JP5273493B2 - 管接続用バンドセット及び緊締バンド用アタッチメント - Google Patents

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本発明は、例えばホースやチューブなどの弾性変形可能な管体を、ニップルに対し緊締バンドで締め付けて連結するために用いられる管接続用バンドセット、及び、緊締バンドに付属される緊締バンド用アタッチメントに関する。
従来、管体をバンドで締め付けて連結する場合、下記特許文献1に記載されるように、ホース本体の端部にニップルを挿嵌し、前記ホース本体の外周にスリーブが嵌装され、前記スリーブを介して前記ホース本体が締付けバンドで締め付けられている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭62−037694号公報
このような従来のバンドによる締め付け構造では、管体が例えば合成樹脂製のホースやチューブなどの粘弾性体である場合、その初期は管体を構成する素材の反発弾性で緊締バンドと圧接して気密状態を保っていても、経時変化によりクリープ(永久歪)や応力緩和が生じて、管体が抜け易くなるだけでなく、それらの間から流体が漏れ易くなるという問題があった。
このような問題点を解決するには、緊締バンドを増し締めする必要がある。しかし、緊締バンドの増し締め作業が面倒であるため、管体が配管接続される現場では、定期的に増し締めが行われないことが多く、管体が抜けて初めて異常に気付くという状況であった。さらに、緊締バンドの増し締めが行われたとしても、増し締め量は作業者の感覚に依存するため、管体の抜け強度を高く維持することが困難であった。
本発明は、このような問題に対処することを課題とするものであり、管体の経時的なクリープや応力緩和と関係なく緊締バンドの増し締め不要で管体の抜け強度や気密性能を高く維持することなど、を目的とするものである。
このような目的を達成するために本発明による管接続用バンドセットは、ニップルが挿入された弾性変形可能な管体の外側を包囲するように設けられて前記管体を前記ニップルの外周面に向け圧縮変形させるように締め付ける緊締バンドと、前記管体の外表面と前記緊締バンドとの間に設けられて前記緊締バンドの締め付けに伴い径方向へ弾性的に縮径変形可能な拡縮スリーブと、前記拡縮スリーブの内側に設けられて前記拡縮スリーブの縮径変形に伴い前記管体の前記外表面に圧接する弾性変形可能な環状の弾性部材と、を備え、前記弾性部材は、前記管体の前記外表面と対向する内面に、前記管体の前記外表面における圧縮変形部位が嵌入する凹状段部を有することを特徴とする。
また本発明による緊締バンド用アタッチメントは、ニップルが挿入された弾性変形可能な管体と、前記管体を前記ニップルの外周面に向け圧縮変形させるように締め付ける緊締バンドとの間に具備される緊締バンド用アタッチメントであって、前記緊締バンドの内側に設けられて前記緊締バンドの締め付けに伴い径方向へ弾性的に縮径変形可能な拡縮スリーブと、前記拡縮スリーブの内側に設けられて前記拡縮スリーブの縮径変形に伴い前記管体の前記外表面に圧接する弾性変形可能な環状の弾性部材と、を備え、前記弾性部材は、前記管体の前記外表面と対向する内面に、前記管体の前記外表面における圧縮変形部位が嵌入する凹状段部を有することを特徴とする。
前述した特徴を有する本発明による管接続用バンドセット及び緊締バンド用アタッチメントは、ニップルが管体に挿入され、その外側に拡縮スリーブ及び弾性部材を挟むように緊締バンドが取り付けた状態で、緊締バンドを締め付けて拡縮スリーブ及び弾性部材を縮径変形させることにより、管体の外表面に対し弾性部材の内面が圧接して、弾性部材自体と管体の外表面が圧縮変形すると同時に、管体の外表面において圧縮変形した容量分が、弾性部材の凹状段部に向け膨出変形して嵌入し、この膨出部位が凹状段部に引っ掛かることで、管体全体がその軸方向へ移動不能に保持されて抜け止めされ、また管体は、経時変化によりクリープや応力緩和が生じて弾性部材との圧接部分が歪み、その肉厚寸法が薄くなると同時に反発弾性が低下しても、弾性部材が反発弾性を維持して、凹状段部に対する膨出部位の引っ掛かりが保持されるので、管体の経時的なクリープや応力緩和と関係なく緊締バンドの増し締め不要で管体の抜け強度や気密性能を高く維持することができる。
その結果、バンドで締め付けるだけの従来のものに比べ、管体に経時的なクリープや応力緩和が生じても緊締バンドで長期に亘り密閉保持できて更なる安全性の向上が図れる。
本発明の実施形態に係る管接続用バンドセット及び緊締バンド用アタッチメントの全体構成を示す説明図であり、(a)が要部を一部切欠した分解斜視図、(b)が管体の締め付け状態を示す拡大縦断正面図である。 (a)が管接続用バンドセット及び緊締バンド用アタッチメントのセット状態を示す斜視図、(b)が締め付け前の状態を示す拡大縦断正面図である。 本発明の他の実施形態に係る管接続用バンドセット及び緊締バンド用アタッチメントの全体構成を示す説明図であり、(a)が分解斜視図、(b)が管体の締め付け状態を示す拡大縦断正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る管接続用バンドセットAは、図1〜図3に示すように、ニップルBが挿入された弾性変形可能な管体Cの外側を包囲するように設けられて管体CをニップルBの外周面B1に向け圧縮変形させるように締め付ける緊締バンド1と、管体Cの外表面C1と緊締バンド1との間に設けられて緊締バンド1の締め付けに伴い径方向へ弾性的に縮径変形可能な拡縮スリーブ2と、拡縮スリーブ2の内側に設けられて拡縮スリーブ2の縮径変形に伴い管体Cの外表面C1に圧接する弾性変形可能な環状の弾性部材3と、を主要な構成要素として備えている。
さらに、少なくとも拡縮スリーブ2及び弾性部材3は、ニップルBが挿入された弾性変形可能な管体Cと、管体Cの外側を包囲するように設けられて管体CをニップルBの外周面B1に向け圧縮変形させるように締め付ける緊締バンド1との間に具備される緊締バンド用アタッチメントDを構成している。
また、緊締バンド用アタッチメントDとして、緊締バンド1に対応した専用のニップルBを追加することも可能である。
ニップルBは、例えば真鍮などの金属や硬質合成樹脂などの硬質材料で、後述する管体Cの内径と略同じか又はそれよりも若干大きいか若しくは若干小さな外径を有する円筒状に形成されるか、或いは例えばステンレスなどの変形可能な剛性材料からなる板材をプレス加工やその他の成形加工することで、管体Cの内径と略同じか又はそれよりも若干大きいか若しくは若干小さな外径を有する肉厚が薄い円筒状に形成される。
さらに、ニップルBの外周面B1には、管体Cの接続端部における内表面C2と対向する抜け止め用の凹凸部B2を形成することが好ましい。
図面に示される例では、抜け止め用の凹凸部B2として、ニップルBの軸方向へ五つの山状の環状凸部と、それらと隣り合う五つの谷状の環状凹部が、交互に連続する竹の子状に形成している。
また、その他の例として図示しないが、凹凸部B2の環状凸部及び環状凹部の配置数を変更したり、凹凸部B2の形状を変更したり、凹凸部B2を形成せずにニップルBの外周面B1を平滑面に形成することも可能である。
さらに、ニップルBの外周面B1には、後述する緊締バンド1の取り付け位置を案内するガイド部B3が設けられ、ガイド部B3に沿って緊締バンド1を取り付けることにより、緊締バンド1がその性能を最も発揮する適正位置に配置される。
ガイド部B3の具体例として、図1(b)に示される例の場合には、ニップルBの管差し込み口B4から一番目の環状凹部と管差し込み口B4から五番目の環状凹部に、一対のラインをそれぞれ後述する緊締バンド1や拡縮スリーブ2の幅寸法と一致するように略平行に付設している。
また、その他の例として図示しないが、ガイド部B3としてラインを1本のみ付設したり、ラインに代えて帯状の着色部を付設したりすることも可能である。
管体Cは、例えば塩化ビニルなどの軟質合成樹脂などの可撓性を有する粘弾性材料で成形される例えばホースやチューブなどであり、その外表面C1と内表面C2が平坦なものや透明又は半透明の材料で形成されるものを用いることが好ましい。
管体Cの具体例として、図面に示される例では単層構造のホースを用いている。
また、管体Cのその他の例として図示しないが、その透明又は不透明な外層と内層との間に中間層として、複数本か又は単数本の合成樹脂製ブレード(補強糸)が螺旋状に埋設される積層ホース(ブレードホース)や、中間層として合成樹脂製又は金属製の断面矩形などの帯状補強材と断面円形などの線状補強材を螺旋状に巻き付けて一体化した螺旋補強ホース(フォーランホース)や、金属製線材や硬質合成樹脂製線材を螺旋状に埋設した螺旋補強ホースなど、構造が異なる多種類の管体を用いることも可能である。
緊締バンド1は、管体Cの接続端部をニップルBの外周面B1に向けて常時押圧するものであり、円筒形状の平バンドやカラーを使用する。
緊締バンド1の具体例としては、図1(a)に示される例の場合には、バンド本体1aの基端部にハウジング1bを連設し、このハウジング1bに軸着したウォーム1cを、例えばドライバーやスパナなどの工具で回転操作することにより、バンド本体1aの径が収縮されて締め付ける構造のものを使用している。
拡縮スリーブ2は、例えばポリアセタール樹脂やそれ以外の表面の滑り性と耐熱性に優れた合成樹脂などの弾性変形可能な材料で略円筒状に形成され、その径方向へ弾性的に拡径及び縮径変形させる弾性変形部2aを有している。
弾性変形部2aによって、拡縮スリーブ2の内径は、その拡径時において管体Cの外径よりも大きくなるか又は管体Cの外径と略同じとなるように設定され、縮径時において管体Cの外径よりも小さくなるように設定している。
弾性変形部2aは、拡縮スリーブ2の軸方向一部に形成したスリットやすり割りや凹みなどの切欠部であり、拡縮スリーブ2の軸方向全長を径方向へ弾性的に伸縮変形させてスムーズに拡径又は縮径されるように構成される。
弾性変形部2aの具体例としては、図1(a)に示されるように、拡縮スリーブ2の軸方向一端から他端に向けて軸方向へ直線状に延びる複数のスリット(すり割り)を千鳥状に周方向へ所定間隔毎に切欠形成することが好ましい。
各スリットは、その軸方向先端部2a1と基端部2a2でそれぞれ周方向の幅寸法を変えることにより、拡縮スリーブ2全体が縮径変形しても、スリットの軸方向全長に亘って内面同士が密着しないように構成することが好ましい。
図1(a)に示される例の場合には、各スリットの先端部2a1を幅狭とするとともに、段部を介して基端部2a2が幅広になるように形成され、拡縮スリーブ2の周方向の一部には切り込み2bを入れて切り離すことにより、拡縮スリーブ2の成形を容易にしている。
また、その他の例として図示しないが、弾性変形部2aとして、曲線などの非直線状に延びるスリットを形成したり、各スリットをその軸方向基端部2a2から先端部2a1に向けてV字形に形成したり、拡縮スリーブ2の周方向一部に切り込み2bを入れずに環状に連結したりすることも可能である。
さらに、拡縮スリーブ2の外周面において両側縁には、一対の突起2cが周方向へ突設され、これら突起2cの間に緊締バンド1のバンド本体1aが嵌入する空間を区画形成して、バンド本体1aが管体Cの軸方向へ移動不能に収納配置している。
拡縮スリーブ2の内周面には、環状の凹溝部2dを設け、凹溝部2d内に後述する弾性部材3が収納配置される。凹溝部2dの両側には、一対のフランジ部位2eをそれぞれ管体Cの外表面C1に向け突出するように形成し、緊締バンド1による拡縮スリーブ2の縮径時において各フランジ部位2eが、管体Cの外表面C1に食い込むように緊締バンド1の締め付け量を設定することが好ましい。さらに各フランジ部位2eは、その肉厚がそれぞれの先端へ向かって徐々に薄くなるように形成することが好ましい。
図1(b)に示される例の場合には、各フランジ部位2eの外側面を直線的に傾斜させることで、その肉厚がそれぞれの先端へ向かって徐々に薄くなるようにしている。
また、その他の例として図示しないが、フランジ部位2eの外側面をその肉厚がそれぞれの先端へ向かって徐々に薄くなるように曲線的に傾斜させることも可能である。
弾性部材3は、例えばゴムなどの弾性変形可能な弾性材料で円環状に形成され、管体Cの外表面C1と対向する内面3aに、管体Cの外表面C1における圧縮変形部位C3が嵌入する凹状段部3bを有している。
さらに、弾性部材3の材料としては、管体Cを構成する粘弾性材料よりも長期に亘って弾力が保持される弾性材料を用いることが好ましい。
弾性部材3の具体例としては、拡縮スリーブ2の凹溝部2d内に、断面円形や楕円形のリングを複数本並列配置して、その境目部分に凹状段部3bを周方向へ形成するか、又はその内周面に凹状段部3bが周方向へ形成された断面矩形の帯状リングを配置したりすることが好ましい。
そして、本発明の実施形態に係る管接続用バンドセットAの使用方法について説明する。
先ず、図2(a)に示されるように、緊締バンド1に対して拡縮スリーブ2及び弾性部材3からなる緊締バンド用アタッチメントDを組み付け、これらを一体化する。
この組み付け状態で、図2(b)に示されるように、弾性部材3の中に管体Cを挿通してから、管体Cの接続端部にニップルBを挿入する。
その後、ニップルBの外周面B1が挿入された管体Cの接続端部の外側を包囲するように所定位置へ向け、緊締バンド1及び緊締バンド用アタッチメントDが管体Cの軸方向へ移動され、この所定位置で緊締バンド1の締め付けを開始する。
このような本発明の実施形態に係る管接続用バンドセットA及び緊締バンド用アタッチメントDによると、図1(b)に示されるように、緊締バンド1の締め付けに伴って、拡縮スリーブ2及び弾性部材3が縮径変形する。それにより、管体Cの外表面C1に対し弾性部材3の内面3aが圧接して、弾性部材3自体が圧縮変形するとともに、管体Cの外表面C1が部分的に圧縮変形する。これと同時に、管体Cの外表面C1において圧縮変形した容量分が、弾性部材3の凹状段部3bに向け膨出変形して嵌入し、この膨出部位C3が弾性部材3の凹状段部3bに圧接し引っ掛かることで、管体Cの接続端部全体がその軸方向へ移動不能に保持されて抜け止めされる。
また管体Cは、経時変化によりクリープや応力緩和が生じて弾性部材3との圧接部分が歪み、その肉厚寸法が薄くなると同時に反発弾性が低下する。このように管体Cが歪んで反発弾性が低下しても、反発弾性に優れた弾性部材3が膨張変形し反発弾性を維持して、その内面3aが管体Cの外表面C1に圧接し続けるため、弾性部材3の凹状段部3bに対する膨出部位C3の引っ掛かりが保持される。
したがって、管体Cの経時的なクリープや応力緩和と関係なく緊締バンド1の増し締め不要で管体Cの抜け強度や気密性能を高く維持することができる。
その結果、管体Cに経時的なクリープや応力緩和が生じても緊締バンド1で長期に亘り密閉保持できて更なる安全性の向上が図れる。
特に、拡縮スリーブ2の内周面に環状の凹溝部2dを設け、凹溝部2d内に弾性部材3を収納配置し、緊締バンド1による拡縮スリーブ2の縮径時において、凹溝部2dの両側から突出する一対のフランジ部位2eが、管体Cの外表面C1にそれぞれ食い込むように緊締バンド1の締め付け量を設定した場合には、凹溝部2d内に弾性部材3が管体Cの軸方向へ位置決めされて収納保持されるとともに、緊締バンド1の締め付けによる拡縮スリーブ2の縮径変形に伴って一対のフランジ部位2eをそれぞれ管体Cの外表面C1に食い込ませることにより、両フランジ部位2eとニップルBの外周面B1との間に管体Cがそれぞれ強く挟み込まれ、これらの間に位置する管体Cの締め付け部位Caを包み込んで弾性部材3の凹状段部3bに向け引き寄せ、その膨出部位C3が凹状段部3bにより強く引っ掛かる。
それにより、拡縮スリーブ2に対する弾性部材3の位置ズレを防止しながら拡縮スリーブ2と弾性部材3の結合をより強くすることができる。
その結果、ニップルBに対する管体Cの抜け強度を更に向上させることができる。
また、ニップルBの外周面B1に緊締バンド1の取り付け位置を案内するガイド部B3が設けられる場合には、透明又は半透明な管体Cを透して緊締バンド1の取り付け位置が認識可能となる。
それにより、ニップルBに対して緊締バンド1を適正位置に取り付けることができる。
その結果、作業者の経験に関係なく誰でも緊締バンド1の性能を十分に発揮することができる。
さらに、図1(a)に示されるように、拡縮スリーブ2の弾性変形部2aとして、複数のスリットを周方向へ切欠形成し、各スリットがその軸方向先端部2a1と基端部2a2の幅寸法を変えるなどして、緊締バンド1で拡縮スリーブ2が縮径変形されても、各スリットの内面同士を密着させないように構成された場合には、拡縮スリーブ2の縮径変形に伴って、図1(b)の一点鎖線に示されるように、弾性部材3の外周面3cの一部が各スリットの内面間に挟み込まれる。
それにより、拡縮スリーブ2に対して弾性部材3が管体Cの軸方向へ移動不能に位置決めされて、弾性部材3の蛇行や偏りなどのトラブルを防止することができる。
次に、本発明の各実施例を図面に基づいて説明する。
この実施例1は、図1(a)(b)及び図2(a)(b)に示すように、拡縮スリーブ2の内周面に、弾性部材3として断面円形又は楕円形のリング3Aを複数本並列配置し、これらリング3Aの間に凹状段部3bが周方向へ形成される場合を示している。
図1(a)(b)及び図2(a)(b)に示される例では、拡縮スリーブ2の凹溝部2d内に、リング3Aとなる断面形状が円形のOリングが2本並べて収納配置されている。さらに、ニップルBのガイド部B3に沿って緊締バンド1を適正位置に取り付けた状態で、隣り合うOリングの間の凹状段部3bが、ニップルBの凹凸部B2における環状凹部と対向するように配置されるように設定している。
また、その他の例として図示しないが、リング3Aとして断面形状が楕円形やそれ以外の形状のものを複数本並列配置したり、断面形状が異なるもの同士を複数本並列配置したり、3本以上のリング3Aを複数本並列配置することも可能である。
さらに、図1(a)(b)及び図2(a)(b)に示される例では、拡縮スリーブ2の外周面においてその周方向の一部に、緊締バンド1のハウジング1bの底面部位と嵌り合う平滑部2fを形成している。
つまり、拡縮スリーブ2の外周面において平滑部2fの箇所のみ、切り欠き2gを形成して突起2cが突設されておらず、平滑部2f及び切り欠き2gに対してハウジング1bの底面部位を嵌合させることで、緊締バンド1のハウジング1bと拡縮スリーブ2が周方向へ位置決めされている。
さらに、図1(a)(b)及び図2(a)(b)に示される例では、ニップルBの基端側に、他の機器の管接続口(図示せず)に接続するための接続部Baと、例えばスパナやレンチなどの工具(図示せず)が係合する工具係合部Bbが形成されている。
接続部Baは、ニップルBに接続する他の機器における管接続口の内周面に内ネジが刻設される場合には、これと対応する外ネジを刻設し、また該管接続口の外周面に外ネジが刻設される場合には、これと対応する内ネジを刻設している。図示例では、接続部Baとして外ネジが刻設されている。
工具係合部Bbとしては、六角ナットが形成されている。
また、その他の例として図示しないが、ニップル1に対し接続部Ba及び工具係合部Bbを別個に形成して着脱自在に取り付けることも可能である。
このような本発明の実施例1に係る管接続用バンドセットA及び緊締バンド用アタッチメントDによると、拡縮スリーブ2の内側に断面円形又は楕円形のリング3Aを複数本並列することにより、リング3A同士の境目部分に凹状段部3bが形成される。
それにより、簡単な構造で管体Cを確実に抜け止めすることができる。
したがって、コストの低減化が図れて経済的であるいう利点がある。
特に、リング3AとしてOリングを用いた場合には、更なるコストの低減化が図れるという利点もある。
この実施例2は、図3(a)(b)に示すように、拡縮スリーブ2の内周面に、弾性部材3として帯状リング3Bを配置し、帯状リング3Bの内周面に凹状段部3bを周方向へ形成した構成が、図1及び図2に示した実施例1とは異なり、それ以外の構成は図1及び図2に示した実施例1と同じものである。
図3(a)(b)に示される例では、断面矩形に成形された帯状リング3Bの内周面を、二つの傾斜面が断面V字型に突き当たるようにして、その幅方向中央に一本の凹状段部3bが形成されている。
また、その他の例として図示しないが、帯状リング3Bの内周面を、湾曲した二つの傾斜面が断面略V字型に突き当たるようにして凹状段部3bを形成したり、帯状リング3Bの内周面に、その幅方向へ複数本の凹状段部3bを形成したりすることも可能である。
このような本発明の実施例2に係る管接続用バンドセットA及び緊締バンド用アタッチメントDによると、拡縮スリーブ2の内側に帯状リング3Bを配置することにより、帯状リング3Bの内周面に凹状段部3bが形成される。
それにより、簡単な構造で管体Cを確実に抜け止めすることができる。
したがって、コストの低減化が図れて経済的であるいう利点がある。
なお、前示実施例では、拡縮スリーブ2の内周面に、弾性部材3として断面円形や楕円形のリング3Aを複数本並列配置するか、又は断面矩形の帯状リング3Bを配置したが、これに限定されず、それ以外の形状のリング部材に配置することで、その内周面に凹状段部3bが周方向へ形成されるようにしても良い。
1 緊締バンド 2 拡縮スリーブ
2d 凹溝部 2e フランジ部位
3 弾性部材 3a 内面
3b 凹状段部 3A リング
3B 帯状リング B ニップル
B1 外周面 C 管体
C1 外表面 C3 圧縮変形部位
D 緊締バンド用アタッチメント

Claims (6)

  1. ニップルが挿入された弾性変形可能な管体の外側を包囲するように設けられて前記管体を前記ニップルの外周面に向け圧縮変形させるように締め付ける緊締バンドと、
    前記管体の外表面と前記緊締バンドとの間に設けられて前記緊締バンドの締め付けに伴い径方向へ弾性的に縮径変形可能な拡縮スリーブと、
    前記拡縮スリーブの内側に設けられて前記拡縮スリーブの縮径変形に伴い前記管体の前記外表面に圧接する弾性変形可能な環状の弾性部材と、を備え、
    前記弾性部材は、前記管体の前記外表面と対向する内面に、前記管体の前記外表面における圧縮変形部位が嵌入する凹状段部を有することを特徴とする管接続用バンドセット。
  2. 前記拡縮スリーブの内周面に環状の凹溝部を設け、前記凹溝部内に前記弾性部材を収納配置し、前記緊締バンドによる前記拡縮スリーブの縮径時において、前記凹溝部の両側から突出する一対のフランジ部位が、前記管体の前記外表面にそれぞれ食い込むように前記緊締バンドの締め付け量を設定したことを特徴とする請求項1記載の管接続用バンドセット。
  3. 前記拡縮スリーブの内周面に、前記弾性部材として断面円形又は楕円形のリングを複数本並列配置し、前記リングの間に前記凹状段部を周方向へ形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の管接続用バンドセット。
  4. 前記拡縮スリーブの内周面に、前記弾性部材として帯状リングを配置し、前記帯状リングの内周面に前記凹状段部を周方向へ形成したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の管接続用バンドセット。
  5. 前記ニップルの前記外周面に、前記緊締バンドの取り付け位置を案内するガイド部を設けることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の管接続用バンドセット。
  6. ニップルが挿入された弾性変形可能な管体と、前記管体を前記ニップルの外周面に向け圧縮変形させるように締め付ける緊締バンドとの間に具備される緊締バンド用アタッチメントであって、
    前記緊締バンドの内側に設けられて前記緊締バンドの締め付けに伴い径方向へ弾性的に縮径変形可能な拡縮スリーブと、
    前記拡縮スリーブの内側に設けられて前記拡縮スリーブの縮径変形に伴い前記管体の前記外表面に圧接する弾性変形可能な環状の弾性部材と、を備え、
    前記弾性部材は、前記管体の前記外表面と対向する内面に、前記管体の前記外表面における圧縮変形部位が嵌入する凹状段部を有することを特徴とする緊締バンド用アタッチメント。
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