JP5277075B2 - 用紙カッター駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、DC(直流)モータによって移動するカッターを備えた用紙カッター駆動装置に関する。
帯状の用紙をロール状に巻き取った状態で収納し、収納した用紙を送り出しながらその用紙に印字を行うプリンタが知られている。このようなプリンタの中には、用紙の印字された部分を上流側の部分から切り離すために、用紙の切断を自動的に行う用紙カッター駆動装置を搭載したものが知られている。用紙カッター駆動装置は、用紙の送り出しが停止した後に、ホームポジションに退避していたカッターを切断位置まで移動させ、用紙を切断する。このホームポジションは、用紙の送り出しを阻害しない位置であり、用紙の切断が終われば、カッターはそのホームポジションに戻される。カッターの、ホームポジションと切断位置の往復移動は、DCモータを回転させることによって行われ、カッターをホームポジションに戻す際には、ホームポジションでカッターを確実に停止させることを目的としてDCモータのブレーキ制御が行われる(例えば、特許文献1等参照)。
この特許文献1に記載されたブレーキ制御では、用紙の切断開始から切断終了までの切断時間と、カッターにブレーキをかけ始めてからカッターが完全停止するまでのブレーキ時間との関係を表すテーブルを用意しておき、切断時間を実測し、そのテーブルから、実測した切断時間に基づいてブレーキ時間を求めることが行われる。
特許第3114952号公報
ところが、実際に用紙を切断する際の切断時間は、用紙の厚さや幅、材質等の影響を受けるため、ブレーキ動作直前のカッター移動速度、すなわち無負荷状態でのカッター移動速度と切断時間の関係は一律には決まらない。したがって、切断時間が同じであっても必ずしも適切なブレーキ時間が同じであるとは限らないので、切断時間に基づくブレーキ時間設定において、あらゆる環境下で常に適切なブレーキ動作結果を得るためには、切断時間以外の様々な変動要因を考慮する必要がある。
なお、ブレーキ時間は長めに設定することによって、ホームポジションへのカッター停止の確実性を高めることができる一方、必要以上にブレーキ時間を長くすれば、ブレーキ時間中は印字することができないため、特に、印字と切断を繰り返す連続印字では、プリンタのスループットの低下が顕著になってしまう。逆に、ブレーキ時間を安易に短めに設定してしまうと、ホームポジションと切断位置の間を往復移動するカッターが、ブレーキ時間の不足によってホームポジションを通り過ぎてから停止してしまうオーバーランが生じる恐れがある。このオーバーランが繰り返し生じると、やがては、カッターの停止位置が用紙の送り出しを阻害する位置までずれてしまい、プリンタ全体を一旦止めて、カッターをホームポジションに戻す作業が必要になり、これもまた結局のところプリンタのスループットを大幅に低下させる要因となる。
以上の説明では、用紙カッター駆動装置をプリンタに搭載した例を用いたが、用紙カッター駆動装置は、プリンタに限らず、用紙を収容した機器や用紙を搬送する機器等、様々な機器に搭載されることがあり、搭載された機器のスループットに大きな影響を及ぼすことがある。
本発明は上記事情に鑑み、ブレーキ動作結果に影響を及ぼす様々な要因を考慮することなく、あらゆる環境下に応じた適切なブレーキ時間を自動的に設定し、搭載された機器のスループットを向上することができる用紙カッター駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を解決する本発明の用紙カッター駆動装置は、DCモータと、
上記DCモータを所定方向に回転させることによって切断位置とホームポジションを含む非切断位置の間を移動し、用紙を切断するカッターと、
上記カッターが上記ホームポジションにあることを検出するホームポジション検出センサと、
駆動している上記DCモータにブレーキ動作を行うブレーキ時間として予め設定された所定時間を記憶したブレーキ時間記憶部と、
ブレーキ動作を上記ブレーキ時間記憶部が記憶しているブレーキ時間実行することで、上記DCモータの駆動を停止させるモータ駆動制御部とを備えた用紙カッター駆動装置において、
上記ブレーキ時間記憶部が記憶しているブレーキ時間を変更するブレーキ時間変更手段を備え、
上記ブレーキ時間変更手段は、上記モータ駆動制御部により上記ブレーキ動作が実行された結果における上記ホームポジション検出センサの検出結果に基づいて、上記ブレーキ時間を変更することを特徴とする用紙カッター駆動装置。
本発明の用紙カッター駆動装置によれば、上記カッターが上記非切断位置の中で実際に停止した位置を監視することで、上記ブレーキ時間を変更する。このため、上記カッターを上記ホームポジションで正確に止めようとすることを繰り返し実行していく中で、その時々で変化する状況に応じた最短のブレーキ時間が自動的に設定され、搭載された機器のスループットを向上することができる。
上記カッターは、搬送されてきて停止した用紙を切断するものであってもよい。この場合には、上記ホームポジションは、用紙の搬送を阻害しない位置になるが、ここにいうホームポジションは、この位置に限らず、安全性等を考慮してユーザがカッターに触れることができない位置や、制御の基準となる位置等の所定位置であればよい。
また、本発明の用紙カッター駆動装置において、上記ブレーキ時間変更手段は、上記モータ駆動制御部により上記ブレーキ動作が実行された結果、上記ホームポジション検出センサにより上記カッターがホームポジション位置から外れたことを検出したときは、上記ブレーキ時間をより長い時間に変更する態様であってもよい。
この態様では、予め設定された上記ブレーキ時間が結果的に短すぎ、オーバーランが発生した場合、上記ブレーキ時間を延長する。こうすることで、特別な制御を必要とすることなく、確実に適切なブレーキ時間を設定することができる。
また、本発明の用紙カッター駆動装置において、上記モータ駆動制御部は、上記ブレーキ動作を実行した結果、上記ホームポジション検出センサにより上記カッターがホームポジションから外れたことを検出したときは、そのホームポジション検出センサがそのホームポジションにそのカッターがあることを検出するまで上記DCモータを駆動させるものであってもよい。
こうすることで、カッターの停止位置がホームポジションから大きくずれてしまい、搭載された機器全体を一旦止めて、カッターを ホームポジションに戻す作業が必要となる事態を避けることができ、搭載された機器のスループットの大幅な低下を抑えることができる。
さらに、本発明の用紙カッター駆動装置において、上記ブレーキ時間記憶部に上記ブレーキ時間として上記所定時間を設定する初期化手段を備えた態様であってもよい。
メンテナンスや修理によって、例えば、カッターを新品のものに交換したとき等には、上記初期化手段を設けておくことにより、簡単な操作でブレーキ動作の確実性を高めることができる。
本発明の用紙カッター駆動装置によれば、用紙の切断時間やブレーキ時間等に影響を及ぼす様々な要因を考慮することなく、あらゆる環境下に応じた適切なブレーキ時間を自動的に設定し、搭載された機器のスループットを向上することができる。
本実施形態の用紙カッター駆動装置における用紙カッターユニットを示す斜視図である。 切断位置側から図1に示す用紙カッター駆動装置における用紙カッターユニットを見た図である。 図2に示す用紙カッター駆動装置における用紙カッターユニットの平面図である。 図2に示す用紙カッター駆動装置における用紙カッターユニットの右側面図である。 カッターがホームポジションに位置している状態の用紙カッター駆動装置における用紙カッターユニットのケースを分解し、同図(a)に下ベース板の平面図を示すとともに、同図(b)に上カバー部材の平面図を示したものである。 カッターが切断位置に位置している状態の用紙カッター駆動装置における用紙カッターユニットのケースを分解し、同図(a)に下ベース板の平面図を示すとともに、同図(b)に上カバー部材の平面図を示したものである。 用紙カッター駆動装置の制御部を中心に示した機能ブロック図である。 (a)は、DCモータの駆動シーケンスとモータドライバICにより構成されるモータ駆動回路への制御信号を示す表であり、(b)は、用紙を切断したときの動作が正常動作のときのタイミングチャートであり、(c)は、用紙を切断したときの動作が異常動作(オーバーラン)のときのタイミングチャートである。 図7に示すCPUが実行する用紙切断処理の流れを示すフローチャートである。 図9に示す用紙切断処理の変形例の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明の一実施形態である用紙カッター駆動装置は、帯状の感熱式等の用紙をロール状に巻き取った状態で収納し、収納した用紙を送り出しながらその用紙に印字を行うサーマルプリンタ等の用紙を収容した機器や用紙を搬送する機器に搭載することができる。本実施形態の用紙カッター駆動装置は、カバーで覆われた用紙収納部に、ロール状に巻き取った用紙をそのカバーをあけて収納し、そのカバーを閉めれば用紙のセットが完了するプリンタに搭載される。カバーはプリンタ本体部に対して上方向に開かれ後方に向けて回動される。プリンタには、印字した用紙を排出する用紙排出口が設けられており、用紙カッター駆動装置は、この用紙排出口近傍に搭載される。
図1は、本実施形態の用紙カッター駆動装置における用紙カッターユニット 10を示す斜視図である。この図1では、紙面左斜め奥側から右斜め手前側に向かう方向が、不図示の帯状の用紙の幅方向になる。
図1に示す用紙カッターユニット10は、ケース11の内部にDC(直流)モータやHP検出センサを備えており、図1には、DCモータへの電力供給線や、HP検出センサからの信号線等、複数のコード12が示されている。これらのコードの一端には、プリンタ本体部に接続するためのコネクタ121が設けられている。
また、この用紙カッターユニット10は、用紙幅方向に延在したカッター13を備えている。カッター13は、DCモータが所定方向に回転することによって進退するスライド式の可動刃である。さらに、この図1では図示されていないが、プリンタには、カッター13と対向する位置に固定刃が固定されている。この固定刃はプリンタの、上方向に開くカバーに設けられており、用紙カッターユニット10は、プリンタ本体部に設けられている。カッター13は、この固定刃に向けてケース11内から進出し、固定刃と用紙を挟み込んでその用紙を切断する。すなわち、カッター13は、閉じた状態のカバーに設けられた固定刃の上に重なるように進出する。以下、カッター13が固定刃と用紙を挟み込んでその用紙を切断する位置を切断位置と称する。この切断位置には、カッター13が用紙を切断し始める位置、すなわち固定刃にカッター13が重なり始める位置からカッター13が最も進出した位置までが含まれ、切断位置以外の位置を非切断位置と称する。図1に示すカッター13は、切断位置から後退して、用紙幅方向両端の先端の一部を除いてケース11に収納された状態となっている。図1に示すカッター13の位置は、ホームポジション(以下、HPと略する場合がある)であり、非切断位置の一つである。ホームポジションは、用紙の搬送を阻害しない位置であり、かつ安全性を考慮してユーザがカッター13の刃の部分に触れることがない位置でもあり、後述する制御の基準となる位置(初期位置)でもある。また、本実施形態では、用紙カッターユニット10はカバーで覆われた用紙収納部を有するプリンタに搭載されているため、ホームポジションは、そのカバーの開閉を阻害しない位置ということにもなる。カッター13は、切断位置と非切断位置との間を往復動する。
図2は、切断位置側から図1に示す用紙カッターユニット10を見た図であり、この図2は、用紙カッターユニット10の正面図に相当する。この図2では、左右方向が用紙幅方向になる。図3は、図2に示す用紙カッターユニット10の平面図であり、図4は、図2に示す用紙カッターユニット10の右側面図である。
ケース11は、上カバー部材111と下ベース板112から構成されており、両者はボルト113で一体化されている。このケース11には、カッター13が進退する開口部114が設けられている。この開口部114は、用紙幅方向に開口したものである。図2に示す開口部114は、紙面手前に向かって開口したものであり、その開口部114からホームホジションにあるカッター13が見えている。また、図3および図4には、カッター13の、開口部114から突出した用紙幅方向両端の先端部131が示されている。図4に示すように、カッター13の、用紙幅方向両端の先端部131は、上方に折れ曲がっている。すなわち、用紙の搬送方向は図4では下から上に向かう方向になり、カッター13の、用紙幅方向両端の先端部131は、用紙搬送方向下流側に折れ曲がっている。 カッター13は、用紙搬送方向に略直交する角度で進出し、その際、この先端部131により固定刃上に乗り上げて用紙を切断する。
図5は、カッター13がホームポジションに位置している状態の用紙カッターユニット10のケースを分解し、同図(a)に下ベース板の平面図を示すとともに、同図(b)に上カバー部材の平面図を示したものである。なお、同図(a)と同図(b)では左右方向が逆になる。
図5(a)に示す下ベース板112には、カッター13およびリンク機構14が設けられている。また、この図5(a)には、板状の固定刃21が、同じく板状のカッター13よりも上方に示されている。図5(a)では、カッター13は、固定刃21に向かって上方向に進出する。図5に示すように、カッター13の用紙幅方向中央部分には、進出方向上流側に向かけて窪んだ凹部132が設けられている。また、カッター13には、用紙幅方向両端の先端部131から、その凹部132に向かって、進出方向上流側に傾斜した傾斜部133も設けられている。傾斜部133は、カッター13の刃の部分になる。さらに、カッター13には、コ字状のガイド孔134が設けられている。このコ字状のガイド孔134は、左部分1341、右部分1342、および連結部分1343からなるものである。左部分1341および右部分1342それぞれは、カッター13の進出方向に延在した部分であり、連結部分1343は、左部分1341および右部分1342それぞれの進出方向下流端を用紙幅方向に結ぶ部分である。この連結部分1343の用紙幅方向中央部分には、ピン135が固定配置されている。
図5(a)に示すリンク機構14は、用紙幅方向左半分が用紙幅方向に平行であり、その右半分は傾斜している。リンク機構14は、カッター13の上に重ねられて配置されており、用紙幅方向と平行の左半分の一端には、ガイド孔134の左部分1341に入り込んだガイドピン141が設けられている。また、リンク機構14の用紙幅方向中央部分には、用紙幅方向に延在したガイド孔142が設けられているとともに、傾斜した右半分にも長孔143が設けられている。ガイド孔142には、カッター13に固定配置されたピン135が挿入されている。また、長孔143には、後述する案内ピン172(図5(a)では点線で表示)が挿入される。
図5(b)に示す上カバー部材111には、DCモータ15、ウォームギア16、ウォームホイール17、およびHP検出センサ18が設けられている。DCモータ15は、正逆回転自在なものである。このDCモータ15の回転力は、ウォームギア16を介してウォームホイール17に伝わる。ウォームホイール17の回転軸170には、ウォームホイール17とともに回転する回転体171が設けられている。回転体171は切欠部分1711を有し、その切欠部分1711を除いた外周形状は円弧状である。一方、切欠部分1711は直線状である。HP検出センサ18には、スイッチ片181が設けられており、このスイッチ片181は、回転体171の外周部分に向けて常時付勢された状態にある。したがって、スイッチ片181は、回転体171の外周部分に常に当接しており、図5(b)に示すスイッチ片181は、切欠部分1711に当接している。スイッチ片181が切欠部分1711に当接している状態では、カッター13はホームポジションに位置していることになり、HP検出センサ18からはLレベルの検出信号が出力され、以下、この状態をIN状態と称する。本実施形態では、HP検出センサ18がIN状態の検出信号を出力している間は、カッター13はホームポジションに位置している。すなわち、本実施形態では、カッター13のホームポジションを、HP検出センサ18がIN状態の検出信号を出力する位置と定義する。したがって、本実施形態では、カッター13のホームポジションは、ある程度の範囲を持った領域であり、上述のごとく、用紙の搬送を阻害せず、かつユーザがカッター13の刃の部分(傾斜部133)に触れることがなく、かつプリンタのカバーの開閉を阻害しない領域ということになる。なお、本実施形態では、カッター13のホームポジションの検出は、ウォームホイール17の回転体171によるスイッチ片181の位置変化に基づいているが、ホームポジションを検出するための構成は特に限定されず、例えばカッター13の位置自体を検出することによるものであっても構わない。
また、ウォームホイール17には、下方(図5(b)では紙面手前)に向けて突出した案内ピン172も設けられている。この案内ピン172も、ウォームホイール17とともに回転し、同図(a)に示すリンク機構14の長孔143に挿入される。
図6は、カッターが切断位置に位置している状態の用紙カッターユニット10のケースを分解し、同図(a)に下ベース板の平面図を示すとともに、同図(b)に上カバー部材の平面図を示したものである。なお、同図(a)と同図(b)では左右方向が逆になる。
図6(a)に示すカッター13は、固定刃21の上に傾斜部133が完全に重なっており、最も進出した位置にある。不図示の用紙は、凹部132が設けられた幅方向中央部分が、カッター13と固定刃21に挟み込まれず部分的につながっているが、カッター13の傾斜部133においては、用紙搬送方向上流側部分と下流側部分とで切断されており、あとは、用紙の下流側部分を軽く引っ張るだけで容易に、下流側部分は上流側部分と分離する。
図6(a)に示すリンク機構14は、ピン135を中心に時計とは反対方向に回転しており、用紙幅方向左半分が傾斜し、その右半分が用紙幅方向に平行である。これは、ウォームホイール17に設けられた案内ピン172がウォームホイール17とともに回転することによって、その案内ピン172がリンク機構14の長孔143内をスライドしながら、リンク機構14の右半分が持ち上げられたことによる。同図(b)に示すウォームホイール17は、時計回りの方向に回転しており、案内ピン172の位置は、カッター13の進出方向に最も進出している。また、HP検出センサ18に設けられたスイッチ片181は、回転体171の円弧状の部分1712に当接しており、図5(b)に示すスイッチ片181に比べて、HP検出センサ18側に押されている。スイッチ片181が円弧状の部分1712に当接している状態では、カッター13はホームポジションに位置していないことになり、HP検出センサ18からはHレベルの検出信号が出力され、以下、この状態をOUT状態と称する。HP検出センサ18がOUT状態の検出信号を出力している間は、カッター13はホームポジションから外れた位置にあることになる。
図7は、用紙カッターユニット10とその制御部から構成される用紙カッター駆動装置を中心に示した機能ブロック図である。
図7には、プリンタ本体の制御回路31が示されている。この制御回路31には、プリンタ全体の制御を司るCPU311、一時的にデータを記憶するためのRAM312、および制御プログラムや各種データを記憶するためのROM313が設けられている。制御回路31及びモータ駆動回路19は、用紙カッターユニット10の駆動を制御している。このモータ駆動回路19は、DCモータ15に駆動信号を供給するモータドライバICにより構成されている。CPU311からは、DCモータ13を正転させることを指示する正転指示や、DCモータ13を逆転させることを指示する逆転指示が、モータ駆動回路19に出力される。モータ駆動回路19は、これらの指示に従って、DCモータ13を回転させる。
また、図7には、図5や図6に示すDCモータ15や、HP検出センサ18も図示されている。DCモータ15は、制御回路31及びモータ駆動回路19による制御のもと駆動する。したがって、制御回路31とモータ駆動回路19を併せたものが本発明にいうモータ駆動制御部の一例に相当する。HP検出センサ18は、カッター13がホームポジションにあることを検出するものであり、カッター13がホームポジションに位置すれば、図5(b)に示すようにスイッチ片181の位置変化が小さくなり、上述のごとく、HP検出センサ18からはIN状態(Lレベル)の検出信号が出力される。
図8(a)は、DCモータ15の駆動シーケンスとモータドライバICからなるモータ駆動回路19への制御信号を示す表である。
表中の「X」はモータ駆動回路19のX端子に入力する制御信号のレベル(LかH)を表し、「Y」はモータ駆動回路19のY端子に入力する制御信号のレベル(LかH)を表す。
また、「正転」とは、DCモータ15が通常時に回転する方向であり、本発明にいう所定方向の一例に相当する。この「正転」は、X端子にHレベルの信号を入力するとともにY端子にLレベルの信号を入力する。すなわち、端子間に電圧を加える。
「逆転」とは、DCモータ15が通常時に回転する方向とは逆の方向に回転することである。この「正転」は、X端子にLレベルの信号を入力するとともにY端子にHレベルの信号を入力する。
「ブレーキ」とは、モータ駆動回路19のX端子とY端子を回路的にショートさせ、電気抵抗を増大させてDCモータ15の回転を素早く止めることである。すなわち、逆起電力を強制的に生じさせてDCモータ15の回転を素早く止める。この「ブレーキ」は、X端子とY端子の双方にHレベルの信号を入力する。なお、正転しているDCモータ15を逆転させることでもブレーキをかけることができる。
「停止」とは、DCモータ15の回転の停止のことである。この「停止」は、X端子とY端子の双方にLレベルの信号を入力する。すなわち、端子間はオープン状態になり、DCモータ15はフリーな状態になる。
図8(b)は、用紙を切断したときの動作が正常動作のときのタイミングチャートである。同図(b)では、右方向に行くほど時間が経過する。
同図(b)には、DCモータ15の動作として、ON(回転)、OFF(停止)、ブレーキが示されている。また、モータ駆動回路19のX端子とY端子それぞれに入力する制御信号のレベル(LかH)も示されている。さらに、HP検出センサ18から出力される検出信号(OUT状態かIN状態)も示されている。
HP検出センサ18からの検出信号が当初IN状態であるのは、回転体171の切欠部分1711が、スイッチ片181を抜けきっていないからであり、抜けきると、回転体171の外周部分がスイッチ片181に当接し、検出信号はOUT状態になる。やがて、検出信号はIN状態に戻り、こうなると、それまでLレベルの信号が入力されていたY端子に、Hレベルの信号が入力されるようになり、DCモータ15の回転にブレーキがかけられる。ブレーキがかけられているブレーキ時間TBが経過すると、X端子とY端子いずれにもLレベルの信号が入力され、DCモータ15は停止する。この時、スイッチ片181は回転体171の切欠部分1711に当接しており、カッター13はホームポジションに位置している。
図8(c)は、用紙を切断したときの動作が異常動作(オーバーラン)のときのタイミングチャートである。同図(c)でも、右方向に行くほど時間が経過する。
この同図(c)にも、同図(b)と同じように、DCモータ15の動作、X端子とY端子それぞれに入力する制御信号のレベル、HP検出センサ18から出力される検出信号(OUT状態かIN状態)が示されている。
同図(c)では、DCモータ15が停止した時点で、HP検出センサ18から出力される検出信号はOUT状態を示している。すなわち、スイッチ片181が回転体171の円弧状の部分1712に当接し、カッター13はホームポジションを通り越して停止したこと(オーバーランしたこと)になる。
図9は、図7に示すCPUが実行する用紙切断処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示すCPU311は、印字処理が正常に終了し、用紙送りの搬送モータが停止すると、図9に示す用紙切断処理を開始する。
まず、HP検出センサ18からの検出信号がIN状態(Lレベル)であるか否かを判定する(S101)。上述のごとく、検出信号がIN状態である間は、カッター13はHPに位置していることになる。検出信号がIN状態であればステップS103に進み、検出信号がIN状態でなければ(OUT状態であれば)、図7に示すモータ駆動回路19に対して、DCモータ13を駆動させ、検出信号がIN状態になるようにカッター13を移動させることを指示する(ステップS102)。

続いて、モータ駆動回路19へ正転指示を出力し(ステップS103)、DCモータ13が正転を開始する。この結果、カッター13は、HPから切断位置へ向けて進出し、切断位置に到達すると後退する。
ステップS103に続くステップS104では、上述のステップS101と同じく、HP検出センサ18からの検出信号がIN状態であるか否かを判定し、検出信号がOUT状態になるまでこの判定を繰り返す。図8(b)を用いて説明したように、回転体171の切欠部分1711がスイッチ片181を抜けきるまでには、ある程度の時間を要する。この、ある程度の時間が経過すると、カッター13はHPから離れ、HP検出センサ18からの検出信号がOUT状態に切り替わる。検出信号がOUT状態に切り替わると、再び、HP検出センサ18からの検出信号がIN状態であるか否かを判定し(ステップS105)、今度は、検出信号がIN状態になるまでこの判定を繰り返す。やがて、切断位置に到達して用紙を切断したカッター13は後退し、検出信号がOUT状態からIN状態に切り替わる。
図7に示すROM313にはブレーキ時間TBの初期値(例えば、300msec)が記憶されており、このROM313が本発明にいうブレーキ時間記憶部の一例に相当する。また、図7に示すRAM312にはブレーキ時間TBを格納するエリアが用意されている。ROM313に記憶されている初期値は、安全を見てやや長めの時間になっている。プリンタの電源が投入されると、ROM313に記憶されていた上記初期値がRAM312の上記エリアに格納される。したがって、電源が投入されてから最初の用紙切断処理では、RAM312に格納された上記初期値が表す時間にわたってブレーキ動作が行われる。また、後述するように、RAM312に用意された上記エリアは書き換えられることがある。ステップS105に続くステップS106では、RAM312に用意された上記エリアに格納されている時間にわたってブレーキ動作を行うことをモータ駆動回路19へ指示する。モータ駆動回路19は、この指示に従ってブレーキ動作を行い、後退してきたカッター13は停止する。
続いて、RAM312の上記エリアに格納されている時間経過後に、上述のステップS101と同じく、HP検出センサ18からの検出信号がIN状態であるか否かを判定し(ステップS107)、IN状態であれば、後退してきたカッター13はHPに停止したことになり、この用紙切断処理は終了する。
一方、IN状態でなければ(OUT状態であれば)、後退してきたカッター13はHPから外れた位置に停止したことになり、ステップS108において、モータ駆動回路19へ逆転指示を出力し、DCモータ13が逆転を開始する。一般的に、DCモータでは、雰囲気温度が高温になればなるほど、電気抵抗の値が低下し、回転を停止しにくくなる傾向がある。また、DCモータの劣化も無視することができない。すなわち、長期間にわたってDCモータを使用すると、ブラシが荒れて逆起電力の電流が流れにくくなって、回転を停止しにくくなる傾向もある。さらに、電源電圧の変化もブレーキ時間TBの長さに影響してくることが考えられる。また、用紙カッターユニット10を長期間にわたって使用していくと機械的になじんできて、機械的負荷が軽減され、カッターが止まりにくくなる。上述のごとく、初期値を、安全を見てやや長めの時間にしているとはいっても、プリンタのスループットを向上させるためには長くするにも限界があり、やがては、カッター13がHPを通り過ぎてから停止するオーバーランが発生することも考えられる。その場合、ステップS108ではDCモータ13を所定時間逆転させて、カッター13をHPへ向けて移動させる。こうすることで、カッター13の停止位置がHPから大きくずれてしまい、プリンタ全体を一旦止めて、カッター13をHPに戻す作業が必要となる事態を避けることができ、プリンタのスループットの大幅な低下を抑えることができる。
続いて、上述のステップS101と同じく、HP検出センサ18からの検出信号がIN状態であるか否かを判定し(ステップS109)、IN状態でなければ(OUT状態であれば)、検出信号がIN状態になるまでこの判定を繰り返す。すなわち、ステップS106においてブレーキ動作を指示した結果、HP検出センサ18によりカッター13がHPから外れたことを検出したときは、HP検出センサ18がHPにカッター13があることを検出するまでDCモータ13を逆転駆動させることになる。
HP検出センサ18からの検出信号がIN状態となったら、ステップS106と同様にブレーキ動作を指示し、DCモータ13の逆転駆動を停止させる。すなわち、カッター13がHPに戻ってきたら、ブレーキ動作を実行させる。次いで、上述のステップS109と同じく、HP検出センサ18からの検出信号がIN状態であるか否かを判定し(ステップS111)、IN状態でなければ(OUT状態であれば)、DCモータ13を再び所定時間逆転(この場合には正転になる)させて、カッター13をHPへ向けて移動させる。ステップS108からステップS111までの処理は、検出信号がIN状態になるまで、すなわちカッター13がHPに停止するまで繰り返される。
ステップS111における判定で検出信号がIN状態であると判定されると、 RAM312に用意された上記エリアに格納されているブレーキ時間TBを更新して、ブレーキ時間を長くする(ステップS112)。すなわち、上記エリアに格納されるブレーキ時間TBを、これまで上記エリアに格納されていたブレーキ時間TBに、例えば、初期値の数分の1〜数十分の1の時間を加算した時間に更新する。このように、初期値としては、ブレーキ時間を短めに設定しておき、その時々で変化する状況に応じてブレーキ時間TBを延ばしていくことで、用紙の切断時間やブレーキ時間等に影響を及ぼす様々な要因を考慮することなく、あらゆる環境下に応じた適切なブレーキ時間を自動的に設定し、プリンタのスループットを最大限引き上げることができる。また、本実施形態ではブレーキ時間TBを延長する処理を行うだけなので、特別な制御を必要とすることなく、確実に適切なブレーキ時間TBを設定することができる。なお、ステップS110を実行するCPU311が、本発明にいうブレーキ時間変更手段の一例に相当する。
ステップS110の実行が完了すると、この用紙切断処理は終了する。
以上説明した用紙切断処理では、RAM312に用意された上記エリアに格納されているブレーキ時間TBを更新していくが、プリンタの電源が切られると、そのエリアに格納されていた更新後のブレーキ時間TBは消去されるので、プリンタの電源再投入後は、上述のごとく、上記初期値に基づきブレーキ動作が行われることとなる。そこで、図7に示す制御回路31に、EEPROM等の不揮発性メモリを設けておき、この不揮発性メモリに、更新後のブレーキ時間TBを記憶する形態とすれば、電源再投入後に、更新後のブレーキ時間TBに基づきブレーキ動作を行うことができる。更新後のブレーキ時間TBを記録しておくものが、RAM312であっても不揮発性メモリであっても、更新後のブレーキ時間TBを初期値に戻す契機としては、プリンタの電源を再投入した場合の他、プリンタ本体に設けられたリセットボタンの押下やプリンタが接続されたホストコンピュータからのコマンド送信等により初期化信号が制御回路31に入力された場合や、用紙の補充、交換等のためのカバー開閉時、さらにカッター13を交換する際のメンテナンスモードが起動された場合や、印字を所定時間行わなかった場合等があげられる。CPU311は、これらの各種タイミングを判断し、ROM313に格納されているブレーキ時間TBの初期値をRAM312、あるいは不揮発性メモリ上に展開し、その初期値に基づいてブレーキ動作を実行する。したがって、CPU311が、本発明にいう初期化手段の一例に相当する。更新後のブレーキ時間TBは、用紙カッターユニットによる個体差やプリンタを含めた使用環境等に基づき最適な値に設定されたものであり、必ずしも他の用紙カッターユニットを用いた場合や使用環境が異なる場合において適切な値であるとは限らないので、例えば用紙カッタ−ユニットを新品のものに交換したときには、まずは予め設定された初期値に基づきブレーキ動作を実行することが好ましい。したがって、本実施形態のように、容易に初期値を設定できる手段を設けることにより、簡単な操作でブレーキ動作の確実性を高めることができる。
次に、図9に示す用紙切断処理の変形例について説明する。
図10は、図9に示す用紙切断処理の変形例の流れを示すフローチャートである。
図10に示すステップS201〜ステップS210は、図9に示すステップS101〜ステップS112と同じであるため、説明は省略する。この変形例におけるRAM312には、HP停止カウンタが用意されている。ステップS207でHP検出センサ18からの検出信号がIN状態であると判定された場合、ステップS214でこのHP停止カウンタのカウント値を1つインクリメントする。続いて、そのHP停止カウンタのカウント値が“n”以上であるか否かを判定し(ステップS215)、“n”未満であれば、この変形例の用紙切断処理は終了する。一方、そのカウント値が“n”に達していれば、ステップS212とは反対に、ブレーキ時間を短くする(ステップS216)。このステップS216では、RAM312に用意された上記エリアに格納されるブレーキ時間TBを、これまで上記エリアに格納されていたブレーキ時間TBから所定時間を減算した時間に更新する。なお、ここで減算する所定時間は、ステップS210で加算する時間Tよりも短い時間(例えば1/2T)であることが好ましい。ブレーキ時間を長くする場合と比較して、ブレーキ時間を短くする際にはより細かな単位で時間を調整することにより、ブレーキ時間短縮によるブレーキ時間不足が発生するリスクを低減することができる。ステップS212およびステップS216の実行が完了すると、それぞれ、HP停止カウンタのカウント値をクリアして(ステップS213,S217)、この変形例の用紙切断処理は終了する。
以上説明したように、この変形例では、初期値のブレーキ時間を、長くしたり(ステップS210)、短くしたり(ステップS215)することができる。このため、カッター13をHPで正確に止めようとすることを繰り返し実行していく中で、その時々で変化する状況に応じた最短のブレーキ時間TBが自動的に設定され、プリンタのスループットを向上することができる。具体的には、ブレーキ時間TBでのブレーキ動作を実行した結果、n回(所定回数、例えば5回)連続してオーバーランが発生することなく、無事HP位置でカッタ−13を停止させることができた場合、ブレーキ時間TBを短縮化することによって、その環境下における適切な最短ブレーキ時間TBを自動的に設定することができる。したがってプリンタのスループットをより高める効果を得られる。
なお、上記変形例では、ブレーキ動作の結果、カッター13がHPで停止した場合の回数をカウントしたが、その他の形態として、カッター13がHPに停止できなかった場合の回数をカウントすることも考えられる。この場合、ブレーキ時間TBでカッター13がHPに停止できなかった場合は、無条件でブレーキ時間TBの設定値を延長するのではなく、カッター13がHPに停止できなかった回数が一定回数に達するまではブレーキ時間TBは変更せず、一定回数に到達後、ブレーキ時間TBの設定値を延長する。こうすることで、プリンタや用紙カッター駆動装置の使用環境の変化等による一時的なオーバーラン発生に対して、不必要にブレーキ時間が延長されるような事態を避けることができるので、プリンタのスループットを向上させることができる。
また、ここで説明した用紙カッターユニット10は、カッター13が固定刃21に対してスライドする所謂ギロチン式カッターであるが、本発明は、はさみ式、スイング式、回転式など、あらゆるカット方式やカッター形状に適用できることは言うまでもない。さらに、ここで説明した用紙カッターユニット10は、プリンタに搭載されるものであったが、本発明の用紙カッター駆動装置は、プリンタに限らず、用紙を収容した機器や用紙を搬送する機器等、様々な機器に搭載される。
10 用紙カッターユニット
13 カッター
14 リンク機構
15 DCモータ
17 ウォームホイール
171 回転体
1711 切欠部分
18 HP検出センサ
181 スイッチ片
19 モータ駆動回路
31 制御回路
311 CPU
312 RAM
313 ROM
21 固定刃

Claims (4)

  1. DCモータと、
    前記DCモータを所定方向に回転させることによって切断位置とホームポジションを含む非切断位置の間を移動し、用紙を切断するカッターと、
    前記カッターが前記ホームポジションにあることを検出するホームポジション検出センサと、
    駆動している前記DCモータにブレーキ動作を行うブレーキ時間として予め設定された所定時間を記憶したブレーキ時間記憶部と、
    ブレーキ動作を前記ブレーキ時間記憶部が記憶しているブレーキ時間実行することで、前記DCモータの駆動を停止させるモータ駆動制御部とを備えた用紙カッター駆動装置において、
    前記ブレーキ時間記憶部が記憶しているブレーキ時間を変更するブレーキ時間変更手段を備え、
    前記ブレーキ時間変更手段は、前記モータ駆動制御部により前記ブレーキ動作が実行された結果における前記ホームポジション検出センサの検出結果に基づいて、前記ブレーキ時間を変更することを特徴とする用紙カッター駆動装置。
  2. 前記ブレーキ時間変更手段は、前記モータ駆動制御部により前記ブレーキ動作が実行された結果、前記ホームポジション検出センサにより前記カッターがホームポジション位置から外れたことを検出したときは、前記ブレーキ時間をより長い時間に変更することを特徴とする請求項1記載の用紙カッター駆動装置。
  3. 前記モータ駆動制御部は、前記ブレーキ動作を実行した結果、前記ホームポジション検出センサにより前記カッターがホームポジションから外れたことを検出したときは、該ホームポジション検出センサが該ホームポジションに該カッターがあることを検出するまで前記DCモータを駆動させることを特徴とする請求項1又は2記載の用紙カッター駆動装置。
  4. 前記ブレーキ時間記憶部に前記ブレーキ時間として前記所定時間を設定する初期化手段を備えたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の用紙カッター駆動装置。
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