JP5268485B2 - 光波長多重分割システムの自動波長チューニング制御方式 - Google Patents

光波長多重分割システムの自動波長チューニング制御方式 Download PDF

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本発明は、光伝送において異なる複数の波長の光信号を波長多重し、既存の光ファイバを効率的に利用可能にする光波長多重分割システムに係り、特に当該装置において各光伝送における光波長変換部の出力波長設定を自動的に設定する方式に関する。
近年、自前光ファイバやダークファイバを用いて、大容量伝送を実現する手段として、1本の光ファイバにそれぞれ波長の異なる複数の光信号を多重することが可能な波長分割多重方式(Wavelength Division Multiplexing、以下略してWDMと記載する)が利用されている。
WDMによる大容量伝送システムの1例として1心のファイバを双方向に用いて2地点間の伝送を行うWDMシステムの一構成例を図1に示す。この構成例では、システムの構成要素として、2地点の各局にあるクライアント装置1010、1020と、クライアント装置からの光信号をWDM伝送可能な信号に変換する波長変換部1、4と、各光信号を1本の光ファイバにまとめる光波長合分波部2、5と、2地点を接続する光ファイバ30を有する。ここに記載したWDMシステムの構成例は簡略な例を示しており、当然、ここに記載された以外の構成要素を適宜組み入れてWDMシステムを構成することは可能である。
光波長合分波部2、5は薄膜フィルタやAWG(Arrayed Waveguide Grating)で構成され、各ポートを通過する光波長は固定されている。つまり、光波長合分波部2、5の各ポートはあらかじめ定められた波長の光信号を通過させ、それ以外の波長の光信号は遮断する機能を持つ。光波長変換部1、4を構成するデバイスとしては、光波長固定タイプと光波長可変タイプが存在するが、光波長固定タイプを用いたシステムでは故障を想定した予備用品として全ての光波長用品をそろえる必要があるため、最近は光波長が可変なデバイスを採用する割合が増えている。例えば特許文献1では送信波長を可変にできる波長可変半導体レーザが提案されている。
特開2003−198049号公報
上述のとおり、光波長合分波部2、5の入出力ポートの波長は固定になっているため、光波長変換部1、4が光波長合分波部2、5のいずれのポートと接続されているかに注意しながら、光波長変換部1、4の入出力波長を設定する必要がある。具体的には、例えば図1において、光波長変換部1Aは波長λ1の光信号を送信し、波長λ2の光信号を受信して使用することが想定されており、光波長合分波部2の波長λ1を通過させるポートおよび波長λ2を通過させるポートにそれぞれ接続されている。このため、光波長変換部1Aには波長λ1の光信号を出力するよう設定する必要があるところ、間違って光波長変換部1Aの出力する光信号の波長を例えばλ3とすると、光波長変換部1Aからの光信号は光波長合分波部2により遮断されてしまう。
このように、もし光波長変換部1、4に、光波長合分波部2、5の入出力ポートに設定された固定波長とは異なる送信波長を設定すると、光波長変換部1、4から出力された波長は光波長合分波部2、5を通過することはできない。また、光波長変換部1、4の送信波長を適切に設定したとしても、光波長変換部1、4と光波長合分波部2,5との間の接続を間違えた場合には、上記と同様に光波長変換部1、4から出力された光信号は光波長合分波部2,5により遮断されてしまう。
このように、光波長変換部1、4と光波長合分波部2、5の各ポートとの接続や、光波長変換部1、4の波長の設定を手作業で行なう場合、作業者には波長設定作業に対するスキルが要求され、例え作業者にスキルがあったとしても、人為的な接続ミスや設定ミスによる不具合を生じる可能性が潜在している。
本発明の目的は、光波長変換部の波長チューニング制御を改良し、波長変換部の送信波長の自動設定を可能とすることである。
上記課題を解決するため、光波長変換部に、送信する光信号に自身がどの波長の光信号を送信したかを示す情報を含ませるようにする。そしてこの光信号を受信した対向する光波長変換部は、受信した光信号の波長情報を、自身が送信する光信号に載せて送信する。この返信された光信号を受信した光波長変換部は、この光信号に含まれる光信号の波長情報から、自身が送信した光信号が、その波長により対向装置に受信されたことを確認でき、この波長を自身が出力すべき波長として設定する。
本発明によれば、光波長変換部の送信波長設定を自動化することができ、波長設定作業の省力化や、設定ミスの低減が図られる。
以下本発明の一実施例を具体的に説明する。図2は本発明が適用される光伝送ネットワークの一構成例を示す図である。図2に示すネットワークでは、複数の信号を1本の光ファイバに波長多重分離するWDM伝送装置40,50、WDM信号を光のまま増幅中継する中継装置60、複数の多重された信号から任意の信号を多重分離するOADM(Optical Add/Drop Multiplexing)装置70により構成される。
図2には、離れた2地点にWDM伝送装置40、50があり、光ファイバの伝送線路中に中継装置60やOADM装置70があるポイントツーポイント型のネットワークが例示されている。この他、OADM装置70や中継装置60が環状に配置されたリング型のネットワーク、さらにポイントツーポイント型とリング型を組み合わせたネットワーク等、本発明は様々なトポロジーのネットワークに適用することができる。
図3はWDM伝送装置40の一構成例を説明する図である。WDM伝送装置40は大きく分けて、入力された光信号の波長を波長多重に適した波長に変換して出力する光波長変換部100と、光波長変換部100における光信号の波長を制御する監視制御部300と、光波長変換部100からの複数の波長の光信号を波長多重光信号に合波して光伝送路に送出し、または光伝送路からの波長多重光信号を波長ごとに分波して波長変換部100に送出する光波長合分波部200からなる。
光波長変換部100は、複数の光波長変換部A110、光波長変換部B120、…光波長変換部N190を有し、個々の光波長変換部A〜Nは、単一波長の光信号を送受信する。光波長変換部A110は、外部から受信した光信号を電気信号に変換する受信部(Rx)111、119と、光波長変換部内の電気信号を光信号に変換して出力する送信部(Tx)112、118と、電気信号に光信号の波長情報を挿入し、もしくは電気信号から光信号の波長情報を抽出する波長情報処理部114と、送信部(Tx)118の波長を設定する波長設定部116を有する。受信部(Rx)111と送信部(Tx)112は例えばクライアント装置等との間で光信号を送受信する。また、受信部(Rx)119と送信部(Tx)118は、光波長合分波部200との間で光信号を送受信する。
光波長変換部A110の中で受信部(Rx)111は、クライアント装置等から受信した光入力信号を電気信号に変換し、波長情報処理部114に入力する。送信部(Tx)118は、波長情報処理部114からの電気信号を受信して光信号に変換し、光波長合分波部200に送出する。逆に、光波長合分波部200からの光信号は受信部(Rx)119で電気信号に変換された後、波長情報処理部114に入力され、その後送信部(Tx)112で再び光信号に変換されてクライアント装置等へ向けて出力される。送信部(Tx)112や受信部(Rx)111が送受信する信号は、例えばイーサネット(登録商標)データなら1000BASE−SX、SDHデータならI−16インタフェースなどの規格化された信号等でも良い。
波長情報処理部114は、波長情報を送信データに重畳する機能を持つ波長情報挿入部113と、受信データから波長情報を抽出する機能を持つ波長情報抽出部115を備えている。波長情報処理部114は受信部(Rx)111から電気信号を受信すると、波長設定部116で設定した送信波長を波長情報挿入部113にて送信データに重畳し、受信した電気信号を送信部(Tx)118へ入力する。また、受信部(Rx)119からの受信データについては、波長情報抽出部115にてその受信データがどの波長の光信号で伝送されたかを示す波長情報を抽出した後、受信データを送信部(Tx)112に送出する。
図4は波長情報を送信するOTN(Optical Transport Network)フレーム構成ならびに、このOTNフレームへの波長情報を格納する一実施例を説明する図である。OTNフレーム251はOTNオーバーヘッド252、ペイロード253、誤り訂正部254で構成される。OTNオーバーヘッド部252には信号の伝送に必要な基本情報を格納し、ペイロード253には伝送するデータを格納する。さらにその後に伝送品質を確保するための誤り訂正部254が付加される。
OTNオーバーヘッドには伝送情報の格納領域以外にユーザが任意に設定して使用可能な領域があり、本実施例ではこの任意に設定できる領域に装置管理情報255を確保し、その中に送信波長情報256と受信波長情報257を格納して伝送する。つまり波長情報挿入部110はこれから波長多重する光信号の波長の情報を、図4の送信波長256で示される領域に格納する。さらに後述するように、波長情報抽出部115は受信データのオーバーヘッド252中の送信波長256で示される領域から対向装置の送信波長の情報を抽出し、波長情報挿入部113は、この波長情報抽出部115が抽出した波長情報を逆方向に送信する光信号、つまり受信部(Rx)111、波長情報処理部114、送信部(Tx)118の順で通過する信号のオーバーヘッド252の受信波長257で示される領域に格納する。
なお、この実施例ではOTNのフレームフォーマットを用いる場合について説明するが、これ以外のフォーマットによっても本発明を実施でき、信号のある領域に送信波長と受信波長の波長情報を格納できれば、他のどのような信号フォーマットでも良い。
波長設定部116は、波長が可変である送信部(Tx)118の波長を設定する。また、波長設定部116は、送信部(Tx)118に設定した波長の情報を波長情報処理部114の波長情報挿入部113に通知する。これにより、波長情報挿入部113は、送信部(Tx)118から送信する光信号の波長を送信波長256に設定し、波長情報を送信データに重畳することができる。また、後述するように、波長設定部116は、送信部(Tx)118の送信波長をλ1からλ2、3…nと一定時間毎に設定する機能を持つ。
光波長合分波部200は複数の光波長信号を多重する機能と、入力された光多重信号を複数の波長に分割する機能とを持った多重/分割部210を備えており、光波長合分波部200はポートごとに対応する特定の波長の光だけを通過させるように構成されている。送信部(Tx)118から出力された光信号は光波長合分波部200によって、ポートに対応する波長の光だけ通過し、多重/分割部210にて一本のファイバに波長多重され送出する。また、光波長合分波部200は一本のファイバから波長多重信号を受信した後、多重/分割部210にて光信号を分波し、ポートに対応した光信号を光波長変換部(110〜190)に入力する。
図5において、本実施例における光波長多重分割システムの全体の構成、特に対向するWDM伝送装置の一例を説明する。WDM伝送装置40とWDM伝送装置50は、それぞれ図3で説明したWDM伝送装置と同様の構成であり、これら伝送装置は光ファイバ30を介して接続されている。WDM伝送装置40の各光波長変換部A110〜N190および、WDM伝送装置50の各光波長変換部A´410〜N´490は、出力する光信号の波長を変更することが可能なデバイスである。また、WDM伝送装置40の光波長合分波部200、対向するWDM伝送装置50の光波長合分波部500ともに、各ポートがあらかじめ定められた波長の光信号を通過させる。なお、図5では図2に示した中継装置60やOADM装置70の図示は省略しているが、これら装置が間に介在していても良い。
図6は本実施例のWDM伝送装置40とWDM伝送装置50が情報をやり取りし、送信波長を自動的に設定する処理のシーケンス図の一例である。以下では、WDM伝送装置40の光波長変換部A110の送信部(Tx)118が波長λ3を通過させるポートに、WDM伝送装置50の光波長変換部A´410の送信部(Tx)118が波長λ4を通過させるポートに、それぞれ接続されている場合を説明する。
WDM伝送装置40の起動時(立ち上げ時)において、光波長変換部A110は自身の送信波長の情報を波長情報処理部114によって送信データに重畳し、一定時間毎にλ1からλ2、λ3…λnまで波長を変更しながら光信号を出力する。送信波長情報の重畳は、例えば図4に示した例であれば、波長情報挿入部113が送信波長256の領域に現在送信している波長の情報を格納することで実行される。
光波長変換部A110に接続された光波長合分波部200のポートは、光波長変換部A110が出力したλ1の光信号を通過させず、λ2の光信号も通過させず、λ3の光信号だけを通過させる(700)。光波長合分波部200を通過した光信号は波長多重され、光ファイバ30を介してWDM伝送装置50に到達する。ここでWDM伝送装置50はまだ起動(立ち上げ)されていないため、WDM伝送装置50の光波長変換部A410は光信号を受信せず、波長情報も検出しない。
WDM伝送装置40の光波長変換部A110は、対向するWDM伝送装置50からの信号を受信しないため、自身の送出する光信号が波長λ3で光波長合分波部200を通過したことを認識できず、λ4からλnまで波長を変えていく。λnまで波長を変更してもWDM伝送装置50からの応答がない場合、光波長変換部A110はλ1から再度波長を変更しながら光信号を出力する。なお、波長変換部A110が変更すべき波長の幅は、この実施例ではλ1〜λnとしている。この幅は、接続される光波長合分波部200の複数のポートが通過させる波長の幅で決定しても良く、あらかじめ光波長合分波部200が通過させる光信号の波長の幅が分かっている場合は、事前に波長情報処理部114や監視制御部300に波長の幅を設定しておいても良い。このとき、波長情報処理部114や、監視制御部300にメモリ等の記憶部を備えさせ、ここに波長幅の情報を格納しておいても良い。
WDM伝送装置50も起動時(立ち上げ時)において、光波長変換部A´410は前記光波長変換部A110と同様の動作をし、波長をλ1からλnまで変更しながら光信号を出力する。
WDM伝送装置40から再び波長λ3の光信号を送出すると、この光信号は光波長合分波部200、対向装置の光波長合分波部500を通過して光波長変換部A´410の波長情報処理部114にて検出される(710)。その際、WDM伝送装置40は自身の送信波長であるλ3を送信データの送信波長256の領域に重畳しているため、WDM伝送装置50の波長情報処理部114はWDM伝送装置40の送信波長をλ3と認識する。例えば図4のデータフレームを使用した場合では、光波長変換部A´410の波長情報検出部115は、受信した信号の送信波長領域256に格納された波長情報λ3を検出する。WDM伝送装置40から受信した信号の波長がλ3であることが分かると、WDM伝送装置50の波長情報挿入部113は、WDM伝送装置40へ送信する信号の受信波長257領域に、λ3の波長情報を格納する。
このとき、WDM伝送装置50の光波長変換部A´410は、まだ自身の送信波長をλ4に設定すべきことを認識できていないため、引き続き送信波長をλ5からλnまで波長変換しながら、受信波長λ3の情報を重畳したデータをWDM伝送装置40に向けて送出し続ける。
光波長変換部A´410から波長λ4で送出された光信号は、WDM伝送装置50の光波長合分波部500を通過し、WDM伝送装置40の光波長合分波部200を通過して光波長変換部A110に到達する。ここで光波長変換部A110は、WDM伝送装置50から受信した信号の受信波長257の領域にλ3の波長情報を検出する。この受信波長257には、対向する光波長変換部A´410が受信した光信号の波長が格納されているため、光波長変換部A110は対向する装置がλ3の波長で光信号を受信したことを認識する。つまり光波長変換部A110は、自身が波長λ3を使用すべきことを認識し、波長設定部116が設定する波長をλ3に固定する。
また、光波長変換部A110は、WDM伝送装置50から受信した信号の送信波長256にλ4の波長情報が格納されていることを検出することで、対向する光波長変換部A´415の送信すべき波長がλ4であると判断する。すると波長情報処理部A110の波長情報抽出部115は、抽出したλ4の情報を波長情報挿入部113に受け渡し、波長情報挿入部113は、λ4の波長情報を、WDM伝送装置50へ送信する信号の受信波長257の領域に格納する。そしてWDM伝送装置40の送信部(Tx)118は、送信波長256にλ3、受信波長257にλ4を格納した信号をWDM伝送装置50に向けて送信する。
WDM伝送装置50は、WDM伝送装置40から送信波長256にλ3、受信波長257にλ4の波長情報が付与された光信号を受信する。すると、光波長変換部A410の波長情報処理部114にて、波長λ4にて対向装置が信号を受信したことを検知し、自身の送信波長がλ4ということを認識する。そして、光波長変換部A410の波長情報処理部114は、波長設定部116が設定する波長をλ4に固定する。
図7は、波長を決定する処理のフローを説明する図であり、光波長変換部A110または光波長変換部A´410が実行する処理を説明するものである。以下の説明では、光波長変換部A110が実行するものとして説明する。
WDM伝送装置40は、装置起動後に図7に示される送信波長決定処理を実行する。まず、波長設定部116は、一定時間毎に送信波長をλ1、λ2、…λnと変えながら、対向する装置に光信号を送信する(800)。このとき、波長設定部116は送信する信号の波長情報を波長情報挿入部113に通知し、波長情報挿入部113は、送信する信号の送信波長256に通知された波長情報を格納する(800)。なお、対向装置から信号を受信していない最初の段階では、波長情報挿入部113は、受信波長257には何も情報を格納しないか、受信波長が不明であることを示す情報を格納しておく。
次に、対向装置から信号を受信しているか否かを確認し(801)、受信していない場合は一定時間後に別の波長の光信号を再び送信する(800)。信号を受信していた場合、波長情報抽出部115は、受信した信号に含まれる送信波長256を抽出する(803)。この送信波長256は、対向する装置が送信した光信号の波長情報であり、光波長変換部A110が受信できたことから、対向する装置が使用すべき波長となる。このため、波長情報挿入部113は、この後の波長決定処理における対向装置に送信する信号の受信波長257には、受信信号から抽出した送信波長256の波長情報を格納する(803)。図6のシーケンスの場合、光波長変換部A110が受信した信号に含まれる送信波長256は、対向するWDM伝送装置50が使用すべき波長λ4である。
さらに光波長変換部A110の波長情報処理部114は、受信信号に含まれる受信波長257に波長情報が格納されているか否かを調べる(804)。対向する伝送装置が、お互いに信号を受信せずに波長を変えながら光信号を送信しあっている状態では、この受信波長257には波長情報が格納されていない。このときは、再び別の波長の光信号を順次送信する処理を続行する(800)。この場合でも、光波長変換部A110は、送信する信号の受信波長257に、ステップ803で抽出した波長情報を格納し続ける。
なお、図7のフロー図では、光波長変換部A110が、送信波長を変える度にステップ801と802を実行するように記載しているが、ステップ802において最初に送信波長256を抽出した場合には、以後この抽出した送信波長256の情報をメモリ等の記憶部に保持して、波長を変更してもステップ801や802の処理を省略するようにしても良い。
受信した信号に受信波長257の波長情報が格納されていた場合には、光波長変換部A110は、この波長を自身が送信すべき波長であると判断し、対向装置に送信する信号の送信波長257にこの波長情報を格納する(805)。また、波長情報処理部114は、波長設定部116にこの波長情報を通知し、以後送信する光信号の波長を受信した信号の受信波長257とするよう指示する(805)。図6のシーケンスの場合、光波長変換部A110が受信した信号に含まれる受信波長257は、WDM伝送装置40が使用すべき波長λ3である。
最後に、光波長変換部A110は、送信波長256にλ3、受信波長257にλ4の波長情報を格納した信号を、波長λ3の光信号に変換してWDM伝送装置50に送信する(806)。WDM伝送装置50でも同様の処理を行い、WDM伝送装置40から受信した信号の受信波長257から波長λ4を検出し、以後、WDM伝送装置50の光波長変換部A´410が波長λ4の光信号を送信することで、光波長変換部A110と光波長変換部A´410とが互いに通信を行なう。
以上の実施例で説明したとおり、光波長変換部において送信中の波長情報又は対向に接続された光波長変換部から受信した波長情報を送信データの中に重畳することで、対向装置において受信データの中から波長情報を抽出し光波長合分波部を通過可能な波長を識別、設定することが可能となる。そして、互いに送信波長、受信波長を決定した後、出力波長を固定して通信を開始することにより、自動的に送信波長を決定することが可能となり、波長設定作業の省力化と設定ミスの低減が図られる。
なお、この実施例では光波長変換部A110と光波長変換部A´410についてのみ説明したが、他の光波長変換部B120〜N190や、光波長変換部B´420〜B´490も同様に、対向する光波長変換部と送信波長、受信波長の情報を交換しあうことで、自身が送信すべき波長を決定することができる。
また、本実施例では1本の光ファイバで送受の波長が異なるように、自装置の送信波長がλ3、対向装置の送信波長がλ4として説明したが、この発明は、自装置と対向装置を接続する光ファイバを二本使用して、双方向同じ波長で伝送する場合にも、この発明を同様に適用することができる。
また、本実施例では、光波長変換部内に波長情報処理部や波長設定部を設ける構成としたが、これら処理部や設定部は適宜光波長変換部外に備えるよう実装しても良い。例えば、これら処理部や設定部を光波長変換部の外に設置して、複数の波長変換部により共有するよう構成しても良い。
近年アクセス系需要の増大により、WDM伝送装置の需要が増加している。それと同時に、ユーザへの短期間でのサービス提供が求められて来ており、より短期間で確実な設置工事が必要である。そのため、装置に対する設定の容易化が必要不可欠である。本実施例により、低コストでWDM装置の波長設定の容易化が可能である。
本実施例では上記した重畳手段、抽出手段、決定手段および制御制御手段を設けることで送信波長の自動設定を実現することができる。
本実施例によれば、自動で波長の設定が可能で波長設定の手間が大幅に削減できると共に、設定・接続作業者に要求されるスキルや技術的な知識を低減することができる。
1心双方向WDMシステムの一例を示す図である。 DWDM/OADMネットワークの一構成例を示す図である。 WDM伝送装置の一構成例を示す図である。 波長情報格納方法の一例としてOTNフレームを用いた場合を示す図である。 対向に接続されるWDM伝送装置との接続構成例である。 送信波長決定シーケンスの一実施例である。 波長決定シーケンスのフロー図の一例である。
符号の説明
30…伝送路(光ファイバ)
40…WDM伝送装置
50…WDM伝送装置
60…中継装置
70…OADM装置
100、400…光波長変換部
114…波長情報処理部
116…波長設定部
200、500…光波長合分波部
255…装置管理情報
256…送信波長情報
257…受信波長情報
300、600…監視制御部

Claims (6)

  1. 複数の波長の光信号を波長多重して対向の光伝送装置との間で送受信する光伝送装置において、
    入力された光信号を電気信号に変換し、再び任意の波長の光信号として出力する複数の波長変換部と、
    それぞれがあらかじめ定められた波長の光信号を通過させる複数の入出力ポートを介して前記複数の波長変換部とそれぞれ接続され、前記波長変換部からの前記入出力ポートのうちの入力ポートを通過した光信号を波長多重して前記対向の光伝送装置に向けて出力し、および、前記対向の光伝送装置から受信した光信号を波長ごとに分けて前記入出力ポートのうちの出力ポートを介して前記波長変換部へ出力する光波長合分波部とを有し、
    前記複数の波長変換部のうちの1つの波長変換部が接続された入出力ポートの入力ポートと出力ポートのそれぞれに設定された通過可能な各固定波長と、前記対向の光伝送装置の1つの波長変換部が接続された前記対向の光伝送装置の光波長合分波部の入出力ポートの入力ポートと出力ポートのそれぞれに設定された通過可能な各固定波長が、逆の設定となっており、
    前記光伝送装置の起動時において、前記波長変換部は、
    一定時間毎に送信波長を変更して前記対向の光伝送装置に光信号を送信し、この際に、前記対向の光伝送装置に向けて送信する光信号の波長の情報を、前記対向の光伝送装置に向けて送信する電気信号に重畳し、
    前記対向の光伝送装置からの光信号を受信した際に、受信した光信号を電気信号に変換し、当該電気信号に含まれる、前記対向の光伝送装置が受信した光信号の波長の情報を抽出し、以後の前記対向の光伝送装置に向けて送信する波長を決定し、また、当該電気信号に含まれる、前記対向の光伝送装置が送信した光信号の波長の情報を抽出し、前記対向の光伝送装置から受信した光信号の波長の情報として、前記対向の光伝送装置に向けて送信する電気信号に重畳することを特徴とする光伝送装置。
  2. 請求項1に記載の光伝送装置において、
    前記波長変換部は、
    前記対向の光伝送装置から受信した電気信号から、前記対向の光伝送装置が送信した光信号の波長の情報を抽出する波長情報抽出部と、
    前記対向の光伝送装置へ送信する電気信号に、前記波長情報抽出部により抽出された、前記対向の光伝送装置が送信した光信号の波長の情報を挿入する波長情報挿入部とを有することを特徴とする光伝送装置。
  3. 請求項1に記載の光伝送装置において、
    前記波長変換部は、
    前記対向の光伝送装置から受信した電気信号から、前記対向の光伝送装置が送信した光信号の波長の情報を抽出する波長情報抽出部と、
    前記対向の光伝送装置へ送信する電気信号に、前記対向の光伝送装置に向けて送信する光信号の波長の情報および、前記波長情報抽出部により抽出された、前記対向の光伝送装置が送信した光信号の波長の情報をそれぞれ挿入する波長情報挿入部とを有することを特徴とする光伝送装置。
  4. 請求項1に記載の光伝送装置において、
    前記波長変換部は、
    前記対向の光伝送装置から受信した電気信号から、前記対向の光伝送装置が送信した光信号の波長の情報および、前記対向の光伝送装置が受信した光信号の波長の情報をそれぞれ抽出する波長情報抽出部と、
    前記対向の光伝送装置へ送信する電気信号に、前記対向の光伝送装置に向けて送信する光信号の波長の情報および、前記波長情報抽出部により抽出された、前記対向の光伝送装置が送信した光信号の波長の情報をそれぞれ挿入する波長情報挿入部とを有することを特徴とする光伝送装置。
  5. 請求項4に記載の光伝送装置において、
    前記波長変換部は、
    前記対向の光伝送装置に向けて送信する光信号の波長を、前記波長情報抽出部により抽出された、前記対向の光伝送装置が受信した光信号の波長の情報に示される波長に設定する波長設定部と、
    前記波長設定部に接続され、前記電気信号を前記波長設定部に指示される波長の光信号に変換する送信部とを有することを特徴とする光伝送装置。
  6. 請求項4に記載の光伝送装置において、
    前記電気信号はOTN(Optical Transport Network)フレームに従い、前記波長情報抽出部および前記波長情報挿入部は、前記OTNフレームのオーバーヘッドに含まれる未使用の領域から波長の情報を抽出し、又は挿入することを特徴とする光伝送装置。
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