JP5275265B2 - 3次元接触の正偏位歯形を有する波動歯車装置 - Google Patents

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Description

本発明は、波動歯車装置における剛性内歯車および可撓性外歯車の歯形の改良に関する。さらに詳しくは、両歯車が歯筋方向の各軸直角断面において噛み合い状態を維持する3次元接触状態が形成され、高負荷トルク時の両歯車のラチェティング防止に有利な大きな歯たけを備えた3次元接触の正偏位歯形を有する波動歯車装置に関する。
波動歯車装置は、創始者C.W.Musser氏の発明(特許文献1)以来、今日まで同氏を始め、本発明者を含め多くの研究者によって本装置の各種の発明考案がなされている。その歯形に関する発明に限っても、各種のものがある。例えば、本発明者は、特許文献2において基本歯形をインボリュート歯形とすることを提案し、特許文献3、4において、剛性内歯車と可撓性外歯車の歯の噛み合いをラックで近似する手法を用いて広域接触を行う両歯車の歯末歯形を導く歯形設計法を提案している。さらに、本発明者は、特許文献5において、波動歯車装置における連続噛み合い可能な高ラチェティングトルクの歯形を提案している。
一般に、波動歯車装置は、円環状の剛性内歯車と、この内側に同軸状に配置された可撓性外歯車と、この内側に嵌めた波動発生器とを有している。可撓性外歯車は、可撓性の円筒状胴部と、この円筒状胴部の後端から半径方向に延びているダイヤフラムと、円筒状胴部の前端開口側の外周面部分に形成した外歯とを備えている。可撓性外歯車は波動発生器によって楕円状に撓められ、楕円の長軸方向の両端部において剛性内歯車に噛み合っている。
楕円状に撓められた可撓性外歯車の外歯は、その歯筋方向に沿って、ダイヤフラムの側から前端開口に向けて、ダイヤフラムからの距離にほぼ比例して撓み量が増加している。また、波動発生器の回転に伴って、可撓性外歯車の歯部の各部分は半径方向への撓みを繰り返す。
このような波動発生器による可撓性外歯車の撓み動作(コーニング)を考慮した合理的な歯形の設定法については、これまで十分には考慮されてこなかった。現在、波動歯車装置の負荷トルク性能の向上を望む市場の強い要求がある。これを達成するには、歯筋全体にわたって、歯のコーニングを考慮した連続的な噛み合いを可能とする合理的な歯形が必要である。
また、波動歯車装置に対する要望の一つに、高減速比のラチェティング対策がある。両歯車の歯数が200を超える高減速比の場合、高負荷トルク時のラチェティングを防止するためには、歯たけを大きくする必要がある。
米国特許第2906143号公報 特公昭45−41171号公報 特開昭63−115943号公報 特開昭64−79448号公報 特開2007−211907号公報
本発明の課題は、両歯車が、歯筋方向における所定の位置に設定した主断面(軸直角断面)においては広範囲の噛み合いを維持し、歯筋方向の他の軸直角断面においても部分的な噛み合いを保持し、かつ、高減速比であっても高負荷トルク時の両歯車のラチェティングを防止可能な大きな歯たけを備えている3次元接触の正偏位歯形を有する波動歯車装置を提案することにある。
本発明の波動歯車装置(1)は、
円環状の剛性内歯車(2)と、この内側に同軸状に配置された可撓性外歯車(3)と、この内側に嵌めた波動発生器(4)とを有し、
前記可撓性外歯車(3)は、可撓性の円筒状胴部(31)と、この円筒状胴部の後端から半径方向に延びているダイヤフラム(32)と、前記円筒状胴部の前端開口の側の外周面部分に形成した外歯(34)とを備え、
前記可撓性外歯車(3)は前記波動発生器(4)によって楕円状に撓められ、楕円の長軸方向の両端部において前記剛性内歯車(2)の内歯(24)に噛み合っており、
前記剛性内歯車(2)および前記可撓性外歯車(3)は共にモジュールmの平歯車であり、
前記可撓性外歯車(3)の歯数は前記剛性内歯車(2)の歯数より2n枚(nは正の整数)少なく、
前記外歯(34)の歯筋方向の任意の位置の軸直角断面における前記可撓性外歯車(3)の楕円状リム中立線における長軸位置(L1)において、その撓み前のリム中立円に対する撓み量は偏位係数κを用いて2κmnであり、
当該撓み量は、前記外歯(34)の歯筋方向に沿って、前記ダイヤフラム(32)の側の内端部(34b)から前記前端開口の側の開口端部(34a)に向けて、前記ダイヤフラム(32)からの距離に比例して増加しており、
前記外歯(34)と前記内歯(24)の噛み合いをラック噛み合いで近似した場合に、前記外歯(34)の各軸直角断面において、前記波動発生器(4)の回転に伴う前記外歯(34)の前記内歯(24)に対する移動軌跡(M)は、x軸をラックの併進方向、y軸をそれに直角な方向とし、y軸の原点を移動軌跡(M)の振幅の平均位置に設定した場合に、式1により規定される。
x=0.5mn(θ−κsinθ) (式1)
y=κmncosθ
本発明では、上記構成の波動歯車装置(1)において、
前記外歯(34)の前記内端部(34b)の撓み量は偏位係数κ=1の無偏位状態の撓み量であり、前記主断面(30)の撓み量は偏位係数κ=1+a(0<a<0.5)の正偏位状態の撓み量であり、前記開口端部(34a)の撓み量は偏位置係数κ=1+2aの正偏位状態の撓み量であり、
前記外歯(34)の前記内端部(34b)において得られる前記移動軌跡(M0)における頂点(A)から次の底点(B)に至る第1曲線部分(AB)を、前記底点(B)を相似の中心としてλ倍(0.5<λ<1)に縮小して、式2で規定される第1相似曲線(BC)を求め、
Ca=0.5mn{(1−λ)π+λ(θ−sinθ)}
Ca=mn{λ(1+cosθ)−1} (0≦θ≦π) (式2)
前記第1相似曲線(BC)における前記底点(B)とは反対側の端点(C)を中心として当該第1相似曲線(BC)を180度回転することにより得られた第2曲線を、当該端点(C)を相似の中心として(1−λ)/λ倍して、式3で規定される第2相似曲線(AC)を求め、
Fa=0.5mn(1−λ)(π−θ+sinθ)
Fa=mn{λ(1+cosθ)−cosθ} (0≦θ≦π) (式3)
前記第1相似曲線(BC)をy軸の負方向にaだけ移動することにより式2aで規定される第3曲線(B1C1)を求め、
Ca1=0.5mn{(1−λ)π+λ(θ−sinθ)} (式2a)
Ca1=mn{λ(1+cosθ)−1−a}
(0≦θ≦π)
前記第2相似曲線(AC)をy軸の正方向にaだけ移動することにより式3aで規定される第4曲線(A1C2)を求め、
Fa1=0.5mn(1−λ)(π−sinθ) (式3a)
Fa1=mn{λ(1+cosθ)−cosθ+a}
(0≦θ≦π)
前記第4曲線(A1C2)上において、当該曲線に引いた接線のy軸に対する傾斜角度が90度の端点(A1)からα度(0<α<10)の接点(C3)までの曲線部分よって規定される歯末歯形部分(fs1)と、前記接点(C3)に引いた傾斜角度がα度の前記接線によって規定される直線歯形部分(fs2)と、当該直線歯形部分(fs2)の他端に接続した前記内歯(24)に干渉することのないように設定した両歯のかみ合いに参加しない曲線からなる歯元歯形部分(fs3)とによって、2(1+a)mnの歯たけを備えた基本外歯歯形(FS1)を形成し、
前記第3曲線(B1C1)上において、当該曲線に引いた接線のy軸に対する傾斜角度が90度の端点(B1)から、前記外歯(34)の歯筋方向の中央に設定した主断面(30)において前記基本外歯歯形(FS1)が描く前記移動軌跡(M1)に干渉しない端点(C4)までの曲線部分を第5曲線(B1C4)として切り出し、
当該第5曲線(B1C4)によって規定される歯末歯形部分(cs1)と、当該歯末歯形部分(cs1)の端点(C2)に接続したy軸に対して前記角度αだけ傾斜した直線によって規定される直線歯形部分(cs2)と、当該直線歯形部分(cs2)の他端に接続した前記外歯(34)に干渉することのないように設定した両歯のかみ合いに参加しない曲線からなる歯元歯形部分(cs3)とによって、2(1+a)mnの歯たけを備えた歯形曲線を形成し、当該歯形曲線を前記内歯(24)の歯形(CS)として採用し、
前記外歯(34)における前記主断面(30)の歯形として、前記基本外歯歯形(FS1)を採用し、
前記外歯(34)の前記主断面(30)から前記開口端部(34a)に至る各軸直角断面上の歯形として、各軸直角断面上における前記基本外歯歯形(FS1)が描く前記移動軌跡における前記直線歯形部分(fs2)が、前記主断面(30)における前記基本外歯歯形(F1)が描く前記移動軌跡における前記直線歯形部分(fs2)に一致するまで、各軸直角断面上における前記基本外歯歯形(FS1)に対して歯たけの負方向に転位を施すことによる得られた転位歯形(FS2)を採用し、
前記外歯の前記主断面(30)から前記内端部(34b)に至る各軸直角断面上の歯形として、各軸直角断面上の前記基本外歯歯形(FS1)が描く前記移動軌跡が、前記主断面(30)における前記基本外歯歯形(FS1)が描く前記移動軌跡の底部に接するように、各軸直角断面上における前記基本外歯歯形(FS1)に対して歯たけの負方向に転位を施すことによる得られた転位歯形(FS3)を採用することを特徴としている。
本発明においては、可撓性外歯車の内端部における剛性内歯車に対する無偏位の移動軌跡(M0)を利用して、両歯車の基本の歯末歯形を誘導するための第1、第2相似曲線を求めるようにしている。当該第1、第2相似曲線を用いて、可撓性外歯車の歯筋方向の中央に設定した主断面において、歯たけを標準の2mnより大きい2κmn=2(1+a)mnとした基本内歯歯形および基本外歯歯形を規定している。そして、内歯歯形をその歯筋方向の全体に亘って基本内歯歯形に設定している。これに対して、可撓性外歯車については、その主断面上の外歯歯形として基本外歯歯形を採用している。主断面から開口端部の側の外歯歯形、および、主断面から内端部の側の外歯歯形として、コーニングを考慮して、それぞれ別個に、基本外歯歯形に対して歯たけの負方向に転位を施して得られる転位歯形を採用している。
この結果、本発明によれば、両歯車における歯筋方向の主断面では、両歯車の歯末歯形同士のかみ合いと直線歯形部分同士の接触が行われる。主断面より開口端部にかけては直線歯形部分同士の接触が維持され、主断面より内端部にかけては歯末歯形に採用した相似曲線の性質から歯末歯形同士の連続的なかみ合いが近似的に維持される。
よって、本発明によれば、従来における単純なレリービングを施して両歯車の歯形干渉を回避する場合とは異なり、両歯車の歯筋の全範囲に亘って有効なかみ合い(3次元接触)を実現することができる。また、標準の歯たけよりも大きな歯たけの歯形(正偏位歯形)を用いているので、歯数が200を超える高減速比の場合においても、ラチェティングが発生せず、所望のトルク伝達を維持することができる。
本発明を適用した波動歯車装置の一例を示す概略正面図である。 可撓性外歯車の撓み状況を示す説明図であり、(a)は変形前の状態を示し、(b)は楕円形に変形した可撓性外歯車の長軸を含む断面の状態を示し、(c)は楕円形に変形した可撓性外歯車の短軸を含む断面の状態を示す。 外歯の歯筋方向の内端部(κ=1)、中央の主断面(κ=1+a)および開口端部(κ=1+2a)における両歯車の相対運動をラックで近似した場合に得られる外歯の移動軌跡を示す説明図である。 無偏位置の内端部の軸直角断面における外歯の移動軌跡より導いた両歯車のそれぞれの歯末の基本歯形を規定する相似曲線を示す説明図である。 主断面における両歯車の歯形の一例を示す説明図である。 主断面から開口端部にかけての軸直角断面における両歯形、および、これらのかみ合いの状態を示す説明図である。 主断面から内端部にかけても軸直角断面における両歯形、および、これらのかみ合いの状態を示す説明図である。 転位による可撓性外歯車の歯の歯筋方向の輪郭を示す説明図である。
(波動歯車装置の構成)
図1は本発明の対象である波動歯車装置の正面図である。図2(a)〜(c)はその可撓性外歯車の開口部を楕円状に撓ませた状況を含軸断面で示す断面図であり、図2(a)は変形前の状態、図2(b)は変形後における楕円形の長軸を含む断面、図2(c)は変形後における楕円の短軸を含む断面をそれぞれ示してある。なお、図2(a)〜(c)において実線はカップ状の可撓性外歯車を示し、破線はシルクハット状の可撓性外歯車を示す。
これらの図に示すように、波動歯車装置1は、円環状の剛性内歯車2と、その内側に配置された可撓性外歯車3と、この内側にはめ込まれた楕円形輪郭の波動発生器4とを有している。剛性内歯車2と可撓性外歯車3の歯数差は2n(nは正の整数)であり、波動歯車装置1の可撓性外歯車3は、楕円形輪郭の波動発生器4によって楕円形に撓められ、楕円形の長軸L1方向の両端部分の近傍において剛性内歯車2に噛み合っている。波動発生器4を回転すると、両歯車2、3の噛み合い位置が周方向に移動し、両歯車の歯数差に応じた相対回転が両歯車2、3の間に発生する。可撓性外歯車3は、可撓性の円筒状胴部31と、その後端31bに連続して半径方向に広がるダイヤフラム32と、ダイヤフラム32に連続しているボス33と、円筒状胴部31の開口端31aの側の外周面部分に形成した外歯34とを備えている。
円筒状胴部31の外歯形成部分の内周面部分にはめ込まれた楕円形輪郭の波動発生器4によって、円筒状胴部31は、そのダイヤフラム側の後端31bから開口端31aに向けて、半径方向の外側あるいは内側への撓み量が漸増している。図2(b)に示すように、楕円形の長軸L1を含む断面では外側への撓み量が後端31bから開口端31aへの距離に比例して漸増し、図2(c)に示すように、楕円形の短軸L2を含む断面では内側への撓み量が後端31bから開口端31aへの距離に比例して漸増している。したがって、開口端31a側の外周面部分に形成されている外歯34も、その歯筋方向の内端部34bから開口側の開口端部34aに向けて、後端31aからの距離に比例して撓み量が漸増している。
図3は波動歯車装置1の両歯車2、3の相対運動をラックで近似した場合に得られる、剛性内歯車2の内歯24に対する可撓性外歯車3の外歯34の移動軌跡を示す図である。図において、x軸はラックの併進方向、y軸はそれに直角な方向を示す。y軸の原点は移動軌跡の振幅の平均位置としてある。剛性内歯車2と可撓性外歯車3の歯数差は2n(nは正の整数)である。可撓性外歯車3の任意の軸直角断面における剛性内歯車2に対する移動軌跡の全振幅を2κmn(κは偏位係数であり、1を含む実数、mはモジュール)とすると、可撓性外歯車3の外歯34の移動軌跡は式1で与えられる。
x=0.5mn(θ−κsinθ) (式1)
y=κmncosθ
説明を簡単にするために、m=1、n=1(歯数差が2)とすると、移動軌跡は式1Aのようになる。図3にはこの場合の移動軌跡を示してある。
x=0.5(θ−κsinθ) (式1A)
y=κcosθ
ここで、可撓性外歯車3の内端部34bの軸直角断面、その歯筋方向の中央の軸直角断面(図2において符号30で示す位置の軸直角断面)および開口端部34aの軸直角断面における偏位係数κは、それぞれ、1、1+a、1+2a(0<a<0.5)である。図3において、移動軌跡M0は、偏位係数κ=1である無偏位の標準の撓み状態の内端部34bにおいて得られるものである。移動軌跡M1は、撓み係数κ=1+aである正偏位の撓み状態の主断面30において得られるものであり、移動軌跡M2は、撓み係数κ=1+2aである正偏位の撓み状態の開口端部34aにおいて得られるものである。このように、歯筋方向の全体に亘って正偏位の撓み状態が得られるように撓み量が設定されている。
(主断面における歯形の形成方法)
図4は主断面30における外歯34、内歯24の歯形の設定方法を示す説明図である。本発明では、主断面30における歯末歯形に、可撓性外歯車3における無偏位(κ=1)の内端部34bの軸直角断面において得られる移動軌跡M0を利用している。
まず、移動軌跡M0において、パラメーターθがπ(B点:移動軌跡の底点)から0(A点:移動軌跡の頂点)までの範囲の第1曲線ABを取り、B点を相似の中心として、第1曲線ABをλ倍(0.5<λ<1)に相似変換して第1相似曲線BCを得る。第1相似曲線BCを利用して後述のように剛性内歯車の歯末歯形を規定する。
次に、第1相似曲線BCの端点Cを中心として、当該第1相似曲線BCを180度回転して、想像線で示す第2曲線B’Cを得る。この第2曲線を、端点Cを相似の中心として(1−λ)/λ倍に相似変換して第2相似曲線ACを得る。第2相似曲線ACを可撓性外歯車3の歯末歯形部分の基本歯形として採用する。
図4においてはλ=0.6の場合を示している。本発明では、剛性内歯車2の歯末歯形部分を規定するための曲線として採用する第1相似曲線BCを得るための相似倍率λの値をλ>0.5としている。この理由は、後述のように、可撓性外歯車3の外歯34の歯形の一部を規定する直線歯形部分によって生ずる内歯24の歯形の歯末歯形部分の減少を軽減するためである。
図4におけるxy座標面上において、第1相似曲線BCおよび第2相似曲線ACは式2および式3によって表される。
(第1相似曲線BC)
Ca=0.5{(1−λ)π+λ(θ−sinθ)}
Ca=λ(1+cosθ)−1 (式2)
(0≦θ≦π)
(第2相似曲線AC)
Fa=0.5(1−λ)(π−θ+sinθ)
Fa=λ(1+cosθ)−cosθ (式3)
(0≦θ≦π)
次に、第1相似曲線BCおよび第2相似曲線ACを、偏位係数κ=κ=1+aである主断面30上において、歯たけが2κmnと標準よりも大きな内歯および外歯の歯末歯形として採用する。xy座標面上において、両歯車の歯末歯形のy座標を、剛性内歯車ではaだけ減らし、可撓性外歯車ではaだけ増加させる。したがって、主断面30における内歯24の歯形の歯末歯形部分は式2aにより表される第3曲線B1C1によって規定され、外歯34の歯形の歯末歯形部分は式3aにより表される第4曲線A1C2によって規定される(m=1、n=1の場合)。
(剛性内歯車の歯末歯形の基本式)
Ca1=0.5{(1−λ)π+λ(θ−sinθ)}
Ca1=λ(1+cosθ)−1−a (式2a)
(0≦θ≦π)
(可撓性外歯車の歯末歯形の基本式)
Fa1=0.5(1−λ)(π−sinθ)
Fa1=λ(1+cosθ)−cosθ+a (式3a)
(0≦θ≦π)
この場合、両歯24、34の歯末歯形部分の端点(図4における端点C1、C2)の圧力角α(y軸に対する接線のなす角度)は0度となるが、これは歯車加工の観点から避けた方が望ましい。したがって、外歯34においては、端点C2の側の端部を圧力角αが例えば9度付近の接線によって規定される直線歯形部分で置き換え、第4曲線A1C2のうち、圧力角α=90の端点A1から圧力角αが9度付近の点C3までの曲線部分を用いて歯末歯形部分を規定する。外歯34の歯元歯形部分は内歯24との噛み合いには参加しないので、当該歯元歯形部分は相手の内歯24の歯末歯形部分と干渉しない任意の曲線によって規定できる。よって、所要の全歯たけ(=2κomn)を確保したうえで、外歯34の歯元歯形部分の形状を自由に設定できる。
同様に、内歯24においては、端点C1の側の端部を圧力角αが例えば9度付近の接線によって規定される直線歯形部分で置き換え、第3曲線B1C1のうち、圧力角α=90の端点B1から圧力角αが9度付近の端点C3aまでの曲線部分B1C3aを用いて歯末歯形部分を規定する。内歯24の歯元歯形部分は外歯34との噛み合いには参加しないので、当該歯元歯形部分は相手の外歯34の歯末歯形部分と干渉しない任意の曲線によって規定できる。よって、所要の全歯たけ(=2κomn)を確保したうえで、内歯24の歯元歯形部分の形状を自由に設定できる。
図5には、このようにして規定した歯たけが2κomn=2κo=2(1+a)の外歯34の歯形の一例を示してある。主断面30上における可撓性外歯車3の外歯34の歯形FS1は、曲線部分A1C3からなる歯末歯形部分fs1と、この歯末歯形部分fs1の端点C3に接続した圧力角αがほぼ9度の直線歯形部分fs2と、この直線歯形部分fs2の端点Eに接続した歯元歯形部分fs3とによって規定されている。
次に、剛性内歯車2の内歯24の歯形を、外歯24の場合と同様にして、曲線部分B1C3a(図4参照)によって規定される歯末歯形部分と、この端点C3aに接続した圧力角αがほぼ9度の直線歯形部分と、この直線歯形部分に接続した任意形状の歯元歯形部分とによって、暫定的に規定することができる。
ここで、主断面30上において、可撓性外歯車3の歯末歯形の点は、図3に示す移動軌跡M1に沿って移動する。移動軌跡M1の頂部のループの張り出し点(D点、圧力角α=0の点)において可撓性外歯車3の外歯34は、x軸方向で剛性内歯車2の外歯24に最も接近する。
このとき、外歯34の歯形として設定した歯形FS1の直線歯形部分fs2が内歯24の歯形として採用した暫定歯形の一部を犯すことになる。そこで、図4に示すように、曲線部分B1C3aのうち、外歯24の直線歯形部分fs2に干渉する端点C3aの側の部分を僅かに除去したのちの曲線部分B1C4を用いて、内歯24の歯形の歯末歯形部分を規定する。
この結果、図5に示すように、剛性内歯車2の内歯24の歯形CSは、曲線部分B1C4からなる歯末歯形部分cs1と、この歯末歯形部分cs1の端点C4に接続した圧力角αがほぼ9度の直線歯形部分cs2と、この直線歯形部分cs2の端点Fに接続した歯元歯形部分cs3とによって規定されている。
以上のようにして規定される内歯24の歯形CSと外歯34の歯形FS1による、主断面30上の噛み合いは、両歯24、34の歯末歯形部分同士のかみ合いと、直線歯形部分同士のかみ合いとなる。移動軌跡M1に沿って可撓性外歯車3の外歯34が剛性内歯車2の内歯24に対して移動するとき、歯末歯形部分同士は共に移動軌跡M0から導かれる相似曲線によって規定されているので連続的な接触が保証される。
(主断面以外の位置における歯形の形成方法)
図6、図7を参照して、主断面30以外の軸直角断面の歯形の形成方法を説明する。まず、内歯24についてはその歯筋方向の全体に亘って上記のように主断面30において設定した歯形CSとする。外歯34については、上記のように主断面30において設定した外歯34の歯形FS1に対して、歯筋の位置に応じて以下のように歯たけの負方向に転位を施して得られる転位歯形を、主断面30以外の歯形として採用する。
外歯34における主断面30から開口端部34aにかけての部分においては、それらの各軸直角断面における歯形FS1の直線歯形部分が、主断面30における歯形FS1の直線歯形部分と一致するように、歯形FS1に対してy軸の負方向に転位を施す。得られた転位歯形FS2を主断面30から開口端部34aに掛けての各軸直角部分の歯形として採用する。
図6には、主断面30から開口端部34aの間にとった一つの軸直角断面での内歯2の歯形CSおよび外歯3の転位歯形FS2の形状と、これらの噛み合い状態とを示してある。外歯34の歯形FS1に施す負方向の転位量をmnhとすると、m=1、n=1の場合の転位量はhになり、hの値は、主断面30における偏位係数κ(=1+a)を用いて式4で与えられる。
Figure 0005275265

(式4)
次に、外歯34における主断面30から内端部34bにかけての各軸直角断面では、偏位係数κが1<κ<1+aであり、外歯34の歯形FS1上の点は、主断面30における移動軌跡M1のループに比べてx軸方向の張り出し量が少ないループの移動軌跡を描く。したがって、主断面30の開口端部34a側における外歯の歯形FS1のようなループによる干渉は生じない。
しかし、撓み量が主断面30の2κomnよりも少ないので、移動軌跡の底部で外歯の歯形FS1が内歯24の歯形CSに干渉し、このままではかみ合いを維持できない。すなわち、主断面30から内端部34bに掛けての外歯24の各軸直角断面では、偏位係数κが主断面30におけるκoより小さいので、これらの軸直角断面上における外歯歯形の移動軌跡は主断面30における移動軌跡M1と干渉し、主断面30における場合のような噛み合いを維持することができない。
そこで、主断面30から内端部34bにかけての外歯34の歯形では、各軸直角断面での偏位係数κに応じて、各軸直角断面での歯形FS1の移動軌跡が主断面30における移動軌跡M1の底部に接するように、当該歯形FS1に対して歯たけの負方向に転位を施す。得られた転位歯形FS3を主断面30から内端部34bに掛けての各軸直角部分の歯形として採用する。
図7には、主断面30から内端部34bの間にとった一つの軸直角断面での内歯2の歯形CSおよび外歯3の転位歯形FS3の形状と、これらの噛み合い状態とを示してある。外歯34の歯形FS3に施す負方向の転位量をmnhとすると、m=1、n=1の場合の転位量はhになり、hの値は、主断面30における偏位係数κ(=1+a)を用いて次式で与えられ、負の値を取る。
=κ−κ
このような転位を施した後の外歯34の歯形FS3上の点の移動軌跡は、主断面30の移動軌跡M1と底部(図3の点P)において接し、しかも、底部近傍の部分の軌跡が当該移動軌跡M1によく近似する。このことは本発明者によって見出されたことである。この知見に基づき、本発明では、主断面30から内端部34bに掛けて歯たけの負方向に転位を施すことにより、歯末歯形部分同士の連続的な接触を確保しているのである。
(歯筋方向の輪郭の修正)
図8は上記のように転位を施すことにより得られた外歯車3の外歯歯形の歯筋方向の輪郭を示す説明図である。この図に示すように、主断面30を境として開口端部34aの側および内端部34bの側に施した転位の差によって、外歯34の歯筋方向の輪郭は、主断面30の位置を頂点する折れ線状となっている。明確な頂点が現れる折れ線状の輪郭を回避するために、図において丸で囲まれている頂点部分を、小円弧34cによって置き換えて、当該円弧34cが主断面30の両側の輪郭線34d、34eに滑らかに連続する形状にすることが望ましい。
1 波動歯車装置
2 剛性内歯車
3 可撓性外歯車
4 波動発生器
24 内歯
30 主断面
34 外歯
34a 開口端部
34b 内端部
34c 円弧
34d、34e 歯筋輪郭
M0、M1、M2 移動軌跡

Claims (4)

  1. 円環状の剛性内歯車(2)と、この内側に同軸状に配置された可撓性外歯車(3)と、この内側に嵌めた波動発生器(4)とを有し、
    前記可撓性外歯車(3)は、可撓性の円筒状胴部(31)と、この円筒状胴部の後端から半径方向に延びているダイヤフラム(32)と、前記円筒状胴部の前端開口の側の外周面部分に形成した外歯(34)とを備え、
    前記可撓性外歯車(3)は前記波動発生器(4)によって楕円状に撓められ、楕円の長軸方向の両端部において前記剛性内歯車(2)の内歯(24)に噛み合っており、
    前記剛性内歯車(2)および前記可撓性外歯車(3)は共にモジュールmの平歯車であり、
    前記可撓性外歯車(3)の歯数は前記剛性内歯車(2)の歯数より2n枚(nは正の整数)少なく、
    前記外歯(34)の歯筋方向の任意の位置の軸直角断面における前記可撓性外歯車(3)の楕円状リム中立線における長軸位置(L1)において、その撓み前のリム中立円に対する撓み量は偏位係数κを用いて2κmnであり、
    当該撓み量は、前記外歯(34)の歯筋方向に沿って、前記ダイヤフラム(32)の側の内端部(34b)から前記前端開口の側の開口端部(34a)に向けて、前記ダイヤフラム(32)からの距離に比例して増加しており、
    前記外歯(34)と前記内歯(24)の噛み合いをラック噛み合いで近似した場合に、前記外歯(34)の各軸直角断面において、前記波動発生器(4)の回転に伴う前記外歯(34)の前記内歯(24)に対する移動軌跡(M)は、x軸をラックの併進方向、y軸をそれに直角な方向とし、y軸の原点を移動軌跡(M)の振幅の平均位置に設定した場合に、式1により規定される波動歯車装置(1)において、
    x=0.5mn(θ−κsinθ) (式1)
    y=κmncosθ (-π≦θ≦π)
    前記外歯(34)の前記内端部(34b)の撓み量は偏位係数κ=1の無偏位状態の撓み量であり、前記主断面(30)の撓み量は偏位係数κ=1+a(0<a<0.5)の正偏位状態の撓み量であり、前記開口端部(34a)の撓み量は偏位置係数κ=1+2aの正偏位状態の撓み量であり、
    前記外歯(34)の前記内端部(34b)において得られる前記移動軌跡(M0)における頂点(A)から次の底点(B)に至る第1曲線部分(AB)を、前記底点(B)を相似の中心としてλ倍(0.5<λ<1)に縮小して、式2で規定される第1相似曲線(BC)を求め、
    Ca=0.5mn{(1−λ)π+λ(θ−sinθ)}
    Ca=mn{λ(1+cosθ)−1} (0≦θ≦π) (式2)
    前記第1相似曲線(BC)における前記底点(B)とは反対側の端点(C)を中心として当該第1相似曲線(BC)を180度回転することにより得られた第2曲線を、当該端点(C)を相似の中心として(1−λ)/λ倍して、式3で規定される第2相似曲線(AC)を求め、
    Fa=0.5mn(1−λ)(π−θ+sinθ)
    Fa=mn{λ(1+cosθ)−cosθ} (0≦θ≦π) (式3)
    前記第1相似曲線(BC)をy軸の負方向にaだけ移動することにより式2aで規定される第3曲線(B1C1)を求め、
    Ca1=0.5mn{(1−λ)π+λ(θ−sinθ)} (式2a)
    Ca1=mn{λ(1+cosθ)−1−a}
    (0≦θ≦π)
    前記第2相似曲線(AC)をy軸の正方向にaだけ移動することにより式3aで規定される第4曲線(A1C2)を求め、
    Fa1=0.5mn(1−λ)(π−sinθ) (式3a)
    Fa1=mn{λ(1+cosθ)−cosθ+κo}
    (0≦θ≦π)
    前記第4曲線(A1C2)上において、当該曲線に引いた接線のy軸に対する傾斜角度が90度の端点(A1)からα度(0<α<10)の接点(C3)までの曲線部分よって規定される歯末歯形部分(fs1)と、前記接点(C3)に引いた傾斜角度がα度の前記接線によって規定される直線歯形部分(fs2)と、当該直線歯形部分(fs2)の他端に接続した前記内歯(24)に干渉することのないように設定した両歯のかみ合いに参加しない曲線からなる歯元歯形部分(fs3)とによって、2(1+a)mnの歯たけを備えた基本外歯歯形(FS1)を形成し、
    前記第3曲線(B1C1)上において、当該曲線に引いた接線のy軸に対する傾斜角度が90度の端点(B1)から、前記外歯(34)の歯筋方向の中央に設定した主断面(30)において前記基本外歯歯形(FS1)が描く前記移動軌跡(M1)に干渉しない端点(C4)までの曲線部分を第5曲線(B1C4)として切り出し、
    当該第5曲線(B1C4)によって規定される歯末歯形部分(cs1)と、当該歯末歯形部分(cs1)の端点(C4)に接続したy軸に対して前記角度αだけ傾斜した直線によって規定される直線歯形部分(cs2)と、当該直線歯形部分(cs2)の他端に接続した前記外歯(34)に干渉することのないように設定した両歯のかみ合いに参加しない曲線からなる歯元歯形部分(cs3)とによって、2(1+a)mnの歯たけを備えた歯形曲線を形成し、当該歯形曲線を前記内歯(24)の歯形(CS)として採用し、
    前記外歯(34)における前記主断面(30)の歯形として、前記基本外歯歯形(FS1)を採用し、
    前記外歯(34)の前記主断面(30)から前記開口端部(34a)に至る各軸直角断面上の歯形として、各軸直角断面上における前記基本外歯歯形(FS1)が描く前記移動軌跡における前記直線歯形部分(fs2)が、前記主断面(30)における前記基本外歯歯形(FS1)が描く前記移動軌跡における前記直線歯形部分(fs2)に一致するまで、各軸直角断面上における前記基本外歯歯形(FS1)に対して歯たけの負方向に転位を施すことによる得られた転位歯形(FS2)を採用し、
    前記外歯の前記主断面(30)から前記内端部(34b)に至る各軸直角断面上の歯形として、各軸直角断面上の前記基本外歯歯形(FS1)が描く前記移動軌跡が、前記主断面(30)における前記基本外歯歯形(FS1)が描く前記移動軌跡の底部に接するように、各軸直角断面上における前記基本外歯歯形(FS1)に対して歯たけの負方向に転位を施すことによる得られた転位歯形(FS3)を採用する、
    ことを特徴とする3次元接触の正偏位歯形を有する波動歯車装置(1)。
  2. 請求項1において、
    前記外歯(34)における前記主断面(30)から前記開口端部(34a)に至る各部位に施す転移量をh×mnとし、値hを式4により規定することを特徴とする波動歯車装置(1)。
    Figure 0005275265

    (式4)
  3. 請求項2において、
    前記外歯(34)における前記主断面(30)から前記内端部(34b)に至る各部位に施す転位量をh×mnとし、
    前記主断面(30)における前記偏位係数κ=κo(=1+a)とすると、
    値hをκ−κoにすることを特徴とする波動歯車装置(1)。
  4. 請求項1ないし3のうちのいずれかの項において、
    前記主断面(30)を境として前記開口端部(34a)の側および前記内端部(34b)の側に施す転位によって生ずる当該主断面(30)の位置を頂点とする折れ線状の歯筋輪郭(34d、34e)を、前記頂点を含む部分を円弧(34c)により滑らかに接続した輪郭にすることを特徴とする波動歯車装置(1)。
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