JP5267855B2 - 原稿読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿読取装置に関する。詳細には、自動原稿搬送装置内部にスキャナユニットを備えた原稿読取装置に関する。
従来から、自動原稿搬送装置(オートドキュメントフィーダ、ADF)を備えた原稿読取装置が知られている。特許文献1は、ADFによって搬送される原稿の両面を読み取り可能な原稿読取装置を開示する。この特許文献1の構成の原稿読取装置は、ADFの上下に備えられた2つの原稿読取ユニットによって原稿の裏表を読み取る構成となっている。
特開平9−284480号公報
ところで、ADFの内部に湾曲状の原稿搬送経路を形成し、当該原稿搬送経路の内部に読取ユニットを配置する構成の原稿読取装置も知られている。このような構成の原稿読取装置においては、ADF内部に読取ユニットを配置する結果、ADFが大型化してしまうという問題があった。
また、上記特許文献1のような構成の原稿読取装置においては、ノイズ抑制の観点から、CCDセンサと、当該CCDセンサからの信号をデジタルデータに変換するための変換部と、の距離を可能な限り短くすることが好ましい。そこで、ADFの内部に読取ユニットを備えた構成の原稿読取装置において、ADFの筐体に変換部を配置することがある。しかし、このようにADFの筐体に変換部を配置する構成とすると、変換部の配置スペースを確保するためにADFが更に大型化してしまっていた。
本願発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、ADFをコンパクトに構成することが可能な原稿読取装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成の原稿読取装置が提供される。即ち、この原稿読取装置は、自動原稿搬送装置と、縮小光学系の読取部と、スキャナフレームと、変換部と、を備える。前記読取部は、前記自動原稿搬送装置の内部に配置され、少なくともCCDセンサを含む。前記スキャナフレームは、前記読取部の内外を仕切る。前記変換部は、前記スキャナフレーム内に配置され、前記読取部の前記CCDセンサが出力したアナログの電気信号をデジタルデータに変換する処理を少なくとも実行する。前記読取部は、前記スキャナフレーム内に配置された反射ミラーを備えている。前記読取部における光路の幅方向に見たときに、前記変換部の少なくとも一部が、前記読取部において折返し状に形成される前記光路の隙間に配置されている
即ち、スキャナフレーム内部に変換部を配置したことで、自動原稿搬送装置とスキャナフレームとの間に変換部を配置するためのスペースを必要としないので、自動原稿搬送装置を小型化し、原稿読取装置自体の省スペース化を実現することができる。また、変換部がスキャナフレーム内の読取部と近い位置に配置されるので、ノイズの影響を受けにくく、高い読取品質を実現した原稿読取装置を提供することができる。また、光路の隙間に変換部を配置したことで、光路の隙間のスペースを有効利用して、変換部をスキャナフレーム内で更に効率的に配置することができる。
前記の原稿読取装置においては、以下のように構成されることが好ましい。即ち、前記変換部は基板からなり、前記読取部における光路を遮断しないように配置される。前記変換部の少なくとも一部が、前記光路に対して当該変換部の厚み方向で重なっている。
これにより、光路を邪魔することなく、変換部をスキャナフレーム内で効率的に配置することができる。従って、原稿読取装置を更に小型化することができる。
前記の原稿読取装置においては、以下のように構成されていることが好ましい。即ち、当該原稿読取装置は、CCDセンサを搭載したCCD基板と、前記CCDセンサに対して光を集光する集光レンズと、前記スキャナフレーム内に配置され前記CCD基板と前記集光レンズを当該スキャナフレームに固定するための固定ブラケットと、を備える。そして、前記変換部は前記固定ブラケットに対して固定されている。
これにより、CCD基板及び集光レンズに対して変換部を正確に配置することができる。従って、当該変換部が光路に干渉してしまうことを防ぐことができる。
前記の原稿読取装置においては、前記固定ブラケットには、前記集光レンズに入る外乱光を制限するための窓部が形成されていることが好ましい。
これにより、簡単な構成で、外乱光の影響を防止して画像の読取品質を向上させることができる。
前記の原稿読取装置においては、前記変換部は、前記スキャナフレーム内に多層状に配置された複数の基板から構成されていることが好ましい。
これにより、より効率よく変換部を配置することができるので、原稿読取装置を更にコンパクトに構成することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る原稿読取装置としてのイメージスキャナ装置10を含むコピーファクシミリ複合機(複合機)20の外観斜視図である。図2はイメージスキャナ装置10の正面断面図である。
図1に示すように、コピーファクシミリ複合機20は、ブックスキャナ及びオートドキュメントフィードスキャナとして機能するイメージスキャナ装置10を備える。また、複合機20は、コピー部数、ファクシミリ送信先及び原稿読取等を指示するための操作パネル77と、記録媒体としての用紙に画像を形成する画像形成部等を内蔵した本体78と、前記用紙を順次供給する給紙カセット79と、を備えている。前記本体78は、通信回線を介して画像データを伝送するための図略の送受信部を備える。
前記複合機20が備えるイメージスキャナ装置10は、図2に示すように、プラテンガラス22と原稿台カバー21とを備えている。この原稿台カバー21には自動原稿搬送装置(オートドキュメントフィーダ、ADF)25が備えられている。また、イメージスキャナ装置10は、原稿の画像を読み取るための第1スキャナユニット50及び第2スキャナユニット(読取部)60を備えている。これら第1スキャナユニット50及び第2スキャナユニット60は、何れも縮小光学系のスキャナユニットとして構成されている。
このイメージスキャナ装置10をオートドキュメントフィードスキャナとして使用する場合は、前記ADF25によって原稿を1枚ずつ搬送する。そして、原稿の表側の面(第1面)の画像は第1スキャナユニット50によって読み取られ、裏側の面(第2面)の画像は第2スキャナユニット60によって読み取られる。
一方、イメージスキャナ装置10をブックスキャナとして使用する場合は、読み取るべきブック原稿をユーザがプラテンガラス22上に載置して、その上から原稿台カバー21によって押圧し、ブック原稿が動かないように固定する。この状態で、フラットベッド方式により第1スキャナユニット50によって原稿の画像を読み取ることができるようになっている。
図2に示すように、前記原稿台カバー21が備えるADF25は、原稿台カバー21の上部に設けられた原稿トレイ23と、この原稿トレイ23の下方に設けられた排出トレイ24と、を備える。
図2に示すように、前記原稿台カバー21の内部には、原稿トレイ23と排出トレイ24とを繋ぐ湾曲状の原稿搬送経路30が構成されている。この構成で、原稿トレイ23に重ねてセットされた原稿は、1枚ずつ分離されて湾曲状の前記原稿搬送経路30に沿って搬送され、排出トレイ24へ排出される。原稿の読取の開始等の指示は、図1に示す操作パネル77によって行うことができる。
次に、原稿搬送経路30に沿って、ADF25の各部の構成を詳細に説明する。
図2に示すように、原稿トレイ23から原稿搬送経路30に原稿が供給される箇所にはピックアップローラ31が配置されている。このピックアップローラ31の下流側には分離ローラ32が備えられ、この分離ローラ32に対向して対向ローラ37が配置されている。ピックアップローラ31は原稿トレイ23上の最上層の原稿を繰り込み、下流の分離ローラ32へ向かって搬送する。分離ローラ32は、原稿を対向ローラ37との間でニップしながら駆動することで、原稿を1枚ずつ分離し、更に下流側へ搬送する。
分離ローラ32の下流側には、レジストローラ39と、このレジストローラ39と対になる対向ローラと、が配置されている。レジストローラ39は前記対向ローラとともに、分離ローラ32によって搬送されてくる原稿の先頭側を一時的に止めて弛ませ、所定時間後に弛みを除去しつつ下流側に搬送する。これにより、原稿の斜行が矯正される。
レジストローラ39の下流側には、複数の搬送ローラ33,34,35が設けられる。また、この搬送ローラ33,34,35のそれぞれに対向するようにローラが配置されている。前記レジストローラ39の駆動によって下流側へ搬送された原稿は、搬送ローラ33,34,35とそれらに対向するローラとによりニップされて、更に下流側へ搬送される。
2つの搬送ローラ34,35の間には第1原稿読取位置80が設定されており、この第1原稿読取位置80を通過する原稿は、以下に説明する第1スキャナユニット50によって走査され、読み取られる。なお、この第1原稿読取位置80にはプラテンローラ29が配置されている。
第1スキャナユニット50について説明する。この第1スキャナユニット50は本体78側に設置されるとともに、ADF25及びプラテンガラス22の下方に配置されている。また、この第1スキャナユニット50は、光源51と、反射ミラー52,53,54と、集光レンズ55と、電荷結合素子(CCD)56と、を備えている。
光源51は前記ADF25の前記第1原稿読取位置80(又はプラテンガラス22)に対して光を照射し、反射ミラー52,53,54は原稿からの反射光を反射させる。そしてこの反射光を集光レンズ55で収束させて、この収束光がCCD56の部分で結像するように構成されている。
第1スキャナユニット50の光源51及び反射ミラー52等は移動可能に構成されている。前述したようにイメージスキャナ装置10をブックスキャナとして使用する場合は、第1スキャナユニット50の光源51及び反射ミラー52等をプラテンガラス22に沿って移動させる。これによって、プラテンガラス22上に載置された原稿を読み取ることができるようになっている。
イメージスキャナ装置10をオートドキュメントフィードスキャナとして使用する場合(ADF25を用いて原稿を読み取る場合)について説明する。この場合、光源51及び反射ミラー52等は、図2に示すように、前記第1原稿読取位置80に対向する位置まで移動させて静止させておく。この状態でADF25を駆動することにより、原稿搬送経路30を搬送されて第1原稿読取位置80を通過する原稿の表側の面を、第1スキャナユニット50が走査して読み取ることができる。
第1スキャナユニット50において、原稿からの反射光は前述のとおりCCD56へ導かれて結像し、CCD56は原稿の画像情報に応じた電気信号を出力する。この信号は適宜変換処理され、複合機20が備える画像形成部に送信される。そして、この送信された画像情報が画像形成部によって記録媒体としての用紙に転写されることで、複合機20のコピー機能等が実現される。
原稿搬送経路30において、前記第1原稿読取位置80の下流側(搬送ローラ35の下流側)には第2原稿読取位置90が設定されている。この第2原稿読取位置90を通過する原稿の裏面は、次に説明する第2スキャナユニット60によって走査されて読み取られる。
第2スキャナユニット60について説明する。この第2スキャナユニット60は、内部の光学系を構成する部品等を保持する樹脂製のスキャナフレーム12を備えている。このスキャナフレーム12は、第2スキャナユニット60の構成部品の外側を覆うように構成されている。
また、このスキャナフレーム12の下側であって排出トレイ24側の一部は開放可能に構成されている。この開放部は、通常時においては蓋部13で覆われており、これによって第2スキャナユニット60が密閉状態に保たれている。
スキャナフレーム12の底部には、原稿の裏面を読み取るための読取ガラス42が備えられる。この読取ガラス42は、前記第2原稿読取位置90に対応する位置に配置される。また、ADF25本体側に備えられた排出ローラ36と対向する位置において、前記スキャナフレーム12には対向排出ローラ40が備えられている。
スキャナフレーム12の内部には、第2スキャナユニット60の構成部品が配置される。この第2スキャナユニット60は前記第1スキャナユニット50と同様に、光源61と、反射ミラー62,63,64,65と、集光レンズ67と、CCD57と、を備えている。
前記光源61は前記読取ガラス42を介して第2原稿読取位置90に光を照射し、原稿からの反射光は反射ミラー62,63,64,65によって反射し、更に集光レンズ67で収束してCCD57の部分に結像する。CCD57は、第1スキャナユニット50におけるCCD56と同様に、原稿の画像情報に応じた電気信号を出力する。この信号は後述のスキャナ基板70によって適宜変換処理され、複合機20が備える画像形成部に送信される。
また、スキャナフレーム12の第2原稿読取位置90(前記読取ガラス42)に対向するように、プラテンローラ38がADF25本体部分に配置されている。この構成で、前記搬送ローラ35により搬送された原稿がプラテンローラ38の部分に差し掛かると、当該原稿はプラテンローラ38により搬送されながらその裏側の面が走査されて読み取られる。
以上のようにして2つの原稿読取位置で表裏両面の内容を読み取られた原稿は、排出ローラ36によって搬送され、排出トレイ24へ排出される。このようにして、原稿搬送経路30に原稿を1回通過させるだけで両面読取が可能な構成の、いわゆるワンパス方式のADF25が構成されている。
次に、第2スキャナユニット60におけるCCD57と集光レンズ67の固定方法、及びスキャナ基板70の構成について、図3を参照して説明する。図3は、蓋部13を取り外した状態の第2スキャナユニット60の斜視図である。なお、図3においては、蓋部13を取り外して下側が開放された第2スキャナユニット60の内部をより良く示すために、第2スキャナユニット60は上下を逆にした状態で描かれている。
図3に示すように、スキャナフレーム12の内部には、集光レンズ67と、CCD57と、CCD57を搭載したCCD基板58と、スキャナ基板(変換部)70と、反射ミラー64と、が配置されている。なお、図3においてCCD57はCCD基板58の紙面向かって奥側の面に搭載されているので、破線で示している。また、図2で説明したように、スキャナフレーム12の内部には光源61及び反射ミラー62,63,65も配置されているが、図3では図示していない。
樹脂製のスキャナフレーム12は、これと一体成形された樹脂製の固定ブロック121を備える。この固定ブロック121上に、板金によりなる第1ブラケット17がネジ止めにより固定されている。この第1ブラケット17には、平板状の板バネ19がネジ止めされている。この板バネ19は前記集光レンズ67を固定ブロック121に対して押圧するように構成されており、これにより集光レンズ67が固定されている。
また、前記第1ブラケット17上に、同じく板金によりなる第2ブラケット18がネジ止めにより固定されている。そして、この第2ブラケット18に対して、CCD基板58がネジ止めにより固定されている。第2ブラケットはその一部が適宜折り曲げられて形成されており、この第2ブラケットに対してCCD基板58を固定することにより、集光レンズ67の光軸に対して適切にCCD57を固定することができるように構成されている。
スキャナ基板70は、図2及び図3に示すように2枚の基板(第1スキャナ基板701及び第2スキャナ基板702)から構成されている。スキャナ基板70は、スキャナフレーム12の内部であってCCD基板58の近傍に配置されており、当該CCD基板58と図略のリード線等によって電気的に接続されている。そして、スキャナ基板70は、CCD57が検出した画像の電気信号をCCD基板58から受信するように構成されている。
スキャナ基板70上には、マイクロプロセッサ及びランダムアクセスメモリ等が配置されて図略の電気回路が形成されており、CCD57からの電気信号に対してアナログ/デジタル変換及び各種フィルタリング処理等を実行できるように構成されている。このように、本実施形態ではアナログ/デジタル変換を行うスキャナ基板70がCCD基板58のごく近傍に配置されている。従って、スキャナ基板をスキャナユニットの外部に配置する従来の構成に比べて、CCD57が出力した電気信号をデジタルデータに変換するまでの配線経路を極めて短くすることができる。即ち、ノイズの影響を受け易いアナログ信号の伝達経路を短くすることにより、従来に比べてノイズの影響を受けにくくすることができる。
以上の構成で、CCD57が検出した画像の電気信号は、スキャナ基板70によってデジタルデータに変換され、適宜のフィルタリング処理が施される。そして、当該デジタルデータは図略のケーブルによってスキャナフレーム12の外部に取り出され、当該ケーブルを通じて複合機20が備える画像形成部等に送信される。
続いて、主に図4及び図5を参照して、スキャナフレーム12内におけるスキャナ基板70の配置について説明する。図4は、第2スキャナユニット60の内部の様子を上下逆にして示した斜視図である。図5は、図4と同様に第2スキャナユニット60の内部の様子を上下逆にして、原稿からの反射光が集光レンズ67に入る様子を概念的に示した斜視図である。なお、図4及び図5は、スキャナ基板70の取付構造をより良く図示するため、図3の状態から更に一部の構成を取り除くとともに、図3とは異なる方向から見た様子を示している。
まず、従来の構成について簡単に説明する。通常、ADFの内部にスキャナユニットのスキャナフレームを収納する場合、当該スキャナフレームは可能な限りコンパクトに構成される。このため、スキャナフレームの内部はスペースが限られており、従来はスキャナ基板をスキャナフレーム内に収納することが困難であった。
また、通常は、スキャナフレーム内部の空間の大部分を占めるようにして、読取ガラスからCCDに至るまでの光の経路(光路)が配置されている。この光路に対して基板が干渉してしまうことを防ぐため、スキャナフレーム12内に基板を配置することができるスペースは更に限られたものとなる。このため、従来のスキャナユニットにおいてスキャナフレーム内に基板を配置できるスペースは、光路に干渉するおそれのない場所であるCCDの背面側(本実施形態におけるCCD基板58のような構成)等、限られたスペースしかなかった。そのため、従来の構成ではアナログ/デジタル変換などを実行するためのスキャナ基板をスキャナフレーム内に収納することができなかった。
この点、本実施形態においては、以下で説明するように基板の配置を工夫することで、スキャナフレーム12内にスキャナ基板70を収納する構成を実現している。
図5に示すように、原稿からの反射光は集光レンズ67に近づくにつれて収束し、集光レンズ67の位置において光路の主走査方向の幅が最小となる。即ち、集光レンズに対して主走査方向に隣接する位置には光路が存在せず、従ってこの位置に部品を配置しても光路に干渉することはない。この点に注目し、本実施形態では集光レンズ67に対して主走査方向に隣接する位置にスキャナ基板70を配置している。これにより、スキャナフレーム12内のスペースを有効に活用してスキャナ基板70を配置することができる。
また、原稿からの反射光は、図2及び図5に示したように、反射ミラー62〜65によって折り曲げられて集光レンズ67まで導かれる。このとき、図2に示すように、折り曲げられた光路同士の間には隙間が構成されている。この点に着目し、本実施形態では光路同士がなす隙間にスキャナ基板70の一部を入れることで、光路に干渉することなくスキャナ基板70を更に効率よく配置できるようにしている。
具体的には、図2に示すように、第1スキャナ基板701の一端側が、光路の幅方向(図2の紙面奥行方向)に見たときに、折返し状に形成される光路の隙間に入りこむように構成されている。また、図5に示すように、ミラー64が第1スキャナ基板701に対して図5の図面下側に配置されていることにより、第1スキャナ基板701が基板の厚み方向で光路と一部重なるように配置されている。このように、光路と干渉しない範囲で、スキャナ基板70を光路同士が形成している隙間に入れるように配置することにより、スキャナ基板70をスキャナフレーム12内で効率良く配置することができる。
更に、図4に示すように、第1ブラケット17には、第1スキャナ基板701の配置面に対して平行な突出部172が形成されている。そして、第1スキャナ基板701の光路の隙間に入っている側の端部が、この突出部172に対してネジ44によってネジ止めされている。即ち、基板は熱などによって反り変形を生じることがあるため、光路の隙間に基板を配置すれば、前記変形によって光路に干渉してしまうおそれがある。この点、本実施形態では前記のように第1スキャナ基板701を第1ブラケット17に対してネジ44により固定しているため、当該ネジ44によるネジ止め箇所で第1スキャナ基板701の位置を光路に対して確実に拘束することができる。従って、仮に基板が変形した場合であっても、光路に対して干渉してしまうことを防止することができる。
また、前記突出部172とのネジ止め部において、第1スキャナ基板701上の電気回路には図略のグランド端子が形成されており、当該グランド端子はネジ44との電気的接続を介して突出部172と電気的に接続されている。このように、突出部172は、第1スキャナ基板701の固定と回路のグランドの役割を兼ねる構成となっている。
図3から図5に示すように、第1スキャナ基板701と第2スキャナ基板702は、基板の厚み方向に上下に並べて配置される。具体的には、2つの基板の間にはスペーサ73が配置されるとともに、ネジ43が第2スキャナ基板702、スペーサ73、第1スキャナ基板701を介してスキャナフレーム12にネジ止めされている。また、第1スキャナ基板701及び第2スキャナ基板702は、図略のリード線によって電気的に接続されている。このように本実施形態では、スキャナ基板70を2つの基板で構成し、第1スキャナ基板701及び第2スキャナ基板702を適宜の間隔をあけて上下に並べてスキャナフレーム12内に配置している。これにより、1枚の基板のみの構成と比べて、配置可能な基板の面積を増大させ、面積あたりの基板配置効率を向上させることができる。
また、第1ブラケット17は、その一部が集光レンズ67の光軸に直交するように折り曲げられている。この折曲げ部分には、前記集光レンズ67に入射する光を通過させる矩形状の貫通孔(窓部)170が形成されている。また、前記貫通孔170の周囲の部分は、光を遮るための遮光部171とされている。この遮光部171は、集光レンズ67への外乱光の入射を規制するためのものであり、いわば機械的なシェーディング補正部として機能する。
また、第1スキャナ基板701の図面下側にはシールド板金74が配置されている。これによりノイズを遮断し、更にノイズの影響を小さくすることができる。
以上で説明したように、本実施形態のイメージスキャナ装置10は、ADF25と、縮小光学系の第2スキャナユニット60と、スキャナフレーム12と、スキャナ基板70と、を備える。第2スキャナユニット60は、ADF25の内部に配置される。スキャナフレーム12は、第2スキャナユニット60の内外を仕切る。スキャナ基板70は、スキャナフレーム12内に配置され、第2スキャナユニット60が読み取った画像信号を変換する。
即ち、スキャナフレーム12内部にスキャナ基板70を配置したことで、ADF25とスキャナフレーム12との間にスキャナ基板70を配置するためのスペースを必要としないので、ADF25を小型化し、イメージスキャナ装置10自体の省スペース化を実現することができる。また、スキャナ基板70がスキャナフレーム12内のCCD57と近い位置に配置されるので、ノイズの影響を受けにくく、高い読取品質を実現することができる。
また、本実施形態のイメージスキャナ装置10においては、スキャナ基板70は基板からなり、第2スキャナユニット60における光路を遮断しないように配置される。また、第1スキャナ基板の一部が、前記光路に対して当該第1スキャナ基板701の厚み方向で重なっている。
これにより、光路を邪魔することなく、スキャナ基板70をスキャナフレーム12内で効率的に配置することができる。従って、イメージスキャナ装置10を更に小型化することができる。
また、本実施形態のイメージスキャナ装置10においては、第2スキャナユニット60における光路の幅方向に見たときに、第1スキャナ基板701の一部が、第2スキャナユニット60において折返し状に形成される前記光路の隙間に配置されている。
これにより、光路の隙間のスペースを有効利用して、スキャナ基板70をスキャナフレーム12内で更に効率的に配置することができる。
また、本実施形態のイメージスキャナ装置10は、以下のように構成されている。イメージスキャナ装置10は、CCD57を搭載したCCD基板58と、CCD57に対して光を集光する集光レンズ67と、第1ブラケット17及び第2ブラケット18と、を備える。第1ブラケット17及び第2ブラケット18は、スキャナフレーム12内に配置されCCD基板58及び集光レンズ67をスキャナフレーム12に固定する。そして、第1スキャナ基板701は第1ブラケット17に対して固定されている。
これにより、CCD基板58及び集光レンズ67に対してスキャナ基板70を正確に配置することができる。従って、当該変換部が光路に干渉してしまうことを防ぐことができる。
また、本実施形態のイメージスキャナ装置10においては、第1ブラケット17には、集光レンズ67に入る外乱光を制限するための貫通孔170が形成されている。
これにより、簡単な構成で、外乱光の影響を防止して画像の読取品質を向上させることができる。
また、本実施形態のイメージスキャナ装置10においては、スキャナ基板70は、スキャナフレーム12内において第1スキャナ基板701及び第2スキャナ基板702が多層状に配置されるように構成されている。
これにより、より効率よくスキャナ基板70を配置することができるので、イメージスキャナ装置10を更にコンパクトに構成することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態ではスキャナ基板70においてアナログ/デジタル変換及びフィルタリング処理を行っている。しかし、スキャナフレーム内でアナログ/デジタル変換を行うことによりノイズを低減するという観点からは、フィルタリング処理は必ずしもスキャナフレーム内の基板で行う必要はなく、スキャナフレームの外に設けられた別の基板で行っても良い。
上記実施形態ではスキャナ基板70は2段構成としたが、スキャナフレーム内のスペース等の事情に応じて、1枚の基板で構成しても良く、或いは3段以上の構成としても良いことは勿論である。
上記実施形態では集光レンズ67等を固定するためのブラケットに対して第1スキャナ基板701を固定する構成としたが、これに限らず、例えば専用のブラケットに固定しても良い。
前記コピーファクシミリ複合機20に代えて、例えば、コピー機、ファクシミリ装置等にも、上記実施形態のイメージスキャナ装置10を適用することができる。
上記実施形態ではイメージスキャナ装置10は複合機20の一部として備えられているが、この構成に代えて、単体のイメージスキャナ装置として構成することができる。
本発明の一実施形態に係るコピーファクシミリ複合機の様子を示した外観斜視図。 本実施形態のイメージスキャナ装置の構成を示した正面断面図。 第2スキャナユニット内部の様子を示した斜視図。 第2スキャナユニット内部の様子を別の角度から示した斜視図。 反射光が集光レンズに入る様子を概念的に示した斜視図。
符号の説明
10 イメージスキャナ装置(原稿読取装置)
12 スキャナフレーム
25 自動原稿搬送装置(ADF)
17 第1ブラケット(固定ブラケット)
18 第2ブラケット(固定ブラケット)
56 CCD(CCDセンサ)
57 CCD基板
60 第2スキャナユニット(読取部)
67 集光レンズ
70 スキャナ基板(変換部)
701 第1スキャナ基板
702 第2スキャナ基板
170 貫通孔(窓部)

Claims (5)

  1. 自動原稿搬送装置と、
    前記自動原稿搬送装置の内部に配置され、少なくともCCDセンサを含む縮小光学系の読取部と、
    前記読取部の内外を仕切るスキャナフレームと、
    前記スキャナフレーム内に配置され、前記読取部の前記CCDセンサが出力したアナログの電気信号をデジタルデータに変換する処理を少なくとも実行する変換部と、
    を備え、
    前記読取部は、前記スキャナフレーム内に配置された反射ミラーを備え、
    前記読取部における光路の幅方向に見たときに、前記変換部の少なくとも一部が、前記読取部において折返し状に形成される前記光路の隙間に配置されていることを特徴とする原稿読取装置。
  2. 請求項1に記載の原稿読取装置であって、
    前記変換部は基板からなり、
    当該変換部は、前記読取部における光路を遮断しないように配置されるとともに、
    前記変換部の少なくとも一部が、前記光路に対して当該変換部の厚み方向で重なっていることを特徴とする原稿読取装置。
  3. 請求項又はに記載の原稿読取装置であって、
    前記CCDセンサを搭載したCCD基板と、
    前記CCDセンサに対して光を集光する集光レンズと、
    前記スキャナフレーム内に配置され、前記CCD基板と前記集光レンズを当該スキャナフレームに固定するための固定ブラケットと、
    を備え、
    前記変換部は前記固定ブラケットに対して固定されていることを特徴とする原稿読取装置。
  4. 請求項に記載の原稿読取装置であって、
    前記固定ブラケットには、前記集光レンズに入る外乱光を制限するための窓部が形成されていることを特徴とする原稿読取装置。
  5. 請求項1からまでの何れか一項に記載の原稿読取装置であって、
    前記変換部は、前記スキャナフレーム内に多層状に配置された複数の基板から構成されていることを特徴とする原稿読取装置。
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