JP5270323B2 - チェーン用油溜まり盲溝付ブシュの製造方法 - Google Patents
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Description
そして、このような円筒軸受には、軸受面となる内周面とシャフト、ピン等との潤滑性を向上させるために、その内周面母線方向と平行な潤滑油の油溜まりとなる有底の溝、すなわち、油溜まり用盲溝が内周面側に多数形成されている。
また、中空状ダイピン510には、拡径の繰り返しによる金属疲労を生じるが、センターピン530を通過させる中空部分が不可欠な形状となっているため、中空状ダイピン510の強度を増すことが困難であるという問題があった。
他方、センターピン530も、中空状ダイピン510の中空部分に進入させるために、その外径が小さくならざるを得ず、しばしば破損するという問題もあった。
前記センターピンの後端部に設けられてセンターピンを中空状ダイピンの先端内周部に向けて押圧する第1押圧手段と前記盲溝付け用ポンチをセンターピンに摺動させて盲溝付け用ポンチのみを円筒鋼材の他端に向けて押圧する第2押圧手段とが、それぞれ単独で押圧自在となるように設けられていることにより、前記課題を解決するものである。
そして、センターピンの後端部に設けられてセンターピンを中空状ダイピンの先端内周部に向けて押圧する第1押圧手段と盲溝付け用ポンチをセンターピンに摺動させて盲溝付け用ポンチのみを円筒鋼材の他端に向けて押圧する第2押圧手段とが、それぞれ単独で押圧自在となるように設けられていることにより、従来の盲溝付け用ポンチやセンターピンのような拡径しながら円筒鋼材の一端を押圧して油溜まり用盲溝を刻設するものに比べて、円筒鋼材の内周面側母線方向に油溜まり用盲溝をより高精度に刻設することができる。
そして、センターピンが中空状ダイピンの先端内周部に差し込まれて当て止めされるダイピン係合用段部を備え、センターピンが当て止めされた位置で中空状ダイピンの保持孔から盲溝付け部材が突出するようになっていることにより、円筒鋼材の内周面に油溜まり用盲溝を刻設する際に、従来のようにセンターピンと中空状ダイピンとが相互に摺動することなくセンターピンが中空状ダイピンの先端内周部に差し込まれて当て止め保持された状態となるため、センターピンの長期にわたる摩耗損傷を抑制してさらに優れた疲労強度を発揮することができるとともに、油溜まり用盲溝を高精度に刻設することができる。
図1は、本発明で製造されるブシュの斜視図であり、図2は、本発明に使用される中空状ダイピン及びセンターピンの斜視図であり、図3は、本発明のチェーン用油溜まり盲溝付ブシュの製造方法の工程前半の動作説明図であり、図4は、本発明のチェーン用油溜まり盲溝付ブシュの製造方法の工程後半の動作説明図であり、図5は、本発明に使用される盲溝付け部材の動作説明図である。
盲溝付け加工に用いる主たる工具は、図2乃至図5に示すように、保持孔112に外周方向に出没可能に保持された盲溝付け部材である鋼球111を先端外周部に多数備えるとともに、内周部に抜け止めピン113を備えた中空状ダイピン110と、この中空状ダイピン110の先端内周部に挿入され鋼球111を外周方向に突出させるセンターピン130と、このセンターピン130に同心円状に遊嵌されてピン長手方向に相対的に摺動する盲溝付け用ポンチ120と、この盲溝付け用ポンチ120を受け入れる盲溝付け用ダイ140からなっている。
そして、前述した盲溝付け用ポンチ120をセンターピン130に対して摺動させて盲溝付け用ポンチ120のみを円筒鋼材106の他端に向けて押圧する進退自在のプレスアームなどからなる第2押圧手段121が単独で押圧自在となるように設けられている。
まず、図3の(a)に示すように、母線状継目がない円筒鋼材101が、中空状ダイピン110を内包している盲溝付け用ダイ140とセンターピン130の間に配置される。
そして、図3の(b)に示すように、前述した第1押圧手段133によりセンターピン130を介して盲溝付け用ポンチ120を一体に前進させると、この盲溝付け用ポンチ120が当接する円筒鋼材101を前進させて盲溝付け用ダイ140内に押し込み、盲溝付け用ダイ140に内包されて固定された中空状ダイピン110の保持孔112に円筒鋼材101の一端が被嵌される。すなわち、中空状ダイピン110の保持孔112が円筒鋼材101の内周面102側に差し込まれる。
101、501 ・・・円筒鋼材
102、502 ・・・内周面
103、503 ・・・油溜まり用盲溝
110、510 ・・・中空状ダイピン
111 ・・・鋼球
511 ・・・盲溝付け用突起
112 ・・・保持孔
512 ・・・スリット
113 ・・・抜け止めピン
114 ・・・付勢手段
120、520 ・・・盲溝付け用ポンチ
121 ・・・第2押圧手段
130、530 ・・・センターピン
131 ・・・先端押圧部
132 ・・・ダイピン係合用段部
133 ・・・第1押圧手段
140、540 ・・・盲溝付け用ダイ
150、550 ・・・ストリッパ
Claims (5)
- 多数の盲溝付け部材を先端外周部の保持孔に出没可能に保持した中空状ダイピンと該中空状ダイピンに当て止めされ保持孔に保持された盲溝付け部材を外周側に突出させて押圧するセンターピンと該センターピンに同心円状に遊嵌されてピン長手方向に相対的に摺動する盲溝付け用ポンチと該盲溝付け用ポンチを受け入れる盲溝付け用ダイとを用いて、円筒鋼材の一端が前記盲溝付け用ダイに内包された中空状ダイピンの先端外周部に被嵌された後、前記円筒鋼材の他端から一端に向けて挿し入れた前記センターピンが前記中空状ダイピンの先端内周部に差し込まれた状態で前記盲溝付け部材を中空状ダイピンの保持孔から突出して円筒鋼材の内周面に押し付け、次いで、前記センターピンに遊嵌された盲溝付け用ポンチが前記円筒鋼材の他端を押圧した状態で盲溝付け用ダイ内に押し込まれて前記円筒鋼材の内周面を中空状ダイピンの保持孔から突出した盲溝付け部材に対して摺動させながら円筒鋼材の内周面側母線方向に多数の油溜まり盲溝を形成するチェーン用油溜まり盲溝付ブシュの製造方法であって、
前記センターピンの後端部に設けられてセンターピンを中空状ダイピンの先端内周部に向けて押圧する第1押圧手段と前記盲溝付け用ポンチをセンターピンに摺動させて盲溝付け用ポンチのみを円筒鋼材の他端に向けて押圧する第2押圧手段とが、それぞれ単独で押圧自在となるように設けられていることを特徴とするチェーン用油溜まり盲溝付ブシュの製造方法。 - 前記センターピンが、前記中空状ダイピンの先端内周部に差し込まれて当て止めされるダイピン係合用段部を備え、
前記センターピンが当て止めされた位置で前記中空状ダイピンの保持孔から盲溝付け部材が突出するようになっていることを特徴とする請求項1に記載されたチェーン用油溜まり盲溝付ブシュの製造方法。 - 多数の盲溝付け部材を先端外周部の保持孔に出没可能に保持した中空状ダイピンと該中空状ダイピンに当て止めされ保持孔に保持された盲溝付け部材を外周側に突出させて押圧するセンターピンと該センターピンに同心円状に遊嵌されてピン長手方向に相対的に摺動する盲溝付け用ポンチと該盲溝付け用ポンチを受け入れる盲溝付け用ダイとを用いて、円筒鋼材の一端が前記盲溝付け用ダイに内包された中空状ダイピンの先端外周部に被嵌された後、前記円筒鋼材の他端から一端に向けて挿し入れた前記センターピンが前記中空状ダイピンの先端内周部に差し込まれた状態で前記盲溝付け部材を中空状ダイピンの保持孔から突出して円筒鋼材の内周面に押し付け、次いで、前記センターピンに遊嵌された盲溝付け用ポンチが前記円筒鋼材の他端を押圧した状態で盲溝付け用ダイ内に押し込まれて前記円筒鋼材の内周面を中空状ダイピンの保持孔から突出した盲溝付け部材に対して摺動させながら円筒鋼材の内周面側母線方向に多数の油溜まり盲溝を形成するチェーン用油溜まり盲溝付ブシュの製造方法であって、
前記センターピンが、前記中空状ダイピンの先端内周部に差し込まれて当て止めされるダイピン係合用段部を備え、
前記センターピンが当て止めされた位置で前記中空状ダイピンの保持孔から盲溝付け部材が突出するようになっていることを特徴とするチェーン用油溜まり盲溝付ブシュの製造方法。 - 前記盲溝付け部材が、鋼球であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載されたチェーン用油溜まり盲溝付ブシュの製造方法。
- 前記中空状ダイピンの先端内周部に前記盲溝付け部材の内周側への脱落を阻止する抜け止めピンが、センターピン方向に付勢されて出没可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載されたチェーン用油溜まり盲溝付ブシュの製造方法。
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