JP5278277B2 - 二軸連続混練機、及びそれを用いた電池の製造方法 - Google Patents

二軸連続混練機、及びそれを用いた電池の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、二軸連続混練機、及びそれを用いた電池の製造方法に関する。
従来、電池としては、シート状に形成された正極と負極とをセパレータを介して積層し、捲回してなる電極体を容器内に収納して電解液を含浸させるものがある。
このような電池に用いられる正極及び負極は、以下のような工程を経て製造される。
(1)活物質を導電助剤や結着剤等と共に分散溶媒で混練して、ペースト状の電極合剤を作成する(混練工程)。
(2)当該電極合剤をアルミニウム箔や銅箔等の集電体の表面に塗工し、乾燥させる(塗工工程)。
(3)集電体に塗工された電極合剤をプレス加工する(プレス工程)。
上記の混練工程においては、活物質を含む複数の電極材料(以下、「混合体」と記す。)を混練して、ペースト状の電極合剤を作成するために、二軸連続混練機が用いられている。
当該二軸連続混練機は、外装をなす中空のバレル、及び当該バレルの内部に互いに平行に設けられた二つの回転軸等から構成されている。当該二つの回転軸は、上記の混合体を軸方向に搬送するスクリューと、混合体を混練する複数のパドルとを具備している。
このように構成された二つの回転軸が互いに同一方向に回転することで、バレルの内部に供給された混合体がスクリューによって軸方向に搬送されると共に、複数のパドルによって混練されて、ペースト状の電極合剤が作成される。
上記のような二軸連続混練機に関して、特許文献1には、二つの回転軸にそれぞれ大径部と小径部とを有する段付きの円板を設けて、一方の回転軸における円板の小径部及び大径部と、他方の回転軸における円板の大径部及び小径部とをそれぞれ互いに軸方向に重ね合わせるように配置することで、バレルの内周面と円板の大径部の外周面との隙間、及び円板同士の隙間を微細なものとして、前記複数のパドルによって十分に粉砕されなかった混合体を良好に粉砕し、混練する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1の技術では、バレルの内周面と円板の小径部の外周面との間に広い空間が形成され、当該空間で混合体に十分な剪断力を加えることができない。そのため、混合体を十分に粉砕し、混練することができず、前記空間に混合体が滞留する等の問題が生じる。
実公昭63−25127号公報
本発明は、被混練物が滞留せず、良好に被混練物を混練可能な二軸連続混練機、及びそれを用いた電池の製造方法を提供することを課題とする。
本発明の二軸連続混練機、及びそれを用いた電池の製造方法は、以下の特徴を有する。
即ち、本発明の二軸連続混練機は、請求項1記載の如く、中空の外装と、前記外装の内部に互いに所定の間隔を空けて平行に設けられる二つの軸と、前記二つの軸に設けられ、被混練物を搬送するスクリューと、前記二つの軸に設けられ、前記被混練物を混練するパドルと、前記二つの軸に設けられ、前記被混練物を微細に粉砕する少なくとも一対の円板対と、を具備し、前記円板対は、前記外装の内周面との間に微細な隙間を有するように配置される大円板と、前記大円板と比較して小さい径を有し、前記大円板が設けられる軸とは異なる軸に、前記大円板と軸方向における位置を合わせて対向するように設けられ、前記大円板との間に微細な隙間を有するように配置される小円板と、からなり、前記被混練物を前記外装の内部で前記スクリューによって搬送しつつ、前記円板対によって微細に粉砕すると共に、前記パドルによって混練する二軸連続混練機であって、前記大円板の外周面、及び前記小円板の外周面には、それぞれ複数の溝が設けられ、前記大円板の外周面に設けられる溝は、前記大円板の一端面を始点として、前記一端面と他端面との間の途中部であって他端面寄りの部分を終点として連続的に形成され、前記大円板の回転方向に応じて、前記被混練物に搬送方向とは逆向きの力が加わるように、前記大円板の軸心に対して傾斜している。
また、請求項2記載の如く、前記大円板の一端面は、前記他端面に対して、前記被混練物の搬送方向における上流側に位置する。
また、請求項3記載の如く、前記外装の内周面と前記小円板の外周面との間に形成される空間には、当該空間を埋めるスペーサが設けられる。
また、請求項4記載の如く、中空の外装と、前記外装の内部に互いに所定の間隔を空けて平行に設けられる二つの軸と、前記二つの軸に設けられ、被混練物を搬送するスクリューと、前記二つの軸に設けられ、前記被混練物を混練するパドルと、前記二つの軸に設けられ、前記被混練物を微細に粉砕する少なくとも一対の円板対と、を具備し、前記円板対は、前記外装の内周面との間に微細な隙間を有するように配置される大円板と、前記大円板と比較して小さい径を有し、前記大円板が設けられる軸とは異なる軸に、前記大円板と軸方向における位置を合わせて対向するように設けられ、前記大円板との間に微細な隙間を有するように配置される小円板と、からなり、前記被混練物を前記外装の内部で前記スクリューによって搬送しつつ、前記円板対によって微細に粉砕すると共に、前記パドルによって混練する二軸連続混練機であって、前記大円板の外周面、及び前記小円板の外周面には、それぞれ複数の溝が設けられ、前記大円板の外周面に設けられる溝は、前記大円板の回転方向に応じて、前記被混練物に搬送方向とは逆向きの力が加わるように、前記大円板の軸心に対して傾斜しており、前記外装の内周面と前記小円板の外周面との間に形成される空間には、当該空間を埋めるスペーサが設けられる。
また、請求項5記載の如く、本発明の二軸連続混練機の一実施形態において、前記大円板の外周面に設けられる溝は、前記大円板の一端面から他端面の近傍にかけて連続的に形成され、前記大円板の一端面は、前記他端面に対して、前記被混練物の搬送方向における上流側に位置する。
また、請求項6記載の如く、前記スペーサは、前記小円板との間に微細な隙間を有するように配置され、前記スペーサにおける前記小円板の外周面に対向する面には、複数の溝が設けられる。
また、請求項7記載の如く、本発明の二軸連続混練機の一実施形態において、前記円板対は、複数設けられ、前記複数の円板対は、軸方向に隣接する二対の円板対を含み、前記隣接する二対の円板対は、一方の円板対をなす大円板と他方の円板対をなす小円板とが軸方向に隣接するように互い違いに配置されると共に、一方の円板対をなす大円板と他方の円板対をなす大円板とが軸方向において対向し、当該対向する二つの大円板の間に微細な隙間を有するように配置され、前記二つの大円板の互いに対向する端面には、それぞれ複数の溝が設けられる。
また、請求項8記載の如く、前記円板対は、複数設けられ、前記被混練物の搬送方向における下流側に配置される大円板ほど、その外周面に設けられる溝の目が細かく、前記被混練物の搬送方向における下流側に配置される小円板ほど、その外周面に設けられる溝の目が細かい。
また、本発明の二軸連続混練機を用いた電池の製造方法は、請求項9記載の如く、上記の二軸連続混練機の実施形態の一つを用いて、電極合剤を作成する混練工程を具備する。
本発明に係る二軸連続混練機によれば、被混練物を良好に粉砕して、混練することができると共に、被混練物の滞留を防止できる。
また、本発明に係る二軸連続混練機を用いた電池の製造方法によれば、電池を製造するコスト、及び時間を低減することができる。
混練機を示す側面断面図。 混練機を示す正面端面図。 円板及びスペーサ、並びにそれらに設けられる溝を示す側面断面図。 円板及びスペーサ、並びにそれらに設けられる溝を示す正面断面図。 円板の外周面に設けられる溝の形状を示す図。 電池の製造方法を示すフローチャート。
以下では、本発明に係る二軸連続混練機により混練して作成された正極合剤及び負極合剤を用いた電池(以下、「本電池」と記す。)について説明する。
本電池は、電極体と、当該電極体を内部に収納する容器とを具備する。本電池は、前記容器に電解液を充填して、前記電極体に前記電解液を含浸させて充放電可能に構成されたリチウムイオン二次電池やニッケル・水素蓄電池等の電池である。
前記電極体は、正極と負極とをセパレータを介して積層し、複数回捲回することで所定の形状に成形された捲回体であり、電解液を含浸させることで発電要素となる。
前記正極は、アルミニウム、チタン、ステンレス鋼等の金属箔からなる正極集電体の表面に、ペースト状の正極合剤を塗布し、乾燥させた後、ロールプレス等の所定の処理を経て作成された電極である。
前記正極合剤は、二軸連続混練機である後述の混練機1を用いて、正極活物質を導電助剤や結着剤等と共に分散溶媒で混練して作成された合剤である。
前記負極は、銅、ニッケル、ステンレス鋼等の金属箔からなる負極集電体の表面に、ペースト状の負極合剤を塗布し、乾燥させた後、ロールプレス等の所定の処理を経て作成された電極である。
前記負極合剤は、二軸連続混練機である後述の混練機1を用いて、負極活物質を導電助剤や結着剤等と共に分散溶媒で混練して作成された合剤である。
前記セパレータは、ポリエチレン、ポリプロピレンといったポリオレフィン樹脂等からなる絶縁体であり、前記正極と前記負極との間に介装されている。
前記容器は、アルミニウムや、ステンレス鋼等からなる金属缶であって、内部に前記電極体と前記電解液とを収納し、本電池の外装となる部材である。
以下では、図1〜図2を参照して、本電池における前記正極合剤、及び前記負極合剤(以下、「電極合剤」と記す。)を作成する際に用いられる、本発明に係る二軸連続混練機の一実施形態である混練機1について説明する。
混練機1は、その内部において、被混練物である複数の電極材料(前記正極活物質又は前記負極活物質、導電助剤、及び結着剤等であって分散溶媒を除いたものであり、以下、「混合体」と記す。)を搬送させつつ混練し、電極合剤を作成するものである。
なお、以下では、図1においてバレル10の上方に記載されている矢印の方向を混合体の「搬送方向」とし、その搬送方向における上流側(図1における左側)を単に「上流側」、搬送方向における下流側(図1における右側)を単に「下流側」と記す。
図1に示すように、混練機1は、その外装をなす中空のバレル10、バレル10の内部に互いに平行に設けられた回転軸20・30等から構成されている。
バレル10は、混練機1の外装をなす中空の部材であり、耐久性に優れた鋼材等からなる。バレル10には、その内部空間である混練室11が形成されている。
図2に示すように、混練室11は、正面視において二つの真円が部分的に重なり合った断面形状を有し、当該断面形状を保ったまま混合体の搬送方向に延長するように形成されている。
図1に示すように、バレル10には、混練室11に連通する供給口12、及び排出口13が設けられている。
供給口12は、バレル10の上流側端部に設けられ、その内部空間である混練室11の上流側端部に連通する通路である。供給口12は、電極合剤の材料となる混合体を混練室11の上流側端部に供給するために使用される。
排出口13は、バレル10の下流側端部に設けられ、その内部空間である混練室11の下流側端部に連通する通路である。排出口13は、混練室11で混合体が前記分散溶媒と共に混練されることにより作成される電極合剤を混練室11の下流側端部からバレル10の外部に排出するために使用される。なお、前記分散溶媒は、混合体が混練されて電極合剤が作成される過程において、混練室11に連通する図示しない複数の連通口から混合体に向けて複数回にわたって供給され、混合体と共に混練されるものとする。
回転軸20・30は、混合体の搬送方向に沿って、混練室11の両端に亘って回転可能に設けられ、互いに所定間隔を空けて平行に配置された軸である。回転軸20・30は、適宜の駆動装置(不図示)と接続されており、当該駆動装置が駆動することでそれぞれ所定の方向(図1において回転軸20・30の左端部に記載されている矢印の方向)に回転駆動される。
回転軸20は、混合体を搬送する送りスクリュー21と、混合体を混練する複数のパドル22・22・・・及びパドル26・26・・・と、混合体を微細に剪断する大円板23・25・27及び小円板24・28と、混合体を搬送方向とは逆方向に戻す戻しスクリュー29とを具備する。
回転軸30は、混合体を搬送する送りスクリュー31と、混合体を混練する複数のパドル32・32・・・及びパドル36・36・・・と、混合体を微細に剪断する大円板34・38及び小円板33・35・37と、混合体を搬送方向とは逆方向に戻す戻しスクリュー39とを具備する。
回転軸20・30に設けられた上記の複数の部材によって、混練室11には、送り部A、第一混練部B、第一剪断部C、第二混練部D、第二剪断部E、及び戻し部Fが構成される。
送り部Aは、回転軸20に設けられた送りスクリュー21、及び回転軸30に設けられた送りスクリュー31等から構成されている。送り部Aは、混練室11の上流側端部に配置されている。
送りスクリュー21は、螺旋状の外周形状を有する部材であり、軸心回りに回転することで供給口12から混練室11の上流側端部に供給された混合体を混練室11の下流側(排出口13側)に向けて搬送する。送りスクリュー21は、混練室11の上流側端部から中途部にかけて、回転軸20の外周を覆うように回転軸20と同心的に固定されている。
送りスクリュー31は、送りスクリュー21と同様に構成された部材である。送りスクリュー31は、送りスクリュー21と軸方向(混合体の搬送方向)の位置を合わせて対向するように配置され、回転軸30の外周を覆うように回転軸30と同心的に固定されている。送りスクリュー31は、回転時に送りスクリュー21と接触することがないような構成、及び配置となっている。
送り部Aにおいては、前記駆動装置によって回転軸20・30が所定の方向(図1における矢印方向)に回転駆動されるに伴って、回転軸20・30に設けられた送りスクリュー21・31が回転する。
これにより、供給口12から混練室11の上流側端部に供給された混合体は、混練室11の下流側(排出口13側)に向けて搬送される。
第一混練部Bは、回転軸20に設けられた複数のパドル22・22・・・、及び回転軸30に設けられた複数のパドル32・32・・・等から構成されている。第一混練部Bは、混練室11の中途部であって、送り部Aよりも下流側に連続して配置されている。
図2に示すように、パドル22は、正面視楕円状の部材であり、軸心回りに回転することにより混合体を粉砕し、混練する。パドル22は、その回動軌跡の外周と、混練室11の内側面(バレル10の内周面)との間に混合体を粉砕できる程度の微細な隙間が形成されるような大きさに設定されている。パドル22の中心部には、回転軸20が貫通可能な開口部が形成されており、係る開口部に回転軸20が貫装されて固定される。
回転軸20には、複数のパドル22・22・・・が設けられており、パドル22・22・・・は、徐々に(例えば、45度ずつ)位相を変化させつつ互いに一定の間隔を置いて配置されている。
パドル32は、パドル22と同様に構成された部材である。パドル32の中心部には、回転軸30が貫通可能な開口部が形成されており、係る開口部に回転軸30が貫装されて固定される。
回転軸30には、回転軸20のパドル22・22・・・と同数のパドル32・32・・・が同様に設けられており、パドル32・32・・・は、回転軸20のパドル22・22・・・と軸方向(混合体の搬送方向)の位置を合わせて対向するように配置され、対向するもの同士が90度位相をずらした状態に設定されている。
こうして、回転軸20のパドル22・22・・・、及び回転軸30のパドル32・32・・・は、軸方向の同一位置において対向するパドル22とパドル32とが90度の位相のずれを有し、回転時においても互いに接触することがなく、当該パドル22とパドル32とが最接近する部分においては、混合体を粉砕できる程度の微細な隙間が形成されるように設定されている。
第一混練部Bにおいては、前記駆動装置によって回転軸20・30が所定の方向(図1における矢印方向)に回転駆動されるに伴って、回転軸20のパドル22・22・・・、及び回転軸30のパドル32・32・・・が回転する。
これにより、送りスクリュー21・31によって送り部Aから第一混練部Bに搬送された混合体は、パドル22・22・・・の外周面と混練室11の内側面との間、パドル32・32・・・の外周面と混練室11の内側面との間、及びパドル22・22・・・の外周面とパドル32・32・・・の外周面との間で粉砕されると共に混練される。
第一剪断部Cは、回転軸20に設けられた大円板23・25及び小円板24、並びに回転軸30に設けられた小円板33・35及び大円板34等から構成されている。つまり、第一剪断部Cは、回転軸20・30に互い違いに配置される三対の大小円板(円板対をなす大円板23と小円板33、円板対をなす大円板34と小円板24、及び円板対をなす大円板25と小円板35)等から構成される。第一剪断部Cは、混練室11の中途部であって、第一混練部Bよりも下流側に連続して配置されている。
大円板23・34・25、及び小円板33・24・35は、混合体に剪断力を加え、混合体を微細に粉砕する円板であり、耐久性に優れた鋼材等からなる。
大円板23・34・25は、混練室11の内側面との間に混合体を粉砕できる程度の微細な隙間が形成されるような外径に設定されている。
一方、小円板33・24・35は、大円板23・34・25よりも小さい外径であって、大円板23・34・25との間に混合体を粉砕できる程度の微細な隙間が形成されるように設定されている。
大円板23・25、及び小円板24の中心部には、回転軸20が貫通可能な開口部が形成されており、係る開口部に回転軸20が貫装されて固定される。大円板23・25、及び小円板24は、下流側に向けて、大円板23、小円板24、大円板25の順で互いに隣接するように配置されている。
小円板33・35、及び大円板34の中心部には、回転軸30が貫通可能な開口部が形成されており、係る開口部に回転軸30が貫装されて固定される。小円板33・35、及び大円板34は、大円板23・25、及び小円板24と軸方向(混合体の搬送方向)の位置を合わせて、下流側に向けて、小円板33、大円板34、小円板35の順で互いに隣接するように配置されている。
こうして、大円板23と小円板33とが対向し、小円板24と大円板34とが対向し、大円板25と小円板35とが対向するように、それぞれ大小の円板対が上流側から順に配置され、大円板23・25及び小円板24と、小円板33・35及び大円板34との間に混合体を粉砕できる程度の微細な隙間が形成されるように第一剪断部Cが構成されている。
また、第一剪断部Cは、スペーサ40・41・42を具備する。
スペーサ40は、混練室11の内側面と小円板33の外周面との間に形成されている空間を埋めるための部材であり、耐久性に優れた鋼材等からなる。スペーサ40は、混練室11の内側面と小円板33の外周面との間に形成されている空間を埋めるように、小円板33と軸方向(混合体の搬送方向)の位置を合わせて配置され、バレル10の内周面に固定されている。
スペーサ41は、混練室11の内側面と小円板24の外周面との間に形成されている空間を埋めるための部材であり、耐久性に優れた鋼材等からなる。スペーサ41は、混練室11の内側面と小円板24の外周面との間に形成されている空間を埋めるように、小円板24と軸方向の位置を合わせて配置され、バレル10の内周面に固定されている。
スペーサ42は、混練室11の内側面と小円板35の外周面との間に形成されている空間を埋めるための部材であり、耐久性に優れた鋼材等からなる。スペーサ42は、混練室11の内側面と小円板35の外周面との間に形成されている空間を埋めるように、小円板35と軸方向の位置を合わせて配置され、バレル10の内周面に固定されている。
第一剪断部Cにおいては、前記駆動装置によって回転軸20・30が所定の方向(図1における矢印方向)に回転駆動されるに伴って、回転軸20の大円板23・25及び小円板24、並びに回転軸30の小円板33・35及び大円板34が回転する。
これにより、第一混練部Bで十分に粉砕されなかった混合体が大円板23・25及び小円板24の外周面と混練室11の内側面との間、小円板33・35及び大円板34の外周面と混練室11の内側面との間、及び大円板23・25及び小円板24の外周面と小円板33・35及び大円板34の外周面との間で更に粉砕される。
特に、大円板23・25及び小円板24の外周面と小円板33・35及び大円板34の外周面との間においては、対向する円板の外周面それぞれで逆方向の力が働くため、混合体に剪断力が加わり、良好に混合体が粉砕される。
第二混練部Dは、回転軸20に設けられた複数のパドル26・26・・・、及び回転軸30に設けられた複数のパドル36・36・・・等から構成され、第一混練部Bと略同様に機能する。第二混練部Dは、混練室11の中途部であって、第一剪断部Cよりも下流側に連続して配置されている。
パドル26は、パドル22と同様に構成された部材である。パドル26の中心部には、回転軸20が貫通可能な開口部が形成されており、係る開口部に回転軸20が貫装されて固定される。
回転軸20には、複数のパドル26・26・・・が設けられており、パドル26・26・・・は、徐々に(例えば、45度ずつ)位相を変化させつつ互いに一定の間隔を置いて配置されている。
パドル36は、パドル32と同様に構成された部材である。パドル36の中心部には、回転軸30が貫通可能な開口部が形成されており、係る開口部に回転軸30が貫装されて固定される。
回転軸30には、回転軸20のパドル26・26・・・と同数のパドル36・36・・・が同様に設けられており、パドル36・36・・・は、回転軸20のパドル26・26・・・と軸方向(混合体の搬送方向)の位置を合わせて対向するように配置され、対向するもの同士が90度位相をずらした状態に設定されている。
こうして、回転軸20のパドル26・26・・・、及び回転軸30のパドル36・36・・・は、軸方向の同一位置において対向するパドル26とパドル36とが90度の位相のずれを有し、回転時においても互いに接触することがなく、当該パドル26とパドル36とが最接近する部分においては、混合体を粉砕できる程度の微細な隙間が形成されるように設定されている。
第二混練部Dにおいては、前記駆動装置によって回転軸20・30が所定の方向(図1における矢印方向)に回転駆動されるに伴って、回転軸20のパドル26・26・・・、及び回転軸30のパドル36・36・・・が回転する。
これにより、第一剪断部Cから第二混練部Dに搬送された混合体は、パドル26・26・・・と混練室11の内側面との間、パドル36・36・・・と混練室11の内側面との間、及びパドル26・26・・・とパドル36・36・・・との間で粉砕されると共に混練される。
第二剪断部Eは、回転軸20に設けられた大円板27及び小円板28、並びに回転軸30に設けられた小円板37及び大円板38等から構成され、第一剪断部Cと略同様に機能する。つまり、第二剪断部Eは、回転軸20・30に互い違いに配置される二対の大小円板(円板対をなす大円板27と小円板37、円板対をなす大円板38と小円板28)等から構成される。第二剪断部Eは、混練室11の中途部であって、第二混練部Dよりも下流側に連続して配置されている。
大円板27・38及び小円板37・28は、大円板23・34・25、及び小円板33・24・35と同様に、混合体に剪断力を加え、混合体を微細に粉砕する円板であり、耐久性に優れた鋼材等からなる。
大円板27・38は、大円板23・34・25と略同一の外径であって、混練室11の内側面との間に混合体を粉砕できる程度の微細な隙間が形成されるように設定されている。
一方、小円板37・28は、小円板33・24・35と略同一の外径、かつ大円板27・38よりも小さい外径であって、大円板27・38との間に混合体を粉砕できる程度の微細な隙間が形成されるように設定されている。
大円板27及び小円板28の中心部には、回転軸20が貫通可能な開口部が形成されており、係る開口部に回転軸20が貫装されて固定される。大円板27及び小円板28は、下流側に向けて、大円板27、小円板28の順で互いに隣接するように配置されている。
小円板37及び大円板38の中心部には、回転軸30が貫通可能な開口部が形成されており、係る開口部に回転軸30が貫装されて固定される。小円板37及び大円板38は、大円板27及び小円板28と軸方向(混合体の搬送方向)の位置を合わせて、下流側に向けて、小円板37、大円板38の順で互いに隣接するように配置されている。
こうして、大円板27と小円板37とが対向し、小円板28と大円板38とが対向するようにそれぞれ大小の円板対が上流側から順に配置され、大円板27及び小円板28と、小円板37及び大円板38との間に混合体を粉砕できる程度の微細な隙間が形成されるように第二剪断部Eが構成されている。
また、第二剪断部Eは、スペーサ43を具備する。
スペーサ43は、混練室11の内側面と小円板37の外周面との間に形成されている空間を埋めるための部材であり、耐久性に優れた鋼材等からなる。スペーサ43は、混練室11の内側面と小円板37の外周面との間に形成されている空間を埋めるように、小円板37と軸方向(混合体の搬送方向)の位置を合わせて配置され、バレル10の内周面に固定されている。
なお、小円板28の近傍には、排出口13が配置されているため、混練室11の内側面と小円板28の外周面との間に形成されている空間を埋めるための部材は設けられていない。
第二剪断部Eにおいては、前記駆動装置によって回転軸20・30が所定の方向(図1における矢印方向)に回転駆動されるに伴って、回転軸20の大円板27及び小円板28、並びに回転軸30の小円板37及び大円板38が回転する。
これにより、第二混練部Dで十分に粉砕されなかった混合体が大円板27の外周面と混練室11の内側面との間、小円板37及び大円板38の外周面と混練室11の内側面との間、及び大円板27及び小円板28の外周面と小円板37及び大円板38の外周面との間で更に粉砕される。
特に、大円板27及び小円板28の外周面と小円板37及び大円板38の外周面との間においては、対向する円板の外周面それぞれで逆方向の力が働くため、混合体に剪断力が加わり、良好に混合体が粉砕される。
こうして、混合体が送り部Aで下流側に向けて搬送されると共に、第一混練部B、第一剪断部C、第二混練部D、及び第二剪断部Eで十分に粉砕され、前記分散溶媒と共に混練されることで電極合剤が作成される。
戻し部Fは、回転軸20に設けられた戻しスクリュー29、及び回転軸30に設けられた戻しスクリュー39等から構成されている。戻し部Fは、混練室11における第二剪断部Eよりも下流側、つまり混練室11の下流側端部に連続して配置されている。
戻しスクリュー29は、送りスクリュー21・31とは逆向きの螺旋状の外周形状を有する部材であり、軸心回りに回転することで第二剪断部Eから搬送された混合体、つまり電極合剤を搬送方向とは逆方向(供給口12側)に向けて押し戻す。戻しスクリュー29は、混練室11の中途部から下流側端部にかけて、回転軸20の外周を覆うように回転軸20と同心的に固定されている。
戻しスクリュー39は、戻しスクリュー29と同様に構成された部材である。戻しスクリュー39は、戻しスクリュー29と軸方向(混合体の搬送方向)の位置を合わせて対向するように配置され、回転軸30の外周を覆うように回転軸30と同心的に固定されている。戻しスクリュー39は、回転時に戻しスクリュー29と接触することがないような構成、及び配置となっている。
戻し部Fにおいては、前記駆動装置によって回転軸20・30が所定の方向(図1における矢印方向)に回転駆動されるに伴って、回転軸20・30に設けられた戻しスクリュー29・39が回転する。
これにより、電極合剤は、搬送方向とは逆方向(供給口12側)に押し戻されると共に、排出口13からバレル10の外部に排出される。
以上のように、混練機1の外装をなすバレル10の内部には、混練室11が形成されており、混練室11には、回転軸20・30が設けられている。
回転軸20には、下流側に向けて、送りスクリュー21、複数のパドル22・22・・・、大円板23、小円板24、大円板25、複数のパドル26・26・・・、大円板27、小円板28、戻しスクリュー29の順にこれらの部材が設けられている。
回転軸30には、下流側に向けて、送りスクリュー31、複数のパドル32・32・・・、小円板33、大円板34、小円板35、複数のパドル36・36・・・、小円板37、大円板38、戻しスクリュー39の順にこれらの部材が設けられている。
混練室11には、その上流側端部から下流側端部にかけて、送り部A、第一混練部B、第一剪断部C、第二混練部D、第二剪断部E、戻し部Fの順で、これらが回転軸20・30に設けられた上記の複数の部材を構成要素として連続的に形成されている。
供給口12からバレル10の内部空間である混練室11に供給された混合体は、前記分散溶媒と共に、送り部A、第一混練部B、第一剪断部C、第二混練部D、第二剪断部E、及び戻し部Fを順番に経ることで電極合剤となって排出口13から排出される。
以下では、図3〜図5を参照して、大円板23・25・27・34・38、小円板24・28・33・35・37、及びスペーサ40・41・42・43について更に詳細に説明するために、第一剪断部C、及び第二剪断部Eについて更に詳細に説明する。
前述のように、第一剪断部Cは、大円板23・34・25、小円板33・24・35、及びスペーサ40・41・42を具備する。
図3に示すように、大円板23の外周面には、複数の斜溝23a・23a・・・が形成されている。
斜溝23aは、大円板23の外周面に形成された溝であり、大円板23の上流側端面(図3における左側面)から下流側端面の近傍にかけて、一定の形状で連続的に形成されている。斜溝23aは、大円板23の回転方向に応じて、混合体に搬送方向とは逆向きの力が加わるように、大円板23の軸心に対して傾斜している。詳細には、斜溝23aは、大円板23の外周面において、大円板23の上流側端面を始点とし、大円板23の上流側端面と下流側端面との間の中途部であって下流側端面寄りの部分を終点として、上流側から下流側へ向かうに従って回転軸20の回転方向へ傾斜した状態で連続的に形成されている。
斜溝23aは、大円板23の外周面に複数形成されており、互いに等間隔で大円板23の外周面全域に亘って配置されている。
また、大円板23の下流側端面(図3における右側面であって、大円板34と対向する面)には、複数の平面溝23b・23b・・・が形成されている。
平面溝23bは、大円板23の下流側端面に形成された溝である。
図4に示すように、平面溝23bは、回転軸20を貫装させるために大円板23の中心部に形成された開口部から径方向外側に向けて一定の形状で連続的に形成されている。
平面溝23bは、大円板23の下流側端面に複数形成されており、互いに等間隔で大円板23の下流側端面全域に亘って放射状に配置されている。
図3に示すように、小円板33の外周面には、複数の外周溝33a・33a・・・が形成されている。
外周溝33aは、小円板33の外周面に形成された溝であり、小円板33の上流側端面(図3における左側面)の近傍から下流側端面の近傍にかけて、一定の形状で連続的に小円板33の軸心に対して平行に形成されている。
外周溝33aは、小円板33の外周面に複数形成されており、互いに等間隔で小円板33の外周面全域に亘って配置されている。
なお、外周溝33aは、斜溝23aと同様に、小円板33の軸心に対して傾斜していてもよく、小円板33の外周面と大円板23の外周面との間において、混合体に所定の剪断力を加えることができれば、その形状等は限定しない。
図3及び図4に示すように、スペーサ40は、大円板23及び小円板33の外周面との間に混合体を粉砕できる程度の微細な隙間が形成されるように、大円板23及び小円板33の外周形状に沿って一部が欠けた略円環状に形成されている。
スペーサ40の内周面(小円板33に対向する面)には、複数の内周溝40a・40a・・・が形成されている。
内周溝40aは、スペーサ40の内周面に形成された溝であり、スペーサ40の上流側端面(図3における左側端面)の近傍から下流側端面の近傍にかけて、一定の形状で連続的に外周溝33aに対して平行に形成されている。内周溝40aは、スペーサ40の内周面に複数形成されており、互いに等間隔に配置されている。
なお、内周溝40aは、斜溝23aと同様に、大円板23の軸心に対して傾斜していてもよく、スペーサ40の内周面と小円板33の外周面との間において、混合体に所定の剪断力を加えることができれば、その形状等は限定しない。
また、スペーサ40における大円板23に対向する面に内周溝40aと同様の溝を設けてもよい。
また、スペーサ40における下流側端面(大円板34に対向する面)に内周溝40aと同様の溝を設けてもよい。
図3に示すように、大円板34の外周面には、複数の斜溝34a・34a・・・が形成されている。
斜溝34aは、斜溝23aと同様の溝であり、大円板34の外周面に形成されている。斜溝34aは、大円板34の上流側端面(図3における左側面)の近傍から下流側端面にかけて、一定の形状で連続的に形成されている。斜溝34aは、大円板34の回転方向に応じて、混合体に搬送方向とは逆向きの力が加わるように、大円板34の軸心に対して傾斜している。詳細には、斜溝34aは、大円板34の外周面において、大円板34の上流側端面と下流側端面との間の中途部であって上流側端面寄りの部分を始点とし、大円板34の下流側端面を終点として、上流側から下流側へ向かうに従って回転軸30の回転方向へ傾斜した状態で連続的に形成されている。
斜溝34aは、大円板34の外周面に複数形成されており、互いに等間隔で大円板34の外周面全域に亘って配置されている。
なお、大円板34の斜溝34a・34a・・・は、大円板23の斜溝23a・23a・・・と比較して、目が細かく形成されている。ここで、「目が細かい」とは、比較対象の溝よりも幅又は深さが小さいこと、及び数が多いこと等を意味する。
また、大円板34の上流側端面(図3における左側面であって、大円板23と対向する面)には、複数の平面溝34b・34b・・・が形成され、大円板34の下流側端面(図3における右側面であって、大円板25と対向する面)には、複数の平面溝34c・34c・・・が形成されている。
平面溝34b・34b・・・は、平面溝23b・23b・・・と同様の溝であり、大円板34の上流側端面に平面溝23b・23b・・・と同数かつ同一の形状で形成されている。
平面溝34c・34c・・・は、平面溝23b・23b・・・及び平面溝34b・34b・・・と同様の溝であり、大円板34の下流側端面に形成されているが、平面溝23b・23b・・・及び平面溝34b・34b・・・と比較して目が細かく形成されている。
小円板24の外周面には、複数の外周溝24a・24a・・・が形成されている。
外周溝24aは、外周溝33aと同様の溝であり、小円板24の外周面に形成されている。外周溝24aは、小円板24の上流側端面(図3における左側面)の近傍から下流側端面の近傍にかけて、一定の形状で連続的に小円板24の軸心に対して平行に形成されている。
外周溝24aは、小円板24の外周面に複数形成されており、互いに等間隔で小円板24の外周面全域に亘って配置されている。
なお、小円板24の外周溝24a・24a・・・は、小円板33の外周溝33a・33a・・・と比較して目が細かく形成されている。
また、外周溝24aは、斜溝34aと同様に、小円板24の軸心に対して傾斜していてもよく、小円板24の外周面と大円板34の外周面との間において、混合体に所定の剪断力を加えることができれば、その形状等は限定しない。
スペーサ41は、スペーサ40と同様の部材であり、大円板34及び小円板24の外周面との間に混合体を粉砕できる程度の微細な隙間が形成されるように、大円板34及び小円板24の外周形状に沿って一部が欠けた略円環状に形成されている。
スペーサ41の内周面(小円板24に対向する面)には、複数の内周溝41a・41a・・・が形成されている。
内周溝41aは、スペーサ41の内周面に形成された溝であり、スペーサ41の上流側端面(図3における左側端面)の近傍から下流側端面の近傍にかけて、一定の形状で連続的に外周溝24aに対して平行に形成されている。内周溝41aは、スペーサ41の内周面に複数形成されており、互いに等間隔に配置されている。
なお、スペーサ41の内周溝41a・41a・・・は、スペーサ40の内周溝40a・40a・・・と比較して、目が細かく形成されている。
また、内周溝41aは、斜溝34aと同様に、大円板34の軸心に対して傾斜していてもよく、スペーサ41の内周面と小円板24の外周面との間において、混合体に所定の剪断力を加えることができれば、その形状等は限定しない。
また、スペーサ41における大円板34に対向する面に内周溝41aと同様の溝を設けてもよい。
また、スペーサ41における上流側端面(大円板23に対向する面)若しくは下流側端面(大円板25に対向する面)、又はその両方に内周溝41aと同様の溝を設けてもよい。
大円板25の外周面には、複数の斜溝25a・25a・・・が形成されている。
斜溝25aは、斜溝34aと同様の溝であり、大円板25の外周面に形成されている。斜溝25aは、大円板25の上流側端面(図3における左側面)の近傍から下流側端面にかけて、一定の形状で連続的に形成されている。斜溝25aは、大円板25の回転方向に応じて、混合体に搬送方向とは逆向きの力が加わるように、大円板25の軸心に対して傾斜している。詳細には、斜溝25aは、大円板25の外周面において、大円板25の上流側端面と下流側端面との間の中途部であって上流側端面寄りの部分を始点とし、大円板25の下流側端面を終点として、上流側から下流側へ向かうに従って回転軸20の回転方向へ傾斜した状態で連続的に形成されている。
斜溝25aは、大円板25の外周面に複数形成されており、互いに等間隔で大円板25の外周面全域に亘って配置されている。
なお、大円板25の斜溝25a・25a・・・は、大円板34の斜溝34a・34a・・・と比較して目が細かく形成されている。
また、大円板25の上流側端面(図3における左側面であって、大円板34と対向する面)には、複数の平面溝25b・25b・・・が形成されている。
平面溝25b・25b・・・は、平面溝34c・34c・・・と同様の溝であり、大円板25の上流側端面に平面溝34c・34c・・・と同数かつ同一の形状で形成されている。
小円板35の外周面には、複数の外周溝35a・35a・・・が形成されている。
外周溝35aは、外周溝24aと同様の溝であり、小円板35の外周面に形成されている。外周溝35aは、小円板35の上流側端面(図3における左側面)の近傍から下流側端面の近傍にかけて、一定の形状で連続的に小円板35の軸心に対して平行に形成されている。
外周溝35aは、小円板35の外周面に複数形成されており、互いに等間隔で小円板35の外周面全域に亘って配置されている。
なお、小円板35の外周溝35a・35a・・・は、小円板24の外周溝24a・24a・・・と比較して目が細かく形成されている。
また、外周溝35aは、斜溝25aと同様に、小円板35の軸心に対して傾斜していてもよく、小円板35の外周面と大円板25の外周面との間において、混合体に所定の剪断力を加えることができれば、その形状等は限定しない。
スペーサ42は、スペーサ41と同様の部材であり、大円板25及び小円板35の外周面との間に混合体を粉砕できる程度の微細な隙間が形成されるように、大円板25及び小円板35の外周形状に沿って一部が欠けた略円環状に形成されている。
スペーサ42の内周面(小円板35に対向する面)には、複数の内周溝42a・42a・・・が形成されている。
内周溝42aは、スペーサ42の内周面に形成された溝であり、スペーサ42の上流側端面(図3における左側端面)の近傍から下流側端面の近傍にかけて、一定の形状で連続的に外周溝35aに対して平行に形成されている。内周溝42aは、スペーサ42の内周面に複数形成されており、互いに等間隔に配置されている。
なお、スペーサ42の内周溝42a・42a・・・は、スペーサ41の内周溝41a・41a・・・と比較して、目が細かく形成されている。
また、内周溝42aは、斜溝25aと同様に、大円板25の軸心に対して傾斜していてもよく、スペーサ42の内周面と小円板35の外周面との間において、混合体に所定の剪断力を加えることができれば、その形状等は限定しない。
なお、スペーサ42における大円板25に対向する面に内周溝42aと同様の溝を設けてもよい。
また、スペーサ42における上流側端面(大円板34に対向する面)に内周溝42aと同様の溝を設けてもよい。
また、前述のように、第二剪断部Eは、大円板27・38、小円板37・28、及びスペーサ43を具備する。
大円板27の外周面には、複数の斜溝27a・27a・・・が形成されている。
斜溝27aは、斜溝25aと同様の溝であり、大円板27の外周面に形成されている。斜溝27aは、大円板27の上流側端面(図3における左側面)から下流側端面の近傍にかけて、一定の形状で連続的に形成されている。斜溝27aは、大円板27の回転方向に応じて、混合体に搬送方向とは逆向きの力が加わるように、大円板27の軸心に対して傾斜している。詳細には、斜溝27aは、大円板27の外周面において、大円板27の上流側端面と下流側端面との間の中途部であって上流側端面寄りの部分を始点とし、大円板27の下流側端面を終点として、上流側から下流側へ向かうに従って回転軸20の回転方向へ傾斜した状態で連続的に形成されている。
斜溝27aは、大円板27の外周面に複数形成されており、互いに等間隔で大円板27の外周面全域に亘って配置されている。
なお、大円板27の斜溝27a・27a・・・は、大円板25の斜溝25a・25a・・・と比較して目が細かく形成されている。
また、大円板27の下流側端面(図3における右側面であって、大円板38と対向する面)には、複数の平面溝27b・27b・・・が形成されている。
平面溝27b・27b・・・は、平面溝34c・34c・・・及び平面溝25b・25b・・・と同様の溝であり、大円板27の下流側端面に形成されているが、平面溝34c・34c・・・及び平面溝25b・25b・・・と比較して目が細かく形成されている。
小円板37の外周面には、複数の外周溝37a・37a・・・が形成されている。
外周溝37aは、外周溝35aと同様の溝であり、小円板37の外周面に形成されている。外周溝37aは、小円板37の上流側端面(図3における左側面)の近傍から下流側端面の近傍にかけて、一定の形状で連続的に小円板37の軸心に対して平行に形成されている。
外周溝37aは、小円板37の外周面に複数形成されており、互いに等間隔で小円板37の外周面全域に亘って配置されている。
なお、小円板37の外周溝37a・37a・・・は、小円板35の外周溝35a・35a・・・と比較して目が細かく形成されている。
また、外周溝37aは、斜溝27aと同様に、小円板37の軸心に対して傾斜していてもよく、小円板37の外周面と大円板27の外周面との間において、混合体に所定の剪断力を加えることができれば、その形状等は限定しない。
スペーサ43は、スペーサ42と同様の部材であり、大円板27及び小円板37の外周面との間に混合体を粉砕できる程度の微細な隙間が形成されるように、大円板27及び小円板37の外周形状に沿って一部が欠けた略円環状に形成されている。
スペーサ43の内周面(小円板37に対向する面)には、複数の内周溝43a・43a・・・が形成されている。
内周溝43aは、スペーサ43の内周面に形成された溝であり、スペーサ43の上流側端面(図3における左側端面)の近傍から下流側端面の近傍にかけて、一定の形状で連続的に外周溝37aに対して平行に形成されている。内周溝43aは、スペーサ43の内周面に複数形成されており、互いに等間隔に配置されている。
なお、スペーサ43の内周溝43a・43a・・・は、スペーサ42の内周溝42a・42a・・・と比較して、目が細かく形成されている。つまり、内周溝40a・40a・・・、内周溝41a・41a・・・、内周溝42a・42a・・・、内周溝43a・43a・・・の順に、下流側(図3における右側)に行くに従って目が細かくなっている。
また、内周溝43aは、斜溝27aと同様に、大円板27の軸心に対して傾斜していてもよく、スペーサ43の内周面と小円板37の外周面との間において、混合体に所定の剪断力を加えることができれば、その形状等は限定しない。
なお、スペーサ43における大円板27に対向する面に内周溝43aと同様の溝を設けてもよい。
また、スペーサ43における下流側端面(大円板38に対向する面)に内周溝42aと同様の溝を設けてもよい。
大円板38の外周面には、複数の斜溝38a・38a・・・が形成されている。
斜溝38aは、斜溝27aと同様の溝であり、大円板38の外周面に形成されている。斜溝38aは、大円板38の上流側端面(図3における左側面)の近傍から下流側端面にかけて、一定の形状で連続的に形成されている。斜溝38aは、大円板38の回転方向に応じて、混合体に搬送方向とは逆向きの力が加わるように、大円板38の軸心に対して傾斜している。詳細には、斜溝38aは、大円板38の外周面において、大円板38の上流側端面と下流側端面との間の中途部であって上流側端面寄りの部分を始点とし、大円板38の下流側端面を終点として、上流側から下流側へ向かうに従って回転軸30の回転方向へ傾斜した状態で連続的に形成されている。
斜溝38aは、大円板38の外周面に複数形成されており、互いに等間隔で大円板38の外周面全域に亘って配置されている。
なお、大円板38の斜溝38a・38a・・・は、大円板27の斜溝27a・27a・・・と比較して目が細かく形成されている。つまり、斜溝23a・23a・・・、斜溝34a・34a・・・、斜溝25a・25a・・・、斜溝27a・27a・・・、斜溝38a・38a・・・の順に、下流側(図3における右側)に行くに従って目が細かくなっている。
また、大円板38の上流側端面(図3における左側面であって、大円板27と対向する面)には、複数の平面溝38b・38b・・・が形成されている。
平面溝38b・38b・・・は、平面溝27b・27b・・・と同様の溝であり、大円板38の上流側端面に平面溝27b・27b・・・と同数かつ同一の形状で形成されている。つまり、平面溝23b・23b・・・及び平面溝34b・34b・・・、平面溝34c・34c・・・及び平面溝25b・25b・・・、平面溝27b・27b・・・及び平面溝38b・38b・・・の順に、下流側(図3における右側)に行くに従って目が細かくなっている。
なお、本実施形態においては、平面溝23bと平面溝34b、平面溝34cと平面溝25b、及び平面溝27bと平面溝38bをそれぞれ互いに同数かつ同一の形状としたが、平面溝23b・23b・・・、平面溝34b・34b・・・、平面溝34c・34c・・・、平面溝25b・25b・・・、平面溝27b・27b・・・、平面溝38b・38b・・・の順に、下流側(図3における右側)に行くに従って目を細かくしてもよい。
小円板28の外周面には、複数の外周溝28a・28a・・・が形成されている。
外周溝28aは、外周溝37aと同様の溝であり、小円板28の外周面に形成されている。外周溝28aは、小円板28の上流側端面(図3における左側面)の近傍から下流側端面の近傍にかけて、一定の形状で連続的に小円板28の軸心に対して平行に形成されている。
外周溝28aは、小円板28の外周面に複数形成されており、互いに等間隔で小円板28の外周面全域に亘って配置されている。
なお、小円板28の外周溝28a・28a・・・は、小円板37の外周溝37a・37a・・・と比較して目が細かく形成されている。つまり、外周溝33a・33a・・・、外周溝24a・24a・・・、外周溝35a・35a・・・、外周溝37a・37a・・・、外周溝28a・28a・・・の順に、下流側(図3における右側)に行くに従って目が細かくなっている。
また、外周溝28aは、斜溝38aと同様に、小円板28の軸心に対して傾斜していてもよく、小円板28の外周面と大円板38の外周面との間において、混合体に所定の剪断力を加えることができれば、その形状等は限定しない。
更に、円板に設けられた溝は、その進行方向の先側よりも後側が深く形成されている。
例えば、図5に示すように、大円板23の斜溝23aは、三角形の断面形状を有し、大円板23の回転方向(図5における矢印方向)における先側の深さ(大円板23の外周面から径方向内側に向けての長さ)よりも後側の深さの方が深く形成されている。
一方、小円板33の外周溝33aは、三角形の断面形状を有し、小円板33の回転方向(図5における矢印方向)における先側の深さ(小円板33の外周面から径方向内側に向けての長さ)よりも後側の深さの方が深く形成されている。
なお、小円板24の外周溝24aと大円板34の斜溝34a、大円板25の斜溝25aと小円板35の外周溝35a、大円板27の斜溝27aと小円板37の外周溝37a、及び小円板28の外周溝28aと大円板38の斜溝38aについても同様であるため、詳細な説明は省略する。
また、大円板23の平面溝23b、大円板34の平面溝34b・34c、大円板25の平面溝25b、大円板27の平面溝27b、及び大円板38の平面溝38bについても同様の形状としてもよい。
また、スペーサ40の内周溝40a、スペーサ41の内周溝41a、スペーサ42の内周溝42a、スペーサ43の内周溝43aについても、それぞれに対向する円板の回転に応じて、同様の形状としてもよい。
以上のように、混練機1に設けられた大円板23・34・25・27・38、及び小円板33・24・35・37・28の外周面には、それぞれ斜溝23a・34a・25a・27a・38a、及び外周溝33a・24a・35a・37a・28aが形成されている。
これにより、混合体が円板に形成された溝に入り込んだ状態で対向する円板同士が回転するので、良好に混合体に剪断力を加え、混合体を微細に粉砕することができる。
特に、大円板23の斜溝23a、大円板34の斜溝34a、大円板25の斜溝25a、大円板27の斜溝27a、及び大円板38の斜溝38aは、混合体に搬送方向とは逆向きの力が加わるように傾斜している。
これにより、混合体が搬送される力よりも弱い力で押し戻されつつ搬送されるので、シール性が確保されて、より長時間、混合体に剪断力が加わることとなり、良好に混合体を粉砕することができる。
それに加えて、混合体が混練室11の中心付近を通るように、混合体の搬送経路(図3における矢印参照。)を制限して、混練室11の内側面と小円板33・24・35・37・28の外周面との間に形成されている空間に混合体が滞留し難くすることができる。したがって、電極合剤に未混練部分が混入することを防止できる。
また、斜溝23a、斜溝34a、斜溝25a、斜溝27a、及び斜溝38aは、円板の外周面における上流側端面から下流側端面にかけて連続的に形成されておらず、それらの間の中途部までしか形成されていない。
これにより、混合体が円板を通過し難くなって、更にシール性を確保することができる。
なお、本発明に係る二軸連続混練機においては、斜溝23aのように円板の上流側端面を始点として形成されている溝を有する円板が一つ以上設けられていることが好ましい。
また、混練室11の内側面と小円板33・24・35・37・28の外周面との間に形成されている空間には、スペーサ40・41・42・43が設けられている。
これにより、前記空間に混合体が滞留することを防止できる。
更に、スペーサ40・41・42・43の内周面には、それぞれ内周溝40a・41a・42a・43aが形成されている。
これにより、小円板33・24・35・37・28の外周面とスペーサ40・41・42・43の内周面との間においても良好に混合体に剪断力を加えることができるため、更に良好に混合体を微細に粉砕することができる。
また、大円板23・34・25、及び大円板27・38のそれぞれ互いに対向する端面には、平面溝23b・34b・34c・25b、及び平面溝27b・38bが形成されている。
これにより、大円板23・34・25・27・38の外周面だけでなく、端面においても良好に混合体に剪断力を加えることができるため、更に良好に混合体を微細に粉砕することができる。
なお、大円板34と同様に、大円板23・25・27・38の両端面に溝を設けてもよい。
また、円板に設けられた溝は、混合体の搬送方向における下流側に行くに従って目が細かくなっている。
これにより、混合体の粉砕状態、つまり混合体の粒径に応じた溝の形状となるため、更に良好に混合体を粉砕することができる。
更に、円板に設けられた溝は、その進行方向の先側よりも後側が深く形成されている。
これにより、対向する溝同士で混合体を圧縮し、より大きな剪断力を加えて、更に良好に混合体を粉砕することができると共に、混合体が溝から排出されやすくなって、溝に混合体が詰まるのを防止することができる。
なお、本実施形態においては、円板によって混合体を粉砕する場所として、混練機1の混練室11に第一剪断部C、及び第二剪断部Eの二つを形成したが、これに限定せず、一つ以上形成すればよい。
また、第一剪断部Cには、大円板23・34・25、及び小円板33・24・35が設けられ、第二剪断部Eには、大円板27・38、及び小円板37・28が設けられているが、これに限定せず、対向する大小一対以上の円板を有する構成であればよい。
以下では、混練機1を用いた本電池を製造する製造工程S1について説明する。
図6に示すように、製造工程S1は、混練工程S10、塗工工程S20、プレス工程S30を具備する。
混練工程S10は、混合体を混練させて、電極合剤を作成する工程である。
混練工程S10においては、混練機1を用いて、前述のように複数の電極材料である混合体を粉砕しつつ、前記分散溶媒と共に混練する。こうして、電極合剤である前記正極合剤、及び前記負極合剤を作成する。
塗工工程S20は、電極合剤を集電体に塗工する工程である。
塗工工程S20においては、ダイコータ等の公知の塗工装置を用いて、混練工程S10で作成した前記正極合剤、及び前記負極合剤をそれぞれ前記正極集電体、及び前記負極集電体の表面に塗工した後、乾燥させる。
プレス工程S30は、集電体に塗工された電極合剤をプレス加工する工程である。
プレス工程S30においては、塗工工程S20で前記正極集電体、及び前記負極集電体の表面に塗工した前記正極合剤、及び前記負極合剤をロールプレス等の公知の技術によりプレス加工し、前記正極、及び前記負極を作成する。
プレス工程S30の後は、前記正極、前記負極、及び前記セパレータを用いて前記電極体を作成し、当該電極体を前記容器に収納する。更に、公知の所定の工程(注液工程、初期充電工程、及びエージング工程等)を行うことで本電池を製造する。
以上のように、本電池を製造する製造工程S1の混練工程S10において、混練機1を用いることにより、電極合剤に未混練部分が混入することを防止することができる。したがって、塗工工程S20において、ダイコータ等の塗工装置に電極合剤の未混練部分を除去するフィルタ等を設ける必要がなくなり、本電池を製造するコスト、及び時間等を低減することができる。
なお、本発明に係る混練機1は、本実施形態に記載の電極材料の他、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、セラミックス、各種材料マスターバッチ(カラートナー用、樹脂と安定剤等の添加剤、ゴム用添加剤)、粉末冶金、磁性材料(プラスチック磁石等の永久磁石を含む)、黒及びカラートナー、インキ、コンパウンド、粉体塗料、天然あるいは合成ゴム、接着剤、鉛筆芯(黒芯、ポリマー芯)等の混練に用いることが可能である。特に、摩擦係数の小さい材料に有効である。
1 混練機
10 バレル
11 混練室
20、30 回転軸
21、31 送りスクリュー
22、32 パドル
23、25、27、34、38 大円板
23a、25a、27a、34a、38a 斜溝
23b、25b、27b、34b、34c、38b 平面溝
24、28、33、35、37 小円板
24a、28a、33a、35a、37a 外周溝
26、36 パドル
29、39 戻しスクリュー
40、41、42、43 スペーサ
40a、41a、42a、43a 内周溝

Claims (9)

  1. 中空の外装と、
    前記外装の内部に互いに所定の間隔を空けて平行に設けられる二つの軸と、
    前記二つの軸に設けられ、被混練物を搬送するスクリューと、
    前記二つの軸に設けられ、前記被混練物を混練するパドルと、
    前記二つの軸に設けられ、前記被混練物を微細に粉砕する少なくとも一対の円板対と、を具備し、
    前記円板対は、
    前記外装の内周面との間に微細な隙間を有するように配置される大円板と、
    前記大円板と比較して小さい径を有し、前記大円板が設けられる軸とは異なる軸に、前記大円板と軸方向における位置を合わせて対向するように設けられ、前記大円板との間に微細な隙間を有するように配置される小円板と、からなり、
    前記被混練物を前記外装の内部で前記スクリューによって搬送しつつ、前記円板対によって微細に粉砕すると共に、前記パドルによって混練する二軸連続混練機であって、
    前記大円板の外周面、及び前記小円板の外周面には、それぞれ複数の溝が設けられ、
    前記大円板の外周面に設けられる溝は、前記大円板の一端面を始点として、前記一端面と他端面との間の途中部であって他端面寄りの部分を終点として連続的に形成され、前記大円板の回転方向に応じて、前記被混練物に搬送方向とは逆向きの力が加わるように、前記大円板の軸心に対して傾斜している二軸連続混練機。
  2. 記大円板の一端面は、前記他端面に対して、前記被混練物の搬送方向における上流側に位置する請求項1に記載の二軸連続混練機。
  3. 前記外装の内周面と前記小円板の外周面との間に形成される空間には、当該空間を埋めるスペーサが設けられる請求項1又は請求項2に記載の二軸連続混練機。
  4. 中空の外装と、
    前記外装の内部に互いに所定の間隔を空けて平行に設けられる二つの軸と、
    前記二つの軸に設けられ、被混練物を搬送するスクリューと、
    前記二つの軸に設けられ、前記被混練物を混練するパドルと、
    前記二つの軸に設けられ、前記被混練物を微細に粉砕する少なくとも一対の円板対と、を具備し、
    前記円板対は、
    前記外装の内周面との間に微細な隙間を有するように配置される大円板と、
    前記大円板と比較して小さい径を有し、前記大円板が設けられる軸とは異なる軸に、前記大円板と軸方向における位置を合わせて対向するように設けられ、前記大円板との間に微細な隙間を有するように配置される小円板と、からなり、
    前記被混練物を前記外装の内部で前記スクリューによって搬送しつつ、前記円板対によって微細に粉砕すると共に、前記パドルによって混練する二軸連続混練機であって、
    前記大円板の外周面、及び前記小円板の外周面には、それぞれ複数の溝が設けられ、
    前記大円板の外周面に設けられる溝は、前記大円板の回転方向に応じて、前記被混練物に搬送方向とは逆向きの力が加わるように、前記大円板の軸心に対して傾斜しており、
    前記外装の内周面と前記小円板の外周面との間に形成される空間には、当該空間を埋めるスペーサが設けられる、二軸連続混練機。
  5. 前記大円板の外周面に設けられる溝は、前記大円板の一端面から他端面の近傍にかけて連続的に形成され、
    前記大円板の一端面は、前記他端面に対して、前記被混練物の搬送方向における上流側に位置する請求項4に記載の二軸連続混練機。
  6. 前記スペーサは、前記小円板との間に微細な隙間を有するように配置され、
    前記スペーサにおける前記小円板の外周面に対向する面には、複数の溝が設けられる請求項3乃至請求項5の何れか一項に記載の二軸連続混練機。
  7. 前記円板対は、複数設けられ、
    前記複数の円板対は、軸方向に隣接する二対の円板対を含み、
    前記隣接する二対の円板対は、一方の円板対をなす大円板と他方の円板対をなす小円板とが軸方向に隣接するように互い違いに配置されると共に、一方の円板対をなす大円板と他方の円板対をなす大円板とが軸方向において対向し、当該対向する二つの大円板の間に微細な隙間を有するように配置され、
    前記二つの大円板の互いに対向する端面には、それぞれ複数の溝が設けられる請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の二軸連続混練機。
  8. 前記円板対は、複数設けられ、
    前記被混練物の搬送方向における下流側に配置される大円板ほど、その外周面に設けられる溝の目が細かく、
    前記被混練物の搬送方向における下流側に配置される小円板ほど、その外周面に設けられる溝の目が細かい請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の二軸連続混練機。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の二軸連続混練機を用いて、電極合剤を作成する混練工程を具備する電池の製造方法。
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