JP5272152B2 - インクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタの組立方法 - Google Patents

インクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタの組立方法 Download PDF

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Description

本発明は、インクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタの組立方法に関する。
紙や布帛等の通常の記録媒体のみならず、樹脂フィルムや金属類等のインク吸収性の乏しい記録媒体に対しても画像を記録することができる画像記録装置として、記録ヘッドの一端面に設けられたノズルからインクを射出して記録媒体上に着弾させるインクジェットプリンタが開発され、現在、その技術は種々の技術分野で応用されている。
インクジェットプリンタの中でもシリアルヘッド方式のインクジェットプリンタでは、記録媒体の上方でキャリッジに搭載された記録ヘッドを主走査方向に走査させながらインクを射出して記録媒体に1列分の画像を記録し、記録媒体を上記主走査方向に略直交する搬送方向に所定量だけ搬送して停止させ、再度記録ヘッドの主走査方向に走査させながら記録媒体に画像を記録する。この記録ヘッドの走査と記録媒体の搬送を交互に繰り返しながら、画像記録を行う。
このようなインクジェットプリンタでは、キャリッジが主走査方向に移動するための主走査レールに撓みや歪みがあると高精細な画像形成ができなくなる。このため、主走査レールに撓みや歪みをできる限り抑える必要がある。しかし、記録範囲の拡大や、記録速度の高速化のために、主走査レールやこれを支える主走査ステーは長尺化、巨大化しており、それに伴って主走査レールの撓みや歪みも大きくなる傾向にある。
主走査レールの撓みや歪みを調整する手法としては、キャリッジの動きを規制するガイドレールとこれと所定の間隔を開けて配置される支持レールとの間に、支持レールに反力を作用させてガイドレールを撓ませる調整手段を備えたプリンタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、記録動作に伴って変位するキャリッジレール(主走査レール)の撓みを減少させるように調整する撓み調整機構部を備える構成が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、レール調整ナットとビスを用いてガイドレール(主走査レール)の撓みを調整する技術も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平5−29768号公報 特開平11−77985号公報 特開2001−171194号公報
しかしながら、上記特許文献に記載されている技術は、いずれも主走査レールを装置本体に取り付けた後に、装置の使用に伴って生じる経時的な撓み等を解消する微調整手段であるところ、長尺化、巨大化した主走査レールや主走査ステーにおいては、装置本体に組み付けた時点で生じる撓みや歪みが特に問題となる。こうした撓みや歪みは、主走査レールを装置本体に組み付けた後に微調整を行っただけでは、十分に解消することはできない。
主走査レールを撓みや歪みの影響がないように取り付けるためには、水平が取れている基準となる面(基準面という)との関係を測定しながら固定を行っていく必要がある。この点、通常は、定盤上に主走査ステーを置き、定盤との距離を測定しながら主走査ステーに主走査レールを固定し、主走査レールユニットを組み立てる手法がとられている。
しかし、長尺化した主走査ステーには歪みが存在し、定盤との間にがたつきが生じる。このがたつきを防ぐためには、定盤上に主走査ステーを直接置くのではなく、例えば測定治具としてのブロックを2つ定盤上に配置し、この上に主走査ステーを載置することにより2点で主走査ステーを支持することが有効である。
しかし、プリンタの本体(すなわち、装置枠体)に主走査レールユニットを固定するときには、通常、測定治具であるブロックを外して固定するため、定盤上で測定し主走査レールを組み付けたときとは異なる状態で固定されることとなる。その結果、定盤上で組み付けた段階で主走査レールに撓みや歪みがない状態に調整しても、プリンタの本体に組み付けた段階では撓みや歪みが発生してしまうという問題があった。
また、主走査レールユニットをプリンタの本体に組み付ける場合、従来は、主走査レールユニットの下側からねじによって固定する等の手法が取られていたため、アクセスが困難であり組み立てに手間がかかるといった問題もあった。
そこで、本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、定盤上で組み付けたままの撓みや歪みがない状態でプリンタの本体に組み付けることができるとともに、組み付け作業を容易に行うことのできるインクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタの組立方法を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のインクジェットプリンタは、キャリッジを主走査方向に移動させるための主走査レールと、前記主走査レール組み付けられ前記主走査方向に延在する長尺の主走査ステーを備える主走査レールユニットと、前記主走査レールユニットを支持するユニット支持部材と、を備えるインクジェットプリンタであって、
2つの基準ブロック体が前記主走査ステーを前記主走査方向の2点で支持するように、前記主走査ステーに前記基準ブロック体を組み付け、前記基準ブロック体の基準面と平行となるように主走査レールを前記主走査ステーに組み付けて、主走査レールユニットを形成し、
この主走査レールユニットを、前記基準ブロック体の基準面が、前記主走査レールユニットを前記ユニット支持部材に組み付ける際の組み付け基準面となるようにして前記ユニット支持部材に組み付けることを特徴としている。
また、本発明のインクジェットプリンタの組立方法は、
定盤上において所定の基準面に2つの基準ブロック体の基準面を合わせる基準面合わせ工程と、この2つの基準ブロック体が主走査方向に延在する長尺の主走査ステーを前記主走査方向の2点で支持するように、前記基準ブロック体前記主走査ステーを組み付ける主走査ステー組み付け工程と、前記基準面と平行となるように主走査レールを前記主走査ステーに組み付ける主走査レール組み付け工程と、により、主走査レールユニットを形成するユニット形成工程と、
この主走査レールユニットを、前記基準ブロック体の基準面を組み付けの際の基準面として、前記主走査レールユニットをユニット支持部材に組み付けるユニット組み付け工程と、を含んでいることを特徴とする。
本発明のインクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタの組立方法によれば、
定盤上で主走査ステーに基準ブロック体を組み付け、この基準ブロック体の基準面と平行となるように主走査レールを主走査ステーに組み付けて、ユニット化する。そして、この主走査レールユニットを、基準ブロック体の基準面が、主走査レールユニットをユニット支持部材に組み付ける際の組み付け基準面となるようにして組み付けを行う。
このため、定盤上で正確に平行出しが行われれば、定盤上で組み付けたままの撓みや歪みがない状態でプリンタの本体に組み付けることができるとの効果を奏する。
また、定盤上で組み付けたままの状態でユニット化したものをプリンタの本体に組み付けるので、組み付けを容易に行うことができる。
さらに、基準ブロック体に、上面側からアクセス可能に構成された取り付け穴部を備えた場合には、主走査ユニットをプリンタの本体に組み付ける際にも容易に作業を行うことができる。
以下、図1から図10を参照しつつ、本発明に係るインクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタの組立方法の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンタの要部外観を示した斜視図であり、図2は、後述するカバー部材を外してインクジェットプリンタの内部構成を示した要部側面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るインクジェットプリンタ100は、記録部本体1と、記録部本体1を被覆するカバー部材3と、この記録部本体1及びカバー部材3が組み付けられる装置枠体5と、記録部本体1の動作を制御するコンピュータ7と、インクラック9と、を備えて構成されている。
記録部本体1は、図示しない記録媒体を搬送する搬送部11と、記録媒体に対して記録動作を行う主走査部12とを備えている。
搬送部11には、記録媒体を裏面側から支持しながら図中矢印Yで示される搬送方向である副走査方向Yに搬送するための無端状の搬送ベルト13が配設されている。搬送ベルト13は、図示しない駆動モータによって回転駆動する搬送ローラとこれに従動する従動ローラ(いずれも図示しない)との間を周回するようになっている。
画像記録時には、記録媒体が搬送ベルト13の上面(載置面)に載置され、駆動ローラおよび従動ローラ間を周回する搬送ベルト13の周回動作によって搬送方向Yに搬送されるようになっている。
なお、記録媒体としては、紙や布帛のほか、樹脂フィルムや金属類等を用いることが可能であり、特に限定されない。
主走査部12は、搬送部11の上方に配置されており、インクジェットプリンタ100の長手方向(図1における主走査方向X)に延在する長尺の主走査ステー14(図3参照)を備えている。この主走査ステー14には、キャリッジ15を案内する2本の主走査レール16(第1主走査レール16a,第2主走査レール16b)が主走査ステー14の長手方向(主走査方向X)に沿ってほぼ平行して設けられている。
図3に示すように、主走査ステー14は、表面に各種部材を固定する取付ボルト171を挿入するための孔173が複数形成され内部が中空構造となっている。主走査レール16は、主走査ステー14の孔173に取付ボルト171を挿入しナット172で締め付けることにより主走査ステー14に固定されている。
図4に示すように、本実施形態において、主走査ステー14には、2つの基準ブロック体17が取り付けられている。
本実施形態では、主走査ステー14、主走査レール16、1対の基準ブロック体17によって主走査レールユニット20が構成されている。
図5は、基準ブロック体17の斜視図であり、図6は、基準ブロック体17を上側(図5における上側)から見た平面図である。
図5及び図6に示すように、基準ブロック体17は、板状部材18と、この板状部材18の上に立設される取付支持部材19(図3参照)とから構成されている。
板状部材18は、その長手方向(図1における副走査方向Y)の長さが主走査ステー14の厚さ方向の長さ寸法より長く形成されている。板状部材18の一端面であってインクジェットプリンタ100に組み付けた状態において床面と対向する下側面181は、主走査レール16(第1主走査レール16a,第2主走査レール16b)を主走査ステー14に組み付ける際に基準となる基準面となっている。
すなわち、主走査レール16の主走査ステー14に対する組み付けは、高精度の水平状態が維持された定盤101(図5等参照)の上で行われるが、その際、まず、定盤101上に基準ブロック体17を、その下側面181が定盤101の表面(基準面)に接するように載置して水平を取る。そして、この基準ブロック体17に対して主走査ステー14を組み付けることにより、主走査ステー14も定盤101の基準面に対して水平が保たれる。この状態において、主走査レール16を主走査ステー14の延在方向に対して水平となるように組み付けることにより、主走査レール16もまた定盤101の基準面に対して水平が保たれた状態で主走査ユニット20を組み上げることができる。
また、本実施形態において、この基準ブロック体17の下側面181は、主走査レールユニット20をユニット支持部材である装置枠体5に組み付ける際の組み付け基準面を兼ねるようになっている。
すなわち、基準ブロック体17の下側面181、主走査ステー14、主走査レール16が、全て定盤101の基準面に対して水平な状態となっている主走査ユニット20を、基準ブロック体17を組み付けたまま、この下側面181を装置枠体5の組み付け位置に接するように装置枠体5に組み付ける。これにより、定盤101上において保たれていた水平状態が維持されたまま、主走査ユニット20を装置枠体5に組み付けることができる。
ここで、図5及び図6を参照しつつ、基準ブロック体17の構成について詳説する。
板状部材18の長手方向(図1における副走査方向Y)の一方側端部には2つ、長手方向の他方側には中央部近傍に2つと端部に2つの本体取り付け孔182がそれぞれ形成されている。本体取り付け孔182は、主走査レールユニット20を装置枠体5に取り付けるための取付ボルト(図示せず)を挿入する孔である。
板状部材18の長手方向の一端側であって、中央部近傍に本体取り付け孔182が設けられている側には、取付支持部材19を取り付けるための支持部材取付孔(図示せず)が4つ形成されている。
また、支持部材取付孔が設けられている反対の側には、主走査ステー14を固定する主走査ステー固定用孔184が4つ設けられている。
取付支持部材19は、例えば板金等を折り曲げ加工して、一方に開口するコ字状に形成されている。コ字状となった両側部を構成する側板191の下側端部は、取付支持部材19の内側に折り曲げられて接合部192となっており、この接合部192には、板状部材18の支持部材取付孔に対応してそれぞれ2つの接合孔193が設けられている。取付支持部材19は、板状部材18上の支持部材取付孔の設けられている側に、板状部材18の端部に向かって開口する向きとなるようにして配置されており、各接合孔193を板状部材18の対応する支持部材取付孔の位置に合わせて取付ボルト171を貫通させ、ナット172で止めることにより、取付支持部材19が板状部材18に固定されるようになっている。
本実施形態では、取付支持部材19の前面部195には、取付支持部材19を主走査ステー14に固定する取付ボルト171を貫通させる固定孔196が4つ設けられている。
取付支持部材19は、この固定孔196に取付ボルト171を通してナット172で締めることにより、主走査ステー14の裏面(すなわち、主走査レール16が固定されているのとは反対側の面)に固定されるようになっている。
主走査レール16には、略筐体状のキャリッジ15が主走査レール16に沿って主走査方向Xに往復移動自在に支持されている。
キャリッジ15には、画像記録時にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)等の各色のインクを射出する複数のノズルが形成されたノズル面を有する記録ヘッド(いずれも図示せず)が複数搭載されている。主走査部12は、記録ヘッドのノズル面が搬送部の搬送ベルト13における記録媒体を載置する載置面と対向するように位置調整されており、各記録ヘッドのノズルから搬送ベルト13上の記録媒体に対して各色のインクの液滴が射出されるようになっている。そして、このような記録ヘッドを搭載したキャリッジ15が主走査方向Xに走査されることによって、記録媒体上に画像が記録されるようになっている。
なお、キャリッジ15には、記録ヘッドにインクを供給する図示しない配管や、記録ヘッドや図示しないヘッド駆動回路基板等を駆動するための電気信号や電力を伝達する図示しない配線等が収容されたケーブルベア(図示せず)が接続されている。
また、図示は省略するが、本実施形態において、主走査部12の主走査方向Xの一端側は、記録ヘッドのメンテナンスを行うためのメンテナンス部とされており、また、主走査部12の主走査方向Xの他端側は、記録ヘッドのノズルが非記録動作時に乾燥してノズルからのインクの射出に不具合が生じないように、非記録動作時に記録ヘッドのノズル面を保湿するためのノズル保湿部とされている。
装置枠体5は、インクジェットプリンタ100の脚部50を構成する脚部材である左右1対の箱状枠体51と、各箱状枠体51を連結する梁部材52と、箱状枠体51上に立設され主走査レールユニット20と直交する方向に延在する柱状部材53とを備えている。
箱状枠体51は、ほぼ直方体形状に形成されており、図1に示すように、直方体の4つの角部には、それぞれ移動用の車輪512が取り付けられている。
図2に示すように、本実施形態では、柱状部材53として、インクジェットプリンタ100の背面側に立設されている第1の柱状部材53aと、箱状枠体51上であって、第1の柱状部材53aよりもインクジェットプリンタ100の前面側に立設されている第2の柱状部材53bとを備えている。このうち、第1の柱状部材53aには、主走査レールユニット20を支持する支持部55が設けられている。支持部55は、インクジェットプリンタ100の設置面(すなわち、床面)とほぼ平行な基準面としてユニット取付面551を有している。
主走査レールユニット20を装置枠体5に組み付ける際には、基準ブロック体17の下側面181を組み付け基準面とし、この下側面181をユニット取付面551上に合わせることにより、主走査レールユニット20を装置枠体5に対して水平に配置することができる。そして、この状態で固定することにより、主走査レールユニット20が、インクジェットプリンタ100の設置面とほぼ平行となるように装置枠体5に組み付けられるようになっている。
装置枠体5の上側には、天板57が取り付けられており、装置枠体5の両側部であって、装置本体部1が取り付けられている部分には、側板58がそれぞれ取り付けられている。
天板57におけるインクジェットプリンタ100の前側端部には、装置本体部1を被覆するカバー部材3が取り付けられている。
本実施形態では、装置本体部1の背後には、各記録ヘッドにそれぞれ供給する各色のインクを貯蔵するインクタンク91を備えるインクラック9が配置されている。各インクタンク91からは、図示しない供給管や前述した配管等を介して各記録ヘッドにインクがそれぞれ供給されるようになっている。
また、装置本体部1の下方には、インクジェットプリンタ100を構成する各部を制御するためのコンピュータ7が配設されており、コンピュータ7から前述した配線を介してヘッド駆動回路基板等に電気信号等が伝達されるようになっている。
次に、本実施形態におけるインクジェットプリンタ100の組立方法について説明する。
インクジェットプリンタ100の組立時においては、まず、定盤101上に基準ブロック体17を、その下側面181が定盤101の表面(基準面)に接するように載置する。これにより、基準ブロック体17の下側面181が定盤101の基準面に対して水平となる。そして、この基準ブロック体17に対して主走査ステー14を組み付ける。これにより、主走査ステー14の延在方向における姿勢も定盤101の基準面に対して水平に保たれる。この状態において、主走査レール16を主走査ステー14の延在方向に対して水平となるように組み付けることにより、主走査レール16もまた定盤101の基準面に対して水平が保たれた状態で主走査ユニット20を組み上げることができる。
具体的には、まず、図7に示すように、定盤101の上で組み立てられた主走査レールユニット20の主走査レール16のうち、第1の主走査レール16aに、図9に示す平行出し治具31をねじ止め等により取り付ける。平行出し治具31には距離を測定可能なダイヤルゲージ32が取り付けられており、平行出し治具31を主走査レールユニット20の調整範囲に亘って移動させていく。これにより、定盤101の基準面から第1の主走査レール16aの上側の面までの距離(図7におけるα)を測定し、ずれがあれば適宜調整する。調整範囲の全域について調整を行うことにより、第1の主走査レール16aの平行出しが完了する。
次に、平行出しの完了した第1の主走査レール16aを基準として第2の主走査レール16bの平行出しを行う。
具体的には、まず、ダイヤルゲージ32が取り付けられた平行出し治具31を、基準となる第1の主走査レール16aにねじ止め等に固定するとともに、第2の主走査レール16b上であって平行出し治具31の下方に、図10に示す従レール用平行出し治具33をねじ止め等により固定する。
図9に示すように、平行出し治具31の側面一端には、従レール用平行出し治具33の側面に突き当てられる突き当て部30が設けられている。第2の主走査レール16bの平行出しを行う際には、図8に示すように、この突き当て部30が従レール用平行出し治具33の側面に突き当てられ、平行出し治具31の移動方向Zに従レール用平行出し治具33を押圧する。これにより、平行出し治具31と従レール用平行出し治具33とが、一体となって移動方向Zに移動するようになっている。
従レール用平行出し治具33にはダイヤルゲージ32による測定部34が設けられており、従レール用平行出し治具33が平行出し治具31の突き当て部30に押圧されて移動していくと、第2の主走査レール16bの上側の面から第1の主走査レール16aの上側の面までの距離(図8におけるβ)が順次測定される。平行出し治具31と従レール用平行出し治具33とを主走査レールユニット20の調整範囲に亘って移動させていくことにより、調整範囲の全域について距離βが測定され、ずれがあれば適宜調整を行う。これによって、第2の主走査レール16bの第1の主走査レール16aに対する平行出しが完了する。
以上により、第1の主走査レール16a、第2の主走査レール16bの双方について、定盤101の基準面からの距離が一定となり、主走査レール16の組み付けが完了する。
この点、従来は、図11に示すように、ハイドゲージ35とピックテスタ36を用いて、主走査レール16の平行出し作業を行っていた。図11(a)は、従来の平行出しの構成を説明する正面図であり、図11(b)は、図11(a)に示す構成の側面図である。
図11(a)、図11(b)に示すように、従来は定盤101上に直接主走査ステー14を置き、これに対して主走査レール16の組み付けを行っていた。この場合、主走査レール16の高さを測定するピックテスタ36の端部を主走査レール16の上面に当接させながら、ピックテスタ36を取り付けたハイドゲージ35を手作業で移動させ、主走査レール16の高さを測定することにより調整を行っていた。
この手法では、ピックテスタ36の位置を定めるのに時間がかかり、特に、本実施形態に示すような長尺な主走査レールの平行出しを行う場合や、主走査レールが複数ある場合には、作業効率が悪かった。
この点、本実施形態に示す手法によれば、主走査レールが長尺である場合や主走査レールが複数ある場合でも主走査レールの平行出しを簡易かつ確実に行うことができる。
以上のように、本実施形態では、まず、定盤101上で主走査ステー14に基準ブロック体17を組み付け、この基準ブロック体17の基準面である下側面181と平行となるように主走査レール16(第1の主走査レール16a及び第2の主走査レール16b)を主走査ステーに組み付けて、ユニット化する。そして、この主走査レールユニット20を、基準ブロック体17の下側面181が、主走査レールユニット20を装置枠体5の支持部55に組み付ける際の組み付け基準面となるようにして組み付けを行う。
このため、定盤101上で正確に平行出しが行われれば、装置枠体5に組み付けた際にも、その平行(水平状態)を維持することができる。これにより、長尺な主走査レール16を複数備える装置においても、簡易かつ確実に、精度の高い組み付けを行うことが可能となる。
また、装置枠体5に対して、基準ブロック体17を介して主走査ステー14等を組み付けるので、基準ブロック体17に、上面側から取付ボルト171を挿入し固定することの可能な孔を形成しておくことにより、主走査ユニット20の装置枠体5に対する組み付けも容易に行うことができる。
なお、本実施形態では、基準ブロック体17が、板状部材18と取付支持部材19とにより構成されている例を示したが、基準ブロック体17の構成はここに例示したものに限定されない。例えば、基準ブロック体17が1体的に構成されていてもよい。
また、基準ブロック体17の形状、主走査ステー14や装置枠体5に対する取付手法等もここで示したものに限定されない。例えば、装置枠体5に対して、上面側からではなく、側面から取付ボルト171を取り付けられるように構成してもよい。この場合でも、取付ボルト171を下側面から挿入する場合と比較して、取付ボルト171の取付を容易に行うことができる。
なお、その他、本発明が本実施の形態に限られないことは、勿論である。
本実施形態に係るインクジェットプリンタの全体構成を示す斜視図である。 図1のインクジェットプリンタの内部構成を示す側面図である。 図1のインクジェットプリンタに設けられる主走査レールユニットの側面図である。 図3の主走査レールユニットの斜視図である。 図4の主走査レールユニットに設けられる基準ブロック体の斜視図である。 図5の基準ブロック体の平面図である。 第1の主走査レールの平行出しを説明するための説明図である。 第2の主走査レールの平行出しを説明するための説明図である。 第1の主走査レールの平行出しに用いる治具の斜視図である。 第2の主走査レールの平行出しに用いる治具の斜視図である。 従来における主走査レールの平行出しを説明するための説明図である。
符号の説明
1 装置本体部
5 装置枠体
7 コンピュータ
11 搬送部
12 主走査部
15 キャリッジ
20 主走査レールユニット
50 装置脚部
51 箱状枠体
53 柱状部材
55 支持部
100 インクジェットプリンタ
101 定盤
X 主走査方向
Y 副走査方向

Claims (4)

  1. キャリッジを主走査方向に移動させるための主走査レールと、前記主走査レール組み付けられ前記主走査方向に延在する長尺の主走査ステーを備える主走査レールユニットと、前記主走査レールユニットを支持するユニット支持部材と、を備えるインクジェットプリンタであって、
    2つの基準ブロック体が前記主走査ステーを前記主走査方向の2点で支持するように、前記主走査ステーに前記基準ブロック体を組み付け、前記基準ブロック体の基準面と平行となるように主走査レールを前記主走査ステーに組み付けて、主走査レールユニットを形成し、
    この主走査レールユニットを、前記基準ブロック体の基準面が、前記主走査レールユニットを前記ユニット支持部材に組み付ける際の組み付け基準面となるようにして前記ユニット支持部材に組み付けることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記基準ブロック体は、前記主走査レールユニットを前記ユニット支持部材に組み付けるための取り付け穴部を備え、
    前記取り付け穴部は、上面側からアクセス可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 定盤上において所定の基準面に2つの基準ブロック体の基準面を合わせる基準面合わせ工程と、この2つの基準ブロック体が主走査方向に延在する長尺の主走査ステーを前記主走査方向の2点で支持するように、前記基準ブロック体前記主走査ステーを組み付ける主走査ステー組み付け工程と、前記基準面と平行となるように主走査レールを前記主走査ステーに組み付ける主走査レール組み付け工程と、により、主走査レールユニットを形成するユニット形成工程と、
    この主走査レールユニットを、前記基準ブロック体の基準面を組み付けの際の基準面として、前記主走査レールユニットをユニット支持部材に組み付けるユニット組み付け工程と、を含んでいることを特徴とするインクジェットプリンタの組立方法。
  4. 前記基準ブロック体は、前記主走査レールユニットを前記ユニット支持部材に組み付けるための取り付け穴部を備え、前記ユニット組み付け工程において、上面側から前記取り付け穴部にアクセスして前記主走査レールユニットを前記ユニット支持部材に組み付けることを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリンタの組立方法。
JP2008307135A 2008-12-02 2008-12-02 インクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタの組立方法 Active JP5272152B2 (ja)

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