JP5266909B2 - 放電ランプ、光源装置、及びプロジェクタ - Google Patents

放電ランプ、光源装置、及びプロジェクタ Download PDF

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Description

本発明は、放電ランプ、光源装置、及びプロジェクタに関するものである。
放電ランプは、石英ガラスからなる発光管の中間部を膨らませて形成された発光部内に、一対のタングステン製の電極がその放電端部を互いに対向させるように配置されるとともに、水銀、臭素、ヨウ素などのハロゲンや、アルゴンガスなどの始動用希ガスが封入されている。この種のランプは、小型且つ高輝度で、長寿命であることが要求される。
ところで、このような放電ランプにおいては、発光管の一部が結晶化することで透明性を失う、いわゆる失透現象が生じることで発光特性が低下するといった問題がある。失透現象は高温状態において特に顕著となる。
そこで、このような失透現象を抑制すべく、内面に100μm以上のハロゲン含有シリカガラス層(以下、ハロゲン化層と称す)を形成することで放電ランプの発光管として好適なシリカガラス材料が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−30988号公報
しかしながら、上記従来技術では、ランプ点灯時の高温状態においてランプ内壁に予め形成されているハロゲン化層からハロゲンの一部が発光管内に離脱されるおそれがある。そのため、発光管内のハロゲン総量が初期状態のハロゲン総量に比べて過剰となり、これにより放電ランプにおける電極が過剰に腐食されてしまい劣化する可能性があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、失透の発生を抑制するとともに電極の劣化も抑制することのできる、放電ランプ、光源装置、及びプロジェクタを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の放電ランプは、充填物を有する発光管と、該発光管内に対向配置される電極と、を備えた放電ランプにおいて、前記充填物が、希ガス、ハロゲンガス、水銀、及び塩化水銀を含み、前記塩化水銀における塩素含有濃度は、50μmol/cm3以上、30000μmol/cm3以下とされることを特徴とする。
本発明の放電ランプによれば、ランプ発光中の熱により塩化水銀が水銀と塩素に分解され、塩素は発光管の内面側に付着しランプの発光に伴って次第に熱拡散していき、ハロゲン化層(塩素化合物)を形成することとなり、発光管に失透が生じるのを抑制することができる。また、ハロゲン化層の厚みは初期状態で封入される塩化水銀量で規定されるため、ハロゲン化層からハロゲン(塩素)が離脱した場合でも、発光管内に存在するハロゲン総量が変化しないため、ハロゲン(塩素)総量の増加により過剰に電極が腐食されるといったことが防止される。
したがって、発光管の失透及び電極の劣化を抑制することで高い輝度を長期的に確保できるランプを得ることができる。
また、上記放電ランプにおいては、前記塩化水銀における塩素含有濃度は、50μmol/cm以上、30000μmol/cm以下とされるのが好ましい。
このようにすれば、発光管内に0.1μmから50μm程度の厚さで上記ハロゲン化層が形成されるようになる。よって、ハロゲン化層が必要以上に厚く形成されるのを防止できる。
さらに、前記塩化水銀における塩素含有濃度は、600μmol/cm以上、
6000μmol/cm以下とされるのがより望ましい。
このようにすれば、発光管内に1μmから10μm程度の厚さで上記ハロゲン化層が形成される。ハロゲン化層の厚さが1μm以上とされるため、上述の失透抑制効果を十分に得ることができる。さらに、ハロゲン化層の厚さが10μm以下とされるため、塩素の離脱量を抑えることができる。したがって、上述した発光管の失透及び電極の劣化の抑制効果がより顕著なものとなる。
また、上記放電ランプにおいては、前記発光管が、石英から構成されるのが好ましい。
本発明によれば、上述のように発光管の失透を抑制できるので、発光管の構成材料として失透が生じやすい石英を好適に採用することができる。
また、上記放電ランプにおいては、前記電極がタングステンからなるのが好ましい。
本発明によれば、上述のようにハロゲン化層からの塩素の離脱量を抑えることができるので、電極材料として腐食され易いタングステン電極を好適に採用することができる。
本発明の放電ランプの製造方法は、発光管と、該発光管内に対向配置される電極と、を備えた放電ランプの製造方法において、前記発光管内に充填物として、希ガス、ハロゲンガス、水銀、及び塩化水銀を充填する工程を含むことを特徴とする。また、上記放電ランプの製造方法においては、前記放電ランプを点灯状態とすることで前記発光管の内面にハロゲン化層を形成する工程を含むのが好ましい。
本発明の放電ランプの製造方法によれば、発光管内に充填された充填材の働きにより、ランプの動作時に、発光管の内面側にハロゲン化層(塩素化合物)が形成されて発光管に失透が生じるのを抑制可能なランプを提供できる。ここで、ハロゲン化層の厚みは初期状態で封入される塩化水銀量で規定されるため、ハロゲン化層からハロゲン(塩素)が離脱した場合でも、発光管内に存在するハロゲン総量は変化しないので、ハロゲン総量の増加により電極が過剰に腐食されてしまうことが防止される。
したがって、発光管の失透及び電極の劣化を抑制することで高い輝度を長期的に確保できる放電ランプを製造できる。
本発明の光源装置は、上記放電ランプと、主反射鏡と、副反射鏡と、を備えたことを特徴とする。
本発明の光源装置によれば、上述のように発光管の失透及び電極の劣化を抑制した放電ランプを備えるので、高い輝度特性を長期的に確保することのできる信頼性の高い光源装置を得ることができる。
本発明のプロジェクタは、上記光源装置を備えることを特徴とする。
本発明のプロジェクタによれば、高い輝度性能を長期的に確保できる光源装置を備えるので、表示品位が高く信頼性の高いプロジェクタを得ることができる。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
(光源装置)
図1は、本発明の光源装置に係る一実施形態の概略構成を示す断面図である。図2、3は、放電ランプの動作を説明するための断面構成図である。
図1及び図2において、光源装置100は、本発明の一実施形態に係る放電ランプ101と、リフレクタ102(主反射鏡)と、副反射鏡103を備えており、不図示のランプハウジング内に収納されている。そして、放電ランプ101から放射した光束を、リフレクタ102により装置前方(x方向)側に射出方向を揃えて収束光として射出する。
放電ランプ101は、石英ガラス(主な組成はSiOである)から構成される発光管111と、この発光管111内に配置される一対のタングステン電極112,112とを備えている。発光管111は、中央部分が球状に膨出した発光部111Aと、発光部111Aの両側に延在する封止部111Bとからなり、発光部111Aの内部に略球状の放電空間Kが形成されている。そして、この放電空間K内に、一対のタングステン電極112,112と充填物Xが充填されている。
充填物Xとしては、希ガス、ハロゲンガス、水銀、塩化水銀を含む。希ガスは、発光を促すために用いられるものであり、特に限定されないが、常用されるアルゴン、キセノンなどを用いることができる。さらに、ハロゲンガスは、塩素、臭素、およびヨウ素のうちのいずれかのハロゲンを用いることができ、例えば臭化水素ガスを用いた。
ここで、塩化水銀における塩素含有量は、50μmol/cm以上、30000μmol/cm以下とするのが好ましく、600μmol/cm以上、6000μmol/cm以下とされるのがより望ましい。なお、塩化水銀の総量(塩素の総量)は、充填物Xに含まれるハロゲン総量(ハロゲン元素の総量)及び水銀の総量に基づいて規定されている。
タングステン電極112は、電極軸112a、放熱用コイル112b、及び放電端部C1(C2)からなる。放熱用コイル112bは、導通線である芯線を電極軸112aに巻回することによって作製され、放電端部C1,C2は、電極軸112aの一端部をレーザーによって熱溶融することによって熱容量の大きい球状もしくはドーム形状としたものである。電極軸112aと該電極軸112aに巻装された放熱用コイル112bは、溶融一体化されていてもよいし、放熱用コイル112bの巻き占め力によって固定されていてもよい。このようなタングステン電極112,112は、放電空間K内において、放電端部C1、C2同士を対向させ且つ互いに所定間隔をおいて配置されている。
発光管111の各封止部111Bの内部には、タングステン電極112と電気的に接続されるモリブデン製の金属箔113が挿入され、ガラス材料等で封止されている。この金属箔113には、さらに電極引出線としてのニッケル製のリード線114が接続され、このリード線114は、発光管111の外部まで延出している。上述した放電ランプ101において、封止部111Bから外側に延出するリード線114に電圧を印加すると、図2に示すようにタングステン電極112間で放電が生じ、発光部111Aが発光する。
リフレクタ102は、放電ランプ101の封止部111Bが挿通される挿入部121およびこの挿入部121から拡がる楕円曲面状の反射部122を備えたガラス製の一体成形品である。挿入部121には、中央に挿入孔123が形成されており、この挿入孔123の中心に発光管の封止部111Bが配置される。反射部122は、楕円曲面状の反射面122Aに金属薄膜を蒸着形成して構成され、可視光を反射して赤外線を透過するコールドミラーとされている。そして、この反射面122Aの焦点位置と一対のタングステン電極112の中心位置とが略一致するように構成されていることが好ましい。なお、リフレクタ102の形状は、これに限られず、変更が可能である。
副反射鏡103は、反射面133Aを発光部111A側に向けてリフレクタ102と対向配置されている。この副反射鏡103は、放電ランプ101の封止部111Bが挿通される挿入部131と、該挿入部131から拡がる楕円曲面状の反射部132とを備えたガラス製の一体成形品であって、リフレクタ102よりも小型の反射部材である。挿入部131には、中央に挿入孔133が形成されており、この挿入孔133の中心に発光管の封止部111Bが配置される。反射部132は、放電空間Kの球面に倣う凹曲面状の反射面133Aに金属薄膜を蒸着形成して構成され、リフレクタ102と同様にコールドミラーとされている。そして、反射面133Aの2つの焦点位置と、一対のタングステン電極112の放電端部C1、C2の位置とがそれぞれ略一致するように構成されていることが好ましい。
なお、リフレクタ102の反射面122A及び副反射鏡103の反射面133Aは、楕円曲面だけでなく球面で構成することもできる。
上記リフレクタ102及び副反射鏡103に放電ランプ101を固定する際には、挿入孔123及び挿入孔133内に無機系接着剤を充填し、リフレクタ102及び副反射鏡103に放電ランプ101の一対の封止部111Bが水平となるように固定する。
そして、光源装置100を駆動させると、放電ランプ101のタングステン電極112間の放電により発生した光が、放電空間K内の様々な方向へ放射される。発光部111Aから射出された光束の一部は、発光管111を透過して副反射鏡103へ入射し、その反射面133Aにて反射されて発光部111Aに再度戻される。この戻り光の一部は、リフレクタ102側に向けて進み、リフレクタ102へ入射した光は、反射部122の反射面122Aで反射して所定の方向に射出する。放電ランプ101を点灯すると、発光部111Aから放射された光束は、リフレクタ102及び副反射鏡103により、略コリメート光として所定の方向へ射出される。
ところで、本実施形態に係る放電ランプ101は、発光管111内に充填される充填物Xが上記所定量の塩化水銀を含んでいる。そのため、放電ランプ101を点灯させると、タングステン電極112間のアーク発生部115の熱(約3500℃)によって塩化水銀が水銀と塩素に分解される。そして、塩素は発光管111の内面に付着し、ランプの点灯に伴う発熱によって次第に石英内部に熱拡散していくことで、図3に示されるように発光管111の内壁面には所定の厚みのハロゲン化層(塩素化合物)116が形成される。
ところで、本実施形態において、塩化水銀における塩素含有量は、上述のように、50μmol/cm以上、30000μmol/cm以下、より望ましくは600μmol/cm以上、6000μmol/cm以下とされている。上記ハロゲン化層116の膜厚は、初期状態で発光管111内に封入される塩化水銀の量で規定され、具体的には、以下の表1に示される。
Figure 0005266909
表1に示されるように、塩化水銀における塩素含有量が50μmol/cm以上、30000μmol/cm以下の場合、発光管111内には0.1μmから50μm程度の厚さでハロゲン化層116が形成される。また、塩化水銀における塩素含有量が600μmol/cm以上、6000μmol/cm以下の場合、発光管111内には1μmから10μm程度の厚さでハロゲン化層116が形成される。
放電ランプ101は、このように発光管111の内面にハロゲン化層116が形成されることにより、高温状態であっても失透現象の発生が抑制されたものとなる。
また、ランプの発光に伴い、上記ハロゲン化層116は、その一部が分解されて塩素が離脱する可能性がある。塩素は、発光管111内にて水、および酸素と反応することで塩化水素を生成し、タングステン電極112,112を腐食するおそれがある。
本実施形態によれば、塩化水銀の総量(塩素の総量)は、充填物Xに含まれるハロゲン総量(ハロゲン元素の総量)及び水銀の総量に基づいて規定されている。そのため、発光管111内に存在する塩素量は、ランプの駆動に伴って上記ハロゲン化層116から塩素が離脱した場合でも変化することがない。よって、ランプの発光時に発光管111内で塩素量、すなわち塩化水素量が増加することでタングステン電極112,112が過剰に腐食されてしまうことを防止できる。
さらに、上記タングステン電極112,112は、アーク熱によって蒸発するが、発光管111内に封入されているハロゲンガス(臭化水素)と結合して発光管111内を浮遊した後、再び電極112へと戻されることとなる(ハロゲンサイクル)。
以上により、本実施形態に係る放電ランプ101は、発光管111の内壁面にハロゲン化層116が形成されているため、失透が抑制される。さらに、上述のようにタングステン電極112,112の劣化も抑制することができ、高い輝度を長期的に確保することができる。また、この放電ランプ101を備えた光源装置100は、上述のように発光管111の失透及び電極の劣化を抑制した放電ランプ101を備えるので、高い輝度特性を長期的に確保することのできる信頼性の高いものとなる。
なお、上述したように失透の抑制及びタングステン電極112,112の劣化の抑制を両立できる放電ランプ101を製造するには、発光管111内に塩化水銀を含む上記充填物Xを充填する工程と、放電ランプ101を点灯状態とすることで発光管111の内面にハロゲン化層116を形成する工程とを行えばよい。
(プロジェクタ)
図4は、本発明に係るプロジェクタ500の概略構成を示す。光源装置100は、上記実施形態で説明したものと同一であるため重複する説明は省略する。
光源装置100は、赤色光(以下、「R光」という。)、緑色光(以下、「G光」という。)、及び青色光(以下、「B光」という。)を含む光を供給する。
インテグレータ504は、光源装置100からの光の照度分布を均一化する。照度分布を均一化された光は、偏光変換素子505にて特定の振動方向を有する偏光光、例えばS偏光光に変換される。S偏光光に変換された光は、色分離光学系を構成するR光透過ダイクロイックミラー506Rに入射する。
R光透過ダイクロイックミラー506Rは、R光を透過し、G光、B光を反射する。R光透過ダイクロイックミラー506Rを透過したR光は、反射ミラー507に入射する。
反射ミラー507は、R光の光路を90度折り曲げる。光路を折り曲げられたR光は、R光を画像信号に応じて変調する光変調装置510Rに入射する。光変調装置510Rは、R光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶ライトバルブである。なお、ダイクロイックミラーを透過しても、光の偏光方向は変化しないため、光変調装置510Rに入射するR光は、S偏光光のままの状態である。
光変調装置510Rは、λ/2位相差板523R、ガラス板524R、第1偏光板521R、液晶パネル520R、及び第2偏光板522Rを有する。λ/2位相差板523R及び第1偏光板521Rは、偏光方向を変換させない透光性のガラス板524Rに接する状態で配置される。ガラス板524Rに接することにより、第1偏光板521R及びλ/2位相差板523Rが、発熱により歪んでしまうという問題を回避できる。
なお、図4において、第2偏光板522Rは独立して設けられているが、液晶パネル520Rの射出面や、クロスダイクロイックプリズム512の入射面に接する状態で配置しても良い。
光変調装置510Rに入射したS偏光光は、λ/2位相差板523RによりP偏光光に変換される。P偏光光に変換されたR光は、ガラス板524R及び第1偏光板521Rをそのまま透過し、液晶パネル520Rに入射する。液晶パネル520Rに入射したP偏光光は、画像信号に応じた変調により、R光がS偏光光に変換される。液晶パネル520Rの変調により、S偏光光に変換されたR光が、第2偏光板522Rから射出される。このようにして、光変調装置510Rで変調されたR光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム512に入射する。
R光透過ダイクロイックミラー506Rで反射されたG光とB光とは、光路を90度折り曲げられる。光路を折り曲げられたG光とB光とは、B光透過ダイクロイックミラー506Gに入射する。B光透過ダイクロイックミラー506Gは、G光を反射し、B光を透過する。B光透過ダイクロイックミラー506Gで反射されたG光は、G光を画像信号に応じて変調する光変調装置510Gに入射する。光変調装置510GはG光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶ライトバルブである。光変調装置510Gは、液晶パネル520G、第1偏光板521G及び第2偏光板522Gを有する。
光変調装置510Gに入射するG光は、S偏光光に変換されている。光変調装置510Gに入射したS偏光光は、第1偏光板521Gをそのまま透過し、液晶パネル520Gに入射する。液晶パネル520Gに入射したS偏光光は、画像信号に応じた変調により、G光がP偏光光に変換される。液晶パネル520Gの変調により、P偏光光に変換されたG光が、第2偏光板522Gから射出される。このようにして、光変調装置510Gで変調されたG光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム512に入射する。
B光透過ダイクロイックミラー506Gを透過したB光は、2枚のリレーレンズ508と、2枚の反射ミラー507とを経由して、B光を画像信号に応じて変調する光変調装置510Bに入射する。光変調装置510Bは、B光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶ライトバルブである。
なお、B光にリレーレンズ508を経由させるのは、B光の光路の長さがR光及びG光の光路の長さよりも長いためである。リレーレンズ508を用いることにより、B光透過ダイクロイックミラー506Gを透過したB光を、そのまま光変調装置510Bに導くことができる。光変調装置510Bは、λ/2位相差板523B、ガラス板524B、第1偏光板521B、液晶パネル520B、及び第2偏光板522Bを有する。なお、光変調装置510Bの構成は、上述した光変調装置510Rの構成と同様なので、詳細な説明は省略する。
光変調装置510Bに入射するB光は、S偏光光に変換されている。光変調装置510Bに入射したS偏光光は、λ/2位相差板523BによりP偏光光に変換される。P偏光光に変換されたB光は、ガラス板524B及び第1偏光板521Bをそのまま透過し、液晶パネル520Bに入射する。液晶パネル520Bに入射したP偏光光は、画像信号に応じた変調により、B光がS偏光光に変換される。液晶パネル520Bの変調により、S偏光光に変換されたB光が、第2偏光板522Bから射出される。光変調装置510Bで変調されたB光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム512に入射する。
このように、色分離光学系を構成するR光透過ダイクロイックミラー506RとB光透過ダイクロイックミラー506Gとは、光源装置100から供給される光を、R光、G光、B光に分離する。
色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム512は、2つのダイクロイック膜512a、512bをX字型に直交して配置して構成されている。ダイクロイック膜512aは、B光を反射し、R光、G光を透過する。ダイクロイック膜512bは、R光を反射し、B光、G光を透過する。このように、クロスダイクロイックプリズム512は、光変調装置510R、光変調装置510G、及び光変調装置510Bでそれぞれ変調されたR光、G光及びB光を合成する。投写レンズ514は、クロスダイクロイックプリズム512で合成された光をスクリーン516に投写する。これにより、スクリーン516上でフルカラー画像を得ることができる。
なお、上述のように、光変調装置510R及び光変調装置510Bからクロスダイクロイックプリズム512に入射される光は、S偏光光となるように設定される。また、光変調装置510Gからクロスダイクロイックプリズム512に入射される光は、P偏光光となるように設定される。このようにクロスダイクロイックプリズム512に入射される光の偏光方向を異ならせることで、クロスダイクロイックプリズム512において各色光用光変調装置から射出される光を有効に合成できる。ダイクロイック膜512a、512bは、通常、S偏光光の反射特性に優れる。このため、ダイクロイック膜512a、512bで反射されるR光及びB光をS偏光光とし、ダイクロイック膜512a、512bを透過するG光をP偏光光としている。
プロジェクタ500は、上述した実施形態の光源装置100を備えている。光源装置100は高輝度な照明光を長期に亘って照射することが可能である。そのため、小型、軽量なプロジェクタ500は、表示品位が高く信頼性の高い投写像を得ることができる。なお、光変調装置として、反射型の液晶パネルやDMDを用いることもできる。
また、プロジェクタの構成は3板式の構成に限られず、単板式の構成、又は本発明の主旨を逸脱しない範囲の構成であれば適宜変更が可能である。
本実施形態に係る光源装置の全体構成を示す図である。 本実施形態の放電ランプの概略構成を示す図である。 放電ランプの駆動時を説明するための概略構成図である。 プロジェクタの一実施形態に係る構成を示す図である。
符号の説明
X…充填物、100…光源装置、101…放電ランプ、102…リフレクタ、103…副反射鏡、111…発光管、112…タングステン電極、500…プロジェクタ

Claims (6)

  1. 充填物を有する発光管と、該発光管内に対向配置される電極と、を備えた放電ランプにおいて、
    前記充填物が、希ガス、ハロゲンガス、水銀、及び塩化水銀を含み、
    前記塩化水銀における塩素含有濃度は、50μmol/cm 以上、
    30000μmol/cm 以下とされることを特徴とする放電ランプ。
  2. 前記塩化水銀における塩素含有濃度は、600μmol/cm以上、
    6000μmol/cm以下とされることを特徴とする請求項に記載の放電ランプ。
  3. 前記発光管が、石英から構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の放電ランプ。
  4. 前記電極がタングステンからなることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の放電ランプ。
  5. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の放電ランプと、主反射鏡と、副反射鏡と、を備えたことを特徴とする光源装置。
  6. 請求項に記載の光源装置を備えたことを特徴とするプロジェクタ。
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