JP5280571B1 - 食品用液体色素製剤およびそれを用いる加工食品の製造方法 - Google Patents

食品用液体色素製剤およびそれを用いる加工食品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5280571B1
JP5280571B1 JP2012181787A JP2012181787A JP5280571B1 JP 5280571 B1 JP5280571 B1 JP 5280571B1 JP 2012181787 A JP2012181787 A JP 2012181787A JP 2012181787 A JP2012181787 A JP 2012181787A JP 5280571 B1 JP5280571 B1 JP 5280571B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
food
preparation
solubility
pigment
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012181787A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014036638A (ja
Inventor
隆満 黒川
武 中條
Original Assignee
株式会社タイショーテクノス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社タイショーテクノス filed Critical 株式会社タイショーテクノス
Priority to JP2012181787A priority Critical patent/JP5280571B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5280571B1 publication Critical patent/JP5280571B1/ja
Publication of JP2014036638A publication Critical patent/JP2014036638A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Abstract

【課題】油脂を含む食品原料に添加し、それを高温で加熱しても食品の変色をごくわずかとすることができる、カロチノイド色素を含む食品用色素製剤、それを含む食品および食品用色素製剤を用いる加工食品の製造方法を提供すること。
【解決手段】カロチノイド色素と変色抑制剤を含む食品用色素製剤であって、前記変色抑制剤が、20℃の条件下、水1Lに対する溶解度が1g以下で、かつ、80体積%エタノール水溶液1Lに対する溶解度が1g以上の有機高分子である食品用色素製剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、食品用液体色素製剤、それを含む食品、および当該液体色素製剤を用いる加工食品の製造方法に関し、より詳しくはカロチノイド色素を含む食品用液体色素製剤、それを含む食品、および当該液体色素製剤を用いる加工食品の製造方法に関する。
カロチノイド色素は、ミカン、カキ、マンゴーなどの果実類、ニンジン、トマト、スイカなどの野菜類、ベニザケ、カニ、エビなどの魚介類、その他鶏卵の卵黄など多くの食品に含まれる色素であり、黄色〜橙色〜赤色の色調に寄与している。カロチノイド色素は、貯蔵や加熱加工に対して比較的安定であるので、食品用着色剤として多用されており、β−カロテン、パーム油カロテン、アナトー色素、トウガラシ色素、トマト色素などとして、種々の色調、品質のものを市場から入手することができる。
しかし、カロチノイド色素を含む食品を高温で加熱すると、カロチノイド色素の赤みが失われる一方で、黄色味が強まってしまうという問題が知られている。この加熱によるカロチノイド色素の変色は、赤色のカロチノイド色素を用いる場合や食品原料中に油脂が含まれている場合に顕著であり、高温での処理や調理が必要な食品を製造する上での障害となっていた。
このような問題を解決するため、特許文献1では、親油性成分を含有する飲食品に、結晶性カロテノイド色素と共にセルロースを添加することにより、変色を抑制する方法が提案されている(特許文献1参照)。しかし、本発明者らが検討した結果、この方法でも油脂含有食品に対する変色抑制効果は十分と言いがたく、さらなる変色抑制効果の向上が求められていた。
特開2010−178655号公報
従って、本発明の目的は、カロチノイド色素を含む食品用色素製剤であって、油脂を含む食品原料に添加、着色し、その食品を高温で加熱した場合でも、加熱前後での変色をごくわずかに抑えることができる、カロチノイド色素を含む食品用色素製剤およびそれを用いる加工食品の製造方法を提供することである。
本発明者等は、上記の実情に鑑み検討を重ねた結果、20℃の条件下、水1Lに対する溶解度が1g以下で、かつ、80体積%エタノール水溶液に対する溶解度が1g以上の有機高分子とカロチノイド色素とを併用した色素製剤は、油脂を含む食品原料に添加してからその油脂含有食品を高温で加熱しても、加熱前後における色調の変化が極めて少ないことを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、カロチノイド色素と変色抑制剤を含む食品用液体色素製剤であって、前記カロチノイド色素と前記変色抑制剤の質量比が1:0.1〜10であり、前記カロチノイド色素がトマト色素またはベータカロテンであり、前記変色抑制剤が、20℃の条件下、水1Lに対する溶解度が1g以下で、かつ、80体積%エタノール水溶液1Lに対する溶解度が1g以上の有機高分子であり、前記食品用液体色素製剤の溶媒が、水とエタノールを含む混合溶媒である食品用液体色素製剤を提供する。また、上記食品用液体色素製剤を含む食品、および、食品原料に上記食品用液体色素製剤を添加し、混合して混合物を得る工程を含む加工食品の製造方法を提供する。
本発明によれば、着色した食品を高温で加熱しても、加熱前後での色調の変化が極めて少ない食品用色素製剤、それを含む食品および上記食品用色素製剤を用いる加工食品の製造方法が提供される。
次に好ましい実施の形態を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。
なお、本発明において、「食品原料」というときは、本発明の食品用色素製剤を添加する前の食材を意味し、「加工食品」というときは、上記食品原料に本発明の食品用色素製剤を添加、混合し、必要に応じて加熱等の処理を施した食材を意味し、単に「食品」というときは、上記食品原料と、加工食品の両方を意味するものとする。
本発明者らは、カロチノイド色素を含む食品用色素製剤における変色抑制剤として、種々の食品添加物について効用を調べていたところ、ツェイン、シェラック、カルボキシメチルエチルセルロース等が優れた変色抑制効果を持つこと、これらの優れた変色抑制剤は、驚くべきことに、20℃の条件下、水1Lに対する溶解度が1g以下で、かつ、80体積%エタノール水溶液1Lに対する溶解度が1g以上という特徴を有することを見出した。
本発明の食品用色素製剤を構成する変色抑制剤としては、20℃の条件で、水1Lに対する溶解度が1g以下で、かつ、80体積%エタノール水溶液1Lに対する溶解度が1g以上の有機高分子を使用する。このような条件を満たす有機高分子が油脂含有食品中のカロチノイド色素に対して優れた変色抑制効果を示す原因は明らかではないが、本発明者らは以下のような機構が関与していると考えている。
カロチノイド色素は水不溶の脂溶性色素であり、結晶状態では赤色を呈するが、油脂には溶解し、溶解状態では橙〜黄色を呈する。そのため、油脂を含有する食品中では、カロチノイド色素が油脂に溶解し、結晶状態の赤色を失い橙〜黄色に変色してしまう。
本発明では、変色抑制剤として、80体積%エタノール水溶液に対する溶解度が比較的高く(20℃にて1Lに対して1g以上)、水への溶解性が低い(20℃にて1Lに対して1g以下)有機高分子を使用する。このような有機高分子を変色抑制剤として含む色素製剤を食品に添加すると、上記変色抑制剤が食品中の水と接触して不溶化を起こし、カロチノイド色素を芯にして皮膜を形成する。皮膜が形成されたカロチノイド色素は、油脂へ溶解しにくいために、油脂を含有する食品中でも結晶状態を保持し、赤色を保つと考えている。
本発明の食品用色素製剤に使用する変色抑制剤は、水に対する溶解度が1g/Lより高いと、食品用色素製剤を油脂含有食品に添加した場合に、食品中の水に溶けてしまうため、皮膜を形成できず、変色抑制効果を十分に発揮できないことがある。
一方、変色抑制剤の、80体積%エタノール水溶液1Lに対する溶解度が1gより低いと、食品中の水と接触した際に十分な皮膜を形成することができず、カロチノイド色素の変色抑制効果を十分に発揮できないことがある。
本発明の食品用色素製剤に使用する変色抑制剤は、20℃での水1Lに対する溶解度が0.5g以下であることが好ましく、0.1g以下であることがより好ましい。 80体積%エタノール水溶液1Lに対する溶解度は10g以上であることがより好ましく、50g以上であることがさらに好ましい。
本発明の食品用色素製剤に使用する変色抑制剤は、有機高分子である必要があり、有機高分子としてプロラミン、天然樹脂およびセルロース誘導体からなる群より選ばれるいずれかであることが好ましい。
プロラミンは、イネ科植物種子の胚乳に特徴的なアルコール(60〜90%)可溶性のタンパク質であり、具体的にはコムギ由来のグリアジン、オオムギ由来のホルデイン、ライムギ由来のセカリン、トウモロコシ由来のツェイン、ソルガム由来のカフィリン、アワ由来のペニセティンなどをいずれも使用することができる。これらのプロラミンの中でもツェインは変色抑制効果が顕著であり、変色抑制剤として特に好ましい。プロラミンは複数種のタンパク質を含むことがあるが、20℃の条件下、水1Lに対する溶解度が1g以下で、かつ、80体積%エタノール水溶液1Lに対する溶解度が1g以上であれば、変色抑制剤として使用することができる。
本発明の食品用色素製剤に含まれる変色抑制剤として、天然樹脂を用いることもできる。天然樹脂を使用する場合、20℃の条件下、水1Lに対する溶解度が1g以下で、かつ、80体積%エタノール水溶液に対する溶解度が1g以上であるものを用いればよい。このような天然樹脂の例として、シェラックおよびロジンが挙げられる。これらの中でもシェラックは変色抑制効果が顕著であり、変色抑制剤として特に好ましい。
本発明の食品用色素製剤に使用する変色抑制剤として、セルロース誘導体を用いることもできる。セルロース誘導体を使用する場合、20℃の条件下、水1Lに対する溶解度が1g以下で、かつ、80体積%エタノール水溶液1Lに対する溶解度が1g以上であるものを用いればよい。このようなセルロース誘導体の例として、カルボキシメチルエチルセルロース、セルロースアセテートフタレート、セルロースアセテートトリメリテート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートおよびヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネートなどが挙げられる。これらの中でもカルボキシメチルエチルセルロースは変色抑制効果が顕著であり、変色抑制剤として特に好ましい。
本発明の食品用色素製剤に使用するカロチノイド色素は、市販の色素を特に制限なく使用することができる。具体的には、トマト色素(リコペン)およびベータカロテンが挙げられる。
本発明の食品用色素製剤は、カロチノイド色素と上記特定の変色抑制剤とを含むものであればよく、食品原料に添加、混合して使用する際の利便性の面からは液体組成物であることが好ましいが、噴霧乾燥法などにより調製した粉体状組成物、粒状組成物であってもさしつかえない。
上記した通り、本発明の食品用色素製剤は、変色抑制剤がカロチノイド色素を被覆して変色抑制効果を発揮すると考えられるので、本発明の食品用色素製剤を液体組成物とする場合、溶媒は変色抑制剤による被覆を形成しやすい、水とエタノールを含む混合溶媒を使用することが好ましい。水とエタノールの質量比は1:1〜7であることが好ましく、より好ましくは1:2〜3.5である。溶媒としては、食品添加物として使用が認められているプロピレングリコールやグリセリン等の液体組成物を適宜添加してもよい。
本発明の食品用色素製剤に含まれるカロチノイド色素と変色抑制剤の質量比は1:0.1〜10であることが好ましく、より好ましくは1:0.4〜5である。カロチノイド色素と変色抑制剤とがこの範囲内であれば、加熱による油脂含有食品の変色を一層少なくでき好ましい。
本発明の食品用色素製剤を液体組成物とする場合、カロチノイド色素の含有量は、当該色素製剤に対して1〜5質量%であることが好ましい。カロチノイド色素が1質量%より少ない場合、当該色素製剤の食品原料に対する着色能力が十分でない可能性がある。また、カロチノイド色素の含有量が5質量%を超えると、保管中に沈殿を生ずるなど食品用色素製剤の安定性が悪くなる可能性がある。
また、本発明の食品用色素製剤を液体組成物とする場合、変色抑制剤の含有量は、当該色素製剤に対して2〜10質量%であることが好ましい。変色抑制剤が2質量%より少ない場合、変色抑制効果が不十分となることがある。また、変色抑制剤の含有量が10質量%を超えると、保管中にゲル化するなど食品用色素製剤の安定性が悪くなる可能性がある。
本発明においては変色抑制剤として、水に対する溶解度が低く、かつ、80体積%エタノール水溶液に対しては溶解性を有する有機高分子を用いるので、本発明の食品用色素製剤を液体組成物とする場合、80体積%エタノール水溶液を調製し、これに変色抑制剤を添加して溶解させることが好ましい。一方、カロチノイド色素は結晶の粒子径が細かいほど良好な発色が得られるので、変色抑制剤を溶解したエタノール水溶液にカロチノイド色素を添加した後、粉砕機等により微粉砕することが好ましい。粉砕機の例としては、ボールミル、ビーズミル、ローラーミル、湿式ジェットミル、湿式高速回転ミル等が挙げられるが、ビーズミルを用いて粉砕することが好ましい。
本発明によれば、上記食品用色素製剤を含む食品が提供される。本発明の食品は加熱前であってもよく、加熱後の食品であってもよい。上記食品用色素製剤を含む食品の例としては、魚肉ソーセージ・蒲鉾・カニ風味蒲鉾などの魚肉練り製品、畜肉ハム・ソーセージ、レトルト食品が挙げられる。
次に本発明の食品用色素製剤を用いて加工食品を製造する方法について説明する。
本発明の食品用色素製剤を用いて加工食品を製造する場合、食品原料に本発明の食品用色素製剤を添加し、適当な方法で混合すればよい。食品原料に対する本発明の食品用色素製剤の添加量は、食品原料の種類や、色素製剤が粉体、粒体、液体であるかによっても異なり一概には言えないが、色素製剤中のカロチノイド色素が最終製品である加工食品中0.001〜0.02質量%となるように添加すればよい。
本発明の製造方法によって製造される加工食品は特に制限されないが、従来加熱による変色防止が困難であった、魚肉ソーセージ・蒲鉾・カニ風味蒲鉾などの魚肉練り製品、畜肉ハム・ソーセージ、レトルト食品等の油脂含有食品に対して、特に好適に適用できる。これらの食品は、高含量の油脂を含むため、あるいは高温で加熱処理されるため、本発明による変色抑制効果が顕著に現れる。
魚肉練り製品、畜肉ハム・ソーセージ類を製造する場合、食品原料である練り肉を調製後、これに本発明の食品用色素製剤を添加、混合し、得られた混合物を加熱して製造する。本発明によれば、加熱の前後の色調変化をごくわずかに抑えることができる。
レトルト食品を製造する場合には、食品原料に本発明の食品用色素製剤を添加、混合した後、不活性ガスで置換した容器に密封し、密封した後に加圧加熱殺菌すればよい。不活性ガスとしては炭酸ガス、窒素、アルゴン等が挙げられ、容器としては食品側がポリプロピレン、外側がポリエステルまたはポリエチレンテレフタル酸(PET)、必要に応じてさらにアルミ箔を積層したプラスチックフィルムや、プラスチック容器の上面にフィルムを熱溶融してなる成形容器等が挙げられる。加圧加熱殺菌の条件の一例として、食品中央部において120℃、4分間の加熱が挙げられるが、本発明の加工食品の製造方法によれば、油脂含有食品を食品中央部において120℃、4分間で加熱しても、加熱前後の色調の変化がほとんど起こらない程度に変色を抑制することができる。
次に実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に制約されるものではない。なお、以下の文中「部」または「%」とあるのは特に断りのない限り質量基準である。
<魚肉ソーセージへの適用>
[実施例1]
(食品用色素製剤の調製)
95重量%エタノール210g、水90g、プロピレングリコール400gおよびグリセリン225gからなる混液に、変色抑制剤としてツェイン(小林香料株式会社製)50gを溶解した。この混液にトマト色素(ライコレッド社製;色素含有量80%)を25g添加・混合し、ビーズミル(アシザワ・ファインテック製スターミル(登録商標)LMZ015)で粉砕処理して、本発明の食品用色素製剤を調製した。なお、本実施例で使用したツェインは、水1Lに対する溶解度(20℃)が1g以下、80体積%エタノール水溶液1Lに対する溶解度(20℃)が1g以上であった。
(魚肉ソーセージの調製)
無塩冷凍すり身100部(固形分約30%、油脂含量1%)に、氷水50部、食用油15部、食塩3部、砂糖2.5部、馬鈴薯澱粉2部、グルタミン酸ナトリウム0.5部、みりん2部、少量のゼラチン、エキス、香辛料、グルテンを加えよく擂潰して、魚肉ソーセージ用の練り肉を得た(油脂含有量約8.5%)。
上記練り肉100部に上記食品用色素製剤を0.15部加えてよく混合し、着色練り肉を得た。この着色練り肉を直径3cm、長さ10cmのケーシングに充填してから、肉眼で色調を観察した。ケーシングに充填した着色練り肉を121℃にて20分間レトルト加熱後冷却し、魚肉ソーセージを製造した。得られた魚肉ソーセージは加熱前と比べて、加熱による色調の変化はほとんど認められなかった。
[実施例2]
ツェインの添加量を25gとし、グリセリンの添加量を250gとしたこと以外は実施例1と同様にして、食品用色素製剤を調製し、魚肉ソーセージを調製して加熱前後の色調変化を観察した。加熱後、魚肉ソーセージはごくわずかに黄色味を帯びたが、明らかな色調の変化は認められなかった。
[実施例3]
ツェインの添加量を10gとし、グリセリンの添加量を265gとしたこと以外は実施例1と同様にして、食品用色素製剤を調製し、魚肉ソーセージを調製して加熱前後の色調変化を観察した。加熱後、魚肉ソーセージはごくわずかに黄色味を帯びたが、明らかな色調の変化は認められなかった。
[実施例4]
変色抑制剤としてツェインの代わりにシェラック(興洋化学株式会社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、食品用色素製剤を調製し、魚肉ソーセージを調製して加熱前後の色調変化を観察した。加熱後、魚肉ソーセージはわずかに黄色味を帯びたが、明らかな色調の変化は認められなかった。なお、本実施例で使用したシェラックは、水1Lに対する溶解度(20℃)が1g以下、80体積%エタノール水溶液1Lに対する溶解度(20℃)が1g以上であった。
[実施例5]
変色抑制剤としてツェインの代わりにカルボキシメチルエチルセルロース(フロイント産業株式会社製)を添加したこと以外は実施例1と同様にして、食品用色素製剤を調製し、魚肉ソーセージを調製して加熱前後の色調変化を観察した。加熱後、魚肉ソーセージはわずかに黄色味を帯びたが、明らかな色調の変化は認められなかった。なお、本実施例で使用したカルボキシメチルエチルセルロースは、水1Lに対する溶解度(20℃)が1g以下、80体積%エタノール水溶液1Lに対する溶解度(20℃)が1g以上であった。
[実施例6]
食品用色素製剤の調製において、トマト色素の代わりにベータカロテン(DSM社製;色素含有量100%)を用い、魚肉ソーセージの調製において食品用色素製剤の添加量を、練り肉100部に対して0.36部としたこと以外は実施例1と同様にして魚肉ソーセージを調製して加熱前後の色調変化を観察した。加熱後、魚肉ソーセージはわずかに黄色味を帯びたが、明らかな色調の変化は認められなかった。
[実施例7]
変色抑制剤としてツェインの代わりにグリアジン(アサマ化成株式会社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、食品用色素製剤を調製し、魚肉ソーセージを調製して加熱前後の色調変化を観察した。加熱後、魚肉ソーセージはわずかに黄色味を帯びたが、明らかな色調の変化は認められなかった。なお、本実施例で使用したグリアジンは、水1Lに対する溶解度(20℃)が1g以下、80体積%エタノール水溶液1Lに対する溶解度(20℃)が1g以上であった。
[比較例1]
ツェインを使用しないで食品用色素製剤を調製したこと以外は実施例1と同様にして魚肉ソーセージを調製し、加熱前後の色調変化を観察した。加熱後、魚肉ソーセージは加熱により著しく黄色味を帯び、明らかな色調変化が認められた。
[比較例2]
変色抑制剤としてツェインの代わりに、多糖であるキチン(甲陽ケミカル株式会社製)を添加したこと以外は実施例1と同様にして、食品用色素製剤を調製し、魚肉ソーセージを調製して加熱前後の色調変化を観察した。魚肉ソーセージは加熱により著しく黄色味を帯び、明らかな色調変化が認められた。なお、本比較例で使用したキチンは、水1Lに対する溶解度(20℃)が1g以下で、80体積%エタノール水溶液1Lに対する溶解度(20℃)は1g未満であった。
[比較例3]
変色抑制剤としてツェインの代わりに、多糖であるメチルセルロース(信越化学工業株式会社製)を添加したこと以外は実施例1と同様にして、食品用色素製剤を調製し、魚肉ソーセージを調製して加熱前後の色調変化を観察した。魚肉ソーセージは加熱により黄色味を帯び、明らかな色調変化が認められた。なお、本比較例で使用したメチルセルロースは、水1Lに対する溶解度(20℃)が1gより大きく、80体積%エタノール水溶液1Lに対する溶解度(20℃)が1g未満であった。
[比較例4]
変色抑制剤としてツェインの代わりに、多糖であるヒドロキシプロピルセルロース(和光純薬株式会社製)を添加したこと以外は実施例1と同様にして、食品用色素製剤を調製し、魚肉ソーセージを調製して加熱前後の色調変化を観察した。魚肉ソーセージは加熱により黄色味を帯び、明らかな色調変化が認められた。本比較例で使用したヒドロキシプロピルセルロースは、水1Lに対する溶解度(20℃)が1gより大きく、80体積%エタノール水溶液1Lに対する溶解度(20℃)は1g以上であった。
[比較例5]
変色抑制剤としてツェインの代わりに、多糖である結晶セルロース(日本製紙ケミカル株式会社製)を添加したこと以外は実施例1と同様にして、食品用色素製剤を調製し、魚肉ソーセージを調製して加熱前後の色調変化を観察した。魚肉ソーセージは加熱により著しく黄色味を帯び、明らかな色調変化が認められた。本比較例で使用したメチルセルロースは、水1Lに対する溶解度(20℃)が1g以下、80体積%エタノール水溶液1Lに対する溶解度(20℃)は1g未満であった。
[比較例6]
変色抑制剤としてツェインの代わりに、多糖であるヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学工業株式会社製)を添加したこと以外は実施例1と同様にして、食品用色素製剤を調製し、魚肉ソーセージを調製して加熱前後の色調変化を観察した。魚肉ソーセージは加熱により黄色味を帯び、明らかな色調変化が認められた。本比較例で使用したヒドロキシプロピルメチルセルロースは、水1Lに対する溶解度(20℃)が1gより大きく、80体積%エタノール水溶液1Lに対する溶解度(20℃)は1g以上であった。
実施例1〜7と比較例1〜6の結果を表1に示す。
Figure 0005280571
<蒲鉾への適用>
[実施例8]
無塩冷凍すり身100部(固形分約30%、油脂含有量1%)に、氷水50部、食塩3部、砂糖2.5部、馬鈴薯澱粉2部、グルタミン酸ナトリウム0.5部およびみりん2部を加えよく擂潰して、蒲鉾用の練り肉を得た(油脂含有量約0.6%)。
上記練り肉100部に実施例1で調製した食品用色素製剤を0.15部加えてよく混合し、着色練り肉を得た。この着色練り肉15部を、無着色練り肉100部の上に薄くのばし、蒲鉾状に成型し、95℃で30分間蒸し器で加熱した。蒲鉾の着色部分について加熱の前後で色調を観察したところ、加熱による色調の変化はほとんど認められなかった。
[比較例7]
比較例1で調製した食品用色素製剤を用いたこと以外は実施例8と同様にして蒲鉾を調製し、加熱前後の色調変化を観察した。その結果、蒲鉾は加熱により黄色味を帯び、明らかな色調変化が認められた。
<カニ風味蒲鉾への適用>
[実施例9]
無塩冷凍すり身100部(固形分約30%、油脂含有量1%)に、氷水50部、食塩3部、砂糖2.5部、馬鈴薯澱粉1.5部、グルタミン酸ナトリウム0.5部およびみりん2部を加えよく擂潰して、カニ風味蒲鉾用の練り肉を得た(油脂含有量約0.6%)。
上記練り肉100部に実施例1で調製した食品用色素製剤を2部加えてよく混合し、着色練り肉を得た。この着色練り肉5部を、無着色練り肉100部の上に薄くのばし、95℃で30分間蒸し器で加熱した。カニ風味蒲鉾の着色部分について加熱の前後で色調を観察したところ、加熱による色調の変化はほとんど認められなかった。
[比較例8]
比較例1で調製した食品用色素製剤を用いたこと以外は実施例9と同様にしてカニ風味蒲鉾を調製し、加熱前後の色調変化を観察した。その結果、カニ風味蒲鉾の着色部分は加熱により黄色味を帯び、明らかな色調変化が認められた。
<畜肉ウインナーへの適用>
[実施例10]
豚もも肉100部に、豚脂肪33部、冷水35部、食塩2部および砂糖1部を加えよく擂潰して、畜肉ウインナー用の練り肉を得た(油脂含有量約19%)。
上記練り肉100部に実施例1で調製した食品用色素製剤を0.15部加えてよく混合し、着色練り肉を得た。この着色練り肉を直径3cm、長さ10cmのケーシングに充填してから、90℃にて30分間加熱後冷却し、畜肉ウインナーを製造した。加熱の前後で畜肉ウインナーの色調を観察したところ、加熱による色調の変化はほとんど認められなかった。
[比較例9]
比較例1で調製した食品用色素製剤を用いたこと以外は実施例10と同様にして畜肉ウインナーを製造し、加熱前後の色調変化を観察した。その結果、畜肉ウインナーは加熱により著しく黄色味を帯び、明らかな色調変化が認められた。
<タラコソースへの適用>
[実施例11]
タラコ100部に、液糖35部、バター30部、サラダ油15部を加えて、よく混合してタラコソースを得た。(油脂含有量約25%)。
上記タラコソース100部に実施例1で調製した食品用色素製剤を0.2部加えてよく混合し、着色タラコソースを得た。この着色タラコソースを耐熱性スタンドパウチに充填密封し、120℃にて10分間レトルト加熱を行った。加熱の前後でタラコソースの色調を観察したところ、加熱によりごくわずかに黄色味を帯びるが、明らかな色調の変化は認められなかった。
[比較例10]
比較例1で調製した食品用色素製剤を用いたこと以外は実施例11と同様にしてタラコソースを製造し、加熱前後の色調変化を観察した。その結果、タラコソースは加熱により著しく黄色味を帯び、明らかな色調変化が認められた。
実施例8〜11と比較例7〜10の結果を表2に示す。
Figure 0005280571
上記の実施例、比較例に示す結果から、変色抑制剤として、20℃での、水1Lに対する溶解度が1g以下で、かつ、80体積%エタノール水溶液1Lに対する溶解度が1g以上の有機高分子を用いた食品用色素製剤が、油脂含有食品の加熱調理に際して優れた変色抑制効果を発揮することが明らかである。また、変色抑制剤の中でも、特にツェインが優れていることが示された。

Claims (10)

  1. カロチノイド色素と変色抑制剤を含む食品用液体色素製剤であって、
    前記カロチノイド色素と前記変色抑制剤の質量比が1:0.1〜10であり、
    前記カロチノイド色素がトマト色素またはベータカロテンであり、
    前記変色抑制剤が、20℃の条件下、水1Lに対する溶解度が1g以下で、かつ、80体積%エタノール水溶液1Lに対する溶解度が1g以上の有機高分子であり、
    前記食品用液体色素製剤の溶媒が、水とエタノールを含む混合溶媒である食品用液体色素製剤。
  2. 前記変色抑制剤がプロラミン、天然樹脂およびセルロース誘導体からなる群より選ばれる請求項1に記載の食品用液体色素製剤。
  3. 前記プロラミンがツェイン、グリアジン、ホルデイン、セカリン、カフィリンおよびペニセティンからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項2に記載の食品用液体色素製剤。
  4. 前記プロラミンがツェインである請求項2に記載の食品用液体色素製剤。
  5. 前記天然樹脂がシェラックまたはロジンである請求項2に記載の食品用液体色素製剤。
  6. 前記天然樹脂がシェラックである請求項2に記載の食品用液体色素製剤。
  7. 前記セルロース誘導体がカルボキシメチルエチルセルロース、セルロースアセテートフタレート、セルロースアセテートトリメリテート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートおよびヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネートからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項2に記載の食品用液体色素製剤。
  8. 前記セルロース誘導体がカルボキシメチルエチルセルロースである請求項2に記載の食品用液体色素製剤。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の食品用液体色素製剤を含む食品。
  10. 請求項1〜のいずれか1項に記載の食品用液体色素製剤を食品原料に添加し、混合して混合物を得る工程を含む加工食品の製造方法。
JP2012181787A 2012-08-20 2012-08-20 食品用液体色素製剤およびそれを用いる加工食品の製造方法 Active JP5280571B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012181787A JP5280571B1 (ja) 2012-08-20 2012-08-20 食品用液体色素製剤およびそれを用いる加工食品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012181787A JP5280571B1 (ja) 2012-08-20 2012-08-20 食品用液体色素製剤およびそれを用いる加工食品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5280571B1 true JP5280571B1 (ja) 2013-09-04
JP2014036638A JP2014036638A (ja) 2014-02-27

Family

ID=49273947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012181787A Active JP5280571B1 (ja) 2012-08-20 2012-08-20 食品用液体色素製剤およびそれを用いる加工食品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5280571B1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6203080B2 (ja) 2013-04-23 2017-09-27 カルソニックカンセイ株式会社 熱交換器
JP2016080325A (ja) * 2014-10-22 2016-05-16 カルソニックカンセイ株式会社 熱交換器
CN109219639B (zh) * 2016-04-01 2021-04-06 三荣源有限公司 稳定固体色素的方法
JP6170231B1 (ja) * 2016-12-22 2017-07-26 株式会社タイショーテクノス 色素製剤及びその製造方法、並びに加工製品及びその製造方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS633063A (ja) * 1986-06-20 1988-01-08 San Ei Chem Ind Ltd 水溶性色素の安定化法
JPH0799924A (ja) * 1993-09-30 1995-04-18 Nippon Suisan Kaisha Ltd アスタキサンチンを主要成分とするファフィア色素油の安定な粉末化物及びその製造方法
JPH11285359A (ja) * 1998-01-21 1999-10-19 Basf Ag カロチノイド―凝集体を含有する着色剤
JP2010515446A (ja) * 2007-01-16 2010-05-13 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 油性組成物
JP2010178655A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Sanei Gen Ffi Inc 結晶性カロテノイド色素の変色抑制方法
WO2011128160A1 (en) * 2010-04-15 2011-10-20 Unilever Plc Edible ink

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS633063A (ja) * 1986-06-20 1988-01-08 San Ei Chem Ind Ltd 水溶性色素の安定化法
JPH0799924A (ja) * 1993-09-30 1995-04-18 Nippon Suisan Kaisha Ltd アスタキサンチンを主要成分とするファフィア色素油の安定な粉末化物及びその製造方法
JPH11285359A (ja) * 1998-01-21 1999-10-19 Basf Ag カロチノイド―凝集体を含有する着色剤
JP2010515446A (ja) * 2007-01-16 2010-05-13 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 油性組成物
JP2010178655A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Sanei Gen Ffi Inc 結晶性カロテノイド色素の変色抑制方法
WO2011128160A1 (en) * 2010-04-15 2011-10-20 Unilever Plc Edible ink

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014036638A (ja) 2014-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6004938B2 (ja) カロテノイド色素の容器への付着防止方法
JP5508703B2 (ja) 食品用品質改良剤の製造方法および練り製品製造方法
JP5280571B1 (ja) 食品用液体色素製剤およびそれを用いる加工食品の製造方法
JP4820760B2 (ja) 水溶性乾燥食品
CN106174147A (zh) 一种新型鱼糜制品
KR101282390B1 (ko) 고기류 김치 소스의 제조 방법
WO2014191556A1 (en) Method for coloring powders for preparing foods
KR101479949B1 (ko) 어패류 통조림 제조방법
JP6445766B2 (ja) 冷凍食品及び冷凍食品の製造方法
JP6027345B2 (ja) 加熱撹拌に対する安定性を備えた乳化色素製剤及びその利用
JP5946671B2 (ja) コチニール色素製剤
WO2015052182A1 (en) Beta-carotene formulation and use thereof in coloring edible products
JP7408264B2 (ja) 固形状食品組成物中の乾燥具材の経時劣化抑制及び/又は防止方法
JP6170231B1 (ja) 色素製剤及びその製造方法、並びに加工製品及びその製造方法
JP2016086692A (ja) 凍結乾燥味噌スープ及びその製造方法
US20070104852A1 (en) Casing-packed cooked rice and its production process
KR101431810B1 (ko) 해물류 김치 소스의 제조 방법
JP2005052141A (ja) 肉原料を含む即席乾燥具材とその湯戻り改善方法
KR101019240B1 (ko) 콜로이드 입자형 숙성김치 소스 및 페이스트와 그 제조방법
JP2002000246A (ja) 静菌剤
JP7186377B2 (ja) 粉末食品及びその製造方法
JP6240427B2 (ja) ハムの着色方法
JPH054064B2 (ja)
KR100489435B1 (ko) 천연색상적용식물 추출물을 함유하는 육제품 및 그 제조방법
JPH04108364A (ja) イカ加工食品の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5280571

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250