JP5275879B2 - 内視鏡装置 - Google Patents

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本発明は、内視鏡装置に関する。
従来、機械等の内部を検査する際に、内視鏡装置を機械等の内部に挿入して内視鏡的に検査する方法が知られている。内視鏡装置には、例えば遠位端と近位端とを有する長尺な挿入部が設けられ、挿入部の遠位端に対象物を撮像するための撮像機構が配置されたものが知られている。
また、このように対象物を撮像するための撮像機構として、複数の光学系を光軸に沿って相対移動させて焦点調整を行ったり、ズームレンズを光軸に沿って進退移動させて対象物を拡大して撮像したりするための駆動機構を有するものが提案されている。
このような駆動機構の例として、特許文献1にはレンズ駆動機構が開示されている。この特許文献1に記載のレンズ駆動機構は、圧電素子と、圧電素子に固定されレンズの光軸と平行に配置された駆動軸(駆動部材)と、駆動軸を通す貫通孔が形成された上突部を有するレンズホルダーと、レンズホルダーに設けられて駆動軸を押圧する板ばねと、を備えている。
このレンズ駆動機構によれば、圧電素子の伸縮動作によって駆動軸が光軸方向に変位することで駆動軸上でレンズホルダーが移動する。このレンズ駆動機構によれば圧電素子が用いられたことでレンズ駆動機構を小型化できる。
また、特許文献2には圧電素子を用いた駆動装置が開示されている。この特許文献2に記載の駆動装置は、圧電素子と、圧電素子に固定されるとともに移動体を摺動可能に支持する支持部材(駆動部材)とを備え、移動体は、移動体本体と、移動体本体に組みつけられて支持部材を挾持する挾持部材と、挾持部材を支持部材に向けて付勢する付勢部材を有している。
この駆動装置によれば、挾持部材と支持部材間および移動体本体と支持部材間での接触状態を複数の駆動装置間において略一定にすることができる。
特開2002−131611号公報 特開2006−311788号公報
しかしながら、特許文献1に記載のレンズ駆動機構では、板ばねの取り付け状態の誤差で駆動部材への摩擦力が大きく変動することがある。このため、圧電素子の伸縮動作の一往復あたりのレンズホルダ(被駆動光学系)の移動量がばらついてしまうという問題があった。
また、特許文献2に記載の駆動装置では、付勢部材として引っ張りコイルバネが開示されている。しかしながら、内視鏡装置のように孔に挿入される挿入部を有する装置では挿入部の内部には撮像装置や照明、あるいは処置具を挿通するためのチャンネルなどが配置されており、コイルバネを配置するための空間的余裕が少ない。このためコイルバネを好適に伸縮させるような直線的な空間を確保することが困難であった。
また、特許文献2に記載の駆動装置では、コイルバネによって板状の挾持部材を引っ張る際には挾持部材の幅方向における一箇所で挾持部材が牽引されるため、この牽引部分を揺動の中心として挾持部材が揺動してしまう。このため、圧電素子が駆動されている際には挾持部材と支持部材間および移動体本体と支持部材間での接触状態が安定しないというおそれがあった。
また、上記特許文献1および特許文献2のいずれにおいても、駆動部材上を移動する部材は駆動部材の周方向に回転可能であるため、駆動部材の母線を旋回の中心とした位置ずれが生じる可能性があるというおそれがあった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は狭い空間において被駆動光学系を精度よく進退駆動できる内視鏡装置の提供を図ることにある。
また、本発明の第二の目的は、駆動部材上を移動する被駆動光学系の位置ずれを抑制して好適に対象物の光学像を撮像できる内視鏡装置の提供を図ることにある。
上記課題を解決するために、本実施態様によれば、以下の手段を提案している。
本発明の内視鏡装置は、近位端から遠位端に向かって延びる挿入部と、前記挿入部の前記遠位端で前記挿入部の内部に配置され対象物を撮像する撮像機構と、を備え、前記撮像機構は、中心軸線上に基端と先端とを有する駆動部材と、第一端と第二端とを有し前記駆動部材の前記先端と前記基端とのいずれか一方に前記第一端が接続され前記中心軸線の方向に伸縮動作可能な圧電アクチュエーターと、前記圧電アクチュエーターの前記第二端に対して位置関係が固定されて配置されて前記中心軸線の方向に第一光軸を有する固定光学系と、前記中心軸線に沿って相対移動可能となるように前記駆動部材に摩擦係合されて前記第一光軸と同軸上に第二光軸を有する被駆動光学系と、前記被駆動光学系に固定された固定部と、弾性を有し前記固定部から延びる弾性部と、前記弾性部の弾性によって前記駆動部材の外周面に対して摩擦係合された摩擦係合部と、を有する板バネと、を有し、前記弾性部は、前記中心軸線に直交する面内で自由曲線形状をなし、一弾性領域と、当該第一弾性領域と平行に延在する第二弾性領域と、前記第一弾性領域と前記第二弾性領域とを曲線的に繋ぐ折り曲げ部と、を有し、前記第二弾性領域は、前記第一弾性領域よりも前記挿入部の径方向外側に位置すると共に、前記挿入部の内壁に沿って湾曲して延在し、前記第一弾性領域は、前記第二弾性領域に対して、前記挿入部の内部で相対的に内側に位置する
本実施態様によれば、板バネにおける第一弾性領域と第二弾性領域とによって、固定部から摩擦係合部までの間の弾性領域の長さが、固定部と摩擦係合部との直線距離よりも延長されている。このため、駆動部材に対する板バネの追従性がよくなり駆動部材への摩擦力の変動が抑制できる。また、板バネの単位長さあたりの変形量が少なくできるので板バネが取り付けられる際に大きく変形されても塑性変形を抑制することができる。
また、固定部から摩擦係合部に至るまでの板バネが自由曲線形状に形成されているため、板バネの各部における応力集中を低減することができる。
さらに、板バネの第二弾性領域が挿入部の内壁に沿う形状に形成されていることで挿入部の内部における板バネの占有空間を低減しつつ第二弾性領域の長さを確保することができる。
また、内視鏡装置は、前記折り曲げ部の最大外径が、前記第一弾性領域と前記第二弾性領域とが平行な部分における前記第一弾性領域と前記第二弾性領域との間隔よりも広いことが好ましい。
この場合、第一弾性領域と第二弾性領域とが平行な部分の幅が相対的に狭いことで板バネが占有する空間を低減できる。また、折り曲げ部の最大外径が第一弾性領域と第二弾性領域との間の幅と等しい場合と比較して折り曲げ部の曲率が小さく(曲率半径が大きく)なっている。したがって、折り曲げ部に生じる応力集中を低減する事ができるので、弾性部に生じる応力を好適に分散して弾性変形させることができる。
本発明の内視鏡装置は、近位端から遠位端に向かって延びる挿入部と、前記挿入部の前記遠位端で前記挿入部の内部に配置され対象物を撮像する撮像機構と、を備え、前記撮像機構は、中心軸線上に基端と先端とを有する駆動部材と、第一端と第二端とを有し前記駆動部材の前記先端と前記基端とのいずれか一方に前記第一端が接続され前記中心軸線の方向に伸縮動作可能な圧電アクチュエーターと、前記圧電アクチュエーターの前記第二端に対して位置関係が固定されて配置されて前記中心軸線の方向に第一光軸を有する固定光学系と、前記中心軸線に沿って相対移動可能となるように前記駆動部材に摩擦係合されて前記第一光軸と同軸上に第二光軸を有する被駆動光学系と、前記被駆動光学系に固定された固定部と、弾性を有し前記固定部から延びる弾性部と、前記弾性部の弾性によって前記駆動部材の外周面に対して摩擦係合された摩擦係合部と、を有する板バネと、を有し、前記弾性部は前記中心軸線に直交する面内で自由曲線形状をなし、前記挿入部の内部で相対的に内側に位置する第一弾性領域と、少なくとも一部が前記第一弾性領域と平行に延び、前記第一弾性領域に対して相対的に外側に位置する第二弾性領域と、前記第一弾性領域と前記第二弾性領域とが曲線的につながれた折り曲げ部と、を有し、前記折り曲げ部の最大外径は、前記第一弾性領域と前記第二弾性領域とが平行な部分における前記第一弾性領域と前記第二弾性領域との間隔よりも広い。
また、内視鏡装置は、前記固定部が、前記被駆動光学系に嵌合された嵌合部を有することが好ましい。
この場合、固定部に設けられた嵌合部によって板バネと被駆動光学系とが固定されるため、板バネと被駆動光学系との位置決めが容易になると共に板バネが弾性変形された際のがたつきが抑制できる。
また、内視鏡装置は、前記固定部が、前記被駆動光学系に接着された接着部を有することが好ましい。
この場合、固定部と被駆動光学系とが接着されていることで板バネと被駆動光学系との間のズレが生じることを抑制できる。
また、内視鏡装置は、前記板バネが、前記摩擦係合部において前記駆動部材の径方向への付勢力と前記駆動部材の周方向一方への付勢力との合力によって前記駆動部材と摩擦係合されていることが好ましい。
この場合、摩擦係合部において駆動部材の周方向一方への付勢力が生じているため、板バネによって駆動部材と被駆動光学系との周方向の相対移動方向が一方向に向かいやすくなる。このため、駆動部材と被駆動光学系とが中心軸線を揺動の中心として揺動することが抑制され、駆動部材と被駆動光学系との位置決めが容易になる。
本実施態様にかかる内視鏡装置によれば、狭い空間において被駆動光学系を精度よく進退駆動できる。また、駆動部材上を移動する被駆動光学系の位置ずれを抑制して好適に対象物の光学像を撮像できる。
本発明の1実施形態の内視鏡装置を示す斜視図である。 同内視鏡装置の一部の構成を分解して示す斜視図である。 同内視鏡装置の一部の構成を示す正面図である。 同内視鏡装置の一部の構成を分解して示す斜視図である。 同内視鏡装置の一部の構成を示す正面図である。 (a)および(b)は同内視鏡装置の使用時の動作を示すグラフである。 同内視鏡装置の使用時の動作を示す斜視図である。 (a)は同内視鏡装置における板バネの作用を説明するために一部の構成を示す正面図、(b)は同板バネの動作を示すグラフ、(c)は同板バネの作用を説明するために一部の構成を示す正面図である。 同板バネに生じる力の向きと大きさを示した図である。 同実施形態の内視鏡装置の変形例を示す正面図である。
以下、本発明の1実施形態の内視鏡装置について図1から図10を参照して説明する。
図1は本実施形態の駆動機構を搭載する内視鏡装置を示す斜視図である。図1に示すように、内視鏡装置1は、近位端から遠位端に向かって延びるシース2と、シース2の遠位端に配置され対象物を撮影する撮像機構3と、シース2内で撮像機構3の近位端側に配置されシース2を湾曲動作させる湾曲駆動部3aと、シース2の近位端に配置されて湾曲駆動部3aを湾曲動作させるための操作部4と、操作部4からさらに近位端側に延びて接続された本体5とを備えている。
シース2と撮像機構3と湾曲駆動部3aとは検査対象となる物体の内部に挿入される挿入部を構成している。
シース2は、詳細は図示しないが可撓性を有する筒状に形成され、その内部には操作部4および本体5から撮像機構3および湾曲駆動部3aまで延びる配線路が挿通されている。
操作部4には、湾曲駆動部3aを湾曲させるために使用者が湾曲方向を入力するためのジョイスティック4aが設けられている。本実施形態の内視鏡装置1では、ジョイスティック4aは所定の中立位置に対して傾けられた方向が湾曲駆動部3aを湾曲させる方向として本体5に入力される。本体5ではジョイスティック4aからの入力に基づいて湾曲駆動部3aを湾曲動作させる。
本体5は、撮像機構3によって取得された画像を表示するためのディスプレイ5aを備えている。また、本体5の内部には、撮像機構3や湾曲駆動部3aの動作を制御するための制御部50が設けられている。
図2は、内視鏡装置1の一部の構成を示す斜視図で、撮像機構3の構成を分解して示している。図2に示すように、撮像機構3は、図1に示すシース2の遠位端に取り付け可能なケース31と、ケース31より遠位端側でケース31に被せられて固定されたキャップ32とを備えている。
撮像機構3は、中心軸線O1方向に延びる駆動部材61と、駆動部材61に接続され中心軸線O1の方向に伸縮動作可能な圧電アクチュエーター62と、圧電アクチュエーター62に対して位置関係が固定されて配置された固定光学系70と、中心軸線O1に沿って相対移動可能となるように駆動部材61に摩擦係合された被駆動光学系63と、駆動部材61と被駆動光学系63との間に設けられた板バネ100とを備えている。
また、撮像機構3には、所定の光軸Lが設定されている。この光軸Lに沿って、キャップ32に設けられたカバーガラス32aと、光軸Lに沿って進退動作可能な被駆動光学系63と、カバーガラス32aに対して位置関係が固定されて配置された固定光学系70とがこの順に配置されている。本実施形態では、カバーガラス32aは円盤状に形成されたガラス板である。
駆動部材61は、中心軸線O1に沿う母線を有する円柱状に形成されている。駆動部材61はケース31に形成された孔31aに挿通されており、駆動部材61の先端61aが遠位端方向、駆動部材61の基端61bが近位端方向にそれぞれ向けられて支持されている。また、駆動部材61の外周面には被駆動光学系63が摩擦係合されている。
圧電アクチュエーター62は、第一端62aと第二端62bとを有し、第一端62aにおいて駆動部材61に固定されている。また、圧電アクチュエーター62は、たとえばピエゾ素子など電圧印加によって変形する圧電素子を用いて動作するアクチュエーターである。本実施形態では、圧電アクチュエーター62は、駆動パルスが印加された際には中心軸線O1方向に伸長し、駆動パルスの印加が停止された際には自然状態に戻るように中心軸線O1方向に収縮する。
詳細は図示しないが圧電アクチュエーター62は第二端62bが固定端とされており、第二端62bとケース31との位置関係が固定されている。したがって、圧電アクチュエーター62が伸縮動作すると第二端62bを固定端として圧電アクチュエーター62の第一端62aが中心軸線O1方向に振動する。詳細は図示しないが、圧電アクチュエーター62は、図1に示すシース2の内部を通じて本体5に電気的に接続されており、制御部50から送信される後述する駆動パルスによって伸縮動作される。
固定光学系70には、カバーガラス32a側から入射した光が光学像として撮像される固体撮像素子72と、固体撮像素子72に光学像を結像させるための結像レンズ群71とが設けられている。
詳細は図示していないが、固体撮像素子72としては、周知のCCDやCMOSエリアイメージセンサを適宜採用することができる。また、固体撮像素子72は図1に示す本体5と電気的に接続されており、固体撮像素子72によって撮像された画像がディスプレイ5aに表示される。
被駆動光学系63は、駆動部材61に接触する接触部63aと、光軸L方向に貫通孔を有するレンズ保持枠63bと、レンズ保持枠63bから突出されてケース31に形成された溝31bに摺動自在に嵌合する突起64とが形成されている。レンズ保持枠63bには、光軸L上に光軸を有する移動レンズ81がはめ込まれて固定されている。
図3は内視鏡装置1における撮像機構3の部分の一部の構成を示す正面図である。また、図4は撮像機構3の一部の構成を分解して示す斜視図である。また、図5は撮像機構3の一部の構成を示す正面図である。
図3に示すように、レンズ保持枠63bに形成された突起64は、ケース31の溝31bにおいてケース31の周方向に離間する第一壁31dと第二壁31eとのうち第一壁31dに接触する。これにより、被駆動光学系63は駆動部材61と第一壁31dとの二軸線によって周方向の位置決めがされている。
この位置決めによって、固定光学系70の光軸(第一光軸O2)と被駆動光学系63の光軸(第二光軸O3)とが光軸L上に合わせられている。
図3ないし図5に示すように、板バネ100は、被駆動光学系63に固定された固定部101と、弾性を有し固定部101から延びる弾性部102と、駆動部材61の外周面に摩擦係合された摩擦係合部103とを有している。
固定部101は、被駆動光学系63に対して面接触する接触面111と、被駆動光学系63に嵌合する嵌合部107を有している。また、被駆動光学系63には接触面111と接触する接触面63cと、嵌合部107の形状に対応して形成された被嵌合部63d、63eとが形成されている。
嵌合部107には、被嵌合部63dに面接触するように中心軸線O1方向で対向する二面を支持するアーム1072と、アーム1072の一部で中心軸線O1方向で互いに近接する方向にずれて設けられた係留部1071とが形成されている。係留部1071が被嵌合部63eに嵌合されることで板バネ100と被駆動光学系63との位置決めがなされている。
弾性部102は、中心軸線O1に直交する面内で自由曲線形状をなし、ケース31の内部で相対的に内側に位置する第一弾性領域104と、一部が第一弾性領域104と平行に延び、第一弾性領域104に対して相対的に外側に位置する第二弾性領域105と、第一弾性領域104と第二弾性領域105とが曲線的につながれた折り曲げ部106と、を有する。
また、摩擦係合部103には、駆動部材61の外周面において中心軸線O1方向に延びる線が接線となるように駆動部材61に接触するアタッチメント108が設けられている。アタッチメント108は板バネ100に設定された支持部103bにおいて支持されている。
第一弾性領域104と第二弾性領域105とが平行に配置されている部分では、互いの距離は距離d1だけ離間している。また折り曲げ部106では、第一弾性領域104と第二弾性領域105とが曲線的につながれており、折り曲げ部106の最大外径d2は距離d1よりも広く形成されている。
また、折り曲げ部106の第二弾性領域105側はケース31の内壁31cに沿っており、折り曲げ部106の第一弾性領域104側はケース31の径方向内方にむかって隆起して形成されている。これは、第二弾性領域105とケース31との間のデッドスペースを廃すると共に被駆動光学系63と第一弾性領域104との間に生じる空間を用いて折り曲げ部106の最大外径を大きくするためのものである。
また、第二弾性領域105は、その全域にわたってケース31の内壁31cに沿って延びて設けられている。なお、第二弾性領域105はケース31の内壁から離間していることが好ましく、板バネ100の弾性変形の大きさに基づいて所定のクリアランスを有することが好ましい。
板バネ100は、アタッチメント108を介して駆動部材61に対して付勢力を生じさせている。例えば、図5に示すように、板バネ100は自然状態において二点鎖線で示すように駆動部材61に接し、アタッチメント108が取り付けられることで弾性変形されて駆動部材61への付勢力を有する構成とすることができる。
本実施形態では、板バネ100は固定部101が固定端であり摩擦係合部103が自由端である。したがって、板バネ100は、固定部101を旋回の中心として摩擦係合部103が旋回動作するような弾性変形の方向成分を有している。
以上に説明する構成の、本実施形態の内視鏡装置の作用について、図6から図10を参照しながら説明を行う。
図6(a)および図6(b)は、制御部50において生成される駆動パルスを示すグラフである。図6(a)に示すグラフは、圧電アクチュエーター62を伸縮動作させるための第一駆動パルスの波形を示している。図6(a)において、横軸は駆動パルスが印加される時間を示しており、縦軸は駆動パルスの電圧を示している。
図6(a)に示すように、第一駆動パルスは電圧V0から電圧V1へと上昇する速度が相対的に遅く、電圧V1から電圧V0へと下降する速度が相対的に速くなるように波形が設定されている。したがって、電圧V0から電圧V1になるまでの時間T1は、電圧V1から電圧V0になるまでの時間T2よりも長い。
図6(b)に示すように、第二駆動パルスは第一駆動パルスと異なり、電圧V0から電圧V1へと上昇する速度が相対的に速く、電圧V1から電圧V0へと下降する速度が相対的に遅くなるように波形が設定されている。したがって、電圧V0から電圧V1になるまでの時間T3は、電圧V1から電圧V0になるまでの時間T4よりも短い。
図7は、上述した第一駆動パルスあるいは第二駆動パルスが圧電アクチュエーター62に印加された際の駆動機構60の動作を示す斜視図である。図7に示すように、圧電アクチュエーター62が伸縮動作されると駆動部材61は図中AB方向へと振動する。このとき、駆動部材61に摩擦係合されている被駆動光学系63および板バネ100は、駆動部材61との間に生じる摩擦によって以下に説明するように動作する。
まず、第一駆動パルスによって圧電アクチュエーター62が駆動された場合には、時間T1だけ圧電アクチュエーター62が伸長動作される。すると、第一駆動パルスの電圧が上昇するのに応じて駆動部材61が中心軸線O1方向で遠位端側へと移動される。
このとき、圧電アクチュエーター62が伸長動作する時間T1は、後述する圧電アクチュエーター62が伸縮動作する時間T2よりも遅い。それゆえ、駆動部材61に摩擦係合された被駆動光学系63および板バネ100は、駆動部材61と摩擦係合されたまま一体的に遠位端側(図中A方向)へと移動される。
時間T1の経過後、続いて時間T2の間に駆動パルスの電圧が電圧V1から電圧V0まで下降する。すると、伸長されていた圧電アクチュエーター62は自然状態となるように中心軸線O1に沿って収縮動作される。その結果、駆動部材61は近位端側(図中B方向)へと移動される。
このとき、駆動部材61が近位端側へと移動される移動速度は上述の遠位端側への移動速度よりも速い。これは、時間T2が時間T1よりも短く、圧電アクチュエーター62に印加される電圧が相対的に短時間のうちに降下するためである。この場合、被駆動光学系63および板バネ100は、駆動部材61上を滑ることとなる。その結果、第一駆動パルスにおける時間T2の間では、被駆動光学系63および板バネ100は駆動部材61が近位端側に移動される前の位置に留まり、駆動部材61のみが近位端側に移動される。
時間T1と時間T2とが一回ずつ行われる時間T1+時間T2が第一駆動パルスの一単位になる。この一単位によって駆動部材61と被駆動光学系63との相対位置は所定幅だけ遠位端側へずれた位置関係になる。第一駆動パルスが継続して印加されると上述の一単位が繰り返されるので、駆動部材61上を被駆動光学系63が遠位端方向へと移動する。
第二駆動パルスによって圧電アクチュエーター62が移動される際には、詳細は省略するが上述と逆の作用によって駆動部材61上を被駆動光学系63が近位端方向へと移動される。
図8は被駆動光学系63が駆動部材61上を移動する際の板バネ100の作用を示す図である。図8(a)は、本実施形態の板バネ100と、板バネ100と形状が異なる板バネ80、90とを重ねて示す正面図である。また、図8(b)は、本実施形態の板バネ100と、前述の板バネ80、90との作用を比較して示すグラフである。また、図8(c)は、本実施形態の板バネ100の作用を示すための図である。
図8(a)に示すように、本実施形態では、板バネ100には、第一弾性領域104と第二弾性領域105とが設けられている。また、比較として示す板バネ80は、第一弾性領域104および第二弾性領域105に相当するように互いに平行に延びる部分を有していない。また、比較として示す板バネ90は、第一弾性領域104および第二弾性領域105に相当するように平行に伸びる部分を有している。ただし板バネ90では、板バネ100よりも第一弾性領域104および第二弾性領域105に相当する部分が短く構成されている。
図7に示すように駆動部材61上を被駆動光学系63が進退動作される際には、駆動部材61と板バネ100との間で摺動が生じる。ここで、駆動部材61上を被駆動光学系63が精度よく進退動作するためには、駆動部材61とアタッチメント108との間の摩擦力および駆動部材61と接触部63aとの間の摩擦力がそれぞれ一定に保たれていることが好ましい。接触部63aは弾性変形する部材ではないため、前述の摩擦力を一定に調整するための機能は主に板バネ100の押圧力によってなされる。
図8(b)は、板バネ80、90、100のそれぞれについて板バネによって生じる力と板バネの撓み量との関係を示すグラフである。縦軸には板バネが駆動部材61に作用する力を示し、横軸には板バネの撓み量を示している。なお、図8(b)に示すFminおよびFmaxは、板バネが好適に弾性変形される適正力量の下限と上限とを示しており、これらの値は板バネとして使用される材料の物性で規定される。
板バネ80、90、100は、固定部101から摩擦係合部103に至るまでの板バネの面に沿った長さ(以下「実質長」と称する。)が異なっている。このため図8(b)に示すように、板バネ80、90、100の間で板バネにかかる力と撓み量との関係が異なっている。なお、板バネ80、90、100は、実質長が同一で、その厚みが異なっている場合であっても、板バネ80、90、100の間で板バネにかかる力と撓み量との関係が異なっている。
実質長が短い板バネ80では、板バネにかかる力の最小値Fminと最大値Fmaxとの間で幅W1で示す範囲の撓みを生じる。また、実質長が長くなるにしたがって、板バネの厚みを厚くすれば、目標値Ftgに近づけることができる。
例えば、板バネ100では板バネ80と同じ力を受けた際の撓みが幅W1よりも広い幅W3の範囲で生じるように、板バネにかかる力の変化に対して撓み量がより大きく変化する。
このように、板バネ100は、第一弾性領域104と第二弾性領域105とを有しない板バネ80に対して適正力量の範囲に対応する撓み量の範囲が広い。また、第一弾性領域104および第二弾性領域105の長さが長い方が適正力量の範囲に対応する撓み量の範囲が広い。
つまり、板バネ100では撓み量の変動が大きい場合にもFminからFmaxの間の適正力量で駆動部材61を付勢している。
図8(c)は、板バネ100による付勢力が駆動部材61に伝わる際の作用を示した図である。図8(c)に示すように、板バネ100によって生じる付勢力は、アタッチメント108を介して駆動部材61へと伝達されている。この時アタッチメント108と駆動部材61とは中心軸線O1方向に延び駆動部材61の外周面に沿う接線P1、P2で接触している。
板バネ100が駆動部材61に付勢力を生じる向きは、図中Fで示す矢印方向である。
すなわち、接触点P1及びP2には、付勢力Fの分力FとFとがそれぞれ掛かっている。接触点P1において、付勢力Fの分力Fは、反力N及び静止摩擦力Qと釣り合っている。ここで、アクチュエーターによる振動が加わり、被駆動光学系63が中心軸線O1方向に動作を始めると、静止摩擦力Q及びQは、動摩擦力に変わる。その結果、接触点P1において、付勢力Fの分力Fと、反力N及び静止摩擦力Qとの釣り合いのバランスが崩れ、被駆動光学系63は中心軸線O1方向に移動するとともに図8(c)に示す正面視で反時計回りに回転をする。なお、接触点P2において、付勢力Fの分力Fと、反力N及び静止摩擦力Qとの釣り合いのバランスが崩れることは言うまでもない。
本実施形態では、被駆動光学系63は駆動部材61に対して図8(c)に示す正面視で反時計回りに向かうように相対回転し、被駆動光学系63は図3に示すように突起64がケース31の溝31bの第一壁31dに接触して支持される。
図9は、板バネ100と被駆動光学系63とを固定面101により固定した状態で、摩擦係合部103に生じる力による板バネ100の弾性変形の向きと大きさを示す静解析シミュレーションした図である。この場合の押圧力は、アタッチメント108を設ける前の板バネ100の状態から、アタッチメント108を設けた後の板バネ100の形状へ変化させるものである。また、押圧方向は、図9に示した通り、第二弾性領域105の外郭に対して傾斜を有している。なお、図中、矢印の長さは、第一弾性領域104と第2弾性領域105とが変形する大きさを示すものである。
以上説明したように、本実施形態の内視鏡装置によれば、板バネ100は、固定部101と摩擦係合部103との間の弾性部102に第一弾性領域104と第二弾性領域105とを有している。第一弾性領域104と第二弾性領域105とは互いに平行な部分を有するので、固定部101から摩擦係合部103までの間の弾性部102の長さは固定部101と摩擦係合部103との直線距離よりも長い。その結果、駆動部材61に対する板バネ100の追従性がよくなり駆動部材61への摩擦力の変動が抑制できる。
また、板バネ100の単位長さあたりの変形量が少なくできるので板バネ100が取り付けられる際に大きく変形されても塑性変形を抑制することができる。
また、固定部101から摩擦係合部103に至るまでの板バネ100の弾性部102が自由曲線形状に形成されているため、板バネ100の各部における応力集中を低減することができる。
また、折り曲げ部106の最大外径d2が第一弾性領域104と第二弾性領域105との間の幅d1よりも大きく構成されている。このため、第一弾性領域104と第二弾性領域105とが平行な部分の幅が相対的に狭いことで板バネ100が占有する空間を低減できる。
さらに、折り曲げ部106の最大外径が幅d1と等しい場合と比較して折り曲げ部106の曲率が小さく(曲率半径が大きく)なっている。したがって、折り曲げ部106における特定の点への応力集中を抑制することができる。
これは、板バネ100の弾性変形が多数回にわたって繰り返された場合でも折り曲げ部106における金属疲労が低減できるという効果を奏する。
また、折り曲げ部106における応力集中が抑制されていることで、第一弾性領域104と第二弾性領域105とをともに好適に弾性変形させることができ、ケース31の内部の狭い領域において効果的に付勢力を生じさせることができる。
また、本実施形態では板バネ100の第二弾性領域105がケース31の内壁に沿う形状に形成されている。これは板バネ100が板状に形成されたバネであって湾曲されて形成されていても好適に弾性変形できるためであり、例えばコイルバネなどに比べて配置の自由度が高い。したがって、ケース31の内部における板バネの占有空間を低減しつつ第二弾性領域の長さを確保することができる。
また、固定部101に設けられた嵌合部107によって板バネ100と被駆動光学系63とが固定されるため、板バネ100と被駆動光学系63との位置決めが容易になると共に板バネ100が弾性変形された際のがたつきが抑制できる。その結果、板バネ100から駆動部材61に作用する付勢力のばらつきを抑えて駆動部材61上での被駆動光学系63の移動精度を高めることができる。
レンズ保持枠63bに形成された突起64は、ケース31の溝31bにおいてケース31の周方向に離間する第一壁31dと第二壁31eとのうち第一壁31dに接触する。これにより、突起64は、第一壁31dに位置決めされた状態で移動することとなり、第一壁31dと第二壁31eとの間で生じる光学系の偏心を抑制することができる。
また、摩擦係合部103において駆動部材61の周方向一方への付勢力が生じているため、板バネ100によって駆動部材61と被駆動光学系63との周方向の相対移動方向が一方向に向かいやすくなる。このため、駆動部材61と被駆動光学系63とが中心軸線O1を揺動の中心として揺動することが抑制され、駆動部材61と被駆動光学系63との位置決めが容易になる。
(変形例)
以下では本実施形態の内視鏡装置1の変形例について図10を参照して説明する。図10は、本変形例の内視鏡装置200の一部の構成を示す正面図である。
図10に示すように、本変形例では、被駆動光学系63に加えて被駆動光学系163をさらに備えている。本変形例では、例えば被駆動光学系63は固体撮像素子72に結像する光学像の焦点調整を行うために設けられ、被駆動光学系163は対象物の拡大像を得るためのズームを行うためにズームレンズ181が設けられた光学系である。
また、内視鏡装置200は被駆動光学系163を光軸Lに沿って進退動作させるための駆動機構160を備えている。
駆動機構60と駆動機構160とは図10に示す正面視では符号O5で示す線を対象の軸として線対称に構成されている。また本実施形態では被駆動光学系163は光軸L上で被駆動光学系63よりも遠位端に位置している。
駆動機構160は、駆動機構60と同様に駆動部材161と、圧電アクチュエーター(不図示)とを有して構成され、上述の内視鏡装置1と同様に制御部50に電気的に接続されて動作される。
また、駆動機構160は、板バネ100と同形同大の板バネ100aが設けられており、板バネ100と同様に固定部101a、弾性部102a、摩擦係合部103aを有している。
本変形例では、板バネ100と板バネ100aとは図10に示す正面視でケース31の内部で径方向に対向するように向きを違えた位置関係になっている。その結果、被駆動光学系163のレンズ保持枠163bに形成された突起164はケース31の溝31bのうち第二壁31eに接触している。被駆動光学系163は、突起164が第二壁31eに接触された状態でズームレンズ181の光軸(第三光軸O4)が光軸Lに合わせられている。
このような構成であっても、上述の内視鏡装置1と同様の効果を奏することができる。
さらに、本変形例ではケース31の内部に被駆動光学系63と被駆動光学系163とがともに光軸Lに沿って進退動作可能に配置されている。ここで、板バネ100と板バネ100aとがケース31の径方向に対向して配置されている。したがって互いの動作の干渉が抑制され、被駆動光学系63と被駆動光学系163との動作精度を高く保つことができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述の実施形態では、固定部101は嵌合部107を有して被駆動光学系63に嵌合されている例を示したが、これに限らず固定部101を被駆動光学系63に接着により固定してもよい。また、板バネと被駆動光学系との固定方法には嵌合による固定と接着による固定とが併用されても良い。
また、上述の実施形態では、板バネ100と駆動部材61との間にはアタッチメント108が介在されて、板バネ100がアタッチメント108を介して駆動部材61を付勢している例を示した。これに限らず、アタッチメントを備えずに板バネが駆動部材に直接接触して駆動部材を付勢する構成が採用されてもよい。この場合でも本発明と同様の効果を奏することができる。
また、上述の実施形態では板バネ100とアタッチメント108とがそれぞれ設けられている例を示したが、これに限らず板バネとアタッチメントとが一体成形されて一部材として構成されていてもよい。
1、200 内視鏡装置
2 シース(挿入部)
3 撮像機構
61、161 駆動部材
62 圧電アクチュエーター
63、163 被駆動光学系
70 固定光学系
O1 中心軸線
O2 第一光軸
O3 第二光軸
100、100a 板バネ
101、101a 固定部
102、102a 弾性部
103、103a 摩擦係合部
104、104a 第一弾性領域
105、105a 第二弾性領域
106、106a 折り曲げ部
107 嵌合部

Claims (6)

  1. 近位端から遠位端に向かって延びる挿入部と、
    前記挿入部の前記遠位端で前記挿入部の内部に配置され対象物を撮像する撮像機構と、
    を備え、
    前記撮像機構は、
    中心軸線上に基端と先端とを有する駆動部材と、
    第一端と第二端とを有し前記駆動部材の前記先端と前記基端とのいずれか一方に前記第一端が接続され前記中心軸線の方向に伸縮動作可能な圧電アクチュエーターと、
    前記圧電アクチュエーターの前記第二端に対して位置関係が固定されて配置されて前記中心軸線の方向に第一光軸を有する固定光学系と、
    前記中心軸線に沿って相対移動可能となるように前記駆動部材に摩擦係合されて前記第一光軸と同軸上に第二光軸を有する被駆動光学系と、
    前記被駆動光学系に固定された固定部と、弾性を有し前記固定部から延びる弾性部と、前記弾性部の弾性によって前記駆動部材の外周面に対して摩擦係合された摩擦係合部と、を有する板バネと、
    を有し、
    前記弾性部は、
    前記中心軸線に直交する面内で自由曲線形状をなし、一弾性領域と、当該第一弾性領域と平行に延在する第二弾性領域と、前記第一弾性領域と前記第二弾性領域とを曲線的に繋ぐ折り曲げ部と、を有し、
    前記第二弾性領域は、前記第一弾性領域よりも前記挿入部の径方向外側に位置すると共に、前記挿入部の内壁に沿って湾曲して延在し、
    前記第一弾性領域は、前記第二弾性領域に対して、前記挿入部の内部で相対的に内側に位置する
    内視鏡装置。
  2. 前記折り曲げ部の最大外径が、前記第一弾性領域と前記第二弾性領域とが平行な部分における前記第一弾性領域と前記第二弾性領域との間隔よりも広い請求項1に記載の内視鏡装置。
  3. 近位端から遠位端に向かって延びる挿入部と、
    前記挿入部の前記遠位端で前記挿入部の内部に配置され対象物を撮像する撮像機構と、
    を備え、
    前記撮像機構は、
    中心軸線上に基端と先端とを有する駆動部材と、
    第一端と第二端とを有し前記駆動部材の前記先端と前記基端とのいずれか一方に前記第一端が接続され前記中心軸線の方向に伸縮動作可能な圧電アクチュエーターと、
    前記圧電アクチュエーターの前記第二端に対して位置関係が固定されて配置されて前記中心軸線の方向に第一光軸を有する固定光学系と、
    前記中心軸線に沿って相対移動可能となるように前記駆動部材に摩擦係合されて前記第一光軸と同軸上に第二光軸を有する被駆動光学系と、
    前記被駆動光学系に固定された固定部と、弾性を有し前記固定部から延びる弾性部と、前記弾性部の弾性によって前記駆動部材の外周面に対して摩擦係合された摩擦係合部と、を有する板バネと、
    を有し、
    前記弾性部は前記中心軸線に直交する面内で自由曲線形状をなし、
    前記挿入部の内部で相対的に内側に位置する第一弾性領域と、
    少なくとも一部が前記第一弾性領域と平行に延び、前記第一弾性領域に対して相対的に外側に位置する第二弾性領域と、
    前記第一弾性領域と前記第二弾性領域とが曲線的につながれた折り曲げ部と、
    を有し、
    前記折り曲げ部の最大外径は、前記第一弾性領域と前記第二弾性領域とが平行な部分における前記第一弾性領域と前記第二弾性領域との間隔よりも広い
    内視鏡装置。
  4. 前記固定部が、前記被駆動光学系に嵌合された嵌合部を有する請求項1に記載の内視鏡装置。
  5. 前記固定部が、前記被駆動光学系に接着された接着部を有する請求項1または4に記載の内視鏡装置。
  6. 前記板バネが、前記摩擦係合部において前記駆動部材の径方向への付勢力と前記駆動部材の周方向一方への付勢力との合力によって前記駆動部材と摩擦係合されている請求項1に記載の内視鏡装置。
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