JP5270806B1 - キャリーバッグ - Google Patents

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Abstract

【課題】持ち運ぶ際に内蔵された重量センサに対して無用な負荷が加わらず、荷物の詰め込み時に荷物の重量を調整可能に構成されたキャリーバッグを提供する。
【解決手段】背面側を床面に接触させ全重量を測定可能なキャリーバッグ1であって、前面開口部2aと背面開口部2bを有する本体2と、前面カバー6と、本体2との接続部が柔軟性を有する背面カバー9と、前面カバー6との間に収容部7を形成し背面カバー9との間に測定部8を形成する底面7aと、フレームカバー10と、センサ保護具11と、センサ保護具11内に設置された重量センサ15及びスペーサー14と、スペーサー14を移動可能な誘導部材12と、を備え、重量センサ15は内側天井面11c及びスペーサー14に当接可能に設置され、スペーサー14が重量センサ15と背面カバー9の間に配置された状態で本体2が床面に接触しないように形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、背面側を床面に接触させた状態で全重量を測定可能に構成されるキャリーバッグに係り、特に、重量センサと、この重量センサを重量測定時のみ支持するスペーサーと、スペーサー又は重量センサのいずれか一方を移動可能な移動手段と、を備えたキャリーバッグに関する。
航空機に持ち込める手荷物は重量が制限されているため、従来、航空機に搭乗する前に、荷物が詰め込まれたバッグの重量を家庭の体重計等を用いて測定したり、手で持った感じでおよその重量を予測したりするといったことが行われていた。
しかし、手荷物の重量は航空会社によって上限値が異なっていたり、旅行の途中で荷物が増加したりすることがある。この場合、超過料金を徴収されたり、預かりを拒否されたりしないために、急遽荷物の詰め替えをする必要が生じる。
このような課題を解決するべく、近年、旅行者自身が容易に重量を測定できるバッグに関する技術が開発されており、それに関して既に幾つかの発明や考案が開示されている。
例えば、特許文献1には「旅行カバン」という名称で、荷物が詰め込まれた状態で全体の重量を容易に計測できる旅行カバンに関する考案が開示されている。
以下、特許文献1に開示された考案について説明する。特許文献1に開示された旅行カバンに関する考案は、旅行カバンの取っ手または取手取付け部に設けられ、取っ手により旅行カバンが持ち上げられたとき、旅行カバンの重量を計測する重量測定装置と、重量測定装置によって計測された重量を表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
このような特徴を備えた旅行カバンにおいては、旅行カバンの重量を確認しながら制限重量以内の荷物を容易に旅行カバンに詰め込むことができる。従って、搭乗手続き時に旅行カバンの重量が上限値を超えて追加料金を徴収されたり、搭乗を拒否されたりするという不都合が発生しない。
実用新案登録第3160339号公報
しかしながら、特許文献1に開示された考案においては、取っ手を持って旅行カバンを持ち上げる場合やローラを下にして旅行カバンを立てる場合に、圧電素子が重量を検知する構成となっているため、これらのときには、圧電素子に対し荷物の重量や振動などの負荷が常に掛かった状態となっている。従って、圧電素子に歪みが生じ易く、短期間で圧電素子が正常に機能しなくなる可能性がある。
また、荷物の重量を調整する態勢では、旅行カバンの重量を計ることができない。なぜなら、取っ手を手に取って旅行カバンを持ち上げる場合やローラを下にして旅行カバンを立てた場合に、圧電素子によってその重量が検知されるからである。よって、詰め込んだ後の計測で目的の重量を超過した場合には、立てた旅行カバンを倒して一部の荷物を取り出し、再度これを立てて計測しなければならない。すなわち、制限重量内であることを確認できるまでこのような作業を繰り返す必要があるため、重量の調整作業が極めて煩雑なものとなる。
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、重量センサが内蔵され、バッグが運搬されたり、静置されたりしているときには、重量センサに無用な負荷が加わらず、重量測定時にだけ重量センサに負荷が加わることで、詰め込まれた荷物の重量が即座に検出され、荷物の詰め込み時に荷物の重量を調整可能に構成されたキャリーバッグを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明に係るキャリーバッグは、背面側を床面に接触させた状態で全重量を測定可能に構成されるキャリーバッグであって、前面開口部と背面開口部を有する箱型のバッグ本体と、前面開口部に開閉自在に取り付けられた前面カバーと、背面開口部に取り付けられた背面カバーと、バッグ本体の内部を仕切るように設けられて前面カバーとの間に収納部を形成し背面カバーとの間に測定部を形成する収容部底面と、バッグ本体に固定されて測定部内に設置されたセンサ固定具と、センサ固定具に対し背面カバーへ開口部を向けた状態で取り付けられた箱型のセンサ保護具と、このセンサ保護具内に設置された重量センサと、この重量センサと背面カバーの間に配置可能にセンサ保護具内に設置されたスペーサーと、このスペーサー又は重量センサのいずれか一方を移動可能に測定部に設置された移動手段と、を備え、背面カバーは少なくともバッグ本体との接続部が柔軟性を有し、重量センサは一方の面をセンサ保護具の内側天井面に当接させるとともに、他方の面をスペーサーに当接可能に設置され、スペーサーが重量センサと背面カバーの間に配置された状態でバッグ本体が床面に接触しないように形成されたことを特徴とする。
なお、「全重量」とは、荷物が収容されていないキャリーバッグ自体の重量(背面カバーの重量を除く)と、これに収容された荷物の重量との合計重量を指す。また、「バッグ本体に固定されて測定部内に設置されたセンサ固定具」とは、例えば、測定部内を貫通して設置されるフレーム材等をいう。
また、「スペーサー又は重量センサのいずれか一方を移動可能に測定部に設置された移動手段」とは、測定部に設置された移動手段がスペーサーと重量センサのいずれか一方と連結されており、背面カバー上においてスペーサーが重量センサを支持する状態となるように、スペーサーと重量センサのいずれか一方を移動させる手段をいう。そして、重量センサは、対向する2方向から力を受けた場合に重量を検出する構造となっている。
さらに、スペーサーは、重量センサに圧接しこれを作動させる目的で備えられるため、非圧縮性の部材で形成されることが望ましい。また、収容部は、例えば、合成樹脂製やアルミニウム等の金属製のように、少なくとも荷物の重量が加わっても破損しない程度の強度を有することが望ましい。なお、「接続部」とは、背面カバーと一体的に構成されてバッグ本体に接続される部分と、背面カバーとは別に形成される部材のいずれの場合をも含んでいる。そして、「背面カバーは少なくともバッグ本体との接続部が柔軟性を有し」とは、前者の場合には、柔軟性を有するのは接続部に限らず、背面カバー全体が柔軟性を有していても良いという意味であり、後者の場合には、接続部とは別部材の背面カバーも柔軟性を有していても良いという意味である。
上記構成のキャリーバッグにおいては、背面カバーを床面に対して垂直にした状態で移動手段を移動させると、スペーサーと重量センサが水平に並んだり、この状態が解除されたりする。そして、背面カバーを下にしてバッグ本体を床面に倒すと、前者の場合、背面カバーのバッグ本体との接続部は柔軟性を有しているため、例えば、スペーサーの下面が背面カバーを介して床面に接触した状態であっても、スペーサーがバッグ本体を床面から浮上させることができる。そのため重量センサを介してバッグ本体がスペーサーによって支持され、重量センサは上方から荷重を受けるとともに下方からスペーサーの反力を受けることになる。また、背面カバーを除くキャリーバッグの全重量が重量センサによって検出されるという作用を有する。一方、後者の場合、重量センサを介してバッグ本体がスペーサーによって支持されず、重量センサに対して無用な負荷が加わらないという作用を有する。
次に、請求項2記載の発明に係るキャリーバッグは、請求項1記載のキャリーバッグにおいて、重量センサは、センサ保護具の内側天井面に固定され、スペーサーは、重量センサと背面カバーの間へ挿抜自在に設置され、移動手段は、一端がスペーサーに連結されるとともに、バッグ本体の外部から把持可能に把持部が他端に設けられる誘導部材を備え、この誘導部材は、スペーサーを背面カバーと重量センサの間へ案内可能に構成されることを特徴とする。
上記構成のキャリーバッグにおいては、請求項1記載の発明の作用に加えて、把持部を掴んで誘導部材を測定部内に押し込む、又は引っ張ると、誘導部材はセンサ保護具に案内されてそれぞれ逆方向に直線移動する。
このとき、誘導部材の一端にはスペーサーが連結されているので、誘導部材の直線移動に伴ってスペーサーも同様に移動する。従って、例えば、重量センサとスペーサーが離れている状態で把持部を引っ張る、又は押し込むようにして誘導部材を操作し、スペーサーを重量センサと背面カバーの間に配置した状態で背面カバーが床面に接触するようにバッグ本体を倒すと、重量センサを介してバッグ本体がスペーサーによって支持される。これにより、重量センサによる重量測定が可能となる。その後、背面カバーが床面と垂直となるようにバッグ本体を起こし再び誘導部材を操作して、スペーサーを移動させると、スペーサーと重量センサが離れ、重量測定可能な状態が解除される。これにより、重量センサに対して無用な荷重が加わらない状態となる。
さらに、請求項3記載の発明に係るキャリーバッグは、請求項1記載のキャリーバッグにおいて、スペーサーは、背面カバーに固定され、重量センサは、スペーサーとセンサ保護具の内側天井面の間へ挿抜自在に設置され、移動手段は、一端が重量センサに連結されるとともに、バッグ本体の外部から把持可能に把持部が他端に設けられる誘導部材を備え、この誘導部材は、重量センサを内側天井面とスペーサーの間へ案内可能に構成されることを特徴とする。
このような構成のキャリーバッグにおいては、請求項1記載の発明の作用に加えて、誘導部材の一端には重量センサが連結されているので、例えば、重量センサとスペーサーが離れている状態で把持部を引っ張る、又は押し込むようにして誘導部材を操作し、重量センサをスペーサーの上方に配置すると、重量センサを介してバッグ本体がスペーサーによって支持される。これにより、重量センサによる重量測定が可能となる。その後、再び誘導部材を操作して、重量センサを移動させると、スペーサーと重量センサが離れ、重量測定可能な状態が解除される。これにより、重量センサに対して無用な荷重が加わらない状態となる。
次に、請求項4記載の発明に係るキャリーバッグは、請求項2又は請求項3に記載のキャリーバッグにおいて、スペーサー又は重量センサのいずれか一方を移動手段による移動方向と逆向きに付勢する弾性体を備え、把持部はバッグ本体に対して係止可能に形成されることを特徴とする。
なお、「移動手段による移動方向と逆向きに付勢する弾性体」とは、重量の測定がされない状態を保つために誘導部材を付勢する部材である。すなわち、弾性体の付勢により、重量センサ及びスペーサーは互いに離れた状態に保たれる。また、弾性体により付勢される方向とは逆方向へ誘導部材を移動させると、重量センサ又はスペーサーが移動し、測定可能の状態へと移行する。
一方、「把持部はバッグ本体に対して係止可能に形成される」とは、把持部がバッグ本体に係止されることで誘導部材が移動不能に拘束されることを意味する。この誘導部材の拘束は、重量測定時に限らず、重量センサとスペーサーが互いに離れた状態を保つ場合にも行われる。
上記構成のキャリーバッグにおいては、請求項2又は請求項3に記載の発明の作用に加えて、把持部の係止を解除し弾性体による付勢に抗して誘導部材を移動させると、重量センサ又はスペーサーのいずれか一方が同様に移動する。その結果、重量測定が可能となる。その状態で把持部をバッグ本体に係止させると、重量測定可能な状態が維持される。そして、バッグ本体に対する把持部の係止を解除すると、弾性体の復元力によって重量センサ又はスペーサーのうち、誘導部材に連結された方が移動前の位置に戻り、重量測定可能な状態が解除される。これにより、重量センサに対して無用な荷重が加わらない状態となる。
次に、請求項5記載の発明に係るキャリーバッグは、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のキャリーバッグにおいて、センサ保護具は、収容部底面及び背面カバーの双方に対して間隔を空けて配置されたことを特徴とする。
このような構成のキャリーバッグにおいては、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の発明の作用に加えて、センサ保護具が収容部底面に対して間隔を空けて配置されていれば、荷物を詰め込む際に収容部底面が下方へ撓んだ場合でもセンサ保護具に接触し難いため、重量センサの変形や破損が防止される。また、センサ保護具が背面カバーに対して間隔を空けて配置されていれば、外力を受けて背面カバーが内側へ撓んだ場合でもセンサ保護具に接触し難いため、同様に重量センサの変形や破損が防止される。
次に、請求項6記載の発明に係るキャリーバッグは、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のキャリーバッグにおいて、先端に取っ手が設けられたフレームと、このフレームの基端が挿入されるフレームカバーと、を備え、このフレームカバーをセンサ固定具とすることを特徴とする。
上記構成のキャリーバッグにおいては、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の発明の作用に加えて、取っ手のフレームを収容するためのフレームカバーを有するキャリーバッグであればフレームカバーをセンサ固定具として利用することで部品点数が削減されるという作用を有する。また、フレームカバーの形状に対応して、センサ保護具の固定位置が適宜選択される。
本発明の請求項1記載のキャリーバッグによれば、移動手段を操作するという簡単な作業によって、利用者自らが荷物の重量を容易に測定することができる。従って、例えば、航空機の搭乗ゲート等に向かう前に予め荷物の重量を把握できるため、手荷物預かりの際に荷物を急に他のバッグに詰め替えたり、詰め替えが間に合わずに超過料金を徴収されたり、といった不測の不利益を回避することができる。そして、バッグ本体に内蔵された重量センサによって全重量が測定可能であることから、旅行先で計量器のない場合であっても、荷物の正確な重量を把握できる点が特に有用性が高い。
さらに移動手段を移動させ、重量センサがスペーサーによって支持された場合のみ、重量センサに荷重が加わる構造となっているため、キャリーバッグを持ち運ぶ際やキャリーバッグ静置時に、荷物の重量が重量センサに加わることがなく、持ち運びの際に発生する振動や衝撃がスペーサーを介して重量センサに伝達され難い。従って、重量センサに恒常的な歪を生じがたく測定の精度と再現性を高めるとともに、重量センサの耐用年数を延ばすことができる。
加えて、背面カバーが床面と垂直となるようにバッグ本体を起こした状態、すなわち、余分な負荷が重量センサに加わらない状態で重量センサやスペーサーを移動できるため、重量センサ、スペーサー及び背面カバーなどの摩耗や歪の発生を防ぐことができる。
そして、荷物を詰め込む際に、測定値が重量制限値を超過していれば、一部の荷物を取り出した後、背面カバーを下にした状態のままで繰り返し測定することができる。すなわち、荷物の量を調整する都度、バッグ本体の向きを変えなくても重量の測定が可能であることから、荷物の重量の調整を手間取ることがなく、荷物の詰め込みや取り出し等の作業を短時間で完了させることができる。
本発明の請求項2記載のキャリーバッグによれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、把持部を操作してスペーサーを移動させることで、重量測定可能な状態と重量測定されない状態を容易に切り替えることができる。このような簡便な操作により、自在に重量測定が可能であるので、非常に便利である。
また、把持部の操作に伴って移動する誘導部材はセンサ保護具に案内されて直線移動をすることから、移動中の誘導部材の屈曲を防止することが可能であり、把持部に加えられた力を効率良くスペーサーに伝達することができる。
本発明の請求項3記載のキャリーバッグによれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、誘導部材及びセンサ保護具が、把持部に加えられた力を効率良く重量センサに伝達し、これを自在に移動させることから、重量測定可能な状態と重量測定されない状態を容易に切り替えることができる。また、誘導部材は強度を有して変形や破損が防止されるので、故障の頻度を低減することができる。
本発明の請求項4記載のキャリーバッグによれば、請求項2又は請求項3に記載の発明の効果に加えて、弾性体の付勢により、重量センサ及びスペーサーは互いに離れた状態、又は重量センサーがスペーサーで支持された状態のいずれかに保たれることから、重量測定可能又は重量測定されない状態を確実に維持することができる。さらに、バッグ本体に把持部を係止させることで、この状態が安定して維持される。
特に、重量測定時に把持部をバッグ本体に係止すれば、重量センサ又はスペーサーの移動が抑制され、互いにずれなくなるため、信頼性の高い測定値を得ることが可能である。
そして、バッグ本体に対する把持部の係止を解除すると、弾性体の付勢により重量センサ及びスペーサーは互いに離れた状態、又は重量センサーがスペーサーで支持された状態のいずれかに戻り、その状態が安定して維持される。これにより、誘導部材の操作方向が限定されるため、操作性が向上する。
本発明の請求項5記載のキャリーバッグによれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、収容部底面や背面カバーの撓みに伴う重量センサの変形等が発生し難いことから、重量センサの故障を防いで製品の信頼性を高めることができる。
本発明の請求項6記載のキャリーバッグによれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、製造コストを安くできるという効果を奏する。さらに、センサ保護具の固定位置やフレームカバーの径又は材質との組み合わせを適宜選択することができる。
(a)及び(b)は、それぞれ実施例に係るキャリーバッグの斜視図及び背面図である。 (a)は図1のキャリーバッグにおける測定部の斜視図であり、(b)は(a)におけるA−A線矢視断面図である。 (a)及び(b)は、それぞれ図1のキャリーバッグにおける測定部の斜視図及び拡大図である。 (a)及び(b)はそれぞれ図1のキャリーバッグにおけるセンサ保護具の断面図であり、(c)は図1のキャリーバッグの変形例におけるセンサ保護具の断面図である。 図1のキャリーバッグにおける表示部の正面図である。 図1のキャリーバッグの使用状態図である。
本発明の実施の形態に係る実施例のキャリーバッグについて、図1乃至図6を用いて詳細に説明する。
なお、図1で示した構成要素については、図2乃至図6においても同一の符号を付して、その説明を省略する。図1(a)及び図1(b)は、それぞれ実施例に係るキャリーバッグの斜視図及び背面図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施例のキャリーバッグ1は、前面開口部2aと背面開口部2bを有する箱型状の本体2と、フレーム3,3の一端に連結され本体2に取り付けられる取っ手4と、本体2を移動可能に支持するキャスター部5と、前面開口部2aに対し開閉自在に取り付けられる前面カバー6と、背面開口部2bに取り付けられた背面カバー9と、前面カバー6との間に荷物を収容する収容部7と、収容部7と背面カバー9との間に形成される測定部8と、を備える。ここで、本体2及び前面カバー6は合成樹脂製やアルミニウム等の金属製である。
なお、一般的に取っ手フレームが設けられたキャリーバッグの本体には、取っ手フレームを設置するためのスペースが必須であることから、測定部8を設置することにより荷物の収容量が減少するものではない。
収容部7は、側壁と測定部8との境界を成す底板が一体的に形成された箱型状であり、底板における測定部8側の面は底面7aである。なお、収容部7は、少なくとも手荷物による荷重に耐えうる程度の強度を有する合成樹脂製やアルミニウム等の金属製である。また、背面カバー9は合成樹脂製であり、特に、本体2との接合部は、例えば、薄い合成樹脂や布のような柔軟性を有する部材によって形成され、背面開口部2bの周囲へ脱着不能に接合されて測定部8を被覆している。すなわち、背面開口部2bは、背面カバー9によって閉塞されるとともに、背面カバー9を下にして、後述するようにスペーサー14(図2参照)が本体2を支持した状態において、本体2の重量は背面カバー9の接合部を介して支えられるのではなく、背面カバー9を介し、スペーサー14及び重量センサ15によって支えられる構造となっている。
次に、図2を参照しながら、実施例に係るキャリーバッグの測定部について、より詳細に説明する。図2(a)は実施例に係るキャリーバッグにおける測定部の斜視図であり、図2(b)は図2(a)におけるA−A線矢視断面図である。なお、背面カバーは背面開口部の周囲へ脱着不能に接合される構造であるが、図2(a)においては、説明のため便宜的に、背面カバーが取り外された状態を示している。
図2(a)に示すように、測定部8には、フレーム3,3をそれぞれ挿入可能な略四角柱形状のフレームカバー10,10と、フレームカバー10,10の外側面10aにそれぞれ2個ずつ直列して固定されるセンサ保護具11と、2本の誘導部材12と、が設置される。フレームカバー10は、フレーム3と異なり伸縮しない構造であって、両端がそれぞれ背面開口部2bの側壁部分、すなわち測定部8の外枠8aに固定される。
なお、フレームカバー10は、表面にセンサ保護具を確実に固定しうる形状であればよく、略四角柱形状に限定されるものではない。また、センサ保護具11は、背面カバー9へ開口部を向けた状態で取り付け可能であれば、フレームカバー10の表面のうちいずれの面に固定されても良い。さらに、フレームカバー10は、必要な強度を有している限りその径や材質は特に限定されないが、強度確保のためには金属製であることが望ましい。
2本の誘導部材12は、それぞれ直列する2個のセンサ保護具11,11を貫通している。また、合計4個のセンサ保護具11はいずれも背面カバー9に対向する一面が開放された箱型状であって、背面カバー9を除くキャリーバッグ1自体及び収容部7に収容される荷物の合計重量(以下、全重量という)を測定するためのスペーサー14や重量センサ15(図4参照)等が内蔵される。このうち、スペーサー14は、これを貫通する誘導部材12に固着されている。
なお、センサ保護具11は合成樹脂製やアルミニウム等の金属製であり、誘導部材12は金属ワイヤである。そして、スペーサー14は非圧縮性を有する硬質樹脂製である。
そして、誘導部材12の端部にはこれを移動させるための把持部13が固着されている。また、誘導部材12は、フレームカバー10に固着されたセンサ保護具11に対し、図中矢印X方向にスライド移動可能である。すなわち、把持部13を引っ張ったり、押し込んだりすると、誘導部材12もそれぞれ同じ方向にスライド移動する。なお、本図では、把持部13は外枠8aに設けられた凹部13a(図3(b)参照)に収容され、回動不能な状態となっている。
次に、図2(b)に示すように、前面カバー6を上方にしてキャリーバッグ1を倒した場合では、背面カバー9が床面16に直接接触する。この場合であっても、センサ保護具11の端面11a,11a及びフレームカバー10の後側面10bは、背面カバー9に対し間隔を空けて配置されている。また、センサ保護具11の上面11bも、収容部7の底面7aに対し間隔を空けて配置されている。なお、センサ保護具11がフレームカバーの後側面10b及び背面カバー9のいずれに対しても間隔を空けて配置されている状態は、キャスター部5を下方にしてキャリーバッグ1を起こした場合においても同様である。
さらに、図3を参照しながら、実施例に係るキャリーバッグの測定部について、より詳細に説明する。図3(a)及び図3(b)は、それぞれ実施例に係るキャリーバッグにおける測定部の斜視図及び拡大図である。
図3(a)に示すように、図2(a)の場合と比較すると、略直方体形状を成す把持部13が上方に引っ張り上げられ外枠8aの上面に突出している。さらに、誘導部材12を中心として略90度回動することで外枠8aに係止されている。この把持部13の突出に伴い、誘導部材12が図2(a)の場合よりやや上方にスライド移動する。これにより、誘導部材12に固着されたスペーサー14も同様にスライド移動する。
より詳細には、図3(b)に示すように、把持部13は凹部13aから取り出された状態となっている。このとき、凹部13aの上縁に掴み口13b,13bが設けられ、収容された把持部13を掴むことが可能な構造となっているため取り出しは容易である。また、この状態から把持部13を誘導部材12を中心として略90度回動すると、再度把持部13が凹部13aに収容可能な状態となる。
続いて、図4を参照しながら、実施例に係るキャリーバッグのセンサ保護具について、より詳細に説明する。図4(a)及び図4(b)は、それぞれ実施例に係るキャリーバッグにおけるセンサ保護具の断面図であって、このうち、図4(a)は重量の非測定時であり、把持部13が凹部13aに収容されている(図2に対応)。また、図4(b)は重量の測定時であり、把持部13が外枠8a上に突出している(図3に対応)。
図4(a)及び図4(b)に示すように、センサ保護具11の内部には、その内側天井面11cに固着される重量センサ15と、重量センサ15と背面カバー9の間へ設置されるスペーサー14と、両端がそれぞれセンサ保護具11の内側面11eとスペーサー14の後面14bとに固定される引きバネ17と、が内蔵される。この重量センサ15は、図中上下方向から力が加えられた場合に、重量を検知可能な圧電素子である。そして、スペーサー14は、センサ保護具11の内側面11d寄りの角部が斜面となっており、この斜面の側を先頭面14aとして背面カバー9と重量センサ15との間に嵌り込み易い構造となっている。
また、引きバネ17は、スペーサー14を内側面11eに引き寄せる方向に付勢する。さらに、センサ保護具11は、図中左右両端面にそれぞれ誘導部材12を挿通するためのガイド孔11f,11fが穿設され、誘導部材12のスライド移動(矢印X,X)を案内する構造となっている。
なお、矢印Xが指示する方向が、把持部13(図2参照)の方向である。そして、フレームカバー10の後側面10bは、床面16に対し、外枠8aと床面16との間隔よりも大きな間隔をあけて配置されている。
そして、図4(a)の非測定時においては、スペーサー14は引きバネ17によって重量センサ15からやや離れた位置に位置する。また、センサ保護具11の端面11a,11a及び誘導部材12に支持されているスペーサー14は、背面カバー9よりわずかに浮上した状態である。そのため、床面16には背面カバー9のみが接触している。このとき、本体2の外枠8aが全重量を支持しており、フレームカバー10の後側面10bとセンサ保護具11の端面11a,11aが背面カバー9に接触しない状態となっている。
次に、図4(b)に示すように、矢印X方向へ把持部13を引っ張ることにより、誘導部材12が矢印X方向へスライド移動し、この移動に伴ってスペーサー14は測定時においては重量センサ15の真下に配置可能となっている。このとき、後側面10b及び端面11a,11aと背面カバー9との隙間は図4(a)に比べてさらに大きくなっており、外枠8aが床面16に接していないために、背面カバー9、スペーサー14を介して重量センサ15が床面16に接するのと同じ状態になって、重量測定が可能となる。
次に、図5を参照しながら、実施例に係るキャリーバッグの表示部について、詳細に説明する。図5は、実施例に係るキャリーバッグにおける表示部の正面図である。
図5に示すように、前面カバー6に設置される表示部18は、電源スイッチ18aを投入することで全重量の測定値をデジタル表示する液晶表示盤18bが設けられる。この液晶表示盤18bは、隣接する太陽電池18cによって電力が供給される。そして、電源スイッチ18aの周囲、液晶表示盤18b及び太陽電池18cは、液晶カバー18dによって被覆され、保護されている。
なお、詳細には、前述の全重量の測定値に、予め計測しておいた背面カバー9の重量が加えられた値が液晶表示盤18bに表示される。
本実施例のキャリーバッグ1においては、把持部13を引っ張った後、背面カバー9を下にしてキャリーバッグ1を倒すと、背面カバー9が床面16に接触する。このとき、スペーサー14が重量センサ15の真下に位置しているので、外枠8aは床面16からやや浮上した状態となる。すなわち、4個のスペーサー14が荷物の収容されたキャリーバッグ1を支持することとなる。
従って、背面カバー9及びスペーサー14を介し床面16からの力(矢印Y方向,図4(b)参照)が重量センサ15に加えられる。同時に、センサ保護具11は、フレームカバー10に固定されているため、これを介してセンサ保護具11に全重量が荷重され、矢印Y方向(図4(b)参照)からの力が重量センサ15に加えられる。従って、4個すべての重量センサ15は矢印Y及び矢印Yの2方向から力を受けることになるため、それぞれ重量が検出される。また、検出された各値及び予め計測された背面カバー9の重量がすべて合計され、最終的な測定値として表示部18の液晶表示盤18bに表示される。
その後、背面カバー9が床面16と垂直になるように本体2を起こし、把持部13を回動させて測定部8の外枠8aへの係止を解除すると、スペーサー14は引きバネ17の復元力によって図4(a)の位置に復帰し、重量の検出が行われなくなる。
なお、外枠8aとの接合面付近における背面カバー9は柔軟性を有し、測定時に本体2が背面カバー9の接合部から受ける影響をほとんど無視できるため、重量センサ15によって全荷重を精度良く検出することができる。 一方、本体2が背面カバー9の接合部から受ける影響を無視できない場合でも、外枠8aに対する背面カバー9の接合部が一種のバネとして作用する場合には、荷物の真の重量値は、重量センサ15の測定値に比例することから、予め実験により求めた比例定数を乗じることによって、重量センサ15の測定値に基づき荷物の真の重量値を算出することが可能である。
さらに、外枠8aに対する背面カバー9の接合部が上記作用を有しない場合には、予め実験により求めた「荷物の真の重量値と重量センサ15の測定値との関係」に基づいて、重量センサ15の測定値の補正を行うことができる。
次に、図4(c)を参照しながら、実施例の変形例について説明する。図4(c)は実施例の変形例に係るキャリーバッグにおけるセンサ保護具の断面図であって、重量の測定時の状態を示したものである。
図4(c)に示すように、本実施例の変形例に係るキャリーバッグ(図示せず)は、本実施例において、センサ保護具11の代わりにセンサ保護具19が設置されたことを特徴とする。
具体的には、センサ保護具19は、両端面にそれぞれ誘導部材12を挿通するためのガイド孔19a,19aが穿設され、その内部には、スペーサー14が誘導部材12に固着される代わりに、重量センサ15が誘導部材12に固着されている。すなわち、センサ保護具19には、背面カバー9上に固定されたスペーサー14と、スペーサー14とセンサ保護具19の内側天井面19bの間へ設置される重量センサ15と、両端がそれぞれセンサ保護具19の内側面19cと重量センサ15の一端面とに固定される引きバネ17と、が内蔵されている。この引きバネ17は、重量センサ15を内側面19cに引き寄せる方向へ付勢する。よって、センサ保護具11と異なり、センサ保護具19では、スペーサー14の代わりに重量センサ15が内側天井面19bに沿ってスライド移動可能な構造となっている。
このような構造のキャリーバッグにおいては、矢印X方向へ把持部13を引っ張ることにより、誘導部材12が矢印X方向へスライド移動する。そして、この移動に伴って重量センサ15がスペーサー14の真上に配置され、背面カバー9に密着するスペーサー14によって重量センサ15が支持された状態になる。その結果、重量センサ15は矢印Y及び矢印Yの2方向から力を受け、この力が重量センサ15によって検出される。
以上説明したように、本実施例及び本実施例の変形例に係るキャリーバッグ1によれば、凹部13aに収容された把持部13を引っ張った後に前面カバー6を上方にしてキャリーバッグ1を倒すという簡単な操作によって、旅行者自らが全重量を予め測定することができる。従って、全重量を事前に知ることが可能となるため、手荷物預かりの際に荷物を他のバッグに詰め替えたり、超過料金を徴収されたり、といった不測の不利益を回避することができる。
なお、キャリーバッグを起こした状態、すなわち余分な重量が重量センサ15に加わらない状態で把持部13を引っ張って重量センサ15やスペーサー14を移動できるため、重量センサ15、スペーサー14及び背面カバー9などの摩耗や歪の発生を防ぐことが可能である。すなわち、重量センサ15に負荷が加わる状態は測定時に限られるため、キャリーバッグ1は故障が発生し難いという優れた効果を奏する。なお、このような重量センサ15の保護効果については、センサ保護具11の効果において、より詳細に説明する。
また、荷物が収容されたキャリーバッグ1の全重量は、スペーサー14のみによってキャリーバッグ1が支持された状態で測定されるため、その測定精度は非常に良好なものとなる。
さらに、キャリーバッグ1によれば、測定部8に内蔵された重量センサ15によって荷物の重量を測定できるため、旅行先で計量器のない場合などに特に有効である。
加えて、重量センサ15の測定値は液晶表示盤18bにデジタル表示されるため、測定値の読み取りが容易である。そして、液晶表示盤18bは、太陽電池18cによって電力供給されることから、キャリーバッグ1を長期間使用しない場合でも電池の消耗や液漏れに基づく不具合が発生しない。
次に、図6を参照しながら、実施例に係るキャリーバッグの荷物収容作業における効果について、より詳細に説明する。図6は、実施例に係るキャリーバッグの荷物収容時における使用状態図である。
図6に示すように、把持部13(図2参照)を引っ張った後、キャリーバッグ1を倒して所望する量の荷物20を前面開口部2aから収容した後は、キャリーバッグ1と荷物20の合計重量を測定することができる。合計重量の測定値は、表示部18の液晶表示盤18b(図5参照)において明確に表示されるため、即座にこれを読み取ることができる。このとき、測定値が規定された重量制限値を超過していれば、一部の荷物20を取り出すことになるが、測定はそのままの状態で行われる。すなわち、キャリーバッグ1を倒した状態のまま繰り返し重量測定が可能である。このように、荷物20の量を調整する都度キャリーバッグ1の向きを変えなくても重量の測定が可能であることから、荷物20の収容作業を容易かつ短時間で完了させることができる。
また、フレームカバー10をセンサ保護具11,15の本体2への固定具として利用することで部品点数が削減されるため、製造コストを安くすることができる。同時に、測定部8内の空間が有効活用されるため、キャリーバッグ1のコンパクト化も可能になる。加えて、本体2等が合成樹脂製などの変形し易いものにセンサ保護具11,15を取り付ける場合に比べて、測定状態が安定する。
なお、センサ保護具11がフレームカバー10の後側面10bに固定されていた場合であっても、フレームカバー10の径や材質を工夫することで、フレームカバー10の強度維持やキャリーバッグ1のコンパクト化は可能である。
次に、センサ保護具11においては、ガイド孔11f,11fが誘導部材12を案内するという機能を有することから、スライド移動中の誘導部材12の屈曲を防止することが可能であり、把持部13に加えられた力を効率良くスペーサー14に伝達することができる。また、キャリーバッグ1の姿勢に関わらず、センサ保護具11はフレームカバー10の後側面10b及び背面カバー9のいずれに対しても間隔を空けて配置されるため、底面7aや背面カバー9が撓んだ場合でもこれらにセンサ保護具11が接触することを防止できる。従って、底面7aの撓みや床面16の力が重量センサ15に伝達することを防止できる。すなわち、センサ保護具11により、重量測定時及び測定時以外においても、常に重量センサ15を保護することができる。
これに加え、重量センサ15は、スペーサー14が真下に移動してきた場合のみに床面16によって背面カバー9を介して支持されるので、キャリーバッグ1の移動中や静置時における荷物の荷重や振動が重量センサ15に伝達されることはない。すなわち、重量測定時以外には重量センサ15に対して負荷が加わらない。そのため、重量センサ15の歪みが生じ難く、故障し難い。従って、測定精度及び再現性が良好であるとともに、重量センサ15の耐用年数を延ばすことができる。
そして、誘導部材12は、金属ワイヤであるため、センサ保護具11による屈曲防止効果と相まって、移動による誘導部材12の変形や破損が防止され、キャリーバッグ1の長期に亘る使用が可能となる。また、誘導部材12に形成された把持部13を引っ張ることのみでスペーサー14は移動可能となるため、速やかに全重量の測定を開始することができる。
さらに、把持部13の凹部13aには掴み口13b,13bが形成されているので、指で把持部13を容易に引っ張り出すことができる。そして、測定を開始する際、把持部13を外枠8aに係止可能であるので、重量センサ15にスペーサー14が圧接している状態を維持することができる。すなわち、重量センサ15によって測定が行われている間中、把持部13を引っ張り続ける必要がない。従って、手ブレ等に影響されず安定した測定が可能である。
その後、把持部13を回動させると、引きバネ17の付勢によりスペーサー14が当初の位置に戻るため、容易に上記測定を終了することができる。
なお、前述の変形例に係るキャリーバッグについても、本実施例のキャリーバッグ1と同様の効果を奏する。
本発明のキャリーバッグの構造は本実施例に示すものに限定されない。例えば、本体2及び前面カバー6は、合成樹脂製やアルミニウム等の金属製である他、布製や木材製であっても良い。そして、収容部7も、合成樹脂製やアルミニウム等の金属製である他に、木材製であっても良い。センサ保護具11,19はフレームカバー10の外側面10aの他、フレームカバー10を挟んだ外側面10aの反対面や後側面10b、あるいは測定部8の外枠8a等に設けられても良い。また、1本の誘導部材12に固定されるセンサ保護具11,19の個数は、必ずしも2個でなくても良い。さらに、背面カバー9の接合部以外の部分は金属等の柔軟材以外の材質で形成されていても良く、背面カバー9は外枠8aに対し着脱可能であっても良い。
また、引きバネ17の代わりに押しバネがスペーサー14又は重量センサ15を挟んだ反対位置に設置されても良い。そして、誘導部材12は、金属ワイヤ以外であっても良く、例えば、強度を有する紐状体や棒状体であっても良い。さらに、前面カバー6の内側や本体2の前面開口部2a付近に表示部18を設けることもできる。このような構造であれば、前面カバー6を閉めなくても測定値を確認することができる。また、フレームカバー10の後側面10bと床面16との間隔、及び外枠8aと床面16との間隔は同じであっても良い。この場合でも、背面カバー9の測定部8内への浮き上がりを確実に防止し、背面カバー9のセンサ保護具11,19への接触を防止するという効果は同様に発揮される。
請求項1乃至請求項6に記載された発明は、別途の計量器を用いることなく自在に全重量を測定可能なキャリーバッグとして利用可能である。
1…キャリーバッグ 2…本体 2a…前面開口部 2b…背面開口部 3…フレーム 4…取っ手 5…キャスター部 6…前面カバー 7…収容部 7a…底面 8…測定部 8a…外枠 9…背面カバー 10…フレームカバー 10a…外側面 10b…後側面 11,19…センサ保護具 11a…端面 11b…上面 11c,19b…内側天井面 11d,11e,19c…内側面 11f,19a…ガイド孔 12…誘導部材 13…把持部 13a…凹部 13b…掴み口 14…スペーサー 14a…先頭面 14b…後面 15…重量センサ 16…床面 17…引きバネ 18…表示部 18a…電源スイッチ 18b…液晶表示盤 18c…太陽電池 18d…液晶カバー 20…荷物

Claims (6)

  1. 背面側を床面に接触させた状態で全重量を測定可能に構成されるキャリーバッグであって、
    前面開口部と背面開口部を有する箱型のバッグ本体と、前記前面開口部に開閉自在に取り付けられた前面カバーと、前記背面開口部に取り付けられた背面カバーと、
    前記バッグ本体の内部を仕切るように設けられて前記前面カバーとの間に収納部を形成し前記背面カバーとの間に測定部を形成する収容部底面と、
    前記バッグ本体に固定されて前記測定部内に設置されたセンサ固定具と、
    前記センサ固定具に対し前記背面カバーへ開口部を向けた状態で取り付けられた箱型のセンサ保護具と、
    このセンサ保護具内に設置された重量センサと、
    この重量センサと前記背面カバーの間に配置可能に前記センサ保護具内に設置されたスペーサーと、
    このスペーサー又は前記重量センサのいずれか一方を移動可能に前記測定部に設置された移動手段と、
    を備え、
    前記背面カバーは少なくとも前記バッグ本体との接続部が柔軟性を有し、
    前記重量センサは一方の面を前記センサ保護具の内側天井面に当接させるとともに、他方の面を前記スペーサーに当接可能に設置され、
    前記スペーサーが前記重量センサと前記背面カバーの間に配置された状態で前記バッグ本体が前記床面に接触しないように形成されたことを特徴とするキャリーバッグ。
  2. 前記重量センサは、前記センサ保護具の前記内側天井面に固定され、
    前記スペーサーは、前記重量センサと前記背面カバーの間へ挿抜自在に設置され、
    前記移動手段は、一端が前記スペーサーに連結されるとともに、前記バッグ本体の外部から把持可能に把持部が他端に設けられる誘導部材を備え、この誘導部材は、前記スペーサーを前記背面カバーと前記重量センサの間へ案内可能に構成されることを特徴とする請求項1記載のキャリーバッグ。
  3. 前記スペーサーは、前記背面カバーに固定され、
    前記重量センサは、前記スペーサーと前記センサ保護具の前記内側天井面の間へ挿抜自在に設置され、
    前記移動手段は、一端が前記重量センサに連結されるとともに、前記バッグ本体の外部から把持可能に把持部が他端に設けられる誘導部材を備え、この誘導部材は、前記重量センサを前記内側天井面と前記スペーサーの間へ案内可能に構成されることを特徴とする請求項1記載のキャリーバッグ。
  4. 前記スペーサー又は前記重量センサのいずれか一方を前記移動手段による移動方向と逆向きに付勢する弾性体を備え、前記把持部は前記バッグ本体に対して係止可能に形成されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のキャリーバッグ。
  5. 前記センサ保護具は、前記収容部底面及び前記背面カバーの双方に対して間隔を空けて配置されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のキャリーバッグ。
  6. 先端に取っ手が設けられたフレームと、
    このフレームの基端が挿入されるフレームカバーと、を備え、
    このフレームカバーを前記センサ固定具とすることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のキャリーバッグ。
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