JP3729183B2 - 高周波モジュール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波モジュール、特に、携帯電話などの移動体通信機器などに組み込まれて用いられる高周波モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
アンテナダイバシティに対応した高周波モジュールとして、特許文献1に記載された高周波モジュールがある。図7に示すように、この高周波モジュール121は、デュプレクス(送受同時通信)モードに対応可能なものであって、10個の主スイッチング素子22〜31と、送信側パス回路40と、ローパスフィルタ50と、シャント接続された補助スイッチング素子65〜70などで構成されている。
【0003】
主スイッチング素子22の一端はアンテナ用ポートANT2に接続され、主スイッチング素子23の一端は外部接続用ポートEXT2に接続され、主スイッチング素子24の一端はアンテナ用ポートANT1に接続され、主スイッチング素子25の一端はローパスフィルタ50を介して外部接続用ポートEXT1に接続されている。主スイッチング素子22〜25のそれぞれの他端は、位相補正回路81および受信側フィルタ36を介して受信用ポートRxに接続されている。
【0004】
主スイッチング素子26の一端はアンテナ用ポートANT2に接続され、主スイッチング素子27の一端はアンテナ用ポートANT1に接続され、主スイッチング素子28の一端はローパスフィルタ50を介して外部接続用ポートEXT1に接続されている。主スイッチング素子26〜28のそれぞれの他端は、位相補正回路82、送信側フィルタ37および送信側パス回路40を介して送信用ポートTxに接続されている。
【0005】
主スイッチング素子29の一端はローパスフィルタ50を介して外部接続用ポートEXT1に接続され、主スイッチング素子30の一端はアンテナ用ポートANT1に接続され、主スイッチング素子31の一端はアンテナ用ポートANT2に接続されている。主スイッチング素子29〜31のそれぞれの他端は、送信側パス回路40を介して送信用ポートTxに接続されている。
【0006】
この高周波モジュール121は、アンテナ用ポートANT1,ANT2にそれぞれメインアンテナ素子60およびサブアンテナ(内蔵アンテナ)素子61が接続され、外部接続用ポートEXT1,EXT2にそれぞれデータ伝送装置(図示せず)などが接続される。一方、高周波モジュール121の受信用ポートRxには、例えばPDC(Personal Digital Cellular)1500の受信回路(図示せず)が接続され、送信用ポートTxにはPDC1500の送信回路(図示せず)が接続される。
【0007】
この高周波モジュール121は、スイッチング素子22〜31,41,42等のON/OFF制御により、送信用ポートTxおよび受信用ポートRxを、アンテナ用ポートANT1,ANT2や外部接続用ポートEXT1,EXT2に同時に接続することができる。これにより、送信と受信を同時に行うことができるデュプレクスモードに対応できる高周波モジュール121が得られる。
【0008】
【特許文献1】
特開2003−37520号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この高周波モジュール121は、PDC1500などのような1つの周波数帯域しか有さない通信システムには対応することができる。しかし、2つ以上の異なる周波数帯域を有する通信システム、例えばPDC800のC/D帯(810〜843MHz)とA帯(870〜885MHz)の両方の通信システムに対応することはできなかった。
【0010】
そこで、本発明の目的は、デュプレクスモードに対応可能で、かつ、少なくとも2つの異なる周波数帯域の通信にも対応可能な小型の高周波モジュールを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段と作用】
前記目的を達成するため、本発明に係る高周波モジュールは、少なくとも2つの異なる周波数帯域の通信に対応可能な高周波モジュールであって、
(a)送信用ポートおよび受信用ポートと、
(b)アンテナ用ポートおよび外部接続用ポートのうち少なくともいずれか1つのポートと、
(c)送信用ポートと、アンテナ用ポートおよび外部接続用ポートのうち少なくともいずれか1つのポートとを接続する複数の送信信号伝送経路と、
(d)受信用ポートと、アンテナ用ポートおよび外部接続用ポートのうち少なくともいずれか1つのポートとを接続する複数の受信信号伝送経路と、
(e)送信信号伝送経路および受信信号伝送経路のそれぞれに設けられ、送信用ポートおよび受信用ポートと、アンテナ用ポートおよび外部接続用ポートのうち少なくともいずれか1つのポートとの間に接続された複数の主スイッチング素子と、
(f)受信用ポートと複数の主スイッチング素子との間に接続され、主スイッチング素子の後段で束ねられた受信信号伝送経路を受信信号の周波数帯域によって分けるための2つ以上伝送経路を有し、かつ、スイッチング素子によって伝送経路を切り替える受信側通過帯域切替え回路とを備え、
(g)複数の主スイッチング素子のうち少なくとも2つの主スイッチング素子のON/OFFと、受信側通過帯域切替え回路の受信信号伝送経路の切替えタイミングとを同期させ、該少なくとも2つの主スイッチング素子を同時にON状態にし、送信用ポートおよび受信用ポートをアンテナ用ポートおよび外部接続用ポートのうち少なくともいずれか1つのポートに同時に接続させる構成を有していること、
を特徴とする。
【0012】
以上の構成により、送信用ポートおよび受信用ポートがアンテナ用ポートや外部接続用ポートに同時に接続可能となり、デュプレクス(送受同時通信)モードに対応可能で、かつ、少なくとも2つの異なる周波数帯域の通信にも対応可能な高周波モジュールが得られる。
【0013】
受信側通過帯域切替え回路は、少ないスイッチング素子の数で、受信信号伝送経路を少なくとも2つの異なる周波数帯域の通信系統に分ける機能を有する。受信側通過帯域切替え回路のそれぞれの受信信号伝送経路は、例えばスイッチング素子と受信側フィルタの直列回路にて構成されている。
【0014】
また、受信側通過帯域切替え回路の受信信号伝送経路のそれぞれに補助スイッチング素子をシャント接続することが好ましい。この補助スイッチング素子のシャント接続は受信側通過帯域切替え回路のスイッチング素子がOFF時の他のONの信号伝送経路からのアイソレーション特性の劣化を防止する。
【0015】
さらに、本発明に係る高周波モジュールは、送信用ポートと複数の主スイッチング素子との間に接続され、2つの送信信号伝送経路を切り替えるための送信側パス回路を備えている。送信側パス回路は、送信信号伝送経路を、シングルモード系統(TDMAモード)とデュプレクスモード系統(フルパケットモード)の2系統に分ける機能を有する。そして、シングルモードの送信の際(言い換えると、パケット通信をしないとき)には、送信信号が送信側フィルタを通らないようにして、送信時の損失を抑える。これにより、送信時の電力増幅器のゲインを抑えることができ、消費電流を低減することが可能となり、電池の使用量を抑えることができる。
【0016】
また、送信用ポート、アンテナ用ポートおよび外部接続用ポートの少なくともいずれか1つのポートと複数の主スイッチング素子との間に、第1補助スイッチング素子と第2補助スイッチング素子の少なくとも1つをシャント接続することが好ましい。この第1および第2補助スイッチング素子は、主スイッチング素子がOFF時の負荷変動を防止するとともに、主スイッチング素子がOFF時の他のONの信号伝送経路からのアイソレーション特性の劣化を防止する。
【0017】
さらに、受信用ポートと複数の主スイッチング素子との間に接続された受信側位相補正回路、および、送信用ポートと複数の主スイッチング素子との間に接続された送信側位相補正回路のうち少なくともいずれか1つの位相補正回路を備えることが好ましい。
【0018】
ここで、複数のスイッチング素子としては、これら複数の主スイッチング素子または補助スイッチング素子を1つのチップで構成可能なGaAsスイッチ(MOSFETトランジスタ)などが用いられる。GaAsスイッチを用いる場合には、GaAsスイッチの複数の制御用ポートを用いて制御するためのICを搭載してもよい。この制御用ICの入力は、簡略化された制御信号群ですむようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る高周波モジュールの実施の形態について添付の図面を参照して説明する。
【0020】
[第1実施形態、図1]
第1実施形態の高周波モジュールは、PDC800のC/D帯(810〜843MHz)とA帯(870〜885MHz)の2つの異なる周波数帯域の通信に対応することができるものである。図1に示すように、この高周波モジュール21は、概略、10個の主スイッチング素子22〜31と、送信側パス回路40と、受信側通過帯域切替え回路54と、ローパスフィルタ50と、シャント接続された補助スイッチング素子65〜75などで構成されている。なお、受信用ポートおよび送信用ポートに接続される受信回路および送信回路については第1実施形態乃至第3実施形態においては説明を省略する。
【0021】
主スイッチング素子22の一端はアンテナ用ポートANT2に接続され、主スイッチング素子23の一端は外部接続用ポートEXT2に接続され、主スイッチング素子24の一端はアンテナ用ポートANT1に接続され、主スイッチング素子25の一端はローパスフィルタ50を介して外部接続用ポートEXT1に接続されている。主スイッチング素子22〜25のそれぞれの他端は1つに束ねられ(結合されて)、受信側通過帯域切替え回路54を介して、PDC800のC/D帯受信用ポートRx1およびA帯受信用ポートRx2に接続されている。
【0022】
受信側通過帯域切替え回路54は、2つの受信信号伝送経路を有している。受信信号伝送経路の1つは、スイッチング素子55および870〜885MHz(PDC800のA帯)が通過帯域であるバンドパスフィルタ38の直列回路にて構成されている。受信信号伝送経路のもう1つは、スイッチング素子56および受信側位相補正回路81(受信側マッチング回路)を介して、810〜843MHz(PDC800のC/D帯)が通過帯域であるバンドパスフィルタ39の直列回路にて構成されている。バンドパスフィルタ38,39は、LCフィルタや弾性表面波フィルタなどで構成されている。
【0023】
主スイッチング素子26の一端はアンテナ用ポートANT2に接続され、主スイッチング素子27の一端はアンテナ用ポートANT1に接続され、主スイッチング素子28の一端はローパスフィルタ50を介して外部接続用ポートEXT1に接続されている。主スイッチング素子26〜28のそれぞれの他端は、1つに束ねられ(結合されて)、送信側位相補正回路82(送信側マッチング回路)を介し、さらに送信側フィルタ35および送信側パス回路40を介してPDC800の送信用ポートTxに接続されている。送信側フィルタ35は、PDC800の送信周波数帯であるD帯(810〜828MHz,データ通信などのパケット通信)を通過帯域とするバンドパスフィルタである。
【0024】
主スイッチング素子29の一端はローパスフィルタ50を介して外部接続用ポートEXT1に接続され、主スイッチング素子30の一端はアンテナ用ポートANT1に接続され、主スイッチング素子31の一端はアンテナ用ポートANT2に接続されている。主スイッチング素子29〜31のそれぞれの他端は1つに束ねられ(結合されて)、送信側パス回路40を介して送信用ポートTxに接続されている。
【0025】
ポートANT1,ANT2,EXT1,EXT2と主スイッチング素子22〜31との間、受信側通過帯域切替え回路54のスイッチング素子55,56とフィルタ38,39の間、スイッチング素子26〜28と送信側フィルタ35との間、送信側フィルタ35とスイッチング素子41との間、主スイッチング素子29〜30とスイッチング素子42との間などには、それぞれ補助スイッチング素子65〜77とコンデンサ素子C1〜C13の直列回路がシャント接続されている。ここに、第1補助スイッチング素子65〜68とコンデンサ素子C1〜C4の直列回路はPDC800のC/D帯のためのものであり、第2補助スイッチング素子72〜75とコンデンサ素子C8〜C11の直列回路はPDC800のA帯のためのものである。
【0026】
補助スイッチング素子65〜77は、それぞれシャント接続している信号伝送経路に接続されている主スイッチング素子22〜31や送信側パス回路40のスイッチング素子41,42や受信側通過帯域切替え回路54のスイッチング素子55,56に連動して動作する。そして、これらのシャント接続直列回路は、主スイッチング素子22〜31やスイッチング素子55,56などのOFF時の負荷変動を防止するとともに、他のONの信号伝送経路からのアイソレーション特性の劣化を防止する。
【0027】
送信側パス回路40は、2つのスイッチング素子41,42を分岐接続(並列接続)したものである。スイッチング素子41の一端は送信側フィルタ35に接続され、スイッチング素子42の一端は主スイッチング素子29〜31に接続されている。スイッチング素子41,42のそれぞれの他端は、送信用ポートTxに接続されている。この送信側パス回路40は、送信信号伝送経路を、シングルモード系統とデュプレクスモード系統の2系統に分けて使用するために用いる。
【0028】
すなわち、後で詳細に説明するように、スイッチング素子41をOFF、スイッチング素子42をONにすることにより、送信信号伝送経路はシングルモード系統になる。この場合、高周波モジュール21はシングルモード構成、言い換えると、送受信用ポートTx,Rxはアンテナ用ポートANT1,ANT2や外部接続用ポートEXT1,EXT2と1つの信号伝送経路しか繋がらないようにして用いる。この場合、送信信号は送信フィルタ35を通過しないために送信時の損失を抑えることができる。
【0029】
一方、スイッチング素子41をON、スイッチング素子42をOFFにすることにより、送信信号伝送経路はデュプレクスモード系統になる。この場合、高周波モジュール21はデュプレクスモード構成、言い換えると、送信用ポートTxおよび受信用ポートRxの両方が同時にアンテナ用ポートANT1,ANT2や外部接続用ポートEXT1,EXT2のいずれかに接続する構成になる。
【0030】
ローパスフィルタ50は、主スイッチング素子28と外部接続用ポートEXT1との間に接続されている。なお、このローパスフィルタ50は必ずしも必要なものではなく、仕様によっては省略してもよい。また、ローパスフィルタは、外部接続用ポートEXT2やアンテナ用ポートANT1,ANT2と、主スイッチング素子23,27,22との間にもそれぞれ接続してもよい。
【0031】
受信側位相補正回路81は、受信側フィルタ39と主スイッチング素子22〜25との間に接続されている。送信側位相補正回路82は、送信側フィルタ35と主スイッチング素子26〜28との間に接続されている。位相補正回路81,82は、伝送線路からなる分布定数型回路や、インダクタおよびコンデンサを組み合わせてなる集中定数型回路、あるいは、ディレイラインなどにて構成されている。
【0032】
次に、この高周波モジュール21を用いた送受信について説明する。この高周波モジュール21は、図1に示すように、アンテナ用ポートANT1,ANT2にそれぞれメインアンテナ素子60およびサブアンテナ(内蔵アンテナ)素子61が接続され、外部接続用ポートEXT1,EXT2にそれぞれデータ伝送装置(図示せず)などが接続される。一方、高周波モジュール21の受信用ポートRx1,Rx2には、それぞれPDC800のC/D帯およびA帯の受信回路(図示せず)が接続され、送信用ポートTxにはPDC800の送信回路(図示せず)が接続される。
【0033】
この高周波モジュール21は、スイッチング素子22〜31,41,42,55,56等のON/OFF制御により、表1に示すように、PDC800のC帯、D帯およびA帯は、シングルモードが11モード、デュプレクスモードが6モードの合計17モードの信号伝送経路を有している。なお、図7に示した従来の高周波モジュール121は、表1のシングルモードが1〜7モード、デュプレクスモードが1〜6モードの合計13モードの信号伝送経路しか対応できない。
【0034】
【表1】
Figure 0003729183
【0035】
まず、PDC800のC/D帯の通信システムが稼働している場合の高周波モジュール21の動作について説明する。シングルモード1、すなわち、送信用ポートTxとアンテナ用ポートANT1のみを繋げた場合は、主スイッチング素子30と送信側パス回路40のスイッチング素子42をON状態にするとともに、補助スイッチング素子69,65,72,66,73,68,75,71,76,77の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。基本的には、使用していないポートの補助スイッチング素子をON状態にする。
【0036】
スイッチング素子41をOFF状態にすれば、信号は送信側フィルタ35の方に流れないと考えられるが、実際は、送信側フィルタ35の方に流れてしまう。そこで、補助スイッチング素子69,65,72,66,73,68,75,71,76,77をON状態にしておく。これにより、スイッチング素子41をOFF状態にすることによるオープンと、補助スイッチング素子69,65,72,66,73,68,75,71,76,77をON状態にすることによるシャント接続との組み合わせで、確実に送信側フィルタ35への信号の流れを防止する。ただし、必ずしも全部の補助スイッチング素子69,65,72,66,73,68,75,71,76,77をON状態にしなくてもよい。
【0037】
また、シングルモード2、すなわち、送信用ポートTxとアンテナ用ポートANT2のみを繋げた場合は、主スイッチング素子31と送信側パス回路40のスイッチング素子42をON状態にするとともに、補助スイッチング素子69,66,73,67,74,68,75,71,76,77の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0038】
さらに、シングルモード3、すなわち、送信用ポートTxと外部接続用ポートEXT1のみを繋げた場合は、主スイッチング素子29と送信側パス回路40のスイッチング素子42をON状態にするとともに、補助スイッチング素子69,65,72,66,73,67,74,71,76,77の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0039】
以上のように、シングルモード1〜3の送信の際(言い換えると、パケット通信をしないとき)には、送信側パス回路40のスイッチング素子41,42をON/OFF制御して送信信号伝送経路をシングルモード系統にする。これにより、送信信号が送信側フィルタ35を通らないようにすることができ、送信時の損失を抑えることができる。この結果、送信電力増幅器の消費電力を抑え、携帯電話の通話時間を長くすることができる。
【0040】
シングルモード4、すなわち、C/D帯受信用ポートRx1とアンテナ用ポートANT1のみを繋げた場合は、主スイッチング素子24と受信側通過帯域切替え回路54のスイッチング素子56をON状態にするとともに、補助スイッチング素子69,70,71,65,72,66,73,68,75,76の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0041】
また、シングルモード5、すなわち、C/D帯受信用ポートRx1とアンテナ用ポートANT2のみを繋げた場合は、主スイッチング素子22と受信側通過帯域切替え回路54のスイッチング素子56をON状態にするとともに、補助スイッチング素子69,70,71,66,73,67,77,68,75,76の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0042】
さらに、シングルモード6、すなわち、C/D帯受信用ポートRx1と外部接続用ポートEXT1のみを繋げた場合は、主スイッチング素子25と受信側通過帯域切替え回路54のスイッチング素子56をON状態にするとともに、補助スイッチング素子69,70,71,65,72,66,73,67,74,76の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0043】
さらに、シングルモード7、すなわち、C/D帯受信用ポートRx1と外部接続用ポートEXT2のみを繋げた場合は、主スイッチング素子23と受信側通過帯域切替え回路54のスイッチング素子56をON状態にするとともに、補助スイッチング素子69,70,71,65,72,67,74,68,75,76の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0044】
デュプレクスモード1、すなわち、送受信用ポートRx1,Txを同時に、アンテナ用ポートANT1に繋げた場合は、主スイッチング素子24,27と受信側通過帯域切替え回路54のスイッチング素子56と送信側パス回路40のスイッチング素子41とをON状態にするとともに、補助スイッチング素子70,65,72,66,73,68,75,76の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0045】
デュプレクスモード2、すなわち、受信用ポートRx1をアンテナ用ポートANT2に繋げると同時に、送信用ポートTxをアンテナ用ポートANT1に繋げた場合は、主スイッチング素子22,27と受信側通過帯域切替え回路54のスイッチング素子56と送信側パス回路40のスイッチング素子41とをON状態にするとともに、補助スイッチング素子70,66,73,68,75,76の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。この場合、受信用ポートRx1と送信用ポートTxはそれぞれ別のアンテナ用ポートANT2,ANT1に繋がっているため、Tx−Rx間のアイソレーションとして、15〜20dB程度ある空中のアイソレーションを使用可能である。
【0046】
デュプレクスモード3、すなわち、受信用ポートRx1をアンテナ用ポートANT1に繋げると同時に、送信用ポートTxをアンテナ用ポートANT2に繋げた場合は、主スイッチング素子24,26と受信側通過帯域切替え回路54のスイッチング素子56と送信側パス回路40のスイッチング素子41とをON状態にするとともに、補助スイッチング素子70,66,73,68,75,76の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。この場合、受信用ポートRx1と送信用ポートTxはそれぞれ別のアンテナ用ポートANT1,ANT2に繋がっているため、Tx−Rx間のアイソレーションとして、15〜20dB程度ある空中のアイソレーションを使用可能である。
【0047】
デュプレクスモード4、すなわち、送受信用ポートRx1,Txを同時に、アンテナ用ポートANT2に繋げた場合は、主スイッチング素子22,26と受信側通過帯域切替え回路54のスイッチング素子56と送信側パス回路40のスイッチング素子41とをON状態にするとともに、補助スイッチング素子70,66,73,67,74,68,75,76の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0048】
デュプレクスモード5、すなわち、送受信用ポートRx1,Txを同時に、外部接続用ポートEXT1に繋げた場合は、主スイッチング素子25,28と受信側通過帯域切替え回路54のスイッチング素子56と送信側パス回路40のスイッチング素子41とをON状態にするとともに、補助スイッチング素子70,65,72,66,73,67,74,76の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0049】
デュプレクスモード6、すなわち、受信用ポートRx1を外部接続用ポートEXT2に繋げると同時に、送信用ポートTxを外部接続用ポートEXT1に繋げた場合は、主スイッチング素子23,28と受信側通過帯域切替え回路54のスイッチング素子56と送信側パス回路40のスイッチング素子41とをON状態にするとともに、補助スイッチング素子70,65,72,67,74,76の全部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にする。
【0050】
次に、PDC800のA帯の通信システムが稼働している場合の高周波モジュール21の動作について説明する。シングルモード1〜3については、C/D帯の通信システムが稼働している場合と同じ動作をする。また、シングルモード8〜11については、前記C/D帯のシングルモード4〜7の説明において、受信側通過帯域切替え回路54のスイッチング素子56と補助スイッチング素子77を、スイッチング素子55と補助スイッチング素子76に置き換えるだけでよい。
【0051】
以上のように、受信側通過帯域切替え回路54のスイッチング素子55および56をON/OFF制御することにより、少ないスイッチング素子の数で、受信信号伝送経路を切り換えることができる。また、主スイッチング素子22〜31や受信側通過帯域切替え回路54のスイッチング素子55,56などをON/OFF制御することにより、送信用ポートTx、A帯受信用ポートRx2およびC/D帯受信用ポートRx1を、アンテナ用ポートANT1,ANT2や外部接続用ポートEXT1,EXT2(同一ポートであってもよい)に同時に接続することができる。この結果、デュプレクスモードに対応可能で、かつ、PDC800のA帯とC/D帯の両方の通信に対応可能な小型の高周波モジュール21を得ることができる。
【0052】
[第2実施形態、図2]
図2に示すように、第2実施形態の高周波モジュール21Aは、前記第1実施形態(図1)の高周波モジュール21において、2個のフィルタ38,39の代わりに、1個の弾性表面波フィルタ91を使用し、2つの受信用ポートRx1,Rx2を1つの受信用ポートRxで兼用するようにしたものである。この弾性表面波フィルタ91は2つの入力ポートと1つの出力ポートを有し、2つのフィルタ部(PDC800のA帯の通過帯域をもつフィルタ部91aとC/D帯の通過帯域をもつフィルタ部91b)を有している。これにより、構成部品点数が少なくなり、製品としての出力ポート数も少なくなるため、より一層の小型化と高信頼性が可能となる。
【0053】
[第3実施形態、図3]
第3実施形態の高周波モジュール21Bは、前記第2実施形態(図2)の高周波モジュール21Aにおいて、送信側フィルタ35の代わりに、送信側フィルタ92bおよび受信側フィルタ92aの2つのフィルタ部を有するデュプレクサ92を使用している。デュプレクサ92は弾性表面波フィルタ(SAWデュプレクサ)で構成されている。送信側フィルタ92bおよび受信側フィルタ92aはいずれもPDC800のD帯を通過帯域とするものである。C/D/A帯受信用ポートRx1はシングルモード用に用いられ、D帯受信用ポートRx2はデュプレクスモード用に用いられる。
【0054】
[第4実施形態、図4]
第4実施形態の高周波モジュールは、PDC800のC/D帯(810〜843MHz)とA帯(870〜885MHz)、並びに、PDC1500(1477〜1501MHz)の3つの異なる周波数帯域の通信に対応することができるものである。図4に示すように、この高周波モジュール21Cは、概略、12個の主スイッチング素子22〜33と、送信側パス回路40と、受信側通過帯域切替え回路54と、シャント接続された補助スイッチング素子65〜75などで構成されたスイッチ部21C1と、スイッチ部21C1の受信用ポートに接続される受信回路100とスイッチ部21C1の送信用ポートに接続される送信回路200などで構成されたフロントエンド部21C2などから構成されている。
【0055】
主スイッチング素子22の一端はアンテナ用ポートANT2に接続され、主スイッチング素子23の一端は外部接続用ポートEXT2に接続され、主スイッチング素子24の一端はアンテナ用ポートANT1に接続され、主スイッチング素子25の一端はローパスフィルタ50を介して外部接続用ポートEXT1に接続されている。主スイッチング素子22〜25のそれぞれの他端は1つに束ねられ、受信側通過帯域切替え回路54を介して、PDC800のC/D帯受信用ポートRx1、A帯受信用ポートRx2およびPDC1500の受信用ポートRx3に接続されている。
【0056】
受信側通過帯域切替え回路54は、3つの受信信号伝送経路を有している。受信信号伝送経路の1つは、スイッチング素子55および870〜885MHz(PDC800のA帯)が通過帯域であるフィルタ38の直列回路にて構成されている。受信信号伝送経路のもう1つは、スイッチング素子56および受信側位相補正回路81(受信側マッチング回路)を介して、810〜843MHz(PDC800のC/D帯)が通過帯域であるフィルタ39の直列回路にて構成されている。受信信号伝送経路のさらにもう1つは、スイッチング素子57および1477〜1501MHz(PDC1500)が通過帯域であるフィルタ36の直列回路にて構成されている。
【0057】
主スイッチング素子26の一端はアンテナ用ポートANT2に接続され、主スイッチング素子27の一端はアンテナ用ポートANT1に接続され、主スイッチング素子28の一端はローパスフィルタ50を介して外部接続用ポートEXT1に接続されている。主スイッチング素子26〜28のそれぞれの他端は、1つに束ねられ、送信側位相補正回路82(送信側マッチング回路)を介し、送信側フィルタ35および送信側パス回路40を介してPDC800の送信用ポートTx1に接続されている。
【0058】
主スイッチング素子29の一端はローパスフィルタ50を介して外部接続用ポートEXT1に接続され、主スイッチング素子30の一端はアンテナ用ポートANT1に接続され、主スイッチング素子31の一端はアンテナ用ポートANT2に接続されている。主スイッチング素子29〜31のそれぞれの他端は1つに束ねられ、送信側パス回路40を介してPDC800の送信用ポートTx1に接続されている。
【0059】
主スイッチング素子32の一端はローパスフィルタ50を介して外部接続用ポートEXT1に接続され、主スイッチング素子33の一端はアンテナ用ポートANT1に接続されている。主スイッチング素子32,33のそれぞれの他端は1つに束ねられ、PDC1500の送信用ポートTx2に接続されている。
【0060】
ポートANT1,ANT2,EXT1,EXT2と主スイッチング素子22〜31との間やスイッチング素子55,56,57とフィルタ36,38,39の間などには、それぞれ補助スイッチング素子65〜78とコンデンサ素子C1〜C14の直列回路がシャント接続されている。ここに、第1補助スイッチング素子65〜68とコンデンサ素子C1〜C4の直列回路はPDC800のためのものであり、第2補助スイッチング素子72〜75とコンデンサ素子C8〜C11の直列回路はPDC1500のためのものである。
【0061】
補助スイッチング素子65〜77は、それぞれシャント接続している信号伝送経路に接続されている主スイッチング素子22〜33や送信側パス回路40のスイッチング素子41,42や受信側通過帯域切替え回路54のスイッチング素子55〜57に連動して動作する。そして、これらのシャント接続直列回路は、主スイッチング素子22〜33やスイッチング素子55〜57などのOFF時の負荷変動を防止するとともに、他のONの信号伝送経路からのアイソレーション特性の劣化を防止する。
【0062】
一方、スイッチ部21C1の後段にはフロントエンド部21C2が接続されており、受信用ポートRx1〜Rx3には、それぞれPDC800のC/D帯とA帯、並びに、PDC1500の受信回路100のポートが接続され、送信用ポートTx1,Tx2にはPDC800およびPDC1500の送信回路200のポートが接続される。受信回路100は、低ノイズ増幅器(LNA)101〜103と、弾性表面波フィルタ105と、ミキサ108,109などを備えている。
【0063】
この高周波モジュール21Cは、アンテナ用ポートANT1,ANT2にそれぞれメインアンテナ素子60およびサブアンテナ(内蔵アンテナ)素子61が接続され、外部接続用ポートEXT1,EXT2にそれぞれデータ伝送装置(図示せず)などが接続される。
【0064】
以上の構成からなる高周波モジュール21Cは、受信系がPDC800のC/D帯およびA帯と、PDC1500との3系統の通信モードに対応可能となる。そして、送信系がPDC800およびPDC1500の2周波数帯のシングルモードと、PDC800のD帯のデュプレクスモードに対応可能となる。
【0065】
[第5実施形態、図5]
図5に示すように、第5実施形態の高周波モジュール21Dは、前記第4実施形態(図4)の高周波モジュール21Cにおいて、2個のフィルタ38,39の代わりに、1個の弾性表面波フィルタ91を使用したものである。この弾性表面波フィルタ91は2つの入力ポートと1つの出力ポートを有し、2つのフィルタ部(PDC800のC/D帯の通過帯域をもつフィルタ部91bとA帯の通過帯域をもつフィルタ部91a)を有している。
【0066】
なお、スイッチ部21D1の後段に接続されるフロントエンド部21D2(受信回路100Aおよび送信回路200A)については、受信回路100Aの低ノイズ増幅器(LNA)が2つの低ノイズ増幅器101,103となる以外は前記第4実施形態と同様である。
【0067】
[第6実施形態、図6]
第6実施形態の高周波モジュール21Eは、前記第5実施形態(図5)の高周波モジュール21Dにおいて、送信側フィルタ35の代わりに、送信側フィルタ92bおよび受信側フィルタ92aの2つのフィルタ部を有するデュプレクサ92を使用している。デュプレクサ92は弾性表面波フィルタ(SAWデュプレクサ)で構成されている。送信側フィルタ92bおよび受信側フィルタ92aはいずれもPDC800のD帯を通過帯域とするものである。A/C/D帯受信用ポートRx1はシングルモード用に用いられ、D帯受信用ポートRx3はデュプレクスモード用に用いられる。
【0068】
なお、スイッチ部21E1の後段に接続されるフロントエンド部21E2(受信回路100Bおよび送信回路200B)については、前記第4実施形態と同様である。
【0069】
[他の実施形態]
なお、本発明に係る高周波モジュールは前記実施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
【0070】
例えば、シャント接続回路は必ずしも必要ではない。また、複数の異なる周波数帯のうちいずれかの周波数帯においてのみ(必要な周波数帯のみ)、シャント接続回路を設けてもよい。それぞれの信号伝送経路において1つのシャント接続回路で複数の異なる周波数帯(3つ以上も可能)に対応することも可能である。
【0071】
また、補助スイッチング素子をシャント接続する場合において、コンデンサ素子を用いずに補助スイッチング素子のみでも可能である。また、補助スイッチング素子とコンデンサ素子以外の回路素子とでシャント接続してもよい。直列回路ではなく並列回路でシャント接続してもよい。
【0072】
また、本発明に係る高周波モジュールは、積層体(例えばセラミックと電極または絶縁樹脂と電極からなる積層体)からなる1つのチップ部品にすべての回路素子を内蔵又は搭載することにより構成してもよいし、配線基板(例えばセラミックと電極または絶縁樹脂と電極からなる配線基板)上にすべての回路素子を実装してもよい。
【0073】
前記配線基板は積層構造を有し、回路素子の一部を内蔵してもよい。さらに配線基板を複数で構成し、回路素子をそれぞれに振り分け、フラットケーブル等で電気的に接続してもよい。
【0074】
また、積層体からなる1つのチップ部品に受信回路や送信回路以外の回路素子を内蔵又は搭載し、受信回路と送信回路を配線基板上に内蔵又は実装してもよい。前記チップ部品の回路素子のうち、コンデンサやSAWデュプレクサといった単体でチップ部品が構成しやすい回路素子を配線基板上に実装してもよい。
【0075】
なお、実施形態におけるPDC800のA帯、C帯、D帯、並びにPDC1500といった異なる周波数帯域については、今後の通信規格等により変更される可能性もあるが、本発明の高周波モジュールにおいては、変更された周波数帯域においても適宜対応可能である。
【0076】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、受信側通過帯域切替え回路のスイッチング素子をON/OFF制御することにより、少ないスイッチング素子の数で、受信信号伝送経路を切り換えることができる。また、主スイッチング素子や受信側通過帯域切替え回路のスイッチング素子などをON/OFF制御することにより、送信用ポートおよび受信用ポートを、アンテナ用ポートや外部接続用ポートに同時に接続することができる。この結果、デュプレクスモードに対応可能で、かつ、少なくとも2つの異なる周波数帯域の通信にも対応可能な小型の高周波モジュールを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高周波モジュールの第1実施形態を示す電気回路図。
【図2】本発明に係る高周波モジュールの第2実施形態を示す電気回路図。
【図3】本発明に係る高周波モジュールの第3実施形態を示す電気回路図。
【図4】本発明に係る高周波モジュールの第4実施形態を示す電気回路図。
【図5】本発明に係る高周波モジュールの第5実施形態を示す電気回路図。
【図6】本発明に係る高周波モジュールの第6実施形態を示す電気回路図。
【図7】従来の高周波モジュールを示すための電気回路図。
【符号の説明】
21,21A,21B,21C,21D,21E…高周波モジュール
22〜33…主スイッチング素子
36,38,39…受信側フィルタ
35…送信側フィルタ
40…送信側パス回路
41,42…スイッチング素子
54…受信側通過帯域切替え回路
55,56,57…スイッチング素子
65〜78…補助スイッチング素子
81…受信側位相補正回路
82…送信側位相補正回路
91…弾性表面波フィルタ
92…デュプレクサ
Rx,Rx1,Rx2,Rx3…受信用ポート
Tx1,Tx2…送信用ポート
ANT1,ANT2…アンテナ用ポート
EXT1,EXT2…外部接続用ポート

Claims (7)

  1. 少なくとも2つの異なる周波数帯域の通信に対応可能な高周波モジュールであって、
    送信用ポートおよび受信用ポートと、
    アンテナ用ポートおよび外部接続用ポートのうち少なくともいずれか1つのポートと、
    前記送信用ポートと、前記アンテナ用ポートおよび外部接続用ポートのうち少なくともいずれか1つのポートとを接続する複数の送信信号伝送経路と、
    前記受信用ポートと、前記アンテナ用ポートおよび外部接続用ポートのうち少なくともいずれか1つのポートとを接続する複数の受信信号伝送経路と、
    前記送信信号伝送経路および前記受信信号伝送経路のそれぞれに設けられ、前記送信用ポートおよび受信用ポートと、前記アンテナ用ポートおよび外部接続用ポートのうち少なくともいずれか1つのポートとの間に接続された複数の主スイッチング素子と、
    前記受信用ポートと前記複数の主スイッチング素子との間に接続され、前記主スイッチング素子の後段で束ねられた前記受信信号伝送経路を受信信号の周波数帯域によって分けるための2つ以上伝送経路を有し、かつ、スイッチング素子によって前記伝送経路を切り替える受信側通過帯域切替え回路とを備え、
    前記複数の主スイッチング素子のうち少なくとも2つの主スイッチング素子のON/OFFと、前記受信側通過帯域切替え回路の受信信号伝送経路の切替えタイミングとを同期させ、該少なくとも2つの主スイッチング素子を同時にON状態にし、前記送信用ポートおよび受信用ポートを前記アンテナ用ポートおよび外部接続用ポートのうち少なくともいずれか1つのポートに同時に接続させる構成を有していること、
    を特徴とする高周波モジュール。
  2. 前記受信側通過帯域切替え回路のそれぞれの受信信号伝送経路は、スイッチング素子と受信側フィルタの直列回路にて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の高周波モジュール。
  3. 前記受信側通過帯域切替え回路の受信信号伝送経路のそれぞれに補助スイッチング素子をシャント接続したことを特徴とする請求項2に記載の高周波モジュール。
  4. 前記送信用ポートと前記複数の主スイッチング素子との間に接続され、2つの送信信号伝送経路を切り替えるための送信側パス回路を備え、
    前記複数の主スイッチング素子のうち少なくとも2つの主スイッチング素子のON/OFFと、前記受信側通過帯域切替え回路の受信信号伝送経路の切替えタイミングと、前記送信側パス回路の送信信号伝送経路の切替えタイミングとを同期させ、該少なくとも2つの主スイッチング素子を同時にON状態にし、前記送信用ポートおよび受信用ポートを前記アンテナ用ポートおよび外部接続用ポートの少なくとも1つのポートに同時に接続させる構成を有していること、
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の高周波モジュール。
  5. 前記送信用ポート、前記アンテナ用ポートおよび前記外部接続用ポートのうち少なくともいずれか1つのポートと、前記複数の主スイッチング素子との間に、第1補助スイッチング素子と第2補助スイッチング素子の少なくとも1つをシャント接続したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の高周波モジュール。
  6. 前記受信用ポートと前記複数の主スイッチング素子との間に接続された受信側位相補正回路、および、前記送信用ポートと前記複数の主スイッチング素子との間に接続された送信側位相補正回路のうち少なくともいずれか1つの位相補正回路を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の高周波モジュール。
  7. 前記複数のスイッチング素子がGaAsスイッチであることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の高周波モジュール。
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