JP5273457B2 - 電力変換装置及び高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネス - Google Patents

電力変換装置及び高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネス Download PDF

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本発明は、2輪駆動や4輪駆動等の車両において、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの電力変換用のスイッチング素子を用いてモータジェネレータを駆動するインバータ装置を有する電力変換装置及び高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネスに関する。
従来、図1に示すように、電力変換装置1はインバータ装置2を備えており、インバータ装置2は、バッテリー11と、昇降圧コンバータ12と、モータジェネレータMG1,MG2と、MG1用のインバータ13と、MG2用のインバータ14と、蓄電の役割も有する平滑及びサージ電圧吸収用コンデンサ15と、制御回路16とを備えて構成されている。
バッテリー11は、昇降圧コンバータ12に接続されており、昇降圧コンバータ12に直流電力を供給し、また昇降圧コンバータ12から回生される直流電力を蓄電する。
昇降圧コンバータ12は、バッテリー11から供給された直流電力を昇圧してインバータ13及び14へ出力し、またインバータ13及び14から出力された直流電力を降圧してバッテリー11へ出力する。また、昇降圧コンバータ12は、コンデンサ23と、リアクトル24と、高圧側の半導体素子である上アーム用スイッチング素子(パワーデバイスとも称す)21と、高圧GND(グランド)側の半導体素子である下アーム用スイッチング素子(パワーデバイスとも称す)22と、ダイオードD1,D2を含んで構成されている。
これら構成要素は、バッテリー11の正極側にコンデンサ23及びリアクトル24の一端が接続され、負極側にコンデンサ23の他端と下アーム用スイッチング素子22のエミッタ端子が接続されている。上アーム用スイッチング素子21と下アーム用スイッチング素子22とは直列に接続されており、リアクトル24の他端は、その間、つまり上アーム用スイッチング素子21のエミッタ端子及び下アーム用スイッチング素子22のコレクタ端子に接続されている。
上アーム用スイッチング素子21のコレクタ端子は、後述するMG1用インバータ13及びMG2用インバータ14の一端側に接続されている。下アーム用スイッチング素子22のエミッタ端子は、MG1用インバータ13及びMG2用インバータ14の他端側に接続されている。スイッチング素子21,22のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側に電流を流すダイオードD1,D2が接続されている。また、スイッチング素子21,22のゲート端子は、制御回路16に接続されている。
モータジェネレータMG1及びモータジェネレータMG2は、それぞれMG1用インバータ13、MG2用インバータ14に接続されており、バッテリー11から供給される電力により駆動する。発電機として働く場合は、交流電力をそれぞれに接続されるインバータ13及び14に出力する。
MG1用インバータ13及びMG2用インバータ14は、互いに並列に接続されており、昇降圧コンバータ12によって昇圧された直流電力を三相交流に変換して、モータジェネレータMG1及びMG2に出力する。また、モータジェネレータMG1及びMG2が発電機として働く場合は、モータジェネレータMG1及びMG2から出力される交流電力を直流に変換して昇降圧コンバータ12に出力する。
MG1用インバータ13は、U相31、V相32及びW相33からなり、U相31、V相32及びW相33は、昇降圧コンバータ12に並列に接続されている。U相31は、高圧側の半導体素子の上アーム用スイッチング素子34と高圧GND側の半導体素子の下アーム用スイッチング素子35とが直列に接続されてなる。同様に、V相は上アーム用スイッチング素子36と下アーム用スイッチング素子37、W相は上アーム用スイッチング素子38と下アーム用スイッチング素子39が直列に接続されてなる。
各スイッチング素子(パワーデバイスとも称す)34〜39のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD3〜D8がそれぞれ接続されている。各スイッチング素子34〜39のゲート端子には、制御回路16からのPWM(パルス幅変調)指令信号が入力され、当該スイッチング素子34〜39の駆動が制御されるようになっている。UVW各相の中間点は、モータジェネレータMG1の各相コイル(図示略)の各相端に接続されている。
MG2用インバータ14は、U相41、V相42及びW相43からなり、U相41、V相42及びW相43は、昇降圧コンバータ12及びMG1用インバータ13に並列に接続されている。U相41は、高圧側の半導体素子の上アーム用スイッチング素子44と高圧GND側の半導体素子の下アーム用スイッチング素子45とが直列に接続されてなる。同様に、V相は上アーム用スイッチング素子46と下アーム用スイッチング素子47、W相は上アーム用スイッチング素子48と下アーム用スイッチング素子49が直列に接続されてなる。
各スイッチング素子(パワーデバイスとも称す)44〜49のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD9〜D14がそれぞれ接続されている。各スイッチング素子44〜49のゲート端子には、制御回路16からのPWM指令信号が入力され、当該スイッチング素子44〜49の駆動が制御されるようになっている。UVW各相の中間点は、モータジェネレータMG2の各相コイル(図示略)の各相端に接続されている。ここで、昇降圧コンバータ12及びインバータ13,14にそれぞれ含まれるスイッチング素子は、IGBT等のパワーデバイスが用いられているとする。
各パワーデバイス21,22と、34〜49と、44〜49のゲート端子には、上記のように制御回路16からのPWM指令信号を含む制御信号が入力されるように接続され、各パワーデバイスが制御される。この制御のために各パワーデバイスに印加されるバッテリー11の電圧VL及び昇降圧コンバータ12で昇圧後の電圧VHを制御回路16で検出するようになっている。
即ち、昇降圧コンバータ12での昇圧前の300V等の比較的高圧の電圧VLと、昇降圧コンバータ12で昇圧された600V等の比較的高圧の電圧VHとが制御回路16で検出されるようになっている。この高電圧検出のため、バッテリー11の負極側のグランドGNDも、低電圧VL及び高電圧VHと共に制御回路16に接続される。
更に、電力変換装置1は複数のパワーデバイス21,22と、34〜49と、44〜49を用いるが、これらパワーデバイスの発熱を冷却するため、例えば特許文献1のように、スイッチング素子間に冷却水路を配置してスイッチング素子に当接させる構成となっている。
このような電力変換装置1においては、バッテリー11の直流電力が昇降圧コンバータ12で昇圧され、制御回路16での制御に応じてインバータ13及び14で三相交流に変換され、この三相交流でモータジェネレータMG2が駆動される。一方、モータジェネレータMG1が発電機として働く場合は、モータジェネレータMG1から出力される交流電力がインバータ13で直流電力に変換され、更に昇降圧コンバータ12で降圧されてバッテリー11に回生されるようになっている。
特開2007−266634号公報
しかし、上述した電力変換装置1においては、制御回路16でインバータ装置2の各パワーデバイスを制御するために、昇圧前の比較的高圧の電圧VLと、昇圧後の高電圧VHとを検出しなければならず、この高電圧検出のために検出線路に絶縁性を確保する必要がある。この絶縁性の確保のため、配線スペースが大きくなり結果的に小型化が要求されるインバータ装置2が大きくなるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、インバータ装置の各パワーデバイスの制御のための高電圧検出経路を省スペースで実現することによりインバータ装置を小型化することができる電力変換装置及び高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による電力変換装置は、バッテリーの直流電圧が昇降圧コンバータで昇圧された高電圧を複数のスイッチング素子で交流電圧に変換し、この交流電圧でモータジェネレータを駆動し、当該モータジェネレータを発電機とする際に当該モータジェネレータから出力される交流電圧を直流の電圧に変換し、この直流の電圧を昇降圧コンバータで降圧して前記バッテリーに回生するインバータ装置と、前記バッテリーの直流電圧と前記昇降圧コンバータで昇圧された高電圧とを検出し、この検出結果に応じて、前記複数のスイッチング素子及び前記昇降圧コンバータを形成するスイッチング素子であるパワーデバイスを制御する制御回路とを有する電力変換装置において、前記制御回路が形成された基板に、当該制御回路が前記パワーデバイスを制御するために必要な前記バッテリーの直流電圧と前記昇降圧コンバータで昇圧された高電圧との入力部分に接続されると共にアースに接続されて配設された基板コネクタと、前記直流電圧の発生部分、前記高電圧の発生部分及びアースにバスバで接続され、前記基板コネクタの近傍に配設されたバスバコネクタと、前記直流電圧、前記高電圧及び前記アース用の各々の導電線が一体で絶縁性が確保されて形成されたワイヤと、このワイヤの両端に、前記直流電圧、前記高電圧及び前記アース用の各々の導電線に接続された各ピンが所要の絶縁距離を保持し、且つ各ピンのピン配置が鏡面対称となる状態に形成された第1及び第2のコネクタとを有して成る高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネスとを備え、前記高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネスの第1及び第2のコネクタの何れか一方が前記基板コネクタに接続され、他方が前記バスバコネクタに接続されて成ることを特徴とする。
この構成によれば、インバータ装置内において互いに近傍に配置された基板コネクタとバスバコネクタとを、絶縁性が確保された高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネスで接続するようにしたので、この高電圧検出経路が従来のように絶縁性確保のために大きな配線スペースを取ることが無くなる。つまり、インバータ装置の各パワーデバイスの制御のための高電圧検出経路を省スペースで実現することができ、これによってインバータ装置を小型化することができる。また、第1及び第2のコネクタのピン配置が鏡面対称となっているので、各コネクタの何れを意識することなしに、基板コネクタ及びバスバコネクタに嵌合することができる。
また、本発明による電力変換装置は、前記基板コネクタ、前記バスバコネクタ、前記高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネスにおいて、前記アース用の導電線及びピンが2重経路とされていることを特徴とする。
この構成によれば、アースの経路が2重経路とされているので信頼性を確保することができる。
また、本発明による高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネスは、バッテリーの直流電圧が昇降圧コンバータで昇圧された高電圧を複数のスイッチング素子で交流電圧に変換し、この交流電圧でモータジェネレータを駆動し、当該モータジェネレータを発電機とする際に当該モータジェネレータから出力される交流電圧を直流の電圧に変換し、この直流の電圧を昇降圧コンバータで降圧して前記バッテリーに回生する電力変換装置のインバータ装置内で、前記バッテリーの直流電圧と前記昇降圧コンバータで昇圧された高電圧とを検出し、この検出結果に応じて、前記複数のスイッチング素子及び前記昇降圧コンバータを形成するスイッチング素子であるパワーデバイスを制御する制御回路基板を有し、この制御回路基板に、当該制御回路基板が前記パワーデバイスを制御するために必要な前記バッテリーの直流電圧と前記昇降圧コンバータで昇圧された高電圧の入力部分に接続されて配設された基板コネクタと、当該直流電圧の発生部分、当該高電圧の発生部分及びアースにバスバで接続され、当該基板コネクタの近傍に配設されたバスバコネクタとを、前記検出のために接続する高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネスにおいて、前記直流電圧、前記高電圧及び前記アース用の各々の導電線が一体で絶縁性が確保されて形成されたワイヤと、このワイヤの両端に、前記直流電圧、前記高電圧及び前記アース用の各々の導電線に接続された各ピンが所要の絶縁距離を保持し、且つ各ピンのピン配置が鏡面対称となる状態に形成された第1及び第2のコネクタとを備えて成り、前記第1及び第2のコネクタの何れか一方が、前記基板コネクタに接続され、他方が前記バスバコネクタに接続されて成ることを特徴とする。
この構成によれば、インバータ装置内において互いに近傍に配置された基板コネクタとバスバコネクタとを、絶縁性が確保された高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネスで接続するようにしたので、この高電圧検出経路が従来のように大きな配線スペースを取ることが無くなる。つまり、インバータ装置の各パワーデバイスの制御のための高電圧検出経路を省スペースで実現することができ、これによってインバータ装置を小型化することができる。また、第1及び第2のコネクタのピン配置が鏡面対称となっているので、各コネクタの何れを意識することなしに、基板コネクタ及びバスバコネクタに嵌合することができる。
また、本発明による高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネスは、前記アース用の導電線及びピンが2重経路とされていることを特徴とする。
この構成によれば、アースの経路が2重経路とされているので信頼性を確保することができる。
また、本発明による高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネスは、前記ワイヤは、前記基板コネクタ及び前記バスバコネクタに前記第1及び第2のコネクタを接続した際に最短距離となる長さとされていることを特徴とする。
この構成によれば、高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネスの両端の第1及び第2のコネクタを接続するワイヤが、基板コネクタとバスバコネクタ間に第1及び第2のコネクタを接続した際に最短距離となる長さとされているので、この高電圧検出経路の配線スペースをより省スペースとすることができ、インバータ装置の更なる小型化を図ることができる。
また、本発明による高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネスは、前記第1コネクタは、前記直流電圧、前記高電圧及び前記アース用の各々の導電線に接続された各ピンである直流電圧用ピン、高電圧用ピン及びアース用ピンが、高電圧用ピンとアース用ピンとの間に直流電圧用ピンが配置され、この直流電圧用ピンの露出部分が他の高電圧用ピン及びアース用ピンの露出部分に対して、コネクタ差込方向に所要の絶縁距離以上離れて形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1コネクタを、直流電圧用ピンの露出部分を、他の高電圧用ピン及びアース用ピンの露出部分に対してコネクタ差込方向に所要の絶縁距離以上離して形成できるので、コネクタ差込方向と直交方向に絶縁距離をとる場合に比べ、コネクタを小型に形成することができる。この小型化した分、高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネスも小型化することができる。
以上説明したように本発明によれば、インバータ装置の各パワーデバイスの制御のための高電圧検出経路を省スペースで実現することによりインバータ装置を小型化することができるという効果がある。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。但し、本明細書中の全図において相互に対応する部分には同一符号を付し、重複部分においては後述での説明を適時省略する。
図2は、本発明の実施形態に係る電力変換装置におけるインバータ装置の構成を示す図である。
図2に示すインバータ装置60は、冷却水路61に当接された2つのパワーデバイス21,22と、パワーデバイス21,22の上方に配置され、パワーデバイス21,22のゲート端子が接続された制御回路基板62とを、高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネス63で接続して構成されている。
高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネス63は、図3(a)にも示すように、各々に絶縁性が確保された第1のコネクタ64aと第2のコネクタ65aとがワイヤ66で接続されて構成されている。ワイヤ66は、VHワイヤ66a、VLワイヤ66b及びGNDワイヤ66cが一体に組みつけられ、絶縁性が確保されたものである。つまり、高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネス63は全体的に絶縁性が確保されている。
この高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネス63の第1のコネクタ64aは、図2に示すように、制御回路基板62に配設された基板コネクタ64bに着脱自在に嵌合され、第2のコネクタ65aは、パワーデバイス22の近傍で且つ基板コネクタ64bの近傍に固定されたバスバコネクタ65bに着脱自在に嵌合される。バスバコネクタ65bは、パワーデバイス21,22にVHバスバ67a、VLバスバ67b及びGNDバスバ67cで接続されている。
これらバスバ67a〜67cによる接続を、図4の電力変換装置50におけるインバータ装置60の回路図を参照して説明する。上述したパワーデバイス21,22は、昇降圧コンバータ12のスイッチング素子21,22を抜き出して記載したものであり、パワーデバイス21のコレクタ端子にVHバスバ67aの一端が接続され、バッテリー11の正極側にVLバスバ67bの一端が、負極側にGNDバスバ67cの一端が接続され、これらバスバ67a〜67cの他端がバスバコネクタ65bに接続されている。なお、負極側はアースにも接続されている。
このバスバコネクタ65bと基板コネクタ64b間に、高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネス63の両端のコネクタ64a,65aが嵌合されて接続されることで、昇降圧コンバータ12での昇圧前の300V等の比較的高圧の電圧VLと、昇降圧コンバータ12で昇圧された600V等の高圧の電圧VHとが、制御回路基板62に形成された制御回路16で検出される。
また、高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネス63は、図3(a)に示す第1のコネクタ64aを矢印J方向から見た平面図が(b)に示すピン配置となっており、(a)に示す第2のコネクタ65aを矢印K方向から見た平面図が(c)に示すピン配置となっている。
第1のコネクタ64aは、各ピンが突き出た四角形の枠が2行y1,y2×8列x1〜x8配列された長方形状となっており、1列目x1の1行目y1と2行目y2がグランドGNDピン、4列目x4の1行目y1が低電圧VLピン、5列目x5の2行目y2が低電圧VLピン、8列目x8の1行目y1と2行目y2が高電圧VHピンとなっている。第2のコネクタ65aも第1のコネクタ64aと同等な長方形状を成し、1列目x1の1行目y1と2行目y2がグランドGNDピン、4列目x4の2行目y2が低電圧VLピン、5列目x5の1行目y1が低電圧VLピン、8列目x8の1行目y1と2行目y2が高電圧VHピンとなっている。つまり、第1及び第2のコネクタ64a,65aのピン配置は鏡面対称となっている。
また、各コネクタ64a,65aにおいて、グランドGND、低電圧VL、高電圧VHの各ピンは、各々該当するVHワイヤ66a、VLワイヤ66b及びGNDワイヤ66cに接続されている。
更に、各コネクタ64a,65aにおいて、グランドGND、低電圧VL、高電圧VHの各ピンは2重になっているが、実際に、基板コネクタ64b及びバスバコネクタ65bに差し込まれて2重経路で使用されるのは、グランドGNDピンのみである。グランドGNDの経路は、信頼性確保のため2重経路とされている。
また、グランドGNDピンと低電圧VLピンの間隔、低電圧VLピンと高電圧VHピンとの間隔は、火花などが飛びショートすることを防止するために絶縁距離として4mm以上の沿面距離が確保されている。沿面距離とは、ピンとピンとの間の表面を伝う最短距離である。本実施形態においては、沿面距離として、図3(b)及び(c)に示すように、各ピンが突き出た四角形の枠が2コマ以上、ピン間に介在すればよい。
このような凸状のピン配置の各コネクタ64a,65aを差し込んで嵌合する基板コネクタ64b及びバスバコネクタ65bは、図3(b)及び(c)に示すと同様のピン配置構成であって、各コネクタ64a,65aの凸状のピンが差し込まれて嵌合される凹状に形成されている。
更に、各コネクタ64a,65a間のワイヤ66は、基板コネクタ64bとバスバコネクタ65bとに各コネクタ64a,65aを嵌合した際に最短距離となる長さとされている。つまり、ワイヤ66は、各コネクタ64a,65aを、固定側のコネクタ64b,65bに嵌合した際に、途中で捩じれることなくストレートな状態を保持するようになっている。
このような本実施形態の電力変換装置50によれば、インバータ装置60内において制御回路基板62に配設された基板コネクタ64bと、パワーデバイス21,22の低電圧VL及び高電圧VHの発生部分並びにアースにバスバ67a〜67cで接続されたバスバコネクタ65bとを互いに近傍に配置し、基板コネクタ64bとバスバコネクタ65bとを、絶縁性が確保された高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネス63で接続するようにしたので、この高電圧検出経路が従来のように絶縁性確保のために大きな配線スペースを取ることが無くなる。つまり、インバータ装置60の各パワーデバイス21,22の制御のための高電圧検出経路を省スペースで実現することができ、これによってインバータ装置60を小型化することができる。
また、高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネス63の第1及び第2のコネクタ64a,65aのピン配置が鏡面対称となっているので、各コネクタ64a,65aの何れを意識することなしに、制御回路基板62に配設された基板コネクタ64b及びパワーデバイス22近傍に配設されたバスバコネクタ65bに嵌合することができる。
例えば、図2に示す状態では、基板コネクタ64bに第1のコネクタ64aが嵌合され、バスバコネクタ65bに第2のコネクタ65aが嵌合されているが、基板コネクタ64bに第2のコネクタ65aを嵌合し、バスバコネクタ65bに第1のコネクタ64aを嵌合しても良い。この場合、各コネクタ64a,65aは、鏡面対称となっているので適正に嵌合させることができる。
この嵌合状態において、ワイヤ66は、基板コネクタ64bとバスバコネクタ65bとに各コネクタ64a,65aを嵌合した際に最短距離となる長さとされ、絶縁性も確保されているので、この高電圧検出経路が従来のように大きな配線スペースを取ることが無くなる。つまり、インバータ装置60の各パワーデバイスの制御のための高電圧検出経路を省スペースで実現することができ、これによってインバータ装置60を小型化することができる。
また、高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネス63において、グランドGNDの経路が2重経路とされているので、信頼性を確保することができる。
この他、高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネス63の第1及び第2のコネクタ64a,65aの変形例を、図5を参照して説明する。図5には第1のコネクタ64a−1及び基板コネクタ64b−1を代表して示し、(a)は内部のピンを露出して示した側面図、(b)は(a)に示す矢印M方向から見たピン配置図である。
第1のコネクタ64a−1の特徴は、高電圧VH、低電圧VL、グランドGNDの各ピンの凸状露出部分を、コネクタ差込方向に所要の絶縁距離L1以上離して形成したものである。詳細には、最下部に2重化されたグランドGNDピンを配置し、この上に、低電圧VL、高電圧VHをこの順に1つずつ配置してあり、真ん中の低電圧VLピンをコネクタ差込方向に所要の絶縁距離L1以上突き出して形成したものである。
言い換えれば、高電圧VHピンとグランドGNDピンとの間に挟まれた低電圧VLピンを、高電圧VHピン及びグランドGNDピンとの間でコネクタ差込方向に所要の絶縁距離L1以上の距離が離れるようにずらして形成したものである。従って、高電圧VH、低電圧VL、グランドGNDの各ピンの配置は図5のように縦方向でなくとも、横方向であっても良い。
また、制御回路基板62に配設される基板コネクタ64b−1も、第1のコネクタ64a−1が内部に嵌合できる凹状に形成されている。本変形例の構成においては、(b)に示すようにグランドGNDのみが2重経路とされている。
このような構成によれば、最下部に2重化されたグランドGNDピンを配置し、この上に、低電圧VL、高電圧VHをこの順に1つずつ配置して、高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネス63の両端のコネクタ64a−1を形成することができるので、コネクタ64a−1を小型化することができる。この小型化した分、高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネス63も小型化することができる。また、基板コネクタ64b−1並びにバスバコネクタ65bも小型化することができ、その分、インバータ装置の小型化を図ることができる。
従来の電力変換装置におけるインバータ装置の回路図である。 本発明の実施形態に係る電力変換装置におけるインバータ装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る電力変換装置におけるインバータ装置に用いられる高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネスの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る電力変換装置におけるインバータ装置の回路図である。 高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネスの変形例のコネクタ構成を示す図である。
符号の説明
1,50 電力変換装置
2,60 インバータ装置
11 バッテリー
12 昇降圧コンバータ
13 MG1用インバータ
14 MG2用インバータ
15 サージ電圧吸収用コンデンサ
16 制御回路
21,22,34〜39,44〜49 スイッチング素子(パワーデバイス)
23 コンデンサ
24 リアクトル
61 冷却水路
62 制御回路基板
63 高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネス
64a,64a−1 第1のコネクタ
64b 基板コネクタ
65a,65a−1 第2のコネクタ
65b バスバコネクタ
66 ワイヤ
66a VHワイヤ
66b VLワイヤ
66c GNDワイヤ
67a VHバスバ
67b VLバスバ
67c GNDバスバ

Claims (6)

  1. バッテリーの直流電圧が昇降圧コンバータで昇圧された高電圧を複数のスイッチング素子で交流電圧に変換し、この交流電圧でモータジェネレータを駆動し、当該モータジェネレータを発電機とする際に当該モータジェネレータから出力される交流電圧を直流の電圧に変換し、この直流の電圧を昇降圧コンバータで降圧して前記バッテリーに回生するインバータ装置と、前記バッテリーの直流電圧と前記昇降圧コンバータで昇圧された高電圧とを検出し、この検出結果に応じて、前記複数のスイッチング素子及び前記昇降圧コンバータを形成するスイッチング素子であるパワーデバイスを制御する制御回路とを有する電力変換装置において、
    前記制御回路が形成された基板に、当該制御回路が前記パワーデバイスを制御するために必要な前記バッテリーの直流電圧と前記昇降圧コンバータで昇圧された高電圧との入力部分に接続されると共にアースに接続されて配設された基板コネクタと、
    前記直流電圧の発生部分、前記高電圧の発生部分及びアースにバスバで接続され、前記基板コネクタの近傍に配設されたバスバコネクタと、
    前記直流電圧、前記高電圧及び前記アース用の各々の導電線が一体で絶縁性が確保されて形成されたワイヤと、このワイヤの両端に、前記直流電圧、前記高電圧及び前記アース用の各々の導電線に接続された各ピンが所要の絶縁距離を保持し、且つ各ピンのピン配置が鏡面対称となる状態に形成された第1及び第2のコネクタとを有して成る高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネスとを備え、
    前記高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネスの第1及び第2のコネクタの何れか一方が前記基板コネクタに接続され、他方が前記バスバコネクタに接続されて成ることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記基板コネクタ、前記バスバコネクタ、前記高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネスにおいて、前記アース用の導電線及びピンが2重経路とされていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. バッテリーの直流電圧が昇降圧コンバータで昇圧された高電圧を複数のスイッチング素子で交流電圧に変換し、この交流電圧でモータジェネレータを駆動し、当該モータジェネレータを発電機とする際に当該モータジェネレータから出力される交流電圧を直流の電圧に変換し、この直流の電圧を昇降圧コンバータで降圧して前記バッテリーに回生する電力変換装置のインバータ装置内で、前記バッテリーの直流電圧と前記昇降圧コンバータで昇圧された高電圧とを検出し、この検出結果に応じて、前記複数のスイッチング素子及び前記昇降圧コンバータを形成するスイッチング素子であるパワーデバイスを制御する制御回路基板を有し、この制御回路基板に、当該制御回路基板が前記パワーデバイスを制御するために必要な前記バッテリーの直流電圧と前記昇降圧コンバータで昇圧された高電圧の入力部分に接続されて配設された基板コネクタと、当該直流電圧の発生部分、当該高電圧の発生部分及びアースにバスバで接続され、当該基板コネクタの近傍に配設されたバスバコネクタとを、前記検出のために接続する高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネスにおいて、
    前記直流電圧、前記高電圧及び前記アース用の各々の導電線が一体で絶縁性が確保されて形成されたワイヤと、このワイヤの両端に、前記直流電圧、前記高電圧及び前記アース用の各々の導電線に接続された各ピンが所要の絶縁距離を保持し、且つ各ピンのピン配置が鏡面対称となる状態に形成された第1及び第2のコネクタとを備えて成り、
    前記第1及び第2のコネクタの何れか一方が、前記基板コネクタに接続され、他方が前記バスバコネクタに接続されて成ることを特徴とする高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネス。
  4. 前記アース用の導電線及びピンが2重経路とされていることを特徴とする請求項3に記載の高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネス。
  5. 前記ワイヤは、前記基板コネクタ及び前記バスバコネクタに前記第1及び第2のコネクタを接続した際に最短距離となる長さとされていることを特徴とする請求項3又は4に記載の高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネス。
  6. 前記第1コネクタは、前記直流電圧、前記高電圧及び前記アース用の各々の導電線に接続された各ピンである直流電圧用ピン、高電圧用ピン及びアース用ピンが、高電圧用ピンとアース用ピンとの間に直流電圧用ピンが配置され、この直流電圧用ピンの露出部分が他の高電圧用ピン及びアース用ピンの露出部分に対して、コネクタ差込方向に所要の絶縁距離以上離れて形成されていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の高圧検出用コネクタ付ワイヤハーネス。
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