JP5273812B2 - 電気式ホーンにおける振動防止構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両等に搭載される電気式ホーンにおける振動防止構造の技術分野に関するものである。
一般に、電気式ホーンのなかには、有底筒状のケーシングの底部軸芯に固定鉄心を固着し、該固定鉄心に励磁コイルを外嵌状に配設する一方、ケーシングの開口端にダイヤフラムの外周縁部を固定し、ダイヤフラムの軸芯に設けた可動鉄心が、励磁コイルへの電源供給切換えに伴い固定鉄心に繰り返し吸引されることにより警音を発するように構成したものがある。このようなものにおいて、ケーシング底部の外面に、励磁コイルに電源供給する外部カプラを接続するためのコネクタが設けられることがあり、コネクタとしては、励磁コイルに導通するべくケーシングの内外を貫通する導電体の外部突出部を外嵌支持する固定部と、該固定部から外径方向に延出し、外部電源供給用の外部カプラが着脱自在に外嵌するカプラ受け部とにより構成されたものが提唱されている。
特開2009−63860号公報
ところで、電気式ホーンは、固定鉄心に対して可動鉄心が繰り返し吸引されることによりダイヤフラムが振動して警音を発生する構成であるが故に、警音を発生する状態ではダイヤフラムが固定されるケーシングを含む電気式ホーン全体が振動している。これに対し、近年コネクタは防水性能、外部カプラとの連結強度を向上するため大型化する傾向があり、前記従来のコネクタは、一対の固定部はケーシング底部の外面に固定されている一方、カプラ受け部はケーシングの外周面より外径側に位置するように突出形成されていて、ケーシング底部に対して片持ち状に支持される構成となっている。このため、電気式ホーンが警音を発してケーシングが振動した場合に、コネクタはケーシングとともに一体に振動(共振)するが、このとき、カプラ受け部は、片持状に支持され、かつ、大型化されて重量化されているうえ、外部カプラが外嵌することにより一層重量化された状態となっているため、ホーンの振動エネルギーがロスして電気式ホーンの作動電圧が上昇したり、音圧が低下する等、ホーン特性を低下させるという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、有底筒状のケーシングの底部軸芯に固定鉄心を固着し、該固定鉄心に励磁コイルを外嵌状に配設する一方、ケーシングの開口端にダイヤフラムの外周縁部を固定し、ダイヤフラムの軸芯に設けられた可動鉄心が、励磁コイルへの電源供給切換えに伴い固定鉄心に繰り返し吸引されることに伴い警音を発してなる電気式ホーンにおいて、前記ケーシング底部の外面に、励磁コイルに導通するべくケーシングの内外を貫通する導電体の外部突出部を介して底部に固定される固定部と、該固定部から外径方向に延出し、外部電源供給用の外部カプラが着脱自在に外嵌するカプラ受け部とが形成されたコネクタを設けるにあたり、コネクタのカプラ受け部には、ケーシング底部の外面に当接する突起体が一体形成されていることを特徴とする電気式ホーンにおける振動防止構造である。
請求項2の発明において、コネクタは、一対の接続端子をそれぞれ支持する一対の固定部と、これら固定部から径方向に突出するカプラ受け部とが形成されるものとし、突起体は各固定部から等間隔を存して形成され、突起体のケーシング底部への当接位置は、固定部の固定位置よりも外径側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の電気式ホーンにおける振動防止構造である。
請求項3の発明において、固定鉄心は、ケーシングの内外を貫通し、外部突出部を介して車両に固定されるものとし、前記外部突出部に、防振性と可撓性とを備え、外周にリング状凹部が形成された筒状の連結体を嵌着する一方、車両に、連結体のリング状凹部にスライド状に嵌合するスリットを備えた固定部材を設ける構成としたことを特徴とする請求項1または2に記載の電気式ホーンにおける振動防止構造である。
請求項1の発明とすることにより、ホーンの振動エネルギーのロスを低減して作動電圧の上昇や、音圧低下の防止を図り、ホーン特性の優れたホーンを提供できる。
請求項2の発明とすることにより、ホーンの振動エネルギーのロスを一層低減することができる。
請求項3の発明とすることにより、ホーンの振動エネルギーのロスを低減して作動電圧の上昇や、音圧低下の防止を図り、ホーン特性の優れたホーンを提供できる。
渦巻型ホーンの断面図である。 図2(A)、(B)、(C)はそれぞれ振動発生ユニットの底面図、側面図、平面図である。 図3(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、(F)はそれぞれコネクタの平面図、底面図、側面図、側面図、一部断面正面図、斜視図である。 図4(A)、(B)はそれぞれダイヤフラムの平面図、一部側面断面図であり、図4(C)は平型ホーンに用いられる他のダイヤフラムの一部側面断面図である。 図5(A)、(B)はそれぞれ渦巻型ホーンに用いられる他のダイヤフラムの平面図、一部側面断面図、図5(C)は第二の実施の形態のダイヤフラムの一部側面断面図である。 第二の実施の形態における平型ホーンの組込み状態を説明する正面図である。 図7(A)、(B)、(C)、(E)はそれぞれ第二の実施の形態のマウントの正面図、図7(A)におけるX−X断面図、プレート体の平面図、マウント部位の分解斜視図、図7(D)はプレート体の他例の平面図である。
以下、本発明の第一の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は車両に搭載される電気式の渦巻型ホーンであって、該ホーン1は、振動発生手段が収容される振動発生ユニットHと、該振動発生ユニットHにより発生した振動音を共鳴させて警音として発音する共鳴ユニットRとを一体化することにより構成されている。
前記振動発生ユニットHを構成する有底筒状のケーシング2は、底部側の小径筒部2aと開口側の大径筒部2bとが同芯状に形成されたものとなっており、底部としては小径底部2cと大径底部2dとによる段差状のものに構成されている。また、大径筒部2bに形成される開口端には外径側に拡開するフランジ部2eが一体形成されている。そして、小径筒部2aの軸芯部には、小径底部2cを貫通する状態で本発明の振動発生手段を構成する固定鉄心3が貫通しており、該固定鉄心3は、小径底部2cの外面側に固着される固定ナット3aにより軸芯方向位置調整自在に支持されるように構成されている。
Cはケーシング2の小径筒部2aに収容される励磁コイルであって、該励磁コイルCを構成する樹脂製のコイルボビン4は、巻線5が巻装される筒部4aの両筒端から外径側に延出するフランジ部4bが一体形成されている。そして、励磁コイルCは、前記筒部4aの筒内に固定鉄心3を挿通し、筒軸方向一方(ケーシング2の底部側)のフランジ部4bがケーシング2の小径底部2cに当接する状態で小径筒部2aに収容されている。
そして、コイルボビン4の筒軸方向他方(ケーシング2の開口側)のフランジ部4bには、取付け片部4cと端子固定片部4dとが径方向に対向する状態で外径側に向けて突出形成されており、前記取付け片部4cは、ケーシング2の大径底部2dにピン2fを介して固定されている。
また、前記コイルボビン4の端子固定片部4dは、後述するように、導電性部材で構成された第一、第二ピン(本発明の導電体に相当する)6、7により、ケーシング大径底部2dに一体的にカシメ固定されるように構成されているが、このとき、第一ピン6には、前記励磁コイルCを構成する巻線5の一端部が電気的に接続される一方、第二ピン7には、それぞれ長尺状の導電性板材で構成された固定プレート8、可動プレート9の各基端部が貫通支持されている。ここで、前記固定、可動の各プレート8、9は、それぞれ励磁コイルCへの通電をON−OFF切り換えするための固定接点8a、可動接点9aが設けられている。そして、固定プレート8と第二ピン7とは電気的な接続がなされるが、可動プレート9と第二ピン7とは絶縁された状態となっており、さらに、第二ピン7には巻線5の他端部が電気的に接続される状態となっている。これによって、第一、第二ピン6、7との間に、ホーン1の励磁コイルCへの通電回路である警音発生回路が構成され、固定接点8aと可動接点9aとが互いに当接することにより第二ピン7と巻線5の他端部とが導通されて警音発生回路が閉成し、励磁コイルCへの電源供給がなされるように構成され、固定接点8aと可動接点9aとが離間することにより警音発生回路が開成して励磁コイルCへの電源供給を断つように構成されている。そして、固定、可動の各プレート8、9は、自然状態において各接点8a、接点9a同士が互いに当接するように第二ピン7に支持される構成となっている。
尚、本実施の形態では、固定、可動の各接点8a、9aのそれぞれの材質として、一般的に使用されているタングステンと比較して硬度、融点が低く、導電性、耐食性に優れた銀(Ag)が使用されてている。これによって、接点8a、9a同士の接触抵抗が低減され、接点開閉時のサージ電圧が低下して電気的ノイズの低減を図ることができ、他のノイズ低減部材(例えばバリスタ、コンデンサ等)との相乗効果により、広い周波数帯域でノイズの低減を図ることができるように構成されている。
10は、警音発生回路に外部電源を供給するべく外部カプラ(図示せず)が外嵌するコネクタであって、該コネクタ10は、外部カプラに接続する第一、第二端子プレート11、12を備えて構成されており、これら第一、第二端子プレート11、12とケーシング2の大径底部2dから外部に突出する第一、第二ピン6、7とを電気的に接続するように設けられている。前記コネクタ10は、後述するように、大径底部2dにカシメ付けられる第一、第二ピン6、7を介して大径底部2dの外面に固定されるように構成されており、該コネクタ10に外部電源を供給する外部カプラを接続することにより、警音発生回路が第一、第二端子プレート11、12を介して外部電源に接続され、固定接点8aと可動接点9aとの離接切換えに伴い、励磁コイルCへの電源供給の切換えがなされるように構成されている。
一方、前記ケーシング2の開口端縁部には、バネ特性を備えたダイヤフラム13の外周縁部が設けられるが、該ダイヤフラム13の軸芯には可動鉄心14が一体的に固定されている。前記ダイヤフラム13は、外周縁部13aがケーシング2のフランジ部2eに突きあてられており、ダイヤフラム13の外方を覆うように配設される円形状のカバー体15の外周縁部のカシメ片15aを、ケーシングフランジ部2eと該フランジ部2eに突当てられたダイヤフラム13とを挟み込むように折返し、該折返し部をフランジ部2eにカシメ付けることにより、ダイヤフラム13とカバー体15とは、ケーシング部2を封止する状態となって固定されている。
前記ダイヤフラム13の固定状態において、可動鉄心14の軸芯方向一方の端面14aは、前記固定鉄心3のケーシング2内側に突出する端面(内側先端面)3bとの間に所定のギャップGを存した状態で近接対向状に配設されている。そして、可動鉄心14は、励磁コイルCに電源供給(通電)がなされて固定鉄心3が磁化されることに伴い、ダイヤフラム13のバネ特性(可撓性)に基づいて固定鉄心3側に吸引されて変位するように構成されている。さらに、可動鉄心14の外周面には外径方向に延出する段差部14bが形成されており、該段差部14bは、前記可動鉄心14の固定鉄心3側への変位に基づいて、可動プレート9を固定プレート8から離間させる方向に強制的に変位させ、固定接点8aと可動接点9aとの当接を解除させるように設定されている。そして、この状態になると、励磁コイルCへの通電が断たれて消磁し、可動鉄心14が固定鉄心3から離間して可動プレート9とともに元位置に復帰し、これによって、固定接点8aと可動接点9aとが再び当接して励磁コイルCへの通電がなされるように構成され、該作動の繰返しによりダイヤフラム13が振動するように構成されている。
前記カバー体15の軸芯部には出音口15bが開設されており、該出音口15bに可動鉄心14の基端部が遊嵌し、ダイヤフラム13の振動に基づいて発生した警音は、出音口15bからカバー体15の外部に向けて放出(出音)するように設定されている。
そして、前記出音口15bから放出された警音は渦巻型の共鳴ユニットR側に放出されるように構成され、前記共鳴ユニットRは、ケース体15に外嵌固着するベース体16と該ベース体16を外方から覆うフレーム体17とにより構成されている。前記ベース体16は、中心部に、出音口15bに対向する入音口16aが開設されており、これら入音口16aと出音口15bとは連通状となっており、可動鉄心10の基端部は入音口16aにまで延出して遊嵌するように構成されている。
前記フレーム体17は、ベース体16の外面を覆うフード片17aと、該フード片17aの内側にベース体16との間を渦巻き状に仕切る仕切り片17bとにより構成されている。そして、フレーム体17は、ベース体16の外面に封止状に突き当て固定されて一体化され、振動発生ユニットHで発生して入音口16aに入音された警音をホーン1の外部に向けて誘導する渦巻き状の音道17cを形成するように構成されている。
そして、図示しないスイッチが操作されて第一、第二端子プレート11、12に電源供給がなされ、振動発生ユニットHが駆動して警音が発生すると、該警音は、出音口15bから入音口16aを経由して音道17cに誘導され、共鳴した状態でラッパ状に形成された開口17dからホーン1の外部に発音されるように構成されている。
ここで、本実施の形態のホーン1の共鳴ユニットRは渦巻型であって、ダイヤフラム13の振動に基づいて警音を発生する構成となっている。このため、ダイヤフラム13を軸芯方向に変位させることに基づいて振動させる場合に、可動鉄心14が固定鉄心3から離れる側への変位については共鳴ユニットRの空気バネが作用して制限を受けるが、固定鉄心3に吸引される側への変位については制限を受けることはない。このため、本実施の形態のダイヤフラム13は、図1、図4(A)、(B)に示すように、円板形状の外周縁部13aと、軸芯側の可動鉄心14との固定部13bとの間を平滑状(平板状)とし、かつ、変位の制限を受ける側である共鳴ユニットR側に僅かに膨出する湾曲形状に形成されており、ダイヤフラム13が振動したとき、共鳴ユニットR側への変位量が小さくなる一方、制限のない側への変位量が大きくなるように構成されている。これによって、ダイヤフラム13が振動する際の変位量、即ち振幅を大きく確保することができて、ホーン1の音圧が高められるように構成されている。しかも、従来の外周縁部と固定部との間に折曲部が形成されるダイヤフラムに対し、外周縁部13aと固定部13bとの間が平滑状に形成されているので、警音発生に伴う振動発生時に発生する応力が径方向全域に作用して、従来のもののように応力が折曲部に集中して該部位が破損したり、音質、音圧に悪影響を及ぼすような不具合がなくなって、耐久性の優れたホーン1となるように構成されている。
つぎに、本発明が実施されたコネクタ10について説明するが、説明を簡潔にするため、図1に示す取付け姿勢を基準とし、図2、3の図面に基づいて説明する。
前記コネクタ10は、ケーシング2の大径底部2dに開設された貫通孔2gを貫通する第一、第二ピン6、7の外部突出部に外嵌して大径底部2dに固定される一対の固定部10aと、外部電源供給用の外部カプラが外嵌するカプラ受け部10bとを備えて構成されている。前記各固定部10aは、第一、第二ピン6、7の外部突出部にそれぞれ遊嵌状に外嵌する貫通孔10cが形成されており、下端面の貫通孔10cの孔縁にはリング状突起10dが突出形成され、コネクタ10(固定部10a)下端面をケーシング大径底部2dの外面に突当てたとき、リング状突起10dが貫通孔2gに封止状に嵌入するように構成されている。
一方、カプラ受け部10bは、前記一対の固定部10aを一体化する連結部10eと、該連結部10eから外径方向に延出する筒形状の筒部10fとにより構成されているが、筒部10fは大径底部2dから外径方向に突出配設されている一方、連結部10eは大径底部2dに対向しており、連結部10eの下面と大径底部2dの外面との間には隙間が形成されている。
また、前記筒部10fの基端側(内径側)部位には、連結部10eから上方に起立して筒部10fの筒孔を覆蓋するベース部10gが一体形成されており、該ベース部10gには、第一、第二端子プレート11、12の中間部が埋設支持されている。これら第一、第二端子プレート11、12の基端側部位は適宜折曲されて連結部10eを経由して固定部10a側に延出し、第一、第二ピン6、7に電気的に接続する一方、先端側部位は筒部10f内に延出するように構成されている。そして、筒部10fの上面には外嵌する外部カプラを抜止めするための抜止め片10hが突出形成されている。
さらに、カプラ受け部10bの基端側部位を構成する連結部10eは、前述したように、ケーシング大径底部2dの外面とのあいだに隙間が形成されていて当接することはないが、連結部10eの周回り方向中間部には大径底部2dの外面に位置する突起体10iが一体形成されている。前記突起体10iは、一対の固定部10aから等間隔を存する部位で、かつ、各固定部10aよりも先端側(外径側)となる部位に位置して形成されており、これによって、固定部10aの下端面を大径底部2dに当接させる状態でコネクタ10を固定したとき、カプラ受け部10bの基端側部位の突起体10iの下面が大径底部2dに当接して、カプラ受け部10bがケーシング2に直接当接するようにし、大径底部2dとコネクタ10とが一対の固定部10aと突起体10iとの三箇所において支持されるように構成されている。
そして、前記コネクタ10のケーシング2への固定状態において、コネクタ10は、一対の固定部10aがケーシング大径底部2dに固定されているとともに、一対の固定部10aから等間隔を存し、しかも、固定部10aの大径底部2dへの固定位置より外径側となる部位に位置する突起体10iが大径底部2dに当接するように構成されている。この結果、大型化したカプラ受け部10bに外部カプラが外嵌した状態において、ダイヤフラム13の振動による警音発生時にコネクタ10がケーシング2とともに振動した場合に、大径底部2dから外径方向に突出するカプラ受け部10bの振動を突起体10iを介してケーシング2が直接受けることができて、ホーン1の振動エネルギーのロスが低減され、作動電圧の上昇や、音圧低下の防止が図れて、ホーン特性が損なわれないように構成されている。
尚、コネクタ10をケーシング2に取付けるにあたり、コネクタ10を固定する第一、第二ピン6、7は、ケーシング大径底部2dに開設された貫通孔2gを遊嵌状に貫通し、大径底部2dの内面側部位に配設されるコイルボビン4の端子固定片部4d、および、該端子固定片部4dに配設される固定、可動の各プレート8、9とともに大径底部2dに一体的にカシメ固定されるように構成されている。そして、前記カシメ固定するときに、第一、第二ピン6、7nお大径底部2dの外面から外部に突出する外部突出部に、コネクタ固定部10aの貫通孔10cを外嵌させるとともに、リング状突部10dを大径底部2dの貫通孔2gに嵌入させ、この状態において、第一、第二ピン6、7をケーシング2の内外からカシメ固定することにより、大径底部2dの内面にコイルボビン4の端子固定片部4d、および、該端子固定片部4dに配設される固定、可動の各プレート8、9が支持され、大径底部2dの外面にコネクタ10が固定されるように構成されている。
そして、コネクタ10が設けられたケーシング2の開口端部にダイヤフラム13、カバー体15、そして、共鳴ユニットRを設けることによりホーン1が形成され車両に取付けられることになるが、本実施の形態では、ケーシング2の小径底部2cから外方に突出する固定軸3に、基端部に固定軸3に螺合するナット3aが固定された長板状のステー18の基端部が、ナット3aとともに外嵌、固定されており、該ステー18の他端部を車両の適宜箇所に螺着することによりホーン1の車両への装着がなされるように構成されている。このとき、前記ステー18は板バネにより構成されており、これによって、ホーン1の警音発生時の振動が車両側に伝達されるのを防止して、ホーン1の振動エネルギーのロスを低減してホーン特性が損なわれないように構成されている。
叙述の如く構成された本形態において、ホーン1は、振動発生ユニットHのケーシング2の大径底部2dに固定されるコネクタ10に外部カプラを着脱自在に外嵌接続することにより、警音発生回路の励磁コイルCに繰り返し外部電源が供給されてダイヤフラム13が振動し、共鳴ユニットRを経由して警音が外部に放出される。このものにおいて、ダイヤフラム13の振動に伴いケーシング2、該ケーシング2に固定されるコネクタ10等ホーン1全体が共振した場合に、ケーシング2に対して固定部10aにより片持ち状に支持され、しかも、ケーシング2から外径方向に突出するコネクタ10のカプラ受け部10bの振動は、ケーシング大径底部2dに当接する突起体10iを介してケーシング2に直接支持されることになって、ホーン1の振動エネルギーのロスを低減することができ、作動電圧の上昇や、音圧低下の防止を図ることができて、ホーン特性の優れたホーン1を提供することができる。
このように、本発明が実施されたものにおいて、コネクタ10は、一対の固定部10aによりケーシング大径底部2dに固定されるとともに、突起体10iがケーシング2に突当てられていて、振動エネルギーのロスを低減しているが、前記突起体10iは、一対の固定部10aから等距離の部位で、しかも、固定部10aの大径底部2dへの固定位置より外径側となる部位に位置して設けられているので、カプラ受け部10bの振動を効果的にケーシング2に伝達して、ホーン1の振動エネルギーのロスを一層小さくすることができる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、前記第一の実施の形態のダイヤフラムの形状は、前述したように、ダイヤフラムの振動に基づいて警音が発生する渦巻型の共鳴ユニットが設けられる構成であるが故に、外周縁部と軸芯部との間が平滑で、かつ、共鳴ユニット側に膨出する湾曲形状となっており、これによって、ダイヤフラムの固定鉄心側への変位を大きく確保して音圧の向上を図るようにしている。このようなダイヤフラムの他例としては、図5(A)、(B)に示すダイヤフラム19のように、外周縁部に軸芯方向に突出するリブ19aが形成されたものがあり、このものでも、外周縁部と軸芯部との間が平滑で、かつ、共鳴ユニット側に膨出する湾曲形状なっており、このようにすることで、渦巻型のホーンの音圧向上を図ることができる。
一方、図6、7に示す第二の実施の形態のように、電気式のホーン20を構成する共鳴ユニットR2を平型とした平型ホーンの場合、警音は固定鉄心21と可動鉄心(図示せず)との当接に基づいて発生する構成であり、このため、ダイヤフラム22を振動させる場合に、固定鉄心側への変位については可動鉄心が固定鉄心21に当接するため制限を受けるが、共鳴ユニットR2側への変位については制限を受けることがない。そこで、第二の実施の形態のダイヤフラム22の形状は、図5(C)に示すように、外周縁部に軸芯方向(共鳴ユニットR側)に突出するリブ22aが形成され、かつ、外周縁部と軸芯部との間が平滑で、固定鉄心21側に膨出する湾曲形状に形成されており、これによって、ダイヤフラム22の共鳴ユニットR2側への変位を大きく確保することができて、音圧が向上するように構成されている。尚、平型ホーンの場合、図4(C)のように、軸芯方向のリブがなく、外周縁部と軸芯部との間が平滑で、かつ、固定鉄心側に膨出する湾曲形状のダイヤフラム23を用いることも可能である。
さらに、前記第二の実施の形態のホーン20は、ケーシング24に形成される大径底部24aに、前記第一の実施の形態と同様に、固定部10aとカプラ受け部10bとにより構成され、カプラ受け部10bの基端部に突起体10iが形成されたコネクタ10を設けることで、警音発生時において、コネクタ10の外径方向に延出するカプラ受け部10bが共振しても、該振動をケーシング24が受けることで、ホーン1の振動エネルギーのロスを低減できるように構成されている。
そして、このものにおいては、ケーシング小径底部24aの軸芯部から外方に突出する固定鉄心21を介して車両に取付ける場合に、固定鉄心21の外部突出部に防振機能を備えたマウント(本発明の連結体に相当する)25が設けられており、該マウント25を介して車両に取付けることで、車両側に振動が伝達するのを防止できるように構成されている。前記マウント25は防振性と可撓性とを備えたゴム質弾性材で円筒状に形成されており、図7(E)に示すように、軸芯部の貫通孔25aに、カラー25bを介して固定鉄心21に貫通支持され、小径底部24aに固定されるように構成されている。そして、ケーシング小径底部24bから突出する固定鉄心21の外部突出部に外嵌固定されたマウント25には、ワッシャ25cが積層された状態でナット25dが固定されており、該ナット25dに対して固定鉄心21が位置調整自在に螺着するように構成されている。
そして、ホーン20のマウント25を車両のホーン取付け部に一端部が固定されるプレート体(本発明の固定部材に相当する)26に対してスライド状に嵌着して支持することでホーン20が車両に取付けられるように構成されている。つまり、前記プレート体26は、他端部を二股状に切欠いてスリット26aを形成することにより一対のスライド片26bが形成されている一方、前記マウント25の外周面には、プレート体26の板厚に相当する溝幅を有し、スライド片26bの対向間が無理矢理嵌入することができるリング状凹部25eが形成されている。そして、リング状凹部25eに、プレート体26のスリット26aを対向させ、一対のスライド片26bに対してリング状凹部25eをスライドさせながら無理矢理押し込むことにより、スライド片26bがリング状凹部25eに対して軸芯方向に抜け止めされた状態で嵌入し、ホーン20が車両に対して一体的に取付けられるように構成されている。
さらに、前記リング状凹部25eの一方のスライド片26b対向部位には外径方向に膨出する突部25fが形成されている一方、各スライド片26bのリング状凹部25e対向部位には前記突部25fが嵌入可能な凹部26cが形成されている。これによって、マウント25をスリット26aにスライド嵌入させたとき、マウント25のプレート対26からの抜出し防止が図れるように構成されている。因みに、一対のスライド片26bにそれぞれ凹部26cを形成することにより、ホーン20の組込み姿勢が反転可能となっている。
このように、ホーン20は、マウント25を介して車両側にプレート体26に固定される構成となっており、これによって、ホーン20の振動がマウント25により吸収されて車両側に伝達されることが防止されてホーン20の振動エネルギーのロスが低減されるうえ、車両への取付け作業を、マウント25をプレート体26のスリット26aに対してスライド状に挿し込むだけの作業とすることができ、組付け作業が簡略化されて作業性の向上を図ることができる。
尚、前記嵌入状態において、一対のスライド片26bの先端同士にストッパ部材を設けてもよく、このようにすることで、マウント25のプレート体26からの抜出し防止を一層確実にすることができる。
また、第二の実施の形態のプレート体26は、図7(C)に示す形状となっているが、図7(D)に示す形状のプレート体27を用いることもでき、プレート体の形状、スリットの形成位置等、適宜調整することで、ホーンを車両に組込む場合の設計の自由度を高めることができる。
本発明は、車両等に搭載される電気式のホーンの防振対策に利用することができる。
1 ホーン
2 ケーシング
3 固定鉄心
6 第一ピン
7 第二ピン
8 固定プレート
9 可動プレート
10 コネクタ
10a 固定部
10b カプラ受け部
10i 突起体
13 ダイヤフラム
14 可動鉄心
18 ステー
C 励磁コイル
H 振動発生ユニット
R 共鳴ユニット

Claims (3)

  1. 有底筒状のケーシングの底部軸芯に固定鉄心を固着し、該固定鉄心に励磁コイルを外嵌状に配設する一方、ケーシングの開口端にダイヤフラムの外周縁部を固定し、ダイヤフラムの軸芯に設けられた可動鉄心が、励磁コイルへの電源供給切換えに伴い固定鉄心に繰り返し吸引されることに伴い警音を発してなる電気式ホーンにおいて、前記ケーシング底部の外面に、励磁コイルに導通するべくケーシングの内外を貫通する導電体の外部突出部を介して底部に固定される固定部と、該固定部から外径方向に延出し、外部電源供給用の外部カプラが着脱自在に外嵌するカプラ受け部とが形成されたコネクタを設けるにあたり、コネクタのカプラ受け部には、ケーシング底部の外面に当接する突起体が一体形成されていることを特徴とする電気式ホーンにおける振動防止構造。
  2. コネクタは、一対の接続端子をそれぞれ支持する一対の固定部と、これら固定部から径方向に突出するカプラ受け部とが形成されるものとし、突起体は各固定部から等間隔を存して形成され、突起体のケーシング底部への当接位置は、固定部の固定位置よりも外径側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の電気式ホーンにおける振動防止構造。
  3. 固定鉄心は、ケーシングの内外を貫通し、外部突出部を介して車両に固定されるものとし、前記外部突出部に、防振性と可撓性とを備え、外周にリング状凹部が形成された筒状の連結体を嵌着する一方、車両に、連結体のリング状凹部にスライド状に嵌合するスリットを備えた固定部材を設ける構成としたことを特徴とする請求項1または2に記載の電気式ホーンにおける振動防止構造。
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