JP5275659B2 - 吸湿により寸法が小さくなる織編物および繊維製品 - Google Patents

吸湿により寸法が小さくなる織編物および繊維製品 Download PDF

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本発明は、吸湿により寸法が小さくなることにより発汗時にフィット性が向上する織編物、および該織編物を用いてなる繊維製品に関する。
近年、人々の美容や健康への意識の高まりから、ジョギングやウォーキングや筋力トレーニングなどの気軽に行えるスポーツや、水泳やエアロビクスやヨガに代表されるフィットネス系スポーツが人気を集めている。これらのスポーツを行う際のウェアとしては、体にフィットして運動し易いこと、体の動きをサポートしてくれること、汗を良く吸い速く乾くこと、などが求められている。素材としては吸汗速乾性に優れたポリエステルやナイロンと、フィット感やサポート性を持たせるためにポリウレタンのような弾性糸を交編織した織編物が用いられている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照。)。さらには、これらの織編物を特殊な縫製パターンにより、より体へのフィット性や運動サポート機能を高めたウェアも提案されている(例えば、特許文献5、特許文献6、特許文献7参照。)。
しかしながら、これらは何れもポリウレタン繊維の伸縮性を利用して体にフィットさせたものであり、体へのフィット性を良くするために、ウェアは着用者の体のサイズより小さめに作られているため、ウェアの脱ぎ着が困難なものであった。
なお、特許文献8には、本発明で用いた捲縮繊維とは逆の性能である、吸湿時に捲縮率が低下する(見かけ長さが長くなる)捲縮繊維を用いた発明が記載されている。また、本出願人は、特願2007−183224号において、吸湿時に捲縮率が向上する捲縮繊維を提案した。
特開昭63−249747号公報 特開昭63−35861号公報 特開平1−104864号公報 特開平3−19946号公報 特開2005−290625号公報 特開2004−131903号公報 特開2004−339623号公報 特開2006−112009号公報
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、吸湿により寸法が小さくなることにより発汗時にフィット性が向上する織編物、および該織編物を用いてなる繊維製品を提供することにある。
本発明者らは上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、吸湿時に捲縮率が向上する捲縮繊維と、非捲縮、または吸湿時に捲縮率が実質的に変化しない捲縮を有する弾性繊維とで織編物を構成すると、吸湿により織編物の寸法が小さくなることを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば「吸湿時に捲縮率が向上する捲縮繊維Aと、非捲縮、または吸湿時に捲縮率が変化しない捲縮を有する弾性繊維Bとを含む織編物であって、該織編物の乾燥時における面積(SD)および吸湿時における面積(SW)から下記式により算出した面積変化率が1%以上であることを特徴とする吸湿により寸法が小さくなる織編物。」が提供される。
面積変化率(%)=((SD−SW)/SD)×100
ただし、乾燥時における面積とは、織編物を温度20℃、湿度65%RH環境下に24時間放置した後の状態での織編物の面積であり、一方、吸湿時における面積とは、織編物を温度20℃、湿度90%RH環境下に24時間放置した後の状態での織編物の面積である。
その際、前記の捲縮繊維Aが、ポリエステル成分とポリアミド成分とがサイドバイサイド型に接合された複合繊維であることが好ましい。また、前記の捲縮繊維Aが下記(1)〜(3)の要件を同時に満足することが好ましい。
(1)乾燥時における捲縮繊維Aの捲縮率DCが50〜80%の範囲内である。
(2)吸湿時における捲縮繊維Aの捲縮率HCが60〜90%の範囲内である。
(3)前記捲縮率HCと捲縮率DCとの差(HC−DC)が0.5%以上である。
ただし、乾燥時とは、試料を温度20℃、湿度65%RH環境下に24時間放置した後の状態であり、一方、吸湿時とは、試料を温度20℃、湿度90%RH環境下に24時間放置した後の状態である。
また、前記のポリエステル成分が、ポリエステルを構成する繰り返し単位中60〜99.9モル%をエチレンテレフタレート単位が占め、0.5〜40モル%をエチレンイソフタレート単位が占める共重合ポリエステルからなり、かつ該ポリエステル成分にポリエーテルエステルアミドがポリエステル重量に対して5〜55重量%含まれることが好ましい。また、弾性繊維Bがポリウレタン弾性繊維またはポリエーテルエステル弾性繊維であることが好ましい。
本発明の織編物において、他の繊維として、非捲縮、または吸湿時に捲縮率が変化しない捲縮を有する非弾性繊維Cを含むことが好ましい。その際、前記の繊維Cがポリエステル繊維であることが好ましい。
本発明の織編物において、好ましい実施態様は、(1)織編物が、前記捲縮繊維Aと前記弾性繊維Bで構成される部分(Y部)と、前記非弾性繊維Cと前記弾性繊維Bで構成される部分(Z部)とを有し、前記Y部が経方向および/または緯方向に連続的につながっている、(2)織編物が、前記非弾性繊維Cと前記弾性繊維Bで構成される部分(Z部)と、前記捲縮繊維Aと前記非弾性繊維Cと前記弾性繊維Bで構成される部分(X部)とを有し、前記X部が経方向および/または緯方向に連続的につながっている、(3)織編物が、前記捲縮繊維Aと前記非弾性繊維Cと前記弾性繊維Bで構成される部分(X部)と、前記捲縮繊維Aと前記弾性繊維Bで構成される部分(Y部)とを有し、該織編物において前記Y部が経方向および/または緯方向に連続的につながっている、(4)織編物が、前記捲縮繊維Aと前記繊維Cと前記弾性繊維Bで構成される部分(X部)と、前記捲縮繊維Aと前記弾性繊維Bで構成される部分(Y部)と、前記非弾性繊維Cと前記弾性繊維Bで構成される部分(Z部)とを有し、前記Y部が経方向および/または緯方向に連続的につながっている、(5)織編物が2層構造織編物であり、1層が前記捲縮繊維Aのみからなり、他の1層が前記弾性繊維Bのみからなる、(6)織編物が3層以上からなる多層織編物であり、前記捲縮繊維Aと前記非弾性繊維Cとで構成される層と、前記非弾性繊維Cのみで構成される層と、弾性繊維Bのみで構成される層とを有する、(7)織編物が3層以上からなる多層織編物であり、前記捲縮繊維Aと前記非弾性繊維Cとで構成される層と、前記捲縮繊維Aのみで構成される層と、前記弾性繊維Bのみで構成される層とを有する、(8)織編物が3層以上からなる多層織編物であり、前記捲縮繊維Aのみで構成される層と、前記非弾性繊維Cのみで構成される層と、前記弾性繊維Bのみで構成される層を有する、である。
また、本発明によれば、前記の織編物を用いてなる、アウター用衣料、スポーツ用衣料、およびインナー用衣料からなる群より選択される繊維製品が提供される。
本発明によれば、吸湿により寸法が小さくなることにより発汗時にフィット性が向上する織編物、および該織編物を用いてなる繊維製品が得られる。かかる繊維製品は、脱ぎ着が容易でかつ運動時のフィット性、運動サポート性に優れるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明の織編物は、湿潤時に捲縮率が向上する捲縮繊維A(以下、単に「捲縮繊維A」または「繊維A」ということもある。)と、非捲縮、または湿潤時に捲縮率が変化しない捲縮を有する繊維B(以下、単に「繊維B」ということもある。)とで構成される必要がある。かかる構成により、該織編物が発汗により吸湿あるいは湿潤した際、前記複合繊維の捲縮量が増加する(繊維の見かけ長さが低下する。)ことにより織編物の寸法(面積)が小さくなり、その結果、該織編物からなるウェアは着用者の体へのフィット性が向上する。その際、該織編物の乾燥時における面積(SD)および吸湿時における面積(SW)から下記式により算出した面積変化率が1%以上(好ましくは3%以上、さらに好ましくは3〜15%)であることが肝要である。
面積変化率(%)=((SD−SW)/SD)×100
ただし、乾燥時における面積とは、織編物を温度20℃、湿度65%RH環境下に24時間放置した後の状態での織編物の面積であり、一方、吸湿時における面積とは、織編物を温度20℃、湿度90%RH環境下に24時間放置した後の状態での織編物の面積である。
前記の面積変化率が1%未満では、発汗時にフィット性が向上しないおそれがあり、好ましくない。
また、本発明において「吸湿時に捲縮率が向上する」とは湿潤時における捲縮率HCと乾燥時における捲縮率DCとの差(HC−DC)が0.5%以上であることである。ただし、乾燥時とは、試料を温度20℃、湿度65%RH環境下に24時間放置した後の状態であり、一方、吸湿時とは、試料を温度20℃、湿度90%RH環境下に24時間放置した後の状態である。
本発明において、捲縮繊維Aは吸湿時に捲縮率が向上する繊維であれば特に限定されないが、ポリエステル成分とポリアミド成分とがサイドバイサイド型に接合された複合繊維であって、潜在捲縮性能が発現してなる捲縮構造を有する捲縮繊維であることが好ましい。
ここで、前記ポリアミド成分としては、主鎖中にアミド結合を有するポリマーであり、例えばナイロン4、ナイロン6、ナイロン12、ナイロン46、ナイロン66等が挙げられる。特にコスト面、汎用性、製糸性等の観点からナイロン6、ナイロン66が好ましい。なお、これらのポリアミド成分をベースに公知の成分を共重合せしめても良く、又はこれらのポリアミド成分に酸化チタンやカーボンブラック等の顔料、公知の抗酸化剤、帯電防止剤、耐光剤等を含有させても良い。
一方、前記ポリエステル成分は、そのポリエステルを構成する繰り返し単位中60〜99.5モル%をエチレンテレフタレート単位が占め、0.5〜40モル%をエチレンイソフタレート単位が占める共重合ポリエステルから構成されることが好ましい。通常、ポリエステルの熱収縮率はポリアミドよりもかなり低いが、ポリエステルとしてこのような共重合ポリエステルを採用することによりポリエステルの熱収縮率をポリアミドに近づけることが可能となる。その結果、吸湿時の捲縮曲がり構造において、膨潤したポリアミド成分が外側に位置し、ポリエステル成分が内側に位置する構造になりやすくなり捲縮率が増大しやすい。ここで、エチレンテレフタレート単位が60モル%未満であると、得られる複合繊維の強伸度等の基本物性が十分に保持できないため好ましくない。エチレンテレフタレート単位が99.5モル%を超えたり、エチレンイソフタレートが0.5モル%未満であると、複合繊維が吸湿したときに捲縮率があまり増大せず(捲縮糸の見かけ長さが短くならず)、布帛にしたときに十分な寸法変化が発現しないおそれがある。エチレンイソフタレートが40モル%を越えると、複合繊維の強伸度等の基本物性が保持できず、また熱安定性にも劣り、製糸工程において分解性異物により紡糸口金部の濾過圧(パック圧)上昇が著しくなるおそれがある。
かかるポリエステルは任意の方法で製造されたものでよく、例えばポリエチレンテレフタレートについて説明すれば、テレフタル酸とエチレングリコールとを直接エステル化反応させる、テレフタル酸ジメチルの如きテレフタル酸の低級アルキルエステルとエチレングリコールとを直接エステル化反応させる、又はテレフタル酸とエチレンオキサイドとを反応させるなどして、テレフタル酸のグリコールエステル及び/又はその低重合体を生成させる。次いでこの生成物を減圧下加熱して所望の重合度になるまで重縮合反応させることによって製造される。
なお、このポリエステルは、ポリエステルを構成するエチレンテレフタレート成分及びエチレンイソフタレート成分以外に、第三成分が共重合されていてもよく、第三成分は、ジカルボン酸成分又はグリコール成分のいずれでもよい。かかるジカルボン酸としては、例えば、フタル酸、ジブロモテレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、β−ヒドロキシエトキシ安息香酸の如き二官能性芳香族ジカルボン酸、セバシン酸、アジピン酸、シュウ酸の如き二官能性脂肪族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等を挙げることができる。また上記グリコール成分の一部を他のグリコール成分で置き換えてもよく、かかるグリコール成分としては例えばシクロヘキサン−1,4−ジメタノール、ネオペンチルグリコール,ビスフェノールA,ビスフェノールS、2,2−ビス(4−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、ビス(4−β−ヒドロキシエトキシフェニル)スルホン、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−(2−ハイドロキシエトキシ)フェニル)プロパンの如き脂肪族、脂環族、芳香族のジオールが挙げられる。更に、上述のポリエステルに必要に応じて他のポリマーを少量ブレンド溶融したもの、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、トリメリット酸等の鎖分岐剤を少量使用したものであってもよい。このほか本発明のポリエステルは通常のポリエステルと同様に二酸化チタン、カーボンブラック等の顔料他、従来公知の抗酸化剤、着色防止剤が添加されていても勿論良い。
該ポリエステル成分にはポリエーテルエステルアミドが含まれることが好ましい。ポリエステル成分にポリエーテルエステルアミドが含まれていると、ポリエステル成分が柔らかくなり、吸湿時において、ポリアミド成分が膨潤する際にポリエステル成分が追従しやすくなり、吸湿時に捲縮率が増大しやすくなるため好ましい。該ポリエーテルエステルアミドのポリエステル成分への添加量はポリエステル成分重量に対して5〜55重量%であることが好ましい。5重量%未満では、複合繊維が吸湿したときに、捲縮率があまり増大せず(捲縮繊維の見かけ長さが短くなりにくく)、布帛にしたときに十分な寸法変化が得られないおそれがある。また、55重量%を超えると、安定的に紡糸ができなくなるおそれがある。
該ポリエーテルエステルアミドは、好ましくは、両末端にカルボキシル基を有する数平均分子量500〜5,000のポリアミド(a)と数平均分子量1,600〜3,000のビスフェノール類のエチレンオキシド付加物(b)から誘導される。「誘導」とは両成分を反応させて得られるの意味であり、共重合して得られるとも捉えることができる。
両末端にカルボキシル基を有するポリアミド(a)は、ポリアミド部分と分子量調節剤からなる事が好ましい。そのポリアミド部分は(1)ラクタム開環重合体、(2)アミノカルボン酸の重縮合体、若しくは(3)ジカルボン酸とジアミンの重縮合体の少なくともいずれか1つからなる。このうち、(1)のラクタムとしては、ブチロラクタム、バレロラクタム、カプロラクタム、エナントラクタム、ラウロラクタム、ウンデカノラクタムなどが挙げられる。(2)のアミノカルボン酸としては、ω−アミノカプロン酸、ω−アミノエナント酸、ω−アミノペルゴン酸、ω−アミノカプリン酸,11−アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸などが挙げられる。(3)のジカルボン酸としては、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカンジ酸、ドデカンジ酸,イソフタル酸などが挙げられる。また(3)のジアミンとしては、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン
、デカメチレンジアミンなどが挙げられる。以上これらのラクタム、アミノカルボン酸、ジカルボン酸、ジアミンを総称してポリアミド部分形成性モノマーと称する。
上記の両末端にカルボキシル基を有するポリアミド(a)のポリアミド部分形成性モノマーとして例示したものは、2種以上を併用してもよい。これらのうち好ましいものは、カプロラクタム,12−アミノドデカン酸及びアジピン酸−ヘキサメチレンジアミンであり、特に好ましいものは、カプロラクタムである。
上記の両末端にカルボキシル基を有するポリアミド(a)は、更に炭素数4〜20のジカルボン酸成分を分子量調整剤として使用し、これの存在下に上記ポリアミド部分形成性モノマーを常法により開環重合あるいは重縮合させることによって得られる。炭素数4〜20のジカルボン酸としては、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカンジ酸、若しくはドデカンジ酸などの脂肪酸ジカルボン酸;テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、若しくはナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸;1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、若しくはジシクロヘキシル−4,4−ジカルボン酸などの脂肪族ジカルボン酸;又は5−スルホイソフタル酸ナトリウム、若しくは5−スルホイソフタル酸カリウムなどの5−スルホイソフタル酸アルカリ金属塩などが挙げられる。これらのうち、好ましいものは、脂肪族ジカルボン酸、芳香族ジカルボン酸及び5−スルホイソフタル酸アルカリ金属塩である。より好ましいものはアジピン酸、テレフタル酸、5−スルホイソフタル酸ナトリウムである。
ポリアミド部分形成性モノマーを常法により開環重合あるいは重縮合させる際には、その平均重合度は2〜10である場合が好ましく、より好ましくは平均重合度が3〜8である。その結果このポリアミド部分の数平均分子量は100〜1,000、より好ましくは300〜700である。
更に上記両末端にカルボキシル基を有するポリアミド(a)は、分子量調整剤である炭素数4〜20のジカルボン酸成分の両末端にポリアミド部分が付与されている成分、片末端にポリアミド部分が付与されている成分、又は両末端にポリアミド部分が付与されている成分及び片末端にポリアミド部分が付与されている成分の混合物であっても良い。混合物である場合には、片末端にポリアミド部分が付与されている成分が1モルに対して、両末端にポリアミド部分が付与されている成分が1〜10モルとなるモル比が好ましい。より好ましくは片末端に付与されている成分1モルに対して、両末端に付与されている成分3〜8モルである。そして両末端にカルボキシル基を有するように上述のポリアミド部分形成性モノマーのカルボキシル基を有する成分の量を適宜調整する。ポリアミド部分形成性モノマーとしてラクタム及び/又はアミノカルボン酸のみ使用するならば分子量調節剤がジカルボン酸成分なので、容易に両末端がカルボキシル基を有するポリアミド(a)を
製造することができる。ポリアミド部分形成性モノマーとしてジカルボン酸とジアミンの重縮合体を用いる場合には、例えば重合体の最後にジカルボン酸を改めて反応させる等の方法を用いる事で両末端がカルボキシル基を有するポリアミド(a)を製造することができる。
上記両末端にカルボキシル基を有するポリアミド(a)の数平均分子量は、通常、500〜5,000、好ましくは500〜3,000である。数平均分子量が500未満ではポリエーテルエステルアミド自体の耐熱性が低下し、一方、5,000を超えると反応性が低下するためポリエーテルエステルアミド製造時に多大な時間を要する。数平均分子量をこの範囲とするためには、分子量調節剤となる炭素数4〜20のジカルボン酸成分の選択、ポリアミド部分の重合の際における反応条件を適宜設定することによって可能となる。
また、ビスフェノール類のエチレンオキシド付加物(b)において、ビスフェノール類としては、ビスフェノールA(4,4’−ジヒドロキシジフェニル−2,2−プロパン)、ビスフェノールF(4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタン)、ビスフェノールS(4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン)及び4,4’−ジヒドロキシジフェニル−2,2−ブタンなどが挙げられ、これらのうちビスフェノールAが好ましい。
上記のビスフェノール類のエチレンオキシド付加物(b)は、これらのビスフェノール類にエチレンオキシドを常法により付加させることにより得られる。また、エチレンオキシドと共に他のアルキレンオキシド(プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシド、1,4−ブチレンオキシドなど)を併用することもできるが、他のアルキレンオキシドの用いる量は用いる全エチレンオキシドの重量に基づいて、通常、10重量%以下である。
また上記付加物(b)はビスフェノール類の2つのヒドロキシル基に対して、平均で20〜70モルのエチレンオキシド、他のアルキレンオキシド(以下、エチレンオキシド等という)が重合されている場合が好ましい。より好ましくは32〜60モルのエチレンオキシド等が重合されている場合である。すなわちビスフェノールの1つのヒドロキシル基に対して10〜35モル、より好ましくは16〜30モル、更に好ましくは16〜20モルのエチレンオキシド等が重合(付加)されている付加物であることである。
上記付加物(b)の数平均分子量は、通常、1,600〜3,000であり、特にエチレンオキシド付加モル数が32〜60のものを使用することが好ましい。数平均分子量が1,600未満では、帯電防止性が不十分となり、一方、3,000を超えると反応性が低下するためポリエーテルエステルアミド製造時に多大な時間を要する。数平均分子量は、好ましくは1,800〜2,400、エチレンオキシド等の付加モル数は、さらに好ましくは32〜40である。数平均分子量をこの範囲にするには、ビスフェノール類の分子量を考慮したうえで、エチレンオキシド等の付加モル数をその調整することにより達成する事ができる。
以上の付加物(b)は、ポリエーテルエステルアミド中の上記(a)と(b)の合計重量に基づいて20〜80重量%の範囲で用いられる。付加物(b)の量が20重量%未満ではポリエーテルエステルアミドの帯電防止性が劣り、一方、80重量%を超えるとポリエーテルエステルアミドの耐熱性が低下するために好ましくない。より好ましくは、付加物(b)は上記(a)と(b)の合計重量に基づいて40〜70重量%の範囲で用いられる。
本発明に用いられるポリエーテルエステルアミドの相対粘度は、1.5〜3.5(0.5重量%、m−クレゾール溶液、25℃)、好ましくは、2.0〜3.0である。1.5未満では、混練するベースポリマー成分(ポリアミド成分及びポリエステル成分)との溶融粘度差が大きくなるために導管内や紡糸パック内で滞留しやすくなり、長時間にわたる紡糸を実施すると吐出異常が起こりやすく、得られる複合繊維の品質が安定しない。一方、3.5を超える範囲では、製糸の際の断糸の原因となる。
該ポリエーテルエステルアミドのポリアミド成分への添加量は0重量%が最適である。少量でも添加すると、ポリアミド成分の吸湿伸長性が低下し、本発明の目的である吸湿時に捲縮が発現してみかけ糸長が縮むという機能が損なわれる。
前記のサイドバイサイド型複合繊維においては、任意の繊度、断面形状、複合形態をとることができるが、単糸繊度としては、1.5〜5.0dtex程度が適当である。さらに、本発明の複合繊維を中空複合繊維とすると湿度に対する感度も大きく、かつ嵩高性も大きくなる。また、ポリアミド成分とポリエステル成分の複合繊維の横断面における面積比は、ポリアミド成分/ポリエステル成分=30/70〜70/30の範囲が好ましく、より好ましくは40/60〜60/40の範囲である。
前記の複合繊維を単糸数本のマルチフィラメントとした場合の、そのマルチフィラメントの総繊度は特に限定されないが、通常の衣料用素材として用いられる40〜200dtexの範囲で用いることができる。なお、必要に応じて交絡処理が施されていてもよい。
前記の複合繊維は潜在捲縮性能を有しており、後記のように、染色加工等で熱処理を受けると潜在捲縮性能が発現する。そして吸湿時に、ポリアミド成分が膨潤、伸張し、ポリエステル成分はほとんど長さ変化を起こさないため、捲縮率が向上する(捲縮繊維Aの見かけの長さが短くなる。)。一方、乾燥時にはポリアミド成分が収縮し、ポリエステル成分はほとんど長さ変化を起こさないため、捲縮率が低下する(捲縮繊維Aの見かけの長さが長くなる。)。
前記の捲縮繊維Aは、吸湿時に、容易に捲縮率が向上する上で、無撚糸、または300T/m以下の撚りが施された甘撚り糸であることが好ましい。特に、無撚糸であることが好ましい。強撚糸のように、強い撚りが付与されていると、吸湿時に捲縮率が向上しにくく好ましくない。なお、交絡数が20〜60ケ/m程度となるようにインターレース空気加工および/または通常の仮撚捲縮加工が施されていてもさしつかえない。
一方、非捲縮、または吸湿時に捲縮率が変化しない捲縮を有する弾性繊維Bとしては、非捲縮繊維、または吸湿時に捲縮率が変化しない捲縮を有する弾性繊維であれば特に限定されない。この弾性繊維の存在により発汗していない状態でのフィット感を補い、かつ発汗後のフィット性の向上効果をより高めることが可能となる。ここで、本発明でいう「吸湿時に捲縮率が変化しない」とは、吸湿時における捲縮率HCと乾燥時における捲縮率DCとの差(HC−DC)が0.5%未満のものをいう。
かかる繊維Bとしては、伸度300%以上の弾性繊維が好ましい。具体的には、ポリウレタン弾性繊維やポリエステル・エーテル弾性繊維などが例示される。
本発明の織編物には、非捲縮、または吸湿時に捲縮率が変化しない捲縮を有する非弾性繊維Cが含まれていてもよい。該非弾性繊維Cとしては、前記捲縮繊維Aおよび弾性繊維Bには無い特性を持つ繊維であることが好ましい。例えば、ソフトな風合いを実現するために、単糸繊度1デシテックス以下のマルチフィラメント繊維や仮撚り加工糸、発色性の良好なマルチフィラメント繊維や加工糸、などが挙げられる。具体的には、ポリエチレンタレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、アクリル、パラ型もしくはメタ型アラミド、およびそれらの変性合成繊維、天然繊維、再生繊維、半合成繊維、ポリウレタン系弾性糸、ポリエーテルエステル系弾性糸など衣料に適した繊維であれば自由に選択できる。なかでも、吸湿時の寸法安定性や、前記捲縮繊維Aとの相性(混繊性、交編・交織性、染色性)の点で、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンタレフタレートや、これらに前記共重合成分が共重合された変性ポリエステルからなるポリエステル繊維が好適である。また、かかる繊維Bの単糸繊度、単糸数(フィラメント数)としては特に限定されないが、織編物の吸水性を高め、吸湿時に寸法変化を性能よく発現させる上で、単糸繊度0.1〜5dtex(より好ましくは0.5〜2dtex)、単糸数20〜200本(より好ましくは30〜100本)の範囲内であることが好ましい。なお、交絡数が20〜60ケ/m程度となるようにインターレース空気加工および/または通常の仮撚捲縮加工が施されていてもさしつかえない。
本発明の織編物には、前記の吸湿時に捲縮率が向上する捲縮繊維Aと、非捲縮、または吸湿時に捲縮率が変化しない捲縮を有する弾性繊維Bとが含まれる。
織編物の構造としては、その織編組織、層数は特に限定されるものではない。例えば、平織、綾織、サテンなどの織組織や、天竺、スムース、フライス、鹿の子、そえ糸編、デンビー、ハーフなどの編組織が好適に例示されるが、これらに限定されるものではない。層数も単層でもよいし、2層以上の多層であってもよい。その際、該織編物の少なくとも一層に、該層を構成する総繊維重量のうち前記捲縮繊維Aが30重量%以上含まれることが好ましい。また、多層構造織編物の場合、何れか一層に前記捲縮繊維Aが30重量%以上含まれていないと、前記捲縮繊維Aの吸湿による捲縮増加が織編物の拘束力に負けて、本発明の目的であるフィット性の向上が十分に得られず好ましくない。
本発明の織編物として、前記の捲縮繊維Aと前記の弾性繊維Bと必要に応じて前記の繊維Cとが、引き揃えられて織組織の経糸および/または緯糸に配されてなる織物や、前記の捲縮繊維Aと弾性繊維Bと必要に応じて前記の繊維Cとが、引き揃えられて編み組織を形成するいわゆるベア編物等が挙げられる。
また、本発明の織編物において、前記の捲縮繊維Aと弾性繊維Bとが、前記の捲縮繊維Aが鞘部に位置し、弾性繊維Bが芯部に位置する芯鞘型複合糸として織編物中に存在しても良い。
本発明の織編物中に含まれる前記捲縮繊維Aと繊維Bの配置の好ましい実施態様について下記に説明する。
まず実施態様(1)において、織編物が、前記捲縮繊維Aと前記弾性繊維Bで構成される部分(Y部)と、前記非弾性繊維Cと前記弾性繊維Bで構成される部分(Z部)とを有し、前記Y部が経方向および/または緯方向に連続的につながっている。かかる構造では、吸湿時において、Y部がZ部に比べ寸法変化(収縮)しやすく、かつ織編物中においてY部が経方向および/または緯方向に連続的につながっているため、吸湿時に織編物の寸法が小さくなる。
その際、Y部が経方向および/または緯方向に連続的につながるパターンとしては、特に限定されないが、例えば、ボーダーパターン、ストライプパターン、格子パターン、図3に模式的に示すダイヤ柄パターン、市松格子柄パターンなどが例示される。
前記Z部とY部との面積比は特に限定されないが、織編物の寸法安定性の点で(Z部:Y部)で10:90〜90:10(より好ましくは、20:80〜80:20)の範囲内であることが好ましい。
前記Y部同士は織編物中において、Z部により断絶している。その際、Y部1ヶ所の面積は特に限定されないが、0.01〜4.0cm(より好ましくは、0.1〜1.0cm)の範囲内であることが、発汗時に衣服と肌とのベトツキを防ぐ上で好ましい。一方Z部の線巾としては、0.5〜100mmの範囲内であることが好ましい。
次に実施態様(2)において、織編物が、前記非弾性繊維Cと前記弾性繊維Bで構成される部分(Z部)と、前記捲縮繊維Aと前記非弾性繊維Cと前記弾性繊維Bで構成される部分(X部)とを有し、前記X部が経方向および/または緯方向に連続的につながっている。かかる構造では、X部がZ部に比べ吸湿時に寸法変化しやすく、かつ織編物中においてX部が経方向および/または緯方向に連続的につながっているため、吸湿時に織編物の寸法が小さくなる。その際、X部がつながるパターンや、両者の面積比は実施態様(1)と同程度でよい。
次に実施態様(3)において、織編物が、前記捲縮繊維Aと前記非弾性繊維Cと前記弾性繊維Bで構成される部分(X部)と、前記捲縮繊維Aと前記弾性繊維Bで構成される部分(Y部)とを有し、該織編物において前記Y部が経方向および/または緯方向に連続的につながっている。かかる構造では、Y部がX部に比べ吸湿時に寸法変化しやすく、かつ織編物中においてY部が経方向および/または緯方向に連続的につながっているため、吸湿時に織編物の寸法が小さくなる。その際、Y部がつながるパターンや、両者の面積比は実施態様(1)と同程度でよい。
次に実施態様(4)において、織編物が、前記捲縮繊維Aと前記繊維Cと前記弾性繊維Bで構成される部分(X部)と、前記捲縮繊維Aと前記弾性繊維Bで構成される部分(Y部)と、前記非弾性繊維Cと前記弾性繊維Bで構成される部分(Z部)とを有し、前記Y部が経方向および/または緯方向に連続的につながっている。かかる構造では、Y部が他の部(X部またはZ部)に比べ吸湿時に寸法変化しやすく、かつ織編物中においてY部が経方向および/または緯方向に連続的につながっているため、吸湿時に織編物の寸法が小さくなる。その際、Y部がつながるパターンや、Y部と他の部との面積比は実施態様(1)と同程度でよい。
次に実施態様(5)において、織編物が2層構造織編物であり、1層が前記捲縮繊維Aのみからなり、他の1層が前記弾性繊維Bのみからなる。かかる構造では、吸湿時に捲縮繊維Aの長さが短くなるため、織編物の寸法が小さくなる。
次に実施態様(6)において、織編物が3層以上からなる多層織編物であり、前記捲縮繊維Aと前記非弾性繊維Cとで構成される層と、前記非弾性繊維Cのみで構成される層と、弾性繊維Bのみで構成される層とを有する。かかる構造では、吸湿時に捲縮繊維Aの長さが短くなるため、織編物の寸法が小さくなる。
次に実施態様(7)において、織編物が3層以上からなる多層織編物であり、前記捲縮繊維Aと前記非弾性繊維Cとで構成される層と、前記捲縮繊維Aのみで構成される層と、前記弾性繊維Bのみで構成される層とを有する。かかる構造では、吸湿時に捲縮繊維Aの長さが短くなるため、織編物の寸法が小さくなる。
次に実施態様(8)において、織編物が3層以上からなる多層織編物であり、前記捲縮繊維Aのみで構成される層と、前記非弾性繊維Cのみで構成される層と、前記弾性繊維Bのみで構成される層を有する。かかる構造では、吸湿時に捲縮繊維Aの長さが短くなるため、織編物の寸法が小さくなる。
本発明の織編物は、例えば下記の製造方法によって容易に得ることができる。
まず、すなわち、前記のポリアミド成分とポリエステル成分とをサイドバイサイド型に複合紡糸する。その際、例えば、特開2000−144518号公報に記載されているような、高粘度成分側と低粘度成分側の吐出孔を分離し、かつ高粘度側の吐出線速度を小さくした(吐出断面積を大きくした)紡糸口金を用い、高粘度側吐出孔に溶融ポリエステルを通過させ低粘度側吐出孔側に溶融ポリアミドを通過させて接合させ、冷却固化させる方法によって紡糸糸条を得ることができる。なお本発明においては、この際に紡糸口金を適切に設計する事により、サイドバイサイド型の中空複合繊維としても良い。紡糸して得られた糸条は、一旦巻き取った後これを延伸して更に必要に応じて熱処理を行う、いわゆる別延方式のほか、未延伸糸を一旦巻き取らないで延伸して更に必要に応じて熱処理を行う、いわゆる直延方式のどちらの方法も採用することができる。上記紡糸における紡糸速度としては、例えば通常採用されている1000〜3500m/分程度の紡糸速度のものを採用することができる。また、延伸、熱処理は、延伸後の切断伸度が10〜60%、通常は20〜45%程度になるように条件を設定するのが、捲縮の発現、製織編性などから好ましい。
次いで、前記複合繊維と、非捲縮、または吸湿時に捲縮率が変化しない弾性繊維Bとを同時に用いて織編物を織編成した後、染色加工を施し、染色加工の際の熱により前記複合繊維の潜在捲縮を発現させる(捲縮繊維Aとする)。また、織編物を織編成する際、前記の弾性繊維Bを1.2倍以上(好ましくは1.5〜3倍)でドラフトすることが好ましい。このように弾性繊維Bをドラフトしながら織編成することにより、フィット性に優れた織編物が得られる。ここで、織編物を織編成する際、織編組織は特に限定されず、前述のものを適宜選定することができる。
前記染色加工の温度としては100〜140℃(より好ましくは110〜135℃)、時間としてはトップ温度のキープ時間が5〜40分の範囲内であることが好ましい。かかる条件で、織編物に染色加工を施すことにより、前記複合繊維は、ポリエステル成分とポリアミド成分との熱収縮差により捲縮を発現する。
染色加工が施された織編物には、通常、乾熱ファイナルセットが施される。その際、乾熱ファイナルセットの温度としては120〜200℃(より好ましくは140〜180℃)、時間としては1〜3分の範囲内であることが好ましい。かかる、乾熱ファイナルセットの温度が120℃よりも低いと、染色加工時に発生したシワが残り易く、また、仕上がり製品の寸法安定性が悪くなるおそれがある。逆に、該乾熱ファイナルセットの温度が200℃よりも高いと、染色加工の際に発現した複合繊維の捲縮が低下したり、繊維が硬化し生地の風合いが硬くなるおそれがある。
かくして得られた織編物において、織編物が発汗や降雨により吸湿すると、捲縮繊維Aは自身の捲縮量が増大することにより見かけ長さが短くなる。その結果、吸湿により寸法が小さくなり、また、織編物に含まれる弾性繊維Bとの相乗作用により発汗時にフィット性が向上する。
また、かくして得られた織編物において、織編物に含まれる捲縮繊維Aが下記(1)〜(3)の要件を同時に満足すると、吸湿時に優れた寸法変化が得られ好ましい。なお、かかる特性を有する捲縮繊維Aは前記の製造方法により製造することができる。
(1)乾燥時における捲縮繊維Aの捲縮率DCが50〜80%の範囲内である。
(2)吸湿時における捲縮繊維Aの捲縮率HCが60〜90%の範囲内である。
(3)前記捲縮率HCと捲縮率DCとの差(HC−DC)が0.5%以上である。
ただし、乾燥時とは、試料を温度20℃、湿度65%RH環境下に24時間放置した後の状態であり、一方、吸湿時とは、試料を温度20℃、湿度90%RH環境下に24時間放置した後の状態である。
なお、本発明の織編物には、常法の吸水加工、撥水加工、起毛加工、紫外線遮蔽あるいは抗菌剤、消臭剤、防虫剤、蓄光剤、再帰反射剤、マイナスイオン発生剤等の機能を付与する各種加工を付加適用してもよい。特に発汗時により素早くフィット性を向上させるためには、吸汗加工が有効な手段となる。
次に、本発明の繊維製品は、前記の織編物を用いてなる、アウター用衣料、スポーツ用衣料、およびインナー用衣料からなる群より選択される繊維製品である。かかる繊維製品は前記の織編物を用いているので、吸湿により寸法が小さくなることにより発汗時にフィット性が向上する。
以下、実施例をあげて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。なお、実施例中の各物性は下記の方法により測定したものである。
<固有粘度(IV)>
ポリエチレンテレフタレートについては、サンプルを一定量計量し、o−クロロフェノールを溶媒に用いて、常法に従って35℃にて求めた。ナイロン6については、同様にフェノール/テトラクロロエタンの等質量混合溶媒を用いて、30℃にて測定を行った。
<数平均分子量>
両末端にカルボキシル基を有する数平均分子量500〜5,000のポリアミド(a)部分及びビスフェノール類のエチレンオキサイド付加物(b)部分の数平均分子量は測定サンプルを重トリフルオロ酢酸/重クロロホルムの等質量の混合溶媒に溶解してNMRを測定した。その測定結果から、それぞれ部分の繰り返し単位を特定し、その結果から数平均分子量を求めた。
<ポリエーテルエステルアミドの重量比率>
複合繊維製造時にギヤポンプによる条件を調整することによって制御する事ができるが、複合繊維を形成するポリアミド部分、ポリエステル部分を(7)に記載の方法に準じてNMR測定を行うことによっても、その結果を解析することによりポリアミド成分中又はポリエステル成分中のポリエーテルエステルアミドの重量比率を算出する事ができる。
<織編物中の糸の捲縮率>
織編物を温度20℃、湿度65%RHの雰囲気中に24時間放置した後、該織編物から、30cm×30cmの小片を裁断する(n数=5)。続いて、各々の小片から、吸湿により捲縮量が変化する糸(変性ポリエステルとポリアミドのサイドバイサイド型複合繊維)を取り出し、49/50mN×9×トータルテックス(100mg/de)の荷重をかけて糸長L0を測定し、除重1分後49/50mN×9×4/1000×トータルテックス(0.4mg/de)の荷重をかけて糸長L1を測定する。更にこの糸を温度20℃、湿度90%RHの雰囲気中に24時間放置した後、49/50mN×9×トータルテックス(100mg/de)の荷重をかけて糸長L0’を測定し、除重1分後49/50mN×9×4/1000×トータルテックス(0.4mg/de)の荷重をかけて糸長L1’を測定する。
以上の測定数値から下記の計算式にて、乾燥時の捲縮率(DC)、吸湿時の捲縮率(HC)および吸湿時と乾燥時との捲縮率差を算出する。
乾燥時の捲縮率DC(%)={(L0−L1)/L0}×100
吸湿時の捲縮率HC(%)={(L0’−L1’)/L0’}×100
吸湿時と乾燥時との捲縮率差(%)=HC−DC
<面積変化率>
タテ30cm、ヨコ30cmにカットした織編物サンプルを5枚準備し、温度20℃、湿度65%RHにて24時間以上放置して調湿した後、タテ20cm、ヨコ20cmにそれぞれ印を付ける。その後、前記サンプルを温度20℃、湿度90%RHにて同様に24時間以上放置して調湿した後、タテヨコそれぞれの印間の長さを測定し(n数=5)、下記式により面積変化率を算出した。
面積変化率(%)=((SD−SW)/SD)×100
ただし、SD:温度20℃、湿度65%RHにおけるタテ×ヨコの印内面積(400cm)であり、SW:温度20℃、湿度90%RHにおけるタテ×ヨコの印内面積である。
[実施例1]
固有粘度(IV)が1.1のナイロン6(Ny6)と、ポリエーテルエステルアミド(ポリアミド(a)部分の数平均分子量1500、エチレンオキサイド付加物(b)部分の数平均分子量2000、相対粘度2.2)を40重量%添加したイソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタレートチップ(イソフタル酸共重合比率0.5モル%、IV=0.65)とを常法により、紡糸温度290℃、紡糸速度1000m/minで紡糸し、ついで巻き取ることなく延伸温度60℃、延伸倍率2.5倍で延伸し、さらに130℃で熱セットして糸状を得た。ナイロン6とポリエーテルエステルアミドをブレンドしたポリエチレンテレフタレートとの重量比が50:50でサイドバイサイド型に接合された、56dtex/24filの複合繊維を得た。
次いで、前記の複合繊維(沸水処理されておらず、捲縮は発現していない。無撚糸)を用いて、28ゲージのシングル丸編機を使用して、前記の複合繊維と、通常のポリウレタン弾性糸(繊維C)22dtex/1filを編機上で引き揃えて(ベア挿入)、図1に示す編組織図に従って、天竺組織編物を編成した。その際、前記ポリウレタン弾性糸はドラフト率2.0倍でドラフトしながら編成した。
この編物に、リラックス(温度60℃、時間1分)およびプレセット(温度180℃、時間1分)を行った後、温度130℃、キープ時間15分で染色加工し、複合繊維の潜在捲縮性能を顕在化させ、捲縮繊維Aとした。その際、吸水加工剤(ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレングリコール共重合体)を染液に対して2ml/lの割合にて、染色加工時に同浴処理を行うことにより、編物に吸水加工剤を付与した。次いで、該編物に、温度160℃、時間1分で乾熱ファイナルセットを施した。
得られた編物の評価結果は、表1に示す通りで、吸湿時に面積が小さくなる編物であった。該編物を用いてTシャツ(スポーツ用衣料)を作成し着用したところ、着用時はサイズにゆとりがあり着易いが、発汗時にはシャツのサイズが小さくなり、シャツが体にフィットして運動性の向上が感じられた。
〔実施例2〕
28ゲージのシングル丸編機を使用して、実施例1で用いた複合繊維と、通常のポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント仮撚り加工糸(繊維B)33dtex/36filおよび通常のポリウレタン弾性糸(繊維C)22dtex/1filを図2に示す編組織で編物を編成した。その際、前記ポリウレタン弾性糸はドラフト率2.0倍でドラフトしながら編成した。
次いで、この編物を実施例1と同様に染色仕上げ加工を行った。
得られた編物の評価結果は、表1に示す通りで、吸湿時に面積が小さくなる編物であった。該編物を用いてTシャツ(スポーツ用衣料)を作成し着用したところ、着用時はサイズにゆとりがあり着易いが、発汗時にはシャツのサイズが小さくなり、シャツが体にフィットして運動性の向上が感じられた。
[実施例3]
28ゲージのトリコット編機を用いて、フロント筬に実施例2で用いた繊維B(33dtex/36fil)をフルセットし、ミドル1筬に実施例1で用いた複合繊維A(56dtex/24fil)を9イン19アウトでセットし、ミドル2筬に前記複合繊維Aを14アウト9イン5アウトでセットし、バック筬に実施例1で用いた弾性繊維C(22dtex/1fil)をフルセットし、フロント:10−23、ミドル1:10−12−23−34−45−56−67−78−89−910−1011−1112−1213−1314−1415−1514−1413−1312−1211−1110−109−98−87−76−65−54−43−32−21、ミドル2:1514−1413−1312−1211−1110−109−98−87−76−65−54−43−32−21−10−23−34−45−56−67−78−89−910−1011−1112−1213−1314−1415、バック12−10の編組織でトリコット編物を編成した。その際、前記ポリウレタン弾性糸はドラフト率2.0倍でドラフトしながら編成した。次いで、この編物を実施例1と同様に染色仕上げ加工を行った。
得られた編物の評価結果は、表1に示す通りで、吸湿時に面積が小さくなる編物であった。該編物を用いてTシャツ(スポーツ用衣料)を作成し着用したところ、着用時はサイズにゆとりがあり着易いが、発汗時にはシャツのサイズが小さくなり、シャツが体にフィットして運動性の向上が感じられた。
[比較例1]
28ゲージのシングル丸編機を用いて、複合繊維Aを編機上で引き揃えて実施例1と同様に天竺組織編物を編成した。次いで、この編物を実施例1と同様に染色仕上げ加工を行った。
得られた編物の評価結果は、表1に示す通りで、吸湿時に面積が小さくなる編物であった。しかしながら、該編物を用いてTシャツ(スポーツ用衣料)を作成し着用したところ、着用時はサイズにゆとりがあり着易く、発汗時にはシャツのサイズが小さくなったが、編物には弾性繊維が含まれていないため、体へのフィット性が不十分なため、満足な運動性の向上は得られなかった。
[比較例2]
実施例1において、複合繊維Aの代わりに、通常のポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント仮撚り加工糸56dtex/24filを用いる以外は、実施例1と同様にして丸編物を編成した。次いで、この編物を実施例1と同様に染色仕上げ加工を行った。
得られた編物の評価結果は、表1に示す通りで、吸湿しても面積が変化しない編物であった。該編物を用いてTシャツ(スポーツ用衣料)を作成し着用したところ、発汗前後でシャツのサイズは変化せず、体へのフィット性が変化せず、運動性の向上は得られなかった。
Figure 0005275659
本発明によれば、発汗時にフィット性が向上する織編物が得られる。かかる織編物をスポーツウエアーやインナーウエアーに使用すると、ウェアは脱ぎ着が容易でかつ運動時のフィット性、運動サポート性に優れた機能を持つといった効果が得られ、その工業的利用価値は極めて高い。
本発明に係る織編物の編組織図の一例である。 本発明に係る織編物の編組織図の一例である。 本発明に係る織編物の一例を示した模式図である。
符号の説明
1:Z部
2:Y部

Claims (16)

  1. 吸湿時に捲縮率が向上する捲縮繊維Aと、非捲縮、または吸湿時に捲縮率が変化しない捲縮を有する弾性繊維Bとを含む織編物であって、該織編物の乾燥時における面積(SD)および吸湿時における面積(SW)から下記式により算出した面積変化率が1%以上であることを特徴とする吸湿により寸法が小さくなる織編物。
    面積変化率(%)=((SD−SW)/SD)×100
    ただし、乾燥時における面積とは、織編物を温度20℃、湿度65%RH環境下に24時間放置した後の状態での織編物の面積であり、一方、吸湿時における面積とは、織編物を温度20℃、湿度90%RH環境下に24時間放置した後の状態での織編物の面積である。
  2. 前記の捲縮繊維Aが、ポリエステル成分とポリアミド成分とがサイドバイサイド型に接合された複合繊維である、請求項1に記載の吸湿により寸法が小さくなる織編物。
  3. 前記の捲縮繊維Aが下記(1)〜(3)の要件を同時に満足する、請求項1または請求項2に記載の吸湿により寸法が小さくなる織編物。
    (1)乾燥時における捲縮繊維Aの捲縮率DCが50〜80%の範囲内である。
    (2)吸湿時における捲縮繊維Aの捲縮率HCが60〜90%の範囲内である。
    (3)前記捲縮率HCと捲縮率DCとの差(HC−DC)が0.5%以上である。
    ただし、乾燥時とは、試料を温度20℃、湿度65%RH環境下に24時間放置した後の状態であり、一方、吸湿時とは、試料を温度20℃、湿度90%RH環境下に24時間放置した後の状態である。
  4. 前記のポリエステル成分が、ポリエステルを構成する繰り返し単位中60〜99.9モル%をエチレンテレフタレート単位が占め、0.5〜40モル%をエチレンイソフタレート単位が占める共重合ポリエステルからなり、かつ該ポリエステル成分にポリエーテルエステルアミドがポリエステル重量に対して5〜55重量%含まれる、請求項2または請求項3に記載の吸湿により寸法が小さくなる織編物。
  5. 前記の弾性繊維Bがポリウレタン弾性繊維またはポリエーテルエステル弾性繊維である、請求項1〜4のいずれかに記載の吸湿により寸法が小さくなる織編物。
  6. 他の繊維として、非捲縮、または吸湿時に捲縮率が変化しない捲縮を有する非弾性繊維Cを含む、請求項1〜5のいずれかに記載の吸湿により寸法が小さくなる織編物。
  7. 前記の繊維Cがポリエステル繊維である、請求項6に記載の吸湿により寸法が小さくなる織編物。
  8. 織編物が、前記捲縮繊維Aと前記弾性繊維Bで構成される部分(Y部)と、前記非弾性繊維Cと前記弾性繊維Bで構成される部分(Z部)とを有し、前記Y部が経方向および/または緯方向に連続的につながっている、請求項1〜7のいずれかに記載の吸湿により寸法が小さくなる織編物。
  9. 織編物が、前記非弾性繊維Cと前記弾性繊維Bで構成される部分(Z部)と、前記捲縮繊維Aと前記非弾性繊維Cと前記弾性繊維Bで構成される部分(X部)とを有し、前記X部が経方向および/または緯方向に連続的につながっている、請求項1〜7のいずれかに記載の吸湿により寸法が小さくなる織編物。
  10. 織編物が、前記捲縮繊維Aと前記非弾性繊維Cと前記弾性繊維Bで構成される部分(X部)と、前記捲縮繊維Aと前記弾性繊維Bで構成される部分(Y部)とを有し、該織編物において前記Y部が経方向および/または緯方向に連続的につながっている、請求項1〜7のいずれかに記載の吸湿により寸法が小さくなる織編物。
  11. 織編物が、前記捲縮繊維Aと前記繊維Cと前記弾性繊維Bで構成される部分(X部)と、前記捲縮繊維Aと前記弾性繊維Bで構成される部分(Y部)と、前記非弾性繊維Cと前記弾性繊維Bで構成される部分(Z部)とを有し、前記Y部が経方向および/または緯方向に連続的につながっている、請求項1〜7のいずれかに記載の吸湿により寸法が小さくなる織編物。
  12. 織編物が2層構造織編物であり、1層が前記捲縮繊維Aのみからなり、他の1層が前記弾性繊維Bのみからなる、請求項1〜7のいずれかに記載の吸湿により寸法が小さくなる織編物。
  13. 織編物が3層以上からなる多層織編物であり、前記捲縮繊維Aと前記非弾性繊維Cとで構成される層と、前記非弾性繊維Cのみで構成される層と、弾性繊維Bのみで構成される層とを有する、請求項1〜7のいずれかに記載の吸湿により寸法が小さくなる織編物。
  14. 織編物が3層以上からなる多層織編物であり、前記捲縮繊維Aと前記非弾性繊維Cとで構成される層と、前記捲縮繊維Aのみで構成される層と、前記弾性繊維Bのみで構成される層とを有する、請求項1〜7のいずれかに記載の吸湿により寸法が小さくなる織編物。
  15. 織編物が3層以上からなる多層織編物であり、前記捲縮繊維Aのみで構成される層と、前記非弾性繊維Cのみで構成される層と、前記弾性繊維Bのみで構成される層を有する、請求項1〜7のいずれかに記載の吸湿により寸法が小さくなる織編物。
  16. 請求項1〜15のいずれかに記載の織編物を用いてなる、アウター用衣料、スポーツ用衣料、およびインナー用衣料からなる群より選択される繊維製品。
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