JP5268853B2 - ハイブリッド走行制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、充電池を搭載したハイブリッド走行システムに関する。
自動車や鉄道などでは、鉛,ニッケル水素,リチウム電池などの充電池を搭載、回生ブレーキで得た電力を充電池に充電し、その電力を加速時などに利用することで、燃費を向上させるハイブリッド方式が知られている。更なる燃費向上のため、カーナビから地形情報を入手して予め充電量の推移を計算し、回生ブレーキにより得た電力を捨てることなく充電できるように充電量を制御する方法が知られている(特許文献1)。また、充電池には内部抵抗があるため、充放電に伴い発熱する。そこで、充電池を保護するため、充電池の温度が規定温度以上になると、充放電を停止している。この充放電の停止を避けるため、充電池の強制空冷などの冷却構造を工夫し、充電池の温度上昇を抑えている(特許文献2)。また、充電池の内部抵抗が一定ではなく、変動することを基に、予め充電池の温度を予測し、充放電電流を制限することで、充電池の温度上昇を抑えている(特許文献3)。
特開2001−197608号公報 特開2005−168295号公報 特開2008−184077号公報
しかしながら、充電池の内部抵抗は一定ではなく、充電量に加え、劣化や電池温度などの電池状態の影響を受ける。これに加え、リチウム電池においては、長時間継続して充電、または放電を行う充放電を繰り返すと、内部抵抗が過渡的に上昇する性質がある。そのため、充放電の際の内部抵抗分による電圧変動が大きくなり、充電池の可能変動電圧幅を超え、充放電電流を大幅に制限せざるを得なくなる。
本発明は、内部抵抗の上昇を抑制することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では、エンジンに接続された発電機と、発電機の発電電力によりモータを駆動する電力変換装置と、電力変換装置と接続された充電池と、を備え、充電池は、モータに電力を供給すると共に、モータによる制動時の回生電力を充電するハイブリッド走行制御システムにおいて、充電池の充放電電流を監視し、充放電電流に関する複数の閾値を持つことを特徴とする。
さらに、所定の時間枠内の充放電電力の累積値が所定の閾値を超えた場合には、一定時間の間、この閾値を下げることで、蓄電装置の充放電電力量を減らし、蓄電装置の状態を回復させる。蓄電装置の状態が所定の範囲を超えそうになったときには、一定時間または、蓄電装置の状態が回復するまで、所定の時間枠内の充放電電力の累積値の閾値を下げる。
また、蓄電装置の充放電電力ならびに温度の履歴から蓄電装置の劣化による内部抵抗値の上昇分を予測し、その予測した内部抵抗値と、測定した蓄電装置の内部抵抗の差が所定の閾値以上になった時には、この差が小さくなるまで、充放電電力を制限する。
本特許にて、「過渡的な内部抵抗」とは、充放電を停止または小電流に制限することで回復する内部抵抗の成分を意図している。「劣化による内部抵抗」とは、充放電を停止または小電流に制限しても回復しない内部抵抗の成分、つまり、充電池の劣化を意図している。
本発明は、内部抵抗の上昇を抑制することを目的とする。
ハイブリッド車両の構成に関する図。 図1における充電池30の構成に関する図。 図1における充電池30の他の構成に関する図。 図1におけるバッテリ状態監視装置20の構成に関する図。 図1における充電池30の充放電時の電圧変化を示す図。 図2,図3におけるセル301の構成に関する図。 図1におけるモータの特性を示す図。
以下、図面を用いて、本発明に関わる蓄電装置への充放電電力制限方式の実施の形態について説明する。図1にハイブリッド車両1の構成図を示す。ハイブリッド車両1は、エンジン11と発電機12,主変換装置13,モータ14,ブレーキ15,ハイブリッドコントローラ21,バッテリ状態監視装置20,充電池30,運転指令生成装置50から構成される。エンジン11の出力は発電機12により電力に変換され、主変換装置13を介して、モータ14に接続される。充電池30は主変換装置13を介してモータ14に接続されている。
ハイブリッドコントローラ21は、運転指令生成装置50からの速度指令などを通信線46を介して入力し、また、バッテリ状態監視装置20から充電池30の状態を通信線41を介して入力し、エンジン11,主変換装置13,ブレーキ15をそれぞれ、通信線43,44,45を介して制御する。また、バッテリ状態監視装置20は、充電池30に取り付けられたセンサ情報を通信線42を介して入力し、充電池30の状態を演算し、センサ情報をあわせてログ201に保持する。また、バッテリ状態監視装置20は、充電池30の温度及び内部抵抗の変化を予測し、それに基づいた充放電可能な電力の上限値を算出し、その結果を通信線41を介してハイブリッドコントローラ21に出力する。運転指令生成装置50は、人による操作または、自動運転機能により、速度指令を生成し、ハイブリッドコントローラ21に出力する。
ハイブリッド車両1では、加速時には、エンジン11,モータ14の組合せでハイブリッド車両1を駆動する。もしくは、モータ14のみによりハイブリッド車両1を駆動する。減速(ブレーキ)時は、ブレーキ15とモータ14による回生ブレーキの組合せで減速する。もしくは、モータ14の回生ブレーキのみにより減速する。この際、加速・上り坂時には、モータ14は充電池30からの放電電力を利用し、減速・下り坂時にはモータ14で発生した回生電力を充電池30に充電する。このように、充電池30は車両エネルギー減少時に得た回生電力を充電し、車両エネルギーの増加時に放電することで、エンジン11の出力の一部を肩代わりすることで、燃費向上を実現する。
つまり、車両の持つエネルギーとして、
Figure 0005268853
とおくと、
Figure 0005268853
と言い換えることができ、エンジンとブレーキの調整により充電池の充放電量を制御することが可能となる。
ここで、充電池30は充電量と温度ならびに電圧に制限があり、所定の充放電範囲,温度範囲,電圧範囲になるように制御する必要がある。そのため、充電量の上限または電圧の上限を超える際には充電を停止し、反対に、充電量の下限または電圧の下限を下回る際には放電を停止しなければならない。また、充電池30の温度は、充電ならびに放電に伴う発熱により上昇するため、充電池30の温度が上限を超える際には、充電池30の温度が下がるまで、充放電を停止しなければならない。この充電池30の充放電の停止は、燃費の悪化に直結するため、充電池30の構造や強制空冷などで冷却性能の向上を図り、充電池30の温度が所定の範囲内に収まるようにしている。
図5に示すように、充電池30の電圧は、充電時には充電前の電圧よりも内部抵抗の電圧分上昇した値となり、また、放電時には放電前の電圧よりも内部抵抗の電圧分減少した値となる。そのため、電流や内部抵抗が大きいほど、充放電時における電圧変動幅が大きくなる。
この充電池30の温度上昇並びに電圧変動の原因となる内部抵抗は、劣化により徐々に上昇していく第1の成分に加え、充電池30に依存する所定値以上の電流を一定時間以上継続して充電または放電を行うことを繰り返すと、内部抵抗が更に上昇する第2の成分があることが知られている。この第2の成分は、充放電を停止した状態で放置することにより、徐々に回復する性質がある。以下、この内部抵抗上昇の第2の成分を過渡的な内部抵抗の上昇と呼ぶ。
そのために、充電池30の温度ならびに電圧を所定の範囲内に抑えるためには、この過渡的な内部抵抗の上昇を抑えることが重要となる。
また、充放電電流を制限する方法として、許容電流方式がある。蓄電池30の内部抵抗は、充電量(SOC:State of Charge)と温度Tに加え、劣化指数(SOH:State of Health)に依存するため、r(SOC,T,SOH)と、また、電流が流れていないときの蓄電池30の電圧は充電量に依存することからVo(SOC)と表す。このr(SOC,T,SOH),Vo(SOC)はあらかじめ、マップとして持っておく。この許容電流方式においては、現在の電池電圧Vo(SOC)から、どれくらいの充放電電流を流すと、電池の許容電圧幅の上限Vmaxならびに下限Vminにあたるかを求める。つまり、許容される充電電流の上限をImax chg、放電電流の上限をImax disと表すと、式(3)のように表され、この電流の範囲内で流すことにより、蓄電池30の電圧を所定の電圧範囲(Vmin〜Vmax)に収める方式である。
Figure 0005268853
また、電池温度Tにも適正範囲が存在する。そのため、電池温度上昇を予測し、あらかじめ充放電電流を絞ることで、電池温度上昇を防ぐ方式がある(特許文献3)。しかし、内部抵抗r(SOC,T,SOH)は、劣化による上昇に加え、過渡的な内部抵抗値の上昇rtrが存在する。そのため、内部抵抗値を如何に上昇させないかが重要となる。本発明は、この過渡的な内部抵抗の上昇rtrを効果的に抑制する方式である。
この過渡的な内部抵抗の上昇rtrは、一定時間以内の充放電量や充電池の温度に関係がある。そのため、充放電量は電流の積算値、温度上昇分は内部抵抗による発熱r(SOC,T,SOH)×電流2の積算値に関係することから、一定時間内の電流の積算値Q(t,Tw)及び、電流の2乗の積算値K(t,Tw)による制限を設ける。それぞれ、許容値Qmax(TW,SOH),Kmax(TW,SOH)を超えないように充電池30の電流の制御を行う(式(4))。なお、Twは累積値を計算する時間幅、I(t)は充電池30の電流を示し、短期間の充放電の変動に加え、長時間の放電並びに充電の継続についても対応するため、複数の時間Tw(たとえば、10秒,30秒,90秒など)における制限を利用する。
走行時の充電池の状態及び充放電電力の履歴をもとに、少なくとも2つ以上の時間枠を持ち、充電池の充放電電力の累積値を求める時間枠及び閾値の組を2つ以上持ち、それぞれの時間の充放電電力の累積値が、所定の閾値以下になるように、エンジン出力及びブレーキ制御量を制御することで、蓄電装置の状態を所定の範囲内に推移することで、蓄電装置が常に充放電できるようにすると共に、蓄電装置の劣化を防ぐことができる。
また、許容値Qmax,Kmaxは、累積時間幅Twに加え、電池の劣化の進行具合(SOH:State of Health)に依存して変化する性質があり、Tw,SOHが大きくなるほど、Qmax,Kmaxは小さくなる。なお、このQmax及びKmaxは充電池30の電池の特性に加え、使用環境及び放熱性能により決定され、実際に充放電をした試験結果をもとに予め決定しておく。
Figure 0005268853
一方で、過渡的な内部抵抗の上昇rtrは、充放電を停止または、小電流に制限することで回復する。そこで、バッテリ状態監視装置20で、充電池30の内部抵抗を観測し、もしも、充電池30の内部抵抗の観測結果と、劣化による内部抵抗の予測値Rdとの差が、過渡的上昇の閾値を超えた場合には、上記Qmax,Kmaxを一時的に下げ、充電池30への電流を下げることで、過渡的な内部抵抗を回復させる。この内部抵抗とRdとの差が、回復閾値より下回った場合、または、内部抵抗の速度が一定以下になった場合には、Qmax,Kmaxを元に戻す。この劣化による内部抵抗の予測値Rdについては、使用条件などにより異なるが、充放電の試験結果と、充放電電流の積算値及び電池温度推移の関係から、予め求めることができる。以下、図1を構成するパーツについて、説明する。
図2に充電池30の構成図を示す。単電池301の電圧は3.6V程度であるためこの単電池301を直列に接続した組電池302を、複数並列に接続した構成とし、ハイブリッド車両1に必要な電圧ならびに電流を確保している。
また、組電池302には、センサとして、電圧センサ312,電流センサ311ならびに温度センサ313が接続され、コントローラ320に入力される。このコントローラ320は、各組電池320ごとに設置されており、各コントローラ320は、通信線42により数珠繋ぎに接続されている。また、コントローラ320は、図示するように通信線42を介してバッテリ状態監視装置20に接続される。つまり、充放電に伴う組電池302の電圧,電流,温度の変化は、コントローラ320,通信線42を介して、バッテリ状態監視装置20に入力される。なお、このセンサ情報は一定間隔でサンプリングされた情報である。
また、図3に、通信線42′を介して、バッテリ状態監視装置20と各コントローラ320とがパラ接続された場合の本発明の実施形態を示す。それ以外の構成ならびに接続は図2と同じである。
図4にバッテリ状態監視装置20の構成を示す。バッテリ状態監視装置20は、第1通信装置231と、第2通信装置232,電池状態推定装置210,ログ201,バッテリ状態予測演算装置200から構成される。
第1通信装置231は通信線42を介して充電池30内の各コントローラ320と通信し、組電池302の電圧,電流,温度情報を組電池320単位で入手し、電池状態推定演算装置210に出力する。
電池状態演算装置210は、各組電池302の電圧,電流,温度情報から電池状態である充電量並びに内部抵抗上昇率である劣化度の推定演算を行うと共に、各組電池320のセンサ情報(電圧,電流,温度)及び電池状態(充電量,劣化度)をログ201の出力する。
ログ201はハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性のデータ保持装置であり、電源がOFFになってもログに保存してあるデータは消去されることはない。ログ201には、バッテリ状態監視装置20の起動時の設定値などを保持する設定保持部分251と、各組電池302のセンサ情報や電池状態を時系列に保持する電池データ部分252に分けられる。また、電池データ部分252は、リングバッファ構造であり、データがいっぱいになると最古のデータを上書きする。これにより、電池データ部分252には、最新から一定の時間内のデータが保持される。また、必要なリングバッファのデータサイズは、1回に書き込むデータサイズ×サンプル数(保持したい時間間隔/サンプリング間隔)で算出できる。
バッテリ状態予測演算装置200は、ログ201に蓄えられたデータを解析し、(式(4))により、一定時間内の電流の積算値Q(t,Tw)及び、電流の2乗の積算値K(t,Tw)が、それぞれ許容値Qmax(TW,SOH),Kmax(TW,SOH)を超えないような充電池30の電流の上限値を算出し、この上限値を第2通信装置232を介してハイブリッドコントローラ21へ出力する。
実際にログに蓄えられたデータは連続値ではなく、サンプリングされた値であるため、バッテリ状態予測演算装置200において電流積算値Q(t,Tw)及び電流の2乗の積算値K(t,Tw)は下記のように計算する。ログ201に蓄えられたデータのサンプリング周期をTsと解くと、計算時間幅Twと積算数NTwの間には、Tw=N×Tsが成り立つ。つまり、NTwサンプル数を積算すればよいことがわかる。つまり、式(5)に示すように、離散表記における電流積算値Q(t,Tw)は{Q′(n,NTw)}、電流の2乗の積算値K(t,Tw)は{K′(n,NTw)}と表すことができる。なお、電流の離散値は、{I′(n)}で表すことができる(以下、Q,K,I,R,r,P,V,T,SOCのそれぞれに上付の{′}を付した記号と、Q,K,I,R,r,P,V,T,SOCのそれぞれに上部に{−}を付した記号とは、同意義であるものとする。)。
Figure 0005268853
このQ′(n,NTw),K′(n,NTw)がそれぞれ、Qmax(Tw,SOH),Kmax(Tw,SOH)を超えないような{I′(n)}を算出する。
また、充電池30(単電池301)の温度Tの各温度(温度帯)に対して、電流値の積算値がいくつになると劣化指数SOHが1%向上するなどのデータを事前に集めておき、そのデータをベースに、バッテリ状態予測演算装置200は、電流の積算値であるQ′(n,NTw)を利用して、充電池30(単電池301)の劣化指数SOHを推定する。SOHは新品時の内部抵抗に対する上昇率で表されている(SOH=100%は新品)ことから、劣化による内部抵抗Rd′(n)を求めることができる。一方、充電池の内部抵抗r′(n)は、式(6)に示すように求めることができる(特2007−335512号に、内部抵抗ならびにSOHの算出方法の記載あり)。
Figure 0005268853
このRd′(n)とr′(n)とを比較することにより、過渡的な内部抵抗の上昇分
Figure 0005268853
を推定することができる。このrtr(n)が閾値ΔRth1を超えた場合には、Qmax(Tw,SOH),Kmax(Tw,SOH)をさげる。これにより、{I′(n)}を低減され、過渡的な内部抵抗の上昇分を回復していく。次にrtr(n)が閾値ΔRth2を下回ったところで、Qmax(Tw,SOH),Kmax(Tw,SOH)を元に戻す。このように2つの閾値を持ち、ΔRth1>ΔRth2とすることで、ヒステリシスを設け、Qmax,Kmaxの値のチャタリングを防ぐ。
以下に、図7を用いて、{I′(n)}の求め方を示す。a)リアルタイム方式,b)事前計算方式を示す。
a)リアルタイム方式
1)各Twに対して、Q′(n,NTw),K′(n,NTw)を求める。
2)各Twに対し、|Q′(n,NTw)|≦Qmax(Tw,SOH),K′(n,NTw)≦Kmax(Tw,SOH)であることを確認する。
3)|Q′(n,NTw)|>Qmax(Tw,SOH),K′(n,NTw)>Kmax(Tw,SOH)の場合には、次の電流I′(n+1)の制限範囲は、下記のi),ii)で求められたI′(n+1)の範囲が両立する(重なる)範囲となる。
i)Q′(n,NTw)>Qmax(Tw,SOH)の場合のI(n+1)の制限
条件|Q′(n+1,NTw)|<Qmax(Tw,SOH)から、
Figure 0005268853
となり、また、
Figure 0005268853
なので、I′(n+1)の制限は
Figure 0005268853
と求まる。なお、Q′(n,NTw) ≦Qmax(Tw,SOH) の場合は、Qmaxによる I′(n+1)の制限はない。
ii)K′(n,NTw)>Kmax(Tw,SOH)の場合のI′(n+1)の制限
i)と同様に、
Figure 0005268853
と求まる。
同様に、K′(n,NTw)≦Kmax(Tw,SOH)の場合は、KmaxによるI′(n+1)の制限はない。
3′)|Q′(n,NTw)|>Qmax(Tw,SOH),K′(n,NTw)>Kmax(Tw,SOH)の場合、
電流I(n)の制限値Imax(|I′(n)|<Imax)を設けておき、
|Q′(n,NTw)|>Qmax(Tw,SOH)または、K′(n,NTw)>Kmax(Tw,SOH)となったのを検出すると、Imaxを半分にする。
その後、|Q′(n,NTw)|≦Qmax(Tw,SOH)かつK′(n,NTw)≦Kmax(Tw,SOH)となれば、Imaxを初期値に戻す。
b)事前計算方式
1)速度・路線パターンから走行に必要なパワー入出力Pall′(n)を算出する。
all′(n)≧0の時が加速、Pall′(n)<0の時が減速である。式(8)に示すようにPall′(n)は、車両の持つ運動エネルギーと位置エネルギーの変化分と走行抵抗となる。
Figure 0005268853
2)モータ14への入出力電圧PI′(n)、ブレーキ15へのブレーキ制御量PMO′(n)を算出する。
走行に必要なパワーPall′(n)に対して、モータ特性及び主変換装置13の損失を加味して、モータ14への入出力電圧PI′(n)、ブレーキ15へのブレーキ制御量PMO′(n)を算出する。モータ14には、図7に示すような特性があり、回転数が定トルク区域を超えると出力・回生電力が減少する。そのため、ブレーキ時、Pall′(n)がモータで回生できる電力PRmaxを上回る際には、その差分をブレーキ15で補う必要ある。式(9)にブレーキ制御量PMO′(n)、式(10)にモータ14への入出力電力PI′(n)の算出式を示す。なお、モータの変換効率をηIとする。
Figure 0005268853
回生時はPall′(n)<0であることに注意
Figure 0005268853
3)充電池30の許容入出力電力PBmin′(n),PBmax′(n)を算出する
充電池30は、図2に示すとおり、セル301を直列に接続した組電池302を並列に接続した構成となっている。ここでは簡単のため、各セルは均質(各セルの電圧,電流、内部抵抗は等しい)とし、セル301単位で算出する。図7にセルモデルを示す。セル301は、内部抵抗311と純粋電池312から構成される。式(11)にセル301が入出力可能な最大最小電力量(許容入出力電力)PBmin′(n),PBmax′(n)を求める式を示す。なお、Nはセル数、VB′(n),rB′(n)はセル電圧及び内部抵抗、IBminが許容放電電流、IBmaxが許容充電電流である。
Figure 0005268853
4)エンジン出力PE(n)とブレーキ制御量PM(n)の算出
式(2)より、加速時と減速時の電力の関係は式(12)のとおりとなる。
Figure 0005268853
つまり、加速時のエンジン出力PE′(n)とブレーキ制御量PM′(n)は式(13)のとおりとなる。
Figure 0005268853
また、減速時は、Pall′(n)<0となることに気をつければ、式(14)のとおりとなる。
Figure 0005268853
5)充電池30の充電量SOC(n)ならびに温度TB′(n)の算出
充電量SOC′(n)及び温度T′(n)についても、セル単位で算出する。式(13)(14)からPB′(n)に対し、図6に示す電池セルモデルを用いて求める式を式(15)に示す。このIB′(n)により式(16)に充電量SOC′(n)、式(17)に温度TB′(n)を示す。
Figure 0005268853
Figure 0005268853
Figure 0005268853
なお、kBは充電量SOC′(n)=100%のときにセル301に蓄えられている総電荷量、rB′(n)はセル301の内部抵抗、θBはセル301の熱容量、kTは冷却係数、fBは冷却風速、Taは冷却風温度を示す。
6)電流の累積値、電流の2乗の累積値の算出
B′(n)をベースに、電流の累積値Q′(n,NTw)、電流の2乗の累積値K′(n,NTw)を、算出するTw間隔種類ごとに算出する。
Figure 0005268853
7)電池状態の確認
電池温度TB′(n),電流の累積値,電流の2乗累積値を調べ、1つでも閾値を超えていれば、
Bmin=IBmin+ΔIB及びIBmax=IBmax−ΔIB
として、3)に戻り再計算を行う。
以上のステップを踏むことで、充放電電流の閾値を走行パターンごとに最適化することができる。なお、緊急事態などが生じ、充電池30に蓄えられた電力を使用せざるを得ない状況が発生した場合には、充電池30に蓄えられた電力を利用するため、ステップ7)にて、閾値を緩め、電流の累積値Q′(n,NTw),電流の2乗の累積値K′(n,NTw)による制限を行わない。
また、図4に示すログ201に経路情報を蓄積しておき、この経路情報から蓄電装置の状態を予測し、エンジン出力及びブレーキ制御量の時系列を求めるパターン生成手段を有することで、所定の時間枠内の蓄電装置の充放電電力の累積値を閾値以下としつつ、走行経路全体での燃費をさらに向上させるパターンを生成できる。
1 ハイブリッド車両
11 エンジン
12 発電機
13 主変換装置
14 モータ
15 ブレーキ
20 バッテリ状態監視装置
30 充電池
50 運転指令生成装置
200 バッテリ状態予測演算装置
201 ログ

Claims (3)

  1. エンジンに接続された発電機と、
    前記発電機の発電電力によりモータを駆動する電力変換装置と、
    前記電力変換装置と接続された充電池と、を備え、
    前記充電池は、前記モータに電力を供給すると共に、前記モータによる制動時の回生電力を充電するハイブリッド走行制御システムにおいて、
    前記充電池の充放電電流を監視し、所定の時間間隔における充放電電流の総和を制限するための第1の閾値、および前記所定の時間間隔における充放電電流の2乗の総和を制限するための第2の閾値を持ち、
    前記充電池は内部抵抗を持ち、検出した充電状態から予測される電池劣化に起因した前記蓄電装置の内部抵抗値と測定した内部抵抗値との差が第1の内部抵抗閾値を超えた場合には、前記第1および前記第2の閾値を一時的に下げ、前記内部抵抗値の差が第2の内部抵抗閾値以下になれば、前記第1および前記第2の閾値を元に戻すことを特徴とするハイブリッド走行制御システム。
  2. 請求項1におけるハイブリッド走行制御システムにおいて、
    前記第1の内部抵抗閾値は、前記第2の内部抵抗閾値よりも大きい値であることを特徴とするハイブリッド走行制御システム。
  3. 請求項1または請求項2におけるハイブリッド走行制御システムにおいて、
    前記第1および前記第2の閾値による充放電電流の制限を停止または緩和するモードを有することを特徴とするハイブリッド走行制御システム。
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