JP2012194228A - 光源装置及びプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】光の利用効率が低下することなく小型化を図ることができる光源装置及びプロジェクターを提供する。
【解決手段】光源装置4は、一対の電極52A,52Bが配置された発光部511を有する発光管51と、発光部511から出射された光を反射させる反射部材6とを備える。反射部材6は、一対の電極52A,52Bの略中心位置に位置する第1焦点と、当該第1焦点から離間した第2焦点とを焦点とする回転楕円面状にそれぞれ形成された第1反射部61及び第2反射部62を備える。第2反射部62は、反射部材6の光出射前側に位置するとともに、第1反射部61を仮想的に延長した仮想延長部Sに対して第1焦点及び第2焦点を通る仮想的な直線L1側に位置する。これにより、光源装置4を小型化しつつ、光反射効率の低下を防止する。
【選択図】図3

Description

本発明は、光源装置及びプロジェクターに関する。
従来、プロジェクターに用いられる光源装置としては、内部に一対の電極が配置される発光部を有する発光管と、当該一対の電極間の放電により発光部から出射された光を反射させる反射部材とを備えた構成が多用される(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の照明装置(光源装置)では、第1焦点及び第2焦点を焦点とする回転楕円面状の反射部材(第1反射鏡)を備えている。この照明装置は、当該照明装置から出射された光がプロジェクターの厚み方向に対して直交する方向に進行するようにプロジェクターに配置される。
国際公開第2004−020898号
ここで、プロジェクターの薄型化を行う場合、光源装置の小型化も必要となってくる。
しかしながら、特許文献1に記載の光源装置を備えたプロジェクターを薄型化しようとすると、プロジェクターの筐体に反射部材が干渉してしまう。
そこで、反射部材の端部を切除して光源装置の小型化を図ることが考えられるが、このように反射部材の端部を切除すると、反射部材における光の反射領域が減少し、光の利用効率が低下するという問題がある。
本発明の目的は、光の利用効率が低下することなく小型化を図ることができる光源装置及びプロジェクターを提供することにある。
本発明の光源装置は、内部に一対の電極が配置された発光部を有する発光管と、前記一対の電極間の放電により前記発光部から出射された光を反射させる反射部材とを備えた光源装置であって、前記反射部材は、前記一対の電極の略中心位置に位置する第1焦点と、前記第1焦点から離間した第2焦点とを焦点とする回転楕円面状にそれぞれ形成された第1反射部及び第2反射部を備え、前記第2反射部は、前記反射部材の光出射前側に位置するとともに、前記第1反射部を仮想的に延長した仮想延長部に対して前記第1焦点及び前記第2焦点を通る仮想的な直線側に位置することを特徴とする。
ここで、光出射前側とは、第1焦点に対して第2焦点側となる側、つまり光源装置の光出射側のことを指す。光出射後側とは、第2焦点に対して第1焦点側となる側、つまり光出射側の反対側を指す。
本発明では、第2反射部が、反射部材の光出射前側に位置するとともに、第1反射部を仮想的に延長した仮想延長部に対して仮想的な直線側に位置する。このことにより、反射部材全体の形状を、第2反射部が配設されている部分において、第1反射部を仮想的に延長した仮想延長部に対して凹んだ形状となるので、光源装置の小型化を図れる。
また、第1反射部及び第2反射部は、第1焦点及び第2焦点を焦点とする回転楕円面状にそれぞれ形成されており、第1焦点は、一対の電極の略中間位置に位置する。このことにより、発光部から出射された光のうち、第1反射部に入射した光は、第1反射部で反射されて第2焦点に向かって集光するように出射される。また、第2反射部に入射した光も、第2反射部で反射されて第2焦点に向かって集光するように出射される。これにより、光源装置の小型化のために第1反射部の反射領域を大きく確保できなくても、第2反射部によって反射領域を確保できるので、反射部材全体として十分な反射領域を確保できる。
したがって、光源装置の小型化を図りつつ、光源装置での光利用効率の低下を防止できる。
本発明の光源装置は、内部に一対の電極が配置された発光部を有する発光管と、前記一対の電極間の放電により前記発光部から出射された光を反射させる反射部材とを備えた光源装置であって、前記反射部材は、前記一対の電極の略中心位置に位置する第1焦点を焦点とし、前記発光部からの入射光を反射させ平行化する回転放物面状にそれぞれ形成された第1反射部及び第2反射部を備え、前記第2反射部は、前記反射部材の光出射前側に位置するとともに、前記第1反射部を仮想的に延長した仮想延長部に対して前記第1焦点から射出され前記反射部材で反射された光束の中心軸である仮想的な直線側に位置することを特徴とする。
本発明では、第2反射部が、反射部材の光出射前側に位置するとともに、第1反射部を仮想的に延長した仮想延長部に対して仮想的な直線側に位置する。このことにより、反射部材全体の形状を、第2反射部が配設されている部分において、第1反射部を仮想的に延長した仮想延長部に対して凹んだ形状となるので、光源装置の小型化を図れる。
また、第1反射部及び第2反射部は、一対の電極の略中間位置に位置する第1焦点を焦点とし、発光部からの入射光を反射させ平行化する回転放物面状にそれぞれ形成されている。このことにより、発光部から出射された光のうち、第1反射部に入射した光は、第1反射部で反射されて仮想的な直線に沿って平行化するように出射される。また、第2反射部に入射した光も、第2反射部で反射されて仮想的な直線に沿って平行化するように出射される。これにより、光源装置の小型化のために第1反射部の反射領域を大きく確保できなくても、第2反射部によって反射領域を確保できるので、反射部材全体として十分な反射領域を確保できる。
したがって、光源装置の小型化を図りつつ、光源装置での光利用効率の低下を防止できる。
本発明の光源装置では、前記第1反射部及び前記第2反射部を接続する透光性の接続部を備えることが好ましい。
本発明では、第1反射部及び第2反射部を接続する接続部が透光性を有しているため、発光部から出射された光が接続部に入射しても、この入射光は、接続部を透過して反射部材の外部に出射される。このため、接続部に入射した光が当該接続部で反射されて発光部に入射することを防止できるので、発光部への戻り光によって発光状態が影響を受けることを防止できる。
本発明の光源装置では、前記発光管は、前記発光部から延びる封止部を有し、前記反射部材は、前記第1反射部及び前記第2反射部を接続する接続部を備え、前記第1反射部には、前記封止部を固定する固定孔が形成されており、前記接続部の一部は、前記発光部から出射された光を前記固定孔に向けて反射させることが好ましい。
本発明では、発光部から出射され、接続部に入射した光は、接続部によって第1反射部に形成されている固定孔に向けて反射される。ここで、この固定孔には、発光部から延びる封止部が固定される。このため、接続部によって固定孔に向けて反射された光は、封止部及び固定孔を介して反射部材の外部に出射される。この際、発光部は封止部によって固定孔から離間した位置に位置するため、接続部に入射した光が接続部で反射されて発光部に入射することを防止できるので、発光部への戻り光によって発光状態が影響を受けることを防止できる。
本発明の光源装置では、前記第2反射部は、前記第1反射部とは別部材で構成されていることが好ましい。
本発明では、第2反射部が、第1反射部とは別部材で構成されているため、第1反射部及び第2反射部間に隙間が生じ得る。このため、発光部から出射された光のうち、この隙間部分に向けて出射された光は、この隙間を通過して反射部材の外部に出射される。このため、当該光が発光部に入射することを防止できるので、発光部への戻り光によって発光状態が影響を受けることを防止できる。
本発明のプロジェクターは、光束を変調して画像を形成し、形成した画像を投射するプロジェクターであって、前述した光源装置を備えることを特徴とする。
本発明では、プロジェクターが前述した光源装置を備えることで、前述した光源装置と同様の効果を奏することができる。
第1実施形態におけるプロジェクターの概略構成を示す図。 第1実施形態における光源装置の概略構成を示す斜視図。 第1実施形態における光源装置の概略構成を示す断面図。 第1実施形態における光源装置の動作を説明する図。 第2実施形態における光源装置の概略構成を示す断面図。 第3実施形態における光源装置の概略構成を示す斜視図。 第4実施形態における光源装置の概略構成を示す断面図。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクターの構成〕
図1は、プロジェクター1の概略構成を示す図である。
プロジェクター1は、画像を投射してスクリーン(図示略)上に投影画像を表示する。
そして、このプロジェクター1は、図1に示すように、外装筐体2内部に収納される光学ユニット3を備える。
〔光学ユニットの構成〕
この光学ユニット3は、図1に示すように、光源装置4と、レンズアレイ311,312、偏光変換素子313、及び重畳レンズ314を有する照明光学装置31と、ダイクロイックミラー321,322、及び反射ミラー323を有する色分離光学装置32と、入射側レンズ331、リレーレンズ333、及び反射ミラー332,334を有するリレー光学装置33と、光変調装置としての3つの液晶パネル341、3つの入射側偏光板342、3つの出射側偏光板343、及び色合成光学装置としてのダイクロイックプリズム344を有する光学装置34と、投射レンズ35と、内部に各光学部品31〜34を収納するとともに投射レンズ35を支持する光学部品用筐体36とを備える。
そして、光学ユニット3では、上述した構成により、光源装置4から出射され照明光学装置31を介した光束は、色分離光学装置32にて赤(R),緑(G),青(B)の3つの色光に分離される。また、分離された各色光は、各液晶パネル341にてそれぞれ変調される。変調された各色光は、プリズム344にて合成されて画像となり、投射レンズ35にてスクリーンに投射される。
〔光源装置の構成〕
図2は、光源装置4の概略構成を示す斜視図である。
光源装置4は、図1または図2に示すように、光源ランプ5、反射部材6、平行化レンズ7(図1)、及び、これらの各部材5〜7を内部に収納するランプハウジング8(図1)を備える。なお、以下では光源ランプ5及び反射部材6について詳細に説明し、平行化レンズ7及びランプハウジング8については、図示及び詳しい説明を省略又は簡略する。
光源装置4は、図2に示すように、厚み寸法Tが幅寸法Wよりも小さく構成されている。そして、光源装置4は、この厚み方向がプロジェクター1の厚み方向(図1に示す紙面に直交する方向)と同じとなるように、プロジェクター1の外装筐体2内に設置される。
〔光源ランプの構成〕
図3は、光源装置4の概略構成を示す断面図である。具体的に、図3は、光源装置4を幅方向の中央位置で切断した断面図である。
光源ランプ5は、図3に示すように、石英ガラス管から構成される発光管51と、この発光管51内に配置される一対の電極52A,52B及び図示しない封入物とを備える。
ここで、光源ランプ5としては、高輝度発光する種々の光源ランプを採用でき、例えば、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ等を採用できる。
発光管51は、図3に示すように、中央部分に位置し略球状に膨出する発光部511と、この発光部511の両側から一対の電極52A,52Bを通る仮想的な直線L1(以下、仮想線L1)に沿って略直線状に延びる一対の封止部512A,512Bとで構成される。
発光部511には、略球状の放電空間Dが形成され、この放電空間D内に、一対の電極52A,52Bと、水銀、希ガス、及び少量のハロゲンが封入される。
一対の封止部512A,512B内部には、一対の電極52A,52Bと電気的に接続される金属箔513がそれぞれ挿入され、ガラス材料等で封止されている。また、各金属箔513には、さらにリード線514がそれぞれ接続され、これらリード線514は、光源ランプ5の外部まで延出している。
そして、各リード線514に電圧を印加すると、各金属箔513を介して一対の電極52A,52B間に放電が生じ、放電空間D内部が発光する。
〔反射部材の構成〕
反射部材6は、図3に示すように、仮想線L1を中心として発光部511を覆うように凹状に拡がるガラス製の成形品である。
反射部材6は、図2及び図3に示すように、第1反射部61、一対の第2反射部62及び一対の接続部63を備える。なお、本実施形態では、第1反射部61、一対の第2反射部62及び一対の接続部63を繋ぎ目なく一体的に形成しているが、これらをそれぞれ別個に形成し、接合することで一体的な形状としてもよい。
この反射部材6の内面は、図2及び図3では図示を省略したが、金属薄膜が蒸着形成されることで、入射した光束を反射させる反射面として機能する。なお、この反射面は、可視光を反射して赤外線及び紫外線を透過するコールドミラーとなっている。
〔第1反射部の構成〕
第1反射部61は、図2及び図3に示すように、回転楕円面状に形成されており、内面が前述した金属薄膜の蒸着形成によって反射面61S(図4)として機能する。
この第1反射部61を形成する回転楕円面は、ともに仮想線L1上に位置する第1焦点F1(図4)及び第2焦点F2(図4)を焦点とする。第1焦点F1は、一対の電極52A,52Bの略中心位置に位置する。また、第2焦点F2は、第1焦点F1に対して第2電極52B側に位置する。なお、ここでいう略中心位置とは、厳密な中心位置だけでなく、製造上の誤差によって幾分ずれた場合や意図的に多少ずらした場合をも含むものである。
この第1焦点F1に対する第2焦点F2側が光源装置4から光が出射される側となる。以下、この第1焦点F1に対する第2焦点F2側を光出射前側と称し、この光出射前側の反対側(第2焦点F2に対する第1焦点F1側)を光出射後側と称して説明する。
第1反射部61は、この回転楕円面における光出射前側を仮想線L1に直交する直交面で切除し、さらに、この回転楕円面の上側及び下側を、仮想線L1に平行し、当該仮想線L1を中心として互いに対向する平行面でそれぞれ切除した形状を有する。これにより、第1反射部61は、光出射前側に向けて凹状に拡がる構成を有する。
第1反射部61の光出射後側には、図3に示すように、固定孔64が設けられている。
この固定孔64は、反射部材6に光源ランプ5を取り付けるものであり、孔の中心が仮想線L1と一致している。この固定孔64には、光出射後側の封止部512Aが嵌入され、一対の電極52A,52Bの略中間位置が第1焦点位置に位置するように、接着剤等で固着されている。
〔第2反射部の構成〕
一対の第2反射部62は、図2に示すように、反射部材6の上面及び下面をそれぞれ形成する。
この一対の第2反射部62も、図2及び図3に示すように、第1反射部61と同様、第1焦点F1及び第2焦点F2を焦点とする回転楕円面状に形成されており、内面が金属薄膜の蒸着形成によって反射面62S(図4)として機能する。
詳述すると、一対の第2反射部62は、この回転楕円面の光出射前側を仮想線L1に直交する直交面で第1反射部61と同じ位置で切除し、さらに、この回転楕円面の上側及び下側を、仮想線L1に平行し、当該仮想線L1を中心として互いに対向する平行面でそれぞれ切断して、その中央部分を除去して得られた形状を有している。これにより、一対の第2反射部62も、それぞれ光出射前側に向けて凹状に拡がる構成を有する。
また、この一対の第2反射部62は、図3に示すように、それぞれ反射部材6の光出射前側に位置するとともに、第1反射部61を仮想的に延長した仮想延長部Sに対して仮想線L1側に位置する。具体的に、一対の第2反射部62は、それぞれ、平面視で第1反射部61内におさまる形状に構成される。
一対の接続部63は、図2及び図3に示すように、一対の第2反射部62をそれぞれ第1反射部61と段差状に接続する。
この一対の接続部63の光出射後側の内面の一部は、金属薄膜の蒸着形成によって、発光部511から出射されて入射された光を、固定孔64(図3)に向けて反射させる反射面63S(図4)として機能する。具体的に、この一対の接続部63の一部は、図3に示すように、反射面61Sの光出射後側の後端から反射面62Sの光出射前側の前端までの、仮想線L1に沿う長さAの中間位置よりも光出射後側に位置する部分(図3中、当該後端から前端に向って長さA/2までの部分)である。
以上のように構成された光源装置4は、以下に説明するように動作する。
〔光源装置の動作〕
図4は、光源装置4の動作を説明する図である。なお、図4では、主として光源ランプ5及び反射部材6の上側のみを図示しているが、下側についても同様である。
光源装置4は、一対の電極52A,52Bに電圧が印加されると、第1焦点F1を中心として発光し、発光部511から放射状に光が出射される。
発光部511から出射された光は、反射部材6の内面(反射面61S,62S,63S)に入射し、各反射面61S,62S,63Sで反射される。
このうち、第1反射部61及び一対の第2反射部62で反射された光は、それぞれ焦点F2に向かって集光し、集光した光は、前述した平行化レンズ7によって平行化された後、光源装置4から出射される。
一方、一対の接続部63に入射され、当該一対の接続部63で反射された光H1は、固定孔64に向かって進行する。そして、封止部512Aを透過した後、固定孔64を介して反射部材6の外部に出射される。
上述した第1実施形態によれば、以下の効果がある。
一対の第2反射部62が、反射部材6の光出射前側に位置するとともに、仮想延長部Sに対して仮想線L1側に位置する。このことにより、反射部材6全体の形状を、一対の第2反射部62が配設されている部分において仮想延長部Sに対して凹んだ形状となるので光源装置4の小型化を図れる。プロジェクター1には、一対の第2反射部62がそれぞれ上面及び下面となるように光源装置4が設置されるので、プロジェクター1の薄型化を図れる。
また、第1反射部61及び一対の第2反射部62は、第1焦点F1及び第2焦点F2を焦点とする回転楕円面状にそれぞれ形成されており、第1焦点F1は、一対の電極52A,52Bの略中間位置に位置する。このことにより、発光部511から出射された光のうち、第1反射部61及び一対の第2反射部62に入射した光は、ともに第2焦点F2に向かって集光するように出射される。これにより、光源装置4の小型化のために第1反射部61の反射領域を大きく確保できなくても、一対の第2反射部62によって反射領域を確保できるので、反射部材6全体として十分な反射領域を確保できる。
したがって、光源装置4の小型化を図りつつ、光源装置4での光利用効率の低下を防止できる。
また、発光部511から出射され、一対の接続部63に入射した光H1は、当該一対の接続部63によって第1反射部61に形成されている固定孔64に向けて反射される。固定孔64には、発光部511から延びる封止部512Aが固定されているため、この一対の接続部63によって固定孔64に向けて反射された光H1は、封止部512A及び固定孔64を介して反射部材6の外部に出射される。この際、発光部511は封止部512Aによって固定孔64から離間した位置に配置されているため、一対の接続部63に入射した光H1が当該一対の接続部63で反射されて発光部511に入射することを防止でき、発光部511への戻り光によって発光状態が影響を受けることを防止できる。
さらに、一対の接続部63で反射された光H1は、固定孔64を介して反射部材6から光出射後側に向って出射されるため、漏れ光による影響を抑えることができる。なお、この固定孔64を介して出射される光H1を吸収する構成をランプハウジング8が備える構成とすれば、当該影響をなくすことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
以下の説明では、前記第1実施形態と同様の構造及び同一部材には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
前記第1実施形態では、反射部材6の一対の接続部63に反射面63Sが形成されていたが、本実施形態では、反射部材の一対の接続部に反射面が形成されていない点が第1実施形態と相違する。
図5は、本実施形態における光源装置4Aの概略構成を示す断面図である。
光源装置4Aは、図5に示すように、反射部材6Aを備える。
反射部材6Aは、透光性を有するガラス製の成形品であり、第1反射部61及び一対の第2反射部62を接続する一対の接続部63Aを備えている。
この反射部材6Aでは、一対の接続部63Aの内面には、金属薄膜が蒸着形成されておらず、つまり反射面が形成されておらず、その代わりに入射した光を透過させる構成となっている。つまり、発光部511から出射され、一対の接続部63Aに入射した光H2は、接続部63Aを透過して反射部材6Aの外部に出射される。
上述した第2実施形態によれば、前記第1実施形態と同様の効果を享受できる。
すなわち、第1実施形態と同様、光源装置4Aの小型化、ひいてはプロジェクターの薄型化を図りつつ、光源装置4Aでの光利用効率の低下を防止できる。
また、一対の接続部63Aが透光性を有しているため、発光部511から出射され、一対の接続部63Aに入射した光H2は、図5に示すように、当該一対の接続部63Aを透過して反射部材6Aの外部に出射される。このため、一対の接続部63Aに入射した光H2が当該一対の接続部63Aで反射されて発光部511に入射することを防止できるので、発光部511への戻り光によって発光状態が影響を受けることを防止できる。
なお、この一対の接続部63Aを透過して出射される光H2を吸収する構成をランプハウジング8が備える構成とすれば、漏れ光による影響をなくすことができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を図面に基づいて説明する。
前記第1実施形態では、第1反射部61及び一対の第2反射部62を一対の接続部63で接続し、第1反射部61及び一対の第2反射部62を一つの部材で構成していたが、本実施形態では、一対の接続部を設けず、第1反射部及び各第2反射部をそれぞれ別部材で構成している点が第1実施形態と相違する。
図6は、本実施形態における光源装置4Bの概略構成を示す斜視図である。
光源装置4Bは、図6に示すように、反射部材6Bを備える。
反射部材6Bは、第1反射部61B及び一対の第2反射部62Bを備える。
この第1反射部61B及び一対の第2反射部62Bは、それぞれ別部材として形成されたガラス製の成形品である。
そして、一対の第2反射部62Bは、それぞれ第1反射部61Bに対して隙間Mを設けて配設される。つまり、第1反射部61B及び各第2反射部62Bの間には、接続部が設けられる代わりに隙間Mが形成されている。なお、図示を省略するが、第1反射部61B及び一対の第2反射部62Bは、ランプハウジング(図示略)に取り付けられることでそれぞれ位置決めが行われる。具体的に、一対の第2反射部62Bは、外面がランプハウジングにそれぞれ固定される。
上述した第3実施形態によれば、前記第1実施形態と同様の効果を享受できる。
すなわち、第1実施形態と同様、光源装置4Bの小型化、ひいてはプロジェクターの薄型化を図りつつ、光源装置4Bでの光利用効率の低下を防止できる。
また、各第2反射部62Bが第1反射部61Bに対してそれぞれ隙間Mを有して配設されているため、発光部511から出射された光のうち、第1反射部61B及び各第2反射部62B間の隙間Mに向けて出射された光は、この隙間Mを通過して反射部材6Bの外部に出射される。このため、当該光が発光部511に入射することを防止できるので、発光部511への戻り光によって発光状態が影響を受けることを防止できる。
また、この隙間Mを通過して出射される光を吸収する構成をランプハウジング8が備える構成とすれば、漏れ光による影響をなくすことができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態を図面に基づいて説明する。
前記第1実施形態では、第1反射部61及び一対の第2反射部62は、回転楕円面状に形成されていたが、本実施形態では、第1反射部及び第2反射部が回転放物面で構成されている点が第1実施形態とは相違する。
図7は、本実施形態における光源装置4Cの概略構成を示す断面図である。
光源装置4Cは、図7に示すように、反射部材6Cを備える。
反射部材6Cは、第1反射部61C及び一対の第2反射部62Cを備える。
第1反射部61Cは、光出射前側に向けて凹状に拡がる回転放物面状に形成されている。この第1反射部61Cを形成する回転放物面は、仮想線L1上の第1焦点F1を焦点とし、仮想線L1を中心軸として、発光部511(第1焦点F1)からの入射光を反射させ平行な光束とする形状を有している。
一対の第2反射部62Cも、光出射前側に向けて凹状に拡がる回転放物面状に形成されており、この回転放物面も、第1反射部61Cと同様、第1焦点F1を焦点とし、仮想線L1を中心として、発光部511からの入射光を反射させ平行化する形状を有している。
上述した第4実施形態によれば、前記第1実施形態と同様の効果を享受できる。
すなわち、第1実施形態と同様、光源装置4Cの小型化を図れ、ひいては、プロジェクターの薄型化を図れる。
また、第1反射部61C及び第2反射部62Cは、第1焦点F1を焦点とし、発光部511からの入射光を反射させ平行化する回転放物面状にそれぞれ形成されており、第1焦点F1は、一対の電極52A,52Bの略中間位置に位置する。このことにより、発光部511から出射された光のうち、第1反射部61Cに入射した光は、第1反射部61Cで反射されて仮想線L1に沿って平行化するように出射される。また、第2反射部62Cに入射した光も、第2反射部62Cで反射されて仮想線L1に沿って平行化するように出射される。これにより、光源装置4Cの小型化のために第1反射部61Cの反射領域を大きく確保できなくても、第2反射部62Cによって反射領域を確保できるので、反射部材6C全体として十分な反射領域を確保できる。
さらに、第1実施形態と同様、発光部511から出射され、一対の接続部63に入射した光H1は、接続部63によって固定孔64に向けて反射されるので、発光部511への戻り光によって発光状態が影響を受けることを防止できる。
また、第1反射部61C及び一対の第2反射部62Cで反射された光は、仮想線L1に沿って平行化して出射されるため、平行化レンズを省略できる。
なお、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記各実施形態では、1つの第1反射部61,61B,61Cと、一対の第2反射部62,62B,62Cを反射部材6が有していたが、反射部材6を構成する各部材の数はこれに限らない。例えば、第2反射部62,62B,62C及び接続部63,63Aは、一対に限らず単数であってもよいし、3つ以上であってもよい。
前記第1実施形態では、光出射前側を除く第1反射部61及び一対の第2反射部62間の全域に接続部63を有する構成としたが、接続部63は、部分的に設けてもよい。第2及び第4実施形態や第3実施形態における隙間Mについても同様である。
前記第1実施形態では、反射部材6の内面すべてに金属薄膜を蒸着することで、接続部63の内面すべてが反射面63Sとしての機能を有する構成について例示したが、反射面の形成はこれに限らない。例えば、前述した光H1を固定孔64に向けて反射させる機能を有する部分のみに形成してもよい。第4実施形態についても同様である。
前記各実施形態では、3つの液晶パネル341を用いたプロジェクター1の例のみを挙げたが、本発明は、1つの液晶パネルのみを用いたプロジェクター、2つの液晶パネルを用いたプロジェクター、あるいは、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクターにも適用可能である。
前記各実施形態では、光入射面と光出射面とが異なる透過型の液晶パネルを用いていたが、光入射面と光出射面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
前記各実施形態では、光変調装置として液晶パネルを用いていたが、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。この場合は、各偏光板342,343は省略できる。
前記各実施形態では、スクリーンを観察する方向から投射を行うフロントタイプのプロジェクターの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から投射を行うリアタイプのプロジェクターにも適用可能である。
前記各実施形態では、プロジェクターに本発明の光源装置を採用していたが、本発明はこれに限らず、他の光学機器に本発明の光源装置を採用してもよい。
本発明は、プレゼンテーションやホームシアターに用いられるプロジェクターの光源装置として利用できる。
1・・・プロジェクター、4,4A,4B,4C・・・光源装置、6,6A,6B,6C・・・反射部材、51・・・発光管、52A,52B・・・電極、61,61B,61C・・・第1反射部、62,62B,62C・・・第2反射部、63,63A・・・接続部、64・・・固定孔、511・・・発光部、512A,512B・・・封止部、F1・・・第1焦点、F2・・・第2焦点、L1・・・仮想的な直線、S・・・仮想延長部。

Claims (6)

  1. 内部に一対の電極が配置された発光部を有する発光管と、前記一対の電極間の放電により前記発光部から出射された光を反射させる反射部材とを備えた光源装置であって、
    前記反射部材は、
    前記一対の電極の略中心位置に位置する第1焦点と、前記第1焦点から離間した第2焦点とを焦点とする回転楕円面状にそれぞれ形成された第1反射部及び第2反射部を備え、
    前記第2反射部は、
    前記反射部材の光出射前側に位置するとともに、前記第1反射部を仮想的に延長した仮想延長部に対して前記第1焦点及び前記第2焦点を通る仮想的な直線側に位置する
    ことを特徴とする光源装置。
  2. 内部に一対の電極が配置された発光部を有する発光管と、前記一対の電極間の放電により前記発光部から出射された光を反射させる反射部材とを備えた光源装置であって、
    前記反射部材は、
    前記一対の電極の略中心位置に位置する第1焦点を焦点とし、前記発光部からの入射光を反射させ平行化する回転放物面状にそれぞれ形成された第1反射部及び第2反射部を備え、
    前記第2反射部は、
    前記反射部材の光出射前側に位置するとともに、前記第1反射部を仮想的に延長した仮想延長部に対して前記第1焦点から射出され前記反射部材で反射された光束の中心軸である仮想的な直線側に位置する
    ことを特徴とする光源装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光源装置において、
    前記第1反射部及び前記第2反射部を接続する透光性の接続部を備える
    ことを特徴とする光源装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の光源装置において、
    前記発光管は、
    前記発光部から延びる封止部を有し、
    前記反射部材は、
    前記第1反射部及び前記第2反射部を接続する接続部を備え、
    前記第1反射部には、前記封止部を固定する固定孔が形成されており、
    前記接続部の一部は、
    前記発光部から出射された光を前記固定孔に向けて反射させる
    ことを特徴とする光源装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載の光源装置において、
    前記第2反射部は、
    前記第1反射部とは別部材で構成されている
    ことを特徴とする光源装置。
  6. 光束を変調して画像を形成し、形成した画像を投射するプロジェクターであって、
    請求項1から請求項5のいずれかに記載の光源装置を備える
    ことを特徴とするプロジェクター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015132699A (ja) * 2014-01-10 2015-07-23 パナソニック デバイスSunx株式会社 投光ヘッド、光学センサ
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