JP2003198049A - 波長可変半導体レーザ装置及び波長可変半導体レーザ集積装置 - Google Patents

波長可変半導体レーザ装置及び波長可変半導体レーザ集積装置

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JP2003198049A
JP2003198049A JP2001393226A JP2001393226A JP2003198049A JP 2003198049 A JP2003198049 A JP 2003198049A JP 2001393226 A JP2001393226 A JP 2001393226A JP 2001393226 A JP2001393226 A JP 2001393226A JP 2003198049 A JP2003198049 A JP 2003198049A
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inp
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Tomokazu Mukohara
智一 向原
Tatsuo Kurobe
立郎 黒部
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モード飛びがなく、波長可変幅が従来より広
く、かつスイッチング速度が速い新規な構成の波長可変
分布帰還型レーザ装置を提供する。 【解決手段】 本波長可変半導体レーザ装置10は、共
通のn−InP基板16上に、波長可変素子部12と、
波長可変素子部の波長可変層を光励起する励起素子部1
4とを備える。波長可変素子部は、基板上に、n−In
P下部クラッド層18、波長可変層20、i−InP層
22、活性層24、p−InPスペーサ層26、p−回
折格子28、及びp−InP埋め込み層30を備える。
励起素子部14は、共通のn−InP下部クラッド層、
波長可変層と共通の活性層32、及び共通のi−InP
層を備え、その上にp−InPスペーサ層34、p−回
折格子36、p−InP埋め込み層38を備える。積層
構造の上部は、ストライプ状リッジとして形成され、I
nP埋め込み層39で埋め込まれ、更にその上に、p−
InP上部クラッド層40を有する。波長可変素子部及
び励起素子部は、それぞれ独立の電極構造を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長可変分布帰還
型レーザ装置及び複数個の波長可変分布帰還型レーザ装
置を集積してなる波長可変分布帰還型レーザ集積装置に
関し、更に詳細には、波長可変幅が広く、かつ経済的に
作製できるので、WDMシステムの信号光源又はそのス
ペア信号光源として最適な波長可変分布帰還型レーザ装
置及び波長可変分布帰還型レーザ集積装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】WDMシステムの急速な発展により、W
DMシステムで多重化させる波長数は200ch以上に
も及んでいて、波長数に見合った数のレーザが信号光源
として必要とされている。ところで、WDMシステムの
安定した運営のためには、万が一の信号光源の停止を考
慮して、発振波長が同じレーザをスペア(Spare 、予
備) として信号光源のレーザ数だけ保持する必要があ
る。つまり、少なくともチャンネル数と同じ数のスペア
・レーザが必要になる。これでは、WDMシステムの設
備及び運営コストが増大し、経済的ではない。
【0003】そこで、1つのレーザ素子で異なる波長の
レーザ光を出力できる波長可変レーザ、特に波長可変分
布帰還型レーザ素子が注目されている。つまり、波長可
変分布帰還型レーザ素子を信号光源レーザやそのスペア
として用意し、波長可変させて波長の異なる所望のレー
ザ光を出射させることにより、WDMシステムのレーザ
のスペア在庫量の軽減と、システムの運営費の低コスト
化とを実現することができる。
【0004】従来、WDMシステム等の長距離伝送シス
テムに応用された波長可変レーザは、主として、半導体
レーザ素子の温度環境を変えることにより発振波長を可
変にする波長可変分布帰還型レーザ素子である。ここ
で、図4を参照して、温度により発振波長を可変にする
従来の波長可変分布帰還型レーザ素子の構成を説明す
る。図4は従来の波長可変分布帰還型レーザ素子の構成
を示す断面図である。この方式の波長可変レーザ80
は、例えば、図4に示すように、DFBレーザ81と、
DFBレーザ81の基板側に設けられた温度−電気制御
装置(Thermo-Electric Cooler(以下、TECとい
う))82とを備え、TEC82によってDFBレーザ
81単体の動作温度を変化させ、DFBレーザ81の共
振器としての屈折率を変化させることにより、波長を可
変にする。図4中、84は活性層である。尚、活性層8
4は、基板と回折格子との間にあっても良く、また図3
に示すように、回折格子83の上にあっても良い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の波長可変レーザには、以下の問題があった。第1の問
題は、動作温度の低温側(下限温度)がTECの能力に
より、動作温度の高温側(上限温度)がDFBレーザの
本来の信頼性で決定されるので、低温側での波長から高
温側での波長の間の波長可変幅は、せいぜい、2〜3n
m程度であって、比較的狭いことである。また、第2の
問題は、波長スイッチングに30秒以上を要し、波長ス
イッチング速度が遅いことである。これでは、この種の
波長可変レーザをメトロ用のダイナミック(dynamic)
な波長アド・ドロップ(Add drop)回路などに適用しよ
うとしても、波長可変幅が狭すぎ、波長スイッチング速
度が遅すぎて、適用できない。
【0006】ところで、波長可変幅が30nm以上と広
く、スイッチング速度が100ns以下と比較的速い波
長可変レーザとして、多電極DBRレーザ、或いはSG
−DBRレーザを挙げることができる。SG−DBRレ
ーザ85は、例えば、図5に示すように、それぞれ、独
立した電極86、87、88及び89と共通電極90と
を有する、左側DBR領域91と、利得制御領域92
と、位相制御領域93と、右側DBR領域94とを、連
続した共振器内にモノリシックに集積化したものであ
る。
【0007】しかし、DBRレーザは、基本的に、波長
変化に伴いモード飛び(モードホッピング)という現象
がおこり、波長をITU−グリッド(Grid)に精度良く
制御することが難しいという波長不安定の問題があり、
SG−DBRレーザも例外ではない。
【0008】一方、DFBレーザは、基本的には、モー
ド飛び現象が生じない構成を備えている。そこで、DF
Bレーザを用いた波長可変幅が広い波長可変レーザが望
まれる。波長可変型DFBレーザの一つとして、例えば
特開平2−116188号公報に示されるように、TT
Gレーザ(Tunable Twin Guided Laser )と呼ばれるD
FBレーザが、報告されている。TTGレーザは、図6
に示すように、活性層、DFB回折格子、及び波長可変
層(チューニング層)を結晶成長方向に積層した構造を
有し、活性層とは独立して波長可変層に電流を注入する
ことにより、その部分の屈折率を変化させて発振波長を
変化させる方式の波長可変レーザである。
【0009】ここで、図6を参照して、前掲公報の従来
のTTGレーザの構成を説明する。図6は従来のTTG
レーザの構成を示す断面図である。前掲公報によれば、
TTGレーザ100は、p−InP半導体基板102上
に、順次、形成された、p−InP緩衝層104、p−
InGaAsP回折格子106、InGaAsP活性層
108、InGaAsP反メルトパック層110、n−
InP中心層112、InGaAsP波長変化層11
4、p−InP被覆層116、およびp−主接触層11
8の積層構造を備えている。積層構造はストライプ状リ
ッジとして形成され、リッジの両側及び半導体基板10
2上がn−埋め込み層120で埋め込まれている。
【0010】主接触層118上には、第2p側電極12
2が設けてある。また、埋め込み層120上には、高濃
度ドープ側方接触層124を介してn側電極126が設
けてある。また、p−InP半導体基板102の裏面に
は、第1p側電極128が設けてある。図6中、130
が絶縁膜である。第1p側電極128とn側電極126
との対が共振器構造の電極であり、第2p側電極122
とn側電極126との対が波長可変層への電流注入のた
めの電極である。
【0011】TTGレーザは、10nm程度の可変幅を
有し、モード飛びのない波長可変レーザであるものの、
横注入方式のために、活性層への電流注入構造と波長可
変層への電流注入構造の双方が必要なことから、作製プ
ロセスが複雑になり、作製コストが嵩むという問題があ
る。
【0012】以上のことから、本発明の目的は、TTG
レーザと同様に、モード飛びがなく、波長可変幅が比較
的広く、かつスイッチング速度が速く、かつTTGレー
ザよりも作製プロセスが複雑でない、DFBレーザを使
った新規な構成の波長可変分布帰還型レーザ装置を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る波長可変分布帰還型レーザ装置(以
下、第1の発明と言う)は、少なくとも、クラッド層、
波長可変層、活性層、回折格子、及びクラッド層を有す
る波長可変分布帰還型レーザ素子部と、波長可変半導体
レーザ素子部の波長可変層を光励起する励起半導体レー
ザ素子部とを共通の半導体基板上に備え、波長可変分布
帰還型レーザ素子部と励起半導体レーザ素子部にそれぞ
れ独立して電流を注入するようにしたことを特徴として
いる。
【0014】第1の発明では、励起半導体レーザ素子部
を動作させ、第1の所定波長のレーザ光を波長可変半導
体レーザ素子部の波長可変層に導波し、波長可変層を光
励起させる。波長可変層で吸収されたレーザ光は、キャ
リアを発生させ、波長可変層の屈折率を変化させる。こ
れにより、波長可変分布帰還型レーザ素子部の回折格子
の周期で決定されるレーザ光が、波長可変されて、波長
可変分布帰還型レーザ素子部から出射される。
【0015】第1の発明の好適な実施態様では、励起半
導体レーザ素子部の活性層と波長可変半導体レーザ素子
部の波長可変層とが共通の連続層として構成され、該連
続層上の励起半導体レーザ素子部と波長可変分布帰還型
レーザ素子部とが突き合わせ方式で接続されている。こ
れにより、波長可変分布帰還型レーザ装置の作製プロセ
スが簡単になり、経済的に作製することができる。
【0016】上記目的を達成するために、本発明に係る
波長可変分布帰還型レーザ集積装置(以下、第2の発明
と言う)は、波長可変半導体レーザ素子部の発振波長が
相互に異なる複数個の上述の波長可変半導体レーザ装置
と、複数個の波長可変半導体レーザ装置とそれぞれ接続
された光合波器とを共通基板上に備え、複数個の波長可
変分布帰還型レーザ素子部を切り換え、いずれか一つを
選択して動作させることを特徴としている。
【0017】第2の発明の好適な実施態様では、前記光
合波器に接続された光増幅器又は光変調器を備えてい
る。これにより、波長可変分布帰還型レーザ集積装置の
機能が拡充され、波長ルーティング等へ応用することが
可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、実施形態例を挙げ、添付
図面を参照して、本発明の実施の形態を具体的かつ詳細
に説明する。実施形態例1 本実施形態例は、本発明に係る波長可変半導体レーザ装
置の実施形態の一例であって、図1は本実施形態例の波
長可変半導体レーザ装置の構成を示すレーザストライプ
方向の断面図、及び図2は本実施形態例の波長可変半導
体レーザ装置の波長可変半導体レーザ素子部の図1の線
I−Iでの断面図である。本実施形態例の波長可変半導
体レーザ装置10は、図1に示すように、共通のn−I
nP基板16上に、レーザ光を出射する波長可変半導体
レーザ素子部12と、分離溝13を介して波長可変半導
体レーザ素子部12に連続して突き合わせ方式(バット
ジョイント方式)で設けられ、波長可変層を光励起する
励起半導体レーザ素子部14とを備えている。
【0019】波長可変半導体レーザ素子部12は、励起
半導体レーザ素子部14と共通のn−InP基板16上
に、順次、形成された、膜厚0.5μmのn−InP下
部クラッド層18、バンドギャップ波長が1.3μmの
組成のMQWからなる波長可変層20、膜厚0.1μm
のi−InP層22、バンドギャップ波長が1.55μ
mの組成のMQWからなる活性層24、p−InPスペ
ーサ層26、240nm周期のp−回折格子28、及び
回折格子26を埋め込んだp−InP埋め込み層30の
積層構造を備えている。
【0020】励起半導体レーザ素子部14は、波長可変
半導体レーザ素子部12と共通のn−InP基板16上
に、同じく共通のn−InP下部クラッド層18、同じ
く波長可変層20と共通の活性層32、及び同じく共通
のi−InP層22の共通積層構造を備え、更にその上
に、p−InPスペーサ層34、200nm周期のp−
回折格子36、及び回折格子36を埋め込んだp−In
P埋め込み層38を有する。
【0021】また、波長可変半導体レーザ素子部12及
び励起半導体レーザ素子部14とも、回折格子の埋め込
み層28、36から共通のn−InP下部クラッド層1
8の上部までの積層構造が、図2に示すように、ストラ
イプ状リッジとして、活性層24が幅1.8μmを有す
るように形成されている。ストライプ状リッジの両側及
びn−InP下部クラッド層18の残り層の上は、p−
InP埋め込み層39aとn−InP埋め込み層39b
からなるInP埋め込み層39で埋め込まれている。
【0022】更に、波長可変半導体レーザ素子部12
は、InP埋め込み層39及び回折格子28の埋め込み
層30上に、p−InP上部クラッド層40及び個別の
p−キャップ層42を備え、電極として、p−キャップ
層42上にTi/Pt/Auの多層金属膜からなる第1
p側電極44、及びn−InP基板16の裏面に共通の
n側電極46を有する。また、励起半導体レーザ素子部
14は、InP埋め込み層39及び回折格子36の埋め
込み層38上に、p−InP上部クラッド層40及び個
別のp−キャップ層48を備え、電極として、p−キャ
ップ層48上にTi/Pt/Auの多層金属膜からなる
第2p側電極50及びn−InP基板16の裏面に共通
のn側電極46を有する。
【0023】以下に、図1及び図2を参照して、波長可
変半導体レーザ装置10の作製方法を説明する。先ず、
MOCVD法等により、n−InP基板16上全面に、
順次、n−InP下部クラッド層18、波長可変層2
0、i−InP層22、活性層24、p−InPスペー
サ層26、及び回折格子形成層を成長させる。次いで、
回折格子形成層をエッチングして240nm周期のp−
回折格子28を形成し、回折格子28をp−InP埋め
込み層30で埋め込んだ積層構造を形成する。
【0024】次いで、励起半導体レーザ素子部14の形
成領域上の積層構造のうち、p−InP埋め込み層3
0、回折格子28、p−InPスペーサ層26、及び活
性層24をエッチングして除去し、i−InP層22を
露出させる。次に、露出したi−InP層22上に、選
択領域成長法により、p−InPスペーサ層34及び回
折格子形成層を成長させ、続いて回折格子形成層をエッ
チングして、200nm周期のp−回折格子36を形成
する。次いで、p−InP埋め込み層38を成長させ、
回折格子36を埋め込んだ積層構造を形成する。
【0025】次いで、波長可変半導体レーザ素子部12
及び励起半導体レーザ素子部14とも、回折格子28、
36の埋め込み層30、38から共通のn−InP下部
クラッド層18の上部までの積層構造をエッチングし
て、図2に示すように、活性層24が幅1.8μmを有
するようにストライプ状リッジとして形成する。続い
て、リッジ両側にInP埋め込み層39を選択成長さ
せ、リッジ両側及びn−InP下部クラッド層18の残
り層上をInP埋め込み層39で埋め込む。次いで、I
nP埋め込み層39、及び回折格子28、36の埋め込
み層30、38上に、p−InP上部クラッド層40及
びp−InPキャップ層42/48を成長させ、分離溝
13で分離して、それぞれ、波長可変半導体レーザ素子
部12及び励起半導体レーザ素子部14のp−InPキ
ャップ層42、48を形成する。
【0026】続いて、常用の方法により、p−InPキ
ャップ層42、48上に第1及び第2p側電極44、5
0を形成し、またn−InP基板16の裏面を研磨して
基板厚を調整した後、共通のn側電極46を形成する。
【0027】本実施形態例の波長可変半導体レーザ装置
10では、波長可変半導体レーザ素子部12の波長可変
層20と励起半導体レーザ素子部14の活性層32とが
共通層として構成されている。更に、p−InP下部ク
ラッド層18及びi−InP層22が共通層として構成
されている。そして、波長可変層20上の波長可変分布
帰還型レーザ素子部12の活性層24、スペーサ層26
及び回折格子28、及び埋め込み層30と、i−InP
層22上の励起半導体レーザ素子部14のスペーサ層3
4、回折格子36、及び埋め込み層38とが、突き合わ
せ方式で接続されている。
【0028】本実施形態例の波長可変半導体レーザ装置
10では、第1p側電極44とn側電極46との間に電
流を注入することにより、波長可変半導体レーザ素子部
12を動作させることできる。また、第2p側電極50
とn側電極46との間に電流を注入することにより、励
起半導体レーザ素子部14を動作させ、波長1.3μm
のレーザ光を波長可変半導体レーザ素子部12の波長可
変層20に導波し、波長可変層20を光励起することが
できる。波長可変層20で吸収されたレーザ光は、キャ
リアを発生し、波長可変層20の屈折率を変化させる。
これにより、波長1.55μmのレーザ光が波長可変さ
れて、波長可変分布帰還型レーザ素子部12から出射さ
れる。
【0029】本実施形態例の波長可変半導体レーザ装置
10を試作し、しきい値電流を測定したところ、しきい
値電流は12mAと良好であった。また、電流注入50
mAで可変幅6.5nmを達成することができた。但
し、波長可変が大きくなると共に、波長可変層20の吸
収の増加によりしきい値電流が増加した。またスペクト
ル線幅も増加し、10MHzとなった。
【0030】実施形態例2 本実施形態例は、第2の発明に係る波長可変半導体レー
ザ集積装置の実施形態の一例であって、図3は本実施形
態例の波長可変半導体レーザ集積装置の構成を示す斜視
図である。本実施形態例の波長可変半導体レーザ集積装
置60は、図3に示すように、2個の個別の波長可変半
導体レーザ装置62A、Bと、第1結合導波路64を介
して波長可変半導体レーザ装置62A、Bのそれぞれに
接続された光合波器(MMI)66と、第2結合導波路
68を介して光合波器66に接続された光増幅器(SO
A)70とを共通のInP基板72上に備えている。波
長可変半導体レーザ装置62A、Bは、それぞれ、実施
形態例1の波長可変半導体レーザ装置10の構成を備
え、かつ発振波長が相互に異なる波長可変半導体レーザ
装置である。波長可変半導体レーザ装置62、第1結合
導波路64、光合波器66、第2結合導波路68、及び
光増幅器70は、p型半導体層とn型半導体層からなる
pn半導体埋め込み層74で埋め込まれている。
【0031】本実施形態例では、波長可変半導体レーザ
装置62A、Bを切り換えていずれか一方を選択的に動
作させることにより、波長可変幅13nmの広波長可変
幅を得ることができる。光増幅器70で光出力を増幅す
ることにより、例えば光出力20mWの波長可変半導体
レーザ集積装置を実現することができる。
【0032】本実施形態例では、第1結合導波路64、
光増幅器70の導波路層、及び第2結合導波路68に
は、波長可変半導体レーザ装置62A、Bの波長可変層
と同時に成長させたエピタキシャル成長層を用いること
ができる。これにより、波長可変半導体レーザ装置62
の活性層に導波路層をバットジョイント接合するプロセ
スを省くことができる。また、光増幅器70に代えて、
EA変調器を設けることもできる。
【0033】
【発明の効果】第1の発明によれば、波長可変層を有す
る波長可変分布帰還型レーザ素子部と、波長可変半導体
レーザ素子部の波長可変層を光励起する励起半導体レー
ザ素子部とを共通の半導体基板上に備え、波長可変分布
帰還型レーザ素子部と励起半導体レーザ素子部にそれぞ
れ独立して電流を注入することにより、比較的波長可変
幅が広く、光出力が高く、スイッチング速度が速い波長
可変分布帰還型レーザ装置を実現している。本発明に係
る波長可変分布帰還型レーザ装置は、長距離からメトロ
まで広い分野で、信号光源或いは信号光源のスペアとし
ての応用が期待される。第2の発明によれば、波長可変
半導体レーザ素子部の発振波長が相互に異なる複数個の
本発明に係る波長可変半導体レーザ装置と、複数個の波
長可変半導体レーザ装置とそれぞれ接続された光合波器
とを共通基板上に備え、複数個の波長可変分布帰還型レ
ーザ素子部を切り換え、いずれか一つを選択して動作さ
せることにより、更に波長可変幅が広い分布帰還型半導
体レーザ集積装置を実現している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の波長可変半導体レーザ装置の構
成を示すレーザストライプ方向の断面図である。
【図2】実施形態例1の波長可変半導体レーザ装置の波
長可変半導体レーザ素子部の図1の線I−Iでの断面図
である。
【図3】実施形態例2の波長可変半導体レーザ集積装置
の構成を示す斜視図である。
【図4】従来の波長可変分布帰還型レーザ素子の構成を
示す断面図である。
【図5】SG−DBRレーザの構成を示す断面図であ
る。
【図6】従来のTTGレーザの構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 実施形態例1の波長可変半導体レーザ装置 12 波長可変半導体レーザ素子部 13 分離溝 14 励起半導体レーザ素子部 16 n−InP基板 18 n−InP下部クラッド層 20 バンドギャップ波長が1.3μmのMQW組成か
らなる波長可変層 22 i−InP層 24 バンドギャップ波長が1.55μmのMQW組成
からなる活性層 26 p−InPスペーサ層 28 240nm周期のp−回折格子 30 p−InP埋め込み層 32 波長可変層と共通の活性層 34 p−InPスペーサ層 36 200nm周期のp−回折格子 38 p−InP埋め込み層 39 InP埋め込み層 39a p−InP埋め込み層 39b n−InP埋め込み層 40 p−InP上部クラッド層 42、48 p−キャップ層 44 第1p側電極 46 n側電極 50 第2p側電極 60 実施形態例2の波長可変半導体レーザ集積装置 62A、B 実施形態例1と同じ構成の波長可変半導体
レーザ装置 64 第1結合導波路 66 光合波器(MMI) 68 第2結合導波路 70 光増幅器(SOA) 72 共通のInP基板 74 p型半導体層とn型半導体層からなるpn半導体
埋め込み層 80 従来の波長可変レーザ 81 DFBレーザ 82 TEC 83 回折格子 84 活性層 85 SG−DBRレーザ 86、87、88、89 電極 90 共通電極 91 左側DBR領域 92 利得制御領域 93 位相制御領域 94 右側DBR領域 100 TTGレーザ(Tunable Twin Guided Laser ) 102 p−InP半導体基板 104 p−InP緩衝層 106 p−InGaAsP回折格子 108 InGaAsP活性層 110 InGaAsP反メルトバック層 112 n−InP中心層 114 InGaAsP波長変化層 116 p−InP被覆層 118 p−主接触層 120 n−埋め込み層 122 第2p側電極 124 高濃度ドープ側方接触層 126 n側電極 128 第1p側電極 130 絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F073 AA03 AA21 AA64 AA74 AB06 BA01 CA01 CB02 CB08 CB10 CB11 CB22 DA05 EA12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、クラッド層、波長可変層、
    活性層、回折格子、及びクラッド層を有する波長可変分
    布帰還型レーザ素子部と、 波長可変半導体レーザ素子部の波長可変層を光励起する
    励起半導体レーザ素子部とを共通の半導体基板上に備
    え、波長可変分布帰還型レーザ素子部と励起半導体レー
    ザ素子部にそれぞれ独立して電流を注入するようにした
    ことを特徴とする波長可変半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 励起半導体レーザ素子部の活性層と波長
    可変半導体レーザ素子部の波長可変層とが共通の連続層
    として構成され、該連続層上の励起半導体レーザ素子部
    と波長可変分布帰還型レーザ素子部とが突き合わせ方式
    で接続されていることを特徴とする請求項1に記載の波
    長可変半導体レーザ装置。
  3. 【請求項3】 波長可変半導体レーザ素子部の発振波長
    が相互に異なる複数個の請求項1又は2に記載の波長可
    変半導体レーザ装置と、 複数個の波長可変半導体レーザ装置とそれぞれ接続され
    た光合波器とを共通基板上に備え、複数個の波長可変分
    布帰還型レーザ素子部を切り換え、いずれか一つを選択
    して動作させることを特徴とする波長可変半導体レーザ
    集積装置。
  4. 【請求項4】 前記光合波器に接続された光増幅器又は
    光変調器を備えていることを特徴とする請求項3に記載
    の波長可変半導体レーザ集積装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010041444A (ja) * 2008-08-06 2010-02-18 Hitachi Ltd 光波長多重分割システムの自動波長チューニング制御方式
US8676062B2 (en) 2007-03-29 2014-03-18 Fujitsu Limited Optical transmission apparatus and method

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