JP5271066B2 - 発光装置および照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、LEDチップ(発光ダイオードチップ)を備えた発光装置および照明器具に関するものである。
従来から、発光層が窒化物半導体材料(GaN、InGaN、AlGaInNなど)により形成されたLEDチップの高効率化および高出力化の研究開発が各所で行われている。また、この種のLEDチップと、LEDチップから放射された光によって励起されてLEDチップよりも長波長の光を放射する波長変換材料である蛍光体とを組み合わせてLEDチップの発光色とは異なる色合いの混色光を出す発光装置の研究開発が各所で行われている。なお、この種の発光装置としては、例えば、青色光あるいは紫外光を放射するLEDチップと蛍光体とを組み合わせて白色の光(白色光の発光スペクトル)を得る白色発光装置(一般的に白色LEDと呼ばれている)の商品化がなされている。
また、近年、光取り出し効率の向上を目的として、窒化物半導体材料により形成されたLED薄膜部と透明で導電性を有するn形ZnO基板とを結合してから、n形ZnO基板をエッチング速度の結晶方位依存性を利用した結晶異方性エッチングにより六角錐状に加工してなるLEDチップが提案されている(例えば、非特許文献1,2参照)。
ここで、上記非特許文献1に開示されたLEDチップは、図2に示すように、一表面が(0001)面であるサファイア基板1と、サファイア基板1の上記一表面側に形成されたLED薄膜部2と、LED薄膜部2に結合され六角錐状に加工されたn形ZnO基板からなる透明錐体3とを備えている。この図2に示した構成のLEDチップ10’は、透明錐体3の材料であるZnOの透明性が高く且つ屈折率がサファイアの屈折率よりもLED薄膜部2の窒化物半導体材料の屈折率に近い(つまり、LED薄膜部2との屈折率差が小さい)、透明錐体3を六角錐状の形状としてあることで外部に放出される放射光の放射角が広くなる、などの理由により、光取り出し効率を高めることができ、発光効率を高めることができる。
ここにおいて、図2に示した構成のLEDチップ10’は、LED薄膜部2が、サファイア基板1の上記一表面側に形成されたバッファ層21と、バッファ層21上に積層されたn形GaN層からなるn形窒化物半導体層22と、当該n形窒化物半導体層22上に積層されたInGaN層からなる発光層23と、当該発光層23上に積層されたp形AlGaN層24aと当該p形AlGaN層24a上に積層されたp形GaN層24bとからなるp形窒化物半導体層24とで構成されている。また、図2に示した構成のLEDチップ10’は、六角錐状の透明錐体3の頂部を平坦面32としてあり、当該平坦面32に、Ti膜とAu膜との積層膜からなるアノード電極4が形成され、LED薄膜部2の周部をp形窒化物半導体層24の表面側からn形窒化物半導体層22の途中までエッチングすることにより露出せたn形窒化物半導体層22の表面に、平面視において透明錐体3を全周に亘って囲む形でTi膜とAl膜とNi膜とAu膜との積層膜からなるカソード電極5が形成されている。
ところで、図2に示した構成のLEDチップ10’は、アノード電極4へのワイヤボンディングができるように、六角錐状の透明錐体3の頂部における平坦面32のサイズを規定してあり、ボンディングパッドとして機能するアノード電極4がTi膜とAu膜との積層膜により構成されており、発光層23から放射された光の一部がアノード電極4で反射されてしまうので、アノード電極4が光取り出し効率の低下の原因となってしまう。また、図2に示した構成のLEDチップ10’では、実装基板などに実装して用いる場合に、LED薄膜部2と実装基板との間に熱伝導率の低いサファイア基板1が介在することとなるので、LED薄膜部2から上記実装基板までの熱抵抗が大きくなってしまい、LED薄膜部2のジャンクション温度が最大ジャンクション温度を超えないように入力電流を制限する必要があり、入力電流の大電流化による光出力の高出力化が難しかった。
これに対して、上記非特許文献2に開示されたLEDチップは、図3に示すように、n形窒化物半導体層22と発光層23とp形窒化物半導体層24との積層構造を有するLED薄膜部2と、LED薄膜部2に結合され六角錐状に加工されたn形ZnO基板からなる透明錐体3とを備え、透明錐体3の下面31にアノード電極4が形成されるとともに、LED薄膜部2のn形窒化物半導体層22における透明錐体3側とは反対側にカソード電極5が形成されている。しかして、図3に示した構成のLEDチップ10”では、透明錐体3の下面31側にアノード電極4およびカソード電極5が配置されているので、ボンディングワイヤを用いることなくワイヤレスで実装基板に実装することができる。
そこで、図3に示した構成のLEDチップ10”を用いた発光装置として、図4に示すように、青色光を放射するLEDチップ10”と、LEDチップ10”が一表面側に実装された実装基板40”と、LEDチップ10”から放射される光によって励起されてLEDチップ10”よりも長波長の光を放射する蛍光体を含有した透光性材料により形成され実装基板40”との間にLEDチップ10”を囲む形で実装基板40”の上記一表面側に固着されたドーム状の色変換部材50”とを備えた発光装置A”が提案されている(文献公知発明にかかるものではない)。ここにおいて、図4に示した構成の発光装置A”は、透明錐体3よりもLED薄膜部2が実装基板40”に近くなる形で実装基板40”に実装されている。
Akihiko MURAI,et al,「Light-Emitting Diode Based on ZnO and GaN Direct Wafer Bonding」,Japanese Journal of Applied Physics,Vol.45,NO.39,2006,p.L1045-L1047 「松下電工とUCSBの新型LED,外部量子効率80%を目指す」,日経エレクトロニクス,日経BP社,2008年2月11日,p.16−17
しかしながら、図4に示した構成の発光装置A”では、LEDチップ10”における六角錐状の透明錐体3の各斜面33から出射する光の一部がLEDチップ10”と色変換部材50”との間で実装基板40”に入射して反射損失が生じ、発光装置A”全体としての光出力の低下の原因となってしまう。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、光出力の向上を図れる発光装置および照明器具を提供することにある。
請求項1の発明は、LEDチップと、前記LEDチップが一表面側に実装された実装基板と、前記LEDチップから放射される光によって励起されて前記LEDチップよりも長波長の光を放射する蛍光体を含有した透光性材料により形成され前記実装基板との間に前記LEDチップを囲む形で前記実装基板の前記一表面側に固着されたドーム状の色変換部材とを備え、前記LEDチップは、n形窒化物半導体層とp形窒化物半導体層とを有するLED薄膜部、前記n形窒化物半導体層に電気的に接続されたカソード電極および前記p形窒化物半導体層に電気的に接続されたアノード電極がZnO結晶からなる六角錐状の透明錐体の下面側に形成され、前記透明錐体よりも前記LED薄膜部が前記実装基板に近くなる形で前記実装基板に実装されてなり、前記実装基板は、前記一表面側に、前記LEDチップの前記カソード電極および前記アノード電極が各別に接続されるチップ電極接続部が先端面上に設けられたメサ部が突設されてなり、前記メサ部の形状を、前記透明錐体と相似形であって前記透明錐体の6つの斜面を前記実装基板の前記一表面上まで延長して形成される仮想錐体よりも内側に収まるように設定してあり、前記色変換部材は、前記実装基板の前記一表面側の端縁の内周線が前記仮想錐体の下面の外周線よりも外側に出ないように形状を設定してあり、前記色変換部材は、前記内周線が前記仮想錐体の前記下面の内接円に一致する円形であり、前記メサ部は、前記色変換部材の前記内周線を外接円とする正六角形を底面とする六角錐台状に形成されてなることを特徴とする。
この発明によれば、前記LEDチップが、六角錐状の前記透明錐体よりも前記LED薄膜部が前記実装基板に近くなる形で前記実装基板に実装されているので、前記LEDチップの出射光の広がり角を大きくすることができ、しかも、前記実装基板の前記一表面側に、前記LEDチップの前記カソード電極および前記アノード電極を各別に接続するチップ電極接続部が先端面上に設けられたメサ部が突設され、前記メサ部の形状を、前記LEDチップの六角錐状の前記透明錐体と相似形であって前記透明錐体の6つの斜面を前記実装基板の前記一表面上まで延長して形成される仮想錐体よりも内側に収まるように設定してあり、前記色変換部材の形状を、前記実装基板の前記一表面側の端縁の内周線が前記仮想錐体の下面の外周線よりも外側に出ないように設定してあるので、前記LEDチップの前記透明錐体の各斜面から出射する光が前記LEDチップと前記色変換部材との間で前記実装基板に入射するのを防止でき、反射損失を低減できるから、前記LEDチップからの光を前記色変換部材で効率良く色変換(波長変換)することができ、光出力の向上を図れる。
また、この発明によれば、前記色変換部材は、前記内周線が前記仮想錐体の下面の内接円に一致する円形であり、前記メサ部は、前記色変換部材の前記内周線を外接円とする正六角形を底面とする六角錐台状に形成されてなるので、前記色変換部材を前記メサ部によりセンタリングすることができ、前記色変換部材の位置ずれによる輝度むらや色むらの発生を抑制できる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記色変換部材は、前記LEDチップとの間に空気層が形成される形で前記実装基板に固着されてなることを特徴とする。
この発明によれば、前記LEDチップから放射されて前記色変換部材に入射し前記色変換部材の前記蛍光体により散乱された光のうち前記LEDチップ側へ散乱されて前記LEDチップに吸収される光の光量を低減できて光出力を向上できる
請求項3の発明は、請求項1または請求項2記載の発光装置を備えることを特徴とする。
請求項1の発明では、LEDチップの透明錐体の各斜面から出射する光がLEDチップと色変換部材との間で実装基板に入射するのを防止でき、反射損失を低減できるから、光出力の向上を図れるという効果がある。
以下、本実施形態の発光装置について図1を参照しながら説明する。
本実施形態の発光装置Aは、図1に示すように、LEDチップ10と、当該LEDチップ10が一表面側に実装された矩形板状の実装基板40と、LEDチップ10から放射される光によって励起されてLEDチップ10よりも長波長の光を放射する蛍光体を含有した透光性材料により形成され実装基板40との間にLEDチップ10を囲む形で実装基板40の上記一表面側に固着されたドーム状の色変換部材50とを備えている。ここで、色変換部材50は、LEDチップ10との間に空気層60が形成される形で実装基板40に固着されている。
LEDチップ10は、青色光を放射するGaN系の青色LEDチップであり、n形窒化物半導体層22と発光層23とp形窒化物半導体層24との積層構造を有するLED薄膜部2、n形窒化物半導体層22に電気的に接続されたカソード電極5およびp形窒化物半導体層22に電気的に接続されたアノード電極4がn形のZnO結晶からなる六角錐状の透明錐体3の下面31側に形成されており、透明錐体3よりもLED薄膜部2が実装基板40に近くなる形で実装基板40に実装される。
LEDチップ10のLED薄膜部2は、n形窒化物半導体層22をn形GaN層により構成し、発光層23をInGaN層により構成し、p形窒化物半導体層24を発光層23側のp形AlGaN層と当該p形AlGaN層における発光層23側とは反対側のp形GaN層とで構成してあるが、LED薄膜部2の積層構造は特に限定するものではなく、発光層23は単層構造に限らず、多重量子井戸構造ないし単一量子井戸構造でもよい。
また、LEDチップ10は、カソード電極5が、LED薄膜部2のn形窒化物半導体層24に接する形で形成されて当該n形窒化物半導体層24と電気的に接続され、アノード電極4が透明錐体3の下面31に接する形で形成され当該透明錐体3を介してp形窒化物半導体層24と電気的に接続されている。したがって、n形窒化物半導体層22と発光層23とp形窒化物半導体層24との平面サイズを同じにすることができる。ここで、LEDチップ10のアノード電極4およびカソード電極5は、下層側のTi膜と上層側のAu膜との積層膜により構成されている。
上述のLEDチップ10は、主表面がc面のサファイアウェハの主表面側に上記積層構造を有するLED薄膜部2をエピタキシャル成長法(例えば、MOVPE法など)により成長し、その後、LED薄膜部2を透明錐体3の基礎となるn形ZnOウェハに接合してから、サファイアウェハを除去し、続いて、塩酸系のエッチング液(例えば、塩酸水溶液など)を用いてエッチング速度の結晶方位依存性を利用した異方性エッチングを行うことによりn形ZnOウェハの一部からなる六角錐状の透明錐体3を形成している。なお、n形ZnOウェハとしては、水熱合成法を利用して製造したものを用いている。透明錐体3の高さは、n形ZnOウェハの厚さで規定することができ、本実施形態では、n形ZnOウェハとして厚さが500μmのものを用いているので、透明錐体3の高さは500μmとなっているが、n形ZnOウェハの厚さは特に限定するものではない。また、透明錐体3の下面31に対する各斜面33それぞれの傾斜角は、n形ZnOウェハの結晶軸方向で規定され、n形ZnOウェハにおいて透明錐体3の下面31となるZn極性面である(0001)面とは反対側のO極性面である(000−1)面に適宜パターニングされたマスクを設けてn形ZnOウェハをO極性面側から異方性エッチングすることにより透明錐体3を形成しているので、下面31に対する各斜面33それぞれの傾斜角が60°となっている。
上述の発光装置Aでは、LED薄膜部2が六角錐状のZnO結晶からなる透明錐体3の下面31側に形成され、透明錐体3よりもLED薄膜部2が実装基板40に近くなる形で実装基板40に実装されており、ZnOはサファイアに比べて屈折率がGaNに近いので、LEDチップ10からの光取り出し効率を高めることができる。なお、波長が450nmの光に対するZnOの屈折率は2.1、GaNの屈折率は2.4、サファイアの屈折率は1.8である。
また、上述のLEDチップ10は、LED薄膜部2のn形GaN層22におけるp形GaN層24側とは反対側の表面の平坦部に対してカソード電極5が形成され、n形GaN層24の上記表面においてカソード電極5が形成されていない領域に、LED薄膜部2で発生した光のうちn形GaN層22の上記表面側に放射された光の進行方向を変える微細凹凸構造22aが形成されているので、LED薄膜部2で発生した光を効率良く透明錐体3に導入できるようになって、光取り出し効率が向上し、結果的に発光効率が向上する。
実装基板40は、熱伝導性材料(例えば、窒化アルミニウムなど)からなる絶縁性基板40aの一表面側に、LEDチップ10のアノード電極4が電気的に接続される配線パターン44およびカソード電極5が電気的に接続される配線パターン45が形成されている。ここで、配線パターン24は、一端側にLEDチップ10のアノード電極4が金属材料(例えば、Au、半田など)からなるバンプ14を介して接合されるチップ電極接続部44aが形成され、他端側に外部接続用電極部(図示せず)が形成されている。同様に、配線パターン25は、一端側にLEDチップ10のカソード電極5が金属材料(例えば、Au、半田など)からなるバンプ15を介して接合されるチップ電極接続部45aが形成され、他端側に外部接続用電極部(図示せず)が形成されている。ここにおいて、各外部接続用電極部は、平面視において色変換部材50よりも外側で露出している。
なお、アノード電極4およびカソード電極5それぞれと配線パターン24,25との間に介在するバンプ14,15の数は特に限定するものではないが、バンプ14,15の数が多いほどLEDチップ10と実装基板40との間の熱抵抗を低減できて放熱性を高めることができる。絶縁性基板40aは、LEDチップ10および色変換部材50それぞれで発生した熱を伝熱させる伝熱板を兼ねたものであり、ガラスエポキシ樹脂基板やアルミナ基板などに比べて熱伝導率の高いものが好ましく、例えば、シリコン基板の表面にシリコン酸化膜からなる絶縁膜を形成したものを用いてもよい。また、各配線パターン24,25は、Cu膜とNi膜とAu膜との積層膜により構成され、最上層がAu膜となっている。
また、上述の色変換部材50は、シリコーン樹脂のような透光性材料とLEDチップ10から放射された青色光によって励起されてブロードな黄色系の光を放射する粒子状の黄色蛍光体とを混合した混合物の成形品であり、ドーム状に形成されている。したがって、本実施形態の発光装置Aは、LEDチップ10から放射された青色光と黄色蛍光体から放射された光とが色変換部材50の外面52から出射されることとなり、白色光を得ることができる。なお、色変換部材50の材料として用いる透光性材料は、シリコーン樹脂に限らず、例えば、アクリル樹脂、ガラス、有機成分と無機成分とがnmレベルもしくは分子レベルで混合、結合した有機・無機ハイブリッド材料などを採用してもよい。ここで、色変換部材50の透光性材料としてガラスを採用すれば、シリコーン樹脂を採用している場合に比べて、色変換部材50の熱伝導性が向上するので、蛍光体の温度上昇をより抑制できて光束を向上させることができ、しかも、水蒸気やNOなど対するガスバリア性や耐透湿性が向上するとともに、蛍光体の吸湿劣化を抑制でき、信頼性および耐久性が向上する。また、色変換部材50の材料として用いる透光性材料に混合する蛍光体も黄色蛍光体に限らず、例えば、赤色蛍光体と緑色蛍光体とを混合しても白色光を得ることができる。
また、色変換部材50は、内面51の位置によらず法線方向に沿った肉厚が一様となるように成形されている。また、色変換部材50は、実装基板40側の端縁(開口部の周縁)53を実装基板40に対して、接着剤(例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂など)を用いて固着されている。また、色変換部材50は、LEDチップ10の光軸Mと光軸が一致するように配置されている。
また、本実施形態の発光装置Aでは、色変換部材50とLEDチップ10との間に空気層60が存在しているので、LEDチップ10の透明錐体3から出射され空気層60を通して色変換部材50に入射し当該色変換部材50中の蛍光体により散乱された光のうちLEDチップ10側へ散乱されてLEDチップ10に吸収される光の光量を低減できて発光装置A全体としての外部への光取り出し効率を向上できるという利点や、外部雰囲気中の水分がLEDチップ10に到達しにくくなるという利点がある。
ところで、実装基板40は、上記一表面側に、LEDチップ10のカソード電極5およびアノード電極4が各別に接続される上記チップ電極接続部45a,44aが先端面42a上に設けられたメサ部42が突設されており、メサ部42の形状を、LEDチップ10の透明錐体3と相似形であって当該透明錐体3の6つの斜面33を実装基板40の上記一表面上まで延長して形成される仮想錐体70よりも内側に収まるように設定してある。
これに対し、上述の色変換部材50は、図1(b)に示すように、実装基板40の上記一表面側の端縁53の内周線53aが仮想錐体70の下面71の外周線71aよりも外側に出ないように形状を設定してある。
より具体的には、色変換部材50は、上記端縁53の内周線53aが仮想錐体70の下面71の内接円に一致する円形であり、メサ部42は、色変換部材50の上記内周線53aを外接円とする正六角形を底面とする六角錐台状に形成されている。要するに、メサ部42の6つの斜面42bは、仮想錐体70よりも内側に位置している。また、LEDチップ10は、当該LEDチップ10の光軸Mがメサ部42の厚み方向(図1(a)の上下方向)に沿った中心線に一致するように実装基板40に実装してある。
以上説明した本実施形態の発光装置Aによれば、LEDチップ10を、六角錐状の透明錐体3よりもLED薄膜部2が実装基板40に近くなる形で実装基板40に実装してあるので、LEDチップ10の出射光の広がり角を大きくすることができ、しかも、実装基板40の上記一表面側に、LEDチップ10のカソード電極5およびアノード電極4を各別に接続するチップ電極接続部45a,44aが先端面(上面)42a上に設けられたメサ部42が突設され、メサ部42の形状を、上記仮想錐体70よりも内側に収まるように設定してあり、色変換部材50の形状を、実装基板40の上記一表面側の端縁53の内周線53aが仮想錐体70の下面71の外周線71aよりも外側に出ないように設定してあるので、LEDチップ10の透明錐体3の各斜面33から出射する光がLEDチップ10と色変換部材50との間で実装基板40に入射するのを防止でき、反射損失を低減できるから、LEDチップ10からの光を色変換部材50で効率良く色変換(波長変換)することができ、光出力の向上を図れる。
また、本実施形態の発光装置Aによれば、色変換部材50の上記端縁53の上記内周線53が仮想錐体70の下面71aの内接円に一致する円形であり、メサ部42が色変換部材50の上記内周線53aを外接円とする正六角形を底面とする六角錐台状に形成されているので、色変換部材50をメサ部42によりセンタリングすることができ(位置決めすることができ)、色変換部材50の位置ずれ(色変換部材50の光軸のLEDチップ10の光軸Mに対するずれ)による輝度むらや色むらの発生を抑制できる。また、メサ部42が上述の六角錐台状の形状に形成されていることにより、LEDチップ10で発生した熱を効率的に放熱させることができる。なお、メサ部42の形状は六角錐台状に限らず、例えば、円錐台状の形状でもよい。
また、本実施形態の発光装置Aは、実装基板40の上記一表面側に上記外部接続用電極部の対を有しているので、例えば、照明器具用の光源として用いる場合に、実装基板40と照明器具の器具本体との間に回路基板を介在させることなく、例えばシリカやアルミナなどのフィラーを含有し且つ加熱時に低粘度化するとともに流動性が高くなる性質を有するエポキシ樹脂層からなる接合層を介して器具本体と熱結合させることが可能となり、LEDチップ10から器具本体までの熱抵抗を小さくできて放熱性が向上し、LEDチップ10のジャンクション温度の温度上昇を抑制できるから、入力電力を大きくでき、光出力の高出力化を図れる。
なお、上述の実施形態では、LEDチップ10の発光色を青色光としてあるが、LEDチップ10の発光色は青色光に限らず、例えば、紫外光でもよい。
実施形態の発光装置を示し、(a)は概略断面図、(b)は要部概略平面図である。 従来例のLEDチップを示す概略断面図である。 他の従来例のLEDチップを示す概略断面図である。 同上のLEDチップを用いた発光装置の概略断面図である。
符号の説明
A 発光装置
2 LED薄膜部
3 透明錐体
4 アノード電極
5 カソード電極
10 LEDチップ
22 n形窒化物半導体層
24 p形窒化物半導体層
33 斜面
40 実装基板
42 メサ部
42a 先端面
44a チップ電極接続部
45a チップ電極接続部
50 色変換部材
53 端縁
53a 内周線
60 空気層
70 仮想錐体
71 下面
71a 外周線

Claims (3)

  1. LEDチップと、前記LEDチップが一表面側に実装された実装基板と、前記LEDチップから放射される光によって励起されて前記LEDチップよりも長波長の光を放射する蛍光体を含有した透光性材料により形成され前記実装基板との間に前記LEDチップを囲む形で前記実装基板の前記一表面側に固着されたドーム状の色変換部材とを備え、前記LEDチップは、n形窒化物半導体層とp形窒化物半導体層とを有するLED薄膜部、前記n形窒化物半導体層に電気的に接続されたカソード電極および前記p形窒化物半導体層に電気的に接続されたアノード電極がZnO結晶からなる六角錐状の透明錐体の下面側に形成され、前記透明錐体よりも前記LED薄膜部が前記実装基板に近くなる形で前記実装基板に実装されてなり、前記実装基板は、前記一表面側に、前記LEDチップの前記カソード電極および前記アノード電極が各別に接続されるチップ電極接続部が先端面上に設けられたメサ部が突設されてなり、前記メサ部の形状を、前記透明錐体と相似形であって前記透明錐体の6つの斜面を前記実装基板の前記一表面上まで延長して形成される仮想錐体よりも内側に収まるように設定してあり、前記色変換部材は、前記実装基板の前記一表面側の端縁の内周線が前記仮想錐体の下面の外周線よりも外側に出ないように形状を設定してあり、前記色変換部材は、前記内周線が前記仮想錐体の前記下面の内接円に一致する円形であり、前記メサ部は、前記色変換部材の前記内周線を外接円とする正六角形を底面とする六角錐台状に形成されてなることを特徴とする発光装置。
  2. 前記色変換部材は、前記LEDチップとの間に空気層が形成される形で前記実装基板に固着されてなることを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の発光装置を備えることを特徴とする照明器具。
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