JP5273388B2 - 多帯域対応高周波電力モニタ回路 - Google Patents

多帯域対応高周波電力モニタ回路 Download PDF

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Description

本発明は、高周波電力モニタ回路に関し、特に、多帯域に適用可能な多帯域対応高周波電力モニタ回路に関する。
携帯電話等に代表される無線通信装置では、信号を高周波増幅器で増幅して送信するとともに、高周波電力モニタ回路で電力をモニタして増幅器にフィードバックし、送信電力が一定になるように制御されている。これらの高周波電力モニタ回路としては、広い帯域に対応できるように多帯域対応の高周波電力モニタ回路が使用されている。
図6に、一般的に用いられている多帯域対応高周波電力モニタ回路を、携帯電話端末装置の送受信部に用いた回路ブロックを示す。図6は帯域1〜3までの3つの周波数帯域に対応できるように3つの帯域回路を備えた例である。本発明では3帯域を例として説明するが、特にこれらに限定されるものではなく、帯域数は任意に設定できる。また理解しやすいために、それぞれの帯域回路を構成する素子には、符号の下一桁を1〜3と、対応させて表すことにする。
図6の通信装置の共通部は、無線通信アンテナ(ANT)10、高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20、分配器(DIV)30から構成される。周波数帯域1で動作する帯域回路1は、共用器(DUP)111、無線部(TRX)121、電力増幅器(PA)131、カップラー(CUP)141、終端器(T)161、アイソレータ(ISO)171から構成される。周波数帯域2で動作する帯域回路2は、共用器(DUP)112、無線部(TRX)122、電力増幅器(PA)132、カップラー(CUP)142、終端器(T)162、アイソレータ(ISO)172から構成される。周波数帯域3で動作する帯域回路3は、共用器(DUP)113、無線部(TRX)123、電力増幅器(PA)133、カップラー(CUP)143、終端器(T)163、アイソレータ(ISO)173から構成される。
高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20は、アンテナ(ANT)10と3つの共用器(DUP)111、112、113との間を切り換え接続するスイッチである。受信時にはアンテナからの高周波信号を端子RF1、RF2、RF3から、それぞれ3つの共用器(DUP)111、112、113の入出力共用端子に送る。送信時には、逆に高周波信号を共用器(DUP)111、112、113の入出力共用端子から、高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20の端子RF1、RF2、RF3に送り、さらに高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20からアンテナ(ANT)10に送る。図に示すようにアンテナ(ANT)10と高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20の間、高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20と共用器(DUP)との間は、送受信共用である。
以下、帯域回路の動作を説明するが、周波数帯域1〜3でそれぞれ動作する3つの帯域回路1〜3の動作は送受信とも同じであり、動作する周波数帯域が異なるのみである。受信時には、高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20からの高周波信号は、帯域回路1においては、共用器(DUP)111の受信出力端子から、無線部(TRX)121に送信される。帯域回路2では、共用器(DUP)112の受信出力端子RX2から、無線部(TRX)122に送信される。さらに帯域回路3では、共用器(DUP)113の受信出力端子RX3から、無線部(TRX)123に送信される。無線部(TRX)111、112、113は、送受信する高周波信号をそれぞれ処理する。
送信時には、無線部(TRX)121からの信号は、電力増幅器(PA)131、カップラー(CUP)141、アイソレータ(ISO)171を経由して、共用器(DUP)111の送信入力端子(TX1)に入力される。さらに信号は、共用器(DUP)111から、高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20、アンテナ(ANT)10を介して送信される。また、無線部(TRX)122からの信号は、電力増幅器(PA)132、カップラー(CUP)142、アイソレータ(ISO)172を経由して、共用器(DUP)112の送信入力端子(TX2)に入力される。さらに信号は、共用器(DUP)112から、高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20、アンテナ(ANT)10を介して送信される。同様に、無線部(TRX)123からの信号は、電力増幅器(PA)133、カップラー(CUP)143、アイソレータ(ISO)173を経由して、共用器(DUP)113の送信入力端子(TX3)に入力される。さらに信号は、共用器(DUP)113から、高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20、アンテナ(ANT)10を介して送信される。
それぞれのカップラー(CUP)141、142、143は、終端端子とモニタ端子を備えている。カップラー(CUP)141の終端端子は終端器(T)161、モニタ端子は分配器30の1つの入力端子に接続する。カップラー(CUP)142の終端端子は終端器(T)162、モニタ端子は分配器30の他の入力端子に接続する。カップラー(CUP)143の終端端子は終端器(T)163、モニタ端子は分配器30のさらに他の入力端子に接続する。分配器(DIV)30の出力端子は、電力検出器に接続されている。ここでは、カップラー(CUP)、終端器(T)、分配器(DIV)が高周波電力モニタ回路を構成している。
この多帯域対応の無線通信装置で、たとえば回路基板を共通に用いて、帯域1と帯域3のみを選択する場合を図8、9に示す。図8では帯域回路2において、共用器(DUP)112、無線部122、電力増幅器(PA)132、アイソレータ(ISO)172は取り外し、カップラー(CUP)142と終端器(T)162とを実装している。以下、回路図においては実装された構成素子は実線、取り外して未実装の構成素子は破線で図示するものとする。一方図9では帯域回路2において、カップラー(CUP)142と終端器(T)162を含み、共用器(DUP)112、無線部122、電力増幅器(PA)132、アイソレータ(ISO)172の全てを取り外している。
図9に示すように帯域2を必要としないので、帯域回路2に関連する構成素子を全て未実装としたい。しかし、カップラー(CUP)142と終端器(T)162を外してしまうと、分配器(DIV)30の入力の一端子がカップラー(CUP)142のモニタ端子で開放となり、分配器(DIV)30の正常動作が損なわれることになる。従って、帯域2が不要であっても、図8のようにカップラー(CUP)142と終端器(T)162を取り外すことが出来ず不経済である。更にカップラー(CUP)142の結合係数が大きいと、図8のように、カップラー(CUP)142と終端器(T)162を実装したとしても分配器(DIV)30で不整合が生じる可能性が残る可能性がある。
このように多帯域対応の無線通信装置において、使用する帯域数が少ない場合も、未使用帯域の高周波電力モニタ回路の構成素子(例えば、カップラー、終端器)を実装する必要がある。そして実装素子の経済化を図るためには、2帯域専用の回路、専用の回路基板が必要となり、不経済となる。
又、最近は図6の多帯域対応高周波電力モニタ回路を改善した図7の回路が用いられるようになってきている。図7では、図6に比較して、複数のカップラーを従属接続することで終端器の数が削減され、分配器が不要である点が改善されている。この図7の多帯域対応高周波電力モニタ回路で、たとえば回路基板を共通に用いて、帯域1と帯域3のみを選択する場合を、同様に図10、11に示す。図10では、帯域回路2の共用器(DUP)112、無線部122、電力増幅器(PA)132、アイソレータ(ISO)172は取り外し、カップラー(CUP)142は実装している。一方図11では、さらにカップラー(CUP)142を含めて、共用器(DUP)112、無線部122、電力増幅器(PA)132、アイソレータ(ISO)172の全てを取り外している。
図11に示すように同一回路基板を用いて、帯域1と帯域3のみの場合に、経済化のためには不要な帯域回路2の構成素子を全て非実装としたい。しかし、この場合には、カップラー(CUP)のところで回路が途切れ、まったく機能しなくなってしまう。従って図10に示すように、最低限カップラー(CUP)142を残す必要があり、不経済である。更にカップラー(CUP)142の結合係数が大きいと、カップラー(CUP)142を残したとしても、終端器(T)160から電力検出器に至る線路(分布定数回路)の高周波特性に異常をきたす可能性が残るという危険性がある。従って、実装素子を少なくし、経済化を図るためには、2帯域専用の回路を構成し、専用の回路基板が必要となり、不経済となる。
ここでは、3帯域回路に対応できる回路基板を2帯域回路で用いる場合についての従来技術での不具合を例示したが、3帯域回路の回路基板を1帯域回路のみで用いる場合にも同様の不具合が生じ、不経済さは、更に冗長される。又、基本の回路構成が複数である2帯域以上の回路構成であれば、例示した3帯域にかかわらず同様に不経済である。
無線通信装置では、高周波電力モニタ回路で電力をモニタして増幅器にフィードバックし、電力が一定になるように制御されている。これらの高周波電力モニタ回路に関する先行文献として、下記特許文献1がある。特許文献1には、結合回路やコンデンサを用いて、モニタ信号を取り出すデュアルバンドに対応する高周波電力モニタ回路が開示されている。
特開2007−143035号公報
上記したように従来の多帯域対応高周波電力モニタ回路では、同一の回路基板を用いて複数の帯域回路のうちの一部の帯域回路を選択した場合に、実装素子の経済化を図ると、モニタ機能が損なわれる。結果として、専用の回路基板が必要となり、必要帯域毎に回路と回路基板を設計する必要が生じ、不経済であった。上記特許文献1は、多帯域対応高周波電力モニタ回路で、その帯域を選択する意図がなく、本願の課題に対する認識が全く記載されていない。
本発明は、共通の回路基板を用いて、帯域を選択的に適用した場合にもモニタ機能を損なうことが無い経済的な多帯域対応高周波電力モニタ回路を提供する。
本発明の1つの観点によれば、帯域毎に動作する帯域回路として、電力増幅器と、該電力増幅器の出力が入力されるアイソレータとを有する帯域回路をN(Nは2以上の整数)個備えることができる通信装置を、共通の回路基板を用いて構成し、前記N個の帯域回路のうち実際に構成素子を実装する第1〜第M(Mは、Nと同等、又はNより小さな正の整数)の帯域回路を選択し、選択され、構成素子が実装された前記第1〜第Mの帯域回路の電力増幅器のそれぞれの出力に、それぞれ第1〜第Mのコンデンサの一端を接続し、第1〜第Mのコンデンサのそれぞれの他端は、終端器と電力検出器との間に接続する多帯域対応高周波電力モニタ回路が得られる。
本発明の他の観点によれば、帯域毎に動作する帯域回路として、電力増幅器と、該電力増幅器の出力が入力されるアイソレータとを有する帯域回路をN(Nは2以上の整数)個備えることができる通信装置を、共通の回路基板を用いて構成し、前記N個の帯域回路のうち実際に構成素子を実装する第1〜第M(Mは、Nと同等、又はNより小さな正の整数)の帯域回路を選択し、選択され、構成素子が実装された前記第1〜第Mの帯域回路の電力増幅器のそれぞれの出力に、それぞれ第1〜第Mのコンデンサの一端を接続し、第1〜第Mのコンデンサのそれぞれの他端は、第1〜第Mの終端器と分配器の第1〜第Mの入力端子とに接続し、前記分配器の出力は電力検出器に接続する多帯域対応高周波電力モニタ回路が得られる。
本発明のさらに他の観点によれば、アンテナと、高周波切り替えスイッチと、帯域毎に備えられた共用器と無線部と電力増幅器とアイソレータとをそれぞれ有するN個の帯域回路と、前記電力増幅器から出力された電力をモニタすることで前記電力増幅器から出力される電力を制御する上記の多帯域対応高周波電力モニタ回路と、を備え、共通の回路基板を用いて、前記N個の帯域回路のうち実際に帯域回路用の構成素子が実装された帯域回路のうちの1つの無線部からの高周波信号を送信する無線通信装置の送信部が得られる。
さらに本発明の他の観点によれば、アンテナと、高周波切り替えスイッチと、帯域毎に備えられた共用器と無線部と電力増幅器とアイソレータとをそれぞれ有するN個の帯域回路と、前記電力増幅器から出力された電力をモニタすることで前記電力増幅器から出力される電力を制御する上記の多帯域対応高周波電力モニタ回路と、を備え共通の回路基板を用いて、前記N個の帯域回路のうち実際に帯域回路用の構成素子が実装された帯域回路のうちの1つの無線部が、前記アンテナにより受信した高周波信号を受信処理し、かつ、送信用の高周波信号を処理する無線通信装置が得られる。
本発明によれば、複数の帯域を選択的に適用する場合においても回路基板を1種類にでき、経済的に回路基板を設計できるという効果が得られる。
第1の実施例の多帯域対応高周波電力モニタ回路を備えた無線通信装置の回路ブロック図である。 図1の無線通信装置における2帯域使用時の回路ブロック図である。 多帯域対応高周波電力モニタ回路において取り外したコンデンサの配線例(a)、(b)を示す配線図である。 第2の実施例の多帯域対応高周波電力モニタ回路を備えた無線通信装置の回路ブロック図である。 図4の無線通信装置における2帯域使用時の回路ブロック図である。 一般的な多帯域対応高周波電力モニタ回路を備えた無線通信装置の回路ブロック図である。 図6の多帯域対応高周波電力モニタ回路を改善した回路ブロック図である。 図6の無線通信装置における2帯域使用時の回路ブロック図である。 図6の無線通信装置における2帯域使用時にカップラーを含めて取り外した状態の回路ブロック図である。 図7の無線通信装置における2帯域使用時の回路ブロック図である。 図7の無線通信装置における2帯域使用時にカップラーを含めて取り外した状態の回路ブロック図である。
以下、詳細を説明する。
本発明の第1の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。図1は第1の実施例の多帯域対応高周波電力モニタ回路を備えた無線通信装置の回路ブロック図である。図2は、図1の無線通信装置における2帯域使用時の回路ブロック図である。図3は、多帯域対応高周波電力モニタ回路において取り外したコンデンサの配線例(a)、(b)を示す配線図である。本実施例では、図6と同様に、多帯域対応高周波電力モニタ回路を無線通信装置である携帯電話端末装置の送信部に用いた例として説明する。本実施例では、3つの帯域(帯域1〜3)に対応した場合の例を示し、同一の回路基板を用いて、3帯域を用いる場合と3帯域の内の任意の帯域を用いる場合を例示します。また帯域1〜3に対応する帯域回路を構成する素子には、符号の下一桁を1〜3と、対応させて表す。
装置の共通部は、無線通信アンテナ(ANT)10、高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20、終端器160から構成される。帯域1用の帯域回路1は、共用器(DUP)111、無線部(TRX)121、電力増幅器(PA)131、コンデンサ(C)151、アイソレータ(ISO)171から構成される。帯域2用の帯域回路2は、共用器(DUP)112、無線部(TRX)122、電力増幅器(PA)132、コンデンサ(C)152、アイソレータ(ISO)172から構成される。帯域3用の帯域回路3は、共用器(DUP)113、無線部(TRX)123、電力増幅器(PA)133、コンデンサ(C)153、アイソレータ(ISO)173から構成される。
高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20は、アンテナ(ANT)10と3つの共用器(DUP)111、112、113との間を切り換え接続するスイッチである。受信時には、アンテナからの高周波信号を端子RF1、RF2、RF3から、それぞれ3つの共用器(DUP)111、112、113の入出力共用端子に送る。送信時には、逆に高周波信号を共用器(DUP)111、112、113の入出力共用端子から、高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20の端子RF1、RF2、RF3に送り、さらに高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20からアンテナ(ANT)10に送る。図に示すようにアンテナ(ANT)10と高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20の間、高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20の端子RF1、RF2、RF3と共用器(DUP)111、112、113の入出力共用端子との間は、送受信時の共用である。
以下、それぞれの帯域回路の送受信動作を説明するが、帯域1〜3に応答する帯域回路1〜3の動作は、同じであり、応答する周波数帯域が異なるのみである。受信時には、高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20からの高周波信号が、共用器(DUP)111の受信出力端子RX1から、無線部(TRX)121に送信される。同様に共用器(DUP)112の受信出力端子RX2から、無線部(TRX)122に送信される。さらに同様に共用器(DUP)113の受信出力端子RX3から、無線部(TRX)123に送信される。無線部(TRX)は、送受信する高周波信号を処理する。
送信時には、無線部(TRX)121からの信号は、電力増幅器(PA)131、アイソレータ(ISO)171を経由して、共用器(DUP)111の送信入力端子(TX1)に入力される。さらに信号は、共用器(DUP)111から、高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20、アンテナ(ANT)10を介して送信される。また、無線部(TRX)122からの信号は、電力増幅器(PA)132、アイソレータ(ISO)172を経由して、共用器(DUP)112の送信入力端子(TX2)に入力される。さらに信号は、共用器(DUP)112から、高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20、アンテナ(ANT)10を介して送信される。
同様に、無線部(TRX)123からの信号は、電力増幅器(PA)133、アイソレータ(ISO)173を経由して、共用器(DUP)113の送信入力端子(TX3)に入力される。さらに信号は、共用器(DUP)113から、高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20、アンテナ(ANT)10を介して送信される。上記した、それぞれの帯域回路における無線部(TRX)、電力増幅器(PA)、アイソレータ(ISO)、共用器(DUP)を総称して送信部という。
多帯域対応高周波電力モニタ回路は、帯域回路1〜3の電力増幅器(PA)からの出力をそれぞれモニタするコンデンサと、終端器と、電力検出器から構成される。帯域1の電力増幅器(PA)131の出力をモニタするコンデンサ(C)151は、その一端を電力増幅器(PA)131の出力とアイソレータ(ISO)171の入力との間を接続する配線に接続する。コンデンサ(C)151の他方の端子は、終端器(T)とコンデンサ(C)152の他方の端子とに接続する。帯域2の電力増幅器(PA)132の出力をモニタするコンデンサ(C)152は、その一端を電力増幅器(PA)132の出力とアイソレータ(ISO)172の入力との間を接続する配線に接続する。コンデンサ(C)152の他方の端子は、コンデンサ(C)151、及び153の他方の端子に接続する。帯域3の電力増幅器(PA)133の出力をモニタするコンデンサ(C)153は、その一端を電力増幅器(PA)133の出力とアイソレータ(ISO)173の入力との間を接続する配線に接続する。コンデンサ(C)153の他方の端子は、コンデンサ(C)152の他方の端子と、図示していない電力検出器に接続されている。
図1に示すように多帯域対応高周波電力モニタ回路は、コンデンサ(C)の一端がそれぞれの帯域回路の電力増幅器(PA)に接続され、コンデンサ(C)の他の端子は終端器(T)160と、図示していない電力検出器との間に縦続的に接続されている。図1に示すように終端器と電力検出器との間に、帯域1のコンデンサの他端、帯域2のコンデンサの他端、帯域3のコンデンサの他端を、順に接続している。本発明では、このような接続を、終端器と帯域1のコンデンサの他端と帯域2のコンデンサの他端と帯域3のコンデンサの他端とを電力検出器に縦続的に接続したと表す。ここで、それぞれの帯域の電力増幅器(PA)の電力が、それぞれのコンデンサ(C)によりモニタされ、その出力は電力検出器に送られる。このように3帯域に対応できる高周波電力モニタ回路は、1つの終端器、3つのコンデンサ、電力検出器で構成される。
図1の無線通信装置は、3つの帯域回路が構成された回路ブロックである。アンテナ(ANT)10と高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20と終端器(T)160は、3帯域に共通であることから、必ず実装する必要がある。それぞれの帯域回路に対しては、それぞれの帯域回路を構成する素子を実装する必要がある。帯域回路1〜3のそれぞれを構成する素子には、符号の下一桁を1〜3として、帯域回路1〜3に対応させている。以下の説明では、簡単のために、帯域回路を、単に帯域と記載することがある。
帯域回路はそれぞれ、共用器(DUP)、無線部(TRX)、アイソレータ(ISO)、電力増幅器(PA)、コンデンサ(C)の構成素子から構成される。帯域1が必要な場合は、共用器(DUP)111と、無線部(TRX)121と、アイソレータ(ISO)171と、電力増幅器(PA)131と、コンデンサ(C)151を実装する。帯域2が必要な場合は、共用器(DUP)112と、無線部(TRX)122と、アイソレータ(ISO)172と、電力増幅器(PA)132と、コンデンサ(C)152を実装する。帯域3が必要な場合は、共用器(DUP)113と、無線部(TRX)123と、アイソレータ(ISO)173と、電力増幅器(PA)133と、コンデンサ(C)153を実装する。また、必要でない帯域回路に対しては、それぞれの共用器(DUP)と、無線部(TRX)と、アイソレータ(ISO)と、電力増幅器(PA)と、コンデンサ(C)は未実装とすることができる。
ここで、コンデンサ(C)の静電容量は、電力増幅器(PA)の電力をモニタするに必要な大きさとする。コンデンサ(C)151の静電容量は、電力増幅器(PA)131の出力電力に対して、電力検出器で検出される電力が−20dB以下となるように設定する。コンデンサ(C)152の静電容量は、電力増幅器(PA)132の出力電力に対して、電力検出器で検出される電力が−20dB以下となるように設定する。コンデンサ(C)153)の静電容量は、電力増幅器(PA)133の出力電力に対して、電力検出器で検出される電力が−20dB以下となるように設定する。
また本発明の高周波電力モニタ回路においては、電力増幅器(PA)からの出力のうち微小な電力を取り出している。そのため、終端器(T)から電力検出器までの回路基板配線の特性インピーダンスをマッチングさせることが重要である。終端器(T)から電力検出器までの回路基板配線は、特性インピーダンス(本実施例では、50Ω)にて配線する。終端器(T)160の特性インピーダンスは、前記配線と同様のインピーダンスであることが好適であり、本実施例では、50Ωとする、又、電力検出器の入力インピーダンスも同様であることが好適であり、本実施例では、50Ωとする。このように、終端器とそれぞれのコンデンサと電力検出器との接続配線が分布定数回路により接続され、その接続配線の特性インピーダンスと、終端器の終端インピーダンスと、電力検出器の入力インピーダンスとが合致することが好ましい。
上記したように終端器(T)から電力検出器までの回路基板配線の特性インピーダンスはマッチングさせる必要がある。従って、ある帯域を使用しない場合に、コンデンサを未実装とする場合の配線インピーダンスも、特性インピーダンスに近い値にする必要がある。コンデンサが実装される近傍の回路基板配線例を図3に示す。図3の(a)が好適例(本実施例)であり、(b)が不適切な例である。図3の(a)、(b)のそれぞれ上側にコンデンサ(C)を実装した場合、下側にコンデンサを未実装とした場合を示す。
図3の(a)は、コンデンサを実装するパッドを配線上に直接設けている。一方図3の(b)は、コンデンサを実装するパッドを配線から延長させたスタブ構造としている。このようなスタブ構造の場合に、コンデンサ(C)を実装した場合と、未実装の場合を同じ特性インピーダンスとすることが難しい。そのためコンデンサ(C)151とコンデンサ(C)152とコンデンサ(C)153は、取り外した際に両端子の接続点がスタブ構造にならないように、図3の(a)のような回路基板配線を行う必要がある。このように、回路基板には、構成素子間の接続する配線や、構成素子を接着するパッドが設けられ、構成素子を接着するパッドに素子を実装するか、あるいは実装しないかが選択できるものである。
上記した図1は、帯域回路1と帯域回路2と帯域回路3を全て使用する場合の素子実装例であり、図2には帯域回路1と帯域回路3を使用し、帯域回路2を使用しない場合の素子実装例を示す。図2では、アンテナ(ANT)10と、高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20と、終端器(T)160と、共用器(DUP)111と、無線部(TRX)121と、アイソレータ(ISO)171と、電力増幅器(PA)131と、コンデンサ(C)151と、共用器(DUP)113と、無線部(TRX)123と、アイソレータ(ISO)173と、電力増幅器(PA)133と、コンデンサ(C)153と、を実装する。共用器(DUP)112と、無線部(TRX)122と、アイソレータ(ISO)172と、電力増幅器(PA)132と、コンデンサ(C)152は実装しない。
次に、実施例の動作について説明する。図1において、高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20は、帯域回路1と帯域回路2と帯域回路3を切り替える高周波経路切り替えスイッチである。帯域回路1を選択した場合には、端子(RFI)を接続し共用器(DUP)111をアンテナ(ANT)10に接続する。帯域回路2を選択した場合には、端子(RF2)を接続し共用器(DUP)112をアンテナ(ANT)10に接続する。帯域回路3を選択した場合には、端子(RF3)を接続し共用器(DUP)113をアンテナ(ANT)10に接続する。共用器(DUP)は、受信用フィルタと送信用フィルタで構成され、送信部と受信部が相互干渉することなく送信部と受信部を結合する。
アイソレータ(ISO)は、入力端子に入力された高周波電力を出力端子に通過させ、出力端子に反射で戻った高周波電力を内臓の終端抵抗で吸収し、出力インピーダンスの影響が入力インピーダンスに影響しない動作をする。電力増幅器(PA)は、送信電力を増幅する。無線部(TRX)は、送受信動作を行う。コンデンサ(C)は、電力増幅器(PA)の高周波出力電力の一部を分岐して通過させる。終端器(T)は、特性インピーダンス線路端でそのインピーダンスで終端し、高周波電力反射を防止する。
帯域1が選択されている場合は、無線部(TRX)121が起動し、無線部(TRX)121の送信出力端子から出力された送信高周波電力が電力増幅器(PA)131で電力増幅される。増幅された送信高周波電力がアイソレータ(ISO)171と、共用器(DUP)111を通り、高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20で経路切り替えされて、アンテナ(ANT)10より、出力される。アンテナ(ANT)10で受信された信号は、高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20で経路切り替えされて、共用器(DUP)111を通り、無線部 (TRX)121の受信入力端子に入力され受信される。又、アイソレータから出力された送信電力は、インピーダンス不整合による、反射電力があっても、アイソレータの入力端には、戻ることは無い。更に電力増幅器(PA)131から出力された送信電力の一部は、コンデンサ(C)151を通って、電力検出器へ入力される。
帯域2が選択されている場合は、無線部(TRX)122が起動し、無線部(TRX)122の送信出力端子から出力された送信高周波電力が電力増幅器(PA)132で電力増幅される。増幅された送信高周波電力がアイソレータ(ISO)172と、共用器(DUP)112を通り、高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20で経路切り替えされて、アンテナ(ANT)10より、出力される。アンテナ(ANT)10で受信された信号は、高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20で経路切り替えされて、共用器(DUP)112を通り、無線部 (TRX)122の受信入力端子に入力され受信される。又、アイソレータから出力された送信電力は、インピーダンス不整合による、反射電力があっても、アイソレータの入力端には、戻ることは無い。更に電力増幅器(PA)132から出力された送信電力の一部は、コンデンサ(C)152を通って、電力検出器へ入力される。
帯域3が選択されている場合は、無線部(TRX)123が起動し、無線部(TRX)123の送信出力端子から出力された送信高周波電力が電力増幅器(PA)133で電力増幅される。増幅された送信高周波電力がアイソレータ(ISO)173と、共用器(DUP)113を通り、高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20で経路切り替えされて、アンテナ(ANT)10より、出力される。アンテナ(ANT)10で受信された信号は、高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20で経路切り替えされて、共用器(DUP)113を通り、無線部 (TRX)123の受信入力端子に入力され受信される。又、アイソレータから出力された送信電力は、インピーダンス不整合による、反射電力があっても、アイソレータの入力端には、戻ることは無い。更に電力増幅器(PA)133から出力された送信電力の一部は、コンデンサ(C)153を通って、電力検出器へ入力される。
それぞれの帯域において、電力増幅器(PA)から出力された送信電力の一部は、コンデンサ(C)を通って、電力検出器へ入力される。電力検出器は、入力された電力レベルに従って、制御信号を生成し、力増幅器(PA)からの送出電力が一定になるように電力増幅器(PA)を制御する。更に実施例の構成で説明したように、3帯域の内で2帯域乃至1帯域のみを使用し、非使用の帯域回路の構成素子を非実装としても、本発明の本実施例では、帯域毎の動作になんら影響しないで、選択された帯域の動作を行う。
以上、説明したように本実施例によれば、構成素子を実装する帯域回路を選択できる多帯域対応高周波モニタ回路が得られる。本発明の多帯域対応高周波モニタ回路を備えた無線通信装置は、回路基板を1種類にでき、使用する帯域回路を選択することができる。そのため、経済的に回路基板を設計できるという効果がある。又、必要としない帯域回路の構成素子を全て実装しなくとも、所定の帯域においては、その機能を満足し、経済的に回路構成できる。従って無線通信装置としては、仕向け先ごとに回路基板を設計しなくて良く、又、仕向け先ごとに必要な回路構成素子だけを実装すれば良いことになる。本実施例によれば、1種類の回路基板で、動作させる帯域を選択できる多帯域対応高周波モニタ回路が得られ、その多帯域対応高周波モニタ回路を備えた無線通信装置を提供できる。
本発明の第2の実施例について、図4、5を参照して詳細に説明する。図4には、第2の実施例の多帯域対応高周波電力モニタ回路を備えた無線通信装置の回路ブロック図を示す。図5には、図4の無線通信装置における2帯域使用時の回路ブロック図を示す。本実施例は、図1に示した第1の実施例に比較して、各帯域回路に設けられた高周波電力モニタ回路のコンデンサの1つの端子は、それぞれの終端器と分配器に接続されている点が異なる。その他は図1と同じであり、同じ構成素子は同じ符号とし、その説明は省略する。
図4に示すように、各帯域回路に設けられた高周波電力モニタ回路は、終端器とコンデンサと分配器から構成されている。コンデンサ(C)は、その一端を電力増幅器(PA)の出力に接続され、コンデンサ(C)の他方の端子は、それぞれの終端器(T)と、分配器(DIV)1つの入力端子に接続する。帯域回路1のコンデンサ(C)151は、その一端を電力増幅器(PA)131の出力とアイソレータ(ISO)171の入力との間を接続する配線に接続する。コンデンサ(C)151の他方の端子は、終端器(T)161と分配器(DIV)30の1つの入力端子に接続する。
帯域回路2のコンデンサ(C)152は、その一端を電力増幅器(PA)132の出力とアイソレータ(ISO)172の入力との間を接続する配線に接続する。コンデンサ(C)152の他方の端子は、終端器(T)162と分配器(DIV)30の他の1つの入力端子に接続する。帯域回路3のコンデンサ(C)153は、その一端を電力増幅器(PA)133の出力とアイソレータ(ISO)173の入力との間を接続する配線に接続する。コンデンサ(C)153の他方の端子は、終端器(T)163と分配器(DIV)30のさらに他の1つの入力端子に接続する。分配器(DIV)30の出力が電力検出器(不図示)に接続されている。
それぞれの帯域回路において、電力増幅器(PA)から出力された送信電力の一部は、コンデンサ(C)を通って、分配器(DIV)30のそれぞれの入力端子へ入力される。分配器(DIV)30の出力が電力検出器に入力され、電力検出器は入力された電力レベルに従って、制御信号を生成し、送出電力が一定になるように電力増幅器(PA)を制御する。このように、第二の実施例においても、第一の実施例と同様の動作を実現できる。
図5には、第二の実施例において帯域1と帯域3を使用し、帯域2を使用しない場合の無線通信装置における構成素子の実装例を示す。共通部として、アンテナ(ANT)10と、高周波切り替えスイッチ(ANTSW)20と、高周波電力モニタ回路としての分配器(DIV)30とは必ず実装される。さらに帯域回路1として、共用器(DUP)111、無線部(TRX)121、電力増幅器(PA)131、コンデンサ(C)151、終端器(T)161、アイソレータ(ISO)171の全ての構成素子を実装する。帯域回路2として、共用器(DUP)112、無線部(TRX)122、電力増幅器(PA)132、コンデンサ(C)152、アイソレータ(ISO)172は実装しないで、終端器(T)161のみを実装する。帯域回路3として、共用器(DUP)113、無線部(TRX)123、電力増幅器(PA)133、コンデンサ(C)153、終端器(T)163と、アイソレータ(ISO)173の全ての構成素子を実装する。
この第二の実施例に示す回路構成、素子の実装においても、第一の実施例と同様に所定の周波数帯域における動作は、同様である。従って、第一の実施例と同様に経済的に回路基板の共通化が図れ、必要な帯域回路を構成する素子のみを実装することで経済的に回路を構成することが可能になる。
上記のように、本発明によれば、1種類の回路基板で、動作させる周波数帯域を選択できる多帯域対応高周波モニタ回路が得られ、その多帯域対応高周波モニタ回路を備えた無線通信装置が得られる。
以上、実施例として本願発明を説明したが、本願発明は上記の実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で様々な変更をすることができる。
10 アンテナ(ANT)
20 高周波切り換えスイッチ(ANTSW)
30 分配器(DIV)
111、112、113 共用器(DUP)
121、122、123 無線部(TRX)
131、132、133 電力増幅器(PA)
141、142、143 カップラー(CUP)
151、152、153 コンデンサ(C)
160、161、162、163 終端器(T)
171、172、173 アイソレータ(ISO)

Claims (7)

  1. 帯域毎に動作する帯域回路として、電力増幅器と、該電力増幅器の出力が入力されるアイソレータとを有する帯域回路をN(Nは2以上の整数)個備えることができる通信装置を、共通の回路基板を用いて構成し、前記N個の帯域回路のうち実際に構成素子を実装する第1〜第M(Mは、Nと同等、又はNより小さな正の整数)の帯域回路を選択し、
    選択され、構成素子が実装された前記第1〜第Mの帯域回路の電力増幅器のそれぞれの出力に、それぞれ第1〜第Mのコンデンサの一端を接続し、第1〜第Mのコンデンサのそれぞれの他端は、終端器と電力検出器との間に接続することを特徴とする多帯域対応高周波電力モニタ回路。
  2. 帯域毎に動作する帯域回路として、電力増幅器と、該電力増幅器の出力が入力されるアイソレータとを有する帯域回路をN(Nは2以上の整数)個備えることができる通信装置を、共通の回路基板を用いて構成し、前記N個の帯域回路のうち実際に構成素子を実装する第1〜第M(Mは、Nと同等、又はNより小さな正の整数)の帯域回路を選択し、
    選択され、構成素子が実装された前記第1〜第Mの帯域回路の電力増幅器のそれぞれの出力に、それぞれ第1〜第Mのコンデンサの一端を接続し、第1〜第Mのコンデンサのそれぞれの他端は、第1〜第Mの終端器と分配器の第1〜第Mの入力端子とに接続し、前記分配器の出力は電力検出器に接続することを特徴とする多帯域対応高周波電力モニタ回路。
  3. 請求項1又は2に記載の多帯域対応高周波電力モニタ回路において、前記第1〜第Mのコンデンサの静電容量をそれぞれに接続された電力増幅器の出力電力に比較して電力検出器側に出力される電力が1/100以下となるように選択することを特徴とする多帯域対応高周波電力モニタ回路。
  4. 請求項1に記載の多帯域対応高周波電力モニタ回路において、終端器とそれぞれのコンデンサと電力検出器との接続配線が、特定の特性インピーダンスを有する分布定数回路により接続され、終端器の終端インピーダンスが分布定数回路の特性インピーダンスに合致し、電力検出器の入力インピーダンスが分布定数回路の特性インピーダンスに合致したことを特徴とする多帯域対応高周波電力モニタ回路。
  5. 請求項2に記載の多帯域対応高周波電力モニタ回路において、それぞれの終端器とそれぞれのコンデンサと分配器のそれぞれの入力端子との接続配線が、特定の特性インピーダンスを有する分布定数回路により接続され、終端器の終端インピーダンスが分布定数回路の特性インピーダンスに合致し、分配器の入力インピーダンスが分布定数回路の特性インピーダンスに合致したことを特徴とする多帯域対応高周波電力モニタ回路。
  6. アンテナと、高周波切り替えスイッチと、帯域毎に備えられた共用器と無線部と電力増幅器とアイソレータとをそれぞれ有するN個の帯域回路と、前記電力増幅器から出力された電力をモニタすることで前記電力増幅器から出力される電力を制御する、請求項1乃至5のいずれかに記載の多帯域対応高周波電力モニタ回路と、を備え
    共通の回路基板を用いて、前記N個の帯域回路のうち実際に帯域回路用の構成素子が実装された帯域回路のうちの1つの無線部からの高周波信号を送信することを特徴とする無線通信装置の送信部。
  7. アンテナと、高周波切り替えスイッチと、帯域毎に備えられた共用器と無線部と電力増幅器とアイソレータとをそれぞれ有するN個の帯域回路と、前記電力増幅器から出力された電力をモニタすることで前記電力増幅器から出力される電力を制御する、請求項1乃至5のいずれかに記載の多帯域対応高周波電力モニタ回路と、を備え
    共通の回路基板を用いて、前記N個の帯域回路のうち実際に帯域回路用の構成素子が実装された帯域回路のうちの1つの無線部が、前記アンテナにより受信した高周波信号を受信処理し、かつ、送信用の高周波信号を処理することを特徴とする無線通信装置。
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