JP5268417B2 - 撮像素子 - Google Patents

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Description

本発明は、被写体の色情報を複数のバンドに分光して取得する撮像素子に関する。
近年、薄型テレビ等の色表示能力が向上し、従来のRGB色空間の限界を超えて色再現性を高める動きが進んでいる。そのひとつとして、「色空間を理解する(4)」(山口雅浩:日経エレクトロニクス2007年6月4日号150ページ)にスペクトルに基づく色再現の手法が紹介されている。このようなスペクトルに基づく色再現のシステムでは、被写体のスペクトルを推定するためにマルチバンドカメラが用いられる。
現在主流のCCD(Charge Coupled Device)あるいはCMOS(Complimentary Metal Oxide Semiconductor)等のシリコンを用いたセンサを含む撮像素子は、400nm〜700nmの可視光全域にわたる広い光感度を有するため、マルチバンドカメラに適用するためには撮像素子に到達する前に入射光を複数のバンドに分光する必要がある。
このように複数のバンドに分光する撮像素子として、複数のカラーフィルタを撮像素子の前で機械的に切り替えて、1つの撮像素子で時分割に被写体のスペクトルを取得する撮像素子が提案されている。しかしながら、カラーフィルタの切替速度に限界があるため、移動する被写体の撮像には不向きである。
そこで、移動する被写体の撮像を実現するために、複数のカラーフィルタをマトリクス状に撮像素子上に配列し、複数のサブピクセルで一画素を形成する方法、あるいは、入射光をスプリッタで複数に分割し、分割された光の各々をマトリクス状に配列されたカラーフィルタと撮像素子で受光する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平4−329322号公報
しかしながら、複数のカラーフィルタをマトリクス状に撮像素子上に配列する手法では、バンドの数が増大するほど空間解像度が低下するという課題がある。
また、入射光をスプリッタによって複数に分割する手法では、バンド数と同数の撮像素子が必要であり、バンド数が増大するほどカメラシステムが巨大化するという課題がある。
そこで、本発明は、空間解像度を維持しつつ、バンド数の増大と小型化を実現した撮像素子を提供することを目的とする。
本発明の一局面の撮像素子は、一対の第1透明電極と、前記一対の第1透明電極の間にマトリクス状に配列され、有機膜で構成される複数の第1光電変換部とを有し、前記第1光電変換部に結像する画像を読み出す第1撮像部と、一対の第2透明電極と、前記一対の第2透明電極の間にマトリクス状に配列され、有機膜で構成される複数の第2光電変換部とを有し、前記第2光電変換部に結像する画像を読み出す第2撮像部とを含み、前記第1撮像部と前記第2撮像部は積層されており、前記複数の第1光電変換部は、長波長側R成分、長波長側G成分、及び長波長側B成分に対応した光感度を有し、前記複数の第2光電変換部は、短波長側R成分、短波長側G成分、及び短波長側B成分に対応した光感度を有する、又は、前記複数の第1光電変換部は、長波長側R成分、長波長側G成分、又は長波長側B成分のうちのいずれか2つに対応した光感度を有し、前記複数の第2光電変換部は、短波長側R成分、短波長側G成分、又は短波長側B成分のうちのいずれか2つに対応した光感度を有する
また、前記複数の第1光電変換部が、長波長側R成分、長波長側G成分、及び長波長側B成分に対応した光感度を有し、前記複数の第2光電変換部が、短波長側R成分、短波長側G成分、及び短波長側B成分に対応した光感度を有する場合において、前記複数の第1光電変換部、及び、前記複数の第2光電変換部は、それぞれ、ベイヤー配列されてもよい。

また、前記一対の第1透明電極及び前記一対の第2透明電極は、それぞれ、複数のストライプ状の列選択電極と、前記列選択電極に平面視直交する複数のストライプ状の行選択電極とで構成されてもよい。
また、前記第1光電変換部及び前記第2光電変換部を一対ずつ含む画素毎に配設され、当該画素を選択するために駆動される複数の画素選択素子をさらに備え、前記一対の第1透明電極及び前記一対の第2透明電極は、それぞれ、前記画素選択素子の各々に接続され、画素毎に配置される透明電極と、当該透明電極に対向配置される対向電極とで構成されてもよい。
本発明によれば、空間解像度を維持しつつ、バンド数の増大と小型化を実現した撮像素子を提供できるという特有の効果が得られる。
以下、本発明の撮像素子を適用した実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1の撮像素子の構成を模式的に示す図である。実施の形態1の撮像素子は、6バンドのマルチバンドカメラに用いるための撮像素子であり、撮像部10及び20を含む。なお、図1には、説明の便宜上、撮像部10と20に含まれる各要素(11〜14と21〜24)が分けられた状態を示すが、これらは、実際には積層される。
撮像部10は、透明基板11の上に、列選択電極12、光電変換膜13、行選択電極14を積層した構造を有する。
透明基板11は、石英、BK7、無アルカリガラス、ソーダガラス等のガラス材料のほか、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリサルフォン、又はポリエーテルサルフォン等の透明プラスチック材料で構成される。この透明基板11の厚さは、例えば、1.5mmに設定される。
列選択電極12は、互いに平行に配列される複数のストライプ状電極を含んでおり、列選択を行うとともに、行選択電極14と協働して撮像信号を読み出すための電極である。この列選択電極12は、例えば、インジウム酸化物(IO)、インジウム・スズ酸化物(ITO)、インジウム・亜鉛酸化物(IZO)等の金属酸化物、あるいは白金、金、銀、アルミニウム等の金属材料を5nm〜30nmと薄く堆積させた半透明金属薄膜で構成される。
光電変換膜13は、特定の色の光のみを吸収して光電変換を行う光電変換膜であり、急峻な光感度(分光感度)を有する有機材料によって構成される。この光電変換膜13を構成する有機材料としては、例えば、スチルベン誘導体、ベンゾキサゾール誘導体、縮合芳香族炭素環(ペリレン誘導体、アントラセン誘導体、テトラセン誘導体等)、メロシアニン誘導体、オキサジアゾール誘導体、ジアミン誘導体、チオフェン誘導体、PtやEu、Sn、Al、Ir、Zn等の金属錯体、DCM誘導体、アゾ系有機顔料、又は多環式系有機顔料(フタロシアニン類、キナクリドン類、ポルフィリン類等)等を用いることができる。
この光電変換膜13は、長波長R成分(l−R)、長波長G成分(l−G)、及び長波長B成分(l−B)を主に吸収する3種類の光感度を有する光電変換部がベイヤー配列された構造を有する。これらの光感度については後述する。
行選択電極14は、互いに平行に配列される複数のストライプ状電極を含んでおり、平面視において列選択電極12と直交するように配列される。この行選択電極14は、行選択を行うとともに、列選択電極12と協働して撮像信号を読み出すための電極である。
この行選択電極14は、例えば、インジウム酸化物(IO)、インジウム・スズ酸化物(ITO)、インジウム・亜鉛酸化物(IZO)等の金属酸化物や、あるいは白金、金、銀、アルミニウム等の金属材料を5nm〜30nmと薄く堆積した半透明金属薄膜で構成される。
列選択電極12と行選択電極14には、任意の列選択電極12と行選択電極14を選択するための画素選択回路と、選択された画素の光電変換部から読み出される撮像信号を増幅するための信号増幅回路が接続される。
画素選択回路としては、例えば、アモルファスシリコン、多結晶シリコン、アモルファスインジウム・ガリウム・酸化亜鉛や酸化亜鉛等を能動素子として用いた薄膜トランジスタ回路(TFT)を用いることができる。
また、信号増幅回路は、低S/N比で撮像信号としての電流を増幅できる回路を用いることができる。
このため、列選択電極12と行選択電極14に挟まれた領域が一つの画素となる。光電変換膜13に含まれるベイヤー配列された光電変換部の各々は、画素領域毎に配設される。
列選択電極12と行選択電極14の電位を画素選択回路で制御し、選択された光電変換部に印加される電圧によって電子正孔対を取り出すことにより、撮像信号を読み出すことができる。
なお、選択されていない画素の列選択電極12と行選択電極14の間はオープン(外部回路に接続されていない状態)にされるため、電子正孔対が取り出されるのは画素選択回路によって選択された画素のみである。
また、撮像部20は、透明基板21の上に、列選択電極22、光電変換膜23、行選択電極24を積層した構造を有し、この積層構造は撮像部10と同一である。透明基板21の上に、列選択電極22、及び行選択電極24の構造は、撮像部10の透明基板11、列選択電極12、及び行選択電極14と同一であるが、光電変換膜23の構造が撮像部10とは異なる。
撮像部20に含まれる光電変換膜23は、短波長R成分(s−R)、短波長G成分(s−G)、及び短波長B成分(s−B)を主に吸収する3種類の光感度を有する光電変換部がベイヤー配列された構造を有する点が撮像部10に含まれる光電変換膜13と異なる。その他の構造は、光電変換膜13と同一である。
これらの光感度は、R、G、Bの各成分ともに、光電変換膜13に含まれる光電変換部の光感度(l−R)、(l−G)、及び(l−B)よりも短波長側である。その詳細については、図2を用いて後述する。
図2は、実施の形態1の撮像素子における6バンドの光感度(分光感度)を示す特性図である。6バンドの光感度は、上述した長波長R成分(l−R)、短波長R成分(s−R)、長波長G成分(l−G)、短波長G成分(s−G)、長波長B成分(l−B)、及び短波長B成分(s−B)を主な吸収帯域として有する光電変換部によって実現される。
このような光電変換部は、シリコンのように広範な光感度を有するシリコン系の光電変換材料ではなく、図2に示すように特定の色の光のみを主に吸収して光電変換を行う有機材料によって構成される。
このような有機材料としては、上述のスチルベン誘導体等を用いることができ、特定の色の光のみを主に吸収する光電変換部については、特開2003−158254号公報、及び特開2003−234460号公報に記載されている。
長波長R成分(l−R)は、約650nmから約700nmが主な吸収帯域である。短波長R成分(s−R)は、約600nmから約650nmが主な吸収帯域である。長波長G成分(l−G)は、約550nmから約600nmが主な吸収帯域である。短波長G成分(s−G)は、約500nmから約550nmが主な吸収帯域である。長波長B成分(l−B)は、約450nmから約500nmが主な吸収帯域である。短波長B成分(s−B)は、約400nmから約450nmが主な吸収帯域である。
図3は、実施の形態1の撮像素子の光電変換膜13及び23に含まれる光電変換部の配列パターンを光感度で示す概念図である。
図3に示すように、光電変換膜13及び23に含まれる各々の光電変換部は、ベイヤー配列される。光入射側にある光電変換膜13の光電変換部(l−R)、(l−G)、及び(l−B)で長波長側のRGB信号を取得し、光電変換膜23の光電変換部(s−R)、(s−G)、及び(s−B)で短波長側のRGB信号を取得することができる。
これにより、図2に示すように、RGB成分をそれぞれ長波長側と短波長側の2種類に分けて検出することができるため、長波長R成分(l−R)、短波長R成分(s−R)、長波長G成分(l−G)、短波長G成分(s−G)、長波長B成分(l−B)、及び短波長B成分(s−B)の6つの分光領域について入射光の強度を同時に測定することができる。
図4は、実施の形態1の撮像部10の光電変換膜13に含まれる光電変換部の構造を拡大して示す断面図である。
光電変換膜13は、長波長R成分(l−R)、長波長G成分(l−G)、又は長波長B成分(l−B)の光を主に吸収する有機材料で形成される薄膜状の複数の光電変換部を含む。図4には、一画素分の光電変換部だけを(光電変換膜13として)示すが、この光電変換部は、透明電極である列選択電極12及び行選択電極14によって挟まれている。
列選択電極12と行選択電極14の間には、画素選択回路Aと信号増幅回路Bが接続されている。画素選択回路Aは、例えば、選択した列選択電極12に0(V)の電圧を印加するとともに、選択した行選択電極14に5(V)の電圧を印加する。
光電変換部は、光が入射されることによって光電変換を行い、光の吸収によって生じる電子正孔対は、列選択電極12と行選択電極14の間で光電変換部に印加される電界によって列選択電極12と行選択電極14に導かれ、撮像信号として読み出される。
なお、画素選択を行う場合には、選択された列選択電極12に0(V)の電圧を印加するとともに、選択された行選択電極14に5(V)の電圧を印加する。このような撮像信号の読み出しの原理は、撮像部20の光電変換膜23に含まれる光電変換部についても同様である。
ここで、図3に戻って光電変換膜13及び23の全体で動作を説明する。図中※印で示す長波長G成分(l−G)の光電変換部と、図中※印で示す短波長R成分(s−R)の光電変換部とは同一の画素内にある光電変換部である。
光は、図中の上方向から光電変換膜13に入射する。例えば、図中※印で示す長波長G成分(l−G)の光電変換部に入射した光は、(l−G)の成分が光電変換部に吸収されて光電変換が行われることにより、電子正孔対が発生する。発生した電子正孔対は、列選択電極12と行選択電極14の間に印加される電界によって列選択電極12と行選択電極14を通じて撮像信号として外部に読み出される。
図中※印で示す長波長G成分(l−G)の光電変換部で吸収されずに透過した光は、図中※印で示す撮像部20の光電変換膜23の短波長R成分(s−R)の光電変換部に入射する。この光電変換部において入射光のうちの(s−R)の成分が吸収され、光電変換が行われることにより電子正孔対が発生する。発生した電子正孔対は、列選択電極22と行選択電極24の間に印加される電界によって列選択電極22と行選択電極24を通じて撮像信号として外部に読み出される。
なお、このような撮像信号の読み出しの原理は、その他の画素についても同様である。
図5は、実施の形態1の撮像素子の光電変換膜13及び23を6バンドに分けて模式的に示す図である。この図では、説明の便宜上、光電変換膜13を長波長R成分(l−R)、長波長G成分(l−G)、及び長波長B成分(l−B)の3つの分光領域に分割するとともに、光電変換膜23を短波長R成分(s−R)、短波長G成分(s−G)、及び短波長B成分(s−B)の3つの分光領域に分割して示す。
実施の形態1の撮像素子によれば、図5に示すように、入射光に対して(l−R)、(l−G)、(l−B)、(s−R)、(s−G)、及び(s−B)の6バンドの色情報と画素の位置を表す位置情報とを得ることができる。
そのため、CCDあるいはCMOSセンサ上にカラーフィルタを配列した従来の単板式RGB3バンドカメラに比べて、空間解像度を維持しつつ、かつ、カメラサイズを維持しつつ、バンド数が倍の6バンドのカメラを実現することができる。
図6は、実施の形態1の撮像素子の光感度(分光感度)を示す特性図である。
この特性は、透明基板11及び21としてポリカーボネート基板を用い、列選択電極12及び22と行選択電極14及び24を構成する透明電極としてITOを用い、光電変換膜13及び23を構成する有機材料としてチタニルフタロシアニン(l−R)、亜鉛フタロシアニン(s−R)、キナクリドン誘導体(l−G)、ペリレン誘導体(s−G)、アルミニウムキノリン(l−B)、及びナフタレン誘導体(s−B)を用いて作製した図1に示す構造の撮像素子によって得られる特性である。
撮像部10の作製法は次の通りである。
まず、ポリカーボネート製の透明基板11上にメタルマスクを介してスパッタ法によりITO電極を100nm堆積させて列選択電極12を形成する。その際、メタルマスクを用いてパターニングを行う。
次に、チタニルフタロシアニンを蒸着法により80nmメタルマスクを介して蒸着し、さらに、キナクリドン誘導体80nm及びアルミニウムキノリン80nmをメタルマスクを介してそれぞれ蒸着し、ベイヤー配列された有機薄膜層を形成する。この有機薄膜層が光電変換膜13となる。
さらに、スパッタ法によりメタルマスクを介してITO電極を30nm堆積させ、行選択電極14を形成する。以上の工程により、撮像部10が完成する。
また、撮像部20を作製手順もこれと同様である。光電変換膜23としては、亜鉛フタロシアニン80nm、ペリレン誘導体80nm、及びナフタレン誘導体80nmがベイヤー配列された有機薄膜層を作製した。
このようにして得る撮像素子において、列選択電極12及び行選択電極14の交差する画素の数を256個に設定し(これは列選択電極12及び行選択電極14についても同様)、列選択電極12及び行選択電極14の間と、列選択電極22及び行選択電極24の間には画素選択回路と信号増幅回路を接続した。
このような撮像素子により図6のような分光感度を得た。撮像部10と及び20を重ねた状態で光を入射させ、それぞれの画素の分光感度を測定したところ、撮像部10では入射光の(l−R)成分、(l−G)成分、及び(l−B)成分の3バンドの情報を取得できた。また、撮像部20では入射光の(s−R)成分、(s−G)成分、及び(s−B)成分の3バンドの情報を取得できた。なお、図6ではバンド間の比較のために、感度を規格化して示してある。
以上のように、実施の形態1の撮像素子によれば、空間解像度を維持しつつ、かつ、サイズを増大することなく、バンド数が従来の倍の6バンドの撮像素子を実現することができる。このような撮像素子は、マルチバンドカメラへの利用に好適である。
なお、以上では、6バンドの光感度を有する撮像素子について説明したが、光電変換膜13が(l−R)成分、(l−G)成分、又は(l−B)成分のうちのいずれか2つを含むとともに、光電変換膜23が(s−R)成分、(s−G)成分、又は(s−B)成分のうちのいずれか2つを含み、4バンドの光感度を有するように構成してもよい。
[実施の形態2]
図7は、実施の形態2の撮像素子の構成を模式的に示す図である。実施の形態2の撮像素子は、画素選択を行うために、実施の形態1における列選択電極12及び22と行選択電極14及び24の代わりに、画素選択回路101、画素透明電極102、及び対向透明電極103を用いた。このように画素選択を行うための構造が異なるが、6バンドを実現するための原理は同一である。このため、同一の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
図7に示すように、撮像素子は、撮像部100及び200の積層体を含む。
撮像部100は、透明電極11の上に、画素選択回路101、画素透明電極102、光電変換膜13、及び対向透明電極103を積層した構造を有する。
画素選択回路101は、アモルファスシリコン製のTFT回路を含む。TFT回路は、光電変換膜13に含まれる光電変換部と、光電変換膜23に含まれる光電変換部とを一対ずつ含む画素毎に配設されており、任意の画素を選択できるように構成されている。
画素透明電極102は、画素領域毎に配設されるITO製の透明電極の集合である。各画素透明電極102は、同じ画素領域内にある画素選択回路101のTFT回路に接続されている。
対向透明電極103は、光電変換膜13を挟んで画素透明電極102と対向するように配設されるITO製の透明電極である。画素透明電極102が画素毎に独立して配設されるのに対して、対向透明電極103は、すべての画素に対して一体的に形成されている。
なお、画素透明電極102と対向透明電極103との間には、撮像信号を増幅するための信号増幅回路が接続されている。
このような撮像部100において、画素選択回路101で任意の画素領域内のTFTを駆動させると、その画素領域内の画素透明電極102と対向透明電極103との間に電位差が生じ、光電変換部に生じた電子正孔対を撮像信号として読み出すことができる。
また、撮像部200は、透明電極21の上に、画素選択回路201、画素透明電極202、光電変換膜23、及び対向透明電極203を積層した構造を有する。光電変換部23の構成が異なること以外は、撮像部100と同一の構成を有する。
このため、撮像部200において、画素選択回路201で任意の画素領域内のTFTを駆動させると、その画素領域内の画素透明電極202と対向透明電極203との間に電位差が生じ、光電変換部に生じた電子正孔対を撮像信号として読み出すことができる。
図8は、実施の形態2の撮像部100の作製手順を示す図である。ここでは、透明基板11として無アルカリガラス基板、画素透明電極102及び対向透明電極103としてITO、光電変換膜13の有機材料としてチタニルフタロシアニン(l−R)、キナクリドン誘導体(l−G)、及びアルミニウムキノリン(l−B)、画素選択回路101としてアモルファスシリコンTFT回路を用いる場合の作製手順について説明する。
なお、画素選択回路101は、ゲート電極101A、ゲート絶縁層101B、アクティブ層101C、ドレイン電極101D、及びブラックレジスト101Eを含む。画素選択回路101のソース電極としては、画素透明電極102が用いられる。
洗浄した透明基板11上にゲート電極101AとしてITOをスパッタ法により100nm蒸着したのち、ウェットエッチングによりパターニングした(図8(a))。
次にプラズマCVD法を用いてゲート絶縁層101B(窒化珪素)150nmとアクティブ層101C(アモルファスシリコン)を100nm成膜した後に、アクティブ層101Cをドライエッチングによりパターニングした(図8(b))。
さらに、ITOをスパッタ法により100nm成膜してドライエッチングによりドレイン電極101Dおよびソース電極102を形成した後に(図8(c))、アクティブ層101Cをブラックレジスト101Eで遮光した(図8(d))。このソース電極102は、画素透明電極102となる。
次に、チタニルフタロシアニン(l−R)を蒸着法により80nmメタルマスクを介して蒸着した。その後、キナクリドン誘導体(l−G)80nmおよびアルミニウムキノリン(l−B)80nmそれぞれメタルマスクを介して蒸着し、ベイヤー配列された有機薄膜層で構成される光電変換膜13を形成した。
さらに、ITOをスパッタ法により30nm堆積させて対向透明電極103を形成し、第1の層を作製した。
同様の手順で、亜鉛フタロシアニン(s−R)80nm、ペリレン誘導体(s−G)80nm、ナフタレン誘導体(s−B)80nmからなる有機薄膜層で構成される光電変換膜23を含む撮像部200を作製した。
このように画素選択電極101及び201が撮像部100及び200に内蔵された実施の形態2の撮像素子においても、実施の形態1の撮像素子と同様に、図6に示す6バンドの分光特性が実現される。
以上のように、実施の形態1の撮像素子によれば、空間解像度を維持しつつ、かつ、サイズを増大することなく、バンド数が従来の倍の6バンドの撮像素子を実現することができる。
以上、本発明の例示的な実施の形態の撮像素子について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
実施の形態1の撮像素子の構成を模式的に示す図である。 実施の形態1の撮像素子における6バンドの光感度(分光感度)を示す特性図である。 実施の形態1の撮像素子の光電変換膜13及び23に含まれる光電変換部の配列パターンを光感度で示す概念図である。 実施の形態1の撮像部10の光電変換膜13に含まれる光電変換部の構造を拡大して示す断面図である。 実施の形態1の撮像素子の光電変換膜13及び23を6バンドに分けて模式的に示す図である。 実施の形態1の撮像素子の分光感度を示す特性図である。 実施の形態2の撮像素子の構成を模式的に示す図である。 実施の形態2の撮像部100の作製手順を示す図である。
符号の説明
10、20 撮像部
11、21 透明基板
12、22 列選択電極
13、23 光電変換膜
14、24 行選択電極
100、200 撮像部
101、201 画素選択回路
101A、201A ゲート電極
101B、201B ゲート絶縁層
101C、201C アクティブ層
101D、201D ドレイン電極
101E ブラックレジスト
102、202 画素透明電極
103、203 対向透明電極
A 画素選択回路
B 信号増幅回路

Claims (4)

  1. 一対の第1透明電極と、前記一対の第1透明電極の間にマトリクス状に配列され、有機膜で構成される複数の第1光電変換部とを有し、前記第1光電変換部に結像する画像を読み出す第1撮像部と、
    一対の第2透明電極と、前記一対の第2透明電極の間にマトリクス状に配列され、有機膜で構成される複数の第2光電変換部とを有し、前記第2光電変換部に結像する画像を読み出す第2撮像部と
    を含み、前記第1撮像部と前記第2撮像部は積層されており、
    前記複数の第1光電変換部は、長波長側R成分、長波長側G成分、及び長波長側B成分に対応した光感度を有し、前記複数の第2光電変換部は、短波長側R成分、短波長側G成分、及び短波長側B成分に対応した光感度を有する、又は、
    前記複数の第1光電変換部は、長波長側R成分、長波長側G成分、又は長波長側B成分のうちのいずれか2つに対応した光感度を有し、前記複数の第2光電変換部は、短波長側R成分、短波長側G成分、又は短波長側B成分のうちのいずれか2つに対応した光感度を有する、撮像素子。
  2. 前記複数の第1光電変換部が、長波長側R成分、長波長側G成分、及び長波長側B成分に対応した光感度を有し、前記複数の第2光電変換部が、短波長側R成分、短波長側G成分、及び短波長側B成分に対応した光感度を有する場合において、
    前記複数の第1光電変換部、及び、前記複数の第2光電変換部は、それぞれ、ベイヤー配列される、請求項に記載の撮像素子。
  3. 前記一対の第1透明電極及び前記一対の第2透明電極は、それぞれ、複数のストライプ状の列選択電極と、前記列選択電極に平面視直交する複数のストライプ状の行選択電極とで構成される、請求項1又は2に記載の撮像素子。
  4. 前記第1光電変換部及び前記第2光電変換部を一対ずつ含む画素毎に配設され、当該画素を選択するために駆動される複数の画素選択素子をさらに備え、
    前記一対の第1透明電極及び前記一対の第2透明電極は、それぞれ、前記画素選択素子の各々に接続され、画素毎に配置される透明電極と、当該透明電極に対向配置される対向電極とで構成される、請求項1又は2に記載の撮像素子。
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