JP5279444B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、トレッドショルダー部側に発生する偏摩耗を抑制した空気入りタイヤ、特に重荷重用タイヤに関するものである。
一般的な空気入りタイヤは、トレッド部をトレッドゴムで構成し、タイヤ側面のサイドウォール部をサイドゴムで構成しており、サイドゴムの厚さはサイドウォール部全体に亘って略一定である(例えば特許文献1)。
特開平9−86107号公報
このような一般的なサイドゴムの構造を有する空気入りタイヤ、特に重荷重用タイヤでは、トレッド中央領域に比べてトレッド側方領域(トレッドショルダー部側)に荷重が集中する傾向にあるため、トレッドショルダー部側にショルダーエッジウェア(SEW)といわれる偏摩耗が生じやすいことが知られている。
そこで、本発明の目的は、トレッドショルダー部側に発生する偏摩耗を抑制した空気入りタイヤを提供することにある。
本発明の要旨は、以下のとおりである。
(1)タイヤのクラウン部に配置したトレッドゴムと、タイヤの側面に配置したサイドゴムとを具える空気入りタイヤにおいて、
前記サイドゴムは、前記トレッドゴムのモジュラスより低いモジュラスを有し、バットレス域における前記サイドゴムのタイヤ幅方向の厚さが、タイヤ最大幅におけるタイヤ幅方向の厚さの110%以上800%以下、かつトレッド幅の0.5%以上10%以下である、
ことを特徴とする空気入りタイヤ。
)トレッド部に少なくとも1本のタイヤ周方向に沿って延びる主溝を設け、該主溝の深さをDとすると、
トレッド踏面から、前記バットレス域における前記サイドゴムの厚さが増加するタイヤ径方向外側の位置までの長さdは、Dの30%以上100%以下であり、
前記厚いサイドゴムのタイヤ径方向の長さは、dの5%以上200%以下である、
ことを特徴とする上記(1)に記載の空気入りタイヤ。
)サイドゴムの300%伸長時のモジュラスが、10MPa以下であることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の空気入りタイヤ。
本発明によれば、トレッドショルダー部側に発生する偏摩耗を抑制した空気入りタイヤを提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
図1に本発明の空気入りタイヤのトレッド半部のバットレス部を中心とした幅方向断面図を示す。本発明のタイヤは、左右1対のビード部に設けられたビードコア(図示せず)と、このビードコア間でトロイド状に延びるカーカス1と、このカーカス1のクラウン部の径方向外側にてトレッド部を構成するトレッドゴム2と、タイヤ側面において主にサイドウォール部を構成するサイドゴム4とを具える。なお、図示はしないが、通常、カーカス1とトレッド部との間に複数層のベルト層からなるベルトが配置されている。
ここで、サイドゴム4のモジュラスがトレッドゴム2のモジュラスより低く、かつ、バットレス域Bに位置するサイドゴムの、タイヤ幅方向の厚さWが、タイヤ最大幅位置におけるサイドゴム4の、タイヤ幅方向の厚さWより厚いことが肝要である。以下にこの理由を説明する。
なお、バットレス域とは、トレッド部とサイドウォール部との中間の、タイヤ側面のトレッド部近傍(図中Bの領域)を指すものである。
上述したように、空気入りタイヤ、特に重荷重用タイヤでは、トレッド中央領域に比べてトレッド側方領域(トレッドショルダー部側)に荷重が集中する傾向にあるため、トレッド側方領域、特にトレッドショルダー接地端部Eの接地圧が高くなる。その結果、トレッドショルダー部側にショルダーエッジウェア(SEW)といわれる偏摩耗が生じやすい。それゆえ、ショルダーエッジウェアの発生を抑制するためには、トレッドショルダー部側の接地圧を低下させることが重要となる。
そこで、サイドゴム4をトレッドゴム2より低モジュラスとし、かつ、バットレス域Bに位置するサイドゴム4を厚くすることにより、ショルダーエッジウェアの発生しやすいトレッドショルダー部側の下のバットレス域Bに柔らかいゴムが多く配置されることとなる。トレッドショルダー部側の接地圧を、トレッドショルダー部の下に配置されたバットレス域Bのゴムが変形することにより効果的に吸収するため、トレッドショルダー部側の接地圧を低下させることができる。こうして、ショルダーエッジウェアを抑制することが可能となる。
特に、バットレス域Bに位置するサイドゴム4の厚さWが、タイヤ最大幅に位置するサイドゴム4の厚さWの110%以上800%以下であることが必要である
なぜなら、厚さWが110%未満の場合、バットレス域Bに位置するサイドゴム4がトレッドショルダー部側の接地圧を十分に吸収できず、接地圧低減効果が低いおそれがあるためである。一方、厚さWが800%超の場合、トレッドショルダー部側全体の接地圧が低下するので、トレッドショルダー接地端部Eの接地圧は相対的に増加するおそれがあるためである。
なお、Wはバットレス部B内のサイドゴム4の最大厚さである。
さらに、バットレス域Bに位置するサイドゴム4の厚さWが、トレッド幅Wの0.5%以上10%以下であることが必要である
なぜなら、厚さWが0.5%未満の場合、バットレス域Bに位置するサイドゴム4がトレッドショルダー部側の接地圧を十分に吸収できず、接地圧低減効果が低いおそれがあるためである。一方、厚さWが10%超の場合、トレッドショルダー部側全体の接地圧が低下するので、トレッドショルダー接地端部Eの接地圧は相対的に増加するおそれがあるためである。
また、トレッド部に少なくとも1本のタイヤ周方向に沿って延びる主溝6を設け、この主溝6の深さをDとすると、トレッド踏面から、バットレス域Bにおけるサイドゴム4の厚さが増加するタイヤ径方向外側の位置までの長さdは、Dの30%以上100%以下であり、厚いサイドゴム4のタイヤ径方向の長さh(一点鎖線の間)は、dの5%以上200%以下であることが好適である。
長さdが、Dの30%未満の場合、トレッドゴム2の摩耗早期にサイドゴム4がトレッド踏面に露出し、偏摩耗の核になるおそれがあり、一方、長さdが、Dの100%超の場合、柔らかいサイドゴム4がトレッド踏面から深い位置にあるため、トレッドショルダー部側の接地圧を十分に吸収できず、接地圧低減効果が低いおそれがある。
長さhがdの5%未満の場合、柔らかいサイドゴム4の体積がトレッドショルダー部側の接地圧を吸収するのに十分ではなく、接地圧低減効果が低いおそれがあり、一方、長さhがdの200%超の場合、トレッドショルダー部側の接地圧が低くなりすぎ、偏摩耗の核になるおそれがある。
また、厚いサイドゴム4のタイヤ径方向内側が、主溝6の溝底より深い位置にあると、トレッドゴム2の摩耗末期まで接地圧低減効果が得られるので好適である。
なお、トレッド部に複数本のタイヤ周方向に沿って延びる主溝6が存在する場合、最大深さを有する主溝6の深さをDとする。
サイドゴム4の300%伸長時のモジュラスが、10MPa以下であることが好適である。
なぜなら、サイドゴム4の300%伸長時のモジュラスが、10MPa超の場合、トレッドゴム2のモジュラスとの差が小さく、トレッドショルダー部側の接地圧低減効果が低いおそれがあるためである。
なお、当該モジュラスの下限は、タイヤの基本性能を損なわない範囲にあるものとする。
また、バットレス域Bのサイドゴム4は、図1に示すように、滑らかな曲線を描いてその厚さが増加し、中央で厚さが最大となる形状が好ましいが、図2に示すように、サイドゴム4を断面矩形状としてもよいし、図3に示すように、トレッド踏面側の厚さが大きく、タイヤ径方向内側に向かって漸減するような断面形状でも良いし、図4に示すように、厚いサイドゴム4とその幅方向内側のゴムとの境界が波形であっても、本発明の効果を達成することはできる。
本発明の空気入りタイヤ、従来例の空気入りタイヤおよび比較例の空気入りタイヤを、後述する仕様のもとに試作し、ショルダーエッジウェアを測定した。
発明例タイヤおよび比較例タイヤは、図1に示すように、バットレス域Bに厚いサイドゴム4を有する。発明例タイヤおよび比較例タイヤの各寸法を表1に示す。表1中、dはトレッド踏面から、厚いサイドゴム4のタイヤ径方向外側までの長さであり、hは厚いサイドゴム4の長さであり、Wはバットレス部Bのサイドゴム4の最大幅であり、Wはタイヤ最大幅におけるサイドゴム4の厚さであり、Dは複数主溝のうち最大深さを有する主溝の深さであり、Wはトレッド幅である。
従来例タイヤは、図5に示すように、サイドウォール部に亘って一定の厚さのサイドゴム4を有している以外は、図1に示す発明例タイヤと同様である。
(ショルダーエッジウェアの測定)
各供試タイヤ(タイヤサイズ275/80R225)を7.50幅のリムに組み付けてタイヤ車輪とし、内圧900kpaを与えた後、車両重量25tの2−D・4車両のフロント軸に装着し、10万kmの実車走行をさせて、ショルダーエッジウェアを評価した。なお、ショルダーエッジウェアの評価は、図6(走行前のトレッド踏面を点線で、走行後のトレッド踏面を実線で示す)に示すように、摩耗したトレッドゴム2の深さaおよび長さbを測定することにより、摩耗したトレッドゴム2の量を計算し、従来例タイヤを100としたときの指数(SEW指数)で表示した。数値が小さいほど、摩耗量が小さいことを表している。
Figure 0005279444
表1より、発明例タイヤでは、従来例タイヤおよび比較例タイヤに比べてショルダーエッジウェアの量が低減していることが分かる。
本発明では、トレッドゴムよりモジュラスが低いサイドゴムを用い、バットレス域のサイドゴムの厚さを厚くすることにより、トレッドショルダー部側に発生する偏摩耗を抑制した空気入りタイヤを提供することが可能となった。
本発明の一実施例に係る空気入りタイヤの半部の幅方向断面図である。 本発明のその他の実施例に係る空気入りタイヤの半部の幅方向断面図である。 本発明のその他の実施例に係る空気入りタイヤの半部の幅方向断面図である。 本発明のその他の実施例に係る空気入りタイヤの半部の幅方向断面図である。 従来の空気入りタイヤの半部の幅方向断面図である。 摩耗したトレッドゴムの量を説明するための図である。
符号の説明
1 カーカス
2 トレッドゴム
4 サイドゴム
6 主溝

Claims (3)

  1. タイヤのクラウン部に配置したトレッドゴムと、タイヤの側面に配置したサイドゴムとを具える空気入りタイヤにおいて、
    前記サイドゴムは、前記トレッドゴムのモジュラスより低いモジュラスを有し、バットレス域における前記サイドゴムのタイヤ幅方向の厚さが、タイヤ最大幅におけるタイヤ幅方向の厚さの110%以上800%以下、かつトレッド幅の0.5%以上10%以下である、
    ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. トレッド部に少なくとも1本のタイヤ周方向に沿って延びる主溝を設け、該主溝の深さをDとすると、
    トレッド踏面から、前記バットレス域における前記サイドゴムの厚さが増加するタイヤ径方向外側の位置までの長さdは、Dの30%以上100%以下であり、
    前記厚いサイドゴムのタイヤ径方向の長さは、dの5%以上200%以下である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. サイドゴムの300%伸長時のモジュラスが、10MPa以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
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