JP2010141140A - カラーイメージセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】色分離に優れ、偽色がなく、B・R光用光電変換部の開口率を向上させた単板式のカラーイメージセンサを提供する。
【解決手段】第1イメージセンサ10と第2イメージセンサ20とを含み、前記第2イメージセンサ20に前記第1イメージセンサ10が重ねられるカラーイメージセンサであって、前記第1イメージセンサ10は、有機材料で構成され、撮像光のうちのG成分を光電変換する第1光電変換層13と、前記第1光電変換層13の上に配設される透明薄膜トランジスタで構成され、前記第1光電変換層13で生成される撮像信号を読み出す透明読み出し回路12と、前記透明読み出し回路12の上に配設され、被写体からの撮像光が入射するガラス基板とを含み、前記第2イメージセンサ20は、前記第1イメージセンサ10を透過した撮像光のうちのB・R成分を光電変換し、当該光電変換によって得られる撮像信号を読み出すB・R成分用のイメージセンサ。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機材料で構成される光電変換部を用いたカラーイメージセンサに関する。
現在、ビデオカメラ等に用いられるイメージセンサとしては、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complimentary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサがある。
これらのイメージセンサは、光電変換部の構成材料としてシリコン(Si)単結晶を用いるため、可視光全域に広く感度を有する。そこで、これらのイメージセンサを用いてカラー撮像をするためには、入射光がイメージセンサに到達する前に、入射光をB(bleu:青)・G(Green:緑)・R(Red:赤)光の3色光に分離する必要があり、そのためには、主に、3板式と単板式の光電変換部が用いられている(例えば、非特許文献1参照)。
3板式と単板式を同一画素数・同一サイズのイメージセンサで比較した場合、3板式には偽色が発生しにくく高い解像度が得られるという特長があり、単板式にはカメラの小型化・低価格化が容易という特長がある。
しかしながら、両方の方式の特長を共に備えるカメラを実現することは、従来のCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサでは、大変困難であった。
そこで、光の波長によりシリコン単結晶中での吸収の度合いが違うことを利用して、光電変換部を表面から3層に分離し、B・G・R光をそれぞれの層から独立に分離して取り出す構造のイメージセンサが提案され、実用化されている(例えば、非特許文献2、特許文献1参照)。
また、B・G・R光の各々に感度を有する有機材料製の光電変換層を3層積層したイメージセンサも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
これらいずれのイメージセンサも、1つの画素につきB・G・R光3色の信号が得られることから、従来の単板式と同様にカメラの小型化・低価格化が容易であり、かつ、従来の3板式と同様に偽色が発生しにくく高い解像度が得られるという特長がある。
しかしながら、非特許文献2や特許文献1に記載されているように、光の波長によりシリコン単結晶中での吸収の度合いが違うことを利用して色を分離するイメージセンサでは、ダイクロイックプリズムやカラーフィルタを利用した従来の色の分離方法に比べて、色分離性能が悪いこと、さらに画素構造が複雑で開口率が低いことが問題となる。
また、特許文献2に記載されているように、有機材料製の光電変換層を3層積層した構造のイメージセンサは、カラーフィルタを利用した場合と同等の色分離能力があり、そのうえ最上層の開口率を大きくできるが、中間層及び最下層の有機光電変換層を微細に加工しなくてはならないという問題がある。
そこで、上述の二つの構造を組み合わせたイメージセンサが提案されている(例えば、特許文献3の実施例2参照)。このイメージセンサは、非特許文献2や特許文献1のイメージセンサに比べて色分離能力が高く、また、特許文献2のイメージセンサと比べると、有機光電変換層の加工の必要がないという利点がある。
木内雄二著、「イメージセンサの基礎と応用」、日刊工業新聞社、1991年12月25日、p143 米本和也著、「CCD/CMOSイメージセンサの基礎と応用」、CQ出版、2003年8月10日、p.234 米国特許第5,965,875号明細書 特開2005−269526号公報 特開2003−332551号公報
ところで、特許文献3の実施例2に記載されたイメージセンサでは、B・R光用光電変換部の上層のG光用光電変換部から出力される信号をB・R光用光電変換部の下層Si基板の画素内に設けられたトランジスタで読み出す構造であるため、G光用光電変換部の下層のB・R光用光電変換部の開口率が低下するという課題があった。
そこで、本発明は、色分離に優れ、偽色がなく、下層のB・R光用光電変換部の開口率を向上させた単板式のカラーイメージセンサを提供することを目的とする。
本発明の一局面のカラーイメージセンサは、第1イメージセンサと第2イメージセンサとを含み、前記第2イメージセンサに前記第1イメージセンサが重ねられるカラーイメージセンサであって、前記第1イメージセンサは、有機材料で構成され、撮像光のうちのG成分を光電変換する第1光電変換層と、前記第1光電変換層の上に配設される透明薄膜トランジスタで構成され、前記第1光電変換層で生成される撮像信号を読み出す透明読み出し回路と、前記透明読み出し回路の上に配設され、被写体からの撮像光が入射するガラス基板とを含み、前記第2イメージセンサは、前記第1イメージセンサを透過した撮像光のうちのB・R成分を光電変換し、当該光電変換によって得られる撮像信号を読み出すB・R成分用のイメージセンサである。
また、第1光電変換層は、ペリレン誘導体、メロシアニン誘導体、キナクリドン誘導体、又はローダミン色素のうちのいずれかの有機材料で構成される単層、あるいはこれらの有機材料で構成される層のうちのいずれか2層以上が積層される積層体、又は、これらの有機材料が混在して構成される薄膜で構成されてもよい。
また、前記第2イメージセンサは、シリコン基板に形成されるCMOSイメージセンサ又はCCDイメージセンサであってもよい。
本発明によれば、G光用光電変換部から信号を読み出すための透明な読み出し回路を下層のB・R光用光電変換部の信号読み出し回路とは別に設けることで、色分離に優れ、偽色がなく、下層のB・R光用光電変換部の開口率を向上させた単板式のカラーイメージセンサを提供できるという特有の効果が得られる。
以下、本発明のイメージセンサを適用した実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1のカラーイメージセンサの断面構造を概略的に示す図である。
実施の形態1のカラーイメージセンサ100は、イメージセンサ10とイメージセンサ20を含み、イメージセンサ20の上にイメージセンサ10が重ねられた構造を有する。
イメージセンサ10は、図示しない柱状又は壁状の支持体により、イメージセンサ20の上方(光入射方向における上方)に重ねられるように設置される。イメージセンサ10と20の間には空間があってもよく、また、透明樹脂材料で充填されていてもよい。
なお、透明樹脂材料だけでイメージセンサ10をイメージセンサ20の上方に設置できる場合は、必ずしも柱状又は壁状の支持体を用いる必要はない。
イメージセンサ10には、電極30A、30B及び配線30Cを介して駆動回路30Dが接続されている。駆動回路30Dは、後述するイメージセンサ20の基板内に形成されている。
図1に示すイメージセンサ10は、第1イメージセンサであり、図中上方から入射する撮像信号のうちのG(Green:緑)成分であるG光を撮像して撮像信号を出力する。
また、イメージセンサ20は、第2イメージセンサであり、イメージセンサ10を透過したB(Bleu:青)成分であるB光とR(Red:赤)成分であるR光を撮像して撮像信号を出力する。
ここで、イメージセンサ10には、図2に示すように、波長490nm付近から590nm付近までのG光を撮像するイメージセンサを用いる。また、イメージセンサ20には、
波長400nm付近から490nm付近までのB光と、波長590mm付近から750nm付近までのR光を撮像するイメージセンサを用いる。
カラーイメージセンサ100は、イメージセンサ10内の選択された特定の画素から得られるG光の撮像信号と、イメージセンサ20内の対応する画素から得られるB・R光の撮像信号とを合成して最終的な撮像信号を得る。
イメージセンサ10は、ガラス基板11、透明読み出し回路12、及びG光用光電変換部13を有する。なお、G光用光電変換部13の下側にも電極が存在するが、図1では図示を省いてある。
また、イメージセンサ20は、B・R光を光電変換する光電変換部を有するCCDイメージセンサ、又はCMOSイメージセンサで構成され、シリコン基板21内に形成される。
イメージセンサ10とイメージセンサ20は、図1に示すように、G光用光電変換部13とイメージセンサ20の光電変換部が向かい合うようになるように重ねられる。これは、G光とR・B光を別々に撮像するにあたり、ガラス基板11から光電変換部までの距離が大きく異ならないようにするためである。
このように、実施の形態1のカラーイメージセンサ100は、2つのイメージセンサ10と20を含む。ここでは、まず、イメージセンサ10について説明する。
ガラス基板11は、透明読み出し回路12及びG光用光電変換部13を支持するための基板であり、例えば、石英、BK7、無アルカリガラス、ソーダガラス等の透明なガラス材料で構成される。透明読み出し回路12及びG光用光電変換部13は、マトリクス状に配列された画素領域を有する。また、透明読み出し回路12及びG光用光電変換部13は、図1に示す状態とは上下を逆にした状態でガラス基板11の上に形成される。
透明読み出し回路12は、G光用光電変換部13で光電変換される撮像信号(信号電荷)を読み出すための回路であり、透明度が高い材料を用いて形成されるトランジスタとその配線で構成され、G光用光電変換部13の各画素に蓄積される撮像信号(信号電荷)を読み出せるように、G光用光電変換部13の各画素に対応した画素電極を有する。なお、上述のように、透明読み出し回路12は、図1に示す状態とは上下を逆にした状態でガラス基板11の上に形成される。
ここで、透明読み出し回路12は、トランジスタとその配線を含み、各画素領域に配設される画素電極を有するため、透明読み出し回路12を構成する材料としては、画素電極等を形成するための導電性材料、トランジスタを形成するための半導体材料、及び画素電極やトランジスタの絶縁を確保するための絶縁材料が必要である。
導電性材料としては、例えば、インジウム錫酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)等を用いることができる。また、半導体材料としては、例えば、酸化亜鉛(ZnO)、インジウムガリウム亜鉛酸化物(IGZO)等を用いることができる。また、絶縁体材料としては、例えば、窒化ケイ素(Si)、酸化ケイ素(SiO)等を用いることができる。
透明読み出し回路12としては、例えば、図3に示すX−Yアドレス方式のMOS型の読み出し回路を用いることができる。
図3に示すMOS型の読み出し回路は、1画素内に1つのトランジスタを有するパッシブタイプの読み出し回路であり、各画素内に配設される垂直スイッチトランジスタ32、すべての画素内の垂直スイッチトランジスタ32に接続される行選択線33及び列選択・信号線34、水平スイッチトランジスタ35、増幅器36、垂直走査器37、及び水平走査器38を含む。なお、垂直スイッチトランジスタ32、行選択線33、及び列選択・信号線34は、画素アレイ31を構成する。なお、垂直走査器37及び水平走査器38は、図1における駆動回路30Dに相当する。
また、透明読み出し回路12に含まれる垂直スイッチトランジスタ32としては、例えば、図4に示すようなボトムゲート構造の薄膜トランジスタを用いることができる。
図4に示すように、ボトムゲート構造の薄膜トランジスタは、ガラス基板11上にゲート電極41、ゲート絶縁膜42、半導体層43、ソース電極44、及びドレイン電極45を積層した構造を有する。図4には示さないが、図1に示すG光用光電変換部13は、ドレイン電極45に接続される。ソース電極44には、図3に示す列選択・信号線34が接続される。
なお、垂直スイッチトランジスタ32、行選択線33、及び列選択・信号線34はガラス基板11上に形成する必要があるが、画素アレイ31以外の部分(例えば、水平スイッチトランジスタ35、増幅器36、垂直走査器37、及び水平走査器38)については、シリコン基板21上に形成してもよい。このため、図1に示す駆動回路30Dには、垂直走査器37、及び水平走査器38に加えて、水平スイッチトランジスタ35及び増幅器36が含まれてもよい。
図5は、実施の形態1のカラーイメージセンサ100に含まれるイメージセンサ10のG光用光電変換部13の断面構造を詳細に示す図である。
G光用光電変換部13は、透明読み出し回路12の表面上に形成されており、画素電極13A、有機光電変換膜13B、及び対向電極13Cを有する。有機光電変換膜13Bは、画素電極13Aと対向電極13Cに挟まれている。
画素電極13Aは、例えば、ITO又はIZO等で構成され、マトリクス状に配列される透明電極であり、その各々が図3に示す垂直スイッチトランジスタ32に接続されている。すなわち、画素電極13Aの各々は、画素アレイ31の画素に対応して配設されている。
また、対向電極13Cは、例えば、ITO又はIZO等で構成される透明電極で構成され、有機光電変換膜13Bに電圧を印加するために設けられており、有機光電変換膜13Bの表面の下面の一面に形成される。
有機光電変換膜13Bは、入射光のうちG光成分を光電変換し、B・R光成分を透過する有機材料製の光電変換膜である。有機光電変換膜13Bは、G光の強度に応じた量の信号電荷を生成する。
有機光電変換膜13Bとしては、G光を光電変換し、R光及びB光を透過する有機材料製の薄膜を用いればよく、例えば、ペリレン誘導体、メロシアニン誘導体、キナクリドン誘導体、ローダミン色素等の有機材料製の薄膜を単層で用いることができるほか、これらの有機材料で構成される2層以上の薄膜を積層した積層体、又は、これらの有機材料が混在して構成される薄膜を用いることができる。
また、G光用光電変換部13のS/Nを向上するために、画素電極13Aと対向電極13Cから有機光電変換膜13Bに正孔又は電子が注入されるのを防ぐために、有機光電変換膜13Bの両面にキャリア注入阻止層を設けてもよい。
例えば、画素電極13Aが陽極、対向電極13Cが陰極になる場合は、画素電極13Aと有機光電変換膜13Bとの間に正孔注入阻止層を設け、有機光電変換膜13Bと対向電極13Cとの間に電子注入阻止層を設ければよい。画素電極13Aと対向電極13Cの極性が逆の場合は、画素電極13Aと有機光電変換膜13Bとの間に電子注入阻止層を設け、有機光電変換膜13Bと対向電極13Cとの間に正孔注入阻止層を設ければよい。
このような電子注入阻止層と正孔注入阻止層としては、透明度の高い阻止層を用いればよく、例えば、チオフェン誘導体、ベンゾキサゾール類、トリアジン誘導体、スチルベン誘導体、錫(Sn)、アルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)等の金属錯体、フラーレン等で構成される薄膜を用いればよい。
有機光電変換膜13Bに撮像光が入射すると、撮像光のうちのG光が光電変換され、信号電荷が生成される。生成された信号電荷のうちの電子は、画素電極13Aと対向電極13Cとの間の電界により、画素電極13Aに導かれる。また、生成された信号電荷のうちの正孔は、対向電極13Cに導かれる。
信号電荷による画素電極13Aの電位の変位は、透明読み出し回路12によって撮像信号として読み出される。
次に、イメージセンサ20について説明する。
イメージセンサ20は、カラーイメージセンサ100に入射する撮像光のうちイメージセンサ10を透過してきたB光及びR光を撮像するイメージセンサであり、図1に示すシリコン単結晶で構成されるシリコン基板21上に形成した周知のカラーイメージセンサ104を用いることができる。
具体的には、例えば、非特許文献2、特許文献1に開示されているような、シリコンの吸収係数の波長係数の波長依存性を利用して、シリコン単結晶で構成されるシリコン基板21内で深さ方向に色分離するカラーイメージセンサを用いてもよい。
なお、実施の形態1のカラーイメージセンサ100のイメージセンサ20として用いるにあたっては、B光及びR光の2色を深さ方向に色分離するように構成すればよい。
また、イメージセンサ20としては、上述のように深さ方向に色分離したイメージセンサの代わりに、CCDイメージセンサ、又は、CMOSイメージセンサ上にカラーフィルタを形成したセンサを用いることもできる。
ただし、実施の形態1のカラーイメージセンサ100のイメージセンサ20としてCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサを単板でカラー化する際には、RGB3色のカラーフィルタをセンサ上にベイヤー配列する必要はなく、RB2色のカラーフィルタを市松模様に配置すればよい。
次に、実施の形態1のカラーイメージセンサ100の動作について説明する。
図示しないレンズによって集光された入射光は、イメージセンサ10のガラス基板11及び透明読み出し回路12を透過した後に、まずG光成分のみがG光用光電変換部13の有機光電変換膜13Bで吸収され、光電変換される。
有機光電変換膜13Bで光電変換された信号電荷は、画素電極13Aと対向電極13Cの間の電界に従って移動し、電子が画素電極13Aに到達し、画素電極13Aの電位を変化させる。
透明読み出し回路12は、垂直走査器37及び水平走査器38によって垂直スイッチトランジスタ32及び水平スイッチトランジスタ35が制御され、増幅器36を介して、画素電極13Aの電位変化はG光の撮像信号として検出される。
また、イメージセンサ10を透過したB光及びR光は、イメージセンサ20の光電変換部に吸収されて光電変換され、B光及びR光の撮像信号として検出される。
このように、イメージセンサ10で検出されるG光の撮像信号と、イメージセンサ20で検出されるB光及びR光の撮像信号とを画素毎に合成することにより、被写体からの撮像光をカラーイメージセンサ100の出力として検出することができる。
次に、実際に作製した実施の形態1のカラーイメージセンサ100について説明する。
無アルカリガラス製のガラス基板11上に、ゲート電極41としてITOを形成し、ゲート絶縁膜42として窒化珪素(Si)を形成し、半導体層43として酸化亜鉛(ZnO)を形成し、さらに、ソース電極44及びドレイン電極45としてITOを形成し、図4に示すボトムゲート構造のトランジスタを形成し、図3に示す画素アレイ31を作製した。この画素アレイ31は、図1に示す透明読み出し回路12に含まれるものである。
なお、それぞれの材料は、スパッタ法又はCVD法を用いて成膜し、ウェットエッチング又はドライエッチングによりパターニングした。
さらに、透明読み出し回路12の上に、層間絶縁膜として窒化珪素(Si)膜をCVD法により形成した後に、画素電極13AとしてITOをスパッタ法により形成して、ウェットエッチングによりパターニングした。
次に、G光用光電変換部13の有機光電変換膜13Bとして、キナクリドン/ぺリレン/アルミニウムキノリン積層膜を画素電極13Aの上に真空蒸着法により成膜し、さらに、その上に対向電極13CとしてITOをスパッタ法により形成した。
これにより、イメージセンサ10が完成した。
イメージセンサ20として、特許文献1に示されるシリコンの吸収係数の波長係数の波長依存性を利用して、シリコン基板21内の深さ方向に色分離するイメージセンサを用いた。
このイメージセンサ20の作製は、従来の方法を用いて行い、B光の光電変換部をシリコン基板21の表面から0.3μmの深さのところに、R光の光電変換部をシリコン基板21の表面から3μmの深さのところに形成した。
また、イメージセンサ20の周辺には、イメージセンサ10とイメージセンサ20を電気的に接続するための電極30A、30B、及び、駆動回路30Dとして、水平スイッチトランジスタ35、増幅器36、垂直走査器37、水平走査器38を従来の方法で形成した。
このようにして作製したイメージセンサ10及びイメージセンサ20を図1に示すようにそれぞれの受光部が向かい合うように設置し、フリップチップ実装により、イメージセンサ10とイメージセンサ20上の電極30A、30Bを結ぶ配線30Cを形成し、カラーイメージセンサ100を作製した。
作製したカラーイメージセンサ100では、入射光のうちG光成分をイメージセンサ10で撮像でき、また、イメージセンサ10を透過したB光・R光をイメージセンサ20で撮像でき、偽色がなく、図6に示される分光感度特性(出力特性)が得られたことから、G光用光電変換部13及び透明読み出し回路12をガラス基板11上に構成したイメージセンサ10に、B・R光用光電変換部を有するイメージセンサ20上に重ねた構造でカラー撮像が可能であることを確認できた。
また、特許文献3の実施例2に比べて、G光用光電変換部13からの撮像信号を読み出すための垂直スイッチトランジスタ32をイメージセンサ20の画素内に形成する必要がなく、本発明の構造で、イメージセンサ20のB・R光受光部の開口率を大きくできることを確認することができた。
[実施の形態2]
実施の形態2のカラーイメージセンサは、透明読み出し回路の構成が実施の形態1のカラーイメージセンサ100と異なる。その他の構成は実施の形態1のカラーイメージセンサ100に準ずるため、同一の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
図7は、実施の形態2のイメージセンサの透明読み出し回路212の構成を示す図である。
透明読み出し電極212は、X−Yアドレス方式のCMOS型の読み出し回路であり、リセットトランジスタ252、増幅トランジスタ253、垂直スイッチトランジスタ254、リセット線255、増幅トランジスタ用電圧線256、行選択線257、列選択・信号線258、負荷トランジスタ259、相関二重サンプリング回路(Correlated Double Sampling)260、水平スイッチトランジスタ261、増幅器262、水平走査器263、及び垂直走査器264を含む。
これらのうち、リセットトランジスタ252、増幅トランジスタ253、及び垂直スイッチトランジスタ254の3つのトランジスタは、画素毎に配置される。各画素にリセットトランジスタ252、増幅トランジスタ253、及び垂直スイッチトランジスタ254が配設されることにより、画素アレイ251を構成する。
このように、透明読み出し電極212は、各画素内に3つのトランジスタを有するアクティブタイプの読み出し回路であり、水平走査器263と垂直走査器264によって垂直スイッチトランジスタ254、リセットトランジスタ252、及び水平スイッチトランジスタ261を制御することで画素を選択し、増幅トランジスタ253に接続されたG光用光電変換部13に蓄積された信号電荷を読み出すことができる。
なお、ノイズ低減を目的とした相関二重サンプリング回路260は不可欠な要素ではないが、配設する場合は、画素領域を避けるために、透明読み出し回路212上の領域のうち、画素アレイ251の外側となる領域に配設すればよい。
なお、画素アレイ251を構成するリセットトランジスタ252、増幅トランジスタ253、及び垂直スイッチトランジスタ254としては、図8(a)又は図8(b)に示すようなトップゲート型を用いてもよい。
なお、画素アレイ251に含まれないリセット線255、増幅トランジスタ用電圧線256、行選択線257、列選択・信号線258、負荷トランジスタ259、相関二重サンプリング回路260、水平スイッチトランジスタ261、増幅器262、水平走査器263、及び垂直走査器264については、イメージセンサ20のシリコン基板21上に形成してもよい。
次に、実際に作製した実施の形態2のカラーイメージセンサについて説明する。
無アルカリガラス製のガラス基板11上に酸化亜鉛(ZnO)製の半導体層43を形成し、半導体層43の上に窒化珪素(Si)製のゲート絶縁膜42、ITO製のソース電極44、及びITO製のドレイン電極45を形成し、さらに、ゲート絶縁膜42の上にITO製のゲート電極41を形成した。
さらに、層間絶縁膜として窒化珪素(Si)膜を形成した後に、各画素のトランジスタを結ぶ配線としてITOを形成し、透明読み出し回路212を作製した。
また、G光用光電変換部13の有機光電変換膜13Bとして、ローダミン色素をポリシラン溶液に添加して塗布した膜を形成し、さらに、その上に対向電極13CとしてITOをスパッタ法により形成した。
これにより、イメージセンサ10が完成した。
イメージセンサ20としては、実施の形態1と同一のイメージセンサ20を用いた。
なお、シリコン基板12の上の領域のうちイメージセンサ20の外側の領域には、イメージセンサ10とイメージセンサ20を電気的に接続するための電極30A、30B、及び、駆動回路30Dとして、負荷トランジスタ259、相関二重サンプリング回路260、水平スイッチトランジスタ261、増幅器262、水平走査器263、及び垂直走査器264を従来の方法で形成した。
そして、実施の形態1と同様に、作製したイメージセンサ10とイメージセンサ20をそれぞれの受光部が向かい合うように設置し、実施の形態2のカラーイメージセンサを作製した。
作製したカラーイメージセンサ100では、入射光のうちG光成分をイメージセンサ10で撮像でき、また、イメージセンサ10を透過したB光・R光をイメージセンサ20で撮像でき、偽色がなく、図9に示される分光感度特性(出力特性)が得られたことから、G光用光電変換部13及び透明読み出し回路12をガラス基板11上に構成したイメージセンサ10を、B・R光用光電変換部を有するイメージセンサ20上に重ねた構造でカラー撮像が可能であることを確認できた。
また、実施の形態1と同様に、G光用光電変換部13からの信号を読み出すための垂直スイッチトランジスタ254をイメージセンサ20の画素内に形成する必要がなく、本発明の構造で、イメージセンサ20のB・R光受光部の開口率を大きくできることが確認できた。
以上、本発明の例示的な実施の形態のカラーイメージセンサについて説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
実施の形態1のカラーイメージセンサの断面構造を概略的に示す図である。 実施の形態1のカラーイメージセンサに用いる2つのイメージセンサの分光感度を示す図である。 実施の形態1のカラーイメージセンサ100の透明読み出し回路12の回路構成を示す図である。 実施の形態1のカラーイメージセンサ100の透明読み出し回路12に含まれるボトムゲート構造の薄膜トランジスタの断面構造を示す図である。 実施の形態1のカラーイメージセンサ100に含まれるイメージセンサ10のG光用光電変換部13の断面構造を詳細に示す図である。 実施の形態1のカラーイメージセンサの分光感度を示す図である。 実施の形態2のイメージセンサの透明読み出し回路212の構成を示す図である。 実施の形態2のカラーイメージセンサの透明読み出し回路212に含まれるトップゲート構造の薄膜トランジスタの断面構造を示す図である。 実施の形態2のカラーイメージセンサの分光感度を示す図である。
符号の説明
10、20 イメージセンサ
11 ガラス基板
12 透明読み出し回路
13 G光用光電変換部
13A 画素電極
13B 有機光電変換膜
13C 対向電極
21 シリコン基板
30A、30B 電極
30C 配線
30D 駆動回路
31 画素アレイ
32 垂直スイッチトランジスタ
33 行選択線
34 列選択・信号線
35 水平スイッチトランジスタ
36 増幅器
37 垂直走査器
38 水平走査器
41 ゲート電極
42 ゲート絶縁膜
43 半導体層
44 ソース電極
45 ドレイン電極
100 カラーイメージセンサ
212 透明読み出し電極
251 画素アレイ
252 リセットトランジスタ
253 増幅トランジスタ
254 垂直スイッチトランジスタ
255 リセット線
256 増幅トランジスタ用電圧線
257 行選択線
258 列選択・信号線
259 負荷トランジスタ
260 相関二重サンプリング回路
261 水平スイッチトランジスタ
262 増幅器
263 水平走査器
264 垂直走査器

Claims (3)

  1. 第1イメージセンサと第2イメージセンサとを含み、前記第2イメージセンサに前記第1イメージセンサが重ねられるカラーイメージセンサであって、
    前記第1イメージセンサは、
    有機材料で構成され、撮像光のうちのG成分を光電変換する第1光電変換層と、
    前記第1光電変換層の上に配設される透明薄膜トランジスタで構成され、前記第1光電変換層で生成される撮像信号を読み出す透明読み出し回路と、
    前記透明読み出し回路の上に配設され、被写体からの撮像光が入射するガラス基板と
    を含み、
    前記第2イメージセンサは、前記第1イメージセンサを透過した撮像光のうちのB・R成分を光電変換し、当該光電変換によって得られる撮像信号を読み出すB・R成分用のイメージセンサである、カラーイメージセンサ。
  2. 第1光電変換層は、ペリレン誘導体、メロシアニン誘導体、キナクリドン誘導体、又はローダミン色素のうちのいずれかの有機材料で構成される単層、あるいはこれらの有機材料で構成される層のうちのいずれか2層以上が積層される積層体、又は、これらの有機材料が混在して構成される薄膜で構成される、請求項1に記載のカラーイメージセンサ。
  3. 前記第2イメージセンサは、シリコン基板に形成されるCMOSイメージセンサ又はCCDイメージセンサである、請求項1又は2に記載のカラーイメージセンサ。
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