しかしながら、この従来の撮像装置では、格納凹部が背壁部と上壁部と下壁部と側壁部との四方向の壁部により囲まれ、カメラボディと撮像ユニットとは一対一の対応関係を強いられているので、撮像ユニットや形状の設計自由度が小さい。
また、カメラボディに対する撮像ユニットの誤操作を回避しつつ着脱操作を容易に行うことができることが望ましい。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、カメラボディと撮像ユニットとの対応関係をより緩やかにして、様々な撮像ユニットを組み合わせることが容易でかつ耐久性を向上させることができる撮像装置およびそのカメラボディおよび撮像ユニットを提供することを目的とする。
請求項1に記載の撮像装置は、直方体形状の筐体に光学系と撮像素子とユニット側コネクタ部とが設けられた撮像ユニットと、該撮像ユニットが着脱可能に配設される凹部とボディ側コネクタ部とを有するカメラボディとを含み、前記撮像ユニットを前記カメラボディに装着して被写体像を撮像する撮像装置であって、前記凹部は、該凹部に前記撮像ユニットを装着して前記光学系の光軸方向被写体側から見たときに、前記筐体の背面が対向する背壁部と、前記筐体の左側面が対向する側壁部と、前記筐体の上面が対向する上壁部との三つの壁部を有し、前記ボディ側コネクタ部は、本体設置個所と、該本体設置個所に配置された電気的な接合のためのボディ側コネクタ本体と、前記本体設置個所内であって前記ボディ側コネクタ本体の周辺に設けられた封止部材と、を有し、前記ユニット側コネクタ部は、前記撮像ユニットを前記凹部に装着すべく互いに接近させることにより前記ボディ側コネクタ本体と電気的に接合可能なユニット側コネクタ本体と、該ユニット側コネクタ本体の前記ボディ側コネクタ本体との接合を可能としつつ前記ユニット側コネクタ本体を取り囲むユニット側コネクタカバー部分と、を有し、前記封止部材には、前記撮像ユニットが前記凹部に装着されて前記ボディ側コネクタ本体と前記ユニット側コネクタ本体とが電気的に接合されると、前記ユニット側コネクタカバー部分の先端が圧接されることを特徴とする。
請求項2に記載の撮像装置は、請求項1に記載の撮像装置であって、前記本体設置個所は、前記カメラボディの前記側壁部に形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の撮像装置は、請求項1または請求項2に記載の撮像装置であって、前記撮像ユニットは、前記側壁部へ向かって接近させることにより前記凹部に装着可能とされ、前記本体設置個所は、前記凹部側から見て、前記ボディ側コネクタ本体の周囲を取り囲む環状の嵌合溝を形成するように前記側壁部から奥まって形成され、前記ユニット側コネクタ部の前記ユニット側コネクタカバー部分は、前記撮像ユニットが前記凹部に装着された状態において、前記嵌合溝内で互いに接合された前記ボディ側コネクタ部および前記ユニット側コネクタ部を取り囲むことを可能とすべく、前記筐体の前記左側面から環状に突出されて形成され、前記封止部材は、前記嵌合溝内で前記ボディ側コネクタ本体を取り囲む環状を呈していることを特徴とする。
請求項4に記載の撮像装置は、請求項3に記載の撮像装置であって、前記カメラボディに前記撮像ユニットを装着すべく接近させる方向が、前記光学系の光軸に対して垂直であることを特徴とする。
請求項5に記載の撮像装置は、請求項3または請求項4に記載の撮像装置であって、前記撮像ユニット及び前記カメラボディのいずれか一方が、前記側壁部に向かって前記撮像ユニットを接近させる方向に延びるガイド溝を備え、前記撮像ユニット及び前記カメラボディのいずれか他方が、前記ガイド溝に挿入されるガイド部材を備え、前記ガイド部材が前記ガイド溝に挿入された状態で、前記ガイド部材と前記ガイド溝とを摺動させて前記側壁部に向かって前記撮像ユニットを接近させることにより、前記ユニット側コネクタカバー部分が前記嵌合溝内で互いに接合された前記ボディ側コネクタ部および前記ユニット側コネクタ部を取り囲みつつ先端が前記封止部材に圧接することを特徴とする。
請求項6に記載の撮像装置は、請求項3ないし請求項5のいずれか1項に記載の撮像装置であって、前記撮像ユニットでは、前記凹部に装着される際、前記側壁部に前記筐体の前記左側面が当接することにより、前記凹部内で接近方向への前記カメラボディに対する位置決めが為されることを特徴とする。
請求項7に記載の撮像装置は、請求項6に記載の撮像装置であって、前記ボディ側コネクタ部の前記本体設置個所は、前記背壁部から前記側壁部が立ち上がる方向で見て、該側壁部の中間に設けられ、前記ユニット側コネクタ部の前記ユニット側コネクタカバー部分は、前記左側面において、前記光学系の光軸方向被写体側から見て、前記筐体の背面と前面との中間に設けられ、前記左側面は、前記撮像ユニットが前記凹部に装着される際、互いに接合された前記ボディ側コネクタ部および前記ユニット側コネクタ部を挟むようにそれらの両側で前記側壁部に当接することを特徴とする。
請求項8に記載の撮像装置は、請求項3ないし請求項7のいずれか1項に記載の撮像装置であって、前記ユニット側コネクタカバー部分の先端面には、環状の前記封止部材に全周に渡って対向するように、前記ユニット側コネクタカバー部分の環状方向に沿う環状を呈するリブが設けられていることを特徴とする。
請求項9に記載の撮像装置は、直方体形状の筐体に光学系と撮像素子とユニット側コネクタ部とが設けられた撮像ユニットと、該撮像ユニットが着脱可能に配設される凹部とボディ側コネクタ部とを有するカメラボディとを含み、前記撮像ユニットを前記カメラボディに装着して被写体像を撮像する撮像装置であって、前記凹部は、該凹部に前記撮像ユニットを装着して前記光学系の光軸方向被写体側から見たときに、前記筐体の背面が対向する背壁部と、前記筐体の左側面が対向する側壁部と、前記筐体の上面が対向する上壁部との三つの壁部を有し、前記ボディ側コネクタ部は、前記カメラボディの前記側壁部に形成された本体設置個所と、該本体設置個所に配置された電気的な接合のためのボディ側コネクタ本体と、を有し、前記ユニット側コネクタ部は、前記撮像ユニットを前記凹部に装着すべく互いに接近させることにより前記ボディ側コネクタ本体に電気的に接合可能なユニット側コネクタ本体と、該ユニット側コネクタ本体の前記ボディ側コネクタ本体との接合を可能としつつ前記ユニット側コネクタ本体を取り囲むように前記筐体の前記左側面に設けられたユニット側コネクタカバー部分と、前記左側面上であって前記ユニット側コネクタ本体の周辺に設けられた封止部材と、を有し、前記封止部材には、前記撮像ユニットが前記カメラボディに装着されて前記ボディ側コネクタ本体と前記ユニット側コネクタ本体とが電気的に接合されると、前記側壁部において前記本体設置個所の開口部周辺が圧接されることを特徴とする。
請求項10に記載の撮像装置は、請求項9に記載の撮像装置であって、前記撮像ユニットは、前記側壁部へ向かって接近させることにより前記凹部に装着可能とされ、前記本体設置個所は、前記凹部側から見て、前記ボディ側コネクタ本体の周囲を取り囲む環状の嵌合溝を形成するように前記側壁部から奥まって形成され、前記ユニット側コネクタ部の前記ユニット側コネクタカバー部分は、前記撮像ユニットが前記凹部に装着された状態において、前記嵌合溝内で互いに接合された前記ボディ側コネクタ部および前記ユニット側コネクタ部を取り囲むことを可能とすべく、前記筐体の前記左側面から環状に突出されて形成され、前記封止部材は、前記左側面上で前記ユニット側コネクタ本体を取り巻くように配置されていることを特徴とする。
請求項11に記載の撮像装置は、請求項10に記載の撮像装置であって、前記カメラボディに前記撮像ユニットを装着すべく接近させる方向が、前記光学系の光軸に対して垂直であることを特徴とする。
請求項12に記載の撮像装置は、請求項10または請求項11に記載の撮像装置であって、前記撮像ユニット及び前記カメラボディのいずれか一方が、前記側壁部に向かって前記撮像ユニットを接近させる方向に延びるガイド溝を備え、前記撮像ユニット及び前記カメラボディのいずれか他方が、前記ガイド溝に挿入されるガイド部材を備え、前記ガイド部材が前記ガイド溝に挿入された状態で、前記ガイド部材と前記ガイド溝とを摺動させて前記側壁部に向かって前記撮像ユニットを接近させることにより、前記ユニット側コネクタカバー部分が前記嵌合溝内で互いに接合された前記ボディ側コネクタ部および前記ユニット側コネクタ部を取り囲み、かつ前記側壁部において前記本体設置個所の開口部周辺が前記封止部材に圧接することを特徴とする。
請求項13に記載の撮像装置は、請求項10ないし請求項12のいずれか1項に記載の撮像装置であって、前記撮像ユニットでは、前記凹部に装着される際、前記筐体の前記左側面が前記側壁部に当接することにより、前記凹部内で接近方向への前記カメラボディに対する位置決めが為されることを特徴とする。
請求項14に記載の撮像装置は、請求項13に記載の撮像装置であって、前記ボディ側コネクタ部の前記本体設置個所は、前記背壁部から前記側壁部が立ち上がる方向で見て、該側壁部の中間に設けられ、前記ユニット側コネクタ部の前記ユニット側コネクタカバー部分は、前記左側面において、前記光学系の光軸方向被写体側から見て、前記筐体の背面と前面との中間に設けられ、前記左側面は、前記撮像ユニットが前記凹部に装着される際、互いに接合された前記ボディ側コネクタ部および前記ユニット側コネクタ部を挟むようにそれらの両側で前記側壁部に当接することを特徴とする。
請求項15に記載の撮像装置は、請求項10ないし請求項14のいずれか1項に記載の撮像装置であって、前記側壁部において前記本体設置個所の前記開口部周辺には、前記ユニット側コネクタ本体を取り巻く前記封止部材に対向するように、前記ユニット側コネクタカバー部分の環状方向に沿って延在するリブが設けられていることを特徴とする。
請求項16に記載のカメラボディは、直方体形状の筐体に光学系と撮像素子とユニット側コネクタ部とが設けられた撮像ユニットを着脱可能に配設する凹部と前記ユニット側コネクタ部に接合可能なボディ側コネクタ部とが設けられ、前記撮像ユニットと一体化されて被写体を撮影する撮像装置として用いられるカメラボディであって、前記凹部は、該凹部に前記撮像ユニットを装着して前記光学系の光軸方向被写体側から見たときに、前記筐体の背面が対向する背壁部と、前記筐体の左側面が対向する側壁部と、前記筐体の上面が対向する上壁部との三つの壁部から構成され、前記撮像ユニットに形成された被ロック部材と協働して前記撮像ユニットをロックするロック部材を備え、前記側壁部と前記上壁部との交差部分に、前記ロック機構による前記凹部での前記撮像ユニットのロックを解除するロック解除操作部材が配置され、前記ボディ側コネクタ部は、前記撮像ユニットの装着のために該撮像ユニットが接近されることにより前記ユニット側コネクタ部への電気的な接合が可能なボディ側コネクタ本体と、該ボディ側コネクタ本体が配置され前記凹部から見て前記ボディ側コネクタ本体の周囲を取り囲む環状の嵌合溝を形成するように前記側壁部から奥まって形成された本体設置個所と、該本体設置個所内であって前記ボディ側コネクタ本体の周辺に設けられた封止部材と、を有することを特徴とする。
請求項17に記載のカメラボディは、請求項16に記載のカメラボディであって、前記側壁部は、前記撮像ユニットが装着される際、前記凹部内で接近方向への前記撮像ユニットの位置決めのために、対向される前記筐体の前記左側面が当接されることを特徴とする。
請求項18に記載のカメラボディは、請求項17に記載のカメラボディであって、前記ボディ側コネクタ部の前記本体設置個所は、前記背壁部から前記側壁部が立ち上がる方向で見て、該側壁部の中間に設けられ、前記側壁部は、前記撮像ユニットが装着される際、互いに接合された前記ボディ側コネクタ部および前記ユニット側コネクタ部を挟むようにそれらの両側に前記撮像ユニットの前記左側面が当接されることを特徴とする。
請求項19に記載の撮像ユニットは、直方体形状の筐体に光学系と撮像素子とユニット側コネクタ部とが設けられた撮像ユニットであって、凹部と前記ユニット側コネクタ部に接合可能なボディ側コネクタ部とが設けられたカメラボディの前記凹部に配設されることにより前記カメラボディと一体化されて被写体を撮影する撮像装置として機能し、前記カメラボディが備えるロック部材と係合する被ロック部材を備え、前記ユニット側コネクタ部は、前記凹部への装着のために該凹部に接近されることにより前記ボディ側コネクタ部への接合が可能なユニット側コネクタ本体と、間隔を置いて該ユニット側コネクタ本体を取り囲むように前記光学系の光軸方向被写体側から見た前記筐体の左側面から環状に突出されて形成されたユニット側コネクタカバー部分と、を有し、前記被ロック部材が、前記ユニット側コネクタ部の前記ユニット側コネクタカバー部分の壁面に沿って配置され、該ユニット側コネクタカバー部分は、前記凹部に装着された状態において、先端で前記ボディ側コネクタ部に設けられた封止部材を圧接しつつ、前記先端が前記ボディ側コネクタ部において前記封止部材が設けられた個所に到達することのない長さ寸法とされていることを特徴とする。
請求項20に記載の撮像ユニットは、請求項19に記載の撮像ユニットであって、前記筐体の前記左側面は、前記凹部に装着される際、該凹部内での接近方向への位置決めのために、対向される前記カメラボディの側壁部に当接され、前記ユニット側コネクタ部の前記ユニット側コネクタカバー部分は、前記左側面において、前記光学系の光軸方向被写体側から見て、前記筐体の背面と前面との中間に設けられていることを特徴とする。
請求項21に記載の撮像ユニットは、請求項19または請求項20に記載の撮像ユニットであって、前記ユニット側コネクタカバー部分の前記先端面には、前記ユニット側コネクタカバー部分の環状方向に沿う環状を呈するリブが設けられていることを特徴とする。
請求項22に記載の撮像ユニットは、直方体形状の筐体に光学系と撮像素子とユニット側コネクタ部とが設けられた撮像ユニットであって、凹部と前記ユニット側コネクタ部に接合可能なボディ側コネクタ部とが設けられたカメラボディの前記凹部に配設されることにより前記カメラボディと一体化されて被写体を撮影する撮像装置として機能し、前記カメラボディが備えるロック部材と係合する被ロック部材を備え、前記ユニット側コネクタ部は、前記凹部への装着のために該凹部に接近されることにより前記ボディ側コネクタ部への接合が可能なユニット側コネクタ本体と、間隔を置いて該ユニット側コネクタ本体を取り囲むように前記光学系の光軸方向被写体側から見た前記筐体の左側面から環状に突出されて形成されたユニット側コネクタカバー部分と、を有し、前記被ロック部材が、前記ユニット側コネクタ部の前記ユニット側コネクタカバー部分の壁面に沿って配置され、前記筐体の前記左側面には、前記ユニット側コネクタ部の前記ユニット側コネクタカバー部分を取り巻くように封止部材が設けられ、該封止部材は、前記カメラボディに装着される際、前記左側面に対向される前記カメラボディの側壁部に圧接されることを特徴とする。
請求項23に記載の撮像装置は、直方体形状の筐体に光学系と撮像素子とユニット側コネクタ部とが設けられた撮像ユニットと、該撮像ユニットが着脱可能に配設される凹部とボディ側コネクタ部とを有するカメラボディとを含み、前記撮像ユニットを前記カメラボディに装着して被写体像を撮像する撮像装置であって、前記凹部は、該凹部に前記撮像ユニットを装着して前記光学系の光軸方向被写体側から見たときに、前記筐体の背面が対向する背壁部と、前記筐体の左側面が対向する側壁部と、前記筐体の上面が対向する上壁部との三つの壁部を有し、前記撮像ユニットは、前記カメラボディに対して接近して該カメラボディに装着され、該カメラボディの、前記撮像ユニットが前記カメラボディに接近する際に前記撮像ユニットに対向する位置、および、該撮像ユニットの、該撮像ユニットが前記カメラボディに接近する際に前記カメラボディに対向する位置、のいずれかに防水部材が配置され、前記カメラボディと前記撮像ユニットとが装着されている時には、前記カメラボディおよび前記撮像ユニットによって前記防水部材が圧縮されることを特徴とする。
請求項1に記載の撮像装置では、撮像ユニットをカメラボディ(凹部)に装着されてボディ側コネクタ本体とユニット側コネクタ本体とが電気的に接合されると、ユニット側コネクタカバー部分の先端が圧接されることから、撮像ユニットをカメラボディへと装着するだけで確実に防塵および防水(防滴)効果を得ることができる。このため、撮像ユニットおよびカメラボディ、特に、ユニット側コネクタ部およびボディ側コネクタ部とそれらに通じる電気的な構成個所の耐久性を向上させることができる。
また、封止部材がカメラボディに設けられていることから、交換される撮像ユニット毎に封止部材を設ける必要がないので、撮像ユニットをより簡易な構成とすることができ、コストを低減することができる。
請求項2に記載の撮像装置では、ボディ側コネクタ部の本体設置個所が側壁部に形成されていることから、そこに配置されるボディ側コネクタ本体に不用意に触られることを防止することができる。
請求項3に記載の撮像装置では、環状に突出されたユニット側コネクタカバー部分の先端が、凹部から奥まった本体設置個所により形成された嵌合溝の内部で封止部材を圧接することから、より確実に防塵および防水(防滴)効果を得ることができる。
また、ボディ側コネクタ部の本体設置個所に配置されるボディ側コネクタ本体および封止部材に不用意に触られることをより確実に防止することができる。
請求項4に記載の撮像装置では、撮像ユニットを装着する際に、その光学系の光軸方向とは直交する方向に筐体を押圧すればよいので、光学系(例えばレンズ)を押圧してしまう虞を低減することができる。
請求項5に記載の撮像装置では、撮像ユニットをカメラボディ(凹部)に装着することが容易であるとともに、その装着動作に伴って両コネクタ部を適切に接合することができ、その両コネクタ部間での防塵および防水(防滴)効果を確実に得ることができる。
請求項6に記載の撮像装置では、例えば、撮像ユニットをカメラボディの凹部に装着する際に装着方向に余分な力が付与されたとしても、当該力は筐体の左側面が側壁部を押圧するように作用するので、両コネクタ部に、その装着に伴う無理な力が加わるのを抑制することができる。
請求項7に記載の撮像装置では、筐体の左側面が側壁部に当接することによる、凹部内での撮像ユニット(筐体)の安定性をより高めることができる。
請求項8に記載の撮像装置では、カメラボディの封止部材に撮像ユニットのユニット側コネクタカバー部分のリブを減り込ませるだけでよいことから、カメラボディと撮像ユニットとの装着方向への相対的な押圧力をより小さなものとすることができる。
請求項9に記載の撮像装置では、撮像ユニットをカメラボディ(凹部)に装着されてボディ側コネクタ本体とユニット側コネクタ本体とが電気的に接合されると、側壁部において本体設置個所の開口部周辺が封止部材に圧接されることから、撮像ユニットをカメラボディへと装着するだけで確実に防塵および防水(防滴)効果を得ることができる。このため、撮像ユニットおよびカメラボディ、特に、ユニット側コネクタ部およびボディ側コネクタ部とそれらに通じる電気的な構成個所の耐久性を向上させることができる。
また、封止部材が撮像ユニットに設けられていることから、例えば、バージョンアップのために新たな撮像ユニットを装着する場面では、新たな封止部材により封止することができるので、より確実な防塵・防水(防滴)効果を得ることができる。
請求項10に記載の撮像装置では、側壁部における本体設置個所の開口部周辺個所で、環状に突出されたユニット側コネクタカバー部分を取り巻くように配置された封止部材を圧接することから、より確実に防塵および防水(防滴)効果を得ることができる。
請求項11に記載の撮像装置では、撮像ユニットを装着する際に、その光学系の光軸方向とは直交する方向に筐体を押圧すればよいので、光学系(例えばレンズ)を押圧してしまう虞を低減することができる。
請求項12に記載の撮像装置では、撮像ユニットをカメラボディ(凹部)に装着することが容易であるとともに、その装着動作に伴って両コネクタ部を適切に接合することができ、その両コネクタ部間での防塵および防水(防滴)効果を確実に得ることができる。
請求項13に記載の撮像装置では、例えば、撮像ユニットをカメラボディの凹部に装着する際に装着方向に余分な力が付与されたとしても、当該力は筐体の左側面が側壁部を押圧するように作用するので、両コネクタ部に、その装着に伴う無理な力が加わるのを抑制することができる。
請求項14に記載の撮像装置では、筐体の左側面が側壁部に当接することによる、凹部内での撮像ユニット(筐体)の安定性をより高めることができる。
請求項15に記載の撮像装置では、撮像ユニットのユニット側コネクタカバー部分の封止部材にカメラボディの側壁部のリブを減り込ませるだけでよいことから、カメラボディと撮像ユニットとの装着方向への相対的な押圧力をより小さなものとすることができる。
請求項16に記載のカメラボディでは、撮像ユニットが凹部に装着される際に、嵌合溝に設けられた封止部材が圧接されることで、嵌合溝内でコネクタ部と撮像ユニットのコネクタ部との間を封止させることができる。このため、カメラボディ(そこに装着される撮像ユニット)、特に、ボディ側コネクタ部(そこに接合されるユニット側コネクタ部)とそれらに通じる電気的な構成個所の耐久性を向上させることができる。
また、封止部材が設けられていることから、交換される撮像ユニット毎に封止部材を設ける必要がないので、撮像ユニットをより簡易な構成とすることができ、コストを低減することができる。
請求項17に記載のカメラボディでは、例えば、撮像ユニットが凹部に装着される際に装着方向に余分な力が付与されたとしても、当該力は筐体の左側面が側壁部を押圧するように作用するので、ボディ側コネクタ部(そこに接合されるユニット側コネクタ部)に、その装着に伴う無理な力が加わるのを抑制することができる。
請求項18に記載のカメラボディでは、筐体の左側面が側壁部に当接することによる、凹部内での撮像ユニット(筐体)の安定性をより高めることができる。
請求項19に記載の撮像ユニットでは、撮像ユニットが凹部に装着される際に、ユニット側コネクタカバー部分の先端が嵌合溝に設けられた封止部材を圧接することで、嵌合溝内でコネクタ部と撮像ユニットのコネクタ部との間を封止させることができる。このため、カメラボディ(そこに装着される撮像ユニット)、特に、ボディ側コネクタ部(そこに接合されるユニット側コネクタ部)とそれらに通じる電気的な構成個所の耐久性を向上させることができる。
また、ユニット側コネクタカバー部分が、凹部に装着された状態において、先端がボディ側コネクタ部において封止部材が設けられた個所に到達することのない長さ寸法とされていることから、例えば、撮像ユニットをカメラボディの凹部に装着する際に装着方向に余分な力が付与されたとしても、当該力はユニット側コネクタ部でボディ側コネクタ部を押圧するように作用することはないので、両コネクタ部に、その装着に伴う無理な力が加わるのを防止することができる。
請求項20に記載の撮像ユニットでは、筐体の左側面が側壁部に当接することによる、凹部内での撮像ユニット(筐体)の安定性をより高めることができる。
請求項21に記載の撮像ユニットでは、カメラボディの封止部材に撮像ユニットのユニット側コネクタカバー部分のリブを減り込ませるだけでよいことから、カメラボディと撮像ユニットとの装着方向への相対的な押圧力をより小さなものとすることができる。
請求項22に記載の撮像ユニットでは、撮像ユニットが凹部に装着される際に、側壁部における本体設置個所の開口部周辺個所で、環状に突出されたユニット側コネクタカバー部分を取り巻くように配置された封止部材を圧接することから、嵌合溝内でコネクタ部と撮像ユニットのコネクタ部との間を封止させることができる。このため、撮像ユニット(それが装着されるカメラボディ)、特に、ユニット側コネクタ部(そこに接合されるボディ側コネクタ部)とそれらに通じる電気的な構成個所の耐久性を向上させることができる。
請求項23に記載の撮像装置では、カメラボディ(凹部)と撮像ユニットとが装着されている時、互いに対向する間に配置された防水部材が圧縮されることから、カメラボディと撮像ユニットとを装着するだけで確実に防塵および防水(防滴)効果を得ることができる。
(カメラボディ1、撮像ユニット2の概略説明)
図1(a)、図1(b)、図2は、本発明に係わる直方体形状の筐体を有する撮像ユニットをカメラボディに装着した状態を示す。
その図1(a)、図1(b)、図2において、1はカメラボディ、2は撮像ユニットであり、カメラボディ1(後述する凹部1A)に撮像ユニット2が装着されて撮像装置10を形成している。撮像ユニット2は直方体形状の筐体2Aを有する。ここでは、撮像ユニット2は撮像光学系と撮像素子とを備えた交換レンズ鏡胴ユニットからなる。その筐体2Aは、その正面2aにレンズ鏡胴3を有する。撮像ユニット2は、図3、図4に示すように、カメラボディ1に対して着脱可能とされている。そのレンズ鏡胴3は、図1に示すように、案内筒3aと可動鏡筒3bとから構成される。案内筒3aには可動鏡筒3bが光軸Oの延びる方向に進退可能に配設される。その可動鏡筒3bにはズームレンズ等のレンズ系が設けられる。このレンズ系を含む撮像光学系により、被写体像が撮像素子に結像される。このカメラボディ1には、大きさの異なる撮像ユニット2が交換可能に装着されるようにしても良い(図1(b)参照)。この図1(b)に示す撮像ユニット2は、大きさの異なる撮像素子、大きさの異なるレンズ鏡胴3を有していても良い。その図1(b)には、一例として、図1(a)に示す撮像ユニット2のレンズ鏡胴3の大きさと筐体2Aの大きさとが異なる撮像ユニット2をカメラボディ1に装着した状態が示されている。
(カメラボディ1の詳細説明)
そのカメラボディ1は、図3〜図5に示すように、筐体2Aの配設空間としての凹部1Aを有する。その凹部1Aは、樹脂製の背壁部(背面壁構成体)1Bと側壁部(側面壁構成体)1Cと上壁部(上面壁構成体)1Dとの三つの壁部により構成される。その背壁部1Bと側壁部1Cとは互いに直交している。その上壁部1Dは両壁部1B、1Cに対して直交している。
背壁部1Bには、凹部1Aに撮像ユニット2を装着又は配設してこの撮像ユニット2を正面、すなわち、光学系の光軸方向被写体側から見たときに、筐体2Aの背面2b(図6参照)が対向する。側壁部1Cには、凹部1Aに撮像ユニット2を配設してこの撮像ユニット2を正面から見たときに、筐体2Aの左側面2cが対向する。上壁部1Dには、凹部1Aに撮像ユニット2を配設してこの撮像ユニット2を正面から見たときに、筐体2Aの上面2dが対向する。
背壁部1Bと側壁部1Cと上壁部1Dとは一体に形成される。凹部1Aはその背壁部1Bと側壁部1Cと上壁部1Dとによってその輪郭形状が規定される。この凹部1Aは筐体2Aが配設されたときに、その筐体2Aの下面2eが位置する下方(Y方向)と、筐体2Aの右側面2fが位置する右側方(X方向)と、筐体2Aの正面2aが位置する前方(Z方向)との三方向に向かって開放されている。
その背壁部1Bと側壁部1Cと上壁部1Dとの適宜箇所にはカメラボディ1、撮像ユニット2を電気的に操作する操作部が設けられている。この実施例1では、例えば、その上壁部1Dに、図1〜図4に示すように、操作部としてのレリーズボタン5y、ダイヤル5zが設けられている。
背壁部1Bには、図5、図7〜図11に示すように、背面壁としての板金部材4が設けられている。この板金部材4には、撮像ユニット2をカメラボディ1にセットした時に、その背面2bが対面する。この板金部材4は背壁部1Bを補強する役割を果たす。その板金部材4は、筐体2Aの背面形状に対応する概略長方形状の輪郭を呈している。この板金部材4は、例えば、プレスにより成形される。この板金部材4は、図8、図9に示すように、上辺部4a、下辺部4b、左辺部4c、右辺部4dを有する。その上辺部4aと下辺部4bとは互いに平行にかつ左右方向に長く延びている。その左辺部4cと右辺部4dとは互いに平行にかつ上下方向に長く延びている。
その上辺部4aの上縁壁4a´と下辺部4bの下縁壁4b´とは、撮像ユニット2を左右方向に案内する縁壁としての役割を果たす。その板金部材4には、上辺部4aと下辺部4bとのそれぞれに左右方向に間隔を開けてネジ穴4eが適宜形成されている。この板金部材4は、図3〜図5、図7に示すように、ネジ4fにより背壁部1Bに固定される。
上壁部1Dには、板金部材5が図5に示すようにネジ5fにより固定されている。この板金部材5は、筐体2Aの凹部1Aへのセット(装着)時にその筐体2Aの上面2dに対面する。板金部材5は、上壁部1Dが上側に位置するようにして側壁部1Cを側方から直視したとき前方に向かって背壁部1Bから起立しているように見える。
上壁部1Dの前面5aには、図1、図3に示すように、照明手段としてのストロボ発光部5bがその右方に配設されている。なお、ここでは、ストロボ発光部5bは上壁部1Dに設けることにして説明したが、このストロボ発光部5bは側壁部1Cに設けても良い。ストロボ発光部5bを上壁部1Dに設けることにより、撮像ユニット2のレンズ系の光軸Oよりも上側から被写体を照明でき、被写体の照明を適切に行うことができる。
側壁部1Cには、板金部材6が図3、図5に示すようにネジ6fにより固定されている。この板金部材6は、筐体2Aの凹部1Aへのセット時にその筐体2Aの左側面2cに対面し、筐体2Aが凹部1Aに装着されるとその左側面2cに当接される。この板金部材6は、背壁部1Bが下側に位置しかつ上壁部1Dが右側に位置ししかも前方が上側となるようにして、この板金部材6を直視したときに上方に向かって起立されているように見える。
カメラボディ1は、図1、図3〜図5、図7に示すように、その側壁部1Cに連接するグリップ部1cを有する。このグリップ部1cは、背面側から正面側に向かう方向を前方と定義して前方、すなわち、光学系の光軸方向の被写体に向かう向きに膨出する膨出部(グリップ凸部)1c´と、膨出部1c´と凹部1Aとの間に存在する指掛け凹処(グリップ凹部)1c´´とからなっている。その指掛け凹処1c´´は膨出部1c´に隣接し、その指掛け凹処1c´´には、グリップ部1cを右手で握持したとき、中指から小指までを当てることが可能である。
グリップ部1cの内部には収納室が形成されている。この収納室には、電池、撮像装置に要求される各種の電装部品が内蔵されている。すなわち、この収納室には、電池、操作部の操作により撮像ユニット2を制御するのに用いる回路、撮像ユニット2により撮像された画像を処理する処理回路、撮像ユニット2により撮像されかつ処理回路により処理された画像を記録保存する記録媒体、電源回路、ストロボ制御回路、これらを構成する回路部品を搭載する回路基板等が収納される。
その背壁部1Bの背面には、図2に示すように、撮像ユニット2により撮像された画像データに基づき画像を表示する表示部としての表示面1bが設けられている。表示面1bには記録媒体に記録された画像が再生表示される。この背壁部1Bの大きさは表示面1bの大きさによって概略規定されるが、その表示面1bは背壁部1Bに設けても設けなくとも良い。
この実施例1では、表示面としての液晶ディスプレイが背壁部1Bに設けられている。更に、背壁部1Bの液晶ディスプレイが配置されていない側に板金部材4が設けられている。このような配置にすることにより、板金部材4の大きさをより大きくすることができる。これによって、係合溝同士の上下方向の間隔、又は、挿入溝同士の上下方向の間隔をより広くすることができ、ガタツキの防止効果が向上する。
撮像ユニット2には、図4、図6に示すように、板金部材6に対面する左側面2cに上下方向に延びるユニット側コネクタ部11(以下、単にコネクタ部11という)としての差し込みプラグが設けられている。このコネクタ部11は電気回路が配線されたコネクタ基板50(プラグ基盤セット)(図22、23参照)に固定されている。このプラグ基盤セットは撮像ユニットの内部にフローティング構造で配置される。コネクタ部11は左側面2cから外方に向かって突出している。
このフローティング構造は、カメラボディ1に撮像ユニットを装着してコネクタ部11と後述するコネクタ部12との電気的接合を図る際に、コネクタ部11とコネクタ部12との取り付け誤差を吸収緩和して、そのコネクタ部11とコネクタ部12とを嵌合させる際に加わる応力を緩和する機能を果たす。
カメラボディ1には、図3、図5に示すようにその板金部材6に隣接して上下方向に延びるボディ側コネクタ部12(以下、単にコネクタ部12という)が設けられている。このコネクタ部12は、電気回路が配線されたコネクタ基板51(プラグ基盤セット)(図19、23参照)に固定されている。コネクタ部11、12には、例えば、市販のベイコネクタが用いられる。この両コネクタ部11、12およびその周辺の構成については後に詳細に説明する。
そのコネクタ部12は、背壁部1Bが下側に位置しかつ上壁部1Dが右側に位置ししかも前方が上側に位置するようにして板金部材6を正視したときに背壁部1Bから立ち上がって見える側壁部1Cの立ち上がり基部に不用意に触られないようにして配置されている(図19、21等参照)。
そのコネクタ部12は凹部1Aに向かって露呈されている。このコネクタ部12は、撮像ユニット2をカメラボディ1に装着セットする際の撮像ユニット2の右から左に向かう方向への移動に伴ってコネクタ部11に嵌合されて、カメラボディ1と撮像ユニット2とが電気的に接続される。なお、そのカメラボディ1への撮像ユニット2のセットの詳細については後述する。
その背壁部1Bには、図7に示すように、左右方向に長く延びる一対の挿入溝13a、13bが形成されている。この一対の挿入溝13a、13bは上下方向に互いに間隔を開けて設けられている。一対の挿入溝13a、13bは上縁壁4a´、下縁壁4b´に沿って配置される。挿入溝13a、13bは撮像ユニット2のコネクタ部11に対するカメラボディ1のコネクタ部12の位置関係を規制しつつこの撮像ユニット2を左右方向に案内するガイド溝としての役割を果たす。なお、その上縁壁4a´、下縁壁4b´は、撮像ユニット2の背面に形成された摺接リブ(後述する)が摺接される摺接部としての役割を果たす。
板金部材4の上辺部4aと下辺部4bとには、図8、図9に示すように、右辺部4dに近い側に係合板部8a、8bが形成されている。係合板部8aは上縁壁4a´から上方向に向かって突出している。係合板部8bは下縁壁4b´から下方に向かって突出している。この一対の係合板部8a、8bは上下方向に間隔を開けて配置されている。この係合板部8a、8bは撮像ユニット2の背面に形成された係合爪(後述する)と係合して、前後方向のガタツキを防止する機能を果たす。
その係合板部8a、8bは、右辺部4dに近い側に傾斜壁8cを有し、左辺部4cに近い側にストッパ壁8dを有する。この傾斜壁8cとストッパ壁8dとの間が係合壁8eとなっている。係合壁8eには図10、図11に示すように突起8fが半抜き手段により形成されている。この突起8fは係合板部8a、8bの前側に設けられ、挿入溝13a、13bに向かって突出している。この突起8fに隣接して係合付勢部材としての付勢板バネ8gが図9、図12に示すように設けられている。この付勢板バネ8gは係合板部8a、8bの前側に設けられ、上側凹溝としての挿入溝13a、下側凹溝としての挿入溝13bに臨んでいる。挿入溝13a、13bの右方は外部に向かって開放されている。付勢板バネ8gの配設位置は突起8fの配設位置よりも右辺部4dに近い。付勢板バネ8gは、後述するように、カメラボディ1に装着された撮像ユニット2を背壁部1Bに向けて付勢する役割を果たす。突起8fはカメラボディ1に対する撮像ユニット2の着脱作業の際、撮像ユニット2の前後方向のガタツキを低減する役割を果たす。挿入溝13a、13bは一対の係合爪(後述する)が係合する係合溝としての役割も果たす。
係合板部8a、8bは、カメラボディ1に撮像ユニット2を装着してこの撮像ユニット2がカメラボディ1にロックされている状態で、この撮像ユニット2に前方に向かう方向(図12において矢印F1方向)の力を加えたときに、この力による引抜きを防止する機能を、撮像ユニット2に設けられた係合固定部材としての一対の係合爪(後述する)と協働して果たす。
すなわち、係合付勢部材は係合固定部材が係合溝に挿入された状態で側壁部1Cに向かって撮像ユニット2を接近させた場合に、係合固定部材を光学系の光軸方向へ付勢する役割を果たす。係合固定部材は、上記の説明では、一対のもの、すなわち2個として説明しているが、1個でも3個以上でも良く、2個以上の場合には、係合固定部材は側壁部1Cに撮像ユニットを接近させる方向に対して垂直な方向(上下方向(矢印Y参照))に間隔を開けて構成するのが望ましい。係合溝はこの係合部材に対応する位置関係とされる。また、ここでは、係合付勢部材及び係合溝をカメラボディ1に設け、係合固定部材を撮像ユニット2に設ける構成として説明したが、逆の構成でも良い。ガイド部材とガイド溝との構成についても同様である。
側壁部1Cには、図3、図5、図7に示すように、一対の補助嵌合突起(嵌合凸部)14、14が上下方向に間隔を開けて形成されている。この補助嵌合突起14は背壁部1Bが下側に位置しかつ上壁部1Dが右側に位置ししかも前方が上側となるようにして側壁部1Cを直視したときにコネクタ部12よりも上側に位置している(図20等参照)。この一対の補助嵌合突起14、14は、不用意な捩れ力が撮像ユニット2に加わった際一対の補助嵌合穴と協働して、カメラボディ1のコネクタ部12のコネクタ端子、撮像ユニット2のコネクタ部11のコネクタ端子が破壊されるのを防止する機能を有する。
コネクタ部12は、上下方向に長く延びる縦長のグリップ部が形成されている側壁部1Cの側面に設けられている。このように配置することにより、より大きなコネクタを配置することができる。よって、撮像ユニットとカメラボディとの間のデータ転送速度を速めることができる。
(撮像ユニット2の外観形状の説明)
撮像ユニット2には、板金部材6に対面され、筐体2Aが凹部1Aに装着されるとその板金部材6に当接される左側面2cに、図4、図6に示すように、一対の補助嵌合穴(嵌合凹部)22が形成されている。この一対の補助嵌合穴22には、カメラボディ1への撮像ユニット2の装着セット時に一対の補助嵌合突起14、14が嵌合される。その一対の補助嵌合穴22の底部には、スポンジ、ゴム等の衝撃吸収部材22aが配設されている。なお、一対の補助嵌合穴22を側壁部1Cに形成し、一対の補助嵌合突起14、14を筐体2Aの左側面2cに形成する構成を採用しても良い。また、ここでは、嵌合凸部と嵌合凹部とを一対、すなわち、2個として説明しているが、嵌合凸部と嵌合凹部とは各1個でも、3個以上でも良く、複数設ける場合には、撮像ユニット2を側壁部1Cに向かって接近させる方向に対して垂直な方向に間隔を開けて配置する構成とするのが望ましい。
その筐体2Aの背面2bには、図6に示すように、矩形状の板金部材2Bが設けられている。この板金部材2Bは適宜箇所にネジ穴2h´を有し、止めネジ穴2hにより筐体2Aの背面2bに固定されている。板金部材2Bには、ガイド部材としての一対の摺接リブ23a、23bと係合固定部材としての一対の係合爪23c、23dとが形成されている。一対の摺接リブ23a、23bは互いに上下方向に間隔を開けて対向しかつ左右方向に延びている。
一対の係合爪23c、23dは切り起しにより形成される。この一対の係合爪23c、23dは切り起し部23eと屈曲部23fとを有する。その一対の係合爪23c、23dも同様に上下方向に間隔を開けてかつ対向して配置されている。その板金部材2Bは、一対の摺接リブ23a、23bを形成した箇所と一対の係合爪23c、23dを形成した箇所とがそれぞれ矩形状の長穴23g、23hとなっている。一対の摺接リブ23a、23bは挿入溝13a、13bに挿入されて上縁壁4a´と下縁壁4b´とにそれぞれ摺接可能とされている。一対の係合爪23c、23dは付勢板バネ8gに係合可能とされている。
筐体2Aの上面2dには、図6に示すように、板金部材2Cが止めネジ2jにより固定されている。この板金部材2Cは、筐体2Aの左側面2cよりも外方に向かって延長された延長板部(延伸部)2mを有する。この延長板部2mはコネクタ部11(後述するコネクタカバー部分59)の上面に沿って延在されている。この延長板部2mには、切り欠き部2nと被ロック爪2pとが形成されている。その切り欠き部2nには後述するロック部材としてのロック爪が進入する。その被ロック爪2pは後述するロック部材の切り欠き部に進入される。その被ロック爪2pは傾斜壁2p´を有する。撮像ユニット2はこのロック部材と被ロック部材との係合によりカメラボディ1に固定される。
(ロック機構24、ロック解除機構24´の説明)
カメラボディ1には、図13、図14に示すロック機構24が設けられている。このロック機構24は、側壁部1Cと上壁部1Dとの交差部分に位置している。このロック機構24は、撮像ユニット2をロックする機能を有する。このロック機構24は、図5に示すように、凹部1Aに筐体2Aを配設した状態で筐体2Aを正面から見たときにこの筐体2Aに対して左上隅近傍に位置されている。
そのロック機構24は、ロック部材(ロック板)25(図15、図16参照)と、支軸27と、ストッパ27aとから概略構成されている。ストッパ27aはカメラボディ1に固定されている。そのロック部材25は被ロック部材としての被ロック爪2pと協働して撮像ユニット2をロックする役割を果たす。ロック解除機構24´は、ロック解除操作部材(ロック解除板)26(図17、図18参照)と、支軸27と、ストッパ27bとから概略構成されている。そのストッパ27bはカメラボディ1に固定されている。ロック解除操作部材26はロック部材25による撮像ユニット2のカメラボディ1に対するロックを解除する役割を果たす。
カメラボディ1を正面から見たとき、従来の一眼レフレックスカメラの交換鏡胴ユニットの取り外しボタンの位置と比較して同じような位置にロック解除操作部材が設けられているので、従来の交換レンズ鏡胴式の一眼レフレックスカメラに慣れている人が使用した場合でも、撮像ユニット2の取り外し操作を行い易く、誤操作が起きにくい。よって、誤操作によるリスクの軽減を図りつつ撮像ユニットの取り外しの容易なカメラボディ1を提供できる。
ロック部材25は、図15、図16に示すように、軸穴25aと、切り欠き部25bと、ロック爪25cとを有する。軸穴25aには支軸27(図13、図14参照)が挿通される。そのロック爪25cの爪先25c´´は、カメラボディ1の背面側から正面側に向かう方向を前方と定義して、前方に向けられている。なお、被ロック爪2pの爪先2p´´は、撮像ユニット2が凹部1Aに配置された状態で背壁部1Bに臨む方向に向いている。すなわち、被ロック爪2pの爪先2p´´は、カメラボディ1の正面側から背面側に向かう方向を後方と定義して、後方に向けられている。
ロック部材25は、図示を略す付勢手段により、支軸27を中心にして前方(図14において矢印F2方向)に向けて回動付勢されている。ストッパ27aはその付勢手段によるそのロック部材25の回動停止位置を規制する役割を果たす。ロック爪25cと被ロック爪2pとが係合していない時には、ロック爪25cは付勢手段の回動付勢によって、ストッパに当接した状態で保持される。
ロック解除操作部材26はストッパ27aから離反している。ロック爪25cには傾斜壁25c´が形成されている。この傾斜壁25c´は、カメラボディ1に対して撮像ユニット2を右から左へ向けて移動させて撮像ユニット2をカメラボディ1に装着セットする際に、傾斜壁2p´と係合して、ロック部材25を、支軸27を支点にして後方に回動させる分力を生じさせる。
ロック解除操作部材26は、図17、図18に示すように、軸穴26aと、解除突起26bと、係止突起26cと、ロック解除ボタン26dとを有する。軸穴26aには、ロック部材25を回動可能に支持する支軸27が挿通される。支軸27は、軸穴25a及び軸穴26aに挿入され、カメラボディ1に固定される。解除突起26bは、ロック部材25の側面25fに当接してロック部材25を解除方向(F2と反対方向)に回動させる役割を果たす。係止突起26cにはロック解除用スプリング28の一端部28aが係止される。ロック解除用スプリング28の他端部28bは側壁部1Cの内部の適宜箇所に設けられた係止突起(図示を略す)に係止される。ロック解除用スプリング28は、ロック解除操作部材26を、支軸27を中心にして前方に向けて回動付勢する役割を果たす。
ストッパ27bは、そのロック解除用スプリング28の回動付勢力によるロック解除操作部材26の回動停止位置を規制する役割を果たす。このロック解除操作部材26は、非操作時には、ストッパ27bに当接されている。このロック解除操作部材26の操作時にはロック解除操作部材26は、ストッパ27bから離間し、ストッパ27aに接近する方向に回動される。このロック解除操作部材26の操作方向への回動量はストッパ27aによって規制される。
ロック解除ボタン26dは、上壁部1Dが存在する側を上にしたとき、指掛け凹処1c´´よりも上側に位置している。すなわち、指掛け凹処1c´´はロック解除操作部材26の下側に位置している。そのロック解除ボタン26dは、グリップ部1cから外方に向かって突出する指当て部26eを有する。
グリップ凸部の上方は、通常、撮影の際にグリップ部を把持するための邪魔にならない位置であり、不用意に操作し難い位置であるので、より一層誤操作のリスクを回避しつつ撮像ユニットの取り外しの容易なカメラボディを提供できる。
更に、グリップ凹部よりも上方の位置でかつグリップ凸部を握持する際に指が当たりにくい位置に、ロック解除操作部材を設けたので、誤操作の懸念を更に低減できる。
この実施例1では、そのロック解除ボタン26dは、グリップ部1cの外観形状に倣うようにして回動される。ロック部材25とロック解除操作部材26とは、互いに重なり合わされて、支軸27を支点にして回動され、ロック部材25はロック解除ボタン26との回動平面と略同一平面内で回動される。
(コネクタ部の防塵・防水構造の説明)
次に、コネクタ部11、12間の防塵・防水(防滴)構造について説明する。
上述したように、カメラボディ1には、図5、19〜21に示すように、コネクタ部12が設けられている。コネクタ部12は、カメラボディ1の側壁部1Cに設けられた嵌合溝部52にコネクタ本体53が配置されて構成されている。このため、嵌合溝部52が、コネクタ部12の本体設置個所となる。
嵌合溝部52は、背壁部1Bが下側に位置しかつ上壁部1Dが右側に位置ししかも前方が上側に位置するようにしてカメラボディ1の板金部材6を正視したときに、背壁部1Bから立ち上がって見える側壁部1Cの立ち上がり基部となる下方(背壁部1B側)に位置し、板金部材6すなわち側壁部1Cから奥へと凹むように(凹部1Aから左側に奥まって)設けられた凹所である。この嵌合溝部52は、側壁部1Cに設けられたコネクタカバー部材54と側壁部1Cおよび背壁部1Bとの協働により輪郭形状が規定され、凹部1A側すなわち右側方(X方向)が開放されている。嵌合溝部52は、コネクタ本体53が内方に配設された状態において、そのコネクタ本体53の周囲に間隔(隙間)を形成できる大きさ寸法とされている。このため、コネクタ部12、特にコネクタ本体53は、左右方向への撮像ユニット2の相対的な移動による後述するコネクタ部11のコネクタ本体60との連結(電気的な接続)を可能としつつ、不用意に触られることが防止されている。
この嵌合溝部52に配置されたコネクタ本体53は、上述したように、カメラボディ1と撮像ユニット2との間でのデータ転送を可能とするために、撮像ユニット2の後述するコネクタ部11のコネクタ本体60と電気的に接続されるものである。このコネクタ本体53は、コネクタ端子55が被覆部材56に覆われて構成されている。
コネクタ端子55は、後述するコネクタ部11のコネクタ本体60のコネクタ端子61との相対的な右左方向(X方向)への移動により当該コネクタ端子61との電気的な接続が可能とされたコネクタ端子であり、実施例1ではメス型のコネクタ端子が用いられている。コネクタ端子55は、カメラボディ1に固定されたコネクタ基板51に電気的に接続されている。このコネクタ基板51には、操作部の操作により撮像ユニット2を制御するのに用いる回路、撮像ユニット2により撮像された画像を処理する処理回路等の電気回路が配線されている。
被覆部材56は、コネクタ端子55を被覆可能な長尺形状を呈し、上下方向両端部(Y方向で見た両端位置)に一対の位置決め突起56aが設けられている。この被覆部材56は、カメラボディ1に撮像ユニット2を装着するとき、人の手が触れて、人体にたまっている静電気の放電により、電気回路、電気素子等が静電破壊されるのを防止する役割を有する。
コネクタ部12では、嵌合溝部52内において、嵌合溝部52とコネクタ本体53との大きさ寸法の差異によりコネクタ本体53を取り囲む嵌合溝57が形成されている。嵌合溝57は、後述する撮像ユニット2のコネクタ部11のコネクタカバー部分59が、互いに接続されたコネクタ本体53と後述するコネクタ部11のコネクタ本体60とを取り囲みつつ内方に入り込むことのできる大きさ寸法とされている。この嵌合溝57の底壁面(凹部1Aから見て奥側に位置する壁面)に、封止部材58が設けられている。
封止部材58は、後述するように、互いに連結(電気的な接続)状態にあるコネクタ部12のコネクタ本体53(コネクタ端子55)とコネクタ部11のコネクタ本体60(コネクタ端子61)とに、塵埃や液体等が付着することを防止する防塵機能や防水(防滴)機能を有する(防水部材として機能する)。この封止部材58は、実施例1では、ゴム(樹脂材料)やスポンジ(海綿状の樹脂材料)のように弾性を有する材料で形成されたシート状とされ、嵌合溝57の底壁面においてコネクタ本体53を取り囲む環状を呈している(図20、図21等参照)。封止部材58の厚さ寸法については後述する。この封止部材58は、接着剤等により嵌合溝57の底壁面に固着されている。上述したように、このコネクタ部12に撮像ユニット2のコネクタ部11が接合される。
コネクタ部11は、図4、6、22に示すように、撮像ユニット2の左側面2cから外方に向かって突出されつつ上下方向に延在されたコネクタカバー部分59にコネクタ本体60が配置されて構成されている。
コネクタカバー部分59は、左側面2cから撮像ユニット2を側壁部1Cに向かって接近させる方向へと突出されて上下方向に延在する一対の上下延在壁と、それらの上端および下端を架け渡すように左側面2cから撮像ユニット2を側壁部1Cに向かって接近させる方向へと突出されて前後方向(カメラボディ1に装着された状態)に延在する一対の前後延在壁とにより形成され、撮像ユニット2の左側面2cを正視したときに、上下方向に長尺で矩形の環状を呈する。このコネクタカバー部分59は、実施例1では、一対の上下延在壁のうちの背面2b側に位置する上下延在壁が、カメラボディ1の凹部1A内でのコネクタ部12の位置関係に対応すべく、背面2bと略面一となる(略同一の平面を形成する)位置関係とされている。コネクタカバー部分59は、外周面がコネクタ部12の嵌合溝57の内方に位置するように、すなわちコネクタ部12の嵌合溝57の内方に遊嵌する大きさ寸法とされている。このコネクタカバー部分59の内方で間隔を置いてコネクタ本体60が配置されている。
コネクタ本体60は、上述したように、カメラボディ1のコネクタ部12のコネクタ本体53と電気的に接続されるものである。このコネクタ本体60は、コネクタ端子61が包囲部材62に覆われて構成されている。
コネクタ端子61は、コネクタ部12のコネクタ本体53のコネクタ端子55との相対的な右左方向(X方向)への移動により当該コネクタ端子55との電気的な接続が可能とされたコネクタ端子であり、実施例1では左方向(矢印Xとは逆方向)へ突出されたオス型のコネクタ端子が用いられている。コネクタ端子61は、撮像ユニット2に固定されたコネクタ基板50に電気的に接続されている。このコネクタ基板50には、カメラボディ1からの制御指令に応じた駆動のための回路、撮像した画像のデータをカメラボディ1へと送信する回路等の電気回路が配線されている。
包囲部材62は、カメラボディ1に撮像ユニット2を装着するとき、人の手が触れて、人体にたまっている静電気の放電により、電気回路、電気素子等が静電破壊されるのを防止する役割を有する。この包囲部材62は、間隔を置きつつコネクタ端子61を取り囲む環状を呈し、カメラボディ1のコネクタ部12の被覆部材56を内方に受入可能とされている。この間隔により、コネクタ部11では、コネクタ端子61と包囲部材62との間に、上下方向両端部(Y方向で見た両端位置)にコネクタ部12の一対の位置決め突起56aに対応する一対の位置決め穴63が形成されている。このため、コネクタ本体60は、コネクタ部11のコネクタ本体53に対して、一対の位置決め穴63と一対の位置決め突起56aとの案内作用により、適切な状態で、コネクタ端子61をコネクタ部12のコネクタ端子55に挿入して電気的に接続しつつ包囲部材62の内方に被覆部材56を嵌合させた連結状態とすることが容易とされている(図23参照)。
コネクタ部11は、上述したように、カメラボディ1に撮像ユニット2が適切に装着されると、カメラボディ1のコネクタ部12と接合される。ここで、撮像ユニット2は、カメラボディ1の凹部1Aに適切に装着されると、筐体2Aの左側面2cが側壁部1Cすなわち板金部材6に当接され、凹部1A内での左右方向(X方向)の位置決めが為される。この状態において、コネクタ部11のコネクタカバー部分59は、上述したように、間隔を置きつつコネクタ本体60およびそこに接続されるコネクタ本体53を環状に取り囲みつつコネクタ部12の嵌合溝57に遊嵌する大きさ寸法とされていることから、コネクタ本体60およびコネクタ本体53に接触することなく嵌合溝57内に位置する。このとき、コネクタカバー部分59は、嵌合溝57の底壁部に到達することはなく嵌合溝57に設けられた封止部材58に圧接する長さ寸法とされている。すなわち、封止部材58は、撮像ユニット2がカメラボディ1の凹部1Aに適切に装着された状態において、塵埃や液体等が凹部1Aからコネクタ部11のコネクタ本体60のコネクタカバー部分59の内方へと侵入してくることを防止できるような押圧力でコネクタカバー部分59の先端に圧接される厚さ寸法に設定されている。
(カメラボディ1への撮像ユニット2の装着手順)
次に、カメラボディ1(凹部1A)に撮像ユニット2をセットする手順について説明する。
カメラボディ1の背壁部1Bを下側にして水平状態にする。たとえば、カメラボディ1を左手に載せて水平状態とする。カメラボディ1に対して撮像ユニット2を図3に示す矢印F3方向(上から下の方向)から近づけて、一対の摺接リブ23a、23bを一対の挿入溝13a、13bにそれぞれ挿入する。
ついで、カメラボディ1に対して撮像ユニット2を図3に示す矢印F4方向(右から左方向)に移動させる。すなわち、側壁部1Cに向かって撮像ユニット2を移動させる。つまり、側壁部1Cに対して撮像ユニット2をレンズ系の光軸に対して直交する方向から接近させる。その際、撮像ユニット2は、一対の摺接リブ23a、23bが一対の挿入溝13a、13bにそれぞれ挿入された状態のまま、摺接リブ23a、23bが上縁壁4a´、下縁壁4b´に摺接しつつ移動される。その移動中に、一対の係合爪23c、23dが係合板部8a、8bに接近する。一対の係合爪23c、23dは、係合板部8a、8bに当たると、傾斜壁8cに案内されて係合壁8eに臨む。
このカメラボディ1に対する撮像ユニット2の装着中、摺接リブ23a、23bの作用によりカメラボディ1に対する撮像ユニット2の上下方向のガタツキが低減される。カメラボディ1に対して撮像ユニット2を右から左方向に移動させると、付勢板バネ8gに係合爪23c、23dが当接される。撮像ユニット2はこの付勢板バネ8gの作用により背壁部1Bに引き付けられる。これにより、撮像ユニット2の前後方向のガタツキが緩和される。また、その移動作業中、係合爪23c、23dは図12に示す突起8fにより前後方向(図12に示す矢印F1方向及びその反対方向)の移動量の制約を受けるので、カメラボディ1に対する撮像ユニット2の前後方向のガタツキが更に緩和される。
一対の付勢板バネ8gと一対の係合爪23c、23dとの当接とほぼ同時に、補助嵌合突起14が補助嵌合穴22に嵌合される。摺接リブ23a、23bが上縁壁4a´、下縁壁4b´に摺接しつつ移動することで、補助嵌合突起14が補助嵌合穴22に係合可能な位置を保ったまま、筐体2Aの左側面2cが側壁部1Cに対して接近・離脱可能となっている。撮像ユニット2は、筐体2Aの左側面2cが側壁部1Cすなわち板金部材6に当接されることにより、凹部1A内での左右方向(X方向)の位置決めが為される。また、摺接リブ23a、23bが上縁壁4a´、下縁壁4b´に摺接しつつ移動することで、コネクタ部11とコネクタ部12とが嵌合(接合)可能な位置を保ったまま、筐体2Aの左側面2cが側壁部1Cに対して接近離脱可能となっている。摺接リブ23a、23bは、カメラボディ1と撮像ユニット2との装着時にガイド手段として機能する。
この補助嵌合突起14と補助嵌合穴22とによって、コネクタ部12に対するコネクタ部11の位置規制が概略なされ、コネクタ部11のコネクタカバー部分59がコネクタ部12の嵌合溝57に遊嵌し、一対の位置決め穴63と一対の位置決め突起56aとの案内作用によりコネクタ部11のコネクタ本体60がコネクタ部12のコネクタ本体53に対して適切な位置で対向する。ついで、撮像ユニット2が凹部1A内で左右方向に位置決めされると、コネクタ部11のコネクタ本体60がコネクタ部12のコネクタ本体53に適切に連結されて、カメラボディ1と撮像ユニット2とが電気的に通信可能に接続される。このとき、コネクタ部11のコネクタカバー部分59の先端は、コネクタ部12の嵌合溝57に設けられた封止部材58に圧接する。これにより、封止部材58は、コネクタカバー部分59の先端と嵌合溝57との間で圧縮される。なお、その補助嵌合突起14と補助嵌合穴22との嵌合の際に、補助嵌合穴22の底部に衝撃吸収部材22aが設けられているので、カメラボディ1と撮像ユニット2との衝突による衝撃が緩和される。また、その補助嵌合突起14と補助嵌合穴22とによってカメラボディ1に対する撮像ユニット2の前後方向のガタツキが更に緩和される。
その一方、被ロック爪2pの傾斜壁2p´がロック爪25cの傾斜壁25c´に当接して傾斜壁25c´に生じる分力が、図示を略す付勢部材によるロック部材25の回動付勢力よりも大きくなると、ロック部材25は支軸27を支点にしてその回動付勢力の作用する方向(図14において矢印F2方向)とは反対方向に回動される。
ついで、被ロック爪2pがロック爪25cを乗り越えると、ロック部材25はその回動付勢力により元の位置に復帰する。その結果、ロック爪25cが切り欠き部2nに進入し、被ロック爪2pが切り欠き部25bに進入する。これにより、ロック爪25cと被ロック爪2pとが噛み合い、撮像ユニット2はカメラボディ1に対して左右方向にロックされる。このロック部材としてのロック爪25cと被ロック部材としての被ロック爪2pとによって、カメラボディ1と撮像ユニットとの左右方向のガタツキが制約される。
このように、撮像ユニット2をカメラボディ1(その凹部1A)に適切に装着することができる。
この実施例1では、撮像ユニット2がカメラボディ1の凹部1Aに適切に装着されると、互いに接続されたコネクタ部11、12において、コネクタ部11のコネクタカバー部分59の先端がコネクタ部12の嵌合溝57に設けられた封止部材58を圧接している(封止部材58が圧縮される)ことから、塵埃や液体等が凹部1Aからコネクタ部12のコネクタ本体60のコネクタカバー部分59の内方へと侵入してくることを防止することができる。これにより、両コネクタ部11、12の間を、防塵および防水(防滴)することができる。
また、実施例1のコネクタ部の防塵・防水(防滴)構造は、互いに接続されたコネクタ部11、12間の防塵および防水(防滴)であることから、極めて狭い領域を対象とするものであるので、簡易でかつコンパクトな構成とすることができる。すなわち、カメラボディ1の側壁部1Cに嵌合溝部52を設けてコネクタ部12に嵌合溝57を設けるとともに、コネクタ部11のコネクタカバー部分59により圧接されるように、そのコネクタ部12の嵌合溝57に封止部材58を設ける簡易な構成とすることができる。
さらに、このコネクタ部の防塵・防水(防滴)構造では、撮像ユニット2をカメラボディ1の凹部1Aに装着すべく相対的に移動(スライド移動)させる摺動面に当該構造に係る部品が設けられてはいないことから、撮像ユニット2をカメラボディ1の凹部1Aに装着する際の相対的な移動(スライド移動)を阻害することを防止することができる。
ついで、このコネクタ部の防塵・防水(防滴)構造では、筐体2Aの左側面2cが側壁部1Cすなわち板金部材6に当接されることにより、凹部1A内での撮像ユニット2の左右方向(X方向)の位置決めが為され、コネクタ部11のコネクタカバー部分59の先端が、コネクタ部12の嵌合溝57に到達しない(封止部材58がないものとすると互いに当接することはない)構成とされていることから、例えば、撮像ユニット2をカメラボディ1の凹部1Aに装着する際に装着方向に余分な力が付与されたとしても、当該力は筐体2Aの左側面2cが側壁部1Cすなわち板金部材6を押圧するように作用するので、コネクタ部11、12に、その装着に伴う無理な力が加わるのを防止することができる。
このコネクタ部の防塵・防水(防滴)構造では、封止部材58がカメラボディ1に設けられていることから、交換される撮像ユニット2毎に封止部材58を設ける必要がないので、撮像ユニット2をより簡易な構成とすることができ、コストを低減することができる。
このコネクタ部の防塵・防水(防滴)構造では、封止部材58がカメラボディ1において、凹部1Aから奥まった(凹んだ)構成とされた嵌合溝部52(嵌合溝57の底壁面)に設けられていることから、不用意に触られることが防止されており、長い期間に渡って適切な防塵・防水(防滴)効果を得ることができる。
これらのことから、このコネクタ部の防塵・防水(防滴)構造を採用することにより、別途大掛かりな構造を採用する必要がないので撮像ユニット2およびカメラボディ1の大型化を招くことなく、撮像ユニット2をカメラボディ1へと装着するだけで確実に防塵および防水(防滴)効果を得ることができる。このため、撮像ユニット2およびカメラボディ1、特に、コネクタ部11およびコネクタ部12とそれらに通じる電気的な構成個所の耐久性を向上させることができる。
加えて、実施例1では、撮像ユニット2のカメラボディ1へのロック状態では、一対の係合爪23c、23dが係合板部8a、8bに確実に係合している。一対の係合板部8a、8bは、側壁部1Cに形成された一対の補助嵌合突起14、14に対して左右方向に大きく離れた位置に形成されているので、撮像ユニット2をカメラボディ1に対して前方側に引き抜こうとしても、その引き抜きに伴う力が分散され、その引き抜きが確実に阻止される。また、そのコネクタ部11、12に、その引き抜きに伴う無理な力が加わるのを阻止できる。
実施例1では、撮像ユニット2の右側の下辺部を手で持って、右下に向けて無理矢理に引き抜こうとしても、一対の補助嵌合突起14、14と一対の係合爪23c、23dと、ロック機構24とによってその引き抜きが阻止され、コネクタ部11、12にその引き抜きに伴う無理矢理な力が加わるのが阻止される。
実施例1では、側壁部1Cに向かって撮像ユニットを移動させるという1つの動作によって、ロック機構24によるカメラボディ1と撮像ユニット2の機械的な固定と、コネクタ部11、12による電気的な接続とがほぼ同時に完了するので、撮像ユニット2のカメラボディ1への装着操作を短時間で容易に行うことができる。
(カメラボディ1からの撮像ユニット2の取り外し手順)
次に、カメラボディ1(その凹部1A)から撮像ユニット2を取り外す手順について説明する。
撮像ユニット2が凹部1Aに配置された状態で撮像ユニット2を正面から見て、ロック解除ボタン26dを右方向(図1においてF5方向)に操作する。これにより、ロック解除操作部材26は支軸27を支点にしてロック解除用スプリング28の回動付勢力に対して反対方向(図14においてF2と反対方向)に回動される。すると、解除突起26bがロック部材25の側面25fに当接する。この解除突起26bのロック解除用スプリング28の回動付勢力に対して反対方向(図14においてF2と反対方向)への回動により、ロック部材25は、支軸27を支点にして切り欠き部2nから退避する方向(後方)に回動される。これにより、ロック爪25cと被ロック爪2pとの噛み合いが解除される。すなわち、カメラボディ1に対する撮像ユニット2のロックが解除される。この状態で、カメラボディ1に対して撮像ユニット2を左から右方向(図1、図3において、矢印F4´方向)に移動させる。すると、コネクタ部11、12同士の嵌合が解除されると共に、補助嵌合突起14と補助嵌合穴22との嵌合も解除される。
摺接リブ23a、23bがストッパ壁8dに当接するまで撮像ユニット2を左から右方向(図1、図3において、矢印F4´方向)移動させる。その後、撮像ユニット2を背壁部1Bから離れる方向(図3においてF3と逆の方向)に移動させる。これにより、カメラボディ1に対する撮像ユニット2の取り外しが完了する。なお、ロック解除操作部材26はロック解除ボタン26dから指を離すと、ロック解除用スプリング28の付勢力により元の位置に復帰する。また、ロック部材25も図示を略す回動付勢力により元の位置に復帰する。
このように、この実施例1では、コネクタ部の防塵・防水(防滴)構造がカメラボディ1からの撮像ユニット2を取り外し動作に何らの影響を与えることはない。このため、装着時には、塵埃や液体等が凹部1Aからコネクタ部12のコネクタ本体60のコネクタカバー部分59の内方への侵入の防止が可能でありながら、カメラボディ1から撮像ユニット2を容易に取り外すことが可能である。
また、この実施例1では、撮影者が右手でグリップ部1cを持って、かつ、上壁部1Dが上側に位置し、レンズ系を前方の被写体に向けて使用する状態を通常使用状態と定義して、この通常使用時には、使用者が操作しにくい右方向が解除操作方向となっているので、グリップ部1cの通常の握持状態で、使用時の誤操作に起因して撮像ユニット2がカメラボディ1から脱落する懸念を低減できる。
次に、実施例2の撮像装置10H(カメラボディ1Hおよび撮像ユニット2H)について説明する。実施例2のカメラボディ1Hおよび撮像ユニット2Hは、コネクタ部の防塵・防水(防滴)構造が実施例1とは異なる例である。このカメラボディ1Hおよび撮像ユニット2Hは、その基本的な構成は実施例1のカメラボディ1および撮像ユニット2と同様であるので、同一機能部分には実施例1と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
撮像ユニット2Hには、図24および図25に示すように、コネクタ部11Hのコネクタカバー部分59Hの先端にリブ64が設けられている。リブ64は、撮像ユニット2の左側面2cを正視すると上下方向に長尺で矩形の環状を呈するコネクタカバー部分59H(その先端)において、その先端面59aよりも細い幅寸法で当該先端面59aの幅方向で見た中間位置に設けられている。このリブ64は、コネクタカバー部分59Hの先端面59aからコネクタカバー部分59Hの延在方向と等しい方向(撮像ユニット2を側壁部1Cに向かって接近させる方向)へと突出され、コネクタカバー部分59Hの全周に渡って環状に延在している。
カメラボディ1Hは、実施例1のカメラボディ1と全く同様の構成であるが、封止部材58H(図26参照)の厚さ寸法の設定の際の観点が異なる。これは、撮像ユニット2Hのコネクタ部11Hのコネクタカバー部分59Hの先端にリブ64が設けられていることによる。
実施例2のカメラボディ1Hおよび撮像ユニット2Hは、図26に示すように、実施例1と同様に、撮像ユニット2Hをカメラボディ1Hへと装着する(から取り外す)ことができる。この撮像ユニット2Hがカメラボディ1Hの凹部1Aに装着された状態では、撮像ユニット2Hのコネクタ部11Hのコネクタカバー部分59Hが、カメラボディ1Hのコネクタ部12の嵌合溝57に遊嵌し、一対の位置決め穴63と一対の位置決め突起56aとの案内作用によりコネクタ部11Hのコネクタ本体60がコネクタ部12のコネクタ本体53に適切に連結されて、カメラボディ1Hと撮像ユニット2Hとが電気的に通信可能に接続される。このとき、コネクタ部11Hのコネクタカバー部分59Hの先端は、コネクタ部12Hの嵌合溝57Hに設けられた封止部材58Hに圧接し、コネクタカバー部分59Hの先端のリブ64が封止部材58Hに減り込む(封止部材58Hが部分的に圧縮される)。このように、コネクタカバー部分59Hの先端のリブ64が封止部材58Hに減り込むことにより、コネクタカバー部分59Hの先端と封止部材58Hとの間を確実に封止することができる。このため、コネクタカバー部分59Hの先端のリブ64が封止部材58Hに減り込んだ環状の個所において、塵埃や液体等が、カメラボディ1Hの凹部1Aから、撮像ユニット2Hのコネクタ部11Hのコネクタ本体60Hのコネクタカバー部分59Hの内方へと侵入してくることを防止できる。このことから、実施例2のカメラボディ1Hの封止部材58Hは、撮像ユニット2Hがカメラボディ1Hの凹部1Aに適切に装着された状態において、リブ64の減り込みによりコネクタ部11Hとコネクタ部12Hとの間を封止することができる厚さ寸法に設定すればよいこととなる。
実施例2のカメラボディ1Hおよび撮像ユニット2H(撮像装置10H)では、基本的に実施例1のカメラボディ1および撮像ユニット2と同様の効果を得ることができる。これに加えて、カメラボディ1Hの封止部材58Hに撮像ユニット2Hのコネクタカバー部分59Hのリブ64を減り込ませるだけでよいことから、カメラボディ1Hと撮像ユニット2Hとの装着方向への相対的な押圧力をより小さなものとすることができる。これにより、撮像ユニット2Hをカメラボディ1Hへと装着すること、および撮像ユニット2Hをカメラボディ1Hから取り外すことを、より容易なものとすることができる。
次に、実施例3の撮像装置10I(カメラボディ1Iおよび撮像ユニット2I)について説明する。実施例3のカメラボディ1Iおよび撮像ユニット2Iは、コネクタ部の防塵・防水(防滴)構造が実施例1および実施例2とは異なる例である。このカメラボディ1Iおよび撮像ユニット2Iは、その基本的な構成は実施例1のカメラボディ1および撮像ユニット2と同様であるので、同一機能部分には実施例1と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
カメラボディ1Iでは、図27および図28に示すように、実施例1とは、コネクタ部12Iのコネクタ本体53が配置される嵌合溝部52Iが設けられた位置が異なるものとされている。詳細には、嵌合溝部52Iは、背壁部1Bが下側に位置しかつ上壁部1Dが右側に位置ししかも前方が上側に位置するようにしてカメラボディ1Iの板金部材6Iを正視したときに、背壁部1Bから立ち上がって見える側壁部1CIの中間(背壁部1Bから被写体側へと離間した位置)に位置されている。このため、板金部材6Iは、正視したときに、嵌合溝部52Iを回避しつつ側壁部1CIを覆う全体にコ字状(一端開放の矩形状)を呈している。この嵌合溝部52Iに配置されるコネクタ本体53は、位置関係が異なること以外は実施例1と同様である。
撮像ユニット2Iでは、図29および図30に示すように、コネクタ部11Iが、カメラボディ1Iのコネクタ部12Iの構成に適合するものとされている。コネクタ部11Iは、基本的な構成は、実施例1のコネクタ部11と同様であるが、左側面2cIにおける位置が実施例1とは異なるものとされている。詳細には、コネクタ部11Iでは、コネクタ本体60が配置されるコネクタカバー部分59Iが、左側面2cIを正視したときに、カメラボディ1Iの前後方向(Z方向)の中間(筐体2AIにおける背面2bIと正面2aとの中間)に位置されている。このコネクタカバー部分59Iの背面2bからの離間量は、カメラボディ1Iのコネクタ部12Iにおける嵌合溝部52Iの背壁部1Bから被写体側への離間量と一致されている。
実施例3のカメラボディ1Iおよび撮像ユニット2Iは、図31に示すように、実施例1と同様に、撮像ユニット2Iをカメラボディ1Iへと装着する(から取り外す)ことができる。この撮像ユニット2Iがカメラボディ1Iの凹部1Aに適切に装着された状態では、実施例1と同様に、筐体2AIの左側面2cIが側壁部1CIすなわち板金部材6Iに当接されて、凹部1A内での左右方向(X方向)の位置決めが為される。また、撮像ユニット2Iがカメラボディ1Iの凹部1Aに装着された状態では、撮像ユニット2Iのコネクタ部11Iのコネクタカバー部分59Iが、カメラボディ1Iのコネクタ部12Iの嵌合溝57に遊嵌し、一対の位置決め穴63と一対の位置決め突起56aとの案内作用によりコネクタ部11Iのコネクタ本体60がコネクタ部12Iのコネクタ本体53に適切に連結されて、カメラボディ1Iと撮像ユニット2Iとが電気的に通信可能に接続される。このとき、コネクタ部11Iのコネクタカバー部分59Iの先端は、コネクタ部12Iの嵌合溝57Iに設けられた封止部材58Iに圧接する(封止部材58Iが圧縮される)。このように、コネクタカバー部分59Iの先端が封止部材58Iに圧接することにより、コネクタカバー部分59Iの先端と封止部材58Iとの間を確実に封止することができる。このため、当該環状の圧接個所において、塵埃や液体等が、カメラボディ1Iの凹部1Aから、撮像ユニット2Iのコネクタ部11Iのコネクタ本体60Iのコネクタカバー部分59Iの内方へと侵入してくることを防止できる。
実施例3のカメラボディ1Iおよび撮像ユニット2I(撮像装置10I)では、基本的に実施例1のカメラボディ1および撮像ユニット2と同様の効果を得ることができる。これに加えて、次の効果を得ることができる。撮像ユニット2Iがカメラボディ1Iの凹部1Aに適切に装着された状態では、凹部1A内における撮像ユニット2Iの位置は実施例1と同様であり、筐体2AIの左側面2cIが側壁部1CIすなわち板金部材6Iに当接されて、凹部1A内での左右方向(X方向)の位置決めが為されることとなるが、このとき、左側面2cIと側壁部1CI(板金部材6I)とは、前後方向(Z方向)で見て、互いに連結されたコネクタ部11Iおよびコネクタ部12Iを挟むようにそれらの両側(図31を正面視するとコネクタ部11Iおよびコネクタ部12Iの上側および下側)で当接している。このため、実施例2のコネクタ部の防塵・防水(防滴)構造では、筐体2AIの左側面2cIが側壁部1CIすなわち板金部材6Iに当接することによる、凹部1A内での撮像ユニット2I(筐体2AI)の安定性をより高めることができる。このことから、コネクタ部11I、12Iに、無理な力が加わるのをより効果的に防止することができる。
次に、実施例4の撮像装置10J(カメラボディ1Jおよび撮像ユニット2J)について説明する。実施例4のカメラボディ1Jおよび撮像ユニット2Jは、コネクタ部の防塵・防水(防滴)構造が実施例1ないし実施例3とは異なる例である。このカメラボディ1Jおよび撮像ユニット2Jは、その基本的な構成は実施例3のカメラボディ1Iおよび撮像ユニット2Iと同様であるので、同一機能部分には実施例3と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
撮像ユニット2Jには、図32に示すように、コネクタ部11Jのコネクタカバー部分59Jの先端にリブ64Jが設けられている。リブ64Jは、撮像ユニット2Jの左側面2cIを正視すると上下方向に長尺で矩形の環状を呈するコネクタカバー部分59J(その先端)において、その先端面よりも細い幅寸法で当該先端面の幅方向で見た中間位置に設けられている。このリブ64Jは、コネクタカバー部分59Jの先端面59aからコネクタカバー部分59Jの延在方向と等しい方向(撮像ユニット2を側壁部1CIに向かって接近させる方向)へと突出され、コネクタカバー部分59Jの全周に渡って環状に延在している。
カメラボディ1Jは、実施例3のカメラボディ1Iと全く同様の構成であるが、封止部材58J(図33参照)の厚さ寸法の設定の際の観点が異なる。これは、撮像ユニット2Jのコネクタ部11Jのコネクタカバー部分59Jの先端にリブ64Jが設けられていることによる。
実施例4のカメラボディ1Jおよび撮像ユニット2Jは、図33に示すように、実施例3と同様に、撮像ユニット2Jをカメラボディ1Jへと装着する(から取り外す)ことができる。この撮像ユニット2Jがカメラボディ1Jの凹部1Aに装着された状態では、撮像ユニット2Jのコネクタ部11Jのコネクタカバー部分59Jが、カメラボディ1Jのコネクタ部12Jの嵌合溝57Iに遊嵌し、一対の位置決め穴63と一対の位置決め突起56aとの案内作用によりコネクタ部11Jのコネクタ本体60がコネクタ部12Jのコネクタ本体53に適切に連結されて、カメラボディ1Jと撮像ユニット2Jとが電気的に通信可能に接続される。このとき、コネクタ部11Jのコネクタカバー部分59Jの先端は、コネクタ部12Jの嵌合溝57Iに設けられた封止部材58Jに圧接し、コネクタカバー部分59Jの先端面のリブ64Jが封止部材58Jに減り込む(封止部材58Jが部分的に圧縮される)。このように、コネクタカバー部分59Jの先端のリブ64Jが封止部材58Jに減り込むことにより、コネクタカバー部分59Jの先端と封止部材58Jとの間を確実に封止することができる。このため、コネクタカバー部分59Jの先端のリブ64Jが封止部材58Jに減り込んだ環状の個所において、塵埃や液体等が、カメラボディ1Jの凹部1Aから、撮像ユニット2Jのコネクタ部11Jのコネクタ本体60Jのコネクタカバー部分59Jの内方へと侵入してくることを防止できる。このことから、実施例4のカメラボディ1Jの封止部材58Jは、撮像ユニット2Jがカメラボディ1Jの凹部1Aに適切に装着された状態において、リブ64Jの減り込みによりコネクタ部11Jとコネクタ部12Jとの間を封止することができる厚さ寸法に設定すればよいこととなる。
実施例4のカメラボディ1Jおよび撮像ユニット2J(撮像装置10J)では、基本的に実施例3のカメラボディ1Iおよび撮像ユニット2Iと同様の効果を得ることができる。これに加えて、カメラボディ1Jの封止部材58Jに撮像ユニット2Jのコネクタカバー部分59Jのリブ64Jを減り込ませるだけでよいことから、カメラボディ1Jと撮像ユニット2Jとの装着方向への相対的な押圧力をより小さなものとすることができる。これにより、撮像ユニット2Jをカメラボディ1Jへと装着すること、および撮像ユニット2Jをカメラボディ1Jから取り外すことを、より容易なものとすることができる。
次に、実施例5の撮像装置10K(カメラボディ1Kおよび撮像ユニット2K)について説明する。実施例5のカメラボディ1Kおよび撮像ユニット2Kは、コネクタ部の防塵・防水(防滴)構造が実施例1ないし実施例4とは異なる例である。このカメラボディ1Kおよび撮像ユニット2Kは、その基本的な構成は実施例3のカメラボディ1Iおよび撮像ユニット2Iと同様であるので、同一機能部分には実施例3と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
カメラボディ1Kは、図34に示すように、コネクタ部12Kが、実施例3のカメラボディ1Iのコネクタ部12Iにおいて封止部材(58I)が設けられていない構成とされたものである。
撮像ユニット2Kでは、図35および図36に示すように、筐体2AKの左側面2cKにおいて、コネクタ部11Kのコネクタカバー部分59Kを取り巻くように、封止部材58Kが設けられている。この封止部材58Kは、実施例1ないし実施例4においてカメラボディのコネクタ部に用いられていたものと同様のものである。この封止部材58Kは、撮像ユニット2Kがカメラボディ1Kの凹部1Aに適切に装着された際、筐体2AKの左側面2cKが側壁部1CIすなわち板金部材6Iに当接されることにより、側壁部1CIすなわち板金部材6Iに圧接されるような位置に設けられている。ここで、封止部材58Kは、側壁部1CIすなわち板金部材6Iに圧接するものであれば、より小さなものとする観点からコネクタカバー部分59Kの根元(左側面2cKからの立ち上がり個所)に近接していることが望ましい。
実施例5のカメラボディ1Kおよび撮像ユニット2Kは、図37に示すように、実施例3と同様に、撮像ユニット2Kをカメラボディ1Kへと装着する(から取り外す)ことができる。この撮像ユニット2Kがカメラボディ1Kの凹部1Aに適切に装着された状態では、実施例3と同様に、筐体2AKの左側面2cKが側壁部1CIすなわち板金部材6Iに当接されて、凹部1A内での左右方向(X方向)の位置決めが為される。また、撮像ユニット2Kがカメラボディ1Kの凹部1Aに装着された状態では、撮像ユニット2Kのコネクタ部11Kのコネクタカバー部分59Kが、カメラボディ1Kのコネクタ部12の嵌合溝57Iに遊嵌し、一対の位置決め穴63と一対の位置決め突起56aとの案内作用によりコネクタ部11Kのコネクタ本体60がコネクタ部12のコネクタ本体53に適切に連結されて、カメラボディ1Kと撮像ユニット2Kとが電気的に通信可能に接続される。このとき、コネクタ部12の周辺部分、詳細には、カメラボディ1Kの側壁部1CI(板金部材6I)においてコネクタ部12の嵌合溝部52Iの開口部周辺に相当する個所が、コネクタ部11Kのコネクタカバー部分59Kの周辺に設けられた封止部材58Kに圧接する(封止部材58Kが圧縮される)。このように、コネクタ部12の周辺部分が封止部材58Kに圧接することにより、当該周辺部分と封止部材58Kとの間を確実に封止することができる。このため、コネクタカバー部分59Kを取り巻く圧接個所において、塵埃や液体等が、カメラボディ1Kの凹部1Aから、カメラボディ1Kのコネクタ部12の嵌合溝部52Iの内方へと侵入してくることを防止できる。
実施例5のカメラボディ1Kおよび撮像ユニット2K(撮像装置10K)では、基本的に実施例3のカメラボディ1Iおよび撮像ユニット2Iと同様の効果を得ることができる。これに加えて、封止部材58Kが撮像ユニット2Kに設けられていることから、例えば、バージョンアップのために新たな撮像ユニット2Kを装着する場面では、新たな封止部材58Kにより封止することができるので、より確実な防塵・防水(防滴)効果を得ることができる。
次に、実施例6の撮像装置10L(カメラボディ1Lおよび撮像ユニット2L)について説明する。実施例6のカメラボディ1Lおよび撮像ユニット2Lは、コネクタ部の防塵・防水(防滴)構造が実施例1ないし実施例5とは異なる例である。このカメラボディ1Lは、図38に示すように、実施例3のカメラボディ1Iと同様である。また、撮像ユニット2Lは、実施例5の撮像ユニット2Kと同様である。
実施例6のカメラボディ1Lおよび撮像ユニット2Lは、他の各実施例と同様に、撮像ユニット2Lをカメラボディ1Lへと装着する(から取り外す)ことができる。この撮像ユニット2Lがカメラボディ1Lの凹部1Aに適切に装着された状態では、実施例6と同様に、筐体2AKの左側面2cKが側壁部1CIすなわち板金部材6Iに当接されて、凹部1A内での左右方向(X方向)の位置決めが為される。また、撮像ユニット2Lがカメラボディ1Lの凹部1Aに装着された状態では、撮像ユニット2Lのコネクタ部11Lのコネクタカバー部分59Kが、カメラボディ1Lのコネクタ部12の嵌合溝57Iに遊嵌し、一対の位置決め穴63と一対の位置決め突起56aとの案内作用によりコネクタ部11Lのコネクタ本体60がコネクタ部12のコネクタ本体53に適切に連結されて、カメラボディ1Lと撮像ユニット2Lとが電気的に通信可能に接続される。このとき、コネクタ部11Lのコネクタカバー部分59Kの先端は、コネクタ部12Lの嵌合溝57Iに設けられた封止部材58に圧接する(封止部材58が圧縮される)。このように、コネクタカバー部分59Kの先端が封止部材58に圧接することにより、コネクタカバー部分59Kの先端と封止部材58との間を確実に封止することができる。
また、コネクタ部12の周辺部分、詳細には、カメラボディ1Lの側壁部1CI(板金部材6I)においてコネクタ部12の嵌合溝部52Iの開口部周辺に相当する個所が、コネクタ部11Lのコネクタカバー部分59Kの周辺に設けられた封止部材58Kに圧接する(封止部材58Kが圧縮される)。このように、コネクタ部12の周辺部分が封止部材58Kに圧接することにより、当該周辺部分と封止部材58Kとの間を確実に封止することができる。
このため、コネクタカバー部分59Kの周辺を取り巻く圧接個所において、塵埃や液体等が、カメラボディ1Lの凹部1Aから、カメラボディ1Lのコネクタ部12の嵌合溝部52Iの内方へと侵入してくることを防止できるとともに、コネクタカバー部分59Kの先端の環状の圧接個所において、塵埃や液体等が、カメラボディ1Lの凹部1Aから、撮像ユニット2Lのコネクタ部11Lのコネクタ本体60Lのコネクタカバー部分59Kの内方へと侵入してくることを防止できる。
実施例6のカメラボディ1Lおよび撮像ユニット2L(撮像装置10L)では、基本的に実施例5のカメラボディ1Kおよび撮像ユニット2Kと同様の効果を得ることができる。これに加えて、コネクタカバー部分59Kの周辺の環状の圧接個所と、コネクタカバー部分59Kの先端の環状の圧接個所とで、2重に封止する構成であることから、より確実な防塵・防水(防滴)効果を得ることができる。
次に、実施例7の撮像装置10M(カメラボディ1Mおよび撮像ユニット2M)について説明する。実施例7のカメラボディ1Mおよび撮像ユニット2Mは、コネクタ部の防塵・防水(防滴)構造が実施例1ないし実施例6とは異なる例である。この撮像ユニット2Mは、実施例3の撮像ユニット2I(図30参照)と同様である。また、カメラボディ1Mは、その基本的な構成は実施例5のカメラボディ1Kと同様であるので、同一機能部分には実施例5と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
カメラボディ1Mでは、図39に示すように、コネクタ部12Mの周辺部分、詳細には、カメラボディ1Mの側壁部1CI(板金部材6I)においてコネクタ部12Mの嵌合溝部52Iの開口部周辺に相当する個所で当該開口部を取り囲むように封止部材58Mが設けられている。この封止部材58Mは、実施例1ないし実施例6においてカメラボディのコネクタ部もしくは撮像ユニットのコネクタ部に用いられていたものと同様のものである。この封止部材58Mは、撮像ユニット2Mがカメラボディ1Mの凹部1Aに適切に装着された際、筐体2AIの左側面2cIが側壁部1CIすなわち板金部材6Iに当接されることにより、左側面2cIに圧接されるような位置に設けられている。ここで、封止部材58Mは、左側面2cIに圧接するものであれば、より小さなものとする観点から嵌合溝部52Iの開口部に近接していることが望ましい。
実施例7のカメラボディ1Mおよび撮像ユニット2Mは、図40に示すように、実施例5と同様に、撮像ユニット2Mをカメラボディ1Mへと装着する(から取り外す)ことができる。この撮像ユニット2Mがカメラボディ1Mの凹部1Aに適切に装着された状態では、実施例5と同様に、筐体2AIの左側面2cIが側壁部1CIすなわち板金部材6Iに当接されて、凹部1A内での左右方向(X方向)の位置決めが為される。また、撮像ユニット2Mがカメラボディ1Mの凹部1Aに装着された状態では、撮像ユニット2Mのコネクタ部11Mのコネクタカバー部分59Iが、カメラボディ1Mのコネクタ部12Mの嵌合溝57Iに遊嵌し、一対の位置決め穴63と一対の位置決め突起56aとの案内作用によりコネクタ部11Mのコネクタ本体60がコネクタ部12Mのコネクタ本体53に適切に連結されて、カメラボディ1Mと撮像ユニット2Mとが電気的に通信可能に接続される。このとき、コネクタ部12Mの周辺部分、詳細には、カメラボディ1Mの側壁部1CI(板金部材6I)においてコネクタ部12Mの嵌合溝部52Iの開口部周辺に相当する個所に設けられた封止部材58Mが、筐体2AIの左側面2cIにおいてコネクタ部11Mのコネクタカバー部分59Iの周辺に圧接する(封止部材58Mが圧縮される)。このように、コネクタ部11Mの周辺部分が封止部材58Mに圧接することにより、当該周辺部分と封止部材58Mとの間を確実に封止することができる。このため、嵌合溝部52Iの開口部周辺(コネクタカバー部分59I)を取り巻く圧接個所において、塵埃や液体等が、カメラボディ1Mの凹部1Aから、カメラボディ1Mのコネクタ部12Mの嵌合溝部52Iの内方へと侵入してくることを防止できる。
実施例7のカメラボディ1Mおよび撮像ユニット2M(撮像装置10M)では、基本的に実施例5のカメラボディ1Iおよび撮像ユニット2Iと同様の効果を得ることができる。これに加えて、封止部材58Mがカメラボディ1Mの側壁部1CI(板金部材6I)に設けられていることから、当該封止部材58Mの配設が容易であるので、製造コストを低減することができ、かつ交換も容易であるので、より確実な防塵・防水(防滴)効果を得ることができる。
(ロック機構24、ロック解除機構24´の変形例)
図5、図13〜図18に示すロック機構24では、ロック爪25cの爪先25c´´が図5に示すように背壁部1Bに対して反対方向の前方に向く構成とされ、図6に示す被ロック爪2pの爪先2p´´はロック爪25cの爪先25c´´の向きとは逆向きの構成とされている。
これに対して、図41に示す撮像装置10では、ロック機構24のロック爪25cの爪先25c´´は、図42に示すように、背壁部1Bに向く構成とされ、撮像ユニット2の被ロック爪2pの爪先2p´´は、図43に示すように、図42に示す爪先25c´´の向きとは逆向きの構成とされている。図43に示す撮像ユニット2の構成は、爪先2p´´の向きが異なる点を除いて図6に示す撮像ユニット2と同一であるので、同一構成要素に同一符号を付して、その説明は省略する。
図42に示すカメラボディ1の構成は、ロック機構24、ロック解除機構24´の構成が異なる点を除いて図6に示すカメラボディ1と同一であるので、同一構成要素に同一符号を付して、その詳細な説明を省略し、ロック機構24、ロック解除機構24´の構成を図44〜図49を参照しつつ説明する。
その図44〜図47に示すロック部材25は、図13〜図16に示すロック部材25に若干の変更を加えたものであり、この図44〜図47に示すロック部材25の主要構成は図13〜図16に示すロック部材25と同一である。図44、図45、図48、図49に示すロック解除操作部材26は図13、図14、図17、図18に示すロック解除操作部材26に若干の変更を加えたものであり、その図44、図45、図48、図49に示すロック解除操作部材26の主要構成は、図13、図14、図17、図18に示すロック解除操作部材26と同一である。従って、これらの主要構成には、同一符号を付して、その詳細な説明を省略し、異なる部分について説明する。
図44〜図47に示すロック部材25には、図44、図45、図48、図49に示すロック解除操作部材26の解除突起26bが進入する切り欠き部25eが形成されている。その切り欠き部25eには、その解除突起26bの当接壁25f´が設けられている。ロック部材25は、図示を略す回動付勢手段により、支軸27を支点にしてその爪先25c´´が背壁部1Bに向かう方向に回動付勢されている。ストッパ27aはその回動付勢手段によるロック部材25の回動停止位置を規制する役割を果たす。ロック爪25cと被ロック爪2pとが係合していない時には、ロック爪25cは付勢手段の回動付勢によって、ストッパに当接した状態で保持される。ロック解除操作部材26はその非操作時にはそのストッパ27aから離間している。
ロック解除操作部材26にはアーム部26fが形成されている。このアーム部26fの自由端部には係止突起26cが形成されている。この係止突起26cにはロック解除スプリング28の一端部28aが係止されている。ロック解除用スプリング28の他端部28bは側壁部1Cの内部の適宜箇所に設けられた係止突起(図示を略す)に係止される。ロック解除操作部材26は、このロック解除用スプリング28により支軸27を支点にして解除ボタン26dが背壁部1Bに接近する方向(図45において矢印F6方向)に回動付勢されている。ロック解除操作部材26はその非操作時にはストッパ27bに当接され、ストッパ27bはそのロック解除用スプリング28によるロック解除操作部材26の回動停止位置を規制する役割を果たす。このロック解除操作部材26の操作時には、ロック解除操作部材26は、ストッパ27bから離間し、ストッパ27aに接近する方向に回動される。このロック解除操作部材26の操作方向への回動量はストッパ27aによって規制される。
この構成によれば、撮像ユニット2をカメラボディ1にセットする際に、被ロック爪2pの傾斜壁2p´がロック爪25cの傾斜壁25c´に当接して傾斜壁25c´に生じる分力がロック部材の回動付勢力よりも大きくなると、ロック部材25が支軸27を支点にして回動付勢力の作用する方向とは反対方向(矢印F6とは反対方向)に回動される。
ついで、被ロック爪2pがロック爪25cを乗り越えると、ロック部材25がその回動付勢力により元の位置に復帰する。これにより、ロック爪25cが切り欠き部2nに進入する。また、被ロック爪2pが切り欠き部25bに進入する。これにより、ロック爪25cと被ロック爪2pとが噛み合い、撮像ユニット2はカメラボディ1に対して左右方向にロックされる。また、カメラボディ1に対する撮像ユニット2のロックを解除するときには、ロック解除ボタン26dをそのロック解除用スプリング28の付勢方向とは反対方向(図41において矢印F7方向(左方向))に操作する。
このように、この変形例では、通常使用時に、撮影者が使用し易い左方向が解除操作方向となっているので、グリップ部1cの通常の握持状態で、カメラボディ1を持ち替えることなく撮像ユニット2をカメラボディ1から取り外すことができ、撮像ユニット2の交換の迅速化を図ることができる。
側壁部1Cから離れる向き(左から右)に撮像ユニット2を移動させるという1つの動作によって、ロック部材と被ロック部材との分離と、コネクタ部11、12による電気的な接続の解除とがほぼ同時に完了するので、撮像ユニット2のカメラボディ1からの取り外し操作を短時間で、容易に行うことができる。
なお、ロック解除ボタン26dに、ロックを解除する操作方向への動作を許可するロック解除許容部としての出没突起を設けても良い。この出没突起の埋没方向への操作によりロックを解除する操作方向への動作が許可される構成とすると、ツーアクションによりロックを解除する構成となるので、ロック解除ボタン26dの誤操作のリスクの低減をより一層図ることができる。すなわち、ロック解除操作部材26の操作をツーアクション構造としたので、ロック解除ボタン26dの誤操作のリスクの低減をより一層図ることができる。
(撮像ユニット2の変形例)
カメラボディ1の背壁部1Bに図3、図4、図5、図7に示す板金部材4を設け、撮像ユニット2の背面に図6、図43に示す板金部材2Bを設けて、両板金部材4、2Bを対面させて、カメラボディ1に対して撮像ユニット2を左右方向にスライドさせて着脱する構成とした場合、両板金部材4、2Bの擦り合わせに起因する擦過音が生じる。また、摺接リブ23a、23bと上縁壁4a´、下縁壁4a´の擦り合わせに起因する擦過音が生じる。
そこで、この変形例では、図6、図43に示す筐体2Aの背面側に以下に説明する工夫がされている。以下、その詳細構成を、図50〜図57を参照しつつ説明する。
図50、図51は、撮像ユニット2の筐体2Aの背面2bの部分を破断で示す斜視図である。筐体2Aの背面側には、図52に部分的に拡大して示すように、矩形状の第1凹処2sとこの第1凹処2sよりも小さい矩形状の第2凹処2tとが設けられている。第2凹処2tは第1凹処2s内に形成されている。この第1凹処2sには、図53、図54に示す板金部材2Bが配置される。この図53、図54に示す板金部材2Bには、摺接リブ23a、23bを除いて図6に示す板金部材2Bと同一構成のものが用いられるので、図6、図43に示す板金部材2Bと同一構成要素に同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
その第2凹処2t内には、図55、図56に示す矩形状の樹脂板(樹脂薄板)30が配置される。この図55、図56に示す樹脂板30と板金部材2Bとを止めネジによって筐体2Aの背面2bに固定することによって、図57に示す板金部材ユニット31が構成されている。その樹脂板30にはその一側面に、一対の矩形状の厚肉部30aが上下方向に間隔を開けて形成されている。この一対の厚肉部30aは長穴23gに対応して配置されている。また、その樹脂板30にはその一側面に、一対の矩形状の厚肉部30aから左右方向に間隔を開けて一対の厚肉部30bが上下方向に間隔を開けて形成されている。この一対の厚肉部30bは長穴23hに対応して配置されている。これらの厚肉部30a、30bは長穴23g、23hに挿入可能な形状とされている。
厚肉部30aには左右方向に長く延びる突条部30cが形成されると共に、左右方向に長く延びる接触面部30dが形成されている。その突条部30cは摺接リブ23a、23bとしての役割を果たす。その厚肉部30bには、切り起こし部23eに対する干渉を防止するために切り欠き部30eが形成されると共に、接触面部30fが形成されている。この樹脂板30にはネジ穴2h´に対応する貫挿穴30hが形成されている。この樹脂板30の他側面には、半球形状小突部30iが図56に示すように適宜箇所に形成されている。この半球形状小突部30iは図52に示すように第2凹処2tを構成する壁部2t´に当接して、板金部材ユニット31の厚さ方向の寸法公差に起因する樹脂板30の反り返りを防止する役割を果たす。
このように、この変形例では、摺接リブ23a、23bが樹脂製の突条部30cにより形成されているので、カメラボディ1に対して撮像ユニット2を左右方向にスライドさせて着脱する構成とした場合、摺接リブ23a、23bと上縁壁4a´、下縁壁4b´の擦り合わせに起因する擦過音を低減できる。また、板金部材2Bに対して樹脂製の接触面部30d、30fが摺動することになるので、板金部材4と板金部材ユニット31との擦り合わせに起因する擦過音の低減を図ることもできる。
また、板金部材ユニット31の樹脂板30を用いて、カメラボディ1に対して撮像ユニット2を左右方向にスライドさせて着脱する際の擦過音の低減を図る構成としたとき、撮像ユニット2をカメラボディ1に対して背壁部(背面壁構成体)1Bに向けて押しつけると、半球形状小突部30iがないと、樹脂板30が寸法公差に起因して弾性変形し、樹脂板30が反り返って、いわゆる「ぱくつき音」が生じる。
これに対して、この変形例では、半球形状小突部30iが適宜箇所に複数個形成され、寸法公差上、第2凹処2tの深さよりも樹脂板30の厚さが実質的に厚くなるように工夫して、樹脂板30の接触面部30d、30fが板金部材4又は背壁部1Bに確実に押し付けられる構成としたので、寸法公差に起因する反り返り、弾性変形が防止される。
この上記した各実施例および変形例では、撮像ユニット2をカメラボディ1に矢印F3方向から接近させ、ついで、右から左方向に移動させて撮像ユニット2とカメラボディ1との電気的接続を図る構成としたが、右から左方向への移動のみで撮像ユニット2とカメラボディ1との電気的接続を図る構成としても良い。
(カメラボディ1、撮像ユニット2に搭載される電装部品の回路構成)
次に、図58を参照しつつカメラボディ1、撮像ユニット2に搭載される電装部品について説明する。
カメラボディ1には、例えば、図58に示すように、リチウムイオンバッテリ204、ストロボ発光部207(5a)、電子ビューファインダー装置209、表示部としての表示面を1bを有する液晶表示装置(LCD)210、ハイビジョンテレビジョンコネクタインタフェース(HDMIIF)212、オーディオビデオ(AVOUT)出力端子213、USBインターフェース(USBIF)214、SDカードインタフェース(SDcard)215、オーディオコーデック回路(AUdio codec)216、スピーカ217、マイクロフォン218、画像データを記憶する記録媒体としてのフラッシュROM(Flash ROM)219、DDR−SDRAM220、画像データを受信する受信部としても機能するメインCPU208、撮像指示を与える操作スイッチ206、211、操作スイッチ206からの撮像指示を受け付ける撮像指示受付部としてのサブCPU(Sub CPU)205、DC/DC電源回路203、スイッチング素子202、コネクタ部12としてのコネクタ端子201が設けられている。
これらは、撮像装置10としてのデジタルカメラに要求される公知の機能を有する電装部品の一部を構成している。その操作スイッチ206は例えばレリーズシャッタースイッチ(レリーズボタン)5yであり、操作スイッチ211は例えば液晶表示装置(LCD)210等を操作する操作キーである。その液晶表示装置(LCD)210は例えば背壁部1Bに設けられている。その操作スイッチ211はその背壁部1Bの適宜箇所に設けられる。
撮像ユニット2の筐体2Aには、光学系としての撮像レンズユニット107、撮像素子108、AFE回路109、ホール素子(Hall elemnt)104、駆動コイル(Coil)105、ジャイロセンサ(Gyrosensor)106、駆動ドライバ(Motor Driver)111、駆動モータ(M)110、加速度検出センサ112、テレワイド検出スイッチ113、画像データを送信するコネクタ部11としてのコネクタ端子116が設けられている。
これらも撮像装置10としてのデジタルカメラに要求される公知の機能を有する実装部品の一部を構成している。その撮像レンズユニット107は複数個のレンズを有し、この複数個のレンズ系の一部は可動鏡筒3bに設けられている。なお、この実施例では、駆動モータ(M)110、駆動ドライバ111を撮像ユニット2に設ける構成として説明しているが、これらはカメラボディ1に設ける構成とすることもできる。
ここでは、撮像ユニット2にはカメラボディ1から電源電力が供給される。例えば、ホール素子104、駆動コイル105、ジャイロセンサ106は手ぶれ補正機構の一部を構成している。この手ぶれ補正機構の信号はコネクタ端子116、201を介してメインCPU208に入力され、メインCPU208はこれらの信号に基づき手ぶれ補正処理を実行する。手ぶれ補正処理は、手ぶれによって発生する撮像素子の受光面上に投影される画像のぶれを補正する処理である。例えば、ジャイロセンサ106により検出したぶれの方向と反対の方向に撮像素子を駆動する処理であっても良いし、また、ジャイロセンサ106により検出したぶれの方向と同一の方向に撮像レンズユニット107の一部の光学素子を駆動する処理であっても良い。撮像素子108の映像信号はAFE回路109を介してメインCPU208に入力され、所定の画像処理が施されてLCD210等に表示される。
テレワイド検出スイッチ113はコネクタ端子116、201を介してメインCPU208に入力され、メインCPU208はテレワイド検出スイッチ113、操作スイッチ211等のスイッチ信号に基づいて駆動ドライバ111、駆動モータ110を制御し、これにより、撮像レンズユニット107を駆動制御する。加速度検出センサ112の検出出力は、コネクタ端子116、201を介してメインCPU208に入力され、メインCPU208はその加速度センサ112の検出出力に基づいてLCD210に表示される画像の傾きを制御する。LCD210には、加速度センサ112の検出出力に基づいて、水平に対する撮像ユニット2の傾き具合が表示される。水平に対する撮像ユニット2の傾き具合は、数値による表示であっても、映像による表示あっても良い。
操作スイッチ206を操作すると、その撮像指示に基づいて、撮像ユニット2が被写体を撮像して画像データに変換する。コネクタ端子116はこの画像データをメインCPU208に送信する。
その撮像ユニット2に、図59に示すように、DC/DC電源回路101、サブCPU102、メインCPU103、フラッシュROM114、DDRSDRAM115を設け、メインCPU103で画像処理を行った後、コネクタ端子116、201を介して画像処理信号をメインCPU208に送信する構成を採用することもできる。メインCPU103でJPEG等のフォーマットへの圧縮処理を行い、コネクタ端子116、201を介して圧縮された画像データをメインCPU208に送信する構成を採用することもできる。このように、撮像ユニット2で画像処理、又は、圧縮処理を行う構成とすると、ノイズの少ない安定した画像をカメラボディ1のメインCPU208に送信することができる。これらの電装部品は後述する電装基盤に配設される。
このように、この発明の各実施例および変形例によれば、図1(a)、図1(b)に示すように、同一のカメラボディ1に対して、異なる大きさの撮像ユニット2を着脱可能である。なお、撮像ユニット2をカメラボディ1に装着したときに、撮像ユニット2の筐体2Aの下面とカメラボディ1の下面とが面一となるように、カメラボディ1、撮像ユニット2を構成すると、撮像ユニット2が装着されたカメラボディ1の取り扱いが容易になる。更に、異なる大きさの撮像ユニット2をカメラボディ1に装着したときはいつでも、撮像ユニット2の筐体2Aの下面とカメラボディ1の下面とが面一となるように、カメラボディ1、撮像ユニット2を構成すると、いずれの撮像ユニット2が装着されたカメラボディ1でも、取り扱いが容易となる。
カメラボディ1の凹部1Aは三方向(右、下、前)に開放され、カメラボディ1に対する撮像ユニット2の大きさの制約が緩和されているので、顧客のニーズに合わせて大型の高感度撮像素子や小型の撮像素子を撮像ユニット2に配設することができ、左右上下前後方向に大きさの違う撮像ユニット2を共通のカメラボディ1に着脱できる。また、例えば、撮像ユニット2のレンズ鏡胴3の大きさの自由度を従来に較べて向上させたので、単焦点レンズから高倍率ズームレンズまでの多種多様の交換レンズ群ユニットとして、撮像ユニットを提供できる。従って、顧客は、撮像素子108の進歩に応じて撮像ユニット2のみを購入し、グレードアップを図ることができることになる。
カメラボディ1の凹部1Aは、右と下との2方向が開放されていることにより、左右上下方向に大きさの異なる撮像ユニット2を装着することが可能である。よって、カメラボディ1に対する撮像ユニット2の大きさの制約が緩和されているので、顧客のニーズに合わせて大型の高感度撮像素子や小型の撮像ユニット2に配設することができ、レンズ鏡胴3や撮像素子の異なる、大きさの違う撮像ユニット2を共通のカメラボディ1に着脱できる。また、例えば、撮像ユニット2のレンズ鏡胴3の大きさの自由度を従来に較べて向上させたので、単焦点レンズから高倍率ズームレンズまでの多種多様の交換レンズ群ユニットとして、撮像ユニット2を提供できる。従って、顧客は、撮像素子108の進歩に応じて撮像ユニット2のみを購入し、グレードアップを図ることができることになる。
また、カメラボディ1と撮像ユニット2との間で通信を行うコネクタ部11、12に、68ピンのベイコネクタを用いたので、短時間で容量の大きい画像データの転送を行うことができる。なお、カメラボディ1と撮像ユニット2との間の通信を行うために、その他の方式、例えば、無線通信方式、光通信方式を用いても良い。
(コネクタ基盤と電装基盤との配置構成)
(第1例)
図60はコネクタ基盤と電装基盤との配置関係を説明するための第1例を示す模式図である。筐体2Aの内部には電装基盤32が設けられている。この筐体2Aの背面には、手ぶれ補正機構が設けられている。その手ぶれ補正機構に撮像素子108が設けられる。この図60においては、手ぶれ補正機構の詳細構造は、説明の簡略化を図るために省略されている。
電装基盤32は第1分割基盤33と第2分割基盤34との2枚の分割基盤から構成されている。この第1分割基盤33と第2分割基盤34とは光軸Oに対して平行に配置されている。ここでは、この第1分割基盤33と第2分割基盤34とは互いに上下に重ねて合わせて配置されている。その各分割基盤33、34には実装部品35a、35b、35c等が設けられている。実装部品35aは例えば画像処理チップであり、実装部品35bは例えばフラッシュROM114であり、実装部品35cは電源回路の構成部品としての回路素子である。これらの実装部品35a〜35cは各分割基盤33、34から突出している。
ここでは、第1分割基盤33に実装されている実装部品35a、35bと第2分割基盤34に実装されている実装部品35cとは、これらの実装部品が搭載されている面同士が互いに向き合わされて、かつ、互いに干渉しないように互い違いに配置されている。これにより、分割基盤33、34の実装部品同士の重なりによる厚さが嵩まないようにされている。その第1分割基盤33は板間コネクタ(図示を略す)により第2分割基盤34に電気的に接続される。筐体2Aの背面には、各分割基盤33、34の辺部が嵌合する嵌合溝36、37が形成されている。その第2分割基盤34は、その嵌合溝37とL次形状の取り付け部材38とにより筐体2Aに固定される。なお、符号39は止めネジを示す。その第1分割基盤33は、その嵌合溝36と板間コネクタとにより第2分割基盤34に対して固定される。
その第2分割基盤34と撮像素子108とはフレキシブルプリント基盤40を介して電気的に接続されている。また、コネクタ部11を取り付ける取り付け基盤(図示を略す)と第2分割基盤34もフレキシブルプリント基盤(図示を略す)を介して電気的に接続されている。
電装基盤32を第1分割基盤33と第2分割基盤34との2分割構成とすると、筐体2Aを大面積化することなく、実装部品の配置面積の拡大を図ることができる。また、この第1分割基盤33と第2分割基盤34とを光軸Oに対して平行に配置し、かつ、可動鏡筒3b及び撮像素子108を光軸方向に重なるように配置したので、光軸Oの方向の筐体2Aの長さを短くできる。
第1分割基盤33と第2分割基盤34とを重ね合わせて配置した場合でも、第1分割基盤33に配設された実装部品間に第2分割基盤34に配設された実装部品が位置するようにして、分割基盤同士を互いに重ね合わせる構成にしたので、分割基盤33、34の重ね合わせによる筐体2Aの上下方向の厚さが増すのを防止できる。
更に、撮像素子108を電装基盤32から分離する構成としたので、撮像素子108を電装基盤32に直接実装した場合に較べて、レンズ系の光軸Oに対する撮像素子108の位置調整の容易化を図ることができる。また、電装基盤32に撮像素子108を直接実装することにすると、手ぶれ補正機構の構造が複雑化するが、この第1例によれば、撮像素子108を直接駆動できるので、手ぶれ補正機構の構造の簡単化を図ることができる。
以下、図61、図62にこの意匠性の改善を図った電装基盤32の配置構成を第2例として説明する。
(第2例)
図61、図62に示すように、この第2例では、第1分割基盤33と第2分割基盤34とが可動鏡筒3bを挟んで上下に配置されている。第1分割基盤33はL次形状の取り付け部材42と嵌合溝43とによって筐体2Aの内部に固定される。第2分割基盤34はL次形状の取り付け部材44と嵌合溝45とによって筐体2Aの内部に固定される。
第1分割基盤33には画像処理チップ等の実装部品35a、35bが配設される。第2分割基盤34には電源回路を構成する実装部品35cが配設される。その第1分割基盤33とコネクタ基盤41とは図62に示すようにフレキシブルプリント基盤46によって電気的に接続される。第2分割基盤34とコネクタ基盤41とはリード線47を介して電気的に接続される。その第1分割基盤33と第2分割基盤34とはフレキシブルプリント基盤48を介して接続される。このように、コネクタ基盤41と分割基盤33、34とが別々に構成されているので、コネクタ部11が故障した際にそのコネクタ部11の交換が容易となっている。
フレキシブルプリント基盤48はコネクタ基盤41から遠い側の筐体2Aの右側壁の内面に沿わせて配設されているので、コネクタ部11に発生した電気ノイズによる影響がフレキシブルプリント基盤48を介して第1分割基盤33に及ぶのを低減できる。
この第2例では、コネクタ部11とコネクタ基盤41とを筐体2Aの左側に配置した場合について説明したが、図63に示すように、コネクタ部11とコネクタ基盤41とを筐体2Aの上側に配置し、分割基盤33、34を可動鏡筒3bを境にして上下に配置する構成とすることもできる。この図63に示す構成も図61、図62に示す構成と同様の効果を有する。なお、このようにコネクタ部11とコネクタ基盤41とを配置する構成を採用した場合には、カメラボディ1をこの図62に示す筐体2Aに対応する構成とする必要がある。
(その他)
以上、発明の実施の形態について説明したが、本発明は、これに限られるものではなく、例えば、図64〜図67に示すように、カメラボディ1の上壁部1Dの上面1fにストロボ装置と電子ビューファインダー1gとを装着可能なホットシュー部5dと、電子ビューファインダー接続端子5eと、ポップアップ式のストロボ発光部5bと、モードダイアルスイッチ5hとを設ける構成としても良い。なお、図64に示す電子ビューファインダー接続端子5eは雌型コネクタから構成されている。この電子ビューファインダー接続端子5eには図66に示す雄型コネクタとしての電子ビューファインダー接続端子5e´が嵌合される。
なお、その図64〜図67において、図64はカメラボディ1を背面側から目視した状態であって電子ビューファインダー1gのカメラボディ1への装着前の状態を示し、図65はカメラボディ1を背面側から目視した状態であって電子ビューファインダー1gのカメラボディ1への装着状態を示し、図66はカメラボディ1を正面側から目視した状態であって電子ビューファインダー1gのカメラボディ1への装着前の状態を示し、図67はカメラボディ1を正面から目視した状態であって電子ビューファインダー1gのカメラボディ1への装着状態を示している。
以上、各実施例および変形例について説明したが、本発明に係る撮像装置は、これらの各実施例の構成を適宜組み合わせて形成できるものである。
なお、上記した各実施例は、両コネクタ部のみに防塵・防水(防滴)構造を設けるものであったが、本体筐体やレンズユニット等でも個別に防塵・防水(防滴)構造を設けることにより、カメラボディ(凹部)に撮像ユニットを装着した状態(撮像装置)での防塵・防水(防滴)効果を高めることができる。
また、上記した各実施例では、カメラボディにおいて、コネクタカバー部材を用いて本体設置個所としての嵌合溝部を形成するものであったが、凹部に装着された撮像ユニットのコネクタ部((ユニット側)コネクタ本体)との接合を可能とするように(凹部に連通するように)、(ボディ側)コネクタ本体を配置できるものであれば良く、上記した各実施例に限定されるものではない。
さらに、実施例5および実施例6では、カメラボディの側壁部の封止部材への圧接により封止する構成とされ、実施例7では、撮像ユニットの筐体の左側面の封止部材への圧接により封止する構成とされていたが、当該圧接個所(コネクタ部12Mの嵌合溝部52Iの開口部周辺を取り巻く圧接個所またはコネクタカバー部分の周辺の環状の圧接個所)に実施例2や実施例4のようなリブを設けるものであってもよい。この場合であっても、実施例2や実施例4と同様の効果を得ることができる。