JP5266133B2 - 流量推定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流量制御手段を通過する流量を、その上流に配設されている流量検出手段で検出した流量に基づいて推定する流量推定装置に関する。
例えばエンジンにおいては、流量制御手段であるスロットル弁をスロットルアクチュエータにより電子的に制御する電子制御スロットル装置(ETC)が実用化されている。この電子制御スロットル装置では、アクセル開度とエンジン回転数等に基づき、スロットル開度を設定して筒内に供給される吸入空気量を調整すると共に、筒内に供給される吸入空気量に対応する燃料噴射量をインジェクタから噴射させて、運転者の要求出力に応じたエンジン出力を得るようにしている。
筒内に供給される流体の流量としての吸入空気量は、流量検出手段としての吸入空気量センサによって検出される。この吸入空気量センサで検出された吸入空気量に基づいて、予め設定されている空燃比に対応する燃料噴射量が設定されるため、筒内に供給される吸入空気量は高い精度で検出する必要がある。筒内に供給される吸入空気量はスロットル弁の開閉によって制御されるため、このスロットル弁を通過する空気量(スロットル通過空気量)に対応する燃料噴射量を設定することで、精度の高い空燃比制御を行うことができる。
しかし、一般に、吸入空気量センサはエアクリーナの直下流に配設されており、スロットル弁は、この吸入空気量センサの下流側の比較的離れた位置に設けられているため、スロットル弁を通過した空気量が吸入空気量センサで検出されるまでには、ある時間的遅れを有している。
そのため、例えば特許文献1(特開2004−211590号公報)や特許文献2(特開2006−194107号公報)に開示されているように、吸入空気量センサで検出した吸入空気量に基づいて、スロットル通過空気量を推定する技術が知られている。
特許文献1では、スロットル弁を通過する吸入空気量(スロットル通過空気量)を、吸入空気量センサで検出した吸入空気量と、スロットル弁上下の圧力とに基づいて推定する技術が開示されている。この技術では、先ず、スロットル弁をオリフィスと看做し、その上流側と下流側との圧力とスロットル弁の開口面積とに基づいてスロットル通過空気量を推定する。又、吸入空気量センサで計測した吸気流量から応答遅れモデルの逆モデルを用いて、スロットル弁通過吸気流量を算出する。そして、スロットル弁の上下圧力に基づいて推定したスロットル通過空気量が、吸入空気量センサで検出した吸入空気量に一致するようにスロットル弁モデル計算式を修正することで、スロットル通過空気量を精度良く求める。
又、特許文献2には、コンプレッサの上流に配設された吸入空気量センサで検出した空気量を、吸入空気量センサの応答遅モデルの逆モデルを用いて、検出遅れを補償し、コンプレッサに流入する空気量を推定する技術が開示されている。
ところで、吸入空気量センサ自体にも、吸入空気量を正しく検出するまでにある時間的な遅れがある。例えば、この吸入空気量センサが、ホットワイヤやホットフイルム等を用いた熱式の場合、吸入空気が通過しても、ホットワイヤやホットフイルムの温度が変化するまでは、吸入空気量の変化が検出されず、応答遅れが生じる。
そのため、上述した各文献に開示されているような、吸入空気量センサで検出した吸入空気量に基づいて、スロットル通過空気量を推定する技術では、吸入空気量センサ自体の応答遅れが考慮されていないため、目標空気量に実際のスロットル通過空気量を追従させるスロットル制御を行った場合、特に過渡運転時においては追従遅れが生じる問題がある。
その結果、吸入空気量センサを通過する吸入空気量が変化しているにも拘わらず、その変化が検出されていないため、電子制御スロットル(ETC)では、過渡時におけるスロットル開度が過大補正、或いは過小補正等、過剰補正されてしまう可能性がある。
尚、このことはエンジンの吸気系に限らず、流体の流量を流量制御手段によって制御するものであれば、流量制御手段を通過する流量を求めるに際し、応答遅れの問題が発生する可能性がある。
本発明は、上記事情に鑑み、流量制御手段の上流に配設されている流量検出手段で検出した流量に基づいて、流量制御手段を通過する流体の流量を推定するに際し、流量検出手段自体の応答遅れをも考慮して、高い精度の流量制御手段通過流量を応答性良く推定することのできる流量推定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明による流量推定装置は、流路の上流に配設されて該流路を通過する流体の流量を検出する流量検出手段と、前記流量検出手段の下流側の前記流路に配設されて前記流路を流れる流体の流量を制御する流量制御手段と、前記流量制御手段の上流側の流体圧力を検出する上流側圧力検出手段と、前記流量制御手段の下流側の流体圧力を検出する下流側圧力検出手段と、前記上流側圧力検出手段と前記下流側圧力検出手段とで各々検出した流体圧力に基づき前記流量制御手段を通過する流体の第1の推定通過流量を求める第1の推定通過流量演算手段と、前記第1の推定通過流量演算手段で求めた第1の推定通過流量に基づき、前記流量検出手段で検出した流量が前記流量制御手段に到達するまでの応答遅れモデルを用いて前記流量検出手段を通過する流体の第2の推定通過流量を求める第2の推定通過流量演算手段と、前記流量検出手段で検出した流体の流量に基づき、該流量が前記流量制御手段に到達するまでの応答遅れモデルの逆モデルを用いて前記流量制御手段を通過する通過流量を求める通過流量演算手段とを備え、前記応答遅れモデルと前記逆モデルとが、前記第2の推定通過流量演算手段で求めた第2の推定通過流量と前記流量検出手段で検出した流量との差分に基づいてそれぞれ設定されることを特徴とする。
本発明によれば、流量検出手段で検出した流体の流量に基づき、この流量が流量制御手段に到達するまでの応答遅れモデルの逆モデルを用いて流量制御手段を通過する流量制御手段通過流量を求めるに際し、応答遅れモデルと逆モデルとを、流量検出手段を通過する流量の推定値(第2の推定通過流量)と流量検出手段で検出した流量との差分に基づいてそれぞれ設定するようにしたので、第1の推定通過流量演算手段では、第1の推定通過流量が流量検出手段で検出した流量に追従する値に設定される。従って、流量検出手段で検出した流体の流量に基づき、この流量検出手段の遅れモデルの逆モデルを用いて求められる通過流量は、流量検出手段自体の応答遅れが考慮されることとなり、高い精度で、しかも、良好な応答性を得ることができる。
エンジン制御系の概略構成図 吸入空気量推定装置の機能ブロック図 遅れフィルタ係数演算部の機能ブロック図 進みフィルタ係数演算部の機能ブロック図
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。図1の符号1は自動車等の車輌に搭載されているエンジンであり、図においては水平対向型ガソリンエンジンが示されている。
このエンジン1のシリンダブロック1aの左右両バンクには、シリンダヘッド2がそれぞれ設けられ、各シリンダヘッド2に、各気筒に対応して吸気ポート2aと排気ポート2bが形成されている。
このエンジン1の吸気系は、各吸気ポート2aに吸気マニホルド3が連通され、この吸気マニホルド3に各気筒の吸気通路が集合するエアチャンバ4を介してスロットルチャンバ5が連通されている。更に、このスロットルチャンバ5の上流側に流路としての吸気管6を介してエアクリーナ7が取り付けられ、このエアクリーナ7がエアインテークチャンバ8に連通されている。
又、スロットルチャンバ5に配設されている流量制御手段としてのスロットル弁5aは、電子制御スロットル(ETC)の構成要素であり、従ってアクセルペダル(図示せず)とは機械的にリンクされていない。このスロットル弁5aにスロットルアクチュエータ10が連設されており、スロットル弁5aはスロットルアクチュエータ10により開閉動作されて、このスロットル弁5aを通過する吸入空気量(スロットル通過空気量)が制御される。このスロットルアクチュエータ10は、例えばステッピングモータであり、後述するエンジン制御装置(ECU)26から出力される駆動信号に従って作動し、スロットル弁5aの開度を制御する。
更に、吸気マニホルド3の各気筒の吸気ポート2aの直上流にインジェクタ11が各々配設されている。尚、図示しないが、シリンダヘッド2は、点火プラグが気筒毎に配設されている。一方、各気筒の排気ポート2bに排気マニホルド12が連通され、この排気マニホルド12の集合部が排気管に連通され、この排気管がマフラ(何れも図示せず)に連通されている。
次に、エンジン運転状態を検出するセンサ類について説明する。吸気管6のエアクリーナ7の直下流に流量検出手段としての吸入空気量センサ(AFM:Air Flow Meter)16が配設されている。尚、本実施形態で採用する吸入空気量センサ16は、ホットワイヤ或いはホットフイルム等を用いた熱式センサである。
更に、スロットルチャンバ5に設けられたスロットル弁5aに、このスロットル弁5aの開度を検出するスロットルセンサ17が連設されている。又、エアチャンバ4に、スロットル弁5a下流の吸入管圧力Pm[Pa]を絶対圧で検出する下流側圧力検出手段としての吸入管圧力センサ18が連通されている。
又、エンジン1のクランクシャフト19に軸着するクランクロータ20の外周に電磁ピックアップ等からなるクランク角センサ21が対設されている。クランクロータ20の外周には、所定クランク角毎にクランク角検出用の突起が形成されている。エンジン運転に伴いクランクシャフト19が回転し、これに伴いクランクロータ20が回転すると、クランクロータ20の各突起がクランク角センサ21によって検出され、クランク角センサ21から所定クランク角に対応するクランクパルスが出力される。後述するエンジン制御装置(ECU)26では、クランク角センサ21から出力されるクランクパルスの入力間隔に基づいてエンジン回転数Neを算出する。
又、符号26はエンジン制御装置であり、スロットル弁5aに対するスロットル制御、インジェクタ11に対する燃料噴射制御等を含むエンジン全体の運転状態を制御する。このECU26は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM等を備える通常のマイクロコンピュータを中心として構成されている。
上述したセンサ類は、ECU26の入力側に接続されている。更に、このECU26の入力側に、大気圧を検出する上流側圧力検出手段としての大気圧センサ22、外気温を検出する外気温センサ23が接続されている。
ECU26は上述したスロットル制御、燃料噴射制御等の通常のエンジン制御に加え、スロットル弁5aを通過する吸入空気量(スロットル通過空気量)を、吸入空気量センサ16で検出した流体の流量としての吸入空気量Qaに基づいて推定する空気量推定演算部31の機能を備えている。
図2に空気量推定演算部31の機能ブロック図を示す。この空気量推定演算部31は、実圧力比演算部41、スロットル開口面積演算部42、第1の推定通過流量演算手段としての推定スロットル通過空気量演算部43、第2の推定通過流量演算手段としての推定吸入空気量センサ(AFM)通過空気量演算部44、空気量差演算部45、遅れフィルタ係数演算部46、進みフィルタ係数演算部47、通過流量演算手段としてのスロットル通過空気量演算部48を有している。
次に、このような構成から成る空気量推定演算部31で求めるスロットル通過空気量Gathの算出手順について説明する。
先ず、実圧力比演算部41では、スロットル弁5aの上流と下流との圧力比から実圧力比φrを算出する。すなわち、吸入管圧力センサ18で検出したスロットル弁5a下流の吸入管圧力Pm[Pa]を読込み、又、大気圧センサ22で検出した大気圧を読込む。尚、本実施形態では、大気圧センサ22で検出した大気圧をスロットル弁5a上流側の圧力(上流圧力)Pc[Pa]としている。従って、以下においては、大気圧センサ22で検出した大気圧をスロットル上流圧力Pcと称する。
そして、圧力Pm,Pcの比に基づき実圧力比φrを、次式から算出する。
Figure 0005266133
スロットル開口面積演算部42は、スロットルセンサ17で検出したスロットル開度θthから、ROMに格納されているテーブルを補間計算付きで参照して、スロットル開口面積TA[m2]を設定する(TA←f(θth))。スロットル開口面積TAは、スロットル開度θthの変化に対応して一義的に変化するため、ROMには、スロットル開口面積TAとスロットル開度θthとの関係をテーブル化したデータが格納されている。
この実圧力比φrとスロットル開口面積TAは推定スロットル通過空気量演算部43で読込まれる。推定スロットル通過空気量演算部43では、実圧力比φrとスロットル上流圧力Pcとスロットル開口面積TAと外気温センサ23で検出した外気温T[K]とに基づき、スロットル弁5aを通過する空気量(第1の推定通過流量としての推定スロットル通過空気量)Gat[Kg/sec]を推定する。尚、本実施形態では、外気温センサ23で検出した外気温を吸気温度T[K]としている。従って、以下においては、外気温センサ23で検出した外気温を吸気温度T[K]と称する。
この推定スロットル通過空気量Gatは、次のオリフィスの式を用いて算出する。
Figure 0005266133
ここで、KAはスロットル有効開口断面積[m2]、Rは気体定数である。
この推定スロットル通過空気量Gatは、推定AFM通過空気量演算部44で読込まれる。推定AFM通過空気量演算部44では、推定スロットル通過空気量Gatを、後述する遅れフィルタ係数演算部46で求める遅れフィルタ係数TGrで一次遅れフィルタ処理して、同時刻において吸入空気量センサ16を通過する空気量(第2の推定通過流量としての推定AFM通過空気量)Gam[Kg/sec]を求める。
Gam←{1/(1+TGr・s)}・Gat
吸入空気量センサ16はスロットル弁5aの上流にあるため、スロットル弁5aを通過した吸入空気量は、この吸入空気量センサ16にて、ある遅れを有して検出されることになる。そのため、推定スロットル通過空気量Gatを、遅れフィルタ係数演算部46で求める遅れフィルタ係数TGrで一次遅れフィルタ処理を行い、同時刻における吸入空気量センサ16で検出される吸入空気量(AFM通過空気量)を推定する。
ところで、吸入空気量センサ16が、ホットワイヤ或いはホットフイルム等を用いた熱式センサである場合、これらの温度が変化するまでは、吸入空気量の変化が検出されず、実際の吸入空気量を検出するまでにある遅れを有している。この応答遅れは一次式で近似できるため、遅れフィルタ係数演算部46では、上述した遅れフィルタ係数TGrに、吸入空気量センサ16自体の応答遅れに対応する一次遅れ因子も加味している。
遅れフィルタ係数演算部46で求める遅れフィルタ係数TGrは、空気量差演算部45において算出される空気量差ΔGに基づいて求められる。この空気量差ΔGは、推定AFM通過空気量演算部44で設定する推定AFM通過空気量Gamと、吸入空気量センサ16で検出した吸入空気量Qaとの差(空気量差)から求める。すなわち、この空気量差ΔGが、吸入空気量センサ16自体の応答遅れと、スロットル弁5aを通過した空気量が吸入空気量センサ16で検出されるまでの伝達遅れとに起因していると考えられるからである。
図3に遅れフィルタ係数演算部46の機能ブロック図を示す。遅れフィルタ係数演算部46は、AFM遅れフィルタ46aと増加時遅れフィルタ46bと減少時遅れフィルタ46cとを有している。
AFM遅れフィルタ46aは、吸入空気量センサ16を通過する空気量が変化してから、吸入空気量センサ16の出力信号が変化するまでの応答遅れを示す時定数Tbを有している(1/(1+Tb・s))。又、増加時遅れフィルタ46bは、増加する吸入空気量が吸入空気量センサ16からスロットル弁5aに達するまでの応答遅れを示す時定数Tcを有している(1/(1+Tc・s))。更に、減少時遅れフィルタ46cは、減少する吸入空気量が吸入空気量センサ16からスロットル弁5aに達するまでの応答遅れを示す時定数Tdを有している(1/(Td・s−1))。
そして、この遅れフィルタ係数演算部46において、空気量差ΔGに基づき、推定スロットル通過空気量Gatを、一次遅れ処理するための遅れフィルタ係数TGrを逐次演算する。尚、この遅れフィルタ係数TGrは上述した推定AFM通過空気量演算部44にて読込まれる。
又、上述した空気量差演算部45で算出した空気量差ΔGは、進みフィルタ係数演算部47においても読込まれる。進みフィルタ係数演算部47では、空気量差ΔGに基づき、進みフィルタ係数TGsを求める。この進みフィルタ係数TGsは、吸入空気量センサ16で検出した吸入空気量Qaを一次進みフィルタ処理して、同時刻におけるスロットル通過空気量Gathを設定するための係数である。従って、進みフィルタ係数TGsは、上述した遅れフィルタ係数TGrの逆モデルの伝達関数となる。
図4に進みフィルタ係数演算部47の機能ブロック図を示す。進みフィルタ係数演算部47は、AFM進みフィルタ47aと増加時進みフィルタ47bと減少時進みフィルタ47cとを有している。AFM進みフィルタ47aは、吸入空気量センサ16を通過する空気量が変化してから、吸入空気量センサ16の出力信号が変化するまでの応答遅れモデルの逆モデルを示す時定数Tbを有している(Tb・s)。又、増加時遅れフィルタ46bは、増加する吸入空気量が吸入空気量センサ16からスロットル弁5aに達するまでの応答遅れモデルの逆モデルを示す時定数Tcを有している(Tc・s))。更に、減少時進みフィルタ47cは、減少する吸入空気量が吸入空気量センサ16からスロットル弁5aに達するまでの応答遅れモデルの逆モデルを示す時定数Tdを有している(Td・s−1)。
そして、この進みフィルタ係数演算部47において、空気量差ΔGに基づき、吸入空気量Qaを、一次進み処理するための進みフィルタ係数TGsを逐次演算する。
この進みフィルタ係数TGsは、スロットル通過空気量演算部48で読込まれる。スロットル通過空気量演算部48では、吸入空気量センサ16で検出した吸入空気量Qaを、進みフィルタ係数TGsで、進みフィルタ処理して、同時刻においてスロットル弁5aを通過する空気量(通過流量としてのスロットル通過空気量)Gath[Kg/sec]を求める。
Gath←(TGs・s)・Qa
スロットル弁5aは、吸入空気量センサ16の下流にあるため、スロットル弁5aを通過した吸入空気量はある遅れを有して検出されることになる。そのため、吸入空気量センサ16で検出した吸入空気量Qaを、進みフィルタ係数演算部47で求める進みフィルタ係数TGsで進みフィルタ処理を行い、同時刻におけるスロットル通過空気量Gathを推定する。
ところで、上述した推定AFM通過空気量演算部44で求める推定AFM通過空気量Gamは、当該推定AFM通過空気量Gamと吸入空気量センサ16で検出した吸入空気量Qaとの差分である空気量差ΔGに基づいて設定したフィルタ係数TGrで、推定スロットル通過空気量Gatを一次遅れフィルタ処理した値であるため、この推定AFM通過空気量Gamは、遅れフィルタ係数TGrが逐次更新されることで、吸入空気量センサ16で検出した吸入空気量Qaに追従して収束するような値に設定される。一方、上述したように、進みフィルタ係数演算部47で求められる進みフィルタ係数TGsは、遅れフィルタ係数TGsの逆モデルの伝達関数として設定されるため、この進みフィルタ係数TGsにて、吸入空気量センサ16で検出した吸入空気量Qaをフィルタ処理することで、精度の高いスロットル通過空気量Gathを求めることができる。
このスロットル通過空気量Gathは、例えば電子制御スロットルを動作させるスロットル制御装置に読込まれる。スロットル制御装置では、アクセルペダルの踏込み量等に基づいて設定される要求吸入空気量とスロットル通過空気量Gathとの差分から、スロットル通過空気量Gathを要求吸入空気量に近づけるための補正値を算出し、この補正値にて、スロットルセンサ17で検出したスロットル開度θthを補正して、目標スロットル開度を設定する。そして、この目標スロットル開度に、スロットルセンサ17で検出したスロットル開度θthが収束するように、スロットル弁5aの開度をフィードバック制御する。
このように、本実施形態では、先ず、吸入管圧力センサ18で検出した吸入管圧力Pmと大気圧センサ22で検出した大気圧との圧力比に基づいて推定スロットル通過空気量Gatを求め、この推定スロットル通過空気量Gatを一次遅れ処理して推定AFM通過空気量Gamを求める。この一次遅れ処理する遅れフィルタ係数TGrは、推定AFM通過空気量Gamと吸入空気量センサ16で検出した吸入空気量Qaとの差分である空気量差ΔGに基づいて設定されるため、遅れフィルタ係数TGrには、吸入空気量センサ16とスロットル弁5aとの間の管路長による応答遅れに加え、吸入空気量センサ16自体の応答遅れに対応する因子も加味される。
従って、この遅れフィルタ係数TGrの逆モデルの伝達関数である進みフィルタ係数TGsで、吸入空気量センサ16で検出した吸入空気量Qaを進みフィルタ処理することで、この吸入空気量Qaに基づき、吸入空気量センサ16自体の応答遅れをも考慮した、高い精度のスロットル通過空気量Gathを応答性良く推定することができる。その結果、吸入空気量センサ16で検出した吸入空気量Qaが実際には変化しているにも拘わらず、吸入空気量センサ16では、その変化が検出されていない場合であっても、スロットル通過空気量Gathが精度良く設定されるので、電子制御スロットル(ETC)では、過渡時におけるスロットル開度θThが過大補正、或いは過小補正等、過剰補正されてしまうことがなく、良好なスロットル制御性を得ることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限るものではなく、例えば流体ポンプを備える流路において、上流に流量検出手段が配設され、その下流に流量制御弁が配設されているものであれば適用することができる。
1…エンジン、
5a…スロットル弁、
6…吸気管、
16…吸入空気量センサ、
18…吸入管圧力センサ、
22…大気圧センサ、
23…外気温センサ、
26…エンジン制御装置、
31…空気量推定演算部、
41…実圧力比演算部、
42…スロットル開口面積演算部、
43…推定スロットル通過空気量演算部、
44…通過空気量演算部、
45…空気量差演算部、
46…フィルタ係数演算部、
47…フィルタ係数演算部、
48…スロットル通過空気量演算部、
ΔG…空気量差、
θth…スロットル開度、
φr…実圧力比、
Gam…推定AFM通過空気量、
Gat…推定スロットル通過空気量、
Gath…スロットル通過空気量、
Pc…スロットル上流圧力、
Pm…吸入管圧力、
Qa…吸入空気量、
TGr…遅れフィルタ係数、
TGs…進みフィルタ係数、
TA…スロットル開口面積
特開2004−211590号公報 特開2006−194107号公報

Claims (2)

  1. 流路の上流に配設されて該流路を通過する流体の流量を検出する流量検出手段と、
    前記流量検出手段の下流側の前記流路に配設されて前記流路を流れる流体の流量を制御する流量制御手段と、
    前記流量制御手段の上流側の流体圧力を検出する上流側圧力検出手段と、
    前記流量制御手段の下流側の流体圧力を検出する下流側圧力検出手段と、
    前記上流側圧力検出手段と前記下流側圧力検出手段とで各々検出した流体圧力に基づき前記流量制御手段を通過する流体の第1の推定通過流量を求める第1の推定通過流量演算手段と、
    前記第1の推定通過流量演算手段で求めた第1の推定通過流量に基づき、前記流量検出手段で検出した流量が前記流量制御手段に到達するまでの応答遅れモデルを用いて前記流量検出手段を通過する流体の第2の推定通過流量を求める第2の推定通過流量演算手段と、
    前記流量検出手段で検出した流体の流量に基づき、該流量が前記流量制御手段に到達するまでの応答遅れモデルの逆モデルを用いて前記流量制御手段を通過する通過流量を求める通過流量演算手段と
    を備え、
    前記応答遅れモデルと前記逆モデルとが、前記第2の推定通過流量演算手段で求めた第2の推定通過流量と前記流量検出手段で検出した流量との差分に基づいてそれぞれ設定されることを特徴とする流量推定装置。
  2. 前記流路はエンジンの吸気管、前記流体は吸入空気、前記流量制御手段はスロットル弁、前記上流側圧力検出手段は大気圧センサ、下流側圧力検出手段は吸入管圧力センサであり、
    前記第1の推定通過流量演算手段は第1の推定通過流量を、前記大気圧センサで検出した大気圧と前記吸入管圧力センサで検出した吸入管圧力と前記スロットル弁の開度から設定したスロットル開口面積とに基づいて求める
    ことを特徴とする請求項1記載の流量推定装置。
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