JP5271435B1 - スパークプラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の燃焼効率を向上させることができるスパークプラグを提供する。
【解決手段】スパークプラグ100における接地電極40の中間部460の断面形状は、X軸方向に沿った基点P3と基点P4との間の長さをAとし、基点P3と基点P4とを結ぶ直線から基点P7までのY軸方向に沿った長さをBとし、第1湾曲部の平均曲率半径をr1とし、第2湾曲部の平均曲率半径をr2とし、第3湾曲部の平均曲率半径をR1とし、第4湾曲部の平均曲率半径をR2としたとき、B>(A/2)、R1>r1、かつ、R2>r2を満たす。
【選択図】図3

Description

本発明は、スパークプラグに関し、特に、スパークプラグの接地電極に関する。
スパークプラグは、相互間に間隙を形成する中心電極および接地電極を備え、中心電極と接地電極との間の間隙に火花放電を発生させる着火装置である。スパークプラグは、燃焼室内に中心電極および接地電極を露出させた状態で内燃機関に取り付けられる。内燃機関に対する接地電極の相対的な位置関係は、スパークプラグに形成された雄ネジと内燃機関に形成された雌ねじとの係合関係により決まる。そのため、一般的に、スパークプラグを内燃機関に取り付ける際に接地電極の位置関係を調整することは困難である。その結果、接地電極の位置関係によっては、燃焼前の混合気の流れを阻害して着火性が低下してしまう場合や、着火後の火炎の成長を阻害して燃焼エネルギを損失してしまう場合がある。
特許文献1,2には、接地電極の位置関係による着火性の低下や燃焼エネルギの損失を抑制するため、スパークプラグにおける接地電極の断面形状について、中心電極に対応する側の外形線を直線状とし、その他の外形線を外側に突出した湾曲状とすることが記載されている。
特開2007−134319号公報 特開2007−134320号公報
特許文献1,2では、スパークプラグにおける接地電極の断面形状によって、接地電極の位置関係による着火性の低下や燃焼エネルギの損失を抑制することについて十分な検討がなされていなかった。
本発明は、上述した課題を踏まえ、内燃機関の燃焼効率を向上させることができるスパークプラグを提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]適用例1のスパークプラグは、軸線方向に延びた棒状の中心電極と、筒状の主体金具と、基端部および先端部を有し、前記基端部が前記主体金具に固定され、前記中心電極の先端に向けて屈曲して前記先端部が前記中心電極との間で前記軸線方向に間隙を形成する接地電極とを備えるスパークプラグであって、前記接地電極は、前記基端部から前記先端部にわたって前記中心電極に対向する対向面を有し、前記軸線方向に沿った前記間隙の長さの中点から前記軸線方向に沿った両方向にそれぞれ0.30mmの範囲において、前記軸線方向に直交する平面上に位置する前記接地電極の断面形状の外形線は、前記対向面を構成する直線状の対向辺と、前記対向辺の端点である2つの基点P1,P2と、前記対向辺に沿ったX軸方向における前記断面形状の最大長さをとる2つの基点P3,P4とのうち、前記基点P1と前記基点P3との間を繋ぐ外側に突出した第1湾曲部と、前記基点P2と前記基点P4との間を繋ぐ外側に突出した第2湾曲部と、前記軸線方向および前記X軸方向に直交するY軸方向に沿って前記基点P1を通る直線に交わる前記外形線上の基点P5と、前記基点P3との間を繋ぐ外側に突出した第3湾曲部と、前記Y軸方向に沿って前記基点P2を通る直線に交わる前記外形線上の基点P6と、前記基点P4との間を繋ぐ外側に突出した第4湾曲部と、前記対向辺との間で前記Y軸方向における前記断面形状の最大長さをとる基点P7を通り、前記基点P5と前記基点P6との間を繋ぐ連結部とを有し、前記X軸方向に沿った前記基点P3と前記基点P4との間の長さをAとし、前記基点P3と前記基点P4とを結ぶ直線から前記基点P7までの前記Y軸方向に沿った長さをBとし、前記第1湾曲部の平均曲率半径をr1とし、前記第2湾曲部の平均曲率半径をr2とし、前記第3湾曲部の平均曲率半径をR1とし、前記第4湾曲部の平均曲率半径をR2としたとき、B>(A/2)、R1>r1、かつ、R2>r2を満たすことを特徴とする。この適用例によれば、Y軸方向に沿って接地電極側から間隙へと流れる混合気の逆流が間隙で発生することを防止することができる。したがって、接地電極の位置関係による着火性の低下を抑制することができる。その結果、内燃機関の燃焼効率を向上させることができる。
[適用例2]適用例1のスパークプラグにおいて、前記X軸に沿った前記基点P1と前記基点P3との間の長さをaとし、前記Y軸に沿った前記基点P1と前記基点P3との間の長さをbとし、前記X軸に沿った前記基点P2と前記基点P4との間の長さをcとし、前記Y軸に沿った前記基点P2と前記基点P4との間の長さをdとしたとき、B(mm)≧(A(mm)/2)+0.06(mm)、a<b、かつ、c<dを満たすとしても良い。この適用例によれば、Y軸方向に沿って接地電極側から間隙へと流れる混合気の逆流が間隙で発生することを一層防止することができる。
[適用例3]適用例1または適用例2のスパークプラグにおいて、前記軸線方向に沿った前記間隙の長さHは1.10mmよりも小さく、前記軸線方向から見て前記接地電極が前記中心電極に重なる範囲において、前記軸線方向および前記X軸方向に平行な平面上に位置する前記接地電極の断面形状である先端部断面形状の外形線は、前記対向面を構成する直線状の辺である先端部対向辺と、前記先端部対向辺の端点である2つの基点P’1,P’2と、前記先端部対向辺に沿ったX’軸方向における前記先端部断面形状の最大長さをとる2つの基点P’3,P’4とのうち、前記基点P’1と前記基点P’3との間を繋ぐ外側に突出した第1の先端湾曲部と、前記基点P’2と前記基点P’4との間を繋ぐ外側に突出した第2の先端湾曲部とを有し、前記X’軸方向に沿った前記基点P’3と前記基点P’4との間の長さをCとし、前記X’軸方向に沿った前記基点P’1と前記基点P’3との間の長さをDとし、前記X’軸方向に沿った前記基点P’2と前記基点P’4との間の長さをEとしたとき、(D+E)/C≧0.27を満たすとしても良い。この適用例によれば、着火後に軸線方向に沿って間隙から接地電極の先端部へと拡がる火炎の成長が接地電極によって阻害される影響を抑制することができる。したがって、接地電極による燃焼エネルギの損失を抑制することができる。その結果、内燃機関の燃焼効率を更に向上させることができる。
[適用例4]適用例1ないし適用例3のいずれかのスパークプラグにおいて、(a+c)/A≧0.27を満たすとしても良い。この適用例によれば、着火後にY軸方向に沿って間隙から接地電極へと拡がる火炎の成長が接地電極によって阻害される影響を抑制することができる。したがって、接地電極の位置関係による燃焼エネルギの損失を抑制することができる。その結果、内燃機関の燃焼効率を更に向上させることができる。
[適用例5]適用例3のスパークプラグにおいて、前記X’軸方向に沿った前記基点P’1と前記基点P’2との間の長さFは0.80mm以上であるとしても良い。この適用例によれば、接地電極の耐久性を向上させることができる。
[適用例6]適用例1ないし適用例5のいずれかのスパークプラグにおいて、前記接地電極は、ニッケル(Ni)を95重量%以上含有するニッケル合金からなるとしても良い。この適用例によれば、接地電極の耐久性を向上させることができる。
[適用例7]適用例1ないし適用例6のいずれかのスパークプラグにおいて、前記主体金具に形成されたネジ部の呼び径がM10以下であるとしても良い。この適用例によれば、標準的なM14サイズよりも小径のスパークプラグを用いて内燃機関の燃焼効率を向上させることができる。
本発明の形態は、スパークプラグの形態に限るものではなく、例えば、接地電極の素材、スパークプラグを備える内燃機関、スパークプラグの製造方法、スパークプラグを用いた着火方法などの種々の形態に適用することも可能である。また、本発明は、前述の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
スパークプラグを示す部分断面図である。 接地電極を拡大して示す説明図である。 接地電極の中間部の断面形状を示す説明図である。 接地電極の先端部の断面形状を示す説明図である。 接地電極における中間部の断面形状に関する第1評価試験の結果を示す表である。 接地電極における中間部の断面形状に関する第2評価試験の結果を示す表である。 接地電極における中間部の断面形状に関する第3評価試験の結果を示す表である。 第3評価試験の結果を示すグラフである。 接地電極における先端部の断面形状に関する第4評価試験の結果を示す表である。 第4評価試験の結果を示すグラフである。 接地電極における先端部の断面形状に関する第5評価試験の結果を示すグラフである。 接地電極のニッケル含有量に関する第6評価試験の結果を示すグラフである。 第2実施形態における接地電極を拡大して示す説明図である。 第3実施形態における先端部の断面形状を示す説明図である。 第4実施形態における先端部の断面形状を示す説明図である。
A.第1実施形態:
A−1.スパークプラグの構成:
図1は、スパークプラグ100を示す部分断面図である。図1には、スパークプラグ100の軸心である軸線CA1を境界として、紙面右側にスパークプラグ100の外観形状を図示し、紙面左側にスパークプラグ100の断面形状を図示した。本実施形態の説明では、スパークプラグ100における図1の紙面下側を「先端側」といい、図1の紙面上側を「後端側」という。
スパークプラグ100は、中心電極10と、絶縁体20と、主体金具30と、接地電極40とを備える。本実施形態では、スパークプラグ100の軸線CA1は、中心電極10、絶縁体20および主体金具30の各部材における軸心でもある。
図1には、相互に直交するXYZ軸を図示した。図1のXYZ軸は、後述する他の図におけるXYZ軸に対応する。
図1のXYZ軸のうち、軸線CA1に沿った軸をZ軸とする。Z軸に沿ったZ軸方向(軸線方向)に関し、スパークプラグ100の先端側から後端側に向かって+Z軸方向とし、その逆を−Z軸方向とする。
図1のXYZ軸のうち、接地電極40が軸線CA1に向けて屈曲する方向に沿った軸をY軸とする。Y軸に沿ったY軸方向に関し、接地電極40が軸線CA1に向けて屈曲する方向を−Y軸方向とし、その逆を+Y軸方向とする。
図1のXYZ軸のうち、Y軸およびZ軸に直交する軸をX軸とする。X軸に沿ったX軸方向に関し、図1の紙面奥から紙面手前に向かって+X軸方向とし、その逆を−X軸方向とする。
スパークプラグ100の中心電極10は、導電性を有する電極体である。中心電極10は、Z軸方向(軸線方向)に延びた棒状をなす。本実施形態では、中心電極10は、ニッケル(Ni)を主成分とするニッケル合金(例えば、インコネル(登録商標))からなる。中心電極10の外側面は、絶縁体20によって外部から電気的に絶縁されている。中心電極10の先端11は、絶縁体20の先端側から突出している。中心電極10の後端側は、絶縁体20の後端側へと電気的に接続されている。本実施形態では、中心電極10の後端側は、シール体16、セラミック抵抗17、シール体18、端子金具19を介して絶縁体20の後端側へと電気的に接続されている。
スパークプラグ100の絶縁体20は、電気絶縁性を有する碍子である。絶縁体20は、Z軸方向(軸線方向)に沿った筒状をなす。本実施形態では、絶縁体20は、絶縁性セラミックス材料(例えば、アルミナ)を焼成してなる。絶縁体20は、軸線CA1に沿った貫通孔である軸孔28を備える。絶縁体20の軸孔28には、中心電極10が保持されている。
スパークプラグ100の主体金具30は、導電性を有する金具である。主体金具30は、Z軸方向(軸線方向)に沿った筒状をなす。本実施形態では、主体金具30は、筒状に成形した低炭素鋼にニッケルメッキを施した金具である。他の実施形態では、主体金具30は、亜鉛メッキを施した金具であっても良いし、メッキを施していない金具(無メッキ)であっても良い。主体金具30は、中心電極10から電気的に絶縁された状態で絶縁体20の外側面にカシメ固定されている。
主体金具30は、端面31およびネジ部32を備える。主体金具30の端面31は、主体金具30の先端側を構成する中空円状の面である。端面31には、接地電極40が接合されている。端面31の中央からは、絶縁体20および中心電極10が突出している。主体金具30のネジ部32は、ネジ山が外側面に形成されている円筒状の部位である。本実施形態では、主体金具30のネジ部32を内燃機関200のネジ孔210に螺合させることによって、スパークプラグ100を内燃機関200に取り付けることが可能である。
本実施形態では、主体金具30に形成されたネジ部32の呼び径は、M10である。他の実施形態では、ネジ部32の呼び径は、M10よりも小さくても良いし、M10よりも大きくても良い。
スパークプラグ100の接地電極40は、導電性を有する電極体である。接地電極40は、屈曲した棒状をなす。接地電極40は、主体金具30の端面31から−Z軸方向に一旦延びた後に軸線CA1に向けて屈曲した形状を有する。
接地電極40は、ニッケル(Ni)を主成分とするニッケル合金(例えば、インコネル(登録商標))からなる。接地電極40の耐久性を向上させる観点から、接地電極40は、ニッケルを95重量%以上含有するニッケル合金からなることが好ましい。接地電極40のニッケル含有量の評価値については後述する。
図2は、接地電極40を拡大して示す説明図である。図2には、+X軸方向から見た接地電極40を中心電極10の先端側と共に図示した。接地電極40は、対向面405と、基端部410と、中間部460と、先端部480とを有する。
接地電極40は、先端部480において中心電極10の先端11との間でZ軸方向(軸線方向)に間隙SGを形成する。スパークプラグ100を内燃機関200に取り付けた状態で、2万〜3万ボルトの高電圧を中心電極10に印加することによって、間隙SGに火花放電を発生させることが可能である。間隙SGは、火花ギャップとも呼ばれる。
接地電極40の対向面405は、基端部410から先端部480にわたって中心電極10に対向するX軸に平行な面である。
接地電極40の基端部410は、棒状の接地電極40における2つの端部のうち先端部480とは異なる方の端部である。基端部410は、主体金具30に固定されている。本実施形態では、基端部410は、溶接によって主体金具30の端面31に固定されている。
接地電極40の中間部460は、図2に示すように、Z軸方向(軸線方向)に沿った間隙SGの長さHの中点PLhから、+Z軸方向および−Z軸方向の両方向(軸線方向に沿った両方向)にそれぞれ0.30mm(ミリメートル)の範囲の部位である。図2には、中間部460に対応する部位にハッチングを施した。
図3は、接地電極40の中間部460の断面形状を示す説明図である。図3に示す中間部460の断面形状は、図2の矢視F3−F3から見たXY平面上(すなわち、軸線方向に直交する平面上)に位置する接地電極40の断面形状である。中間部460の断面形状の外形線460Lは、第1湾曲部461と、第2湾曲部462と、第3湾曲部463と、第4湾曲部464と、対向辺465と、連結部466とを有する。
外形線460Lの対向辺465は、対向面405を構成するX軸に沿った直線状の部位である。対向辺465の2つの端点のうち、−X軸方向側の端点を基点P1とし、+X軸方向側の端点を基点P2とする。
外形線460Lの第1湾曲部461は、基点P1と基点P3との間を繋ぐ外側に突出した部位である。基点P3は、X軸方向における中間部460の断面形状の最大長さAをとる直線Lx上の2つの基点のうち、−X軸方向側の基点である。第1湾曲部461の平均曲率半径r1は、第1湾曲部461を0.10mm毎に分割した各線分から求めた曲率半径の平均値である。
外形線460Lの第2湾曲部462は、基点P2と基点P4との間を繋ぐ外側に突出した部位である。基点P4は、X軸方向における中間部460の断面形状の最大長さAをとる直線Lx上の2つの基点のうち、+X軸方向側の基点である。第2湾曲部462の平均曲率半径r2は、第2湾曲部462を0.10mm毎に分割した各線分から求めた曲率半径の平均値である。
外形線460Lの第3湾曲部463は、基点P3と基点P5との間を繋ぐ外側に突出した部位である。基点P5は、Y軸方向に沿って基点P1を通る直線L1に交わる外形線460L上の基点である。第3湾曲部463の平均曲率半径R1は、第3湾曲部463を0.10mm毎に分割した各線分から求めた曲率半径の平均値である。
外形線460Lの第4湾曲部464は、基点P4と基点P6との間を繋ぐ外側に突出した部位である。基点P6は、Y軸方向に沿って基点P2を通る直線L2に交わる外形線460L上の基点である。第4湾曲部464の平均曲率半径R2は、第4湾曲部464を0.10mm毎に分割した各線分から求めた曲率半径の平均値である。
外形線460Lの連結部466は、基点P7を通り基点P5と基点P6との間を繋ぐ部位である。基点P7は、対向辺465との間でY軸方向における中間部460の断面形状の最大長さをとる基点である。本実施形態では、連結部466は、基点P5と基点P6との間を繋ぐ外側に突出した部位である。本実施形態では、基点P7は、中間部460の断面形状におけるX軸方向の中央を通る直線Ly上に位置する。
Y軸方向に沿って接地電極40側から間隙SGへと流れる混合気の逆流が間隙SGで発生することを防止する観点から、中間部460の全域にわたって、X軸方向に沿った基点P3と基点P4との間の長さAと、直線Lxから基点P7までのY軸方向に沿った長さBと、平均曲率半径R1,R2,r1,r2との関係は、B>(A/2)、R1>r1、かつ、R2>r2を満たすことが好ましい。この条件に関する評価値については後述する。
Y軸方向に沿って接地電極40側から間隙SGへと流れる混合気の逆流が間隙SGで発生することを防止する観点から、中間部460の全域にわたって、長さA,Bと、X軸に沿った基点P1と基点P3との間の長さaと、Y軸に沿った基点P1と基点P3との間の長さbと、X軸に沿った基点P2と基点P4との間の長さcと、Y軸に沿った基点P2と基点P4との間の長さdとの関係は、B(mm)≧(A(mm)/2)+0.06(mm)、a<b、かつ、c<dを満たすことが一層好ましい。この条件に関する評価値については後述する。
着火後にY軸方向に沿って間隙SGから接地電極40へと拡がる火炎の成長が接地電極40によって阻害される影響を抑制する観点から、中間部460の全域にわたって、長さA,a,cの関係は、(a+c)/A≧0.27を満たすことが好ましい。この条件に関する評価値については後述する。
図2の説明に戻り、接地電極40の先端部480は、棒状の接地電極40における2つの端部のうち基端部410とは異なる方の端部である。先端部480における対向面405と中心電極10の先端11との間に間隙SGが形成される。先端部480は、図2に示すように、Z軸方向(軸線方向)から見て接地電極40が中心電極10に重なる範囲の部位である。図2には、先端部480に対応する部位にハッチングを施した。
図4は、接地電極40の先端部480の断面形状を示す説明図である。図4に示す先端部480の断面形状(先端部断面形状)は、図2の矢視F4−F4から見たZX平面上(すなわち、軸線方向およびX軸方向に平行な平面上)に位置する接地電極40の断面形状である。先端部480の断面形状の外形線480Lは、第1の先端湾曲部481と、第2の先端湾曲部482と、第3の先端湾曲部483と、第4の先端湾曲部484と、先端部対向辺485と、連結部486とを有する。本実施形態では、先端部対向辺485に沿ったX’軸は、X軸に対応する。
外形線480Lの先端部対向辺485は、対向面405を構成するX軸に沿った直線状の部位である。先端部対向辺485の2つの端点のうち、−X軸方向側の端点を基点P’1とし、+X軸方向側の端点を基点P’2とする。
外形線480Lの第1の先端湾曲部481は、基点P’1と基点P’3との間を繋ぐ外側に突出した部位である。基点P’3は、X軸方向における先端部480の断面形状の最大長さCをとる直線L’x上の2つの基点のうち、−X軸方向側の基点である。第1の先端湾曲部481の平均曲率半径r’1は、第1の先端湾曲部481を0.10mm毎に分割した各線分から求めた曲率半径の平均値である。
外形線480Lの第2の先端湾曲部482は、基点P’2と基点P’4との間を繋ぐ外側に突出した部位である。基点P’4は、X軸方向における先端部480の断面形状の最大長さCをとる直線L’x上の2つの基点のうち、+X軸方向側の基点である。第2の先端湾曲部482の平均曲率半径r’2は、第2の先端湾曲部482を0.10mm毎に分割した各線分から求めた曲率半径の平均値である。
外形線480Lの第3の先端湾曲部483は、基点P’3と基点P’5との間を繋ぐ外側に突出した部位である。基点P’5は、Z軸方向に沿って基点P’1を通る直線L’1に交わる外形線480L上の基点である。第3の先端湾曲部483の平均曲率半径R’1は、第3の先端湾曲部483を0.10mm毎に分割した各線分から求めた曲率半径の平均値である。
外形線480Lの第4の先端湾曲部484は、基点P’4と基点P’6との間を繋ぐ外側に突出した部位である。基点P’6は、Z軸方向に沿って基点P’2を通る直線L’2に交わる外形線480L上の基点である。第4の先端湾曲部484の平均曲率半径R’2は、第4の先端湾曲部484を0.10mm毎に分割した各線分から求めた曲率半径の平均値である。
外形線480Lの連結部486は、基点P’7を通り基点P’5と基点P’6との間を繋ぐ部位である。基点P’7は、先端部対向辺485との間でZ軸方向における先端部480の断面形状の最大長さGをとる基点である。本実施形態では、連結部486は、基点P’5と基点P’6との間を繋ぐ外側に突出した部位である。本実施形態では、基点P’7は、先端部480の断面形状におけるX軸方向の中央を通る直線L’y上に位置する。
着火後にZ軸方向(軸線方向)に沿って間隙SGから接地電極40の先端部480へと拡がる火炎の成長が接地電極40によって阻害される影響を抑制する観点から、先端部480の全域にわたって、X軸方向に沿った基点P’3と基点P’4との間の長さCと、X軸方向に沿った基点P’1と基点P’3との間の長さDと、前記X’軸方向に沿った前記基点P’2と前記基点P’4との間の長さEとの関係は、(D+E)/C≧0.27を満たすことが好ましい。特に、Z軸方向(軸線方向)に沿った間隙SGの長さHが1.10mmよりも狭くなると、接地電極40の先端部480の形状が火炎の成長に与える影響が大きくなるため、H<1.10(mm)である場合に、(D+E)/C≧0.27を満たすことが効果的である。この条件に関する評価値については後述する。
接地電極40の耐久性を向上させる観点から、先端部480の全域にわたって、X軸方向に沿った基点P’1と基点P’2との間の長さFは0.80mm以上であることが好ましい。この条件に関する評価値については後述する。
本実施形態では、接地電極40は、図4に示した先端部480の断面形状を一様に有する棒状の部材を折り曲げることによって形成され、その結果、図3に示した中間部460の断面形状が形成される。他の実施形態では、切削、研削、研磨などの機械加工によって接地電極40の各部の形状を成形しても良い。
A−2.接地電極に関する評価:
<第1評価試験>
図5は、接地電極40における中間部460の断面形状に関する第1評価試験の結果を示す表である。第1評価試験では、接地電極40における中間部460の断面形状が異なる複数のスパークプラグ100を試料として用意して、これらの試料を風洞管に取り付けて流体解析を行い、Y軸方向に沿って接地電極40側から間隙SGへと流れる(−Y軸方向に沿った)一様流れの状況で、間隙SGに逆流が発生するか否かを確認した。具体的には、接地電極40の中間部460が間隙SGよりも流れの上流側となるように、中心電極10および接地電極40を風洞管の内側に突出させて、試料であるスパークプラグ100を風洞管に取り付け、風洞管内に管内流速8m/s(メートル毎秒)の一様流れを発生させた状況で、間隙SGに逆流が発生するか否かを確認した。
図5には、試料を識別する識別符号と、長さA,B,a,b,c,dの各値と、平均曲率半径R1,R2,r1,r2の各値と、間隙SGでの逆流発生の有無とを示した。第1評価試験では、中間部460の全域にわたって図5の各値を満たす16個の試料A1〜A16を用意した。試料A1〜A16は、いずれも、a<b、かつ、c<dを満たす。
B>(A/2)を満たす試料A1〜A8の評価結果によれば、試料A3,A4,A7,A8のように、B>(A/2)、R1>r1、かつ、R2>r2を満たす場合に、間隙SGに逆流が発生しないことが分かる。試料A1,A2,A5,A6のように、B>(A/2)を満たしていても、R1>r1、かつ、R2>r2を満たさない場合には、間隙SGに逆流が発生することが分かる。
B=(A/2)を満たす試料A9〜A12の評価結果によれば、R1>r1、かつ、R2>r2を満たしていても、間隙SGに逆流が発生する場合(試料A11)と、間隙SGに逆流が発生しない場合(試料A12)とがあった。試料A9,A10のように、B=(A/2)、R1<r1、かつ、R2<r2の場合には、間隙SGに逆流が発生することが分かる。
B<(A/2)を満たす試料A13〜A16の評価結果によれば、R1>r1、かつ、R2>r2を満たすか否かにかかわらず、間隙SGに逆流が発生することが分かる。
よって、第1評価試験の結果によれば、Y軸方向に沿って接地電極40側から間隙SGへと流れる混合気の逆流が間隙SGで発生することを防止する観点から、中間部460の全域にわたって、試料A3,A4,A7,A8のように、B>(A/2)、R1>r1、かつ、R2>r2を満たすことが好ましいと判断できる。
<第2評価試験>
図6は、接地電極40における中間部460の断面形状に関する第2評価試験の結果を示す表である。第2評価試験は、第1評価試験よりも速い管内流速10m/sの一様流れで流体解析を行う点を除き、第1評価試験と同様である。
図6には、試料を識別する識別符号と、長さA,B,a,b,c,dの各値と、平均曲率半径R1,R2,r1,r2の各値と、間隙SGでの逆流発生の有無とを示した。図6には、長さAに基づく評価値S(=(A(mm)/2)+0.06(mm))の各値についても示した。第2評価試験では、中間部460の全域にわたって図6の各値を満たす24個の試料B1〜B24を用意した。試料B1〜B24は、いずれも、R1>r1、かつ、R2>r2を満たす。
a<b、かつ、c<dを満たす試料B1〜B6の評価結果によれば、試料B4〜B6のように、B≧S(すなわち、B≧A/2+0.06)を満たす場合に、間隙SGに逆流が発生しないことが分かる。試料B1〜B3のように、a<b、かつ、c<dを満たしていても、B<S(すなわち、B<A/2+0.06)の場合には、間隙SGに逆流が発生することが分かる。
a=b、かつ、c=dを満たす試料B7〜B12の評価結果によれば、B≧S(すなわち、B≧A/2+0.06)を満たしていても、間隙SGに逆流が発生する場合(試料B10,B11)と、間隙SGに逆流が発生しない場合(試料B12)とがあった。試料B7〜B9のように、B<S(すなわち、B<A/2+0.06)、a=b、かつ、c=dの場合には、間隙SGに逆流が発生することが分かる。
a>b、かつ、c>dを満たす試料B13〜B18の評価結果によれば、B≧S(すなわち、B≧A/2+0.06)を満たすか否かにかかわらず、間隙SGに逆流が発生することが分かる。
a<b、かつ、c<dを満たす試料B19〜B24の評価結果によれば、試料B22〜B24のように、B≧S(すなわち、B≧A/2+0.06)を満たす場合に、間隙SGに逆流が発生しないことが分かる。試料B19〜B21のように、a<b、かつ、c<dを満たしていても、B<S(すなわち、B<A/2+0.06)の場合には、間隙SGに逆流が発生することが分かる。
よって、第2評価試験の結果によれば、Y軸方向に沿って接地電極40側から間隙SGへと流れる混合気の逆流が間隙SGで発生することを防止する観点から、中間部460の全域にわたって、B(mm)≧(A(mm)/2)+0.06(mm)、a<b、かつ、c<dを満たすことが一層好ましいと判断できる。
<第3評価試験>
図7は、接地電極40における中間部460の断面形状に関する第3評価試験の結果を示す表である。第3評価試験では、接地電極40における中間部460の断面形状が異なる複数のスパークプラグ100を試料として用意し、これらの試料を燃焼室に取り付けて混合気に着火させた際に火炎核が拡がる伝播面積を評価した。具体的には、覗き窓付きの燃焼室を配置したシュリーレン光学装置を用いて、覗き窓を通じて着火から0.5msec(ミリ秒)後における間隙SGの近傍を高速度カメラで撮影してシュリーレン画像を取得した。その後、そのシュリーレン画像を二値化して、軸線CA1を通りY軸に平行な平面上における火炎核の伝播面積を求めた。第3評価試験では、プロパンガスの混合気を0.05MPa(メガパスカル)の圧力で燃料室内に供給し、50mJ(ミリジュール)の電力エネルギを試料に印加することによって火花放電を発生させて着火させた。
図7には、試料を識別する識別符号と、長さAの値と、長さ(a+c)の値と、評価値T(=(a+c)/A)の値と、平均曲率半径R1,R2,r1,r2の各値と、伝播面積の値と、伝播面積換算比の値とを示した。図7の評価値Tは、長さAに対する長さ(a+c)の比率を示す。図7の伝播面積換算比は、長さAが同じ試料の伝播面積のうち、最も大きな値となる良好な伝播面積を1とした各伝播面積の比であり、数値が1よりも小さくなる程、伝播面積が小さく火炎の成長が阻害されることを示す。
第3評価試験では、中間部460の全域にわたって図7の各値を満たす16個の試料C1〜C16を用意した。試料C1〜C8の長さAは1.50mmであり、試料C9〜C16の長さAは1.20mmである。試料C1〜C16は、いずれも、R1>r1、かつ、R2>r2を満たす。試料C1〜C16におけるネジ部32の呼び径は、いずれもM10である。
図8は、第3評価試験の結果を示すグラフである。図8では、横軸に評価値Tをとり、縦軸に伝播面積換算比をとって、第3評価試験の結果を示した。
X軸方向の最大長さAが1.50mmである試料C1〜C8の評価結果によれば、長さAに対する長さ(a+c)の比率を示す評価値Tの値が小さくなる程、伝播面積換算比の値が小さくなり、中間部460によって火炎の成長が阻害されることが分かる。特に、評価値Tが0.27を示す試料C3よりも評価値Tの値が小さい試料C1,C2では、試料C3よりも評価値Tの値が大きい試料C4〜C8と比較して、伝播面積換算比の値の減少率が大きくなることが分かる。
X軸方向の最大長さAが1.20mmである試料C9〜C16の評価結果によれば、試料C1〜C8と同様に、評価値Tの値が小さくなる程、伝播面積換算比の値が小さくなり、中間部460によって火炎の成長が阻害されることが分かる。特に、評価値Tが0.27を示す試料C12よりも評価値Tの値が小さい試料C9〜C11では、試料C12よりも評価値Tの値が大きい試料C13〜C16と比較して、伝播面積換算比の値の減少率が大きくなることが分かる。
よって、第3評価試験の結果によれば、着火後にY軸方向に沿って間隙SGから接地電極40へと拡がる火炎の成長が接地電極40によって阻害される影響を抑制する観点から、中間部460の全域にわたって、評価値Tは0.27以上であること、すなわち、長さA,a,cの関係は、(a+c)/A≧0.27を満たすことが好ましいと判断できる。
<第4評価試験>
図9は、接地電極40における先端部480の断面形状に関する第4評価試験の結果を示す表である。第4評価試験は、着火から0.3msec後のシュリーレン画像を取得する点を除き、第3評価試験と同様である。
図9には、試料を識別する識別符号と、長さC,Gの値と、長さ(D+E)の値と、評価値U(=(D+E)/C)の値と、平均曲率半径R’1,R’2,r’1,r’2の各値と、伝播面積の値と、伝播面積換算比の値とを示した。図9の評価値Uは、長さCに対する長さ(D+E)の比率を示す。図8の伝播面積換算比は、長さC,Gが同じ試料の伝播面積のうち、最も大きな値となる良好な伝播面積を1とした各伝播面積の比であり、数値が1よりも小さくなる程、伝播面積が小さく火炎の成長が阻害されることを示す。
第4評価試験では、先端部480の全域にわたって図9の各値を満たす16個の試料D1〜D16を用意した。試料D1〜D8の長さCは1.50mm、長さGは1.20mmであり、試料D9〜D16の長さCは1.20mm、長さGは1.00mmである。試料D1〜D16は、いずれも、R’1>r’1、かつ、R’2>r’2を満たす。試料D1〜D16におけるネジ部32の呼び径は、いずれもM10である。試料D1〜D16における間隙SGの長さHは、いずれも0.90mmである。
図10は、第4評価試験の結果を示すグラフである。図10では、横軸に評価値Uをとり、縦軸に伝播面積換算比をとって、第4評価試験の結果を示した。
X軸方向の最大長さCが1.50mm、Z軸方向の最大長さGが1.20mmである試料D1〜D8の評価結果によれば、長さCに対する長さ(D+E)の比率を示す評価値Uの値が小さくなる程、伝播面積換算比の値が小さくなり、先端部480によって火炎の成長が阻害されることが分かる。特に、評価値Uが0.27を示す試料D3よりも評価値Uの値が小さい試料D1,D2では、試料D3よりも評価値Uの値が大きい試料D4〜D8と比較して、伝播面積換算比の値の減少率が大きくなることが分かる。
X軸方向の最大長さCが1.20mm、Z軸方向の最大長さGが1.00mmである試料D9〜D16の評価結果によれば、試料D1〜D8と同様に、評価値Uの値が小さくなる程、伝播面積換算比の値が小さくなり、先端部480によって火炎の成長が阻害されることが分かる。特に、評価値Uが0.27を示す試料D12よりも評価値Uの値が小さい試料D9〜D11では、試料D12よりも評価値Uの値が大きい試料D13〜D16と比較して、伝播面積換算比の値の減少率が大きくなることが分かる。
よって、第4評価試験の結果によれば、着火後にZ軸方向(軸線方向)に沿って間隙SGから接地電極40の先端部480へと拡がる火炎の成長が接地電極40によって阻害される影響を抑制する観点から、先端部480の全域にわたって、評価値Uは0.27以上であること、すなわち、長さC,D,Eの関係は、(D+E)/C≧0.27を満たすことが好ましいと判断できる。特に、Z軸方向(軸線方向)に沿った間隙SGの長さHが1.10mmよりも狭くなると、接地電極40の先端部480の形状が火炎の成長に与える影響が大きくなるため、H<1.10(mm)である場合に、(D+E)/C≧0.27を満たすことが効果的である。
<第5評価試験>
図11は、接地電極40における先端部480の断面形状に関する第5評価試験の結果を示すグラフである。第5評価試験では、先端部対向辺485の長さFが異なる複数のスパークプラグ100を試料として用意し、これらの試料について机上火花耐久試験を行った。具体的には、圧力0.6MPaの大気雰囲気において、試料であるスパークプラグ100による火花放電を周波数60Hz(ヘルツ)の頻度で75時間行った。その後、X軸に沿った間隙SGの長さHを測定し、試験前の時点からの長さHの増加量である間隙増加量を求めた。図11では、横軸に長さFをとり、縦軸に間隙増加量をとって、第5評価試験の結果を示した。
第5評価試験では、24個の試料E1〜E24を用意した。試料E1〜E24におけるネジ部32の呼び径は、いずれもM10である。試料E1〜E24における間隙SGの長さHは、いずれも試験前の時点で0.90mmである。試料E1〜E24における中心電極10の先端11の直径は、1.50mmである。
試料E1〜E6では、先端部480におけるX軸方向の最大長さCを1.50mm、先端部480におけるZ軸方向の最大長さGを1.20mm、接地電極40のニッケル(Ni)含有量を88wt%(重量パーセント)で共通とし、先端部対向辺485の長さFを0.60〜1.10mmの範囲で異なる値とした。試料E7〜E12では、長さCを1.20mm、長さGを1.00mm、ニッケル含有量を98wt%で共通とし、長さFを0.60〜0.95mmの範囲で異なる値とした。試料E13〜E18では、長さCを1.50mm、長さGを1.20mm、ニッケル含有量を95wt%で共通とし、長さFを0.60〜1.10mmの範囲で異なる値とした。試料E19〜E24では、長さCを1.50mm、長さGを1.20mm、ニッケル含有量を98wt%で共通とし、長さFを0.60〜1.10mmの範囲で異なる値とした。
試料E1〜E24の評価結果によれば、長さC,Gがいずれの値であっても、先端部対向辺485の長さFの値が小さくなる程、間隙増加量の値が大きくなり、先端部480の耐久性が低下することが分かる。特に、長さFの値が0.80mm未満になると、長さFの値が0.80mm以上の場合と比較して、間隙増加量の値の増加率が大きくなることが分かる。
よって、第5評価試験の結果によれば、接地電極40の耐久性を向上させる観点から、先端部480の全域にわたって、長さFは0.80mm以上であることが好ましいと判断できる。
<第6評価試験>
図12は、接地電極40のニッケル含有量に関する第6評価試験の結果を示すグラフである。第6評価試験では、ニッケル含有量が異なる複数のスパークプラグ100を試料として用意し、これらの試料について机上火花耐久試験を行った。第6評価試験の具体的な内容は、第5評価試験と同様である。図12では、横軸にニッケル含有量をとり、縦軸に間隙増加量をとって、第6評価試験の結果を示した。
第6評価試験では、6個の試料F1〜F6を用意した。試料F1〜F6におけるネジ部32の呼び径は、いずれもM10である。試料F1〜F6における間隙SGの長さHは、いずれも試験前の時点で0.90mmである。試料F1〜F6における中心電極10の先端11の直径は、1.50mmである。試料F1〜F6では、長さCを1.50mm、長さGを1.20mm、長さD,Eを0.35mm、長さFを0.80mmで共通とし、ニッケル含有量を88〜98wt%の範囲で異なる値とした。
試料F1〜F6の評価結果によれば、ニッケル含有量の値が小さくなる程、間隙増加量の値が大きくなり、先端部480の耐久性が低下することが分かる。特に、ニッケル含有量が95wt%未満になると、ニッケル含有量が95wt%以上の場合と比較して、間隙増加量の値の増加率が大きくなることが分かる。
よって、第6評価試験の結果によれば、接地電極40の耐久性を向上させる観点から、接地電極40は、ニッケルを95wt%以上含有するニッケル合金からなることが好ましいと判断できる。
A−3.効果:
以上説明した第1実施形態によれば、B>(A/2)、R1>r1、かつ、R2>r2を満たすことによって、Y軸方向に沿って接地電極40側から間隙SGへと流れる混合気の逆流が間隙SGで発生することを防止することができる。したがって、接地電極40の位置関係による着火性の低下を抑制することができる。その結果、内燃機関200の燃焼効率を向上させることができる。
また、B(mm)≧(A(mm)/2)+0.06(mm)、a<b、かつ、c<dを満たすことによって、Y軸方向に沿って接地電極40側から間隙SGへと流れる混合気の逆流が間隙で発生することを一層防止することができる。
また、(a+c)/A≧0.27を満たすことによって、着火後にY軸方向に沿って間隙SGから接地電極40へと拡がる火炎の成長が接地電極40によって阻害される影響を抑制することができる。したがって、接地電極40の位置関係による燃焼エネルギの損失を抑制することができる。その結果、内燃機関200の燃焼効率を更に向上させることができる。
また、(D+E)/C≧0.27を満たすことによって、着火後にZ軸方向に沿って間隙SGから接地電極40の先端部480へと拡がる火炎の成長が接地電極40によって阻害される影響を抑制することができる。したがって、接地電極40による燃焼エネルギの損失を抑制することができる。その結果、内燃機関200の燃焼効率を更に向上させることができる。
また、長さFは0.80mm以上とすることによって、接地電極40の耐久性を向上させることができる。また、接地電極40のニッケル含有率を95wt%以上とすることによって、接地電極の耐久性を向上させることができる。
B.第2実施形態:
第2実施形態の説明では、第1実施形態と同様の構成については第1実施形態と同じ符号を用い、形状や配置などが異なるものの第1実施形態に対応する構成については第1実施形態の符号に英文字「a」を付した符号を用いる。
図13は、第2実施形態における接地電極40aを拡大して示す説明図である。第2実施形態のスパークプラグ100aは、貴金属チップ450aを有する接地電極40aを備える点を除き、第1実施形態と同様である。図2には、+X軸方向から見た接地電極40aを中心電極10の先端側と共に図示した。
接地電極40aの貴金属チップ450aは、先端部480aにおける対向面405aに溶接されている。第2実施形態では、Z軸方向(軸線方向)に沿った間隙SGの長さHは、中心電極10の先端11から、先端部480aの対向面405aまでのZ軸方向に沿った長さである。
貴金属チップ450aは、火花放電や酸化に対する耐久性が接地電極40aの母材よりも優れた貴金属を含有する金属体である。本実施形態では、貴金属チップ450aは、白金を主成分とし20wt%のロジウムを含有する合金からなる。他の実施形態では、貴金属チップ450aの材料は、他の合金であっても良いし、合金ではない貴金属(例えば、白金、イリジウム、ルテニウム、ロジウムなど)であっても良い。
以上説明した第2実施形態によっても、第1実施形態と同様に、内燃機関200の燃焼効率を向上させることができる。
C.第3実施形態:
第3実施形態の説明では、第1実施形態と同様の構成については第1実施形態と同じ符号を用い、形状や配置などが異なるものの第1実施形態に対応する構成については第1実施形態の符号に英文字「b」を付した符号を用いる。
図14は、第3実施形態における先端部480bの断面形状を示す説明図である。図14に示す先端部480bの断面形状は、ZX平面上に位置する。第3実施形態における先端部480bの断面形状の外形線480Lbは、X軸に沿って基点P’5と基点P’6との間を繋ぐ連結部486bを備える点を除き、第1実施形態と同様である。第3実施形態の基点P’7bは、基点P’5および基点P’6と共に、先端部対向辺485との間でZ軸方向における先端部480の断面形状の最大長さGをとる連結部486b上の基点である。
以上説明した第3実施形態によっても、第1実施形態と同様に、内燃機関200の燃焼効率を向上させることができる。
D.第4実施形態:
第4実施形態の説明では、第1実施形態と同様の構成については第1実施形態と同じ符号を用い、形状や配置などが異なるものの第1実施形態に対応する構成については第1実施形態の符号に英文字「c」を付した符号を用いる。
図15は、第4実施形態における先端部480cの断面形状を示す説明図である。図15に示す先端部480cの断面形状は、ZX平面上に位置する。第4実施形態における先端部480cの断面形状の外形線480Lcは、連結部486cを備える点を除き、第1実施形態と同様である。第4実施形態の連結部486cは、基点P’5側において第3の先端湾曲部483と滑らかに連結し、基点P’6側において第4の先端湾曲部484と滑らかに連結すると共に、中央においてX軸に沿った直線をなす。第4実施形態の基点P’7cは、連結部486bにおける中央の直線上に位置し、先端部対向辺485との間でZ軸方向における先端部480の断面形状の最大長さGをとる基点である。
以上説明した第3実施形態によっても、第1実施形態と同様に、内燃機関200の燃焼効率を向上させることができる。
E.他の実施形態:
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
10…中心電極
11…先端
16…シール体
17…セラミック抵抗
18…シール体
19…端子金具
20…絶縁体
28…軸孔
30…主体金具
31…端面
32…ネジ部
40,40a…接地電極
100,100a…スパークプラグ
200…内燃機関
210…ネジ孔
405,405a…対向面
410…基端部
450a…貴金属チップ
460…中間部
460L…外形線
461…第1湾曲部
462…第2湾曲部
463…第3湾曲部
464…第4湾曲部
465…対向辺
466…連結部
480…先端部
480L,480Lb,480Lc…外形線
480a…先端部
480b…先端部
480c…先端部
481…第1の先端湾曲部
482…第2の先端湾曲部
483…第3の先端湾曲部
484…第4の先端湾曲部
485…先端部対向辺
486,486b,486c…連結部

Claims (7)

  1. 軸線方向に延びた棒状の中心電極と、
    筒状の主体金具と、
    基端部および先端部を有し、前記基端部が前記主体金具に固定され、前記中心電極の先端に向けて屈曲して前記先端部が前記中心電極との間で前記軸線方向に間隙を形成する接地電極と
    を備えるスパークプラグであって、
    前記接地電極は、前記基端部から前記先端部にわたって前記中心電極に対向する対向面を有し、
    前記軸線方向に沿った前記間隙の長さの中点から前記軸線方向に沿った両方向にそれぞれ0.30mmの範囲において、前記軸線方向に直交する平面上に位置する前記接地電極の断面形状の外形線は、
    前記対向面を構成する直線状の対向辺と、
    前記対向辺の端点である2つの基点P1,P2と、前記対向辺に沿ったX軸方向における前記断面形状の最大長さをとる2つの基点P3,P4とのうち、前記基点P1と前記基点P3との間を繋ぐ外側に突出した第1湾曲部と、
    前記基点P2と前記基点P4との間を繋ぐ外側に突出した第2湾曲部と、
    前記軸線方向および前記X軸方向に直交するY軸方向に沿って前記基点P1を通る直線に交わる前記外形線上の基点P5と、前記基点P3との間を繋ぐ外側に突出した第3湾曲部と、
    前記Y軸方向に沿って前記基点P2を通る直線に交わる前記外形線上の基点P6と、前記基点P4との間を繋ぐ外側に突出した第4湾曲部と、
    前記対向辺との間で前記Y軸方向における前記断面形状の最大長さをとる基点P7を通り、前記基点P5と前記基点P6との間を繋ぐ連結部と
    を有し、
    前記X軸方向に沿った前記基点P3と前記基点P4との間の長さをAとし、前記基点P3と前記基点P4とを結ぶ直線から前記基点P7までの前記Y軸方向に沿った長さをBとし、前記第1湾曲部の平均曲率半径をr1とし、前記第2湾曲部の平均曲率半径をr2とし、前記第3湾曲部の平均曲率半径をR1とし、前記第4湾曲部の平均曲率半径をR2としたとき、
    B>(A/2)、R1>r1、かつ、R2>r2を満たすことを特徴とするスパークプラグ。
  2. 請求項1に記載のスパークプラグであって、
    前記X軸に沿った前記基点P1と前記基点P3との間の長さをaとし、
    前記Y軸に沿った前記基点P1と前記基点P3との間の長さをbとし、
    前記X軸に沿った前記基点P2と前記基点P4との間の長さをcとし、
    前記Y軸に沿った前記基点P2と前記基点P4との間の長さをdとしたとき、
    B(mm)≧(A(mm)/2)+0.06(mm)、a<b、かつ、c<dを満たすことを特徴とするスパークプラグ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスパークプラグであって、
    前記軸線方向に沿った前記間隙の長さHは1.10mmよりも小さく、
    前記軸線方向から見て前記接地電極が前記中心電極に重なる範囲において、前記軸線方向および前記X軸方向に平行な平面上に位置する前記接地電極の断面形状である先端部断面形状の外形線は、
    前記対向面を構成する直線状の辺である先端部対向辺と、
    前記先端部対向辺の端点である2つの基点P’1,P’2と、前記先端部対向辺に沿ったX’軸方向における前記先端部断面形状の最大長さをとる2つの基点P’3,P’4とのうち、前記基点P’1と前記基点P’3との間を繋ぐ外側に突出した第1の先端湾曲部と、
    前記基点P’2と前記基点P’4との間を繋ぐ外側に突出した第2の先端湾曲部と
    を有し、
    前記X’軸方向に沿った前記基点P’3と前記基点P’4との間の長さをCとし、前記X’軸方向に沿った前記基点P’1と前記基点P’3との間の長さをDとし、前記X’軸方向に沿った前記基点P’2と前記基点P’4との間の長さをEとしたとき、
    (D+E)/C≧0.27を満たすことを特徴とするスパークプラグ。
  4. (a+c)/A≧0.27を満たすことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のスパークプラグ。
  5. 前記X’軸方向に沿った前記基点P’1と前記基点P’2との間の長さFは0.80mm以上であることを特徴とする請求項3に記載のスパークプラグ。
  6. 前記接地電極は、ニッケル(Ni)を95重量%以上含有するニッケル合金からなることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のスパークプラグ。
  7. 前記主体金具に形成されたネジ部の呼び径がM10以下である請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載のスパークプラグ。
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