室602と、例えば洗面脱衣室などの浴室以外の居住部601とが形成される。
なお、布基礎702は、屋外に面した布基礎であり、布基礎703は、浴室602の下方空間603と浴室以外の居住部601の床下611とを区画するための布基礎である。
下方空間603を囲む布基礎702及び布基礎703の内壁には、断熱材607が設けられている。
また、下方空間603を囲む布基礎702及び布基礎703の上に載置されている基礎パッキン40は、通気孔42が設けられた基礎パッキン本体41、及び、通気孔41を塞ぐ通気性を有する断熱材50から構成された基礎パッキンである。
浴室602の下方空間603を形成する布基礎703には、浴室602の下を点検するための基礎点検口1が設けられている。すでに説明したように、基礎点検口1は、枠体20と断熱性を有する蓋体10とから構成されている。
下方空間603の下側に位置するベタ基礎701には、密閉栓付き水抜き栓300が設けられている。
また、建物600の屋外に面した布基礎702とベタ基礎701との境界705には、この境界705を覆うように止水シート101が建物600の屋外側から貼付されている。
以上、基礎点検口1は、枠体20と、断熱性を有する蓋体10とを有し、蓋体10を枠体20の前面側から嵌め込むことで蓋体10と枠体20とが夫々の全周にわたって互いに当接する当接面として、蓋体10の全周に蓋体側当接面16が設けられるとともに、枠体20の開口部29の全周に枠体側当接面30が設けられ、蓋体側当接面16に気密テープ15が取り付けられている。
このように、基礎点検口1によれば、気密テープ15により、枠体20と蓋体10との間に隙間が生じることを防止することができるため、蓋体10を枠体20に嵌合した状態での気密性を高めることができる。
また、基礎点検口1は、蓋体10を枠体20に押止するスライド式ロック13を有する。スライド式ロック13により蓋体10を枠体20に押止するため、嵌合した蓋体10が枠体20から脱落したり、嵌合が緩くなったりすることを防止することができる。その結果、気密テープ15によって向上した気密性を維持することが可能となる。
また、基礎点検口1は、枠体20の開口部29を塞ぎ、布基礎に配置後に打ち抜くことができる打抜き板21を有し、当該打抜き板21は、枠体20の後縁部に沿った肉薄部22を介して枠体20に一体的に形成されている。
これにより、打抜き板21によって枠体20の形状が維持されるため、布基礎形成時に流し込まれるコンクリートによって枠体20にひずみが生じることを防止することができる。また、打抜き板21は枠体20の開口部29を塞いでいるため、布基礎形成時にコンクリートが枠体内に流れ込むのを防止することができる。さらに、打抜き板21は、肉薄部22を介して枠体20とつながっているため、布基礎完成後に容易に打ち抜くことができる。
また、基礎点検口1は、枠体20の下部に、枠体20を布基礎形成下地面に仮止めするための仮止釘用リブ28を有する。
従って、仮止釘用リブ28により、釘等を用いて枠体20を布基礎形成下地面に仮止めすることができる。その結果、布基礎形成用の型枠内における枠体の位置決めが容易になる。また、型枠内にコンクリートを流し込んだ際に、枠体20が浮き上がる等、位置がずれるのを防止することができる。
また、基礎点検口1は、枠体20に蓋体10を押止した状態の前面及び枠体20の後縁面が養生テープ31で覆われている。
従って、布基礎形成後に養生テープ31を剥がすことにより、型枠の離型剤が付着して蓋体10及び枠体20が汚れるのを防止することができる。
本実施形態では、気密テープ15を蓋体10の当接面(蓋体側当接面16)にのみ取り付ける場合について説明したが、本発明においては、パッキンを枠体側の当接面に取り付けてもよく、蓋体側及び枠体側の両方の当接面に取り付けてもよい。
また、本実施形態では、気密性を高めるために、気密テープ15とスライド式ロック13とを用いる場合について説明したが、本発明においては、パッキンを設けずに、蓋体を枠体に押止するロック機構のみを設けることとしてもよい。ロック機構により蓋体を枠体に押止するため、蓋体と枠体との間に生じる隙間を小さくすることができ、蓋体を枠体に嵌合した状態での気密性を高めることができるからである。
以上、本発明に係る基礎点検口の実施形態について説明したが、本発明の基礎点検口は、上述した例に限定されるものではなく、本発明の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。
(a)は、本実施形態に係る基礎点検口の平面図であり、(b)は、正面図であり、(c)は、横断面図であり、(d)は、側面図である。 (a)は、蓋体の平面図であり、(b)は、右側面図であり、(c)は、正面図であり、(d)は、左側面図であり、(e)は、底面図であり、(f)は、背面図である。 (a)は、枠体の平面図であり、(b)は、正面図であり、(c)は、背面図であり、(d)は、横断面図である。 本発明に係る基礎点検口が備えられた建物の一例を示す断面透視図である。 本発明に係る基礎点検口が備えられた他の建物の一例を示す断面透視図である。
符号の説明
1 基礎点検口
10 蓋体
13 スライド式ロック
15 気密テープ
16 蓋体側当接面
20 枠体
21 打抜き板
22 肉薄部
28 仮止釘用リブ
29 開口部
30 枠体側当接面
31 養生テープ
202、203、702、703 布基礎
204、704 土台
500、600 建物
502、602 浴室

Claims (6)

  1. 枠体と、断熱性を有し、前記枠体に嵌合可能な蓋体とを有し、前記蓋体を前記枠体に押止するロック機構を有し、
    前記枠体に前記蓋体を押止した状態の前面を養生テープで覆ったことを特徴とする基礎点検口。
  2. 枠体と、断熱性を有し、前記枠体に嵌合可能な蓋体とを有し、前記蓋体を前記枠体に押止するロック機構を有し、
    前記枠体の後開口部を塞ぎ、布基礎に配置後に打ち抜くことができる打抜き板を有し、前
    記打抜き板は、前記枠体の後縁部に沿った肉薄部を介して前記枠体に一体的に形成されていることを特徴とする基礎点検口。
  3. 枠体と、断熱性を有し、前記枠体に嵌合可能な蓋体とを有し、前記蓋体を前記枠体に押止するロック機構を有し、
    前記枠体の下部に、前記枠体を布基礎形成下地面に仮止めするための仮止用リブを有することを特徴とする基礎点検口。
  4. 枠体と、断熱性を有する蓋体とを有し、
    前記枠体、及び、前記蓋体には、前記蓋体を前記枠体の前面側から嵌め込むと、前記蓋体と前記枠体とが前記蓋体及び前記枠体の全周にわたって互いに当接する当接面が夫々設けられており、
    前記枠体が有する当接面、及び、前記蓋体が有する当接面の少なくとも一方にパッキンが取り付けられ、
    前記枠体に前記蓋体を嵌め込んだ状態の前面を養生テープで覆ったことを特徴とする基礎点検口。
  5. 枠体と、断熱性を有する蓋体とを有し、
    前記枠体、及び、前記蓋体には、前記蓋体を前記枠体の前面側から嵌め込むと、前記蓋体と前記枠体とが前記蓋体及び前記枠体の全周にわたって互いに当接する当接面が夫々設けられており、
    前記枠体が有する当接面、及び、前記蓋体が有する当接面の少なくとも一方にパッキンが取り付けられ、
    前記枠体の後開口部を塞ぎ、布基礎に配置後に打ち抜くことができる打抜き板を有し、前
    記打抜き板は、前記枠体の後縁部に沿った肉薄部を介して前記枠体に一体的に形成されていることを特徴とする基礎点検口。
  6. 枠体と、断熱性を有する蓋体とを有し、
    前記枠体、及び、前記蓋体には、前記蓋体を前記枠体の前面側から嵌め込むと、前記蓋体と前記枠体とが前記蓋体及び前記枠体の全周にわたって互いに当接する当接面が夫々設けられており、
    前記枠体が有する当接面、及び、前記蓋体が有する当接面の少なくとも一方にパッキンが取り付けられ、
    前記枠体の下部に、前記枠体を布基礎形成下地面に仮止めするための仮止用リブを有することを特徴とする基礎点検口。
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